JP6296005B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、シートに定着処理を施す定着装置は、画像形成装置に備えられている。画像形成装置は、シート上に現像剤像を形成する画像形成部を備える。現像剤像が形成されたシートが定着装置を通過すると、シートに現像剤像の定着処理が施される。定着装置は、加熱される被加熱部材を備える。
一方、特許文献1に記載された技術では、被加熱部材の温度を測定するために、定着装置が、接触式サーミスタからなる温度検知部を備えている。温度検知部の温度検出結果に応じて、被加熱部材の加熱量が制御される。
特開2006−300701号公報
特許文献1に記載された技術では、サーミスタの応答速度が悪いことによって、被加熱部材の温度制御が安定して実現されにくいという問題があった。更に、温度検知部は定着装置に取り付けられているため、定着装置が交換されると、温度検知部も自ずと交換されることとなり、装置の部品コストが増大するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、定着部において加熱される被加熱体の温度管理を安定して実現することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、筐体と、前記筐体に配置され、シートにトナー像を形成する画像形成部と、前記筐体に対して着脱可能とされ、前記トナー像の定着処理を施す定着部と、前記筐体の外側から前記筐体の内部に向かって流入する空気流を発生する空気流発生部と、前記筐体の内部に流入した前記空気流を誘導する風路と、前記筐体に配置された非接触式の内部温度検知部と、を有し、前記定着部は、加熱される被加熱体を備え、前記内部温度検知部は、前記被加熱体に対向して配置され、内部にサーモパイル素子を含み、前記被加熱体から放射される赤外線を受光することで前記被加熱体の温度を検出し、前記風路は前記内部温度検知部に向かって前記空気流を誘導することを特徴とする。
本構成によれば、空気流発生部によって発生された空気流は風路を介して内部温度検知部に誘導される。このため、サーモパイル素子を含む内部温度検知部が、被加熱体からの放射熱によって昇温することが抑止される。この結果、内部温度検知部による被加熱体の検出温度に誤差が生じることが抑止され、被加熱体の温度管理を安定して実現することが可能となる。更に、内部温度検知部は筐体側に配置されているため、定着部が交換された場合であっても、引き続き同じ内部温度検知部を使用することが可能となる。
上記の構成において、前記内部温度検知部は、ケーシングと、前記被加熱体に対向して前記ケーシングに備えられ、前記赤外線を透過するレンズと、前記ケーシングの内部に配置され、前記レンズを通過した前記赤外線が集光される前記サーモパイル素子と、を備え、前記空気流は、前記内部温度検知部から見て前記被加熱体とは反対側から、前記内部温度検知部に吹き付けられることが望ましい。
本構成によれば、被加熱体とは反対側から空気流が内部温度検知部に吹き付けられるため、内部温度検知部を安定して冷却することができる。
上記の構成において、前記ケーシングは、前記サーモパイル素子から前記レンズに向かう方向に延びる側面を備え、前記内部温度検知部に吹き付けられた前記空気流は、前記ケーシングの前記側面に沿って流れることが望ましい。
本構成によれば、ケーシング内において、サーモパイル素子からレンズまでの温度勾配を低減することができる。
上記の構成において、前記内部温度検知部は、ケーシングと、前記被加熱体に対向して前記ケーシングに備えられ、前記赤外線を透過するレンズと、前記ケーシングの内部に配置され、前記レンズを通過した前記赤外線が集光される前記サーモパイル素子と、を備え、前記ケーシングは、前記サーモパイル素子から前記レンズに向かう方向に延びる側面を含み、前記空気流は、前記ケーシングの前記側面と交差する方向から、前記側面に向かって吹きつけられることが望ましい。
本構成によれば、ケーシングの側面が安定して冷却され、ケーシング内において、サーモパイル素子からレンズまでの温度勾配を低減することができる。
上記の構成において、前記定着部は、加熱され、前記シートに当接する第1ローラーと、前記第1ローラーに押圧され、前記第1ローラーとの間で前記シートが通過する定着ニップ部を形成する第2ローラーと、を備え、前記被加熱体は、前記第1ローラーであることが望ましい。
本構成によれば、サーモパイル素子を含む内部温度検知部が、第1ローラーからの放射熱によって昇温することが抑止される。
上記の構成において、前記定着部は、加熱され、前記シートに当接する第1ローラーと、前記第1ローラーに押圧され、前記第1ローラーとの間で前記シートが通過する定着ニップ部を形成する第2ローラーと、を備え、前記被加熱体は、前記第1ローラーであり、前記内部温度検知部は、前記定着ニップ部とは反対側において、前記第1ローラーに対向して配置されていることが望ましい。
本構成によれば、内部温度検知部に吹き付けられる空気流によって、定着ニップ部における定着処理動作が影響を受けることが抑止される。
上記の構成において、前記筐体に配置され、前記筐体の周囲の温度を検出する外部温度検知部と、前記空気流発生部を制御する制御部と、を更に有し、前記空気流発生部は、回転制御されるファンであって、前記制御部は、前記外部温度検知部が検出する温度検出結果に応じて、前記ファンの回転を制御することが望ましい。
本構成によれば、筐体の周囲の温度が変化し、内部温度検知部による被加熱体の検出温度に誤差が生じやすい場合には、積極的に空気流を内部温度検知部に吹き付けることができる。
上記の構成において、前記制御部は、前記温度検出結果が予め定められた閾値を超えている場合に、前記ファンを回転させることが望ましい。
本構成によれば、筐体の周囲の温度が所定の閾値を超えている場合に、積極的に空気流を内部温度検知部に吹き付けることができる。
本発明によれば、定着部において加熱される被加熱体の温度管理を安定して実現することが可能な画像形成装置が提供される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の定着部の周辺の模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部温度検知部の模式的な断面図である。 本発明の変形実施形態に係る画像形成装置の定着部の周辺の模式的な断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部断面図である。図1に示される画像形成装置1は、いわゆるモノクロプリンター機であるが、他の実施形態において、画像形成装置は、カラープリンター、ファクシミリ装置、これらの機能を備える複合機やトナー画像をシートに形成するための他の装置であってもよい。尚、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパーや画像形成処理を受ける他のシート材料或いは画像形成処理以外の任意の処理を受けるシート材料を意味する。
画像形成装置1は、略直方体形状の主筐体2を含む。主筐体2は、略直方体形状の下部筐体21(筐体)と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。連結筐体23は、主筐体2の右縁及び背面縁に沿って延びる。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる排出空間24に印刷処理が施与されたシートが排出される。特に、本実施形態では、下部筐体21の上面部に配置された排紙部241、および排紙部241の上方に配置される排紙トレイ242に、シートが排紙される。
上部筐体22の正面方向に配置される操作部221は、例えば、LCDタッチパネル222を含む。操作部221は、画像形成処理に関する情報を入力可能に形成される。使用者は、例えば、LCDタッチパネル222を通じて、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。上部筐体22内には、主に原稿の画像を読み取るための機器や画像形成装置1の全体の制御を司る電子回路が収容される。
上部筐体22の上に配設される押さえカバー223は、原稿を押さえるために用いられる。押さえカバー223は、上部筐体22に上下に回動可能に取り付けられる。使用者は、押さえカバー223を上方に回動させ、上部筐体22上に原稿を載置する。その後、使用者は操作部221を操作して、原稿の画像を上部筐体22内に配設された機器に読み取らせることができる。
下部筐体21の右側面には、手差トレイ240が配設される。手差トレイ240は、下部筐体21に対して開放可能である。手差トレイ240が開放されると、ユーザーは手差トレイ240上にシートを載置可能である。手差トレイ240上のシートは、操作部221を通じてユーザーによって入力された指示に基づき、下部筐体21内に引き込まれた後、画像形成処理を施与され、排出空間24へ排出される。
画像形成装置1は、カセット110と、給紙部11と、レジストローラー対116と、画像形成部120とを備える。給紙部11は、ピックアップローラー112と、給紙ローラー113と、を備える。給紙部11は、シート搬送路PPにシートPを送り出す。シート搬送路PPは、給紙部11から、レジストローラー対116を介して、画像形成部120内に配設された転写位置TPを通過するように配設された搬送路である。
カセット110は、内部にシートPを収容する。カセット110は、下部筐体21から正面方向(図1の紙面手前方向)に引出可能である。カセット110内に収容されたシートPは、下部筐体21内で上方に送り出される。その後、シートPは、操作部221を通じて使用者によって入力された指示に基づき、下部筐体21内で画像形成処理を施与され、排出空間24へ排出される。カセット110は、シートPを支持するリフト板111を備える。リフト板111は、シートPの先頭縁を上方に押し上げるように傾斜する。
ピックアップローラー112は、リフト板111によって上方に押し上げられたシートPの先頭縁上に配置される。ピックアップローラー112が回転すると、シートPはカセット110から引き出される。給紙ローラー113は、ピックアップローラー112のシート搬送方向下流側に配設される。給紙ローラー113は、シートPを更にシート搬送方向の下流側に送り出す。使用者は、カセット110に収容されたシートP、または手差トレイ240の上に載置されたシートPを選択的に使用することができる。
レジストローラー対116は、シート搬送方向と直交する方向のシートの位置を規定する。これにより、シートP上に形成される画像の位置が調整される。レジストローラー対116は、ローラー間にニップ部を形成する。レジストローラー対116は、画像形成部120において、シートPにトナー画像が転写されるタイミングに合わせて、シートPを画像形成部120に搬送する。また、レジストローラー対116は、シートPの斜行(スキュー)を補正する機能を備える。
画像形成部120は、シートPにトナー像を形成する。画像形成部120は、感光体ドラム121と、帯電器122と、露光装置123と、現像装置124と、トナーコンテナ125と、転写ローラー126と、クリーニング装置127と、を備える。
感光体ドラム121は、円筒体の形状を有する。感光体ドラム121は、周面に静電潜像が形成されるとともに、該静電潜像に応じたトナー画像を担持する。
帯電器122は、所定の電圧が印加され、感光体ドラム121の周面を略一様に帯電させる。露光装置123は、帯電器122によって帯電された感光体ドラム121の周面に、レーザー光を照射する。該レーザー光は、画像形成装置1に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータといった外部装置(図示せず)から出力された画像データに従って、照射される。この結果、感光体ドラム121の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。
現像装置124は、静電潜像が形成された感光体ドラム121の周面にトナーを供給する。トナーコンテナ125は、現像装置124へトナーを供給する。現像装置124がトナーを感光体ドラム121に供給すると、感光体ドラム121の周面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。この結果、感光体ドラム121の周面に、トナー画像が形成されることとなる。
転写ローラー126は、転写位置TPにおいて、感光体ドラム121の周面に対向して配設される。転写ローラー126は、転写位置TPにおいて、感光体ドラム121と同方向に回転駆動される。転写位置TPにおいて、感光体ドラム121の周面に形成されたトナー画像が、シートPに転写される。
クリーニング装置127は、シートPへトナー画像が転写された後に、感光体ドラム121の周面に残るトナーを除去する。クリーニング装置127によって、清浄化された感光体ドラム121の周面は、再度、帯電器122の下方を通過し、一様に帯電される。その後、上述のトナー画像の形成が新たに行われる。
画像形成装置1は、画像形成部120よりも搬送方向下流側に、シートP上のトナー画像の定着処理を施す定着装置130(定着部)を更に備える。定着装置130は、シートPに当接し、シートP上のトナーを溶融させる加熱ローラー131(被加熱体、第1ローラー)と、シートPを加熱ローラー131に密着させる加圧ローラー132(第2ローラー)と、を備える。加熱ローラー131は、内部に配置された不図示のハロゲンヒーター(加熱源)によって加熱される。加圧ローラー132は、加熱ローラー131に押圧され、加熱ローラー131との間でシートPが通過する定着ニップ部を形成する。シートPが定着ニップ部を通過すると、トナー画像がシートPに定着される。定着装置130は、下部筐体21に対して着脱可能とされている。このため、画像形成装置1のメンテナンス作業者は、定着装置130に故障が発生した場合などに、定着装置130を下部筐体21から取り外すことができる。
画像形成装置1は、定着装置130の下流に配設された搬送ローラー対133と、搬送ローラー対133の下流に配設された切り替え部70と、下排出ローラー134と、上排出ローラー135と、を更に備える。搬送ローラー対133は、定着装置130によって、定着処理が施されたシートPを、シート搬送方向下流側に搬送する。切り替え部70は、搬送ローラー対133のシート搬送方向下流側において、シートPの搬送方向を切り替える機能を備える。下排出ローラー134は、切り替え部70の左方に配置され、搬送ローラー対133によって搬送されたシートPを、排紙部241に排出する。上排出ローラー135は、下排出ローラー134の上方に配置され、搬送ローラー対133によって搬送されたシートPを、排紙部241の上方に装着された排紙トレイ242に排出する。
図1を参照して、更に、画像形成装置1は、ファン15(空気流発生部)と、第1誘導風路16(風路)と、環境センサー17(外部温度検知部)と、を備える。
ファン15は、下部筐体21の左側面に配置された回転式のファンである。ファン15は、回転され、下部筐体21の外側から下部筐体21の内部に向かって流入する空気流を発生する。ファン15は、後記の制御部18によって回転制御される。
第1誘導風路16は、排紙部241の直下において下部筐体21の内部に延設されたダクトである。第1誘導風路16は、ファン15の右側から定着装置130の左側まで水平方向に延設されている。第1誘導風路16は、ファン15によって発生され、下部筐体21の内部に流入した空気流を後記の温度検知部5に向かって誘導する。
環境センサー17は、下部筐体21の左側部に配置された温湿度センサーである。環境センサー17は、下部筐体21の周囲の温度および湿度を検出する。
図2Aは、本実施形態に係る画像形成装置1の定着装置130の周辺の模式的な断面図である。なお、図2Aでは、図1の第1誘導風路16の長さを縮小して示している。図2Bは、画像形成装置1の温度検知部5(内部温度検知部)の模式的な断面図である。
定着装置130は、定着ハウジング130Hと、モーターMと、を備える。定着ハウジング130Hは、加熱ローラー131および加圧ローラー132を回転可能に支持する箱型のハウジングである。図2Aに示すように、加熱ローラー131と加圧ローラー132との間を、下方から上方に向かってシートPが通過する。モーターMは加熱ローラー131を回転させる回転駆動力を発生する。なお、加圧ローラー132は、加熱ローラー131に従動して回転する。
画像形成装置1は、更に、制御部18と、温度検知部5とを備える。制御部18は、ファン15、環境センサー17およびモーターMに電気的に接続され、これらの部材を制御する。そして、制御部18は、温度検知部5によって検知される加熱ローラー131の温度情報から、前述のハロゲンヒーターを制御するとともに、定着装置130においてシートPの定着処理動作が実行可能であるか否かを判断する。本実施形態では、加熱ローラー131が170度に到達すると、画像形成装置1の印刷動作が可能となる。
温度検知部5は、下部筐体21の内部に固定された非接触式の温度センサーである。図2Aに示すように、温度検知部5は、第1誘導風路16の出口付近に配置されている。また、図2Aを参照して、下部筐体21の内部において定着装置130が右方に取り出された場合、温度検知部5は引き続き下部筐体21の内部に残っている。本実施形態では、温度検知部5は、加熱ローラー131の軸方向の中央部に対向して配置され、加熱ローラー131から放射される赤外線を受光することで、加熱ローラー131の温度を検出する。なお、温度検知部5は、前述の定着ニップ部とは反対側において、加熱ローラー131に対向して配置されている。
図2Bを参照して、温度検知部5は、ケーシング50と、サーモパイル素子51と、レンズ52と、基板53と、を備える。ケーシング50は、温度検知部5の本体部分であり、左右方向に延びる円筒状のケースである。サーモパイル素子51は、ケーシング50の内部に配置されている。サーモパイル素子51は、加熱ローラー131から放射された赤外線を受光する。レンズ52は、加熱ローラー131に対向してケーシング50の右側部に備えられている。レンズ52は、加熱ローラー131から放射された赤外線を透過するとともに、サーモパイル素子51に集光する。サーモパイル素子51は、極微小熱電対を多数直列接続したものである。この熱電対の出力電圧は、温接点(測定点)と冷接点(基準点)の温度差に比例する。
なお、ケーシング50の円筒状の側面は、サーモパイル素子51からレンズ52に向かう方向(左右方向)に延びている。基板53は、サーモパイル素子51において受光された赤外線に基づいて加熱ローラー131の測定温度情報を算出し、当該情報に基づいた出力電圧を前述の制御部18に出力する。
本実施形態に係る温度検知部5のように、サーモパイル素子51を備える非接触方式の温度検知装置は、加熱ローラー131の表面から放射される赤外線を利用し温度を検知する。このため、従来の接触式の温度検知装置と比較して、高い応答性が確保される。また、本実施形態では、非接触式の温度検知部5が定着装置130と分離して、下部筐体21に備えられている。このため、定着装置130が交換された場合であっても、引き続き同じ温度検知部5を使用することが可能となる。したがって、画像形成装置1のコストが低減される。
温度検知部5では、サーモパイル素子51に入射する赤外線量によって、加熱ローラー131の検知温度が決定される。このため、レンズ52の汚れや、サーモパイル素子51自体の温度上昇は、検知温度に誤差を生じやすい。また、温度検知部5の内部に配置された冷接点(基準点)の温度とレンズ52自体の温度との間に大きな差が生じていると、レンズ52から放射される赤外線をサーモパイル素子51が受光することによって、加熱ローラー131の検知温度に誤差が生じる場合がある。
このような課題を解決するために、本実施形態では、画像形成装置1がファン15および第1誘導風路16を備えている。制御部18は、加熱ローラー131を回転させるとともに、加熱ローラー131の内部のハロゲンヒーターを発熱させる。この際、制御部18は、ファン15を回転させ、第1誘導風路16に空気流を送り込む。そして、第1誘導風路16は、ファン15が発生した空気流を温度検知部5に向かって誘導する。このため、サーモパイル素子51を含む温度検知部5が、加熱ローラー131からの放射熱によって昇温することが抑止される。この結果、温度検知部5による加熱ローラー131の検出温度に誤差が生じることが抑止され、加熱ローラー131の温度管理を安定して実現することが可能となる。特に、本実施形態では、加熱ローラー131とは反対側から空気流が温度検知部5に吹き付けられるため、温度検知部5を安定して冷却することができる。また、温度検知部5に吹き付けられる空気流によって、定着ニップ部における定着処理動作が影響を受けることが抑止される。
更に、本実施形態では、ファン15は下部筐体21の外部の空気を下部筐体21の内部に流入させる。このため、下部筐体21の内部の空気が温度検知部5に吹き付けられる場合と比較して、温度検知部5を確実に冷却することができる。
また、本実施形態では、温度検知部5に吹き付けられた空気流は、ケーシング50の側面に沿って流れる。このため、ケーシング50内において、サーモパイル素子51からレンズ52までの温度勾配を低減することができる。更に、空気流はレンズ52の周辺において、レンズ52から加熱ローラー131に向かって流れるため、レンズ52に埃などが付着することが防止される。このため、加熱ローラー131から放射された赤外線が埃などによって遮蔽されることが抑止される。
更に、本実施形態では、制御部18は、環境センサー17(図1)が検出する温度検出結果に応じて、ファン15の回転を制御する。下部筐体21の周囲の温度が変化し、温度検知部5による加熱ローラー131の検出温度に誤差が生じやすい場合には、積極的に空気流を温度検知部5に吹き付けることができる。特に、温度検知部5の内部に備えられた冷接点の基準点は、下部筐体21の周囲が常温(23℃から25℃)の場合に、最も加熱ローラー131の温度を精度よく検出できるように設定されている。このため、下部筐体21の周囲の温度が25℃を大きく超えると、加熱ローラー131の検知温度に誤差が生じやすい。このため、制御部18は、環境センサー17による温度検出結果が予め定められた閾値(25℃)を超えている場合に、ファン15を回転させてもよい。この場合、下部筐体21の周囲の温度が上記の閾値を超えている際には、積極的に空気流を温度検知部5に吹き付けることができる。この結果、加熱ローラー131の温度を精度良く検知し、加熱ローラー131の温度制御を安定して実現することができる。
更に、本実施形態では、図1に示すように、第1誘導風路16は排紙部241の下方を水平方向に延設されている。このため、第1誘導風路16を流れる空気流は、排紙部241を冷却することができる。したがって、定着処理が施された直後であって、排紙部241に排紙された暖かいシートPを冷却することができる。この結果、排紙部241に複数のシートPが積層された場合に、一のシートPの冷えきっていないトナー像が他のシートPに付着する(オフセット)ことが抑止される。
以上、本発明の実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、加熱ローラー131とは反対側から空気流が温度検知部5に吹き付けられる態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図3は、本発明の変形実施形態に係る画像形成装置の定着部130の周辺の模式的な断面図である。なお、本変形実施形態では、上記の実施形態と比較して、第2誘導風路19の構成において相違する。このため、当該相違点のみを説明し、その他の共通点の説明を省略する。
本変形実施形態では、第2誘導風路19は、ファン15が発生した空気流を温度検知部5に向かって誘導する。空気流は、ケーシング50の側面と交差する方向から、ケーシング50の側面に向かって吹きつけられる。この場合、ケーシング50の側面が確実に冷却される。このため、ケーシング50内において、サーモパイル素子51からレンズ52までの温度勾配を低減することができる。
なお、他の変形実施形態において、図3のケーシング50の下方からケーシング50の側面に空気流が吹き付けられる態様でもよい。この場合、ケーシング50を冷却し暖められた空気流は煙突効果によってケーシング50よりも上方に移動する。このため、ケーシング50の冷却が更に安定して実現される。また、空気流の流れの下流側に加熱ローラー131が配置されていないため、加熱ローラー131が空気流によって冷却されることが抑止される。
(2)更に、上記の実施形態では、温度検知部5が加熱ローラー131の温度を検出する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。温度検知部5は、加圧ローラー132や定着ハウジング130Hの温度を検出する態様でもよい。また、加熱ローラー131に代わって、不図示の張架ローラーに張架された定着ベルトなどの温度が温度検知部5によって検出されてもよい。
(3)また、上記の実施形態では、温度検知部5が加熱ローラー131の軸方向の中央部に対向して配置される態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。加熱ローラー131の周面の軸方向の端部は、非通紙領域となり、シートPと接触しない。このため、加熱ローラー131の端部から熱が奪われにくく、部分的に過昇温となりやすい。このため、加熱ローラー131の周面の温度のうち最も高い温度になりやすい軸方向の端部に対向するように、温度検知部5の位置が設定されてもよい。この場合、加熱ローラー131の端部の過昇温を好適に抑止することができる。また、上記の過昇温の影響を受けることなく、加熱ローラー131の通紙領域における温度を精度良く検出するために、先の実施形態のように、加熱ローラー131の軸方向の中央部に対向して温度検知部5の位置が設定されてもよい。更に、温度検知部5は、加熱ローラー131の軸方向の中央部および端部の何れにも対向するように複数配置されてもよい。この場合、画像形成装置1の周囲の環境、画像形成条件などに応じて、加熱ローラー131の温度制御が実行しやすい温度検知部5を複数の中から選択的に用いてもよい。
1 画像形成装置
120 画像形成部
130 定着装置(定着部)
130H 定着ハウジング
131 加熱ローラー(被加熱体、第1ローラー)
132 加圧ローラー(第2ローラー)
15 ファン(空気流発生部)
16 第1誘導風路(風路)
17 環境センサー(外部温度検知部)
18 制御部
19 第2誘導風路(風路)
21 下部筐体(筐体)
5 温度検知部(内部温度検知部)
50 ケーシング
51 サーモパイル素子
52 レンズ
53 基板

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体に配置され、シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記筐体に対して着脱可能とされ、前記トナー像の定着処理を施す定着部と、
    前記筐体の外側から前記筐体の内部に向かって流入する空気流を発生する空気流発生部と、
    前記筐体の内部に流入した前記空気流を誘導する風路と、
    前記筐体に配置された非接触式の内部温度検知部と、
    を有し、
    前記定着部は、加熱される被加熱体を備え、
    前記内部温度検知部は、前記被加熱体に対向して配置され、内部にサーモパイル素子を含み、前記被加熱体から放射される赤外線を受光することで前記被加熱体の温度を検出し、
    前記風路は前記内部温度検知部に向かって前記空気流を誘導し、
    前記内部温度検知部は、
    ケーシングと、
    前記被加熱体に対向して前記ケーシングに備えられ、前記赤外線を透過するレンズと、
    前記ケーシングの内部に配置され、前記レンズを通過した前記赤外線が集光される前記サーモパイル素子と、
    を備え、
    前記空気流は、前記内部温度検知部から見て前記被加熱体とは反対側から、前記内部温度検知部に吹き付けられ、
    前記定着部は、
    加熱され、前記シートに当接する第1ローラーと、
    前記第1ローラーに押圧され、前記第1ローラーとの間で前記シートが通過する定着ニップ部を形成する第2ローラーと、
    を備え、
    前記被加熱体は、前記第1ローラーであり、
    前記内部温度検知部は、前記定着ニップ部とは反対側において、前記第1ローラーに対向して配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体に配置され、シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    前記筐体に対して着脱可能とされ、前記トナー像の定着処理を施す定着部と、
    前記筐体の外側から前記筐体の内部に向かって流入する空気流を発生する空気流発生部と、
    前記筐体の内部に流入した前記空気流を誘導する風路と、
    前記筐体に配置された非接触式の内部温度検知部と、
    を有し、
    前記定着部は、加熱される被加熱体を備え、
    前記内部温度検知部は、前記被加熱体に対向して配置され、内部にサーモパイル素子を含み、前記被加熱体から放射される赤外線を受光することで前記被加熱体の温度を検出し、
    前記風路は前記内部温度検知部に向かって前記空気流を誘導し、
    前記筐体に配置され、前記筐体の周囲の温度を検出する外部温度検知部と、
    前記空気流発生部を制御する制御部と、
    を更に有し、
    前記空気流発生部は、回転制御されるファンであって、
    前記制御部は、前記外部温度検知部が検出する温度検出結果に応じて、前記ファンの回転を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記ケーシングは、前記サーモパイル素子から前記レンズに向かう方向に延びる側面を備え、
    前記内部温度検知部に吹き付けられた前記空気流は、前記ケーシングの前記側面に沿って流れることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記内部温度検知部は、
    ケーシングと、
    前記被加熱体に対向して前記ケーシングに備えられ、前記赤外線を透過するレンズと、
    前記ケーシングの内部に配置され、前記レンズを通過した前記赤外線が集光される前記サーモパイル素子と、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記サーモパイル素子から前記レンズに向かう方向に延びる側面を含み、
    前記空気流は、前記ケーシングの前記側面と交差する方向から、前記側面に向かって吹きつけられることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部は、
    加熱され、前記シートに当接する第1ローラーと、
    前記第1ローラーに押圧され、前記第1ローラーとの間で前記シートが通過する定着ニップ部を形成する第2ローラーと、
    を備え、
    前記被加熱体は、前記第1ローラーであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記温度検出結果が予め定められた閾値を超えている場合に、前記ファンを回転させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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