JP6107528B2 - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は容量可変型斜板式圧縮機に関する。
特許文献1に従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、圧縮機という。)が開示されている。この圧縮機では、フロントハウジングとシリンダブロックとリヤハウジングとによってハウジングが形成されている。フロントハウジングには、第1吸入室と第1吐出室とが形成されており、リヤハウジングには、第2吸入室と第2吐出室とが形成されている。また、リヤハウジングには圧力調整室が形成されている。
シリンダブロックには、吸入口と、斜板室と、複数の第1シリンダボアと、複数の第2シリンダボアと、第1〜3吸入通路とが形成されている。吸入口及び斜板室は、共にシリンダブロックの略中央に形成されている。吸入口は管路と連通している。各第1シリンダボアはシリンダブロックの前方側に形成されている。各第2シリンダボアは、シリンダブロックの後方側に形成されている。各第1シリンダボアと各第2シリンダボアとは同径である。
第1吸入通路と第2吸入通路とは、共にシリンダブロックの第1シリンダボア側に形成されている。第1吸入通路は吸入口と第1吸入室とに連通している。第2吸入通路は第1吸入室と斜板室とに連通している。第3吸入通路はシリンダブロックの第2シリンダボア側に形成されており、斜板室と第2吸入室とに連通している。
各シリンダボアにはピストンが往復動可能に収納されている。具体的には、各ピストンは、第1シリンダボアを往復動する第1頭部と、第2シリンダボアを往復動する第2頭部とを有している。シリンダボアの第1シリンダボアと第2シリンダボアとが同径であることから、ピストンの第1頭部と第2頭部とも同径である。これにより、この圧縮機では、第1シリンダボアと第1頭部とによって第1圧縮室が形成されているとともに、第2シリンダボアと第2頭部とによって第2圧縮室が形成されている。第1圧縮室は第1吸入室と第1吐出室とに連通している。第2圧縮室は第2吸入室と第2吐出室とに連通している。
また、各ピストンには開閉部材が設けられている。開閉部材はピストンと共に往復動を行う。この往復動によって、開閉部材は吸入口と斜板室とを連通又は非連通に切り替えることが可能となっている。
さらに、ハウジングには駆動軸が挿通されている。この駆動軸はシリンダブロック内で回転可能に支持されている。斜板室内には駆動軸の回転によって回転可能な斜板が設けられている。斜板と各ピストンとは変換機構を通じて接続可能となっている。この変換機構は、斜板の回転により、傾斜角度に応じたストロークで各ピストンをシリンダボア内で往復動させるようになっている。また、駆動軸と斜板との間には、斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構が設けられている。ここで、傾斜角度とは、駆動軸の回転軸心に直交する方向に対して斜板がなす角度である。この傾斜角度の変更はアクチュエータによって行われる。そして、アクチュエータの制御は制御機構によって行われる。
アクチュエータは、斜板室内において、斜板を基準として第2シリンダボア側に配置されている。このアクチュエータは、アクチュエータ本体と制御圧室とを有している。アクチュエータ本体は、支持部材とスプールとを有している。支持部材は駆動軸の後端側に揺動自在に取り付けられている。スプールは後端側を制御圧室内に配置した状態で、シリンダブロックとリヤハウジングとの間に設けられている。このスプールは、シリンダブロック及びリヤハウジングによって摺動可能に支持されており、シリンダブロック内を前後方向に摺動可能となっている。支持部材とスプールとの間にはスラスト軸受及びラジアル軸受が設けられている。
リンク機構は、斜板の傾斜角度の変更に伴い、ピストンの第2頭部の上死点位置よりも第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設されている。このリンク機構は、球支持部と球面凹部とラグアームとを有している。球支持部は支持部材の前端に形成されている。球面凹部は、斜板に形成されており、球支持部を囲包している。ラグアームは、斜板の前面に形成されたスリットと、駆動軸に形成された平板部とで構成されている。平板部には、回転軸心と直交する方向に延びつつ、外周側から回転軸心に近づく方向に延びる長孔が形成されている。スリットは長孔内に挿通されたピンにより平板部に揺動可能に支持されている。これにより、斜板は駆動軸に対して揺動可能に支持されている。
この圧縮機では、制御機構が第2吐出室と圧力調整室とを非連通とすれば、制御圧室内が斜板室と同程度に低圧となる。これにより、スプール及び支持部材が後退する。このため、斜板の傾斜角度が小さくなり、ピストンのストロークが減少する。このため、圧縮機の1回転当たりの圧縮容量が小さくなる。このようにピストンのストロークが小さい状態では、開閉部材により吸入口と斜板室とは非連通となる。このため、この圧縮機では、吸入口から吸入された冷媒は、第1吸入通路を通じて第1吸入室に吸入されて第1圧縮室に吸入される。一方、第2圧縮室に対しては、第1吸入室に吸入された冷媒が第2吸入通路、斜板室、第3吸入通路、第2吸入室の順に流通して吸入される。そして、この圧縮機では、ピストンの第2頭部の上死点位置よりも第1頭部の上死点位置が大きく移動するため、斜板の傾斜角度がゼロ度に近づけば、第2圧縮室のみで僅かな圧縮仕事を行い、第1圧縮室では圧縮仕事を行わない。
また、この圧縮機では、制御機構によって第2吐出室と圧力調整室とを連通させれば、制御圧室内が斜板室よりも高圧となる。これにより、スプール及び支持部材が前進する。このため、斜板の傾斜角度が大きくなり、ピストンのストロークが大きくなる。このため、圧縮機の1回転当たりの圧縮容量が大きくなる。ここで、この圧縮機では、ピストンのストロークが大きくなることにより、開閉部材が吸入口と斜板室とを連通させる。これにより、この圧縮機では、第1吸入室に吸入された冷媒が上記のように流通して第2圧縮室に吸入されるだけでなく、第1吸入室及び第2吸入通路を経ることなく、吸入口から直接斜板室内に流入した冷媒も第3吸入通路を経て第2圧縮室に吸入されるようになる。
このように、この圧縮機では、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで、冷媒の吸入方式が異なっている。そして、この圧縮機では、このような冷媒の吸入方式の相違により、ピストンのストローク、すなわち、斜板の傾斜角度に応じて、第2圧縮室に吸入される冷媒の流量が変化する。
特開平1−219364号公報
しかし、上記従来の圧縮機では、第1圧縮室側と第2圧縮室側とにおいて冷媒の吸入方式が相違することにより、第1圧縮室側の吸入脈動と第2圧縮室側の吸入脈動とで振幅が相違することとなる。このことは、斜板の傾斜角度が大きくなり圧縮容量が大きくなることで、特に顕著となる。これにより、この圧縮機では、第1圧縮室側の吸入脈動と第2圧縮室側の吸入脈動とを合成した吸入脈動が大きくなることで騒音が懸念される。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、静粛性に優れた容量可変型斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の容量可変型斜板式圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
前記第1吸入流路は、前記吸入ポートと前記第1吸入室とを連通させる第1吸入通路を有し、
前記第2吸入流路は、前記第1吸入通路と、前記第1吸入室と、前記斜板室と、前記第1吸入室と前記斜板室とを連通させる第1連通路と、前記斜板室と前記第2吸入室とを連通させる第2連通路とを有していることを特徴とする
本発明の圧縮機では、第1シリンダボアが第2シリンダボアよりも小径に形成されている。これにより、この圧縮機では、第2頭部が第1頭部よりも大径に形成されることとなる。このため、この圧縮機では、第2圧縮室側の吸入脈動の振幅が大きくなる一方で、第1圧縮室側の吸入脈動の振幅が小さくなり、両者を合成した吸入脈動が残存することとなる。
この点、この圧縮機では、第1吸入通路により、第1吸入室には吸入ポートから直接冷媒が吸入される。そして、この冷媒が第1吸入室から第1圧縮室へ吸入される。このため、この圧縮機では、吸入ポートから第2圧縮室への冷媒の吸入に比べて、吸入ポートから第1圧縮室への冷媒の吸入が容易となる。これにより、この圧縮機では、吸入行程時に第2頭部に作用する吸入抵抗(以下、第2吸入抵抗という。)よりも、吸入行程時に第1頭部に作用する吸入抵抗(以下、第1吸入抵抗という。)が小さくなる。このため、この圧縮機では、第2圧縮室側の吸入脈動は振幅が小さくなる一方で、第1圧縮室側の吸入脈動は振幅が大きくなる。こうして、この圧縮機では、第1シリンダボアが第2シリンダボアよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室側の吸入脈動と第2圧縮室側の吸入脈動との振幅の差を是正することが可能となり、合成した吸入脈動を低減することが可能となる。このため、この圧縮機では、変化する圧縮容量の全ての領域で吸入脈動が小さくなり、騒音を低減できる。
したがって、本発明の圧縮機は静粛性に優れている。
このような圧縮機において、アクチュエータは、駆動軸と一体回転可能に斜板室内に配置され得る。また、アクチュエータ本体は、駆動軸に固定される固定体と、回転軸心方向に延びる筒状をなし、斜板と連結されて固定体を取り囲みつつ、回転軸心方向に移動可能な可動体とからなり得る。さらに、制御圧室は、固定体と可動体との間に形成されて斜板室と区画され得る。そして、制御圧室は、自身の容積が拡大して傾斜角度が大きくなるように可動体を移動させることが好ましい(請求項3)。
この場合、圧縮機では、制御圧室の容積が大きくなるにつれて斜板の傾斜角度が大きくなる一方、斜板室の容積は次第に小さくなる。そして、斜板の傾斜角度が最大となった際、斜板室の容積は最小となる。このため、この圧縮機では、傾斜角度が大きくなるにつれ、斜板室によるマフラ効果が抑制され、第2圧縮室側の吸入脈動の低減効果が抑制されることとなる。これにより、この圧縮機では、圧縮容量の変化に応じて、第1圧縮室側と第2圧縮室側とにおける吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
また、本発明の圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
前記第1吸入孔と前記第2吸入孔とは開口面積が等しく、
前記第1吸入リード弁は、前記第2吸入リード弁よりも肉薄であることを特徴とする。
この圧縮機では、第2吸入リード弁が第2吸入孔を開放することに比べて、第1吸入リード弁は第1吸入孔を開放し易くなる。このため、この圧縮機では、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、第2圧縮室に比べて第1圧縮室に対して冷媒が吸入され易くなる。これにより、この圧縮機では、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
また、本発明の圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
前記第1吸入リード弁と前記第2吸入リード弁とは厚みが等しく、
前記第1吸入孔は、前記第2吸入孔よりも大きく開口していることを特徴とする。
このように、第2吸入孔よりも第1吸入孔の方が大きく開口することにより、圧縮機では、第2吸入孔側よりも第1吸入孔側の方が冷媒が流通し易くなる。このため、この圧縮機においても、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、第2圧縮室に比べて第1圧縮室に対して冷媒が吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
また、本発明の圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
前記第1吸入孔と前記第2吸入孔とは開口面積が等しく、
前記第1吸入リード弁と前記第2吸入リード弁とは厚みが等しく、
前記第1吸入リード弁は、前記第2吸入リード弁よりも開度が大きいことを特徴とする。
このように、第2吸入リード弁よりも第1吸入リード弁の方が大きく開くことにより、圧縮機では、第2吸入孔側よりも第1吸入孔側の方が冷媒が流通し易くなる。このため、この圧縮機においても、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、第2圧縮室に比べて第1圧縮室に対して冷媒が吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
また、本発明の圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記第1吸入流路は、前記第2吸入流路よりも大きな内径を有していることを特徴とする。
このように、第2吸入流路よりも第1吸入流路の方が大きな内径を有することにより、圧縮機では、冷媒が第1吸入流路を流通し易くなる。このため、この圧縮機では、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、第2圧縮室に比べて第1圧縮室に対して冷媒が吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
また、本発明の圧縮機は、吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
前記第1吸入弁構造は、吸入行程にある前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを前記駆動軸の回転に伴って連通させる回転弁を有し、
前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する吸入リード弁を有していることを特徴とする。
この圧縮機では、駆動軸の回転によって、吸入行程にある第1圧縮室と第1吸入室とが第1吸入孔によって連通し、冷媒が第1圧縮室に吸入される。これにより、この圧縮機では、第1吸入抵抗を可及的に小さくすることが可能となり、第2圧縮室に比べて第1圧縮室に対して冷媒が吸入され易くなる。このため、この圧縮機でも、第1圧縮室側と第2圧縮室側とで吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となる。
本発明の圧縮機は静粛性に優れている。
実施例1の圧縮機における最大容量時の断面図である。 実施例1の圧縮機に係り、制御機構を示す模式図である。 実施例の圧縮機における最小容量時の断面図である。 実施例1の圧縮機に係り、第1吸入流路と第2吸入流路とが同一である場合における駆動軸の回転と吸入脈動の変化との関係を示すグラフである。 実施例1の圧縮機に係り、第1吸入流路と第2吸入流路とが異なる場合における駆動軸の回転と吸入脈動の変化との関係を示すグラフである。 実施例2の圧縮機における最大容量時の断面図である。 実施例2の圧縮機における部分拡大図である。 実施例3の圧縮機における部分拡大図である。 実施例4の圧縮機における部分拡大図である。 実施例5の圧縮機における最大容量時の断面図である。 参考例の圧縮機における最大容量時の断面図である。 実施例の圧縮機における最大容量時の断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜6及び参考例を図面を参照しつつ説明する。実施例1〜6及び参考例の圧縮機は、容量可変型両頭斜板式圧縮機である。これらの各圧縮機は、いずれも車両に搭載されており、車両用空調装置の冷凍回路を構成している。
(実施例1)
図1に示すように、この圧縮機は、ハウジング1と、駆動軸3と、斜板5と、リンク機構7と、複数のピストン9と、複数対のシュー11a、11bと、アクチュエータ13と、図2に示す制御機構15とを備えている。
図1に示すように、ハウジング1は、圧縮機の後方に位置するリヤハウジング17と、圧縮機の前方に位置するフロントハウジング19と、リヤハウジング17とフロントハウジング19との間に位置する第1、2シリンダブロック21、23と、第1、2弁形成プレート39、41とを有している。
リヤハウジング17には、上記の制御機構15が設けられている。また、リヤハウジング17には、圧力調整室25と、第1吸入室27aと、第1吐出室29aと、吸入ポート170と、第1吸入通路171とが形成されている。圧力調整室25は、リヤハウジング17の中心部分に位置している。第1吐出室29aはリヤハウジング17の外周側に位置している。また、第1吸入室27aは、リヤハウジング17において、圧力調整室25と第1吐出室29aとの間、すなわち、圧力調整室25よりも外周側であって、第1吐出室29aよりも内周側となる位置に形成されている。
さらに、この第1吸入室27aは、一部がリヤハウジング17の後方に向かって延びるように形成されている。吸入ポート170は、リヤハウジング17の上端に形成されている。第1吸入通路171は第1吸入室27aと一体に形成されている。第1吸入通路171は、リヤハウジング17の上方に向かって延びており、吸入ポート170に連通している。これにより、吸入ポート170は第1吸入室27aと直接接続しており、管路を構成する図示しない蒸発器と第1吸入室27aとを連通させている。
フロントハウジング19には、前方に向かって突出するボス19aが形成されている。このボス19a内には、駆動軸3との間に位置する軸封装置31が設けられている。また、フロントハウジング19には、第2吸入室27b及び第2吐出室29bが形成されている。第2吸入室27bはフロントハウジング19の内周側に位置しており、第2吐出室29bはフロントハウジング19の外周側に位置している。また、この第2吐出室29bと上記の第1吐出室29aとは、図示しない吐出流路によって接続されている。吐出流路には圧縮機の外部に連通する吐出ポート(図示略)が形成されている。
第1シリンダブロック21と第2シリンダブロック23とは、同径に形成されている。これらの第1シリンダブロック21と第2シリンダブロック23とは、リヤハウジング17とフロントハウジング19との間に位置しており、互いに隣接している。第1シリンダブロック21は、圧縮機の後方に位置しており、リヤハウジング17と隣接している。一方、第2シリンダブロック23は、圧縮機の前方に位置しており、フロントハウジング19と隣接している。さらに、これらの第1シリンダブロック21と第2シリンダブロック23とにより、斜板室33が形成されている。この斜板室33は、ハウジング1における前後方向の略中央に位置している。
第1シリンダブロック21には、複数個の第1シリンダボア21aが周方向に等角度間隔でそれぞれ平行に形成されている。また、第1シリンダブロック21には、駆動軸3を挿通させる第1軸孔21bが形成されている。第1軸孔21bは圧力調整室25と連通している。この第1軸孔21b内には、第1滑り軸受22aが設けられている。
また、第1シリンダブロック21には、第1軸孔21bと連通して第1軸孔21bと同軸をなす第1収納室21cが凹設されている。この第1収納室21cは、第1シリンダブロック21の一部である壁面によって周囲が囲まれており、各第1シリンダボア21aと区画されている。第1収納室21c内は斜板室33と連通している。また、第1収納室21cは、後端に向かって段状に縮径する形状とされている。第1収納室21cの後端には、第1スラスト軸受35aが設けられている。さらに、第1シリンダブロック21には、第1吸入室27aを斜板室33に連通させる第1連通路37aが形成されている。
また、第1シリンダブロック21には、後述する各第1吸入リード弁391aの変形量を調整可能な第1リテーナ溝21eが凹設されている。
第2シリンダブロック23には、上記の第1シリンダボア21aと同数となる複数個の第2シリンダボア23aが形成されている。第1シリンダボア21aと第2シリンダボア23aとは同軸に形成されている。ここで、上記の各第1シリンダボア21の直径は、各第2シリンダボア23aの直径よりも小さくなっている。つまり、この圧縮機では、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されている。
また、第2シリンダブロック23には、駆動軸3を挿通させる第2軸孔23bが形成されている。この第2軸孔23内には、第2滑り軸受22bが設けられている。さらに、第2シリンダブロック23には、第2軸孔23bと連通して第2軸孔23bと同軸をなす第2収納室23cが凹設されている。この第2収納室23cは、第2シリンダブロック23の一部である壁面によって周囲が囲まれており、各第2シリンダボア23aと区画されている。第2収納室23cも斜板室33と連通している。第2収納室23cは、前端に向かって段状に縮径する形状とされている。第2収納室23cの前端には、第2スラスト軸受35bが設けられている。
さらに、第2シリンダブロック23には、第2吸入室27bを斜板室33に連通させる第2連通路37bが形成されている。ここで、上記のように、第1連通路37aによって、第1吸入室27aと斜板室33とが連通していることから、これらの第1、2連通路37a、37b及び斜板室33を通じて、第2吸入室27bは、第1吸入室27a、ひいては、吸入ポート170と連通している。これらの第1連通路37aと第2連通路37bとは、等しい長さで形成されている。また、第1連通路37aと第2連通路37bとは、内径が等しく形成されている。
また、第2シリンダブロック23には、後述する各第2吸入リード弁411aの変形量を調整可能な第2リテーナ溝23eが凹設されている。第1シリンダブロック21に形成された第1リテーナ溝21eと、第2シリンダブロック23に形成された第2リテーナ溝23eとは同形状であり、互いの深さは等しくなっている。
第1弁形成プレート39は、リヤハウジング17と第1シリンダブロック21との間に設けられている。また、第2弁形成プレート41は、フロントハウジング19と第2シリンダブロック23との間に設けられている。
第1弁形成プレート39は、第1バルブプレート390と、第1吸入弁プレート391と、第1吐出弁プレート392と、第1リテーナプレート393とを有している。第1バルブプレート390、第1吐出弁プレート392及び第1リテーナプレート393には、第1シリンダボア21aと同数の第1吸入孔390aが形成されている。また、第1バルブプレート390及び第1吸入弁プレート391には、第1シリンダボア21aと同数の第1吐出孔390bが形成されている。さらに、第1バルブプレート390、第1吸入弁プレート391、第1吐出弁プレート392及び第1リテーナプレート393には、第1連通孔390cが形成されている。
各第1シリンダボア21aは、各第1吸入孔390aを通じて第1吸入室27aと連通している。また、各第1シリンダボア21aは、各第1吐出孔390bを通じて第1吐出室29aと連通している。そして、第1連通孔390cを通じて、第1吸入室27aと第1連通路37aとが連通している。
第1吸入弁プレート391は、第1バルブプレート390の前面に設けられている。この第1吸入弁プレート391には、弾性変形により各第1吸入孔390aを開閉可能な第1吸入リード弁391aが複数形成されている。また、第1吐出弁プレート392は、第1バルブプレート390の後面に設けられている。この第1吐出弁プレート392には、弾性変形により各第1吐出孔390bを開閉可能な第1吐出リード弁392aが複数形成されている。第1リテーナプレート393は、第1吐出弁プレート392の後面に設けられている。この第1リテーナプレート393は、各第1吐出リード弁392aのリフト量を規制する。
第2弁形成プレート41は、第2バルブプレート410と、第2吸入弁プレート411と、第2吐出弁プレート412と、第2リテーナプレート413とを有している。第2バルブプレート410、第2吐出弁プレート412及び第2リテーナプレート413には、第2シリンダボア23aと同数の第2吸入孔410aが形成されている。また、第2バルブプレート410及び第2吸入弁プレート411には、第2シリンダボア23aと同数の第2吐出孔410bが形成されている。さらに、第2バルブプレート410、第2吸入弁プレート411、第2吐出弁プレート412及び第2リテーナプレート413には、第2連通孔410cが形成されている。
各第2シリンダボア23aは、各第2吸入孔410aを通じて第2吸入室27bと連通している。また、各第2シリンダボア23aは、各第2吐出孔410bを通じて第2吐出室29bと連通している。そして、第2連通孔410cを通じて、第2吸入室27bと第2連通路37bとが連通している。
第2吸入弁プレート411は、第2バルブプレート410の後面に設けられている。この第2吸入弁プレート411には、弾性変形により各第2吸入孔410aを開閉可能な第2吸入リード弁411aが複数形成されている。また、第2吐出弁プレート412は、第2バルブプレート410の前面に設けられている。この第2吐出弁プレート412には、弾性変形により各第1吐出孔410bを開閉可能な第2吐出リード弁412aが複数形成されている。第2リテーナプレート413は、第2吐出弁プレート412の前面に設けられている。この第2リテーナプレート413は、各第2吐出リード弁412aのリフト量を規制する。
上記の各第1吸入孔390aと各第2吸入孔410aとは、開口面積が等しく形成されている。また、上記の各第1吐出孔390bと各第2吐出孔410bとについても、開口面積が等しく形成されている。さらに、上記の第1連通孔390cと第2連通孔410cとについても開口面積が等しく形成されている。
また、第1吸入弁プレート391と第2吸入弁プレート411とは肉厚が等しく形成されている。これにより、第1吸入リード弁391aと第2吸入リード弁411aとは、厚さが等しくなっている。さらに、第1吐出弁プレート392と第2吐出弁プレート412とは肉厚が等しく形成されている。これにより、第1吐出リード弁392aと第2吐出リード弁412aとについても、厚さが等しくなっている。そして、さらに、この圧縮機では、第1リテーナプレート393によって調整される第1吐出リード弁392aの変形量と、第2リテーナプレート413によって調整される第2吐出リード弁412aの変形量とが等しくなるように、第1リテーナプレート393と第2リテーナプレート413とが対称で等しい形状で形成されている。
上記のように、各第1吸入孔390aを通じて各第1シリンダボア21aが第1吸入室27aと連通し、第1吸入室27aが第1吸入通路171によって吸入ポート170と接続している。これにより、これらの第1吸入通路171、第1吸入室27a及び各第1吸入孔390aによって、第1吸入流路2が形成されている。
また、第2吸入室27bは、第1、2連通路37a、37b、斜板室33、第1吸入室27a及び第1吸入通路171によって吸入ポート170と接続している。これにより、これらの第1吸入通路171、第1吸入室27a、斜板室33、第1、2連通路390a、390b、第1、2連通路37a、37b及び各吸入孔410aによって、第2吸入流路4が形成されている。
この圧縮機では、第1、2連通路37a、37及び第1、2連通孔390c、410cによって、第1、2吸入室27a、27bと斜板室33とが互いに連通している。このため、第1、2吸入室27a、27b内と斜板室33内とは、圧力がほぼ等しくなっている。そして、斜板室33には、吸入ポート170、第1吸入通路171、第1吸入室27a及び第1連通路37aを通じて、蒸発器を経た冷媒ガスが斜板室33に流入することから、斜板室33内及び第1、2吸入室27a、27b内の各圧力は、第1、2吐出室29a、29b内よりも低圧である。
駆動軸3は、軸本体30と第1、2支持部材43a、43bとで構成されている。この軸本体30は、ボス19aから後方に向かって延びており、第1、2滑り軸受22a、22b内に挿通されている。これにより、軸本体30、ひいては、駆動軸3は、ハウジング1に対して回転軸心O周りで回転可能に軸支されている。軸本体30の前端はボス19a内に位置しており、後端は圧力調整室25内に位置している。
また、この軸本体30には、斜板5とアクチュエータ13とが取り付けられている。これらの斜板5とアクチュエータ13とは、それぞれ斜板室33内に配置されている。
第1支持部材43aは、軸本体30の前端側に圧入されている。これにより、第1支持部材43aは第2滑り軸受22bと摺接する。この第1支持部材43aには、第2スラスト軸受35bと当接するフランジ431が形成されているとともに、後述する第2ピン47bが挿通される取付部(図示略)が形成されている。さらに、第1支持部材43aには、第1復帰ばね44aの前端が固定されている。この第1復帰ばね44aは、回転軸心O方向で、第1支持部材43a側から斜板室33側に向かって延びている。
第2支持部材43bは、軸本体30の後端側に圧入されている。これにより、第2支持部材43bは第1滑り軸受22aと摺接する。この第2支持部材43bには、フランジ432が形成されている。このフランジ432は、第1スラスト軸受35aとアクチュエータ13との間に配置され、第1収納室21c内に位置している。
また、軸本体30内には、軸本体30の後端から前端に向かって回転軸心O方向に延びる軸路3bと、軸路3bの前端から径方向に延びて軸本体30の外周面に開く径路3cとが形成されている。軸路3bの後端は圧力調整室25に開いている。一方、径路3cは、後述する制御圧室13cに開いている。
駆動軸3の先端にはねじ部3dが形成されている。駆動軸3は、ねじ部3dを介して図示しないプーリ又は電磁クラッチと接続されている。これらのプーリ又は電磁クラッチのプーリには車両のエンジンによって駆動される図示しないベルトが巻き掛けられている。
斜板5は環状の平板形状をなしており、後面5aと前面5bとを有している。後面5aは、斜板室33内において第1シリンダボア21a側、すなわち、圧縮機の後方に面している。斜板5の後面5a側が本発明における一側に相当する。前面5bは、斜板室33内において第2シリンダボア23a側、すなわち、圧縮機の前方に面している。斜板5の前面5b側が本発明における他側に相当する。
この斜板5はリングプレート45に固定されている。このリングプレート45は環状の平板形状に形成されており、中心部に挿通孔45aが形成されている。斜板5は、斜板室33内において挿通孔45aに軸本体30が挿通されることにより駆動軸3に取り付けられている。
リンク機構7はラグアーム49を有している。ラグアーム49は、斜板室33内において、斜板5よりも前方側に配置されており、斜板5と第1支持部材43との間に位置している。ラグアーム49は、前端側から後端側に向かって略L字形状となるように形成されている。ラグアーム49は、図3に示すように、回転軸心Oに対する斜板5の傾斜角度が最小になった時に第1支持部材43aのフランジ431と当接するようになっている。このため、この圧縮機では、ラグアーム49によって、斜板5の傾斜角度を最小値に維持することが可能となっている。また、ラグアーム49の後端側には、ウェイト部49aが形成されている。ウェイト部49aは、アクチュエータ13の周方向におよそ半周にわたって延びている。なお、ウェイト部49aの形状は適宜設計することが可能である。
図1に示すように、ラグアーム49の後端側は、第1ピン47aによってリングプレート45の一端側と接続されている。これにより、ラグアーム49の後端側は、第1ピン47aの軸心を第1揺動軸心M1として、リングプレート45の一端側、すなわち斜板5に対し、第1揺動軸心M1周りで揺動可能に支持されている。この第1揺動軸心M1は、駆動軸3の回転軸心Oと直交する方向に延びている。
ラグアーム49の前端側は、第2ピン47bによって第1支持部材43aと接続されている。これにより、ラグアーム49の前端側は、第2ピン47bの軸心を第2揺動軸心M2として、第1支持部材43a、すなわち駆動軸3に対し、第2揺動軸心M2周りで揺動可能に支持されている。この第2揺動軸心M2は第1揺動軸心M1と平行に延びている。これらのラグアーム49、第1、2ピン47a、47bが本発明におけるリンク機構7に相当している。
ウェイト部49aは、ラグアーム49の後端側、つまり、第1揺動軸心M1を基準として第2揺動軸心M2とは反対側に延在して設けられている。このため、ラグアーム49が第1ピン47aによってリングプレート45に支持されることで、ウェイト部49aはリングプレート45の溝部45bを通って、リングプレート45の後面、つまり斜板5の後面5a側に位置する。そして、斜板5が回転軸心O周りに回転することにより発生する遠心力が斜板5の後面5a側でウェイト部49aにも作用することとなる。
この圧縮機では、斜板5と駆動軸3とがリンク機構7によって接続されることにより、斜板5は駆動軸3と共に回転することが可能となっている。ここで、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度が最小となった時に、リンク機構7と接続された斜板5が斜板室33内において第2シリンダボア23a側寄りの位置となるようにリンク機構7の配置位置を決定している。そして、ラグアーム49の両端がそれぞれ第1揺動軸心M1及び第2揺動軸心M2周りで揺動することにより、斜板5は傾斜角度を変更することが可能となっている。
各ピストン9は、ピストン9の後端に形成された第1頭部9aと、ピストン9の前端に形成された第2頭部9bと、ピストン9の中央に形成された凹部9cとを有している。第1頭部9aは第1シリンダボア21a内を往復動可能に収納されている。これらの各第1頭部9aと第1弁形成プレート39とにより、各第1シリンダボア21a内にそれぞれ第1圧縮室21dが区画されている。第2頭部9bは第2シリンダボア23a内を往復動可能に収納されている。これらの各第2頭部9bと第2弁形成プレート41とにより、各第2シリンダボア23a内にそれぞれ第2圧縮室23dが区画されている。
ここで、上記のように、第1シリンダボア21aが第2シリンダボア23aよりも小径であることから、第1頭部9aは第2頭部9bよりも小径に形成されている。また、第1シリンダボア21aと第2シリンダボア23aとが同軸に形成されていることから、第1頭部9aと第2頭部9bとについても同軸に形成されている。
第1頭部9aと第2頭部9bとは、共に前後方向で等しい長さで形成されている。これにより、各ピストン9では、凹部9cの中央から第1頭部9aの先端までの長さと、凹部9cの中央から第2頭部9bの先端までの長さとが等しくなっている。
凹部9c内には、半球状のシュー11a、11bがそれぞれ設けられている。これらのシュー11a、11bによって斜板5の回転がピストン9の往復動に変換されるようになっている。シュー11a、11bが本発明における変換機構に相当している。こうして、斜板5の傾斜角度に応じたストロークで、第1、2頭部9a、9bがそれぞれ第1、2シリンダボア21a、23a内を往復動することが可能となっている。
この圧縮機では、上記のように、斜板5の傾斜角度が最小となった時に、斜板5が斜板室33内において第2シリンダボア23a側寄りに位置している。これにより、この圧縮機では、同図に示すように、斜板5の傾斜角度が最大であり、ピストン9のストロークが最大である場合には、第1頭部9aの上死点位置は第1弁形成プレート39に最も近接した位置となり、第2頭部9bの上死点位置は第2弁形成プレート41に最も近接した位置となる。一方、図3に示すように、斜板5の傾斜角度が小さくなり、ピストン9のストロークが減少するにつれて、第1頭部9aの上死点位置は次第に第1弁形成プレート39から遠隔した位置となる。一方で、第2頭部9bの上死点位置は、ピストン9のストロークが最大である場合と殆ど変わることなく、第2弁形成プレート41に近接した位置を維持する。
図1に示すように、アクチュエータ13は、斜板室33内に配置されており、斜板5を基準として、第1シリンダボア21a側に位置している。このアクチュエータ13は、その一部を第1凹部21c内に進入させることが可能となっており、第1凹部21c内に収納された状態とすることが可能となっている。
アクチュエータ13は、可動体13aと固定体13bと制御圧室13cとを有している。これらの可動体13a及び固定体13bによって、本発明におけるアクチュエータ本体が形成されている。制御圧室13cは、可動体13aと固定体13bとの間に形成されている。
可動体13aは、本体部130と周壁131とを有している。本体部130は、可動体13aの後方に位置しており、回転軸心Oから離れる方向で径方向に延びている。周壁131は、本体部130の外周縁と連続し、後方から前方に向かって延びている。また、この周壁131の前端には、連結部132が形成されている。これらの本体部130、周壁131及び連結部132により、可動体13aは有底の円筒状を呈している。
固定体13bは、可動体13aの内径とほぼ同径の円板状に形成されている。この固定体13bとリングプレート45との間には、第2復帰ばね44bが設けられている。具体的には、この第2復帰ばね44bの後端は、固定体13bに固定されており、第2復帰ばね44bの前端は、リングプレート45の他端側に固定されている。
可動体13a及び固定体13bには、軸本体30が挿通されている。これにより、可動体13aは、第1収納室21cに収納された状態で、斜板5を挟んでリンク機構7と対向した状態で配置されている。一方、固定体13bは、斜板5よりも後方で可動体13a内に配置されており、その周囲が周壁131によって取り囲まれた状態となっている。これにより、可動体13aと固定体13bとの間に制御圧室13cが形成されている。この制御圧室13cは、可動体13aの本体部130と周壁131と固定体13bとによって斜板室33から区画されている。上記のように、制御圧室13c内には径路3cが開いており、径路3c及び軸路3bを通じて、制御圧室13cは圧力調整室25と連通している。
また、軸本体30が挿通されることにより、可動体13aは、駆動軸3と共に回転可能となっているとともに、斜板室33内において、駆動軸3の回転軸心O方向に移動することが可能となっている。一方、固定体13bは、軸本体30に挿通された状態で、軸本体30に固定されている。これにより、固定体13bは、駆動軸3と共に回転することのみ可能となっており、可動体13aのように移動することは不可能となっている。これにより、可動体13aは、回転軸心O方向に移動するに当たり、固定体13bに対して相対移動する。
可動体13aの連結部132には、リングプレート45の他端側が第3ピン47cによって接続されている。これにより、リングプレート45の他端側、すなわち、斜板5は、第3ピン47cの軸心を作用軸心M3として、作用動軸心M3周りで可動体13aに揺動可能に支持されている。この作用軸心M3は、第1、2揺動軸心M1、M2と平行に延びている。こうして、可動体13aは斜板5と連結された状態となっている。そして、この可動体13aは、斜板5の傾斜角度が最大になった時にフランジ432と当接するようになっている。
図2に示すように、制御機構15は、抽気通路15aと給気通路15bと制御弁15cとオリフィス15dとを有している。
抽気通路15aは、圧力調整室25と第1吸入室27aに接続されている。これにより、この抽気通路15aと軸路3bと径路3cとによって、制御圧室13cと圧力調整室25と第1吸入室27aとは、互いに連通した状態となっている。給気通路15bは、圧力調整室25と第1吐出室29aとに接続されている。この給気通路15bと軸路3bと径路3cとによって、制御圧室13cと圧力調整室25と第1吐出室29aとが連通している。また、給気通路15bには、オリフィス15dが設けられており、給気通路15b内を流通する冷媒ガスの流量が絞られている。
制御弁15cは抽気通路15aに設けられている。この制御弁15cは、第1吸入室27a内の圧力に基づき抽気通路15aの開度を調整することが可能となっている。これにより、制御弁15cは、抽気通路15aを流通する冷媒ガスの流量を調整することが可能となっている。
この圧縮機では、図1に示す吸入ポート170に対して蒸発器に繋がる配管が接続されるとともに、図示しない吐出ポートに対して凝縮器に繋がる配管が接続される。凝縮器は配管及び膨張弁を介して蒸発器と接続される。これらの圧縮機、蒸発器、膨張弁、凝縮器等によって車両用空調装置の冷凍回路が構成されている。なお、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び各配管の図示は省略する。
以上のように構成された圧縮機では、駆動軸3が回転することにより、斜板5が回転し、各ピストン9が第1、2シリンダボア21a、23a内を往復動する。このため、第1、2圧縮室21d、23dがピストンストロークに応じて容積変化を生じる。このため、この圧縮機では、第1、2圧縮室21d、23dにそれぞれ冷媒ガスを吸入する吸入行程と、第1、2圧縮室21d、23dにおいて冷媒ガスが圧縮される圧縮行程と、圧縮された冷媒ガスが第1、2圧縮室21d、23dからそれぞれ吐出される吐出行程とが繰り返し行われることとなる。
ここで、吸入行程時において、第1圧縮室21dと第1吸入室27aとの差圧により、第1吸入リード弁391aが第1吸入孔390aを開放することによって、第1吸入室27a内の冷媒ガスが第1圧縮室21dに吸入されることとなる。同様に、第2圧縮室23dと第2吸入室27bとの差圧により、第2吸入リード弁411aが第2吸入孔410aを開放することによって、第2吸入室27b内の冷媒ガスが第2圧縮室23dに吸入されることとなる。
また、吐出行程時には、第1圧縮室21dと第1吐出室29aとの差圧により、第1吐出リード弁392aが第1吐出孔390bを開放することによって、第1圧縮室21d内で圧縮された冷媒ガスが第1吐出室29aに吐出される。同様に、第2圧縮室23dと第2吐出室29bとの差圧により、第2吐出リード弁412aが第2吐出孔410bを開放することによって、第2圧縮室23d内で圧縮された冷媒ガスが第2吐出室29bに吐出される。
そして、吸入行程等が行われる間、斜板5、リングプレート45、ラグアーム49及び第1ピン47aからなる回転体には斜板5の傾斜角度を小さくするピストン圧縮力が作用する。そして、斜板5の傾斜角度が変更されれば、ピストン9のストロークの増減による容量制御を行うことが可能である。
具体的には、制御機構15において、図2に示す制御弁15cが抽気通路15aを流通する冷媒ガスの流量を増大させれば、第1吐出室29a内の冷媒ガスが給気通路15b及びオリフィス15dを経て圧力調整室25内に貯留され難くなる。このため、制御圧室13cの圧力が第1吸入室27aとほぼ等しくなる。このため、斜板5に作用するピストン圧縮力によって、図3に示すように、アクチュエータ13が変位し、可動体13aが斜板室33の前方側、すなわち、第1収納室21cの外に向かって移動し、ラグアーム49に近接する。
これにより、この圧縮機では、第2復帰ばね44bの付勢力に抗しつつ、リングプレート45の他端側、すなわち、斜板5の他端側が作用軸心M3周りで時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の後端が第1揺動軸心M1周りで反時計回り方向に揺動するとともに、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで反時計回り方向に揺動する。このため、ラグアーム49が第1支持部材43aのフランジ431に接近する。これらにより、斜板5は、作用軸心M3を作用点とし、第1揺動軸心M1を支点として揺動する。このため、駆動軸3の回転軸心Oに対する斜板5の傾斜角度がゼロ度に近づき、ピストン9のストロークが減少する。このため、この圧縮機では、1回転当たりの吸入及び吐出容量が小さくなる。なお、図3に示す斜板5の傾斜角度がこの圧縮機における最小傾斜角度である。
ここで、この圧縮機では、ウェイト部49aに作用した遠心力も斜板5に付与される。このため、この圧縮機では、斜板5が傾斜角度を減少させる方向に変位し易くなっている。また、可動体13aが斜板室33の前方側に移動することで、可動体13aの前端がウェイト部49aの内側に位置する。これにより、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度が減少した際、可動体13aの前端側のおよそ半分がウェイト部49aによって覆われた状態となる。
また、斜板5の傾斜角度が減少することで、リングプレート45が第1復帰ばね44aの後端と当接する。これにより、第1復帰ばね44aが弾性変形し、第1復帰ばね44aがリングプレート45によって圧縮される。
そして、上記のように、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度が小さくなり、ピストン9のストロークが減少することで、第1頭部9aの上死点位置が第1弁形成プレート39から遠隔する。このため、この圧縮機では、斜板5の傾斜角度がゼロ度に近づくことで、第2圧縮室23d側では僅かに圧縮仕事が行われる一方、第1圧縮室21d側では圧縮仕事が行われなくなる。
一方、図2に示す制御弁15cが抽気通路15aを流通する冷媒ガスの流量を減少させれば、第1吐出室29a内の冷媒ガスが給気通路15b及びオリフィス15dを経て圧力調整室25内に貯留され易くなる。このため、制御圧室13cの圧力が第1吐出室29aとほぼ等しくなる。このため、斜板5に作用するピストン圧縮力に抗して、アクチュエータ13が変位し、図1に示すように、可動体13aが斜板室33の後方側、つまり、第1収納室21c内に向かって移動し、ラグアーム49から遠隔する。
これにより、この圧縮機では、作用軸心M3において、連結部132を通じて可動体13aが斜板5の他端側を斜板室33の後方側へ牽引する状態となる。これにより、斜板5の他端側が作用軸心M3周りで反時計回り方向に揺動する。また、ラグアーム49の後端が第1揺動軸心M1周りで時計回り方向に揺動するとともに、ラグアーム49の前端が第2揺動軸心M2周りで時計回り方向に揺動する。このため、ラグアーム49が第1支持部材43aのフランジ431から離間する。これらにより、斜板5は、作用軸心M3及び第1揺動軸心M1をそれぞれ作用点及び支点とし、上述の傾斜角度が小さくなる場合と反対方向に揺動する。このため、駆動軸3の回転軸心Oに対する斜板5の傾斜角度が増大する。これにより、この圧縮機では、ピストン9のストロークが増大することで、圧縮機の1回転当たりの吸入及び吐出容量が大きくなる。なお、図1に示す斜板5の傾斜角度がこの圧縮機における最大傾斜角度である。
この圧縮機では、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されている。このため、上記のように、この圧縮機では、第2頭部9bが第1頭部9aよりも大径に形成されている。そこで、例えば、この圧縮機において、第1吸入流路2と第2吸入流路4とを同一の構造とし、吸入ポート170から吸入された冷媒ガスが各第1圧縮室21dと各第2圧縮室23dとに同じようにして吸入されるようにすることが考えられる。
この場合、図4のグラフにおいて一点鎖線で示すように、第1圧縮室21d側の吸入脈動の振幅が、同図中の破線で示す第2圧縮室23d側の吸入脈動の振幅よりも小さくなる。このため、このような圧縮機では、同図中の実線で示すように、両者を合成した吸入脈動が残存することとなる。
この点、実施例1の圧縮機では、第1吸入流路2と第2吸入流路4とで構造が相違している。これにより、第1吸入流路2では、吸入行程時に、第1吸入室27aには吸入ポート170及び第1吸入通路171から直接冷媒ガスが供給される。そして、この吸入ポート170から直接吸入された冷媒ガスは、上記のように第1吸入リード弁391aが変形して第1吸入孔390aを開放することで、第1吸入室27aから第1圧縮室21dへ吸入される。これに対し、第2吸入流路4では、第2吸入室27bには、吸入ポート170、第1吸入通路171、第1吸入室27a、第1連通路37a、斜板室33及び第2連通路37bを経て冷媒ガスが吸入される。そして、第2吸入リード弁411aが変形して第2吸入孔410aを開放することで、冷媒ガスが第2吸入室27bから第2圧縮室23dへ吸入される。
これらのため、この圧縮機では、第2吸入抵抗よりも、第1吸入抵抗が小さくなっている。そして、このように第1吸入抵抗が小さくなることで、この圧縮機では、第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなり、第1圧縮室21d側の吸入脈動の振幅が大きくなる。一方で、第2吸入抵抗が大きくなることで、この圧縮機では、第2圧縮室23dに対して冷媒ガスが吸入され難くなり、第2圧縮室23d側の吸入脈動の振幅が小さくなる。
具体的には、この圧縮機では、図5に示すように、第2吸入抵抗が大きくなることで、同図中の破線で示す第2圧縮室23d側の吸入脈動は振幅が図4の場合と比較して小さくなる。一方、第1吸入抵抗が小さくなることで、図5中の一点鎖線で示す第1圧縮室21d側の吸入脈動は振幅が図4の場合と比較して大きくなる。こうして、この圧縮機では、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。このため、この圧縮機では、図5中の実線で示すように、第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動とを合成した吸入脈動を低減することが可能となっている。このため、この圧縮機では、変化する圧縮容量の全ての領域で吸入脈動が小さくなり、騒音を低減できる。
したがって、実施例1の圧縮機は静粛性に優れている。
特に、この圧縮機では、図3に示すように、可動体13aが斜板室33内を前方に移動して、可動体13aが固定体13bに近接することで制御圧室13cの容積が縮小する。そして、このように制御圧室13cの容積が縮小することで、斜板5の傾斜角度が減少する。ここで、この圧縮機では、可動体13aが斜板室33内を前方に移動することで、第1凹部23c内も斜板室33として機能することとなる。これに対し、図1に示すように、可動体13aが斜板室33内を後方に移動して、可動体13aが固定体13bから遠隔することで制御圧室13cの容積が拡大する。そして、このように制御圧室13cの容積が拡大することで、斜板5の傾斜角度が大きくなる。
つまり、この圧縮機では、制御圧室13cの容積が大きくなるにつれて斜板5の傾斜角度が大きくなる一方、斜板室33の容積は次第に小さくなる。そして、同図に示すように、斜板5の傾斜角度が最大となった際、斜板室33の容積は最小となる。このため、この圧縮機では、傾斜角度が大きくなるにつれ、斜板室33によるマフラ効果が抑制され、第2圧縮室23d側の吸入脈動の低減効果が抑制されることとなる。つまり、この圧縮機では、第2圧縮室23d側の吸入脈動の振幅を大きくして、第2圧縮室23d側の吸入脈動の振幅を第1圧縮室21d側の吸入脈動の振幅により近づけることができる。これにより、この圧縮機では、圧縮容量の変化に応じて、第1圧縮室21d側と第2圧縮室23d側とにおける吸入脈動の振幅差を好適に是正することが可能となっている。
(実施例2)
図6に示すように、実施例2の圧縮機では、リヤハウジング17に対して吸入ポート170及び第1吸入通路171が設けられていない。そして、リヤハウジング17に吸入ポート口170及び第1吸入通路171が設けられないことで、この圧縮機では、実施例1の圧縮機と比較して第1吸入室27aが小さく形成されている。
また、この圧縮機では、実施例1の圧縮機と異なり、第1シリンダブロック21に対して第1連絡路38aが形成されている他、吸入ポート330が形成されている。さらに、この圧縮機では、第2シリンダブロック23に対して第2連絡路38bが形成されている。第1連絡路38aと第2連絡路38bとは、内径が等しく形成されている。
実施例1の圧縮機における第1連絡路37aと同様、第1連絡路38aは斜板室33に連通している。そして、第1連通孔390cを介して、第1吸入室27aと第1連絡路38aとが連通している。これにより、第1連絡路38aは、吸入ポート330と第1吸入室27aとを連通させている。
また、実施例1の圧縮機における第2連絡路37bと同様、第2連絡路38bは斜板室33に連通している。そして、第2連通孔410cを介して、第2吸入室27bと第2連絡路38bとが連通している。これにより、第2連絡路38bは、吸入ポート330と第2吸入室27bとを連通させている。
吸入ポート330は、第1シリンダブロック21の前端側寄りの位置に形成されており、ハウジング1の前後方向の略中央に位置している。吸入ポート330は斜板室33と連通している。そして、この吸入ポート330を介して斜板室33は、管路を構成する図示しない蒸発器と接続している。また、吸入ポート330がハウジング1の前後方向の略中央に位置していることで、この圧縮機では、第1連絡路38aから吸入ポート330までの距離と、第2連絡路38bから吸入ポート330までの距離とが等しくなっている。
また、図7に示すように、この圧縮機では、第1吸入弁プレート391が第2吸入弁プレート411よりも肉薄に形成されている。これにより、第2吸入リード弁411aと比較して、第1吸入リード弁391aは肉薄となっている。なお、各第1、2吸入孔390a、410a同士の開口面積の他、各第1、2吐出孔390b、410b同士の開口面積や第1、2リテーナプレート393、413同士の形状は実施例1の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、吸入行程時に、蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第1連絡路38aを経て第1吸入室27aに至り、各第1吸入孔390aを経て各第1圧縮室21dに吸入される。これにより、この圧縮機では、これらの第1連絡路38a、第1吸入室27a及び各第1吸入孔390aによって、第1吸入流路2aが形成されている。
また、同じく蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第2連絡路38bを経て第2吸入室27bに至り、各第2吸入孔410aを経て各第2圧縮室23dに吸入される。これにより、この圧縮機では、これらの第2連絡路38b、第2吸入室27b及び各第2吸入孔410aによって、第2吸入流路4aが形成されている。この圧縮機における他の構成は実施例1の圧縮機と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
この圧縮機では、各第1吸入リード弁391aが各第2吸入リード弁411aと比較して肉薄になっている。このため、この圧縮機では、吸入行程時において、第2吸入リード弁411aが第2吸入孔410aを開放する場合に比べて、第1吸入リード弁39aは第1吸入孔390aを開放し易くなる。このため、この圧縮機では、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、吸入行程時に、第2圧縮室23dに比べて第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなる。これにより、この圧縮機では、図5に示すように、第2吸入抵抗が大きくなることで、同図中の破線で示す第2圧縮室23d側の吸入脈動は、振幅が図4の場合と比較して小さくなる。一方、第1吸入抵抗が小さくなることで、同図中の一点鎖線で示す第1圧縮室21d側の吸入脈動は、振幅が図4の場合と比較して大きくなる。
こうして、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例3)
図8に示すように、実施例3の圧縮機では、第1弁形成プレート39における各第1吸入孔390aと、第2弁形成プレート41における各第2吸入孔410aとで、互いに開口面積が異なっている。具体的には、各第2吸入孔410aと比較して、各第1吸入孔390aの方が大きく開口している。
また、この圧縮機では、実施例1の圧縮機と同様、第1吸入弁プレート391と第2吸入弁プレート411との肉厚が等しく形成されており、各第1吸入リード弁391aと各第2吸入リード弁411aとが共に等しい厚さとなっている。さらに、この圧縮機において、各第1吐出孔390bと各第2吐出孔410bとの開口面積等を含む他の構成は、実施例2の圧縮機と同様である。
この圧縮機においても、実施例2の圧縮機と同様、蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第1、2吸入流路2a、4aによって、それぞれ第1、2圧縮室21d、23dに吸入されることとなる。
そして、第2吸入孔410aよりも第1吸入孔390aの方が大きく開口することにより、この圧縮機では、第2吸入孔410a側よりも第1吸入孔390a側の方が冷媒ガスが流通し易くなる。このため、この圧縮機でも、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、吸入行程時に、第2圧縮室23dと比べて第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例4)
図9に示すように、実施例4の圧縮機では、第1リテーナ溝21eと第2リテーナ溝23eとが異なる形状で形成されている。具体的には、第2リテーナ溝23eと比較して、第1リテーナ溝21eはより深く凹設されている。
また、この圧縮機では、実施例1の圧縮機と同様、各第1吸入リード弁391aと各第2吸入リード弁411aとが共に等しい厚さとなっている。さらに、この圧縮機において、各第1吐出孔390bと各第2吐出孔410bとの開口面積等を含む他の構成は、実施例2の圧縮機と同様である。
この圧縮機においても、実施例2、3の圧縮機と同様、蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第1、2吸入流路2a、4aによって、それぞれ第1、2圧縮室21d、23dに吸入されることとなる。
ここで、この圧縮機では、第2リテーナ溝23eよりも第1リテーナ溝21eの方が深く凹設されることにより、各第2吸入リード弁411aよりも、各第1吸入リード弁391aの方が吸入行程時により大きく変形することが可能となっている。
これにより、この圧縮機では、吸入行程時に第2吸入リード弁411aよりも第1吸入リード弁390aの方が大きく開くこととなり、第2吸入孔410a側よりも第1吸入孔390a側の方が冷媒ガスが流通し易くなる。このため、この圧縮機でも、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、吸入行程時に、第2圧縮室23dと比べて第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例5)
図10に示すように、実施例5の圧縮機では、実施例2の圧縮機と同様に、第1、2シリンダブロック21、23に対して、それぞれ第1、2連絡路38a、38bが形成されている。ここで、この圧縮機では、実施例2の圧縮機と異なり、第1連絡路38aと第2連絡路38bとが異なる内径で形成されている。具体的には、この圧縮機では、第2連絡路38bと比較して、第1連絡路38aは大きな内径で形成されている。また、第1連絡路38aが大きな内径で形成されることに伴い、第1弁形成プレート39における第1連通孔390cは、第2弁形成プレート41における第2連通孔410cよりも大きく開口している。
また、この圧縮機でも、実施例1の圧縮機と同様、各第1吸入リード弁391aと各第2吸入リード弁411aとが共に等しい肉厚となっている。さらに、この圧縮機において、各第1吐出孔390bと各第2吐出孔410bとの開口面積等を含む他の構成は、実施例2の圧縮機と同様である。
この圧縮機においても、実施例2〜4の圧縮機と同様、蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第1、2吸入流路2a、4aによって、それぞれ第1、2圧縮室21d、23dに吸入されることとなる。ここで、第2連絡路38bよりも第1連絡路38a方が大きな内径で形成されることから、この圧縮機では、第2吸入流路4aよりも第1吸入流路2aの方が大きな内径を有している。
これにより、この圧縮機では、吸入行程時に斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第2吸入流路4a側よりも第1吸入流路a側を流通し易くなる。このため、この圧縮機でも、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、吸入行程時に、第2圧縮室23dと比べて第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
参考例
図11に示すように、参考例の圧縮機では、実施例2の圧縮機と同様に、第1シリンダブロック21に対して、第1連絡路38a及び吸入ポート330が形成されており、第2シリンダブロック23に対して、第2連絡路38bが形成されている。ここで、この圧縮機では、実施例2の圧縮機と異なり、吸入ポート330が第1シリンダブロック21の中央付近に形成されている。これにより、この圧縮機では、ハウジング1の後方寄りの位置に吸入ポート330が形成されている。そして、このように、ハウジング1の後方寄りの位置に吸入ポート330が形成されることで、この圧縮機では、第1連絡路38aから吸入ポート330までの距離と、第2連絡路38bから吸入ポート330までの距離とが異なっている。具体的には、第2連絡路38bから吸入ポート330までの距離よりも、第1連絡路38aから吸入ポート330までの距離の方が短くなっている。
また、この圧縮機でも、実施例1の圧縮機と同様、各第1吸入リード弁391aと各第2吸入リード弁411aとが共に等しい厚さとなっている。さらに、この圧縮機において、各第1吐出孔390bと各第2吐出孔410bとの開口面積等を含む他の構成は、実施例2の圧縮機と同様である。
この圧縮機においても、実施例2〜5の圧縮機と同様、蒸発器から吸入ポート330を通じて斜板室33に吸入された冷媒ガスは、第1、2吸入流路2a、4aによって、それぞれ第1、2圧縮室21d、23dに吸入されることとなる。ここで、第2連絡路38bから吸入ポート330までの距離よりも、第1連絡路38aから吸入ポート330までの距離の方が短いことから、この圧縮機では、第2吸入流路4aよりも第1吸入流路2aの方が距離が短くなっている。
これにより、この圧縮機では、吸入行程時に吸入ポート330から吸入された冷媒は、第2吸入流路4a側よりも第1吸入流路2a側を流通し易くなる。このため、この圧縮機でも、第2吸入抵抗に比べて第1吸入抵抗が小さくなり、吸入行程時に、第2圧縮室23dと比べて第1圧縮室21dに対して冷媒ガスが吸入され易くなる。これにより、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
(実施例
実施例の圧縮機は、実施例1等の圧縮機におけるリヤハウジング17に換えて、図12に示すように、リヤハウジング18を備えている。そして、この圧縮機では、リヤハウジング18と第1シリンダブロック21との間に、第1弁形成プレート51が設けられている。また、この圧縮機では、駆動軸3が軸本体300と第1支持部材43aと第2支持部材46とで構成されている。
さらに、この圧縮機では、実施例2の圧縮機と同様に、第1シリンダブロック21に対して、第1連絡路38a及び吸入ポート330が形成されており、第2シリンダブロック23に対して、第2連絡路38bが形成されている。
リヤハウジング18にも、上記のリヤハウジング17と同様、制御機構15と、第1吸入室27aと、第1吐出室29aとが形成されている他、圧力調整室250が形成されている。この圧力調整室250は、実施例1における圧力調整室25と比較して小型に形成されている。このように、圧力調整室250が小型となることで、リヤハウジング18では、第1吸入室27aが大型化されている。また、圧力調整室250内には、Oリング251が設けられている。なお、実施例1等の圧縮機と同様、圧力調整室250は、抽気通路15a及び給気通路15bを通じて第1吸入室27a及び第1吐出室29aと連通している。また、実施例1の圧縮機と異なり、このリヤハウジング18には、吸入ポート170及び第1吸入通路171は形成されていない。
第1シリンダブロック21には、第1軸孔21b側から第1シリンダボア21a内に向かって延びる第1吸入孔21fが形成されている。また、第1滑り軸受22aには、第1吸入孔21fと連通する連通孔220が形成されている。なお、この圧縮機では、第1シリンダブロック21に対して、第1リテーナ溝21eは形成されていない。
第1弁形成プレート51は、第1バルブプレート510と、第1吐出弁プレート511と、第1リテーナプレート512とを有している。第1バルブプレート510には、第1シリンダボア21aと同数の第1吐出孔510bが形成されている。また、第1バルブププレート510、第1吐出弁プレート511及び第1リテーナプレート512には、第1連通孔510cと挿通孔510dとが形成されている。
各第1シリンダボア21aは、各第1吐出孔510bを通じて第1吐出室29aと連通している。そして、第1連通孔510cを通じて、第1吸入室27aと第1連絡路38aとが連通している。挿通孔510dには、駆動軸3の後端側が挿通されている。各第1吐出孔510bの開口面積と各第2吐出孔410bとは、開口面積が等しくなっている。また、第1連通孔510cと第2連通孔410cとは、開口面積が等しくなっている。
第1吐出弁プレート511は、第1バルブプレート510の後面に設けられている。この吐出弁プレート511には、弾性変形により各第1吐出孔510bを開閉可能な吐出リード弁511aが複数形成されている。第1リテーナプレート512は、第1吐出弁プレート511の後面に設けられている。この第1リテーナプレート512は、各吐出リード弁511aのリフト量を規制する。なお、第1リテーナプレート512は第2リテーナプレート413と対称で等しい形状で形成されており、第1吐出リード弁511aの変形量と、第2吐出リード弁412aの変形量とは等しくなっている。
軸本体300は、実施例1等の圧縮機における軸本体30と異なり、後端が最も小径となるように形成されており、挿通孔510dよりも小径となっている。この軸本体300後端は、挿通孔510dを通じて圧力調整室250内に挿通されている。この際、Oリング251が圧力調整室250の壁面と軸本体300の後端との間に位置することで、圧力調整室250内の気密性が確保されている。
軸本体300に対しても、上記の軸本体30と同様に、軸路3b及び径路3cが形成されている。これらの軸路3b及び径路3cにより、圧力調整室250と制御圧室13cとが連通している。
また、軸本体300の前端側に対して第1支持部材43aが圧入されている他、軸本体300の後端側に対して第2支持部材46が圧入されている。これにより、第2支持部材46は第1滑り軸受22aと摺接する。また、第2支持部材46にはフランジ460が形成されている。このフランジ460は、第1スラスト軸受35aとアクチュエータ13との間に配置され、第1収納室21c内に位置している。フランジ460には、斜板5の傾斜角度が最大になった時に可動体13aが当接するようになっている。
ここで、上記のように、軸本体300は後端側の径が小さくなっていることから、この圧縮機では、第2支持部材46と軸本体300との間に、軸内連絡路38cが形成されている。この軸内連絡路38cは、挿通孔510dと軸本体300の後端と間を通じて第1吸入室27aと連通している。
第2支持部材46には、回転路46aが形成されている。この回転路46aは、軸内連絡路38cと連通しつつ、第2支持部材46の外周面に開いている。軸内連絡路38cは、駆動軸3が回転し、回転路46aと連通孔220とが連通することにより、第1吸入孔21fを通じて第1圧縮室21dと連通する。これにより、第1吸入室27aと第1圧縮室21dとが連通する。
この圧縮機では、これらの第1連絡路38a、第1吸入室27a、軸内連絡路38c、連通孔220及び第1吸入孔21fによって、第1吸入流路2bが形成されている。この圧縮機における他の構成は実施例2の圧縮機と同様である。
この圧縮機では、吸入ポート330から吸入された冷媒ガスが第1吸入流路38aを経て第1吸入室27aに至る。また、駆動軸3では、軸本体300が回転することで、第1、2支持部材43a、46も回転する。そして、第1圧縮室21d側の吸入行程時に、回転路46aと連通孔220とが連通する。これにより、この圧縮機では、軸内連絡路38cと第1吸入孔21fとが連通し、軸内連絡路38c、回転路46a、連通孔220及び第1吸入孔21fを通じて、冷媒ガスが第1圧縮室21dに吸入される。一方、第2圧縮室23dに対しては、実施例2等の圧縮機と同様、第2吸入流路4aによって、冷媒ガスが吸入されることとなる。
このように、駆動軸3の回転によって、吸入行程時に軸内連絡路38cと吸入路21fとが連通し、第1吸入室27a内の冷媒ガスが第1圧縮室21dへ吸入されることで、この圧縮機では、第1吸入抵抗を可及的に小さくすることが可能となっている。これにより、この圧縮機でも、第2圧縮室23dと比べて吸入行程時に第1圧縮室21dへ冷媒ガスが吸入され易くなる。このため、この圧縮機でも、各第1シリンダボア21aが各第2シリンダボア23aよりも小径に形成されていることによる第1圧縮室21d側の吸入脈動と第2圧縮室23d側の吸入脈動との振幅の差を好適に是正することが可能となっている。この圧縮機における他の作用は実施例1の圧縮機と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜6及び参考例に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜6及び参考例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1〜6及び参考例の圧縮機を適宜組み合わせることにより、吸入ポート170、330から各第2圧縮室23dへの冷媒ガスの吸入に比べて、吸入ポート170、330から各第1圧縮室21dへの冷媒の吸入が容易となるように構成しても良い。
また、アクチュエータ13を第2凹部23c内に配置し、ラグアーム49を第1凹部21c内に配置して圧縮機を構成しても良い。
さらに、制御機構15において、給気通路15bに対して制御弁15cを設けるとともに、抽気通路15aにオリフィス15dを設ける構成としても良い。この場合には、制御弁15cによって、給気通路15cを流通する高圧の冷媒ガスの流量を調整することが可能となる。これにより、第1吐出室29a内の高圧によって制御圧室13cを迅速に高圧とすることで、迅速な圧縮容量の減少を行うことが可能となる。
本発明は空調装置等に利用可能である。
1…ハウジング
2、2a、2b…第1吸入流路
3…駆動軸
4、4a…第2吸入流路
5…斜板
7…リンク機構
9…ピストン
9a…第1頭部
9b…第2頭部
11a、11b…シュー(変換機構)
13…アクチュエータ
13a…可動体(アクチュエータ本体)
13b…固定体(アクチュエータ本体)
13c…制御圧室
15…制御機構
21a…第1シリンダボア
21d…第1圧縮室
21f…第1吸入孔
23a…第2シリンダボア
23d…第2圧縮室
27a…第1吸入室
27b…第2吸入室
29a…第1吐出室
29b…第2吐出室
33…斜板室
37a…第1連通路
37b…第2連通路
46a…回転路
170…吸入ポート
171…第1吸入通路
330…吸入ポート
390a…第1吸入孔
391a…第1吸入リード弁
410a…第2吸入孔
411a…第2吸入リード弁
O…回転軸心

Claims (7)

  1. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
    前記第1吸入流路は、前記吸入ポートと前記第1吸入室とを連通させる第1吸入通路を有し、
    前記第2吸入流路は、前記第1吸入通路と、前記第1吸入室と、前記斜板室と、前記第1吸入室と前記斜板室とを連通させる第1連通路と、前記斜板室と前記第2吸入室とを連通させる第2連通路とを有していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
    前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
    前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
    前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
    前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
    前記第1吸入孔と前記第2吸入孔とは開口面積が等しく、
    前記第1吸入リード弁は、前記第2吸入リード弁よりも肉薄であることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
    前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
    前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
    前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
    前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
    前記第1吸入リード弁と前記第2吸入リード弁とは厚みが等しく、
    前記第1吸入孔は、前記第2吸入孔よりも大きく開口していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  4. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
    前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
    前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
    前記第1吸入弁構造は、前記第1圧縮室と前記第1吸入室との差圧によって前記第1吸入孔を開閉する第1吸入リード弁を有し、
    前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する第2吸入リード弁を有し、
    前記第1吸入孔と前記第2吸入孔とは開口面積が等しく、
    前記第1吸入リード弁と前記第2吸入リード弁とは厚みが等しく、
    前記第1吸入リード弁は、前記第2吸入リード弁よりも開度が大きいことを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  5. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記第1吸入流路は、前記第2吸入流路よりも大きな内径を有していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  6. 吸入ポートを介して冷媒が吸入される吸入室と、吐出室と、斜板室と、シリンダボアとが形成されたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸の回転によって前記斜板室内で回転可能な斜板と、前記駆動軸と前記斜板との間に設けられ、前記駆動軸の回転軸心に直交する方向に対する前記斜板の傾斜角度の変更を許容するリンク機構と、前記シリンダボアに往復動可能に収納されたピストンと、前記斜板の回転により、前記傾斜角度に応じたストロークで前記ピストンを前記シリンダボア内で往復動させる変換機構と、前記傾斜角度を変更可能なアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御機構とを備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記シリンダボアは、前記斜板の一面側に設けられた第1シリンダボアと、前記斜板の他面側に設けられた第2シリンダボアとからなり、
    前記ピストンは、前記第1シリンダボア内を往復動して、前記第1シリンダボア内に第1圧縮室を区画する第1頭部と、前記第2シリンダボア内を往復動して、前記第2シリンダボア内に第2圧縮室を区画する第2頭部とを有し、
    前記リンク機構は、前記傾斜角度の変更に伴い、前記第2頭部の上死点位置よりも前記第1頭部の上死点位置が大きく移動するように配設され、
    前記アクチュエータは、前記斜板と連結され、前記回転軸心方向に移動可能なアクチュエータ本体と、前記制御機構によって内部の圧力が変更されることで前記アクチュエータ本体を移動させる制御圧室とを有し、
    前記容量可変型斜板式圧縮機は、前記吸入ポートから前記第1圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第1吸入流路と、
    前記吸入ポートから前記第2圧縮室へ吸入される前記冷媒が流通する第2吸入流路と、
    前記第1吸入流路に設けられた第1吸入弁構造と、
    前記第2吸入流路に設けられた第2吸入弁構造とを備え、
    前記第1シリンダボアは前記第2シリンダボアよりも小径に形成され、
    前記吸入室は、前記第1圧縮室側に設けられた第1吸入室と、前記第2圧縮室側に設けられた第2吸入室とを有し、
    前記第1吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを連通する第1吸入孔を有し、
    前記第2吸入流路は、前記ハウジングに形成され、前記第2圧縮室と前記第2吸入室とを連通する第2吸入孔を有し、
    前記第1吸入弁構造は、吸入行程にある前記第1圧縮室と前記第1吸入室とを前記駆動軸の回転に伴って連通させる回転弁を有し、
    前記第2吸入弁構造は、前記第2圧縮室と前記第2吸入室との差圧によって前記第2吸入孔を開閉する吸入リード弁を有していることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  7. 前記アクチュエータは、前記駆動軸と一体回転可能に前記斜板室内に配置され、
    前記アクチュエータ本体は、前記駆動軸に固定される固定体と、前記回転軸心方向に延びる筒状をなし、前記斜板と連結されて前記固定体を取り囲みつつ、前記回転軸心方向に移動可能な可動体とからなり、
    前記制御圧室は、前記固定体と前記可動体との間に形成されて前記斜板室と区画され、
    前記制御圧室は、自身の容積が拡大して前記傾斜角度が大きくなるように前記可動体を移動させる請求項1乃至6のいずれか1項記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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