JP2003263066A - 定着装置の温度検出装置 - Google Patents
定着装置の温度検出装置Info
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Abstract
状態に保持し、定着ローラの表面温度を正確に検出でき
る定着装置の温度検出装置を提供する。 【解決手段】 温度検出装置14は、サーミスタからな
る温度検出素子14aを保持するフレーム15と、定着
装置の枠体に設けられた固定部材17とから構成され
る。フレーム15には定着ローラ11に対向する側に2
つの突起15d及び15eがあり、温度検出素子14a
を備えたフイルム15fの左右端部を、突起15d及び
15eに貼着するなどして架設する。温度検出素子14
aを定着ローラ11の表面から僅かに離して定着装置の
枠体の一部である固定部材17にフレーム15を固定す
る。温度検出素子14aの周囲が開放空間Aのため、温
度検出素子14a周辺に熱が蓄積するなどして検出温度
が不正確になることがない。
Description
タ等の電子写真方式の画像形成装置の定着装置に使用さ
れる温度検出装置に関する。
用した画像形成装置は公知である。このような画像形成
装置では感光体の上に形成された画像潜像をトナーで現
像し、現像されたトナー像を記録媒体に転写する。そし
てトナー像が転写された記録媒体を定着装置で定着処理
してトナー像を記録媒体上に固定し、画像記録が完了す
る。
にヒータランプ等の熱源を備えた定着ローラと、これに
対向する位置に加圧ローラとが配置されており、温度検
出装置により定着ローラの表面温度を検出し、定着ロー
ラの表面温度が定着に適した温度範囲に維持されるよ
う、ヒータランプ等の熱源を通電制御する温度制御機構
が備えられている。
れる定着部材(定着ローラまたは定着ベルト)の表面温
度を検出するために温度検出素子を定着部材に接触させ
る構成のものがある。例えば、2本の弾性を有する薄板
状の金属板の間に、金属板に接触しないように温度検出
素子を配置し、金属板を温度検出素子の出力端子とする
と共に、温度検出素子の周囲を充填材で囲み、金属板と
温度検出素子とを耐熱性樹脂の被覆シートで密閉した構
成のものが提案されている(特開平7−286911号
公報参照)。
より加熱される定着部材の表面に接触させて温度を検出
しているが、定着部材の熱が被覆シートと充填材を経て
温度検出素子の全面から吸収されるので、熱応答特性が
優れている。
部材の表面に温度検出素子を接触させて温度を検出する
温度検出装置では、定着部材が摩耗するほか、温度検出
素子を被覆した被覆シートも摩耗するという欠点があ
る。この対策として、定着部材に非接触の状態で温度検
出装置を配置するものも提案されているが、正確な温度
検出のためには、温度検出装置と定着部材との間隙を精
度良く確保することが要求される。しかし、この間隙を
精度良く確保することは実際上はかなり困難であり、ま
た定着装置において記録紙ジャム等が発生したときは、
温度検出装置を破損してしまう可能性があった。
た温度検出素子は、定着部材に急激な温度変化が生じた
ときや、画像形成装置内部の空気の流れの状態等によっ
ては温度検出誤差が大きくなるという不都合があった。
この発明は上記課題を解決することを目的とするもので
ある。
決するもので、請求項1の発明は、熱源により加熱され
る定着部材に対して非接触の状態に配置された定着装置
の温度検出装置であって、温度検出素子と、前記温度検
出素子が表面に配置されたフイルムと、前記フイルム上
の温度検出素子を定着部材に対して非接触の状態に保持
する定着装置の枠体に取付られる取付部材とを備え、前
記取付部材は前記フイルムを固定して支持する支持部材
を備え、該支持部材上に前記フイルムを架設して温度検
出素子を保持することを特徴とする定着装置の温度検出
装置である。
対して予め設定された所定の間隔で非接触の状態に配置
される。
部材上に前記フイルムを架設したとき、温度検出素子の
周囲に空間が形成される形状とする。
材料により構成された剛性を備えた取付部材である。
耐熱性合成樹脂材料のフイルムを使用する。
明する。画像形成装置そのものは公知の構成のものであ
るから説明を省略し、定着装置とその内部の温度検出装
置について説明する。
の内部構成を説明する図で、定着部材を構成する定着ロ
ーラの端面側からみた断面図である。図1に示すよう
に、定着ローラ11と加圧ローラ12とが対向して配置
され、図示しない駆動機構により矢印a方向に回転駆動
されるように構成されている。定着ローラ11の内部に
はヒータランプ13が配置されている。なお、Pは定着
処理する記録媒体の搬送方向を示す。
た一定の温度が維持されるように温度制御が行われる。
このため、ヒータランプ13は、図示されていないが、
定着ローラ11の表面温度の検出結果に基づいて通電制
御する温度制御機構を経て電源に接続されている。
め、定着ローラ11の表面に接近して温度検出装置14
が配置されている。温度検出装置14は、温度検出素子
14aと、温度検出素子14aを保持する後述する複数
の部材から構成され、温度検出素子14aは定着ローラ
11の表面から一定の距離、この実施の形態では約2m
mの間隔を隔てて、非接触で配置されている。
検出装置14は、温度検出素子14aを保持する取付部
材を構成するフレーム15と、定着装置10の枠体に設
けられた固定部材17、その他の部材から構成される。
定部材17から説明する。定着装置10の図示されてい
ない枠体の一部が延長された固定部材17には、定着ロ
ーラ11の軸心に対して垂直なY軸方向の平面に平行な
固定取付面17aが形成されており、固定取付面17a
には、後述する温度検出装置14のフレーム15を取付
ける取付用ネジ孔17bが形成されている。このほか、
固定部材17には後述する温度検出装置14のフレーム
15に設けられた位置決め用ピン15cを受ける受孔1
7cが形成されている。
部材を構成するフレーム15について説明する。図2
は、温度検出素子14aを保持するフレーム15の構成
を説明する図で、図2の(a)はその斜視図、図2の
(b)はその正面図、図2の(c)はその側面図であ
る。
レーム15には前記した定着装置の固定部材17の固定
取付面17aに対向して接触する取付面15aを備える
ほか、固定取付面17aの取付用ネジ孔17bに対応す
る位置に内面にネジ溝を設けたネジ孔15bと、位置決
め用ピン15cとが設けられている。
1に対向する側に支持部材を構成する2つの突起15d
及び15eが設けられており、突起15d及び15eの
中間に温度検出素子14aが位置するように、温度検出
素子14aを備えたフイルム15fの左右端部を突起1
5d及び15eに貼着その他の手段で固定し、架設す
る。この実施の形態では、温度検出素子14aとしては
公知のサーミスタを使用する。
5d及び15eの上側には周囲が開放されている空間A
が形成されているので、温度検出素子14aの周辺に熱
が蓄積して検出温度が不正確になることがない。
16a及び16bは温度検出素子14aの接続端子、1
6c及び16dは接続端子16a及び16bに接続され
たリード線を示す。また、温度検出素子14aと接続端
子16a及び16bとの間の配線は図示を省略した。
取付面17aにフレーム15の取付面15aを対向接触
させて、固定部材17の受孔17cにフレーム15の位
置決め用ピン15cを係合させ、固定部材17の取付用
ネジ孔17bからフレーム15のネジ孔15bに取付用
ネジ17dを挿入して締め付けると、固定部材17に対
してフレーム15を固定することができる。受孔17c
は位置決め用ピン15cの寸法よりも大きな孔に形成さ
れており、フレーム15を取付用ネジ17dの回りに多
少の回動が許容される。
定着装置の固定部材17に対して垂直な平面(図1でY
軸方向の平面)上に配置されると共に、この垂直な面上
において、フレーム15を取付用ネジ17dの回りに回
動することで、定着ローラ11に対する温度検出素子1
4aの位置を微調整することができる。
性の合成樹脂、例えばPBT、PEBT、PPS、PE
EK、PEI、PAI、PIなどを主成分とする樹脂を
使用して形成する。この実施の形態ではPPSを使用し
た。
ルム15fには、耐熱性が高く、熱容量が小さく、熱伝
導率の小さい材料からなる合成樹脂フイルムを使用する
ものとする。熱容量は1cm2 当たり0.015J/K
以下が好ましく、熱伝導率は1.5W/m・K以下が好
ましい。この実施の形態では厚み25μmのPI樹脂フ
イルムを使用した。
の内部構成を説明する図で、定着ローラの端面側からみ
た断面図である。図1に示す第1の実施の形態の定着装
置10との相違点は、第1の実施の形態のフレーム15
の高さを低くしたもので、定着ローラ11の上方向に十
分な空間が確保できない場合に適した構成である。
構成を示す斜視図である。以下、図1に示す第1の実施
の形態のものと同一部材には同一符号を付して説明を省
略し、第2の実施の形態のフレーム25について説明す
る。
ム25は、定着装置の固定部材17の固定取付面17a
に対向して接触する取付面25aを備えるほか、固定取
付面17aの取付用ネジ孔17bに対応する位置に内面
にネジ溝を設けたネジ孔25bと、位置決め用ピン25
cとが設けられている。
1に対向する側に保持部材を構成する枠体25dが設け
られており、枠体25dの中央に温度検出素子14aが
位置するように、温度検出素子14aを備えたフイルム
15fの周辺部を、枠体25dに貼着するなどして架設
する。なお、図4において、16a及び16bは温度検
出素子14aの接続端子を示す。また、温度検出素子1
4aと接続端子16a及び16bとの間の配線は図示を
省略した。
5dの上側には周囲が開放されている空間Aが形成され
ているので、温度検出素子14a周辺に熱が蓄積して検
出温度が不正確になることがない。
取付面17aにフレーム25の取付面25aを対向接触
させて、固定部材17の受穴17cにフレーム25の位
置決め用ピン25cを係合させ、固定部材17の取付用
ネジ孔17bからフレーム25のネジ孔25bに取付用
ネジ17dを挿入して締め付けると、固定部材17に対
しフレーム25を固定することができる。受穴17cは
位置決め用ピン25cの寸法よりも大きな孔に形成され
ており、フレーム25を取付用ネジ17dの回りに多少
の回動が許容される。
定着装置の固定部材17に対して垂直な面上に配置され
ると共に、垂直な面上において、定着ローラ11に対す
る温度検出素子14aの位置を微調整することができ
る。
部材17に固定するネジ孔25bと位置決め用ピン25
cを温度検出素子14aと略平行に水平方向に配置した
ので、定着ローラ11から離れる方向のフレーム25の
高さを低くすることができるから、定着ローラ11の上
方向の高さが十分にとれない場合に適した構成である。
置の温度検出装置は、フイルム上に配置した温度検出素
子を定着部材に対して非接触の状態に保持するもので、
温度検出素子の周辺が開放された空間に形成されている
から、定着部材の表面に温度検出素子を接触させて温度
を検出するもののように定着部材の摩耗や、温度検出素
子の摩耗等が発生するおそれがない。
れており、その周辺は開放空間であるため、温度検出素
子14a周辺に熱が蓄積するなどのことがなく、検出温
度が不正確になることもない。
に取付部材を介して固定されるから、定着部材の表面と
の間隙を精度良く確保することができる。
する断面図。
ムの構成を説明する図。
する図。
ムの構成を説明する図。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱源により加熱される定着部材に対して
非接触の状態に配置された定着装置の温度検出装置であ
って、 温度検出素子と、 前記温度検出素子が表面に配置されたフイルムと、 前記フイルム上の温度検出素子を定着部材に対して非接
触の状態に保持する定着装置の枠体に取付られる取付部
材とを備え、 前記取付部材は前記フイルムを固定して支持する支持部
材を備え、該支持部材上に前記フイルムを架設して温度
検出素子を保持することを特徴とする定着装置の温度検
出装置。 - 【請求項2】 前記温度検出素子は、定着部材に対して
予め設定された所定の間隔で非接触の状態に配置される
ことを特徴とする請求項1記載の定着装置の温度検出装
置。 - 【請求項3】 前記取付部材上の支持部材は、支持部材
上に前記フイルムを架設したとき、温度検出素子の周囲
に空間が形成される形状であることを特徴とする請求項
1記載の定着装置の温度検出装置。 - 【請求項4】 前記取付部材は、耐熱性合成樹脂材料に
より構成された剛性を備えた取付部材であることを特徴
とする請求項1記載の定着装置の温度検出装置。 - 【請求項5】 前記フイルムは、熱伝導率が小さい耐熱
性合成樹脂材料により構成されていることを特徴とする
請求項1記載の定着装置の温度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062888A JP2003263066A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 定着装置の温度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062888A JP2003263066A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 定着装置の温度検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003263066A true JP2003263066A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29196433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002062888A Pending JP2003263066A (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 定着装置の温度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003263066A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007286373A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Kyocera Mita Corp | 温度検知装置及びこれを搭載した定着装置 |
US7386244B2 (en) | 2005-12-08 | 2008-06-10 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device with temperature detector and image forming apparatus |
US7901133B2 (en) | 2006-08-29 | 2011-03-08 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Temperature detecting device, fixing device, and image forming apparatus |
US7949273B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-05-24 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device, fixing device temperature control method and image forming apparatus |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002062888A patent/JP2003263066A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7386244B2 (en) | 2005-12-08 | 2008-06-10 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device with temperature detector and image forming apparatus |
JP2007286373A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Kyocera Mita Corp | 温度検知装置及びこれを搭載した定着装置 |
US7901133B2 (en) | 2006-08-29 | 2011-03-08 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Temperature detecting device, fixing device, and image forming apparatus |
US7949273B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-05-24 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device, fixing device temperature control method and image forming apparatus |
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