JP2016190567A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースへの組付作業性が良好で、かつ、巻付バンドを強固にケースに取り付けることが可能な頭部保護エアバッグ装置の提供。【解決手段】折り完了体44を収納するケース50と、折り完了体44の周囲に巻き付けられてケース50側に係止される係止部90を有した巻付バンド75と、を備える頭部保護エアバッグ装置。ケース50が、係止部90を係止可能な被係止部58を、備える。巻付バンド75が、折り完了体44に巻き付けられるバンド本体76と、バンド本体76の内周側における上部側に配置されて折り完了体44に係止される係止突起95と、を備えるとともに、係止部90を、係止突起95の配置される上部の外周側に、配設させている。係止部90が、被係止部58への挿入して係止されるクリップ状とされる。ケース50の被係止部58が、係止時の係止部90の挿入方向を、窓W1の内側面Waと略直交させている。【選択図】図3

Description

本発明は、展開膨張時に車両の窓を覆うエアバッグを折り畳み、合成樹脂製のケースに収納させて、車両に搭載させる構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグを折り畳んだ折り完了体を、ケースに収納させて車両に搭載させる構成の頭部保護エアバッグ装置としては、折り完了体の周囲に、合成樹脂製の巻付バンドを巻き付けて、折り完了体の折り崩れを防止するとともに、この巻付バンドの係止部を、ケースに形成される係止孔に係止させることにより、折り完了体をケースに取り付ける構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この従来の頭部保護エアバッグ装置では、係止部が、巻付バンドにおけるバンド本体の一端側において、折り完了体に巻き付けられた状態のバンド本体の外表面から突出するように形成されており、また、この係止部が配置される側の端部側におけるバンド本体の内表面側には、折り畳まれたエアバッグの上縁側に係止される係止突起が、係止部と略対向するような位置に配設される構成であった。さらに、この従来の頭部保護エアバッグ装置では、係止部は、バンド本体から突出する円柱状の軸部と、軸部の先端の円板状の係止頭部と、を備えるもので、ケースに形成される係止孔は、係止部を挿入可能な挿入用開口と、挿入用開口より狭幅とされて周縁で係止頭部を係止可能な係止側開口と、を備える構成とされていた。
特開2013−209011公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグ装置では、挿入用開口に係止部全体を挿入させた後、係止側開口に軸部を挿入させるようにスライド移動させて、係止側開口の周縁に係止頭部を係止させることにより、巻付バンドの係止部を、ケースの係止孔に係止させる構成であることから、係止作業が容易ではなく、また、巻付バンドは、折り完了体の長手方向に沿って複数個使用されていることから、折り完了体のケースへの組付作業性を良好にする点に、改善の余地があった。また、この従来の頭部保護エアバッグ装置では、巻付バンドにおいてケースに係止される係止部が、エアバッグの上縁側に係止される係止突起と、表裏で対向するような位置に配置されるとともに、ベルト本体の外表面から突出するように、形成されていることから、エアバッグの膨張初期において、展開するエアバッグの上縁が係止突起を下方に引っ張った際に、係止部も、この下方への引張力を受けて、係止孔との係止状態を解除される虞れが生じていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ケースへの組付作業性が良好で、かつ、巻付バンドを強固にケースに取り付けることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、展開膨張時に車両の窓を覆う構成とされるとともに、窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
展開膨張完了時の下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んだエアバッグの折り完了体を収納する合成樹脂製のケースと、
可撓性を有した合成樹脂製として、エアバッグの展開膨張時に巻き付けを解除可能として、折り崩れ防止用に折り完了体の周囲に巻き付けられ、ケース側に係止される係止部を有した巻付バンドと、
を備える構成として、
ケースが、折り完了体を収納した収納部位の上部側に、係止部を係止可能な被係止部を、備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
巻付バンドが、熱可塑性エラストマー製とし、
折り完了体に巻き付けられる帯状として、両端側に、折り完了体への巻き付け後に、相互に係合される係合手段を配置させたバンド本体と、
バンド本体の内周側における上部側に配置されて、折り完了体におけるエアバッグの上縁側に係止される係止突起と、
を備えるとともに、
係止部を、係止突起の配置される上部の外周側に、配設させる構成として、
係止部が、被係止部への挿入時に、被係止部に係止されるクリップ状とされ、
ケースが、熱可塑性エラストマー製とするとともに、
ケースの被係止部が、係止時の係止部の挿入方向を、窓の内側面と略直交する方向として、構成されていることを特徴とする。
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、巻付バンドに形成される係止部が、ケースに形成される被係止部への挿入時に、被係止部に係止されるクリップ状とされていることから、係止部を、単に被係止部に挿入させるだけで、被係止部に係止させることができ、係止作業が容易である。また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、被係止部が、係止部を、窓の内側面と略直交する方向に沿って挿入させる構成である。すなわち、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、巻付バンドの係止部は、車両搭載状態において、窓の内側面と略直交して、車外側に向かって突出するように、配置されることとなる。そのため、エアバッグの上縁側に係止される係止突起が、エアバッグの膨張初期において、窓の内側面に沿って展開するエアバッグの上縁によって、下方に引っ張られることとなっても、この下方への引張力が、係止部を被係止部から引き抜くように作用し難く、巻付バンドがケースから外れることを抑制できる。
したがって、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、ケースへの組付作業性が良好で、かつ、巻付バンドを強固にケースに取り付けることができる。
また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、ケースと巻付バンドとが、ともに、熱可塑性エラストマーから形成されていることから、エアバッグの展開膨張時に、部分的な破損や分断等による分離された小片の発生を、抑制できる。
さらに、本発明の頭部保護エアバッグ装置において、係止部を、窓の内側面と略直交する方向に沿って突出する係止軸部と、係止軸部の上面側と下面側とに突出するように形成される係止爪部と、を備える構成とし、
被係止部を、係止部を挿入させる係止凹部を備えるとともに、係止凹部の内周側において、係止軸部の上面側と下面側との係止爪部とそれぞれ対向する部位に、それぞれの係止爪部を係止可能とする係止凸部、を備える構成とすることが、好ましい。
頭部保護エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの展開膨張時において、係止部を車外側上方に押圧するような力が作用した際には、下面側に配置される係止爪部が、下側の係止凸部との係止状態を維持されて、係止部の被係止部からの外れを抑制し、エアバッグの膨張完了時において、係止部を車外側下方に向かって引っ張るような力が作用した際には、上面側に配置される係止爪部が、上側の係止凸部との係止状態を維持されて、係止部の被係止部からの外れを抑制することとなって、巻付バンドのケースからの外れを、一層的確に抑制できる。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、係止凹部の周囲に、係止凹部の拡開を抑制可能な補強部を配設させる構成とすれば、ケースが熱可塑性エラストマーであっても、エアバッグの展開膨張時に、係止凹部の周縁の部位が変形することを抑制でき、係止部の被係止部からの外れを抑制できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、ケースの補強部を、収納部位における折り完了体の下部付近の領域まで、延設させる構成とすれば、エアバッグの膨張完了時において、係止部に、車外側下方に向かって引っ張るような力が作用することとなっても、収納部位の下部付近の領域が、補強部により補強されて変形を抑制されることから、係止凹部の周縁の部位が、収納部位の下部付近の変形の影響を受け難く、エアバッグの膨張完了後に、係止部が被係止部から外れることを、一層抑制できて、好ましい。
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態の縦断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態の縦断面図であり、図1のIII−III部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において使用されるケースの正面図である。 図4のケースの概略斜視図である。 図4のケースにおいて、被係止部の部位を示す部分拡大正面図である。 図6のVII−VII部位の断面図である。 図6のVIII−VIII部位の断面図である。 図6のIX−IX部位の断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において使用される巻付バンドの斜視図であり、係合爪部と被係合部との係合前の状態と、係合後の状態と、を示す図である。 図10の巻付バンドの正面図である。 図10の巻付バンドの縦断面図である。 図12のXIII−XIII部位の断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において使用されるエアバッグを平らに展開した状態の正面図と、このエアバッグを折り畳んで、巻付バンドを巻き付ける状態を順に示す図である。 図10の巻付バンドを折り完了体の周囲に巻き付ける状態を順に説明する図である。 巻付バンドに形成される係止突起を、エアバッグの貫通孔の周縁に係止させた状態を示す部分拡大横断面図である。 巻付バンドの折り完了体の周囲への巻き付け時に、係合爪部を被係合部に係合させる過程を示す部分拡大縦断面図である。 折り完了体の周囲に巻き付けられた巻付バンドの係止クリップを、ケースの被係止部に係止させる過程を順に示す縦断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるエアバッグ組付体を示す正面図である。 エアバッグ組付体の縦断面図であり、図19のXX−XX部位を示す。 エアバッグ組付体の縦断面図であり、図19のXXI−XXI部位を示す。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグの膨張完了状態を示す縦断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグの膨張初期と、エアバッグの膨張完了時と、における係止クリップの被係合部との係合状態を説明する概略縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、膨張完了時に、車両Vの窓(サイドウィンド)W1,W2を覆い可能に、エアバッグ25を、窓W1,W2の上縁側の周縁、すなわち、フロントピラー部FPからルーフサイドレール部RRを経てリヤピラー部RPの上方付近までの範囲に、折り畳んで収納させている。なお、実施形態の場合、車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿って配置される1つの中間ピラー部CPを配設させ、膨張完了時のエアバッグ25は、図1の二点鎖線に示すように、窓W1,W2とともに、中間ピラー部CPに配置される中間ピラーガーニッシュ7や、リヤピラー部RPに配置されるリヤピラーガーニッシュ8の一部の車内側も、覆うように構成されている。
なお、実施形態では、特に断らない限り、上下,前後の方向を、車両搭載時における車両Vの上下,前後の方向と一致させて、説明する。
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、エアバッグ25、エアバッグ25に膨張用ガスを供給するインフレーター12、取付ブラケット13、取付クリップ17、折り畳まれたエアバッグ25(折り完了体44)を収納するケース50、及び、巻付バンド75を、備えて構成されている。折り畳まれたエアバッグ25(折り完了体44)、インフレーター12、及び、ケース50は、巻付バンド75を含めて、車両Vへの搭載時に、車内側Iをエアバッグカバー10に覆われて収納されている(図1〜3参照)。エアバッグカバー10は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ5の下縁5aと、ルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング6の下縁6aと、から構成されている。
フロントピラーガーニッシュ5とルーフヘッドライニング6とは、中間ピラーガーニッシュ7,リヤピラーガーニッシュ8とともに、合成樹脂製として、図示しない取付手段によって、フロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側の部材であるインナパネル2の車内側Iに取り付けられている。そして、これらの下縁5a,6aから構成されるエアバッグカバー10は、展開膨張時のエアバッグ25を突出可能に、エアバッグ25に押されて、下縁5a,6aを車内側Iに開くように、構成されている(図2,3の二点鎖線参照)。
インフレーター12は、エアバッグ25に膨張用ガスを供給するもので、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、先端側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている。インフレーター12は、ガス吐出口付近を含めた先端側を、エアバッグ25の後述する接続口部28に挿入させ、接続口部28の後端側の外周側に配置されるクランプ15を利用して、エアバッグ25に対して連結されている。また、インフレーター12は、インフレーター12を保持する取付ブラケット13と、取付ブラケット13をボディ1側のインナパネル2に固定するためのボルト14と、を利用して、インナパネル2に取り付けられている。
エアバッグ25は、図1の二点鎖線に示すように、インフレーター12からの膨張用ガスを内部に流入させて、折畳状態から展開して、窓W1,W2や、中間ピラー部CP及びリヤピラー部RPにおける中間ピラーガーニッシュ7,リヤピラーガーニッシュ8の車内側を覆うように、展開膨張する構成とされている。エアバッグ25は、図2,3の二点鎖線や図14のAに示すように、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部26aと車外側壁部26bとを離すように膨張するガス流入部26と、車内側壁部26a,車外側壁部26b相互を結合させるように形成されて膨張用ガスを流入させない非流入部30と、を備えている。ガス流入部26は、実施形態の場合、保護膨張部27と接続口部28とを備え、非流入部30は、周縁部31、取付部33、板状部34,35、及び、閉じ部36を備える構成とされている。
ガス流入部26の保護膨張部27は、図14のAに示すように、エアバッグ25の膨張完了時に、前席の側方の窓W1を覆う前保護部27aと、後席の側方の窓W2を覆う後保護部27bと、を備えている。接続口部28は、エアバッグ25の上縁25a側の前後方向の中央付近に配置されるもので、実施形態の場合、後上がりに傾斜しつつエアバッグ25の上縁25a側から上方に突出するように形成されて、インフレーター12を接続可能に、後端側を開口させて構成されている。前保護部27aと後保護部27bとは、エアバッグ25の膨張完了時に、平らに展開した状態からの前後方向側の幅寸法を狭められ、また、厚さを規制されて前後方向に延びる板形状を維持できるように、内部領域に、閉じ部36を配置させている。
非流入部30における周縁部31は、ガス流入部26の外周縁を、接続口部28の後端側を除いて全域にわたって囲むように形成されている。実施形態では、周縁部31の上縁31a側の領域には、図14のAに示すように、各巻付バンド75に形成される後述する係止突起95を挿入させるための貫通孔32が、形成されている。実施形態の場合、貫通孔32は、略円形に開口して形成されている。板状部34は、前保護部27aと後保護部27bとの間に配置されるもので、略長方形板状とされている。板状部35は、エアバッグ25の前端側に配置されるもので、略長方形板状とされるとともに、下端側に、略帯状として前方に延びるベルト部35aを、配置させている。
取付部33は、板状部35におけるベルト部35aの前端側を含めて、エアバッグ25の膨張完了時の上縁25a側に配置されるもので、エアバッグ25の上縁25a側を、車両Vのボディ1側であるインナパネル2に取り付けるための部位である。取付部33は、前後方向に沿って複数個(実施形態の場合、7個)配置されるもので、それぞれ、ベルト部35aの前端側を含めたエアバッグ25の上縁25aから上方に突出して、形成されている。実施形態のエアバッグ25では、前側に配置される5個の取付部33Aが、取付クリップ17を利用してインナパネル2に取り付けられ、後側に配置される2個の取付部33Bは、詳細には説明しないが、取付ブラケット22とボルト23とを利用してインナパネル2に取り付けられる構成である(図1,19参照)。取付クリップ17を利用してインナパネル2に取り付けられる各取付部33Aには、取付クリップ17を挿通させるための取付孔33aが、略長方形状に開口して形成されている。さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、ベルト部35aの前端側に配置される取付部33AAとその後に隣接して配置される取付部33ABとの部位には、ケースが配置されておらず(図19参照)、これらの取付部33AA,33ABは、図示しないが、ケースの取付座部を介さず、直接、インナパネル2に取り付けられている。
実施形態の場合、エアバッグ25は、図14のAに示すように、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織りによって形成される本体部38と、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布から形成されて本体部38に縫着される別体布39,40,41,42と、から構成されている。別体布39は、板状部34の部位を構成し、別体布40は、板状部35の部位を構成している。また、別体布41は、取付部33の部位を構成し、別体布42は、接続口部28の部位を構成している。本体部38は、略長方形状に形成されて、前保護部27a、後保護部27b、周縁部31、及び、板状部34の部位を構成している。なお、実施形態のエアバッグ25では、袋織りによって製造された本体部38において、板状部34の部位を切除し、この切除した部位が、接続口部28を構成する別体布42とされている。そして、本体部38において切除された領域には、別体布39が、この領域を塞ぐように配置されて、板状部34を形成している。
実施形態では、エアバッグ25は、上縁25a側の領域を蛇腹折りされ、下部側の領域を下縁25b側から車外側Oに向かって巻くようなロール折りにより、折り畳まれている。エアバッグ25を折り畳んで形成される折り完了体44は、図15に示すように、ロール折り部位44bの上側に、蛇腹折り部位44aを載せるように形成されるもので、蛇腹折り部位44aの上面側には、周縁部31の上縁31a側が露出され、巻付バンド75の係止突起95を係止させるための貫通孔32も、露出されている。
折り畳まれたエアバッグ25(折り完了体44)を収納するケース50は、熱可塑性エラストマー製とされて、実施形態の場合、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)から形成されている。ケース50は、前後方向に延びた長尺状とされている。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、図19に示すように、折り完了体44において、前保護部27aの部位を収納するケース50Fと、後保護部27bの部位を収納するケース50Rと、接続口部28付近の部位を収納するケース50Cと、の三つが、使用されている。前側に配置されるケース50Fは、窓W1の上縁側における前側の領域に対応して、前端側を下方に向けるように屈曲して形成され、ケース50C,50Fは、窓W1の上縁側における後側の領域から窓W2の上縁側に対応して、前後方向に沿って略直線状に延びるように、形成されている(図1参照)。実施形態では、中央に配置されるケース50Cを例に採り、詳細に説明する。ケース50F,50Rに関しても、外形形状が異なるものの、巻付バンド75を取り付ける構成や、取付クリップ17を使用してエアバッグ25の取付部33Aを取り付ける構成は、ケース50Cと同様の構成である。なお、ケース50は、折り畳まれたエアバッグ25(折り完了体44)を、運搬時や、車両搭載時、膨張時等において、保護したり、膨張時の展開方向の案内を行なうプロテクタの役目も果たし、折り完了体44を、周囲の干渉物からカバーするように、折り完了体44の周囲に配置されるものである。
ケース50Cは、図4〜9に示すように、折り完了体44を収納させる収納部位52と、巻付バンド75に形成される係止部としての係止クリップ90を係止させる被係止部58と、ボディ1側のインナパネル2に取り付けられる取付座部69と、を備える構成とされている。
収納部位52は、インフレーター12と接続される接続口部28付近の前側領域52aでは、この領域の上面側から車外側を経て下面側にかけてを覆うように構成されるとともに(図2参照)、インフレーター12の後側に配置される後側領域52bでは、折り完了体44の車外側を覆うように構成されている(図4,5参照)。すなわち、収納部位52は、前側領域52aでは、折り完了体44の車外側Oを覆う側壁部53と、側壁部53の前後の中央付近において側壁部53の上側から部分的に車内側上方に向かって延びる天井壁部54と、側壁部53の前後の中央付近において側壁部53の下端から部分的に車内側下方に向かって延びる底壁部55と、を備えており、後側領域52bでは側壁部53のみから構成されている。折り完了体44の下面側を覆う底壁部55は、車両搭載時において、中間ピラー部CPの上側に配置される領域に、形成されている。中間ピラー部CPには、図2に示すように、前後の窓W1,W2よりも車内側に突出するようにして、中間ピラーガーニッシュ7が、配設されている。底壁部55は、膨張初期のエアバッグ25の車内側への突出をガイドするためのもので、膨張初期のエアバッグ25が、中間ピラーガーニッシュ7の上端側との干渉を抑制されて、円滑に車内側下方へ突出可能とするために、配設されている。具体的には、底壁部55は、車内側端部を下方に向けるように、車幅方向(左右方向)に対して傾斜して、配置されている。
巻付バンド75を係止させる被係止部58は、収納部位52の上部側に配置されるもので、実施形態の場合、ケース50Cの前後両端側の2箇所に、形成されている(図4,5参照)。被係止部58は、図6〜9に示すように、側壁部53の上端側に配置される係止穴部59と、係止穴部59の周囲に配置される補強部64と、を備えている。
係止穴部59は、巻付バンド75の後述する係止部としての係止クリップ90を挿入させるもので、実施形態の場合、長手方向を前後方向(折り完了体44の長手方向)に略沿わせた長方形状に開口して形成される係止凹部としての穴本体60と、穴本体60の内周側における車内側Iの縁の上縁60a側と下縁60b側とに形成される係止凸部61U,61Dと、を備えている。
穴本体60は、係止クリップ90を挿入させる係止凹部を構成するもので、実施形態の場合、係止クリップ90を挿入可能に、車両搭載状態において車内外方向に貫通されて構成されている。すなわち、穴本体60は、係止時の係止クリップ90の挿入方向を、窓W1の内側面と略直交する方向として、構成されている(図3参照)。実施形態の場合、穴本体60は、前後に幅広とした扁平な略長方形状に開口して、形成されている(図6参照)。
穴本体60の内周側における車内側Iの縁の上縁60a側と下縁60b側とに形成される係止凸部61U,61Dは、係止クリップ90の後述する係止爪部92U,92Dと対向する部位に、それぞれ、係止爪部92U,92Dを係止可能に、配設されている、各係止凸部61U,61Dは、穴本体60の車内側Iの縁の上縁60a側と下縁60b側とから、それぞれ延びて、先端61a側を車外側Oに向けつつ上下の中央側に向けるように、車内外方向(左右方向)に対して傾斜して、形成されている。この係止凸部61U,61Dの傾斜は、係止クリップ90の係止爪部92U,92Dを係止可能に形成されるもので、係止凸部61U,61Dは、係止クリップ90を穴本体60に挿入させた際に、係止クリップ90の各係止爪部92U,92Dの元部側(車内側I)に配置されて、各係止爪部92U,92Dを係止することとなる。各係止凸部61U,61Dは、前後方向側の幅寸法(折り完了体44の長手方向に沿った方向側の幅寸法)を、係止クリップ90の前後方向側の幅寸法と略一致させて構成されている。
補強部64は、折り完了体44を収納する車内側Iとなる内側面50a側に形成されるもので、図6に示すように、係止穴部59における穴本体60(係止凹部)の前後両縁側と上縁側とを囲むように配置される上側補強部65と、穴本体60の下側の収納部位52の領域(側壁部53)に延びるように形成される下側補強部66と、を備えて構成されている。
上側補強部65は、穴本体60の周縁から車内側Iに向かって突出するように形成される略逆U字形の枠体状として構成されている(図5,6参照)。実施形態の場合、上側補強部65において、穴本体60の前縁60c側に配置される前側壁部65aと、後縁60d側に配置される後側壁部65bと、は、内周面65d,65eを、穴本体60の前縁60c,後縁60dから連ならせるようにして、構成されている(図9参照)。また、この前側壁部65aと後側壁部65bとは、車外側下方に向かって傾斜している下端側の端縁65aa,65baを、穴本体60の下縁60b近傍に配置させるように、構成されている(図6,7参照)。すなわち、上側補強部65における前側壁部65aと後側壁部65bとは、穴本体60の上下の全域において、前縁60c,後縁60dから立ち上がるように、形成されていることから、穴本体60の上下方向側に拡開されるような変形を、的確に抑制することができる。上側補強部65において、前側壁部65aと後側壁部65bとの上端側を連結するように配置される上側壁部65cは、間に巻付バンド75の後述する被係合部84を挿入可能に(図21参照)、穴本体60の上縁60aより上方に離れた位置に、配置されている。そして、穴本体60の周縁部位62において、上側壁部65cとの間の領域が、折り完了体44に巻き付けられた巻付バンド75の係止クリップ90を係止穴部59(穴本体60)に押し込む際に、巻付バンド75における被係合部84の車外側面84aと当接して、巻付バンド75の車外側Oへの移動を規制する規制面62aを、構成している。
下側補強部66は、車内側Iへの突出量を、上側補強部65と比較して小さく設定されて、収納部位52(側壁部53)の内側面50aから車内側Iに向かって突出するように形成されるもので、収納部位52の下部52c付近にかけて、車内側から見て略U字形状に、連続的に形成されている(図6参照)。下側補強部66において、前側に配置される前側部位66aと、後側に配置される後側部位66bと、は、車内側Iから見た状態で、ともに、上側補強部65における前側壁部65a,後側壁部65bの前後方向の外方側に、配置されているが(図6参照)、これらの前側部位66a,後側部位66bは、上端側において、前側壁部65a,後側壁部65bの下端と前後方向で重なるように、形成されている(図8参照)。すなわち、実施形態では、上側補強部65と下側補強部66とによって、係止穴部59の周囲が、実質的に全周にわたって囲まれることとなる。前側部位66aと後側部位66bとの下端側を連結するように配置される下側部位66cは、側壁部53の下端近傍において、前後方向(折り完了体44の長手方向)に略沿うように、配置されている。この下側部位66cは、エアバッグ25の展開膨張時に、巻付バンド75のバンド本体76を支持することとなる。また、穴本体60の周縁部位62において、下側補強部66によって囲まれる領域は、折り完了体44に巻き付けられた巻付バンド75の係止クリップ90を係止穴部59(穴本体60)に押し込む際に、巻付バンド75におけるバンド本体76の車外側Oの面と当接して、巻付バンド75の車外側Oへの移動を規制する規制面62bを、構成している。
取付座部69は、折り完了体44から突出するように配置される取付部33Aに対応した位置に配置されるもので、実施形態のケース50Cでは、接続口部28の収納される領域の前側となる1箇所に、形成されている(図4参照)。取付座部69には、取付部33Aの取付孔33aに対応して、取付クリップ17の取付脚部20を貫通させる略四角形状に開口した取付孔69aが、車内外方向に貫通して形成されている。
取付部33Aを取付座部69とともにインナパネル2に取り付ける取付クリップ17は、図2に示すように、インナパネル2に形成される取付孔3に係止されるもので、合成樹脂製の拡張リベットタイプとして、取付ベース18と、取付ベース18内に配置される押しピン21と、を備える構成とされている(図2,20参照)。取付ベース18は、車内側Iに配置される基部19と、基部19からインナパネル2の取付孔3側(車外側O)に延びて取付孔3の周縁に取り付けられる取付脚部20と、を備えている。
基部19は、取付孔3周縁への取付前の状態で押しピン21を内部に収納させる押しピン収納部19aと、基部19の車外側端部において前後上下に幅広とした略長方形板状とされる押え板部19dと、を備えている。押え板部19dは、図20に示すように、取付クリップ17を、取付部33Aを介して、ケース50Cの取付座部69に仮止めした際に、取付部33Aを取付座部69側に押えるための部位である。押しピン収納部19aは、押しピン21を車外側Oに向かって押圧可能に、車内側Iを開口させて構成されるもので、押しピン21の上側を覆う部位と、下側を覆う部位と、に、押しピン21に形成される係合突起部21aの突起本体21cを係合可能な係合穴部19b,19cを、配設させている。これらの係合穴部19b,19cは、車内外方向(押しピン21の押し込み方向)に沿うようにして、2箇所に形成されるもので、車内側Iに配置される係合穴部19bは、図20に示すように、押し込み前の状態の押しピン21の突起本体21cを係合させるもので、車外側Oに配置される係合穴部19cは、図2に示すように、押し込み後の押しピン21の突起本体21cを係合させるためのものである。
取付脚部20は、エアバッグ25の取付部33Aと、ケース50Cの取付座部69と、に貫通される取付孔33a,69aに挿入されて、取付部33Aを取付座部69に仮止め可能とするとともに、車両Vのボディ1側のインナパネル2に形成される取付孔3に挿入されて、取付座部69と取付部33Aとをボディ1側に取付可能に、構成されている。取付脚部20内には、押しピン収納部19aと連通されるようにして、挿入凹部20aが、形成されている。この挿入凹部20aは、図2に示すように、押し込み時の押しピン21の拡張用軸部21dを挿入させるための部位である。また、取付脚部20には、一対の張出し鉤部20bが、形成されている。
押しピン21は、図2,20に示すように、元部側(車内側I)に、押しピン収納部19aに形成される係合穴部19b,19cに係合可能な係合突起部21aを配置させ、先端側(車外側O)に、押し込み時に張出し鉤部20b間に配置される拡張用軸部21dを、配置させて構成されている。元部側に形成される係合突起部21aは、上下で対向する2箇所に形成されるもので、車内外方向に沿って配置されるとともに上下方向の内側に撓み可能とされる撓み片21bと、撓み片21bの先端側(車内側端側)において上下の外方に向かって突出するように形成される突起本体21cと、を有し、突起本体21cは、押し込み前の状態では、押しピン収納部19aに形成される係合穴部19bに挿入されて、係合穴部19b周縁に係合される構成である。この係合突起部21aは、撓み片21bを上下方向の内側に撓ませれば、突起本体21cを係合穴部19bから取り外し可能に構成されるもので、撓み片21bを上下方向の内側に撓ませるようにして、突起本体21cを係合穴部19bから取り外しつつ、押しピン21を、拡張用軸部21dを挿入凹部20a内に挿入させるように押し込み、突起本体21cが車外側Oの係合穴部19cに到達したならば、撓み片21bが復元されて、突起本体21cが車外側Oの係合穴部19cに挿入されて、係合穴部19c周縁に係合されることとなる。そして、このとき、先端側に配置される拡張用軸部21dが、張出し鉤部20bの間に挿入されることとなる(図2参照)。
そして、この取付クリップ17では、エアバッグ25を折り畳んで形成される折り完了体44をケース50(50F,50C,50R)内に収納させてエアバッグ組付体AMを形成する際には、押しピン21を挿入凹部20a内に押し込んでいない状態(突起本体21cが係合穴部19b周縁に係合された状態)で、張出し鉤部20bが、取付座部69の取付孔69aの周縁部位69bに係止されることとなり、取付クリップ17が、取付部33Aを介して取付座部69に仮止めされることとなる(図20参照)。そして、取付部33Aをインナパネル2に取り付ける際には、エアバッグ組付体AMにおいて、ケース50(50F,50C,50R)の取付座部69から車外側Oに突出している取付クリップ17の取付脚部20を、インナパネル2の取付孔3に挿入させた状態で、押しピン21を、撓み片21bを上下方向の中央側に撓ませつつ、拡張用軸部21dを挿入凹部20a内に押し込めば、突起本体21cが、車外側Oの係合穴部19cに挿入されて(図2参照)、係合穴部19c周縁に係合されることとなり、拡張用軸部21dが、張出し鉤部20bの間に挿入されることとなって、この張出し鉤部20bが、取付孔3の車外側Oの周縁を係止して、取付部33Aを、ケース50(50F,50C,50R)の取付座部69とともに、車両Vのボディ1側のインナパネル2に対して取り付けることとなる。
巻付バンド75は、熱可塑性エラストマー製とされて、実施形態の場合、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)から形成されている。巻付バンド75は、実施形態の場合、図14のCに示すように、折り完了体44に対して、前後方向に沿った複数箇所(実施形態の場合、8箇所)に、巻き付けられている。巻付バンド75は、図10〜13に示すように、折り完了体44に巻き付けられる帯状のバンド本体76と、バンド本体76の両端側に配置される係合手段としての係合爪部78,被係合部84と、ケース50側に係止される係止部としての係止クリップ90と、エアバッグ25の上縁25a側に係止される係止突起95と、を備えている。
バンド本体76は、折り完了体44の周囲に巻き付け可能な帯状とされている。実施形態の場合、バンド本体76は、一端側を、係合手段としての係合爪部78を配置させる爪側端部76aとし、他端側を、係合手段としての被係合部84を配置させる凹側端部76bとされている。
係合手段としての係合爪部78は、バンド本体76の爪側端部76aの端縁からバンド本体76の長さ方向に沿って突出するように形成される突出片部79と、突出片部79の先端79a側における下面側(折り完了体44への巻付時の内周面側)から下方に突出するように形成される爪片80と、を備えている。突出片部79は、折り完了体44の長手方向に沿わせて配置される略平板状として、折り完了体44の長手方向に沿った方向側(前後方向側)の幅寸法を、被係合部84における後述する係合用凹部85に挿入可能に、バンド本体76の幅寸法より小さく設定されている。また、突出片部79は、車両搭載状態において、車外側Oに向かって突出するように、形成されている。突出片部79の先端79a側に形成される爪片80は、突出片部79の幅方向(折り完了体44の長手方向)に略沿うように形成されるもので、先端80a側を突出片部79の元部79b側に向けるように、突出片部79に対して傾斜して形成されている。この爪片80は、被係合部84における係合用凹部85の内周面86に形成される爪片87に、係合される構成とされている。実施形態の場合、爪片80は、幅寸法を、突出片部79の幅寸法より若干小さく設定されて、構成されている。
バンド本体76の爪側端部76a側には、係合爪部78を被係合部84の係合用凹部85に押し込むための押圧部82が、形成されている。押圧部82は、平板状として、バンド本体76の爪側端部76aの端縁近傍において、係合爪部78における突出片部79の元部79bから立ち上がるように、形成されている。詳細には、押圧部82は、幅寸法を、バンド本体76と一致させて構成され、バンド本体76の外周面から外方に向かって突出するように、形成されている。そして、この押圧部82において、バンド本体76の外周面から連なるように配置される外側の面(車両搭載時における車内側Iの面)が、係合爪部78を係合用凹部85に押し込み可能な押圧操作面82aとされている。押圧部82は、押圧操作面82aを、係合爪部78の突出方向と略直交させるように、構成されている(図11,12参照)。詳細には、実施形態では、押圧部82(押圧操作面82a)は、図3に示すように、車両搭載時において、上下方向に略沿うように配置されることとなる。また、実施形態では、係合爪部78は、押圧部82と略直交するように配置されるものの、詳細には、押圧部82に対して、先端を上側に向けるように、わずかに傾斜して、配置されている(図3,21参照)。
係合手段としての被係合部84は、係合爪部78を挿入させて係合可能な係合用凹部85を備えた略箱形状とされている。被係合部84は、略直方体状として構成されて、下端側に、バンド本体76の凹側端部76bを連結させて構成されるもので、実施形態の場合、幅寸法をバンド本体76の幅寸法と一致させるように、構成されている。また、この箱形状の被係合部84は、巻付バンド75の折り完了体44への巻付作業時に、作業者が把持する部位でもある。係合用凹部85は、係合爪部78を挿入可能に、係合爪部78の突出方向に沿って、被係合部84を車外側に向かって凹ませるように、形成されている。実施形態の場合、係合用凹部85は、被係合部84を車内外方向に貫通して、形成されている。この係合用凹部85は、上下左右の開口幅寸法を、係合爪部78を挿入可能な寸法に、設定されている。係合用凹部85の内周面86において、折り完了体44側となる下面86aにおける車内側Iの端側には、係合爪部78の爪片80に対応して、この爪片80を係止可能な爪片87が、形成されている。爪片87は、係合爪部78に形成される爪片80に略沿うようにして、折り完了体44の長手方向に略沿って配置される。また、爪片87は、爪片80を係合可能に、係合用凹部85における内周面86の下面86aから先端87aを車外側Oに向けつつ上方に向かって、突出して形成されている。
すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、係合用凹部85の内周面86側における折り完了体44側の面(下面86a)と、係合爪部78の突出片部79と、の間に、係合用凹部85側から延びる爪片87と、突出片部79から延びる爪片80と、が、配設される構成である。そして、実施形態では、この爪片80,87相互を係合させることにより、係合爪部78は、被係合部84の係合用凹部85に係合される構成である。そして、これらの爪片80,87相互の係合力は、エアバッグ25の展開膨張時に、相互に撓んで、係合状態を解除可能で、かつ、折り完了体44の周囲に巻き付けた後に、押圧部82や被係合部84を手で引っ張っても、容易に係合を解除できないように、設定されている。実施形態では、爪片80は、長さ寸法L1を、爪片87の長さ寸法L2より僅かに小さく設定されるように、構成されている(図21参照)。
係止部としての係止クリップ90は、折り完了体44をケース50に収納させる際に、ケース50の被係止部58に係止されるものである。係止クリップ90は、図10〜12に示すように、略箱形状の被係合部84における車外側面84aの下部側において、係合用凹部85の下側の領域から車外側Oに向かって突出するように、形成されている。係止クリップ90は、被係合部84(係合用凹部85)への挿入時に、係合用凹部85に係止される構成とされるもので、被係合部84の下端側の部位から車外側Oに向かって突出するように形成される略平板状の係止軸部91と、係止軸部91の上面91c側と下面91d側とに突出するように形成される係止爪部92U,92Dと、を備えている。
係止軸部91は、幅方向をバンド本体76の幅方向(折り完了体44の長手方向)に略沿わせた平板状として、被係合部84における係合用凹部85の貫通方向に略沿って突出するように、構成されている。また、この係止軸部91は、被係止部58における穴本体60に挿入可能に、車内外方向に沿って突出する構成であり、換言すれば、係止軸部91は、車両搭載時において、窓W1の内側面Waと略直交する方向に略沿って突出するように、構成されている(図3参照)。また、係止軸部91は、幅寸法を、被係合部84の幅寸法(バンド本体76の幅寸法)と一致させて構成されるとともに、係止クリップ90の被係止部58における係止穴部59周縁との係止強度を確保するために、被係合部84側となる元部91b側の部位を、被係合部84にかけて、厚さを増すように、構成されている。
各係止爪部92U,92Dは、係止軸部91の先端91a側から上下に突出するように形成されるもので、それぞれ、先端92a側を車内側Iに向けて拡開させるように、傾斜して、形成されている。各係止爪部92U,92Dは、係止軸部91の前後の全域にわたって形成されている。各係止爪部92U,92Dは、係止クリップ90をケース50の被係止部58に形成される係止穴部59に挿入させた際に、穴本体60の上縁60a側と下縁60b側とに形成される係止凸部61U,61Dに係止されるもので、係止凸部61U,61Dと対向するように、形成されている。
この係止クリップ90は、車両搭載状態において、突出方向(被係止部58への挿入方向、係止軸部91の軸方向X1)を、窓W1の内側面Waと略直交させるように、構成されている(図3参照)。また、実施形態の場合、この係止クリップ90は、巻付バンド75を折り完了体44の周囲に巻き付けた状態で、バンド本体76の爪側端部76a側に配設される押圧部82の車外側Oとなる位置において、突出方向(押し込み方向、係止軸部91の軸方向)を押圧部82(押圧操作面82a)と略直交させるように、配置されることとなる(図18のA参照)。そのため、実施形態では、係止クリップ90は、押圧操作面82aを押圧すれば、押圧部82の車外側面82bが被係合部84の車内側面84bと当接することとなり、被係合部84ごと係止クリップ90を押し込むことにより、係止クリップ90を係止穴部59に挿入させることができる。そして、各係止爪部92U,92Dを係止凸部61U,61Dに係止させるまで、係止クリップ90を係止穴部59に押し込めば、係止クリップ90を被係止部58に係止させることができる(図18参照)。
折り完了体44におけるエアバッグ25の上縁25a側に係止される係止突起95は、車両搭載状態において、バンド本体76の内周側における上部側に配置されるもので(図3参照)、実施形態の場合、バンド本体76において、被係合部84と係止クリップ90とを配置させた凹側端部76b側に、形成されている。この係止突起95は、バンド本体76の凹側端部76b側の部位において、内周側から内方(車両搭載時における下方)に向かって突出するように、形成されている。係止突起95は、図10,11,13に示すように、エアバッグ25の上縁25a側に形成される貫通孔32に挿通可能な棒状の係止首部96と、係止首部96の先端側において膨出して形成される係止頭部97と、を備えている。係止首部96は、実施形態の場合、バンド本体76の幅方向側に長軸を配置させた略楕円柱状として、長手方向側の両端側に、肉盗み用の凹部(図符号省略)を、配設させている。係止頭部97は、係止首部96の先端からバンド本体76の幅方向に沿った両側(車両搭載時における前後方向側)に沿った両側に略平板状に延びるように、構成されている。また、実施形態の場合、係止首部96は、円形の貫通孔32を押し広げるようにして、貫通孔32に挿通されている(図16参照)。係止頭部97は、エアバッグ25に形成される貫通孔32周縁に係止可能な構成とされている。
この係止突起95は、巻付バンド75の折り完了体44の周囲への巻付時に、折り完了体44の上方から貫通孔32に差し込むようにして配置させた際に、係止頭部97を貫通孔32周縁に係止されることとなり、巻付バンド75の折り完了体44の周囲への巻付け作業時(係合爪部78の被係合部84への係合時)に、折り完了体44が巻付バンド75に対して回転するのを防止することができる。そのため、係止突起95の係止頭部97を貫通孔32周縁に係止させておけば、被係合部84を強く把持しなくとも、係合爪部78を係合用凹部85に収納させて、係合爪部78を被係合部84に容易に係合させることができ、巻付バンド75の折り完了体44の周囲への巻き付け作業が容易である。また、各巻付バンド75に設けられる係止突起95をエアバッグ25の上縁25a側に係止させることにより、係止突起95を貫通させる貫通孔32の下側において車内側に位置させて折った折目VF(図15のA参照)の位置を、前後の略全域にわたって略一定として、折り完了体44を車両に搭載させることができる。
次に、頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明をする。まず、エアバッグ25を、図14のBに示すように、折り畳む。実施形態の場合、エアバッグ25を、平らに展開した状態から、上縁25a側の領域を、上縁25aと略平行な折目を付けて蛇腹折りして、蛇腹折り部位44aを形成し、下方の領域を、下縁25bを車外側壁部26b側で巻くロール折りにより折り畳んで、ロール折り部位44bを形成して、折り完了体44を形成する。実施形態の折り完了体44では、図15のAに示すように、蛇腹折り部位44aにいおて、上縁25a側に近く、かつ、貫通孔32より下方となる位置に、車内側Iに位置させて折った折目VFが設けられ、貫通孔32は、折り完了体44の上面側に、露出している。
次に、図14のCに示すように、折り完了体44の周囲に、巻付バンド75を巻き付けて、折り完了体44を包む。このとき、まず、図15のA,Bに示すように、巻付バンド75の係止突起95を、貫通孔32に挿入させ、係止突起95の係止頭部97を貫通孔32周縁に係止させる。次いで、押圧部82を把持して、図15のCに示すように、バンド本体76を折り完了体44の周囲に巻き付けるようにして、係合爪部78を被係合部84に接近させ、押圧部82の押圧操作面82aを押圧して、係合爪部78を被係合部84の係合用凹部85内に押し込めば、図17のBに示すように、係合爪部78の爪片80が、係合用凹部85の内周面86に形成される爪片87と係合され、係合爪部78を被係合部84に係合させることができる。そして、図14のC,15のDに示すように、折り完了体44の周囲を、巻付バンド75によって、折り崩れを防止してくるむことができる。
次いで、折り完了体44を、ケース50(50F,50C,50R)に取り付ける。このとき、取付部33Aを取付座部69の車内側面69cに重ねた状態で、取付クリップ17の取付脚部20を、取付部33A及び取付座部69の取付孔33a,69aに、取付座部69の車内側面69c側から挿入させ、取付脚部20を、取付座部69における取付孔69aの周縁部位69bに係止させて、取付クリップ17を取付座部69に仮止めする(図21参照)。また、図18に示すように、巻付バンド75に形成される係止クリップ90を、被係止部58に接近させ、押圧部82の押圧操作面82aを押圧することにより、被係合部84を介して係止クリップ90を押圧し、係止クリップ90を被係止部58の係止穴部59に押し込めば、係止クリップ90の各係止爪部92U,92Dが、係止穴部59の穴本体60周縁に形成される係止凸部61U,61Dに係止されることとなり、係止クリップ90を、被係止部58に係止させることができる。また、取付部33Bには、取付ブラケット22を取り付けておき、さらに、折り完了体44から突出しているエアバッグ25の接続口部28に取付ブラケット13を取付済みのインフレーター12を挿入して、クランプ15により、接続口部28とインフレーター12とを連結すれば、エアバッグ組付体AMを形成することができる。
そして、エアバッグ組付体AMから突出している取付クリップ17の取付脚部20を、インナパネル2に形成される取付孔3に挿入させ、取付クリップ17の拡張用軸部21dを張出し鉤部20b間に配置させるように押しピン21を押し込めば、図2に示すように、張出し鉤部20bを取付孔3の周縁に係止させることができて、取付部33Aを、ケース50の取付座部69とともに、ボディ1側のインナパネル2に取り付けることができる。同時に、インフレーター12の取付ブラケット13を、ボルト14を使用して、インナパネル2の所定位置に固定させ、取付部33Bに取り付けられた取付ブラケット22を、ボルト23を使用してインナパネル2の所定位置に固定させれば、エアバッグ組付体AMを車両Vに組み付けることができる。その後、インフレーター12に、インフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線するとともに、フロントピラーガーニッシュ5,ルーフヘッドライニング6,中間ピラーガーニッシュ7,リヤピラーガーニッシュ8を、ボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、制御装置からの作動信号を受けてインフレーター12が作動されれば、インフレーター12から吐出される膨張用ガスがエアバッグ25内に流入して、膨張するエアバッグ25が、巻付バンド75における係合爪部78と被係合部84との係合状態を解除しつつ、エアバッグカバー10を押し開いて、下方へ突出しつつ展開し、図1の二点鎖線、及び、図22に示すように、窓W1,W2や中間ピラー部CP及びリヤピラー部RPの車内側を覆うように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、巻付バンド75に形成される係止部としての係止クリップ90が、ケース50に形成される被係止部58への挿入時に、被係止部58の周縁で係止されるクリップ状とされていることから、係止クリップ90を、単に被係止部58に挿入させるだけで、被係止部58の周縁に係止させることができ、係止作業が容易である。また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、被係止部58が、係止クリップ90を、窓W1の内側面Waと略直交する方向に沿って挿入させる構成である。すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、巻付バンド75の係止クリップ90は、車両搭載状態において、窓W1の内側面Waと略直交して、車外側Oに向かって突出するように、配置されることとなる(図3参照)。そのため、エアバッグ25の上縁25a側に係止される係止突起95が、エアバッグ25の膨張初期において、展開するエアバッグ25の上縁25aによって、下方に引っ張られることとなっても、この下方への引張力が、係止クリップ90を被係止部58から引き抜くように作用し難く、巻付バンド75がケース50から外れることを抑制できる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、ケース50への組付作業性が良好で、かつ、巻付バンド75を強固にケース50に取り付けることができる。
なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、係止クリップ90の被係止部58への挿入方向(係止クリップ90の突出方向であって、係止軸部91の軸方向X1)は、図3に示すように、厳密には、窓W1の内側面Waと直交するものではなく、係止クリップ90は、先端側を上側に向けるようにして、水平方向に対して傾斜するように、配置されている。しかしながら、この係止クリップの突出方向(係止軸部91の軸方向X1)は、窓W1の内側面Waに沿って展開するエアバッグ25の膨張初期に係止突起95による下方への引張力を、係止クリップ90に作用させ難い範囲内であれば、窓W1の内側面Waと厳密に直交しなくとも、略直交、すなわち、交差角度θを、60〜120°の範囲内とすればよい(図3参照)。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、ケース50と巻付バンド75とが、ともに、熱可塑性エラストマーから形成されていることから、エアバッグ25の展開膨張時に、部分的な破損や分断等による分離された小片の発生を、抑制できる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、係止クリップ90が、窓W1の内側面と略直交する方向に沿って突出する係止軸部91と、係止軸部91の上面91c側と下面91d側とに突出するように形成される係止爪部92U,92Dと、を備える構成とされ、被係止部58における係止凹部としての穴本体60の内周側において、係止軸部91の上面91c側と下面91d側との係止爪部92U,92Dとそれぞれ対向する部位に、それぞれの係止爪部92U,92Dを係止可能とする係止凸部61U,61Dが、形成される構成である。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ25の展開膨張時において、係止クリップ90を車外側上方に押圧するような力が作用した際には、図23のAに示すように、下面側に配置される係止爪部92Dが、下側の係止凸部61Dとの係止状態を維持されて、係止クリップ90の被係止部58からの外れを抑制し、エアバッグ25の膨張初期時において、係止クリップ90を車外側下方に向かって引っ張るような力が作用した際には、図23のBに示すように、上面側に配置される係止爪部92Uが、上側の係止凸部61Uとの係止状態を維持されて、係止クリップ90の被係止部58からの外れを抑制することとなって、巻付バンド75のケース50からの外れを、一層的確に抑制できる。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、係止凹部としての穴本体60の周囲に、穴本体60の拡開を抑制可能な補強部64(上側補強部65)を配設させていることから、ケース50が熱可塑性エラストマーであっても、エアバッグ25の展開膨張時に、穴本体60の周縁の部位が変形することを抑制でき、係止クリップ90の被係止部58からの外れを抑制できる。特に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、上側補強部65における前側壁部65aと後側壁部65bとが、内周面65d,65eを、穴本体60の前縁60c,後縁60dと略面一として、前縁60c,後縁60dから連ならせるように構成されていることから、穴本体60の前縁60c,後縁60d側の部位が変形することを、的確に抑制できる。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、ケース50の補強部64が、下側補強部66を有する構成とされ、この下側補強部66は、ケース50の収納部位52の下部52c付近の領域まで、延びるように配設されている。そのため、エアバッグ25の膨張完了時において、係止クリップ90に、車外側下方に向かって引っ張るような力が作用することとなっても、ケース50の収納部位52の下部52c付近の領域が、下側補強部66により補強されて、変形(側壁部53を拡径させるような変形)を抑制されることから、穴本体60の周縁の部位が、収納部位52の下部52c付近の変形の影響を受け難く、エアバッグ25の膨張完了後に、係止クリップ90が被係止部58から外れることを、一層、抑制できる。なお、このような点を考慮しなければ、補強部として、下側補強部を備えず、上側補強部のみからなるものを、配置させてもよい。
1…ボディ、2…インナパネル、10…エアバッグカバー、12…インフレーター、25…エアバッグ、32…貫通孔、44…折り完了体、50(50F,50C,50R)…ケース、52…収納部位、58…被係止部、59…係止穴部、60…穴本体(係止凹部)、61U,61D…係止凸部、64…補強部、65…上側補強部、66…下側補強部、75…巻付バンド、76…バンド本体、78…係合爪部(係合手段)、84…被係合部(係合手段)、90…係止クリップ(係止部)、91…係止軸部、92U,92D…係止爪部、W1,W2…窓、V…車両、M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 展開膨張時に車両の窓を覆う構成とされるとともに、前記窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    展開膨張完了時の下縁側を上縁側に接近させるように折り畳んだエアバッグの折り完了体を収納する合成樹脂製のケースと、
    可撓性を有した合成樹脂製として、前記エアバッグの展開膨張時に巻き付けを解除可能として、折り崩れ防止用に前記折り完了体の周囲に巻き付けられ、前記ケース側に係止される係止部を有した巻付バンドと、
    を備える構成として、
    前記ケースが、前記折り完了体を収納した収納部位の上部側に、前記係止部を係止可能な被係止部を、備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記巻付バンドが、熱可塑性エラストマー製とし、
    前記折り完了体に巻き付けられる帯状として、両端側に、前記折り完了体への巻き付け後に、相互に係合される係合手段を配置させたバンド本体と、
    該バンド本体の内周側における上部側に配置されて、前記折り完了体における前記エアバッグの上縁側に係止される係止突起と、
    を備えるとともに、
    前記係止部を、前記係止突起の配置される上部の外周側に、配設させる構成として、
    前記係止部が、前記被係止部への挿入時に、前記被係止部に係止されるクリップ状とされ、
    前記ケースが、熱可塑性エラストマー製とするとともに、
    前記ケースの前記被係止部が、係止時の前記係止部の挿入方向を、前記窓の内側面と略直交する方向として、構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記係止部が、前記窓の内側面と略直交する方向に沿って突出する係止軸部と、該係止軸部の上面側と下面側とに突出するように形成される係止爪部と、を備え、
    前記被係止部が、前記係止部を挿入させる係止凹部を備えるとともに、該係止凹部の内周側において、前記係止軸部の上面側と下面側との前記係止爪部とそれぞれ対向する部位に、それぞれの前記係止爪部を係止可能とする係止凸部、を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記被係止部が、前記係止凹部の周囲に、前記係止凹部の拡開を抑制可能な補強部、を配設させて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記ケースの前記補強部が、前記収納部位の下部付近の領域まで、延設されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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