JP2003005574A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2003005574A
JP2003005574A JP2001186300A JP2001186300A JP2003005574A JP 2003005574 A JP2003005574 A JP 2003005574A JP 2001186300 A JP2001186300 A JP 2001186300A JP 2001186300 A JP2001186300 A JP 2001186300A JP 2003005574 A JP2003005574 A JP 2003005574A
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Japan
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holder
heating member
temperature
roller
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JP2001186300A
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Chuji Ishikawa
忠二 石川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変化を精度良く検知できる非接触温度検知
手段の耐熱性能を向上させて、耐久性の向上と高精度な
温度コントロ−ルが可能な定着装置、及びこの定着装置
を備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 定着装置は、電力を供給される熱源3に
よって昇温する加熱ローラ2と、加熱ローラ2に圧接す
る加圧ローラ4と、加熱ローラ2に対して非接触状態に
設けられこのローラから放射される熱を検知する非接触
温度検知手段1とを備え、非接触温度検知手段1の検知
結果に基づいて加熱ローラ2の温度制御を行うものであ
り、非接触温度検知手段1の検知面6bが加熱ローラに
臨むように、非接触温度検知手段を加熱ローラ側からホ
ルダー23で覆い、ホルダーに非接触温度検知手段1を
着脱自在に装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱部材の温度を
制御可能な定着装置およびこの定着装置を備えた複写
機、ファクシミリ、各種プリンタ等の画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】記録材上にトナー像として可視像化され
た画像情報を当該記録材に定着するために用いる定着装
置は、熱源としてのヒータを内蔵する加熱部材としての
加熱ローラと、加圧部材としての加圧ローラとを備えて
いる。これらローラは互いに対向して圧接状態にあり、
その温度検知には接触式と非接触式の形態がある。
【0003】接触式の温度検知は、一般にサーミスタを
ローラ表面に接触させてローラ表面の温度を検知し、そ
の検知結果に応じてローラの温度制御を行うものであ
る。このような接触式の温度検知では、サーミスタをロ
ーラに接触させるために当該サーミスタでローラ表面を
傷付けてしまうおそれがある。ローラ表面が傷ついた場
合、ロ−ラ交換又はユニット交換となり交換コストの上
昇を招くことになる。サーミスタは通常、定着装置に取
り付けられているので、定着ユニット交換の際には使用
可能であるサーミスタも同時に廃棄することになり、コ
スト的な面でも資源節約の面でも好ましいものではなか
った。また、サーミスタは応答性が好ましくなく、精密
な制御を行うには不向きである。特に省エネを考慮した
定着装置では、装置待機時は低電力で、使用時のみに高
速で定着温度が立ち上がることが求められており、応答
性の良い検知手段が求められている。
【0004】そこで、非接触検知手段を用いて温度検知
を行うことが提案されている。例えば図10に示すよう
に、非接触式の温度検知を採用する定着装置は、熱源と
してヒータ3を内蔵する加熱ローラ2と、加圧ローラに
圧接する加圧ローラ4と、非接触温度検知手段としての
非接触温度センサとしてのサーモパイル1とを備えてお
り、矢印A方向に進む記録材としての用紙136を両ロ
ーラ間で挟み、用紙136に担持されたトナー像に熱と
圧力を加えて定着している。サーモパイル1は、赤外線
を受光してこれを電気信号に変換する赤外線センサであ
って、図11(a)、(b)に示すように、赤外線入光
部としての開口窓5を形成されたケーシングとしてのキ
ャンケース6と、開口窓5を塞ぐようにキャンケース6
に設けられ、赤外線を通すためのフィルタ8と、キャン
ケース6内部に配設された光線吸収部9と、ケーシング
座面6aと、フィルタ8と反対側に配置された端子7と
を備えている。この端子7から外部に出力された信号
は、図示しない制御手段に入力される。
【0005】このような構成の定着装置では、加圧ロー
ラ2から放射された赤外線が、サーモパイル1の開口窓
5、フィルタ8を通して光線吸収部9で受光される。そ
して、受光した赤外線量に応じて電気信号(出力信号)
が端子7から図示しない制御手段に送られ、出力の変動
に応じてヒータ3の点灯を制御して加熱ローラ2の表面
温度を一定範囲に維持している。
【0006】図8,図9は、サーモパイル1の出力特性
と周囲温度による影響を示す図である。図8において、
縦軸はサーモパイル1の出力電圧(V)を示し、横軸は
対象物体(例えば加熱ローラ)の温度(℃)を示す。図
9において、縦軸はサーモパイル1の出力電圧(V)を
示し、横軸は周囲温度(℃)を示す。サーモパイル1
は、図9から明らかなように、環境温度依存性が強く、
周囲温度が変動すると、それに応じて素子自身の温度が
変化して出力特性も変化するという特徴がある。ここで
の測定物となる加熱ロ−ラの温度は以下の式によって求
められる。
【0007】Vout=A(Tb−Ts) A:比例定数 Tb:測定物の温度(K) Ts:サ−
モパイル温度(K) このため、サ−モパイル1の内部に温度補償用のサ−ミ
スタを内蔵し、サ−ミスタの出力をもってサ−モパイル
の温度を認識し、デジタルまたはアナログ補正を行うの
が一般的である。赤外線を感知して電気信号を出力する
非接触温度センサには、サーモパイルのほかに焦電型セ
ンサがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】非接触温度センサのう
ち、サーモパイルは周囲温度の影響を受けるため、周囲
温度をサ−ミスタで検知して温度補償を行っている。し
かし、このサ−ミスタの応答性が悪いと、急激に周囲温
度が変化したときにはそれに追従できなくなって測定物
の温度を正確に検出できなくなり、制御精度が低下して
しまう。例えば、定着装置が設けられる画像形成装置内
の冷えている状態、所謂冷態時で電源を入れると、加熱
ロ−ラの温度は急激に上昇して、ローラ近傍にあるサ−
モパイル1周囲温度も急激に上昇する。そしてサ−ミス
タ出力が変化し周囲温度変化を察知して補正するが、サ
−ミスタの応答性の悪さが原因となって周囲温度を低く
検知することになる。このため、正確な測定物の温度を
把握できないので設定した温度に制御できず、定着性に
問題を生じることがある。また、サ−モパイルの最大使
用温度は、一般に80℃で前後であるので、定着装置の
ような100℃を超える場合もある高温環境で使用する
と、熱に耐えられず素子が壊れてしまうことも有り得
る。このため、定着装置に非接触温度検知センサとして
サーモパイルを用いるには、耐熱性能を高めることが要
望されている。
【0009】本発明の目的は、熱変化を精度良く検知で
きる非接触温度検知手段の耐熱性能を向上させて、耐久
性の向上と高精度な温度コントロ−ルが可能な定着装
置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供する
ことにある。本発明の目的は、定着部材の定着温度の安
定を図って定着性のよい定着装置や画像形成装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る定着装置
は、電力を供給される熱源によって昇温する加熱部材
と、この加熱部材に圧接する加圧部材と、加熱部材に対
して非接触状態に設けられ該加熱部材から放射される熱
を検知する非接触温度検知手段とを有し、非接触温度検
知手段の検知結果に基づいて加熱部材の温度制御を行う
ものであって、その特徴とするところは、非接触温度検
知手段の検知面が加熱部材に臨むように、非接触温度検
知手段を加熱部材側から覆うホルダーを有し、このホル
ダーに非接触温度検知手段を着脱自在に装着したことに
ある。
【0011】本発明に係る定着装置の特徴は、ホルダー
に、非接触温度検知手段のケーシングを保持する貫通孔
部を形成するとともに、加熱部材との近接方向において
加熱部材と離間して配置した保持部材を有し、検知面が
加熱部材と対向するようにホルダーを保持部材に装着す
ることにある。
【0012】本発明に係る定着装置の特徴は、ホルダー
が、樹脂材料や金属材料で形成されていることにある。
本発明に係る定着装置の特徴は、金属材料で形成された
ホルダーに、加熱部材から離間する方向に延びる延長部
を設け、この延長部を加熱部材から離間した位置で送風
ファンや気流導入部と近接配置したことにある。
【0013】本発明に係る定着装置の特徴は、検知面と
の対向部位に開口部が形成され加熱部材と加圧部材を囲
むカバーを有し、このカバーまたはホルダーの少なくと
も一方に断熱材を設けたことにある。
【0014】本発明に係る定着装置の特徴は、開口部と
検知面の間に赤外線を透過可能な遮蔽部材を配設したこ
とにある。本発明に係る定着装置の特徴は、遮蔽部材
が、ポリエチレン樹脂又はシリコン樹脂で形成されてい
ることにある。
【0015】本発明に係る定着装置の特徴は、非接触温
度検知手段が、加熱部材から放射される赤外線を受光し
て温度情報を出力する赤外線センサであることにある。
【0016】本発明に係る画像形成装置は、像担持体上
に形成された静電潜像を現像手段によりトナー像として
可視像化し、トナー像を記録材に転写した後、この記録
材を定着装置に通して定着を行うものであり、この定着
装置として前記特徴を備えた何れかの定着装置を用いた
ことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来技術と同一構成は同一
符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機
能上の説明は省略する。
【0018】図3は、画像形成装置としてのプリンタの
概略構成を示す。プリンタは、給紙装置104と、レジ
ストローラ対106と、像担持体としての感光体ドラム
108と、転写手段110と、定着装置としての定着ユ
ニット30等を備えている。
【0019】給紙装置104は、用紙136が積載状態
で収容される給紙トレイ114と、給紙トレイ114に
収容された用紙136を最上のものから順に給送する給
紙コロ116及び分離部材117等を有している。給紙
コロ116によって送り出された用紙136はレジスト
ローラ対106で一旦停止され、斜めずれを修正された
後、感光体ドラム108の回転に同期するタイミング
で、すなわち、感光体ドラム108上に形成されたトナ
ー像の先端と用紙136の搬送方向先端部の所定位置と
が一致するタイミングでレジストローラ対106により
転写部位Nへ送り出される。
【0020】感光体ドラム108の周囲には、矢印で示
す回転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ118
と、図示しない露光手段の一部を構成するミラー120
と、現像ローラ122aを備えた現像手段122と、転
写手段110と、クリーニングブレード124aを備え
たクリーニング手段124等が配置されている。帯電ロ
ーラ118と現像手段122の間において、ミラー12
0を介して感光体ドラム108上の露光部126に露光
光103が照射され、走査されるようになっている。
【0021】プリンタにおける画像形成動作は従来と同
様に行われる。感光体ドラム108が回転を始めると、
感光体ドラム108の表面が帯電ローラ118により均
一に帯電され、画像情報に基づいて露光光103が露光
部126に照射、走査されて作成すべき画像に対応した
静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム1
08の回転により現像手段122へ移動し、現像ローラ
122aによりトナーが供給されて可視像化され、トナ
ー像が形成される。感光体ドラム108上に形成された
トナー像は、所定のタイミングで転写部位Nに進入して
きた用紙136上に転写手段110による転写バイアス
印加により転写される。トナー像を担持した用紙136
は定着ユニット30へ向けて搬送され、定着ユニット3
0で定着された後、図示しない排紙トレイへ排出・スタ
ックされる。
【0022】転写部位Nで転写されずに感光体ドラム1
08上に残った残留トナーは、感光体ドラム108の回
転に伴ってクリーニング手段124に至り、このクリー
ニング手段124を通過する間にクリーニングブレード
124aにより掻き落とされて清掃される。その後、感
光体ドラム108上の残留電位が図示しない除電手段に
より除去され、次の作像工程に備えられる。
【0023】定着ユニット30の構成について説明す
る。定着ユニット30は、ハロゲンヒータ3を有する加
熱ローラ2と、加熱ローラ2に対向して圧接する加圧ロ
ーラ4とを有し、加熱ローラ2と加圧ローラ4のニップ
部に未定着のトナー像を担持した用紙136を通して熱
と圧力により定着する周知のものである。
【0024】加熱ローラ2の周囲は上カバー31で、加
圧ローラ4の周囲は下カバー41でそれぞれ覆われてい
る。上カバー31の近傍には、非接触温度検知手段であ
り赤外線センサとしてのサーモパイル1を有する温度検
知ユニット10が配設されている。
【0025】温度検知ユニット10は、図1、図2に示
すように、サーモパイル1を装着した基板21と、基板
21ごとサーモパイル1を着脱自在に装着するホルダー
23とを備えている。非接触温度検知手段としては、サ
ーモパイル1の他に、焦電型センサを用いてもよい。基
板21は、所謂PCB基板であり、サ−モパイル1、及
び図示しない制御回路が組み込まれている。サーモパイ
ル1の複数の端子7は、基板21に設けられた入出力コ
ネクタ22と接続されている。サ−モパイル1は基板2
1の上部に配置され、基板21の下部には、基板21を
ホルダー23に装着する複数のネジ25を挿通する孔2
6が形成されている。
【0026】本形態において、ホルダー23はアルミで
形成されている。金属ではなく耐熱樹脂で形成してもよ
い。ホルダー23が樹脂製の場合には、急激な温度変化
に対して断熱効果が優れ、徐々になじんでいく。アルミ
などの金属製の場合は熱容量が増すため、徐々になじん
でいくと同時に放熱効果によって温度上昇を防ぐことが
できるというメリットがある。
【0027】ホルダー23は、サ−モパイル1の検知面
となるキャンケース6の端面6bが加熱ローラ2に臨む
ように、サ−モパイル1を加熱ローラ側から覆うもので
ある。キャンケース6は、内部が空洞で外観が円柱状に
形成されている。ホルダー23は、加熱ローラ2との近
接方向Xに厚みのある板状をなし、加熱ローラ2との対
向面23dと反対側に位置する装着面23cに貫通孔部
24が形成されている。貫通孔部24は、装着面23c
から対向面23dに向かって窪んで形成されキャンケー
ス6を嵌入して保持するための円径の有底孔24aと、
有底孔24aの略中央で対向面23dまで貫通する円形
の光取込孔24bとを備えている。光取込孔24bの直
径は、開口窓5の直径と略同一径に形成されている。こ
の径は、加熱ローラ2から放射される赤外線を、必要十
分に取り込む大きさであればよく、開口窓5の大きさと
必ずしも同一である必要はない。
【0028】貫通孔部24の下方に位置するホルダー2
3の下部23bには、各ネジ25が締め込まれる複数の
ネジ孔27が形成されている。各ネジ孔27の周部に
は、基板21をホルダー23に装着する際のスペーサと
して機能するボス部32,32が装着面23cから突出
して形成されている。貫通孔部24の上方に位置するホ
ルダー23の上部23aは、他の部分よりも近接方向X
に厚く形成されていて、装着面23c側にネジ孔37が
形成されている。このネジ孔37の上方には、ホルダー
23の位置決め機能として作用する凸部29が形成され
ている。図1において、加熱ローラ2の表面に符号27
で示す斜線エリアは、サ−モパイル1の赤外線吸収範囲
を示す。この範囲は、加熱ローラ2の表面から検知面6
bまでの距離や、光取込孔24bの大きさによって変動
する。
【0029】定着ユニット30の近傍には、図2に示す
ように、基板21を取り付けられたホルダー23の位置
決め機能を備えた保持部材としてのブラケット板28が
加熱ローラ2から近接方向Xに離間して配置されてい
る。このブラケット板28には、ホルダー23のネジ孔
37に締め込むネジ38を挿通する孔28bと、凸部2
9を収納することで凸部29と係合状態となる凹部29
が形成されている。ブラケット板28は、温度検知ユニ
ット10が装着されることで、検知面6bと加熱ローラ
2の表面、すなわち測定ポイントまでの距離が所定の距
離になるように、その位置決めがされている。
【0030】このような構成のホルダー23に、予め基
板21に取り付けて基板21と一体化されたサ−モパイ
ル1を装着するには、有底孔24aに、サ−モパイル1
(キャンケース6)を装着面23c側から挿入して、ネ
ジ25,25を孔26、26を介してネジ孔27,27
に締め込む。このような構成の温度検知ユニット10に
よると、サ−モパイル1は貫通孔部24によって、その
放射方向と近接方向Xとの位置が決まり、基板21は各
ネジ25と各ネジ孔27の締結力によってホルダー23
に着脱自在に固定されることになる。よって、組立てが
簡単でかつサ−モパイル1と加熱ローラ2との位置関係
を高精度に維持でき、安定して赤外線を受けることがで
きる。また、サ−モパイル1はホルダー23に対して着
脱自在であるので、交換時の作業を容易に行える。サ−
モパイル1は、検知面6bを除いてホルダー23によっ
て加熱ローラ2側から覆われるので、サ−モパイル1の
急激な温度変化を押さえることができるとともに、加熱
ローラ2からの放射熱から保護することができ、耐熱性
能がアップし耐久性が向上する。
【0031】サ−モパイル1は、図7に示すように、ハ
ロゲンヒータ3への電力供給量を制御し、加熱ローラ2
の表面温度を制御する制御手段50に接続されている。
このため、サ−モパイル1の急激な温度変化がホルダー
23によって抑えられることで、サ−モパイル1から出
力される信号精度が安定し、制御手段50によるハロゲ
ンヒータ3の発熱制御が精度良く行われる。このため、
加熱ローラ2の表面温度制御が良好となって定着温度の
安定を図れ、定着性を良好に保つことができる。
【0032】図4は、別な実施形態を示す。この形態で
は、ブラケット板28がネジで定着ユニット30近傍に
配置されたフレームなどの基部45に立設されている。
温度検知ユニット10は、この立設されたブラケット板
28に装着されて、加熱ローラ2とサ−モパイル1とが
対向するように配設されている。
【0033】上カバー31の検知面6bとの対向部位に
は、開口部31aが形成されている。この開口部31a
は赤外線を透過可能な遮蔽部材35でカバー31の外側
となるホルダー23側から覆われている。つまり、遮蔽
部材35は、開口部31aと検知面6bの間に配設され
ている。遮蔽部材35は、カバー31の外側からではな
く、内側から開口部31aを塞ぐ形態であってもよい。
符号40は、定着装置図4に示すホルダー23には、加
熱ローラ2から離間する方向に延びる延長部33が一体
で形成されている。この延長部33は、加熱ローラ2か
ら離間した位置で送風ファン42と近接配置、好ましく
は対向配置されている。送風ファン42は、定着ユニッ
ト30が備えているもの、あるいはプリンタ側が備えて
いるもののどちらでもよい。送風ファン42は駆動モー
タ43によって回転される。
【0034】図5に示す実施形態は、図4で説明したホ
ルダー23に設けた延長部33を加熱ローラ2から離間
した位置で気流導入部34と近接配置好ましくは対向配
置したものである。この気流導入部34は、プリンタ内
に気流を取り込み冷却するために、プリンタのケースに
形成されたスリットである。一般にこのスリットは、プ
リンタ内で温度の高くなる定着ユニット30の近傍に設
けられている。このため、延長部33の長さを気流導入
部34の位置に合わせることで容易に延長部33を気流
導入部34と近接配置(対向配置)することができる。
【0035】図4、図5に示すように、ホルダー23に
延長部33を設け、その延長部33を送風ファン42、
あるいは気流導入部34と近接配置(好ましくは対向配
置)することで、表面積の増大したホルダー23を積極
的に冷却することができる。このため、周囲温度の急激
な変化に対し、サ−モパイル1の温度上昇を緩やかにで
き、出力特性の変化を抑えられるので、高温化での使用
にも耐えうる構成としながら安定した温度制御を行え
る。ブラケット板28が金属製の場合、延長部33と密
着させることで、ホルダー23の表面積の更なる増大を
図れる。このため冷却効率が向上するとともに耐熱性能
をより向上することができる。
【0036】延長部33は、加熱ローラ2から離れた部
位で送風ファン42あるいは気流導入部34と対向して
いるので、送風ファン42による強制送風や、気流導入
部34からプリンタ内に導入される気流が加熱ローラ2
にあたることが少なく、送風や気流による加熱ローラ2
の表面温度の変動を抑えられ、定着性の安定を図れる。
定着ユニット30が実施の形態のように、上カバー31
と下カバー41で周囲を覆われている場合には、より送
風や気流による加熱ローラ2の表面温度の変動を抑えら
れ、定着性の安定を図れる。
【0037】赤外線を良好にサ−モパイル1に取り込む
ためには、開口窓31aをカバー31に形成するのが望
ましいが、そうすると加熱ロ−ラ2の熱が直接サ−モパ
イル1の検知面6bへ抜けてきて、サ−モパイル1の温
度が過度に上昇してしまう。また、開口窓31aがある
と、その近傍での加熱ロ−ラ2の表面温度が低下し易く
温度ムラが生じて定着不良の原因にもなりかねない。こ
のため、遮蔽部材35で開口窓31bを塞ぐことは、サ
−モパイル1への熱影響とともに加熱ローラ2の表面温
度のムラを防止する点において大変有効である。遮蔽部
材35としては、赤外線を通す材質を用いるのが好まし
く、例えばシリコン樹脂やポリエチレン樹脂の薄膜や板
材を用いるとよい。
【0038】図6は、別な実施の形態を示す。この形態
は、カバー31の外側面31bとホルダー23の対向面
23dにそれぞれ断熱材36,39を設けたものであ
る。断熱材36は開口窓31bとの対向部に、断熱材3
9は光取込孔24bとの対向部に、それぞれ開口窓31
bや光取込孔24bと同じ大きさの開口36a、39a
が形成されている。これら開口36a、39aを形成せ
ずに、開口窓31bや光取込孔24bを除いて断熱材3
6,39を配置する形態としても良い。このように断熱
材36,39をカバー31やホルダー23に設けること
で、サ−モパイル1の温度変化を遅延できるので、サ−
モパイル1の出力特性の変化を抑えられ、より安定した
温度制御を行える。
【0039】断熱材は、カバー31の外側面31bある
いはホルダー23の対向面23dを少なくとも一方に設
けられていればよく、必ずしも図6に示すような双方に
設ける形態に限定されるものではない。例えばカバー3
1及びホルダー23の全面に貼っても良い。つまり、断
熱材36,39は最小で最も効果の上がる部位に配設す
るのが好ましい。
【0040】実施形態中、サ−モパイル1は、加熱部材
としての一例である加熱ローラ2からの放射熱(赤外
線)を検知しているが、測定対象はこの部材に限定され
るものではない。例えば、定着ユニット30が、加熱部
材として、複数のローラ間に巻き掛けられて加熱される
定着ベルトを採用する場合には、この定着ベルトからの
放射熱(赤外線)を検知するようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、非接触温度検知手段の
検知面が加熱部材に臨むように、非接触温度検知手段を
加熱部材側からホルダーで覆うので、非接触温度検知手
段の急激な温度変化を抑えられるとともに耐熱性を向上
することができる。非接触温度検知手段とホルダーとが
着脱自在であるので、交換時の作業を容易に行える。
【0042】本発明によれば、ホルダーに、非接触温度
検知手段のケーシングを保持する貫通孔部を形成すると
ともに、検知面が加熱部材と対向するようにホルダーを
装着する保持部材を有するので、組立てが簡単でかつ非
接触温度検知手段と加熱部材との位置関係を高精度に維
持でき、安定して赤外線を受けることができる。このた
め、非接触温度検知手段からの出力精度を維持でき、安
定した温度制御を行えるとともに定着性を良好に保持で
きる。
【0043】本発明によれば、ホルダーを樹脂で形成す
ることで、断熱作用により非接触温度検知手段の耐熱性
能が向上する。また、周囲温度の急激な変化に対し、非
接触温度検知手段が徐々に対応することになり、出力特
性の変化を抑えられ、安定した温度制御を行えるととも
に定着性を良好に保持できる。
【0044】本発明によれば、ホルダーを金属で形成す
ることで、熱伝導性が増して非接触温度検知手段の温度
上昇を防ぐことができ、周囲温度の急激な変化に対し徐
々に対応することになり、安定した温度制御を行えて定
着性を良好に保持できるとともに、非接触温度検知手段
の耐熱性能の向上を図れる。
【0045】本発明によれば、ホルダーの延長部を送風
ファンや気流導入部と接近配置することで、積極的にホ
ルダーが冷却されるので、非接触温度検知手段の温度上
昇が抑制され、より安定した温度制御を行えるとともに
定着性をより良好に保持できる。
【0046】本発明によれば、検知面との対向部位に開
口部が形成され加熱部材と加圧部材を囲むカバーまたは
ホルダーの少なくとも一方に断熱材を設けたので、非接
触温度検知手段の周囲温度の変化を遅らせることがで
き、非接触温度検知手段の出力特性の変化を抑えて安定
した温度制御を行えるとともに定着性を良好に保持でき
る。
【0047】本発明によれば、カバーの開口部と検知面
の間に赤外線を透過可能な遮蔽部材を配設したので、加
熱部材の熱が非接触温度検知手段に抜けてきて、非接触
温度検知手段の温度が上昇するのを防止でき、非接触温
度検知手段の出力特性の変化を抑えて安定した温度制御
を行える。また、カバーの開口部近傍での加熱部材の温
度変化が抑制されるので、温度ムラが少なくなり良好な
定着性を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非接触温度検知手段を有する温度検知ユニット
と加熱部材の構成を示す斜視図である。
【図2】温度検知ユニットを保持部材に装着した状態を
示す拡大断面図である。
【図3】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置を
概略構成図である。
【図4】延長部を有するホルダーの構成と送風ファンと
の位置関係を示す拡大断面図である。
【図5】延長部を有するホルダーの構成と気流導入部と
の位置関係を示す拡大断面図である。
【図6】断熱材を備えた定着装置の構成を示す拡大断面
図である。
【図7】加熱部材の温度制御を行う制御系のブロック図
である。
【図8】非接触温度検知手段の一例であるサーモパイル
の出力特性を示す図である。
【図9】非接触温度検知手段の一例であるサーモパイル
の周囲温度に応じた出力特性を示す図である。
【図10】定着装置の概略構成図である。
【図11】(a)はサーモパイルの構成を示す斜視図、
(b)はサーモパイルの断面図である。
【符号の説明】 1 非接触温度検知手段 2 加熱部材 3 熱源 4 加圧部材 6 ケーシング 6b 非接触温度検知手段の検知面 23 ホルダー 24 貫通孔部 28 保持部材 30 定着装置 31 カバー 31a 開口部 33 延長部 34 気流導入部 35 遮蔽部材 36,39 断熱材 42 送風ファン 108 像担持体 122 現像手段 136 記録材 X 近接方向

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力を供給される熱源によって昇温する加
    熱部材と、この加熱部材に圧接する加圧部材と、前記加
    熱部材に対して非接触状態に設けられ該加熱部材から放
    射される熱を検知する非接触温度検知手段とを有し、前
    記非接触温度検知手段の検知結果に基づいて前記加熱部
    材の温度制御を行う定着装置において、 前記非接触温度検知手段の検知面が前記加熱部材に臨む
    ように、前記非接触温度検知手段を前記加熱部材側から
    覆うホルダーを有し、このホルダーに前記非接触温度検
    知手段を着脱自在に装着したことを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 前記ホルダーに、前記非接触温度検知手段のケーシング
    を保持する貫通孔部を形成するとともに、 前記加熱部材との近接方向において前記加熱部材と離間
    して配置した保持部材を有し、前記検知面が前記加熱部
    材と対向するように、前記ホルダーを前記保持部材に装
    着したことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の定着装置におい
    て、 前記ホルダーは樹脂材料で形成されていることを特徴と
    する定着装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の定着装置におい
    て、 前記ホルダーは金属材料で形成されていることを特徴と
    する定着装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の定着装置において、 前記ホルダーに、前記加熱部材から離間する方向に延び
    る延長部を設け、この延長部を前記加熱部材から離間し
    た位置で送風ファンと近接配置したことを特徴とする定
    着装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の定着装置において、 前記ホルダーに、前記加熱部材から離間する方向に延び
    る延長部を設け、この延長部を前記加熱部材から離間し
    た位置で気流導入部と近接配置したことを特徴とする定
    着装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れか1つに記載の定
    着装置において、 前記検知面との対向部位に開口部が形成され前記加熱部
    材と前記加圧部材を囲むカバーを有し、このカバーまた
    は前記ホルダーの少なくとも一方に断熱材を設けたこと
    を特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の定着装置において、 前記開口部と前記検知面の間に赤外線を透過可能な遮蔽
    部材を配設したことを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の定着装置において、 前記遮蔽部材が、ポリエチレン樹脂又はシリコン樹脂で
    形成されていることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    定着装置において、 前記非接触温度検知手段が、前記加熱部材から放射され
    る赤外線を受光して温度情報を出力する赤外線センサで
    あることを特徴とする定着装置。
  11. 【請求項11】像担持体上に形成された静電潜像を現像
    手段によりトナー像として可視像化し 、前記トナー像を記録材に転写した後、この記録材を定
    着装置に通して定着を行う画像形成装置において、 前記定着装置が、請求項1乃至10の何れか1つに記載
    の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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