JP2016190192A - 複合イオン交換体並びにそれを備えたイオン吸着装置及び水処理システム - Google Patents

複合イオン交換体並びにそれを備えたイオン吸着装置及び水処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】チタン酸アルカリ金属化合物を用いて、強度、イオン交換性能ともに優れた複合イオン交換体、並びにそれを備えたイオン吸着装置、及び水処理システムの提供。【解決手段】層状構造を有する、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物又は四チタン酸カリウム単一物と、非晶質ケイチタン酸カリウムと、を主体とする複合イオン交換体であって、前記複合イオン交換体が充填される容器を備えるイオン吸着装置、及び当該イオン吸着装置を備える水処理システム。K2O・nTiO2(1.8≦n≦4.0)で表されるチタン酸アルカリ金属塩又は加熱によりK2O・nTiO2(1.8≦n≦4.0)を生成するチタン酸アルカリ金属塩水和物と、SiO2又は加熱によりSiO2を生成するシリコン化合物を混合し、熱処理することにより得られる複合イオン交換体。【選択図】図5A

Description

本発明は、イオンを交換する複合イオン交換体並びにそれを備えたイオン吸着装置及び水処理システムに関する。
従来から、特定のイオンを除去もしくは取り込むために、チタン酸アルカリ金属化合物をイオン交換体として使用することが提案されている(例えば非特許文献1参照)。しかしながら、チタン酸アルカリ金属化合物を水中に投入すると粒子が容易に崩壊し微粒子化してしまい、吸着性能の低下に加え、吸着した特定のイオンとともに外部に流出してしまう問題があった。この問題は、チタン酸アルカリ金属化合物の吸湿性が高いため、水中に投入すると凝集体が膨潤し、粒子が崩壊することによって生じると推測される。すなわち、従来用いられていたチタン酸アルカリ金属化合物は耐久性に問題があった。
特開2013−76628公報
久保田益充、外5名、「群分離法の開発:無機イオン交換体カラム法による90Sr及び137Csを含む廃液の処理法の開発」、JAERI−Mレポート、日本原子力研究所、1982年10月
そこで、チタン酸アルカリ金属化合物の強度を向上させる方法として、チタン酸アルカリ金属化合物表面に高分子材料を被覆する方法(例えば特許文献1参照)が提案されている。
ところが、上記方法によってチタン酸アルカリ金属化合物の強度向上を図ると、高分子材料を含むバインダーが比較的多量に必要となり、単位重量当たりのチタン酸アルカリ金属化合物含有率の低下、空隙率の低下等が生じ、チタン酸アルカリ金属化合物のイオン交換性能が著しく低下してしまう。更に、使用時に高分子材料を含むバインダーが気化してガスが発生するという不具合も生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、強度、イオン交換性能ともに優れた複合イオン交換体並びにそれを備えたイオン吸着装置及び水処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体とする構成(第1の構成)とされている。ここで、ケイチタン酸塩は、チタノケイ酸塩、チタンケイ酸塩、チタノシリケート、およびシリコチタネート等と呼ぶこともある。
また、上記第1の構成から成る複合イオン交換体は、前記層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩が、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物または四チタン酸カリウム単一物であり、前記非晶質ケイチタン酸塩化合物が非晶質ケイチタン酸カリウムである構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る複合イオン交換体は、KO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)で表されるチタン酸アルカリ金属塩または加熱によりKO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)を生成するチタン酸アルカリ金属塩水和物と、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を混合し、熱処理することにより得られる構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第3の構成から成る複合イオン交換体は、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.04n+0.21≦x≦−0.16n+1.00である構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成る複合イオン交換体は、nが2.1以上であり、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.30n+1.29≦xである構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成から成る複合イオン交換体は、ストロンチウムイオンの交換材として使用される構成(第6の構成)にするとよい。
上記目的を達成すべく、本発明に係るイオン吸着装置は、上記第1〜第5いずれかの構成から成る複合イオン交換体と、前記複合イオン交換体が充填される容器を備える構成(第7の構成)とされている。
上記目的を達成すべく、本発明に係る水処理システムは、上記第7の構成から成るイオン吸着装置を備える構成(第8の構成)とされている。
本発明によれば、強度、イオン交換性能ともに優れた複合イオン交換体並びにそれを備えたイオン吸着装置及び水処理システムを提供することができる。
複合イオン交換体を製造する工程の一例を示すフローチャート チタン酸カリウムの結晶構造を示すテーブル 複合イオン交換体を製造する工程の他の例を示すフローチャート 評価結果を示すテーブル 評価結果を示すテーブル 実施例1〜12の化学反応前組成を示すグラフ 廃液処理装置の一構成例を示す模式図
以下では、本発明に係る複合イオン交換体の実施の形態について説明する。
<複合イオン交換体の製造方法>
(概要)
本発明の一実施形態に係る複合イオン交換体の製造方法は、第1の工程と、前記第1の工程の後に実施される第2の工程と、を含む。前記第1の工程は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩を生成する工程である。前記第2の工程は、前記第1の工程によって生成された層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩に、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物などの混合物を混合して熱処理により両者を化学反応させ、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体とする複合イオン交換体を生成する工程である。
本発明の複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体としている。層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体としているのは、例えば、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩に、層状構造を有していない(トンネル構造を有している)六チタン酸カリウムや八チタン酸カリウムが含まれている場合、もしくは非晶質ケイチタン酸塩化物に、ケイ酸塩が含まれる場合があるためである。これらは、少量であればイオン交換性能や強度にあまり影響がなく、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物のみからなる複合イオン交換体と同様の効果を奏する複合イオン交換体を得ることができる。
層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩は、層表面の負電荷と層間の陽イオンとの結合力が弱いため、層間の膨潤性が大きくイオン交換容量が大きいが、非常に不安定であり、容易に層間剥離し、崩壊してしまう。
ところが、本発明の複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩の他に非晶質ケイチタン酸塩化合物を有しており、非晶質ケイチタン酸塩化合物の存在により強度が大幅に向上する。したがって、非晶質ケイチタン酸塩化合物は結晶質チタン酸アルカリ金属塩を結着する結着相として機能していると推定される。
また、本発明の複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩の他に非晶質ケイチタン酸塩化合物を有しているが、高いイオン交換性能を維持している。なお、高いイオン交換性能を維持している実施例(後述の実施例1,4〜6,8,9)が存在するため、非晶質ケイチタン酸塩化合物もイオン交換性能を僅かに有していると推定される。
本発明の複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩が、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物または四チタン酸カリウム単一物であり、非晶質ケイチタン酸塩化合物が非晶質ケイチタン酸カリウムであることが好ましい。例えば、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩が層状構造を有していない六チタン酸カリウムを含む構成に比べて、イオン交換性能の点で優れているからである。
本発明の複合イオン交換体は、KO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)で表されるチタン酸アルカリ金属塩または加熱によりKO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)を生成するチタン酸アルカリ金属塩水和物と、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を混合し、熱処理することにより得られることがより好ましい。nが1.8未満であると、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物によるSiOの混合比を多くしても本発明の複合イオン交換体の強度がやや劣り、nが4.0を超えると、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物によるSiOの混合比にかかわらずイオン交換体の主体に層状構造を有していない六チタン酸カリウムが含まれ、本発明の複合イオン交換体のイオン交換性能がやや劣るからである。
本発明の複合イオン交換体は、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.04n+0.21≦x≦−0.16n+1.00であることがより一層好ましい。−0.04n+0.21≦xであると、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物によるSiOの混合比が多いため本発明の複合イオン交換体の強度が非常に優れ、x≦−0.16n+1.00であると、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩が層状構造を有していない六チタン酸カリウムを含まないため本発明の複合イオン交換体のイオン交換性能が非常に優れる。
本発明の複合イオン交換体は、nが2.1以上であり、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.30n+1.29≦x≦−0.16n+1.00であることが更により一層好ましい。処理対象である溶液の中に2価イオン(Ca2+、Mg2+など)が含まれている場合、溶液のpHが11.5以上となると、2価イオンが水和物として沈殿する。この沈殿物が、イオン交換体の表面に付着、被覆することでイオン交換面積が減少し、イオン交換性能が大幅に低下する。更に、処理対象である溶液の通水性が低下することがあった。しかし、このような構成にすると、pHを11.5未満とすることができる。例えば、複合イオン交換体0.3重量部を中性水30重量部中で0.5時間攪拌し、その後1時間静置し測定されたpHは11.5未満になる。このような構成にした本発明の複合イオン交換体は、処理対象である溶液の2価イオンの水和物沈殿を抑制するため、イオン交換体の性能低下を抑制するだけでなく、イオン交換体が充填された容器の通水時の詰まりを防止することができる。
以下では、焼成法で得られたチタン酸カリウムから複合イオン交換体を製造する第1の製造方法について、詳細に説明する。
図1は、焼成法で得られたチタン酸カリウムから複合イオン交換体を製造する概略工程を示したフローチャートである。まず、所定の組成比で混合された二酸化チタン(TiO)と炭酸カリウム(KCO)の混合溶液を乾燥処理(ステップS10)及び焼成処理(ステップS20)に付して、チタン酸カリウム(KO・nTiO2、例えば1.5≦n≦4.5)を合成する。このチタン酸カリウムは、図2に示すように、TiO三角両錘体の連鎖が積層した層状構造を有する二チタン酸カリウム(KTi)及びTiO八面体の連鎖が積層した層状構造を有する四チタン酸カリウム(KTi)の一種または二種を主体としており、その層間部分にカリウムイオンを担持する空間が形成されている。ここで、挙げたチタン酸カリウムの製造方法は、あくまでも例でありこの限りではない。
ステップS10の乾燥処理としては、例えばスプレードライを用いた噴霧乾燥処理を挙げることができるが、噴霧乾燥処理に限定されない。また、ステップS20の焼成条件としては、例えば焼成温度700〜900℃、焼成時間1〜5時間を挙げることができる。
上記したチタン酸カリウムの平均粒子径は、1〜100μmであることが好ましい。平均粒子径が1μm以上である場合には、工業生産上、扱い易くなる。平均粒子径が100μmを超える場合には、比表面積の低下により、イオン交換性能が低下する虞がある。より好ましい平均粒子径は、1〜30μmである。
次に、上記したチタン酸カリウムとコロイダルシリカとを混合し、造粒する混合造粒処理(ステップS30)を行う。このとき、造粒を促進するためポリビニルアルコール溶液等を加えてもよい。その後、焼成処理(ステップS40)によってチタン酸カリウムとコロイダルシリカとを化学反応させ、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体する多孔質粒子である造粒品を得る。この造粒品が複合イオン交換体となる。
ステップS30の混合造粒処理としては、特に制限はなく、転動造粒法、流動層造粒法、混合撹拌造粒法、押出造粒法、溶融造粒法、噴霧造粒法、圧縮造粒法及び破砕造粒法等が挙げられるが、本発明に好適な造粒体に成形することを考慮すると、混合撹拌造粒法が好ましい。また、ステップS30の混合造粒処理では、上記したチタン酸カリウムに混合する混合物としてコロイダルシリカを用いたが、他の態様でSiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を上記したチタン酸カリウムに混合してもよく、ポリビニルアルコール溶液についても、特に制限はなく、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロール、ヒドロキシエチルセルロース、澱粉、水等を用いてもよい。また、ステップS40の焼成条件としては、例えば焼成温度650〜1000℃、焼成時間1〜5時間を挙げることができる。
以下では、焼成法で得られたチタン酸カリウムから複合イオン交換体を製造する第2の製造方法について、詳細に説明する。
図3は、焼成法で得られたチタン酸カリウムから複合イオン交換体を製造する概略工程を示したフローチャートである。まず、所定の組成比で混合された二酸化チタン(TiO)と炭酸カリウム(KCO)の混合溶液を乾燥処理(ステップS10)及び焼成処理(ステップS20)に付して、チタン酸カリウム(KO・nTiO2、例えば1.5≦n≦2.2)を合成する。このチタン酸カリウムは、図2に示すように、TiO三角両錘体の連鎖が積層した層状構造を有する二チタン酸カリウム(KTi)主体としており、その層間部分にカリウムイオンを担持する空間が形成されている。
ステップ20の次に、上記したチタン酸カリウムを水洗処理(ステップS21)、脱水処理(ステップS22)、乾燥処理(ステップS23)、及び焼成処理(ステップS24)に付して、チタン酸カリウム(KO・nTiO2、例えば2.2<n≦4.5)を合成する。このチタン酸カリウムは、TiO三角両錘体の一部をTiO八面体に構造変換することにより、二チタン酸カリウム(KTi)と四チタン酸カリウム(KTi)の複合物を主体としている。つまり、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物に含まれている四チタン酸カリウムは、一般式KTiで表される二チタン酸カリウムのカリウムイオンの一部を溶出させて組成変換した後、焼成処理することによって得られたものである。ここで、挙げたチタン酸カリウムの製造方法は、あくまでも例でありこの限りではない。
ステップS21の水洗処理では、チタン酸カリウムを中性水または酸性水で水洗することで脱カリウム処理を行う。また、ステップS24の焼成条件としては、例えば焼成温度700〜1000℃、焼成時間1〜5時間を挙げることができるが、本ステップでチタン酸アルカリ金属塩が水和していてもイオン交換性能に影響がないため、本ステップを省略してもよい。二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物の平均粒子径は、第一の製造方法の場合と同様である。
次に、上記した二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物とコロイダルシリカとを混合して造粒する混合造粒処理(ステップS30’)を行う。このとき、ポリビニルアルコール溶液等を加えてもよい。その後、焼成処理(ステップS40’)によって二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物とコロイダルシリカとを化学反応させ、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体する多孔質粒子である造粒品を得る。この造粒品が複合イオン交換体となる。
ステップS30’の混合造粒処理としては、特に制限はなく、転動造粒法、流動層造粒法、混合撹拌造粒法、押出造粒法、溶融造粒法、噴霧造粒法、圧縮造粒法及び破砕造粒法等が挙げられるが、本発明に好適な造粒体に成形することを考慮すると、混合撹拌造粒法が好ましい。また、ステップS30’の混合造粒処理では、上記した二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物に混合する混合物としてコロイダルシリカを用いたが、他の態様でSiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を上記した二チタン酸カリウムに混合してもよく、ポリビニルアルコール溶液についても、特に制限はなく、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロール、ヒドロキシエチルセルロース、澱粉、水等を用いてもよい。また、ステップS40’の焼成条件としては、例えば焼成温度650〜950℃、焼成時間1〜5時間を挙げることができる。
本発明の複合イオン交換体の製造方法は、上記の第1、2の製造方法に限定されるものではない。
以下では、本発明の実施例について更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。すなわち、下記で説明する各種の処理方法や造粒方法など、公知の一般的な技術を適用することが可能な部分については、下記の実施例に何ら限定されることなく、その内容を適宜変更することが可能であることは言うまでもない。
<実施例1>
(1−1)二チタン酸カリウムの合成方法
水100重量部に対して酸化チタンを26.2重量部混合・攪拌した。その後、23.8重量部の炭酸カリウムを加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物を蛍光X線分析装置及びX線回折分析装置で分析した結果、KО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムであった。
(1−2)複合物の合成方法
(1−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して2.3倍の水で1時間水洗することにより、脱カリウム処理を行い、脱水・乾燥後、850℃で2時間焼成した。得られた焼成物を蛍光X線分析装置及びX線回折分析装置で分析した結果、KО・nTiO(n=2.4)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。また、粒径は例えば20〜30μm程度であり、後述する実施例2〜13及び比較例1〜3においても、粒径は例えば20〜30μm程度である。
(1−3)造粒品の造粒方法
(1−2)で得られた複合物10kgと、SiOが30重量%のコロイダルシリカ4.0kgを高速混合造粒機(ダルトン株式会社、RMO−4H)により、高速撹拌させた。その後、5重量%のポリビニルアルコール溶液3.7kgをスプレーしながら撹拌することにより造粒させた。得られた造粒体を電気マッフル炉にて大気雰囲気下、650℃で2時間焼成して造粒品(複合イオン交換体)を得た。上記した造粒品の粒径は例えば300〜600μm程度である。なお、後述する実施例2〜13及び比較例1〜3においても、造粒品の粒径は例えば300〜600μm程度である。
得られた複合イオン交換体は、X線回折分析及び走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)(α:非晶質)を主体とする造粒品であった。
<実施例2>
(2−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(2−2)複合物の合成方法
(2−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して6.4倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=3.0)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(2−3)造粒品の造粒方法
(2−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを2.7kgとすることおよび焼成温度を700℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例3>
(3−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(3−2)複合物の合成方法
(3−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して16.2倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=3.8)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(3−3)造粒品の造粒方法
(3−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを0.7kgとすることおよび焼成温度を850℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例4>
(4−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(4−2)造粒品の造粒方法
(4−1)で得られた二チタン酸カリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを3.3kgとすることおよび焼成温度を800℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例5>
(5−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(5−2)複合物の合成方法
(5−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して1.7倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=2.3)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(5−3)造粒品の造粒方法
(5−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを2.5kgとすることおよび焼成温度を900℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例6>
(6−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(6−2)複合物の合成方法
(6−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して9.4倍の水で水洗することにより脱カリウム処理を行い、脱水後、120℃で12時間乾燥した。得られた乾燥物を蛍光X線分析装置、X線回折分析装置、及び熱分析装置で分析した結果、KО・nTiO・mHO(n=3.3、m=2.2)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの水和複合物であった。
(6−3)造粒品の造粒方法
(6−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを0.9kgとすることおよび焼成温度を950℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例7>
(7−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(7−2)複合物の合成方法
(7−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して6.4倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=3.0)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(7−3)造粒品の造粒方法
(7−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを0.3kgとすることおよび焼成温度を850℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例8>
(8−1)二チタン酸カリウムの合成方法
水100重量部に対して酸化チタンを24.1重量部混合・攪拌した。その後、25.9重量部の炭酸カリウムを加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物を(1−1)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=1.7)で表される二チタン酸カリウムを主体とするチタン酸カリウムであった。
(8−2)造粒品の造粒方法
(8−1)で得られたチタン酸カリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを5.0kgとすることおよび焼成温度を750℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例9>
(9−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(9−2)造粒品の造粒方法
(9−1)で得られた二チタン酸カリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを0.8kgとすることおよび焼成温度を900℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例10>
(10−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(10−2)造粒品の造粒方法
(10−1)で得られた二チタン酸カリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを5.7kgとすることおよび焼成温度を700℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、僅かに六チタン酸カリウム(KTi13)を含むものの、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例11>
(11−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(11−2)複合物の合成方法
(11−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して12.6倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=3.5)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(11−3)造粒品の造粒方法
(11−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを2.5kgとすることおよび焼成温度を800℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、僅かに六チタン酸カリウム(KTi13)を含むものの、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例12>
(12−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(12−2)複合物の合成方法
(12−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して22.5倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=4.1)で表される四チタン酸カリウム主体とするチタン酸カリウムであった。
(12−3)造粒品の造粒方法
(12−2)で得られたチタン酸カリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを1.0kgとすることおよび焼成温度を900℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、僅かに六チタン酸カリウム(KTi13)を含むものの、四チタン酸カリウム(KTi)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<実施例13>
(13−1)チタン酸ナトリウムの合成方法
水100重量部に対して酸化チタンを31.2重量部混合・攪拌した。その後、18.8重量部の炭酸ナトリウムを加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物を(1−1)と同じ方法で分析した結果、NaО・nTiO(n=2.3)で表されるチタン酸ナトリウムであった。
(13−2)造粒品の造粒方法
(13−1)で得られたチタン酸ナトリウムを用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを2.8kgとすることおよび焼成温度を900℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、三チタン酸ナトリウム(NaTi)と、非晶質ケイチタン酸ナトリウム(α−Na−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<比較例1>
(14−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(14−2)複合物の合成方法
(14−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して1.7倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=2.3)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(14−3)造粒品の造粒方法
(14−2)で得られた複合物を用いて、SiOが30重量%のコロイダルシリカを8.3kgとすることおよび焼成温度を900℃とすること以外(1−3)と同じ工程で造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、六チタン酸カリウム(KTi13)と、非晶質ケイチタン酸カリウム(α−K−Ti−Si−O)を主体とする造粒品であった。
<比較例2>
(15−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(15−2)複合物の合成方法
(15−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して1.7倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=2.3)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(15−3)造粒品の造粒方法
(15−2)で得られた複合物10kgを高速混合造粒機(ダルトン株式会社、RMO−4H)により、高速撹拌させた。その後、5重量%のポリビニルアルコール溶液5.6kgをスプレーしながら撹拌することにより造粒させた。得られた造粒体を電気マッフル炉にて大気雰囲気下、120℃で12時間乾燥して造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、二チタン酸カリウム(KTi)を主体とする造粒品であった。
<比較例3>
(16−1)二チタン酸カリウムの合成方法
(1−1)と同じ工程でKО・nTiO(n=2.0)で表される二チタン酸カリウムを合成した。
(16−2)複合物の合成方法
(16−1)で得られた二チタン酸カリウムを、二チタン酸カリウムの重量に対して1.7倍の水で水洗すること以外(1−2)と同じ工程で焼成物を得た。得られた焼成物を(1−2)と同じ方法で分析した結果、KО・nTiO(n=2.3)で表される二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物であった。
(16−3)造粒品の造粒方法
(16−2)で得られた複合物1.0kgと、Alが30重量%のアルミナゾル2.1kgを高速混合造粒機(ダルトン株式会社、RMO−4H)により、高速撹拌させた。その後、5重量%のポリビニルアルコール溶液3.7kgをスプレーしながら撹拌することにより造粒させた。得られた造粒体を電気マッフル炉にて大気雰囲気下、900℃で2時間焼成して造粒品(複合イオン交換体)を得た。
得られた複合イオン交換体は、(1−3)と同じ分析の結果、四チタン酸カリウム(KTi)と、ホーランダイト構造を有するKAlTi8−x16(1≦x≦2)を主体とする造粒品であった。
<分析装置>
上記の実施例および比較例で使用した分析装置は、下記の通りである。
X線回折装置:株式会社リガク、Ultima4、Cu−Kα線による測定
蛍光X線分析装置:株式会社リガク、RIX1000
走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分析装置:日本電子株式会社、JSM−6510/JED−2300
熱分析装置:セイコーインスツル株式会社、TG/DTA7300
レーザ回折式粒度分布測定装置:株式会社島津製作所、SALD−2100
<イオン交換性能の評価>
実施例1〜13及び比較例1〜3で得られた各多孔質イオン交換体を0.03g計量し、各ポリ容器(50mL遠沈管)に投入した。そして、安定同位体の塩化ストロンチウムをストロンチウム濃度が10mg/L、安定同位体の塩化セシウムをセシウム濃度が1mg/L、塩化ナトリウムを濃度が0.3質量%となるようにイオン交換水に溶解させた水溶液を用意し、当該水溶液を各々のポリ容器に30mL加えた。24時間振盪させた後、遠心分離機で固液分離し、上澄液をICP(株式会社島津製作所、ICPE−9000)に導入してイオン交換後のストロンチウム濃度を定量した。イオン交換前(ポリ容器投入前)のストロンチウム濃度に対するイオン交換後(24時間振盪後)のストロンチウム濃度の割合をイオン交換率とした。
<強度の評価>
実施例1〜13及び比較例1〜3で得られた各多孔質イオン交換体を0.3g計量し、各ポリ容器(50mL遠沈管)に投入した。そして、前記イオン交換性能の評価に用いたものと同じ水溶液30mLを各々のポリ容器に加え軽く振り混ぜた後、上澄液の濁度をJIS K0101(工業用水試験方法)に従い分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ、U−2800)を用いて計測した。造粒品の強度が低いほど、造粒品が崩壊し濁度が高くなる。すなわち、造粒品の強度と濁度との間には負の相関がある。
本評価では、濁度が10未満であれば◎(強度が最も大きいグループ)とし、濁度が10以上20未満であれば○(強度が二番目大きいグループ)とし、濁度が20以上30未満であれば△(強度が三番目大きいグループ)とし、濁度が30以上であれば×(強度が最も小さいグループ)とした。
<2価イオン存在下での通水性能の評価>
実施例1〜13及び比較例1〜3で得られた各多孔質イオン交換体を0.3g計量し、各ポリ容器(50mL遠沈管)に投入した。そして、中性水30gを各々のポリ容器に加えた。0.5時間振盪し、その後1時間静置してからpHをpH測定器(株式会社堀場製作所、F−74)を用いて測定した。
処理対象である溶液の中に2価イオン(Ca2+、Mg2+など)が含まれていてもpHが11.5未満であれば2価イオンが水和物として沈殿することがないため、本発明の複合イオン交換体が充填される容器の通水時の詰まりを防止することができる。そのため、本評価では、pHが11.5未満であれば◎(2価イオン存在下での通水性能が最も良いグループ)とし、pHが11.5以上11.8未満であれば○(2価イオン存在下での通水性能が二番目に良いグループ)とし、pHが11.8以上12.1未満であれば△(2価イオン存在下での通水性能が三番目に良いグループ)とし、pHが12.1以上であれば×(2価イオン存在下での通水性能が最も悪いグループ)とした。
<評価結果>
図4は、実施例5、13および比較例1〜3の評価結果を示すテーブルである。
比較例1、3ではイオン交換率が10%未満であり、比較例2、3では強度の評価がバツであるのに対して、実施例5、13ではイオン交換率が70%以上であり強度の評価が丸である。すなわち、実施例5、13の複合イオン交換体は、強度、イオン交換性能ともに優れている。
図5Aは、実施例1〜12の評価結果を示すテーブルである。実施例1〜9と実施例10〜12を比較することで下記の知見を得ることができる。二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物または四チタン酸カリウム単一物と、非晶質ケイチタン酸カリウムを主体とする実施例1〜9のイオン交換体はイオン交換率が70%以上である。これに対して、微量の六チタン酸カリウムを含む実施例10〜12のイオン交換体はイオン交換率が50%以下になっている。
したがって、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物または四チタン酸カリウム単一物と、非晶質ケイチタン酸カリウムを主体とすることが好ましい。
SiOの混合比が多い(xが0.2以上)実施例1〜6,8,12のイオン交換体に注目することで下記の知見を得ることができる。nが1.8未満であると、SiOの混合比が多くてもカリウム量が非常に多く不安定になり、強度がやや劣る。また、nが4.0を超えると、SiOの混合比にかかわらずイオン交換体中に六チタン酸カリウムが含まれ、イオン交換性能がやや劣る。
したがって、本発明の複合イオン交換体は、KO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)で表されるチタン酸アルカリ金属塩または加熱によりKO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)を生成するチタン酸アルカリ金属塩水和物と、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を混合し、熱処理することにより得られることがより好ましい。
実施例1〜6と実施例7,9を比較することで下記の知見を得ることができる。nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.04n+0.21≦xであると、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物によるSiOの混合比が多いため、イオン交換体の強度が非常に優れる。また、実施例1〜6と実施例10,11を比較することで下記の知見を得ることができる。nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、x≦−0.16n+1.00であると、イオン交換体中に六チタン酸カリウムを含まないためイオン交換体のイオン交換性能が非常に優れる。
したがって、本発明の複合イオン交換体は、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.04n+0.21≦x≦−0.16n+1.00であることがより一層好ましい。
実施例1〜3と実施例4〜6を比較することで下記の知見を得ることができる。nが2.1以上であり、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.30n+1.29≦x≦−0.16n+1.00であると、pHが11.5未満になり、2価イオン存在下での通水性能を良好にすることができる。
したがって、本発明の複合イオン交換体は、nが2.1以上であり、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、−0.30n+1.29≦x≦−0.16n+1.00であることが更により一層好ましい。
なお、実施例1〜12の化学反応前組成をグラフで示すと図5Bのようになる。図5B中に示した番号は各実施例の番号に対応している。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって示されるものであって、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば、イオン交換性能や強度が著しく低下しない限り、本発明に係る複合イオン交換体は、層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩および非晶質ケイチタン酸塩化合物以外の物質が含まれていても構わない。
また、本発明に係る複合イオン交換体が交換するイオンは特に限定されないが、上記した実施例におけるイオン交換性能評価を考慮すると、例えばストロンチウムイオンの交換材として好適に使用することができる。
本発明に係る複合イオン交換体は、例えば廃液処理装置に利用することが可能である。ここで、廃液処理装置の一構成例について図6を参照して説明する。図6に示す廃液処理装置は、複数のカラム1が配管2によって直列に接続されている構成である。1段目(最上流)のカラム1の内部には本発明に係るイオン交換体3が充填されている。2段目のカラム1の内部にはセシウムイオンの交換材として好適なイオン交換体が充填されており、3段目(最下流)のカラム1の内部にはコバルトイオンの交換材として好適なイオン交換体が充填されている。各カラム1には流入口1Aと流出口1Bが設けられている。そして、イオン交換体がカラム1の外部に漏れだすことを防止するために、流入口1A及び流出口1Bにはメッシュ4が設置されている。廃液の流れは例えば配管2上にポンプを設け、当該ポンプを動作させることによって生じさせることができる。
1 カラム
1A 流入口
1B 流出口
2 配管
3 本発明に係るイオン交換体
4 メッシュ

Claims (8)

  1. 層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩と、非晶質ケイチタン酸塩化合物を主体とする複合イオン交換体。
  2. 前記層状構造を有する結晶質チタン酸アルカリ金属塩が、二チタン酸カリウムと四チタン酸カリウムの複合物または四チタン酸カリウム単一物であり、
    前記非晶質ケイチタン酸塩化合物が非晶質ケイチタン酸カリウムであることを特徴とする請求項1に記載の複合イオン交換体。
  3. O・nTiO2(1.8≦n≦4.0)で表されるチタン酸アルカリ金属塩または加熱によりKO・nTiO2(1.8≦n≦4.0)を生成するチタン酸アルカリ金属塩水和物と、SiOまたは加熱によりSiOを生成するシリコン化合物を混合し、熱処理することにより得られることを特徴とする請求項2に記載の複合イオン交換体。
  4. nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、
    −0.04n+0.21≦x≦−0.16n+1.00
    であることを特徴とする請求項3に記載の複合イオン交換体。
  5. nが2.1以上であり、nとKO・nTiO21モルに対するSiOの混合モル比xとの関係が、
    −0.30n+1.29≦x
    であることを特徴とする請求項4に記載の複合イオン交換体。
  6. ストロンチウムイオンの交換材として使用されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の複合イオン交換体。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の複合イオン交換体と、前記複合イオン交換体が充填される容器を備えることを特徴とするイオン吸着装置。
  8. 請求項7に記載のイオン吸着装置を備えることを特徴とする水処理システム。
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