JP6256236B2 - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機は、フロントハウジング、シリンダブロック及びリヤハウジングによってハウジングが形成されている。このハウジングには吸入室、吐出室、斜板室及び複数個のシリンダボアが形成されている。ハウジングに駆動軸が回転可能に支持されている。斜板室内には、駆動軸の回転によって回転可能な斜板が設けられている。駆動軸と斜板との間には、リンク機構が設けられている。リンク機構は、斜板の傾斜角度の変更を許容する。ここで、傾斜角度とは、駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する斜板の角度である。各シリンダボアには、ピストンが往復動可能に収納されている。ピストン毎に対をなすシューは、変換機構として、斜板の回転により、傾斜角度に応じたストロークで各ピストンをシリンダボア内で往復動させる。アクチュエータは、制御圧室の容積を変更することにより、傾斜角度を変更可能である。制御機構はアクチュエータを制御する。
駆動軸には、前方から後方に向かって第1連結体、第2連結体、スラスト軸受及び移動体が装着されている。第1連結体及び第2連結体がリンク機構を形成している。引用文献1からは明らかでないが、第1連結体は、斜板との当接によって傾斜角度の最大値を規制していると考えられる。第2連結体は、駆動軸とともに回転可能であり、かつ駆動軸心方向に移動可能となっている。移動体は、駆動軸とともに回転することはないが、駆動軸心方向に移動可能となっている。第2連結体と移動体との間には、スラスト力を支持するスラスト軸受が設けられている。
アクチュエータは、リヤハウジングに形成され、内部の圧力によって移動体を駆動軸心方向に移動可能な制御圧室を有している。第2連結体、スラスト軸受及びアクチュエータは、シリンダブロックの後側の軸孔内に収納されている。移動体の外周面には、シリンダブロックの軸孔と摺接するOリングが設けられている。
この圧縮機では、制御機構が吐出室内の冷媒の圧力をアクチュエータの制御圧室内に導けば、制御圧室が高圧になるため、移動体が第2連結体を押圧し、傾斜角度が大きくなる。こうして、この圧縮機では、駆動軸の1回転当たりの吐出容量が増大する。他方、制御機構が吐出室内の冷媒の圧力をアクチュエータの制御圧室内に導かなければ、制御圧室は徐々に低圧になるため、移動体は第2連結体を押圧しなくなり、傾斜角度が小さくなる。こうして、この圧縮機では、駆動軸の1回転当たりの吐出容量が減少する。
特開平5−172052号公報
上記従来の圧縮機は、量産される場合、スラスト締め代の管理が必要である。
例えば、シリンダボアは、駆動軸の一端側に位置する第1シリンダボアと、第1シリンダボアと対向して駆動軸の他端側に位置する第2シリンダボアとからなり得る。そして、シリンダブロックは、第1シリンダボアを形成する第1シリンダブロックと、第2シリンダボアを形成し、第1シリンダブロックとともに斜板室を形成する第2シリンダブロックとからなり得る。このようなハウジングを採用する場合、第1シリンダブロックと第2シリンダブロックとが駆動軸心方向で締結される際、第1シリンダブロックと駆動軸との間には、駆動軸に作用する一端側に向かう第1スラスト力を支持する第1スラスト軸受が設けられ得る。第2シリンダブロックと駆動軸との間には、駆動軸に作用する他端側に向かう第2スラスト力を支持する第2スラスト軸受が設けられ得る。
ここで、スラスト締め代は、(A)組付前の各部品の駆動軸心方向の長さの合計と、(B)完成品のスラスト深さとの差である。(A)組付前の各部品の駆動軸心方向の長さの合計は、(a1)第1スラスト軸受における駆動軸心方向の厚みと、(a2)第2スラスト軸受における駆動軸心方向の厚みと、(a3)駆動機構における駆動軸心方向の長さとの和である。ここで、駆動機構とは、第1スラスト軸受の内端面と、第2スラスト軸受の内端面との間に存在するリンク機構及びアクチュエータをいう。(B)完成品のスラスト深さは、完成品における第1スラスト軸受の外端面から、第2スラスト軸受の外端面までの長さである。
この場合、スラスト締め代が過大になると、第1、2シリンダブロックが変形したり、駆動軸に必要なトルクが増大したり、第1、2スラスト軸受の寿命が低下したりする。この場合、圧縮機の歩留まりの悪化を招く。他方、スラスト締め代を厳格に管理しようとすれば、各部品に厳しい寸法管理が必要になり、各部品代のコストの上昇により、圧縮機の製造コストが高騰化してしまう。特に、本発明の圧縮機は、第1スラスト軸受の内端面から第2スラスト軸受の内端面までの駆動機構が公知の両頭斜板式圧縮機と比べて複雑であることから、従来の両頭斜板式圧縮機を凌ぐより厳しい寸法管理が必要になる。
また、この圧縮機では、個々の完成品にばらつきがないよう、傾斜角度の最大値を調整する必要もある。この場合も、第1連結体等に厳しい寸法管理を求めれば、圧縮機の製造コストが高騰化してしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストの低廉化を実現可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、吸入室、吐出室、斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記斜板室に設けられ、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられた区画体と、前記斜板と連結され、前記駆動軸に挿通されて前記駆動軸心方向に移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とによって区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室とを有し、
前記駆動軸は、前記駆動軸心方向に前端側から後端側に延び、
前記駆動軸の前記後端側には、前記移動体との当接によって前記傾斜角度の最大値を規制する支持部材が嵌合され、
前記ハウジングと前記駆動軸との間には、前記支持部材によってスラスト力を支持するスラスト軸受が設けられ、
前記支持部材は、前記駆動軸に対して前記駆動軸心方向に調整可能な位置で嵌合される筒状部を有し、
前記筒状部は、前記駆動軸の前記後端側の端面よりも後方に延出していることを特徴とする。
本発明の圧縮機では、量産される場合、ハウジングを構成する部品等を駆動軸心方向で締結し、完成品を組付ける際、スラスト締め代の管理を厳格に行わなくても、駆動軸に対して筒状部の駆動軸心方向の位置を調整すれば、ハウジングと駆動軸との間のスラスト軸受が支持部材によってスラスト力を支持することができる。このため、この圧縮機では、ハウジングが変形したり、駆動軸に必要なトルクが増大したり、スラスト軸受の寿命が低下したりすることがない。このため、圧縮機の歩留まりが向上する。また、各部品に厳しい寸法管理が必要でなくなり、各部品代のコストを低減できる。特に、この圧縮機では、駆動軸の後端側の端面よりも後方に延出している筒状部を押圧すれば、筒状部の駆動軸心方向の位置を容易に調整できるため、組付けも簡易である。
また、この圧縮機では、支持部材が移動体と当接することにより、傾斜角度の最大値を規制することができる。このため、各部品に厳しい寸法管理を求めなくても、個々の完成品のばらつきを小さくすることができる。
したがって、本発明の圧縮機は、製造コストの低廉化を実現可能である。
支持部材は底壁をさらに有し得る。支持部材は、底壁に設けられた調整ねじによって、駆動軸の端面よりも延出する延出量が調整可能とされていることが好ましい。この場合、調整ねじをねじ込んだり、緩めたりすることにより、支持部材が駆動軸の端面よりも延出する延出量を容易に調整できる。
調整ねじは容量可変型斜板式圧縮機の組付後に除去されていることが好ましい。この場合、この圧縮機の軽量化を実現できる。
本発明の圧縮機は、製造コストの低廉化を実現できる。
図1は、実施例1の圧縮機における最大容量時の断面図である。 図2は、実施例1の圧縮機における最小容量時の断面図である。 図3は、実施例1の圧縮機に係り、制御機構を示す模式図である。 図4は、実施例1の圧縮機に係り、駆動軸の後端部分を示す要部拡大断面図である。 図5は、実施例2の圧縮機に係り、駆動軸の後端部分を示す要部拡大断面図である。 図6は、実施例3の圧縮機に係り、第2レースを除いた場合における要部拡大断面図である。 図7は、実施例4の圧縮機に係り、調整ねじにより支持部材における駆動軸心方向の位置を調整する際の要部拡大断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜4を図面を参照しつつ説明する。実施例1〜4の圧縮機は容量可変型斜板式圧縮機である。この圧縮機は、車両に搭載されており、車両用空調装置の冷凍回路を構成している。
図1に示すように、実施例1の圧縮機は、ハウジング1と、駆動軸3と、斜板5と、リンク機構7と、複数のピストン9と、シュー10a、10bと、アクチュエータ13と、図3に示す制御機構15とを備えている。
図1に示すように、ハウジング1は、圧縮機の前方に位置するフロントハウジング11と、圧縮機の後方に位置するリヤハウジング21と、フロントハウジング11とリヤハウジング21との間に位置する第1、2シリンダブロック31、41とを有している。
フロントハウジング11内には、第1吸入室11aと第1吐出室11bとが形成されている。第1吸入室11aは、環状に形成されており、第1吐出室11bに対して、内周側に位置している。第1吐出室11bは、環状に形成されている。フロントハウジング11には、前方に向かって突出するボス11cが形成されている。このボス11c内には軸封装置17が設けられている。
フロントハウジング11には、フロント側連絡通路11dが形成されている。このフロント側連絡通路11dは、前端側が第1吐出室11bに連通しており、後端側がフロントハウジング11の後端で開いている。
リヤハウジング21内には、第2吸入室21aと第2吐出室21bと圧力調整室21cとが形成されている。圧力調整室21cは、リヤハウジング21の中心付近に位置している。第2吸入室21aは、環状に形成され、圧力調整室21cの外周側に位置している。第2吐出室21bは、環状に形成され、第2吸入室21aの外周側に位置している。第1吸入室11a及び第2吸入室21aが本発明の吸入室に相当する。第1吐出室11b及び第2吐出室21bが本発明の吐出室に相当する。
リヤハウジング21には、リヤ側連絡通路21dが形成されている。リヤ側連絡通路21dは、後端側が第2吐出室21bに連通しており、前端側がリヤハウジング21の前端で開いている。
第1シリンダブロック31は、第2シリンダブロック41とともに斜板室51を形成している。フロントハウジング11、第1シリンダブロック31、第2シリンダブロック41及びリヤハウジング21は、駆動軸心O方向で締結されている。フロントハウジング11、第1シリンダブロック31、第2シリンダブロック41及びリヤハウジング21は本発明のハウジングに相当する。
第1シリンダブロック31には、駆動軸3を挿通させる第1軸孔31aと、複数個の第1シリンダボア31bと、1個の第1凹部31cと、1本の第1シリンダブロック側連絡通路31dと、複数本の第1連絡通路31eとが形成されている。
第1軸孔31a内には、第1ラジアル軸受19aが設けられている。各第1シリンダボア31bは、第1軸孔31aの外周に形成されている。各第1シリンダボア31bは、駆動軸3の前端側に位置している。第1凹部31cは、第1軸孔31aと同軸をなして連通している。第1凹部31cは、斜板室51の一部を構成している。第1凹部31cの前端には、第1スラスト軸受23が設けられている。第1凹部31cの前端面は、駆動軸心Oと直角する平坦面に形成されている。
第1シリンダブロック側連絡通路31dは、前端がフロント側連絡通路11dの後端と連通し、後端が第1シリンダブロック31の後端側に開いている。各第1連絡通路31eは、後端が斜板室51と連通し、前端が第1シリンダブロック31の前端で開いている。
第2シリンダブロック41には、駆動軸3を挿通させる第2軸孔41aと、第1シリンダボア31bと同数の第2シリンダボア41bと、1個の第2凹部41cと、1本の第2シリンダブロック側連絡通路41dと、複数本の第2連絡通路41eと、第2シリンダブロック側連絡通路41dと連通する吐出ポート41fと、吸入ポート41gとが形成されている。
第2軸孔41a内には、第2ラジアル軸受19bが設けられている。第2軸孔41aは、第1軸孔31aと同軸をなしてリヤハウジング21の圧力調整室21cと連通している。各第2シリンダボア41bは、第2軸孔41aの外周に形成されている。各第2シリンダボア41bは、第1シリンダボア31bと対向して駆動軸3の後端側に位置している。第2凹部41cは、第2軸孔41aと同軸をなして連通している。第2凹部41cは、斜板室51の一部を構成している。第2凹部41cの後端には、第2スラスト軸受25が設けられている。第2凹部41cの前端面も、駆動軸心Oと直角する平坦面に形成されている。
第2シリンダブロック側連絡通路41dは、前端が第1シリンダブロック側連絡通路31dの後端と連通し、後端がリヤ側連絡通路21dの前端と連通するように形成されている。各第2連絡通路41eは、前端が斜板室51と連通し、後端が第2シリンダブロック41の後端で開いている。吐出ポート41fは、図示しない凝縮器と接続している。吸入ポート41gは、図示しない蒸発器と接続している。
フロントハウジング11と第1シリンダブロック31との間には、第1弁ユニット33が設けられている。
第1弁ユニット33は、第1バルブプレート34と、第1吸入弁プレート35と、第1吐出弁プレート36と、第1リテーナプレート37とを有している。第1バルブプレート34、第1吐出弁プレート36及び第1リテーナプレート37には、第1シリンダボア31bと同数の第1吸入孔33aが形成されている。各第1吸入孔33aは、各第1シリンダボア31bと第1吸入室11aとを連通させている。
また、第1バルブプレート34及び第1吸入弁プレート35には、第1シリンダボア31bと同数の第1吐出孔33bが形成されている。各第1吐出孔33bは、各第1シリンダボア31bと第1吐出室11bとを連通させている。
さらに、第1弁ユニット33には、複数個の第1吸入連通孔33cが形成されている。各第1吸入連通孔33cは、第1吸入室11aと第1連絡通路31eとを連通させている。また、第1バルブプレート34及び第1吸入弁プレート35には、1個の第1吐出連通孔33dが形成されている。第1吐出連通孔33dは、フロント側連絡通路11dと第1シリンダブロック側連絡通路31dとを連通させている。
第1吸入弁プレート35は、第1バルブプレート34の後面に設けられている。第1吸入弁プレート35には、弾性変形により各第1吸入孔33aを開閉可能な第1吸入リード弁35aが複数形成されている。各第1吸入リード弁35aは、第1シリンダブロック31に凹設されている第1リテーナ溝31gによって最大開度が規制されている。また、第1吐出弁プレート36は、第1バルブプレート34の前面に設けられている。第1吐出弁プレート36には、弾性変形により各第1吐出孔33bを開閉可能な第1吐出リード弁36aが複数形成されている。第1リテーナプレート37は、第1吐出弁プレート36の前面に設けられている。この第1リテーナプレート37は、各第1吐出リード弁36aの最大開度を規制する。
リヤハウジング21と第2シリンダブロック41との間には、第2弁ユニット43が設けられている。
第2弁ユニット43は、第2バルブプレート44と、第2吸入弁プレート45と、第2吐出弁プレート46と、第2リテーナプレート47とを有している。第2バルブプレート44、第2吐出弁プレート46及び第2リテーナプレート47には、第2シリンダボア41bと同数の第2吸入孔43aが形成されている。各第2吸入孔43aは、各第2シリンダボア41bと第2吸入室21aとを連通させている。
また、第2バルブプレート44及び第2吸入弁プレート45には、第2シリンダボア41bと同数の第2吐出孔43bが形成されている。各第2吐出孔43bは、各第2シリンダボア41bと第2吐出室21bとを連通している。
さらに、第2弁ユニット43には、複数個の第2吸入連通孔43cが形成されている。各第2吸入連通孔43cは、第2吸入室21aと第2連絡通路41eとを連通している。第2バルブプレート44及び第2吸入弁プレート45には、1個の第2吐出連通孔43dが形成されている。第2吐出連通孔43dは、第2シリンダブロック側連絡通路41dとリヤ側連絡通路21dとを連通している。
第2吸入弁プレート45は、第2バルブプレート44の前面に設けられている。この第2吸入弁プレート45には、弾性変形により各第2吸入孔43aを開閉可能な第2吸入リード弁45aが複数形成されている。各第2吸入リード弁45aは、第2シリンダブロック41に凹設されている第2リテーナ溝41jによって最大開度が規制されている。また、第2吐出弁プレート46は、第2バルブプレート44の後面に設けられている。この第2吐出弁プレート46には、弾性変形により各第2吐出孔43bを開閉可能な第2吐出リード弁46aが複数形成されている。第2リテーナプレート47は、第2吐出弁プレート46の後面に設けられている。この第2リテーナプレート47は、各第2吐出リード弁46aの最大開度を規制する。
駆動軸3は、第1、2軸孔31a、41aに駆動軸心O周りで回転可能に支持されている。駆動軸3は、前方に位置する駆動軸本体53と、後方に位置する第1小径部54と、第2小径部55と、支持部材56とを有している。駆動軸本体53は、リンク機構7とともに斜板5を回転駆動する。駆動軸本体53には、固定部材27と、斜板5と、リンク機構7とが設けられている。第1小径部54は、駆動軸本体53と一体をなし、駆動軸本体53よりも小径である。第小径部55は、圧力調整室21c内に収容されている。第2小径部55は、第1小径部54と一体をなし、第1小径部54よりも小径である。第1小径部54の後端には、第1小径部54の外周面における後端から第2小径部55の外周面における前端まで延びる環状面54sが形成されている。
固定部材27は、駆動軸本体53の前端側に圧入されている。固定部材27は、駆動軸3が駆動軸心O周りで回転することにより、第1ラジアル軸受19a内で摺動する。また、固定部材27には、第1スラスト軸受23と当接するフランジ27aが形成されている。第1スラスト軸受23は、駆動軸3に作用する第1スラスト力を支持する。さらに、固定部材27には、第1復帰ばね29の前端が固定されている。第1復帰ばね29は、駆動軸心O方向で、固定部材27側から斜板室51側に向かって延びている。
図4に示すように、支持部材56は、第2軸孔41a内に位置し、駆動軸3の後端側から前端側に向かって第2小径部55に圧入されている。支持部材56は、第2小径部55に嵌合されている筒状部56aと、フランジ部56bとを有している。支持部材56の筒状部56aは、第2小径部55の後端側の端面を越えて圧力調整室21c内で後端側に延出する延出量により、駆動軸心O方向の位置を調整可能である。
筒状部56aは、筒状をなして駆動軸心O方向に延び、ラジアル受面65aを形成している。ラジアル受面65aには、第2ラジアル軸受19bが設けられている。支持部材56は、駆動軸3が駆動軸心O周りで回転することにより、第2ラジアル軸受19b内を摺動する。このため、ラジアル受面65aは、第2ラジアル軸受19bを介して駆動軸3における第2小径部55の後端側に作用するラジアル力を支持することが可能である。なお、筒状部56aの外周面には、2個のOリング61、62が設けられている。各Oリング61、62は筒状部56aと第2シリンダブロック41との間を封止している。
フランジ部56bは、筒状部56aから駆動軸心Oと直交する方向に延びている。フランジ部56bは、前端側に環状の前端面56cを形成し、後端側にスラスト受面65bを形成している。スラスト受面65bには、第2スラスト軸受25が固定されている。このため、スラスト受面65bは、第2スラスト軸受25を介して第2シリンダブロック41との間で駆動軸3に作用する第2スラスト力を支持することが可能である。フランジ部56bの前端面56cと環状面54sとの間には、所定長の隙間Sが設けられている。
第2スラスト軸受25は、第2シリンダブロック41と当接している第1レース25aと、支持部材56のフランジ部56bと当接している第2レース25bと、第1レース25aと第2レース25bとの間に設けられる複数個の転動体25cと、各転動体25cを第1、2レース25a、25b内に保持する図示しない保持器とからなる。
図1に示すように、斜板5は環状の平板形状をなしている。斜板5は、駆動軸3の中央付近に位置するリングプレート39に固定されている。リングプレート39は、環状の平板形状をなしており、中心部分に挿通孔39aが形成されている。斜板5は、挿通孔39aに挿通されることにより、駆動軸3の回転によって斜板室51内で回転可能となっている。
リンク機構7は、駆動軸3の駆動軸心Oに直交する方向に対する斜板5の傾斜角度の変更を許容することが可能なように斜板室51内に設けられている。具体的には、リンク機構7は、ラグアーム49を有している。ラグアーム49は、斜板室51内で前方側から後方側に向かって略L字形状となるように形成されている。ラグアーム49は、固定部材27と斜板5との間に位置している。ラグアーム49の前端側は、第1ピン57aによって固定部材27と接続されている。ラグアーム49の後端側は、第1ピン57aの軸心を第1揺動軸心M1として、固定部材27、すなわち駆動軸3に対し、第1揺動軸心M1周りで揺動可能に支持されている。
ラグアーム49の後端側は、第2ピン57bによってリングプレート39の一端側と接続されている。ラグアーム49の前端側は、第2ピン57bの軸心を第2揺動軸心M2として、リングプレート39の一端側、すなわち斜板5に対し、第2揺動軸心M2周りで揺動可能に支持されている。第2揺動軸心M2は、駆動軸3の駆動軸心Oと直交する方向に延びている。第2揺動軸心M2は第1揺動軸心M1と平行に延びている。
ラグアーム49は、図2に示すように、駆動軸心Oに対する斜板5の傾斜角度が最小になった時に固定部材27のフランジ27aと当接するようになっている。ラグアーム49、第1、2ピン57a、57bが本発明におけるリンク機構7に相当する。
図1に示すように、ラグアーム49の後端側には、ウェイト部49aが形成されている。ウェイト部49aは、アクチュエータ13の周方向におよそ半周にわたって延びている。なお、ウェイト部49aの形状は適宜設計することが可能である。
ウェイト部49aは、ラグアーム49の後端側、つまり、第2揺動軸心M2を基準として第1揺動軸心M1とは反対側に延在して設けられている。このため、ラグアーム49が第2ピン57bによってリングプレート39に支持されることで、ウェイト部49aはリングプレート39の溝部39bを通って、リングプレート39の後面側、つまり斜板5の後面側に位置する。そして、斜板5が駆動軸心O周りに回転することにより発生する遠心力が斜板5の後面側でウェイト部49aに作用する。
各ピストン9は、それぞれ前端側に第1ヘッド部9aと、後端側に第2ヘッド部9bとを有している。各第1ヘッド部9aは各第1シリンダボア31b内を往復動可能に収納されている。各第1ヘッド部9aと第1弁ユニット33とにより、各第1シリンダボア31b内にそれぞれ第1圧縮室31fが区画されている。
各第2ヘッド部9bは、各第1ヘッド部9aと一体をなし、各第2シリンダボア41bに往復動可能に収納されている。これらの各第2ヘッド部9bと第2弁ユニット43とにより、各第2シリンダボア41b内にそれぞれ第2圧縮室41hが区画されている。
また、各ピストン9の中央には凹部9cが形成されている。各凹部9c内には、半球状のシュー10a、10bがそれぞれ設けられている。これらのシュー10a、10bによって斜板5の回転がピストン9を往復動可能に変換されるようになっている。シュー10a、10bが本発明における変換機構に相当している。斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、第1、2ピストンヘッド9a、9bがそれぞれ第1、2シリンダボア31b、41b内を往復動することが可能となっている。
アクチュエータ13は、斜板室51に設けられ、傾斜角度を変更可能である。アクチュエータ13は、斜板5よりも後方側に位置しており、第2凹部41c内に進入することが可能となっている。アクチュエータ13は、区画体63と、移動体64と、制御圧室65とを有している。
区画体63は、駆動軸3の第1小径部54に固定されている。区画体63には、駆動軸3を挿通可能な挿通孔63aが貫設されている。区画体63の外周端には、Oリング67が設けられている。Oリング67は、区画体63と移動体64との間を封止している。区画体63とリングプレート39との間には、第2復帰ばね69が設けられている。具体的には、第2復帰ばね69の後端は区画体63に固定されており、第2復帰ばね69の前端はリングプレート39の他端側に固定されている。
移動体64は、駆動軸3の第1小径部54に挿通され、第2シリンダブロック41の第2凹部41cに収納されている。移動体64は、有底の円筒状をなしている。移動体64の内径は、区画体63の外径とほぼ同径とされている。移動体64は、基部64aと周壁部64bとを有している。基部64aは、移動体64の後方に位置しており、駆動軸心Oから離れる方向で径方向に延びている。基部64aには、第1小径部54を挿通可能な挿通孔64cが貫設されている。挿通孔64cには、Oリング68が設けられている。Oリング68は、基部64aと第1小径部54との間を封止している。
周壁部64bは、基部64aの外周縁と連続し、駆動軸心O方向で後方から前方に向かって延びている。また、周壁部64bの前端には、連結部74が形成されている。周壁部64bは、内部に区画体63を配置しており、区画体63の周囲を取り囲んでいる。これにより、区画体63と移動体64とにより制御圧室65が形成されている。
制御圧室65は、区画体63と移動体64とによって区画され、内部の圧力によって移動体64を移動可能にしている。制御圧室65はOリング67、68によって封止されている。
移動体64は、駆動軸3とともに回転可能となっているとともに、第1小径部54に摺接しつつ駆動軸心O方向に移動可能となっている。区画体63は、駆動軸3と共に回転することのみ可能となっており、移動体64のように移動することは不可能となっている。すなわち、移動体64は、駆動軸心O方向に移動するに当たり、区画体63に対して相対移動する。
移動体64の連結部74には、リングプレート39の他端側が第3ピン57cによって接続されている。これにより、リングプレート39の他端側、すなわち、斜板5は、第3ピン57cの軸心を作用軸心M3として、作用軸心M3周りで移動体64に揺動可能に支持されている。作用軸心M3は、第1、2揺動軸心M1、M2と平行に延びている。移動体64は、斜板5と連結された状態となっている。そして、移動体64は、斜板5の傾斜角度が最大になった時に支持部材56のフランジ部56bと当接するようになっている。
駆動軸3の第2小径部55内及び第1小径部54内には、後端から前方に向かって駆動軸心O方向に延びる軸路54aと、軸路54aの前端から径方向に延びて第1小径部54の外周面に開く径路54bとが形成されている。軸路54aの後端は圧力調整室21cに開いている。一方、径路54bは、制御圧室65に開いている。これにより、制御圧室65は、径路54b及び軸路54aを通じて、圧力調整室21cと連通している。
駆動軸3の先端には、ねじ部3aが形成されている。駆動軸3は、ねじ部3aを介して図示しないプーリ又は電磁クラッチと接続されている。
図3に示すように、制御機構15は、低圧通路15aと、高圧通路15bと、制御弁75と、オリフィス77と、軸路54aと、径路54bとを有している。
低圧通路15aは、圧力調整室21cと第2吸入室21aとに接続されている。これにより、低圧通路15aと軸路54aと径路54bとによって、制御圧室65と圧力調整室21cと第2吸入室21aとは、互いに連通した状態となっている。高圧通路15bは、圧力調整室21cと第2吐出室21bとに接続されている。高圧通路15bと軸路54aと径路54bとによって、制御圧室65と圧力調整室21cと第2吐出室21bとが連通している。また、高圧通路15bには、オリフィス77が設けられている。
制御弁75は低圧通路15aに設けられている。制御弁75は、第2吸入室21a内の圧力に基づき、低圧通路15aの開度を調整することが可能となっている。
この圧縮機では、吸入ポート41gに対して蒸発器に繋がる配管が接続されるとともに、吐出ポート41fに対して凝縮器に繋がる配管が接続される。凝縮器は配管及び膨張弁を介して蒸発器と接続される。これらの圧縮機、蒸発器、膨張弁、凝縮器等によって車両用空調装置の冷凍回路が構成されている。なお、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び各配管の図示は省略する。
以上のように構成された圧縮機では、図1及び図2に示すように、駆動軸3が回転することにより、斜板5が回転し、各ピストン9が第1、2シリンダボア31b、41b内を往復動する。このため、第1、2圧縮室31f、41hがピストン9のストロークに応じて容積変化を生じる。これにより、この圧縮機では、第1、2圧縮室31f、41hにそれぞれ冷媒ガスを吸入する吸入行程と、第1、2圧縮室31f、41hにおいて冷媒ガスを圧縮する圧縮行程と、圧縮された冷媒ガスを第1、2圧縮室31f、41hからそれぞれ吐出する吐出行程とが繰り返し行われることとなる。
これらの間、図3に示すように、制御機構15において、制御弁75が低圧通路15aの開度を大きくすれば、図2に示すように、圧力調整室21c内の圧力及び制御圧室65内の圧力が第2吸入室21a内の圧力とほぼ等しくなる。このため、アクチュエータ13の移動体64が前方側に向かって移動し、ラグアーム49に近接する。これにより、斜板5が作用軸心M3周りで時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49は、第2揺動軸心M2周りで反時計回り方向に揺動するとともに、第1揺動軸心M1周りで反時計回り方向に揺動する。このため、ラグアーム49が固定部材27のフランジ27aに接近する。これらにより、斜板5は第2揺動軸心M2を支点として揺動する。このため、斜板5の傾斜角度が減少し、各ピストン9のストロークが短くなる。このため、この圧縮機では、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が減少する。
一方、図3に示すように、制御機構15において、制御弁75が低圧通路15aの開度を小さくすれば、圧力調整室21cの圧力が高くなり、制御圧室65内の圧力が高くなる。このため、アクチュエータ13の移動体64が後方側に向かって移動し、ラグアーム49から遠隔する。これにより、上記とは逆に、斜板5の傾斜角度が増大し、各ピストン9のストロークが長くなる。このため、この圧縮機では、駆動軸3の1回転当たりの吐出容量が増大する。
この圧縮機では、量産される場合、第1、2シリンダブロック31、41及び第1、2スラスト軸受23、25等の部品を駆動軸心O方向で締結し、完成品を組付ける際、スラスト締め代の管理を厳格に行わなくても、フランジ部56bの前端面56cと環状面54sとの間の隙間Sを調整すれば、第2シリンダブロック41と駆動軸3の第1小径部54との間の第2スラスト軸受25が支持部材56によってスラスト力を支持することができる。このため、この圧縮機では、第1、2シリンダブロック31、41及び第1、2スラスト軸受23、25等が変形したり、駆動軸3に必要なトルクが増大したり、第1、2スラスト軸受23、25の寿命が低下したりすることがない。このため、圧縮機の歩留まりが向上する。また、各部品に厳しい寸法管理が必要でなくなり、各部品代のコストを低減できる。特に、この圧縮機では、駆動軸3の後端側の端面よりも後方に延出している筒状部56aを押圧すれば、筒状部56aの駆動軸心O方向の位置を容易に調整できるため、組付けも簡易である。
また、この圧縮機では、支持部材56のフランジ部56bが移動体64と当接することにより、斜板5の傾斜角度の最大値を規制することができる。このため、各部品に厳しい寸法管理を求めなくても、個々の完成品のばらつきを小さくすることができる。
したがって、この圧縮機は、製造コストの低廉化を実現可能である。
(実施例2)
実施例2の圧縮機では、図5に示すように、第2シリンダブロック141における第2凹部141cの第2軸孔141a周りに環状溝141rが凹設されている。この環状溝141rは、第2スラスト軸受25における各転動体25cの外周を収めることができる大きさとされている。こうして、この環状溝141rは、第2スラスト軸受25の内周側を駆動軸3における第2小径部55の後方側に撓ませることが可能になっている。
第2凹部141cの後端は、第2スラスト軸受25の第1レース25aの外周側と当接している。支持部材56におけるフランジ部56bのスラスト受面65bは、第2レース25bの内周側と当接している。この圧縮機における他の構成は、実施例1の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、フロントハウジング11、第1シリンダブロック31、第2シリンダブロック141及びリヤハウジング21を回転軸心O方向で締結する際、第1レース25a及び第2レース25bが撓む。すなわち、第1レース25a及び第2レース25bは、支持部材56のスラスト受面65bから伝わった締結力により、第2シリンダブロック141の外周側とスラスト受面65bの内周側とに押圧される。このため、第1レース25a及び第2レース25bは、回転軸心O方向と直交する平面に対して傾斜するように撓む。こうして、スラスト締め代を吸収する。この圧縮機における他の作用効果は、実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例3)
実施例3の圧縮機では、図6に示すように、第2スラスト軸受125は、第1レース125aと、複数個の転動体125cと、図示しない保持器とを有している。第1レース125aは第2シリンダブロック41と当接している。
支持部材156は、第2小径部55に嵌合されている筒状部156aと、大径フランジ部156bとを有している。大径フランジ部156bは、筒状部156aから回転軸心Oと直交する方向に延び、リヤハウジング21側にスラスト受面165bを形成している。大径フランジ部156bと第1レース125aとの間には、各転動体125cが設けられている。大径フランジ部156bは、各転動体125cの外周を覆うことが可能な大径とされている。すなわち、大径フランジ部156bのスラスト受面165bは、実施例1の第2レース25bを兼ねている。この圧縮機における他の構成は、実施例1の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、大径フランジ部156bのスラスト受面165bからのスラスト力が直接的に転動体125cに伝達される。このため、第2スラスト軸受125に実施例1の第2レース25bを設ける必要が無く、部品点数を削減することができる。このため、コストの低廉化を実現することができる。この圧縮機における他の作用効果は、実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例4)
実施例4の圧縮機では、図7に示すように、支持部材256は、有底の筒状をなしている。支持部材256は、筒状部256aの他に、底壁256cを有している。底壁256cは、筒状部256aの後端から駆動軸心Oに向かって延びている。
底壁256cの中心には、調整ねじ257と螺合するねじ穴256dが形成されている。ねじ穴256dは、駆動軸心Oと同軸をなしている。底壁256cと駆動軸103における第2小径部155の後端との間には、ねじ穴256dによって圧力調整室21cと連通する調節空間256eが形成されている。
駆動軸103の第2小径部155及び第1小径部154内には、後端から前方に向かって駆動軸心O方向に延びる軸路154aが形成されている。軸路154aは、駆動軸103の駆動軸心Oより離れて位置している。軸路154aは、駆動軸103が回転する際に、駆動軸心Oを中心に偏心する。この圧縮機における他の構成は、実施例1の圧縮機と同様である。
駆動軸103の第2小径部155に支持部材256を嵌合する際、調節ねじ257の先端が第2小径部155の後端と当接しているため、調整ねじ257をねじ込んだり、緩めたりすることにより、支持部材256の駆動軸心O方向の位置を容易に調整できる。こうして、支持部材256は、調整ねじ257により駆動軸心O方向の位置を調整可能である。こうして、スラスト締め代の管理を行う。
調整ねじ257は、容量可変型斜板式圧縮機の組付に除去される。こうして、制御圧室65と圧力調整室21cとは、ねじ穴256d、調節空間256e、軸路154a及び図1及び図2に示す径路54bによって連通する。この圧縮機における他の作用効果は、実施例1の圧縮機と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜4に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜4に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は空調装置等に利用可能である。
11a…第1吸入室(吸入室)
21a…第2吸入室(吸入室)
11b…第1吐出室(吐出室)
21b…第2吐出室(吐出室)
51…斜板室
31b…第1シリンダボア(シリンダボア)
11…フロントハウジング(ハウジング)
31…第1シリンダブロック(ハウジング)
41b…第2シリンダボア(シリンダボア)
21…リヤハウジング(ハウジング)
41、141…第2シリンダブロック(ハウジング)
1…ハウジング
3、103…駆動軸
5…斜板
O…駆動軸心
7…リンク機構
9…ピストン
10a、11b…シュー(変換機構)
13…アクチュエータ
15…制御機構
63…区画体
64…移動体
56、156、256…支持部材(支持部材)
65…制御圧室
23…第1スラスト軸受(スラスト軸受)
25…第2スラスト軸受(スラスト軸受)
56a、156a、256a…筒状部
257…調整ねじ
256c…底壁

Claims (3)

  1. 吸入室、吐出室、斜板室及びシリンダボアが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の駆動軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記斜板室に設けられ、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備え、
    前記アクチュエータは、前記駆動軸に設けられた区画体と、前記斜板と連結され、前記駆動軸に挿通されて前記駆動軸心方向に移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とによって区画され、内部の圧力によって前記移動体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記駆動軸は、前記駆動軸心方向に前端側から後端側に延び、
    前記駆動軸の前記後端側には、前記移動体との当接によって前記傾斜角度の最大値を規制する支持部材が嵌合され、
    前記ハウジングと前記駆動軸との間には、前記支持部材によってスラスト力を支持するスラスト軸受が設けられ、
    前記支持部材は、前記駆動軸に対して前記駆動軸心方向に調整可能な位置で嵌合される筒状部を有し、
    前記筒状部は、前記駆動軸の前記後端側の端面よりも後方に延出していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記支持部材は底壁をさらに有し、
    前記支持部材は、前記底壁に設けられた調整ねじによって、前記駆動軸の前記端面よりも延出する延出量が調整可能とされている請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記調整ねじは容量可変型斜板式圧縮機の組付後に除去されている請求項2記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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