JP2006126604A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の被冷却部と、該被冷却部に冷却用空気を供給するファン13とを有する画像形成装置において、前記冷却用空気の空気流向きを変更する空気流規制装置70を備え、該空気流規制装置70が、前記ファン13に対向配置された角度変更自在な複数の規制板14と、該規制板14の角度を制御する角度制御手段と、からなり、前記角度制御装置によって規制板14の角度を制御することにより、異なる複数の被冷却部に冷却用空気を供給するように構成し、さらに、前記規制板14の表面にシート状の防塵フィルム75を貼着することにより冷却用空気中の塵埃を捕集するようにした。
【選択図】 図1
Description
また、前記LSUは、ポリゴンミラー及び各種レンズと反射ミラーによってレーザ光を感光体に向けて照射するものであるが、ポリゴンミラーを高速で回転させていることから、これを駆動するポリゴンモータが高温となり、この熱の影響がLSU内の各種レンズや反射ミラーに及んで寸法精度を狂わせ、レーザの焦点や書き出しタイミングのずれを生じる懸念がある。従って、このLSU近傍にもファンを設けて空冷を行なっているものもある。
このように、画像形成装置内においては、冷却を要する箇所が様々に存在するため、夫々に対してその近傍にファンを設けて外気を取り込み空冷したり、取り込んだファンをダクトにより目的とする被冷却部に導くようにしていた。
しかし、このように複数の被冷却部に対して夫々にファンを設けたり、ダクトを装置内部に設けると製造コストが嵩む上に、装置が大型化するという問題が生じてしまう。
そこで、特許文献2(特開平11−174596号公報)では、装置内に外気を取り込む吸気口に塵埃を捕集する防塵手段を設けた構成が開示されている。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、装置内を効率良く冷却することによりファンの設置数を減らして小型化を可能とするとともに、冷却のための通気を損なわずに塵埃等の装置内への侵入を防止することが可能である画像形成装置を提供することを目的とする。
複数の被冷却部と、該被冷却部に冷却用空気を供給するファンとを有する画像形成装置において、
前記冷却用空気の空気流向きを変更する空気流規制手段を備え、
前記空気流規制手段が、前記ファンに対向配置された角度変更自在な複数の規制板と、該規制板の角度を制御する角度制御手段と、からなり、
前記角度制御手段によって前記規制板の角度を制御することにより異なる複数の被冷却部に前記冷却用空気を供給するようにしたことを特徴とする。
これにより、冷却用空気内の塵埃が前記規制板に衝突して前記防塵吸着部材に吸着、除去されるため、通気を損なわずに装置内への塵埃の侵入を防止することができる。また、冷却用空気が規制板に付設された防塵吸着部材に一旦衝突することにより、被冷却部に直接冷却用空気が吹き付けられる場合に比べて風力が緩和され、トナーの飛散等の不具合の発生を防止できる。
さらに、前記複数の被冷却部における上限温度の閾値を予め設定しておき、前記温度センサにて検出された検出温度が前記閾値を超えた場合に、前記角度制御手段により前記閾値を越えた被冷却部に冷却用空気が供給されるように前記規制板の角度を制御し、何れの被冷却部でも前記閾値を超えていない場合には、前記規制板を所定の時間間隔で回動若しくは前記ファンを停止することを特徴とする。これにより、装置の稼働に影響を及ぼす被冷却部材、即ち稼働に不具合を生じる程温度が昇温した被冷却部のみを効果的に冷却することができる。尚、画像形成装置の待機中には電源装置に冷却用空気が供給されるようにすることが好ましい。
前記角度制御手段により、紙間では前記定着装置に冷却用空気が供給されるようにし、紙間外では前記駆動装置に冷却用空気が供給されるように前記規制板の角度を制御することを特徴とする。
このように、紙間外には前記定着装置に冷却用空気が供給されないようにしたため、未定着のトナーが冷却用空気により飛散することを防止できる。
また、前記規制板に防塵吸着部材を付設する構成としたため、装置内への塵埃の侵入を防止することができ、さらに冷却用空気が規制板に付設された防塵吸着部材に一旦衝突することにより、被冷却部に直接冷却用空気が吹き付けられる場合に比べて風力が緩和され、トナーの飛散等の不具合の発生を防止できる。
さらにまた、被冷却部の温度に基づき冷却用空気の空気流向きを制御するようにしたため、装置の稼働に影響を及ぼす被冷却部材のみを効果的に冷却することができる。
図1は本発明の実施例に係る画像形成装置の概略を示す正面断面図、図2は図1に示した画像形成装置の左側面の概略断面図、図3は本発明の一実施例に係る空気流規制装置の構成図である。
前記給紙ユニット20は、給紙カセット21、給紙ローラ22、23、レジストローラ対24等からなり、該給紙カセット21は、筐体で形成された記録紙収納空間内にバネで支持された記録紙積載板を具備し、該積載板上に複数の紙記録媒体(記録紙)が積載収納されて、印字時には前記給紙ローラ22により記録紙が搬送される仕組みになっている。
また、前記レジストローラ対24は搬送される記録紙と後段の現像ユニット50とのタイミングを合わせる機能を有する。さらに、搬送ローラ対25及び排出ローラ対26は記録紙を搬送するために適宜必要数が筐体11内にレイアウトされている。
また、前記現像ユニット50の斜め上方に位置するLSU40は、半導体レーザーや各種レンズ類、光検知センサなどから構成され、ここから出射されたレーザ光は、感光体ドラム51表面における帯電器53と現像ローラ54との間位置に照射され、これに基づき感光体ドラム51上に前記静電潜像を形成する。
さらに、かかる画像形成装置10の上部には、原稿載置板上に載置された原稿を露光若しくは露光走査し、原稿からの反射光をミラー及びレンズ等の光学系により受光素子に導き、該受光素子によって反射光を電気信号に変換する画像読取部60が配置されている。
また、前記ファン13の近傍には、該ファン13に対向配置された角度変更自在な複数の規制板14と、該規制板14の角度を制御する角度制御装置16と、を有する空気流規制装置70(図3参照)が設けられている。そして、前記角度制御装置16によって前記規制板14の角度を制御することにより、異なる複数の被冷却部に冷却用空気を供給するようになっている。
前記規制板14は、前記レバー15の上下動に伴い支点14aが固定されその角度が変化するようになっている。この角度は、図1に示した角度制御装置16からの指令に基づき、前記モータ72が駆動され、前記ギヤ71に動力が伝達されて必要量だけ前記レバー15が位置変化することにより設定される。
このようにして、前記規制板14の角度を制御して、冷却が必要とされる被冷却部に向けて冷却用空気を供給する。
さらにまた、前記規制板14は図6のように構成することもできる。これは、前記規制板14の空気流れ方向に沿ってリブ14bを設け、該リブ14bの上のシート状の防塵フィルム75を配設している。これにより、防塵フィルム75の交換が容易となる。
まず、前記角度制御装置16にて、画像形成装置10が待機中か否かを判別し(S1)、待機中である場合には前記規制板14の角度を変更し、電源装置19に向けて冷却用空気が送風されるようにする(S2)。稼動中である場合には、前記電源装置19と前記LSU40に配設された温度センサにより夫々の温度を検出する(S3)。
そして、前記電源装置10の検出温度が、予め設定した上限温度の閾値を越えるか否かを判別し(S4)、閾値以下である場合には、さらに前記LSU40の検出温度が予め設定した上限温度の閾値を越えるか否かを判別する(S5)。
前記LSU40の検出温度が閾値以下である場合には、ファン13を停止するか、若しくは半速でファン31を動かし、規制板14も一定の時間インターバルで稼働する(S6)。前記LSU40の検出温度が閾値以上である場合には、前記規制板14の角度を変更し、LSU40を冷却する(S7)。
このように制御することにより、装置の稼働に影響を及ぼす被冷却部材、即ち稼働に不具合を生じる程温度が昇温した被冷却部のみを効果的に冷却することができる。
まず、前記角度制御装置16にて、画像形成装置10が待機中か否かを判別し(S11)、稼働中である場合には装置の状態が紙間であるか否かを判別する(S12)。紙間である場合には、前記規制板14の角度を変更し、定着ユニット30を冷却する(S13)。
一方、前記画像形成装置10が待機中である場合、或いは前記装置の状態が紙間外である場合には、前記規制板14の角度を変更し、駆動装置を冷却する(S14)。
このように、紙間外には前記定着ユニット30に冷却用空気が供給されないようにすることにより、未定着のトナーが冷却用空気により飛散することを防止できる。
11 筐体
13 ファン
14 規制板
14a 支点
14b リブ
15 レバー
16 角度制御装置
18 駆動装置
19 電源装置
20 給紙ユニット
30 定着ユニット
40 LSU
50 現像ユニット
60 画像読取部
70 空気流規制装置
71 ギヤ
72 モータ
73a、73b 赤外線センサ
75、76 防塵フィルム
Claims (5)
- 複数の被冷却部と、該被冷却部に冷却用空気を供給するファンとを有する画像形成装置において、
前記冷却用空気の空気流向きを変更する空気流規制手段を備え、
前記空気流規制手段が、前記ファンに対向配置された角度変更自在な複数の規制板と、該規制板の角度を制御する角度制御手段と、からなり、
前記角度制御手段によって前記規制板の角度を制御することにより異なる複数の被冷却部に前記冷却用空気を供給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記規制板に防塵吸着部材を付設して前記冷却用空気中の塵埃を捕集することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記複数の被冷却部に温度センサを設け、前記角度制御手段にて前記温度センサで検出された検出温度に基づき前記規制板の角度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記複数の被冷却部における上限温度の閾値を予め設定しておき、前記温度センサにて検出された検出温度が前記閾値を超えた場合に、前記角度制御手段により前記閾値を越えた被冷却部に冷却用空気が供給されるように前記規制板の角度を制御し、何れの被冷却部でも前記閾値を超えていない場合には、前記規制板を所定の時間間隔で回動若しくは前記ファンを停止することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
- 前記被冷却部が、トナー画像を記録紙に定着する定着装置と、装置内の各機器を駆動する駆動装置であって、
前記角度制御手段により、紙間では前記定着装置に冷却用空気が供給されるようにし、紙間外では前記駆動装置に冷却用空気が供給されるように前記規制板の角度を制御することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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