JP2016186628A - 光沢付与装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
こうした光沢付与装置において、記録媒体を搬送するベルトと、ベルトを加熱する加熱部と、加熱部によって加熱されたベルトを冷却する冷却部とを有し、記録媒体上のトナーを加熱したあとベルトに密着させて冷却し、ベルトの表面状態をトナーに転写して記録媒体上の画像に光沢を付与する技術が提案されている。
画像形成装置100はまた、原稿画像を読み取るスキャナとしての読取装置2と、読取装置2に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置121とを備えている。
画像形成装置100はまた、筐体101内に、転写体たる無端状の中間転写ベルト147を備えた転写手段たる転写ユニット126と、画像形成部4の上方に位置する露光手段としての光書込みユニットたる光走査装置155とを有している。
画像形成装置100はまた、用紙Pを搬送し、中間転写ベルト147に担持されているトナー像を、中間転写ベルト147とのニップ部である2次転写位置Nでその用紙Pに転写する2次転写手段である転写搬送手段5を有している。
画像形成装置100はまた、2次転写後の中間転写ベルト147を清掃する中間転写ベルトクリーニング装置84を有している。
画像形成装置100はまた、給紙装置3から供給された用紙Pを所定のタイミングで2次転写位置Nに送り出すレジストローラ対145を有している。
画像形成装置100はまた、2次転写位置Nを通過してトナー像を担持し、転写搬送手段5によって搬送されてきた用紙Pにそのトナー像を定着する定着ユニット6を有している。
画像形成装置100はまた、定着ユニット6を通過してトナー像を定着された用紙Pを外部に排出する排紙部7を有している。
画像形成装置100はまた、CPU並びに不揮発性メモリおよび揮発性メモリを搭載した、上記各部の動作を制御する制御手段としての画像形成制御部93を有している。
プロセスユニット4Y、4C、4M、4BKはまたそれぞれ、感光体40Y、40C、40M、40BKの周囲にB方向上流に設けられた、帯電装置43Y、43C、43M、43BKを有している。
プロセスユニット4Y、4C、4M、4BKはまたそれぞれ、現像手段としての現像装置42Y、42C、42M、42BKと、転写ユニット126に備えられた1次転写手段としての1次転写ローラ475Y、475C、475M、475BKとを有している。
プロセスユニット4Y、4C、4M、4BKはまたそれぞれ、感光体40Y、40C、40M、40BKの表面電位を検出する表面電位検知手段としての表面電位センサである電位センサを有している。
プロセスユニット4Y、4C、4M、4BKは、光走査装置155によって感光体40Y、40C、40M、40BKに潜像を形成することで、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色のトナー像を形成する。
転写搬送手段5は、2次転写位置Nにおいて、2次転写ベルト150が中間転写ベルト147に当接して、ニップ部を形成している。
転写搬送手段5は、2次転写位置Nにおいて、2次転写ベルト150と2次転写ローラ473との間に中間転写ベルト147を用紙Pとともに挟みこみ、2次転写バイアスをかけて中間転写ベルト147表面のトナー像を用紙Pに転写する。
このとき2次転写バイアスとしては、中間転写ベルト147の表面に帯電されている静電荷とは逆の電荷を付与する。
2次転写ベルト150は、2次転写位置Nにおいて2次転写を行った後の用紙Pを定着ユニット6まで搬送する。
加熱ローラ161は、アルミニウム製の円筒ローラと、円筒外周に形成されたシリコーンゴム層と、円筒内部に配設された発熱器としてのハロゲンヒータとを有している。
画像形成制御部93はまた、AGP(Accelerated Graphics Port)バス、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ローカルメモリ(MEM−C)を有している。
画像形成制御部93はまた、HD(Hard Disk)、HDD(Hard Disk Drive)、PCIバス、ネットワークI/Fを有している。
画像形成制御部93はまた、上位装置からの画像データを光走査装置155に送る画像データ処理手段としても動作する。
このとき、まず、プロセスユニット4Y、4C、4M、4BKにおいて、感光体40Y、40C、40M、40BKが帯電装置43Y、43C、43M、43BKによって一様に帯電される。その後、光走査装置155により、RGB画像情報に基づいて感光体40Y、40C、40M、40BKの表面が走査・露光されて、被走査面上に潜像が形成される。
光沢付与装置300は、無端状ベルト24を図3のD方向に駆動するための駆動ロール26と、用紙Pを無端状ベルト24から剥離するための剥離ロール27と、光沢付与加熱ロール21に対向配置された光沢付与加圧ロール22とを有している。
光沢付与装置300は、無端状ベルト24の張力を一定に保つためのテンションロール28と、無端状ベルト24へ用紙Pを受け渡すためのガイド部材30と、無端状ベルト24から剥離された用紙Pを搬送するための搬送部材31とを有している。
光沢付与装置300は、光沢付与加圧ロール22に巻き掛けられた第2無端状ベルトたる加圧部材34と、加圧部材34が巻きかけられて加圧部材34を冷却するための第2冷却部材たる冷却ローラ91と、を有している。
光沢付与装置300は、第1冷却部材41、51、61をそれぞれ冷却するための冷却システムたる冷却手段40、50、60を有している。
光沢付与装置300は、無端状ベルト24表面の温度を検知する温度センサ25と、第1冷却部材61の温度を検知する冷却温度センサ66とを有している。
光沢付与装置300は、図4に示すように、各部材の動作及び機能を制御するための制御部220を有している。
無端状ベルト24は、巻き掛けられた内周面側に形成されている基材と、外周面側に形成されている表面層とを有する2層構造のベルトである。
基材は、厚さ80μmの耐熱性の高いポリイミドによって形成されている。
なお、基材にはその他、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリアミドイミド、ポリアミドなどを使用しても良い。また、ここでは基材の厚さを80μmとしたが、厚さ10〜300μmであってもよい。
表面層の用紙Pと接する側の面の表面粗さは算術平均粗さRaが0.3μm以下とするのが好ましく、0.1μm以下であればより好ましい。
なお、表面層はフッ素樹脂等の表面層形成用材料を用いても良い。
光沢付与加圧ロール22は、用紙Pの搬送方向に従って、図3のC方向へ回転するよう構成されている。
光沢付与加熱ロール21は、アルミニウム製の直径50〜120mmの円筒状金属ロールと、その外周に形成された厚さ5〜30mmのシリコーンゴム層と、内部に配設された発熱器としてのハロゲンヒータ23とを有している。シリコーンゴム層のさらに表層面には、厚さ30〜200μmのフッ素樹脂チューブを有していてもよい。
冷却温度センサ66は、第1冷却部材61の表面であって、無端状ベルト24に非接触の部分に取り付けられ、第1冷却部材61の温度を検出する温度検知手段としての機能を有する。
光沢付与加熱ロール21は用紙Pを加熱すると同時に光沢付与加圧ロール22との間で、用紙Pのトナー表面と無端状ベルト24の平滑面とが接するようにして用紙Pを加圧する。これによって、用紙Pに付着しているトナーは溶融する。なお、ここでは光沢付与加熱ロール21の金属ロール部分の材質をアルミニウムとしたが、特にアルミニウムに限定されるものではない。ただし、加熱効率の観点からは熱伝導率の良い金属が好ましい。
第1冷却部材41、51、61は、無端状ベルト24の回転方向、言い換えると用紙Pの移動方向であるD方向に沿って上流側からこの順で設置されている。
第1冷却部材41、51、61は、無端状ベルト24の内周面に当接して無端状ベルト24を冷却することで、無端状ベルト24に密着して搬送される用紙P上のトナー像を冷却する。
第1冷却部材41、51、61は、アルミニウム製で、内部に流体、具体的には冷媒たる冷却液が循環するための孔が第1冷却部材41、51、61の内部を往復するように形成され、冷却手段40、50、60と連結されている。
なお、第1冷却部材41、51、61には、アルミニウム、銅等の熱伝導性の良い金属を用いることが望ましいが、これに限定されるものではない。
ここで、冷却手段40、50、60は、その基本的な構成を共通としているので、冷却手段40を例として説明する。
冷却部42は、冷却液を冷却するためのファンを有するラジエータであり、ファンの風量を変更することで冷却量を調整可能である。用紙P上のトナーを効率的に冷却するためには、例えばファンの風量を0〜11m3/分に設定可能であることが望ましい。
ポンプ44は、冷却手段40を流れる冷却液の流量を調整可能であり、例えば0〜15リットル/分に調整可能であれば望ましい。
このような構成により、冷却部42によって冷却された冷却液は、タンク43、ポンプ44によって流路45を循環しながら第1冷却部材41を冷却する。無端状ベルト24からの排熱によって昇温した冷却液は、冷却部42へ還流して冷却部42によって冷却され、再び無端状ベルト24の冷却に供される。
この循環する冷却液によって、第1冷却部材41の温度は低く保たれて、当接する無端状ベルト24を冷却している。
加圧冷却部13は、冷却ローラ91内部に冷却ローラ91と当接して設けられたローラ冷却部たる空洞部131と、空洞部131に冷却液Lを供給する供給経路たる供給パイプ132と、空洞部131から冷却液Lを排出する排出パイプ136と、を有している。
加圧冷却部13はまた、冷却ローラ91を回転可能に支持するロータリージョイント133を有している。
加圧冷却部13は、供給パイプ132のF方向上流であって、排出パイプ136の下流に、冷却液Lを冷却するための冷却装置70を有している。
ロータリージョイント133は、接続部136aの一端をベアリング137で支持しながらOリング138で密閉することで、冷却ローラ91の回転によって生じる冷却液Lの液漏れを防ぐ。
ロータリージョイント133はかかる構成により安定して冷却ローラ91を回転可能に支持する回転継手である。
冷却装置70は、第1筐体部310の外側に配置されて、冷却液Lを冷却するとともに、排出パイプ136と供給パイプ132とが接続されており、ポンプ74の作用によって冷却液LがF方向に沿って循環する。
本実施形態では、第1冷却部材41と、冷却手段40とを組み合わせた冷却ユニットを3つ組み合わせて無端状ベルト24に接触させることで、より効率よく冷却を行っている。図3では特に3つを並べて設けた場合の構成を示しているが、冷却を十分に行うという目的に沿う範囲であれば、必ずしも3つである必要はない。
例えば、第1冷却部材41、51、61を分割せず、1つの大きな第1冷却部材41として、冷却手段40によって冷却しても良い。
従って、無端状ベルト24によって搬送された用紙Pは、剥離ロール27の位置近傍で、無端状ベルト24から剥離して搬送部材31によって搬送される。
冷却制御部224は、加圧冷却部13と冷却装置70とを制御して、冷却液Lの流量を制御することで加圧部材34を冷却するための冷却制御手段である。
冷却制御部224は、用紙Pの片面のみに光沢が付与される場合には、冷却液Lの流量を0とするOFF状態になるよう制御し、それ以外の場合には冷却液Lの流量を予め設定された所定量とするON状態になるように制御する。
あるいは、冷却制御部224は、光沢判別手段86が検知した、用紙Pの加圧部材34と当接する面に光沢が付与されているか否かに従って、前述のON状態とOFF状態とを切り替える。
用紙Pが挿入されると、光沢付与装置300は用紙Pに形成された画像に光沢を発生させる処理を行う。この処理の詳細について図3を用いて説明する。光沢付与装置300は、前述のように画像形成装置100の排紙ローラ171から排出された用紙Pを光沢付与装置300の挿入口33から受け付ける。これによって、トナーが付着している用紙Pの記録面が無端状ベルト24の平滑面に接するように載せられる。
用紙Pに形成された画像を形成するトナーが軟化、溶融した状態で無端状ベルト24の表面層に接することにより、トナーの表面(以降、トナー表面という)は平滑になる。上記加熱及び加圧によって、トナー表面は無端状ベルト24の表面層の平滑性が転写されて平滑になる。
このようにして得られた画像の光沢度は20°光沢度の値で65〜80の値であった。
両面に画像形成された用紙Pの両面に光沢付与を行うためには、搬送先変更手段たる切り替え爪35を用いて搬送部材31から記録材反転手段36に搬送し、用紙Pを反転して裏面を無端状ベルト24に当接させた状態で再度光沢付与ニップ部を通過させる。
このようなトナーの再溶融を防ぐためには、加圧部材34を冷却して、加圧部材34の表面温度を所定の温度以下に維持することが重要である。
図7に示すように、トナーの再溶融による画像の光沢度の低下を防ぐためには、加圧部材34の表面温度は、80℃以下に維持されることが望ましい。
また、光沢付与加圧ロール22は、一般には円筒状の金属部材の上にゴムなどの弾性体を配設した構成であり、熱容量が大きいため、冷却ファン等を設けて80℃以下の表面温度を維持することは困難である。
かかる構成により、加圧部材34の表面温度を80℃以下に維持して、用紙Pの両面に画像が形成されているときであっても表面Psの光沢を損なうことなく裏面Prに光沢を付与する。
また、加圧部材34の冷却を、冷却ローラ91と加圧部材34との当接面で行うために、冷却効果を確保しながらも冷却ローラ91と光沢付与加圧ロール22との間隔を狭められるから、加圧部材34の長さを短くすることができる。
さらにまた、冷却装置70は、第1筐体部310の外側に位置しているため、用紙Pの搬送時の擾乱を抑制する。
かかる構成により、加圧冷却部13は、冷却ローラ91の回転によって生じる冷却液Lの液漏れを防ぐから、より効率よく加圧部材34の表面温度を80℃以下に維持する。また、かかる構成により、光沢付与装置300は、用紙Pの両面に画像が形成されているときであっても表面Psの光沢を損なうことなく裏面Prに光沢を付与する。
かかる構成により、冷却制御部224が冷却量を調整するから、より効率よく加圧部材34の表面温度を80℃以下に維持する。例えば、冷却制御部224は、無端状ベルト24の周回する速さが大きい場合には冷却液Lの冷却量を増加させて、加圧部材34の表面温度の上昇を抑える。
かかる構成により、用紙Pの両面に印刷を行うときには、ON状態として冷却制御部224が冷却量を調整するから、より効率よく加圧部材34の表面温度を80℃以下に維持し、片面のみに印刷するときには、OFF状態として冷却に要する電力を抑制する。
また、加圧部材34の冷却が不要なときには、加圧部材34の冷却を行わないため、光沢付与加熱ロール21の加熱効率を高めることができる。
かかる構成により、用紙Pの両面に光沢が付与される場合にも、表面Psの光沢の有無を判別して、冷却制御部224によって冷却液Lの流量を変化させるから、表面Psの光沢を損なうことなく裏面Prに光沢を付与して高品質な光沢画像が得られる。
かかる構成により、用紙Pの両面に画像が形成されているときであっても表面Psの光沢を損なうことなく裏面Prに光沢を付与して高品質な光沢画像を得られるとともに冷却装置のコストを節約することができる。
挿通部132bは、供給パイプ132における冷却液Lの循環方向であるF方向の最も下流側の端部、言い換えるとロータリージョイント133の反対側の端部に設けられた供給孔134aを有している。
さらに言い換えると、供給孔134aは、空洞部131内における冷却液Lの循環方向たるF方向に沿った最上流側に位置している。
供給孔134aは、空洞部131に冷却液Lを供給することで、冷却液LをF方向に循環させている。
空洞部131は、ローラ冷却部としての機能を有し、挿通部132bの外部であって冷却ローラ91の内部である空間を示している。
挿通部132cは、供給パイプ132におけるF方向上流側であって、空洞部131におけるF方向下流側すなわち排出パイプ136側に形成された供給孔たる複数の下流側供給孔134bを有している。
挿通部132cはまた、供給パイプ132におけるF方向下流側であって、空洞部131におけるF方向上流側すなわち排出パイプ136と反対側に形成された複数の上流側供給孔134cを有している。
従って、下流側供給孔134bを通過する冷却液Lの流量は、上流側供給孔134cを通過する冷却液Lの流量より少なくなる。
かかる構成により、冷却液Lが空洞部131において排出側よりも供給側に多く流れるから、冷却液Lから冷却ローラ91への熱交換が効率よく行われる。
挿通部132dは、F方向に沿って等間隔に形成されて、それぞれ直径の大きさの異なる複数の供給孔134dを有している。
ここで空洞部131におけるF方向に沿った挿通部132dの単位長さ辺りの開口率は、F方向上流側の方がF方向下流側に比べて大きくなるように、供給孔134dの直径が調整されている。
すなわち、挿通部132dにおけるF方向上流部側に形成された供給孔134dの直径r1は、挿通部132dにおけるF方向下流部に形成された供給孔134dの直径r2よりも小さくなるように形成される。
かかる構成により、冷却液Lが空洞部131において排出側よりも供給側に多く流れるから、冷却液Lから冷却ローラ91への熱交換が効率よく行われる。
なお、図11(a)において一点鎖線で示した部分の断面図を、冷却ローラ91の軸方向から見た図が図11(b)である。
挿通部132eは、第1基準点135aよりも加圧部材34の回転方向であるE方向の上流側であって、第2基準点135bよりもE方向の下流側に配置された供給孔134eを有している。
かかる供給孔134eの位置は、挿通部132eの周方向において、第1基準点135aと第2基準点135bとの間に配置されればよいが、E方向において加圧部材34と冷却ローラ91とが当接する最もE方向上流側の点に向けて配置されることが望ましい。
言い換えると、供給孔134eは、挿通部132eの周方向において、第1基準点135aと第2基準点135bとの中間地点に配置されることが望ましい。
なお、供給孔134eは、挿通部132eの軸方向においては等間隔に複数並べられているが、かかる構成に限定されるものではなく、例えば第3、第4の実施形態で示したように穴径の異なる孔を複数配置しても良い。
また一方、加圧部材34は、光沢付与ニップ部において、用紙Pを介して光沢付与加熱ロール21によって加熱された状態で領域Gに移動してくるから、E方向における領域Gの最も上流側で加圧部材34の冷却を行うのが最も効率が良い。
本実施形態では、かかる供給孔134eが挿通部132eの周方向において、第1基準点135aと第2基準点135bとの中間地点に配置されるから、空洞部131の最も温度が低い部分が、加圧部材34に当接することになって効率よく冷却する。
かかる構成により、冷却液Lの供給量を増加させたときにも安定して効率よく冷却を行う。
挿通部132fは、複数の供給孔134fと、それぞれの供給孔134fの間に、挿通部132fに対して垂直に形成された、供給孔134fから流出する冷却液Lの流出方向たるH方向を規制するための液流制御部としての仕切り板139と、を有している。
仕切り板139は、供給孔134fからの冷却液Lの流出方向を挿通部132fに直交する方向に規制することで、冷却液Lを空洞部131の内壁に効率よく当てる。
かかる構成により、十分に冷却された冷却液Lがすぐに排出パイプ136から排出されることを抑制して、空洞部131内を循環して熱交換を行った後で排出されるから、より冷却効果が向上する。
また、本実施形態では、仕切り板139は挿通部132fに対して垂直に形成されている。かかる構成により、冷却液Lの流出方向が空洞部131の外周側の内壁へ向かう方向へ制限されるので、空洞部131の内壁に対する冷却効率が向上する。
具体的には、図14に示すようにF方向の上流側に配置された上流側仕切り板139aは、上流側仕切り板139aよりも下流側に配置された下流側仕切り板139bよりもその面積が大きくなるように仕切り板139のサイズを変えても良い。言い換えると、F方向下流側に行くに従って仕切り板139の半径r3が小さくなるように形成されても良い。
かかる構成により、空洞部131において供給された冷却液Lが冷却ローラ91の内壁に移動し易くなりながらも、排出パイプ136からの排出を妨げないから、より冷却効率が向上する。
あるいは、供給孔134fの供給する冷却液Lの量すなわち流入量に応じて、最も近くに配置された仕切り板139の大きさを変えるとしても良い。
かかる構成により、供給孔134fから流入する冷却液Lが冷却ローラ91の内壁に移動し易くなりながらも、排出パイプ136からの排出を妨げないから、より冷却効率が向上する。
また、例えば第5の実施形態において示したように、複数の供給孔134eが周方向に並んで形成されるようなときには、挿通部132fの長手方向に沿って、言い換えるとF方向に沿って形成されても良い。
あるいは、図15に示すように、仕切り板139をF方向の上流側に行くにつれて、傾斜角が大きくなるように傾斜させても良いし、図16に示すように、螺旋状の仕切り板139であっても良い。
具体的には、ダクトのような構成であってもよいし、流出方向を規制する方向についても限定されるものではない。
また、第6の実施形態においては、各仕切り板139の間に、供給孔139fが1つ配置される態様で記載したが、各仕切り板139の間に複数の供給孔139fが配置されていても良い。
また、冷却装置70は、冷却手段40、50、60とは異なるように記載したが、例えば冷却手段40、50、60のうち何れか1つを冷却装置として用いてもよい。
また、第4の実施形態において、各供給孔の大きさは、F方向上流側から下流側に向けて段階的に大きくしても良いし、供給孔を上流側と下流側とにわけて、上流側に配置されたものを小さく、下流側に配置されたものを大きくするように構成しても良い。
しかしながら、挿通部における冷却液が流れる方向と、空洞部が冷却液Lを排出する方向とが同一の構成であっても良い。
その場合には、空洞部131が冷却液Lを排出する方向を基準として、上流、下流を定義して供給孔の大きさや数を設計することが望ましい。
21 加熱部材(光沢付与加熱ロール)
24 無端状ベルト
25 温度検出装置
34 加圧部材
40 冷却手段
41 第1冷却部材
42 冷却部
43 タンク
44 ポンプ
45 流路
50 冷却手段
51 第1冷却部材
52 冷却部
53 タンク
54 ポンプ
55 流路
60 冷却手段
61 第1冷却部材
62 冷却部
63 タンク
64 ポンプ
65 流路
66 温度検知手段(冷却温度センサ)
70 冷却装置
86 光沢判別手段
91 冷却ローラ
100 画像形成装置
131 ローラ冷却部(空洞部)
132 流路(供給パイプ)
136 流路(排出パイプ)
133 ロータリージョイント
134、134a、134d、134e 供給孔
134b 下流側に配置された供給孔(下流側供給孔)
134c 上流側に配置された供給孔(上流側供給孔)135a 第1基準点
135b 第2基準点
139 液流制御部(仕切り板)
139a 上流側仕切り板
139b 下流側仕切り板
300 光沢付与装置
310 第1筐体部
D 無端状ベルトの移動方向
E 液体の移動方向
F 液体の循環方向
G 加圧部材が冷却ローラに巻きかけられた領域
H 液体の流出方向
L 液体(冷却液)
P 記録媒体
Ps 記録媒体の表面
Pr 記録媒体の裏面
Claims (14)
- 記録媒体上の記録剤に当接した状態で前記記録媒体を搬送して前記記録剤に光沢を付与するための無端状ベルトと、
前記無端状ベルトを加熱するための、前記無端状ベルトを巻き掛けられた加熱部材と、
前記加熱部材との間で前記無端状ベルトを加圧する加圧部材と、
前記加圧部材を巻き掛けられた冷却ローラと、
前記冷却ローラを液体を用いて冷却する加圧冷却部と、
前記無端状ベルトと前記加熱部材と前記加圧部材と前記冷却ローラと、を取り囲むように配置された第1筐体部と、を有し、
前記加圧冷却部は、前記第1筐体部の外に位置し前記液体を冷却するための冷却装置と、前記冷却ローラと当接して前記冷却ローラを冷却するローラ冷却部と、前記ローラ冷却部と前記冷却装置とを結ぶ前記液体の流路と、を有する光沢付与装置。 - 請求項1に記載の光沢付与装置において、
前記加圧冷却部はロータリージョイントを有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項1または2に記載の光沢付与装置において、
前記ローラ冷却部の前記液体の流量を制御する冷却制御手段を有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項3に記載の光沢付与装置において、
前記冷却制御手段は、前記液体の流量を所定量に設定するON状態と、前記液体の流量を0とするOFF状態とを切り替えることを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項3または4に記載の光沢付与装置において、
前記記録媒体の前記加圧部材と当接する面の光沢の有無を判別する光沢判別手段を有し、
前記冷却制御手段は、前記光沢判別手段の判別した光沢の有無に従って前記液体の流量を制御することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項1乃至5の何れか1つに記載の光沢付与装置において、
前記流路は、前記冷却ローラに挿通されて、前記液体を前記ローラ冷却部へと供給するための挿通部を有し、
前記ローラ冷却部は、前記挿通部の外部であって前記冷却ローラの内部であり、
前記挿通部は、当該挿通部内部の前記液体を前記ローラ冷却部へと供給する供給孔を有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項6に記載の光沢付与装置において、
前記挿通部は、前記ローラ冷却部内における前記液体の循環方向の上流側端部に前記供給孔を有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項6に記載の光沢付与装置において、
前記供給孔を複数有し、前記供給孔のうち、前記ローラ冷却部内における前記液体の循環方向に沿った単位長さ当たりの当該複数の供給孔から前記ローラ冷却部への前記液体の流量は、当該循環方向における上流側の方が下流側の方よりも多いことを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項8に記載の光沢付与装置において、
前記複数の供給孔は、前記上流側に配置された数よりも前記下流側に配置された数の方が少ないことを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項8または9に記載の光沢付与装置において、
前記複数の供給孔は、前記上流側に配置された前記供給孔の径よりも前記下流側に配置された前記供給孔の径の方が小さいことを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項6乃至10の何れか1つに記載の光沢付与装置において、
前記供給孔は、前記挿通部における、前記加圧部材が前記冷却ローラに巻きかけられた領域の中心に対向する第1基準点よりも前記加圧部材の回転方向上流側であって、前記挿通部の中心を挟んで前記第1基準点と対向する第2基準点よりも前記回転方向下流側に配置されることを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項11に記載の光沢付与装置において、
前記供給孔を前記挿通部の周方向に複数有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項8乃至10または12記載の光沢付与装置において、
前記複数の供給孔の間に配置され、それぞれの前記供給孔から流出する前記液体の流出方向を規制するための液流制御部を有することを特徴とする光沢付与装置。 - 請求項1乃至13の何れか1つに記載の光沢付与装置を有する画像形成装置。
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