JP3797256B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着装置及びその定着装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタ等の画像形成装置は、用紙に転写されたトナー像を熱定着させるために、熱定着装置を備えている。この熱定着装置は、対向して配置された加熱ローラ及び加圧ローラを有しており、トナー像を転写された用紙がそれら加熱ローラと加圧ローラとの間を通過する間に、トナー像を用紙上に熱定着させる。
【0003】
このような熱定着装置の加熱ローラは、通常、ハロゲンランプ等から成るヒータが内装されるとともに、その表面温度を検知するための温度センサが設けられている。そして、加熱ローラは、温度センサによる表面温度の検知により、ヒータのオン・オフを制御して、所定の熱定着温度を維持するようにしている。
【0004】
熱定着装置に用いられる温度センサとしては、サーミスタ等の、加熱ローラと接触する接触式の温度センサがある。しかし、この接触式の温度センサには、温度センサにトナーが付着して検知精度が悪化するという問題や、温度センサに堆積したトナーが剥離して加熱ローラを傷つけたり、用紙上に落下して汚れとなるという問題があった。
【0005】
そこで、加熱ローラと所定の間隔を隔てて配置され、加熱ローラの表面から放出される赤外線を用いて温度測定を行う非接触式の温度センサが各種提案されている。
この非接触式の温度センサを用いる場合、加熱ローラの表面以外の部分から放出される赤外線を検知して温度検知誤差が生じることがないように、加熱ローラと非接触式の温度センサとの間に赤外線を導くための導管が設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の非接触式の温度センサでは、加熱ローラが発する熱が導管を介して非接触式の温度センサに伝わり、徐々に非接触式の温度センサの温度が上昇することがあった。この場合、非接触式の温度センサは、通常、耐熱性が低いので、温度検知精度が低下してしまったり、非接触式の温度センサが劣化してしまうという問題があった。
【0007】
また、非接触式の温度センサでは、加熱ローラに対する導管の取り付け位置がずれてしまうと、非接触式の温度センサへ到達する赤外線の量が変動し、温度検知精度が低下してしまうという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、加熱ローラの表面温度を常に精度よく測定することができ、温度センサの劣化を抑制することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、
定着媒体に被定着媒体を加熱して定着させる定着手段と、前記定着手段を収容する収容手段と、前記定着手段の表面から放射される赤外線に基づいて、前記定着手段の表面温度を測定する温度検知手段と、前記温度検知手段を収容する温度検知部と、前記定着手段が放射する赤外線を前記温度検知手段に導く金属製の導光手段と、を備える定着装置であって、前記導光手段と前記温度検知部との間に、前記定着手段が発生する熱の前記温度検知部への熱伝導を阻害する高熱伝導抵抗部を備えるとともに、前記導光手段は、赤外線の進路である中空部と、赤外線を反射するように、前記中空部に面して設けられた反射面と、を備えることを特徴とする定着装置を要旨とする。
【0009】
本発明の定着装置では、前記導光手段と前記温度検知部との間に、高熱伝導抵抗部を備えているので、定着手段から温度検知手段への熱伝導が抑制される。
そのため、温度検知手段の温度が上昇しにくく、温度検知手段は、定着手段の表面温度を精度よく測定することができる。また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0010】
また、本発明の定着装置は、中空部と反射面とを有する導光手段を備えており、定着手段の表面から放射される赤外線を、反射面にて反射させつつ、中空部を経て、温度検知手段に導くことができる。そのことにより、温度検知手段が定着手段から離れていても、定着手段の表面から放射される赤外線を、温度検知に充分な量だけ温度検知手段に導くことができる。
【0011】
更に、本発明の定着装置は、導光手段を備えることにより、定着手段が放射する赤外線を温度検知手段に導くことができるので、温度検知手段による測定精度が高い。
(2)請求項2の発明は、
前記導光手段は、前記定着手段を支持する支持部材に固定されているとともに、前記温度検知手段は、前記収容手段に取り付けられていることを特徴とする前記請求項1に記載の定着装置を要旨とする。
【0012】
本発明では、導光手段が、定着手段を支持する支持部材に固定されているので、導光手段と定着手段との位置関係は常に一定に保たれる。そのため、各定着装置において、温度検知手段は、定着手段の表面に対し、常に一定の割合の領域の赤外線を検知することができる。
その結果として、どの定着装置においても、温度検知手段は、定着手段の表面温度を常に正確に測定することができる。
また、本発明では、温度検知手段は、収容手段に取り付けられているので、例えば、収容手段とともに、定着装置から取り外すことができ、また、温度検知手段のみを取り外すことができる。
【0013】
(3)請求項3の発明は、
前記導光手段は、前記定着手段を支持する支持部材を基準に位置決めされていることを特徴とする前記請求項2に記載の定着装置を要旨とする。
【0014】
本発明では、導光手段は、定着手段を支持する支持部材を基準に位置決めされているので、導光手段と定着手段との位置関係は常に一定に保たれる。そのため、各定着装置において、温度検知手段は、定着手段の表面に対し、常に一定の割合の領域の赤外線を検知することができる。
その結果として、どの定着装置においても、温度検知手段は、定着手段の表面温度を常に正確に測定することができる。
【0015】
(4)請求項4の発明は、
前記温度検知手段は、前記導光手段から分離可能であることを特徴とする前記請求項3又は4に記載の定着装置を要旨とする。
本発明では、温度検知手段が導光手段から分離可能であるので、例えば、導光手段は定着装置に取り付けたままで、温度検知手段のみを取り外すことができる。
従って、本発明では、温度検知手段のメンテナンスが容易であるとともに、導光手段は取り外す必要がないので、導光手段と定着手段の位置関係が変化してしまうことがない。そのため、温度検知手段は、定着手段の表面に対し、常に一定の割合の領域の赤外線を検知するので、温度検知手段は、定着手段の表面温度を常に正確に測定することができる。
【0016】
(5)請求項5の発明は、
前記高熱伝導抵抗部は、断熱材料から成る部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
本発明では、断熱材料から成る高熱伝導抵抗部を熱伝導経路に備えることにより、温度検知手段への熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度が上昇しにくくなる。そのことにより、温度検知手段は高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0017】
(6)請求項6の発明は、
前記高熱伝導抵抗部は、前記温度検知部における前記導光手段側を収容するとともに、前記導光手段における前記温度検知部側と接するように配置されることを特徴とする前記請求項5に記載の定着装置を要旨とする。
(7)請求項7の発明は、
前記温度検知部は、前記定着手段とは反対側に、前記高熱伝導抵抗部で被われない部分を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の定着装置を要旨とする。
(8)請求項8の発明は、
前記断熱材料は、熱伝導率が10W/mK以下の材料であることを特徴とする前記請求項5〜7のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
本発明では、断熱材料の熱伝導率が10W/mK以下であることにより、熱伝導経路における熱伝導が一層抑えられ、温度検知手段の温度上昇を一層抑制することができる。そのことにより、温度検知手段は高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を一層抑制することができる。
【0018】
(9)請求項9の発明は、
前記断熱材料は、耐熱樹脂であることを特徴とする前記請求項5〜8のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
本発明では、耐熱樹脂から成る断熱部材を高熱伝導抵抗部として熱伝導経路に備えることにより、温度検知手段への熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度上昇を抑制することができる。そのことにより、温度検知手段は高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0019】
(10)請求項10の発明は、
前記断熱材料から成る部分は、前記熱伝導の経路に沿って、0.1mm以上の長さを有することを特徴とする前記請求項5〜9のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
【0020】
本発明では、断熱材料から成る部分の長さが、熱伝導経路に沿って0.1mm以上であるので、熱伝導経路における熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度上昇を抑える効果が一層高い。そのことにより、温度検知手段は、一層高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を一層抑制することができる。
【0021】
(11)請求項11の発明は、
前記高熱伝導抵抗部は、前記熱伝導の経路において、空気を介して隔てられた部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
【0022】
本発明は、高熱伝導抵抗部を例示している。本発明では、高熱伝導抵抗部として、熱伝導率が低い空気により隔てられた部分を熱伝導経路に備えることにより、温度検知手段への熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度上昇を抑制することができる。そのことにより、温度検知手段は高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0023】
(12)請求項12の発明は、
前記空気を介して隔てられた部分は、前記熱伝導の経路に沿って、0.1mm以上の長さを有することを特徴とする前記請求項11に記載の定着装置を要旨とする。
【0024】
本発明では、空気を介して隔てられた部分の長さが、熱伝導経路に沿って、0.1mm以上であるので、熱伝導経路における熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度上昇を抑える効果が一層高い。そのことにより、温度検知手段は、一層高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を一層抑制することができる。
【0025】
(13)請求項13の発明は、
前記高熱伝導抵抗部とは、前記熱伝導の経路において、熱伝導の方向に垂直な面での断面積を、その前後の部分における断面積よりも小さくした部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
【0026】
本発明では、熱伝導経路において、熱伝導の方向に垂直な面での断面積が小さくなった部分が在るので、熱伝導が抑制される。
従って、本発明では、高熱伝導抵抗部として上記の部分を備えることにより、温度検知手段への熱伝導を抑制し、温度検知手段の温度上昇を抑制することができる。そのことにより、温度検知手段は高精度に定着手段の温度測定を行うことができ、また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
(14)請求項14の発明は、
前記導光手段及び/又は前記温度検知手段から熱を奪う放熱手段を備えることを特徴とする前記請求項1〜13のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
【0034】
本発明の定着装置では、放熱手段を備えることにより、導光手段、温度検知手段、またはそれらの両方に伝わった熱を効率よく取り去ることができる。そのことにより、温度検知手段の温度上昇を抑制することができ、高精度に定着手段の温度測定を行うことができる。また、温度検知手段の劣化を抑制することができる。
【0035】
(15)請求項15の発明は、
前記放熱手段は、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段に接し、放熱フィンを備えることを特徴とする前記請求項14に記載の定着装置を要旨とする。
本発明における放熱手段は、放熱フィンを備えることにより、導光手段、温度検知手段、またはそれらの両方に伝わった熱を効率よく放出することができる。そのため、本発明における放熱手段は、温度検知手段や導光手段から熱を取り去る効果が一層高い。
【0036】
その結果として、本発明では、温度検知手段の温度上昇を一層抑制することができ、一層高精度に定着手段の温度測定を行うことができる。また、温度検知手段の劣化を一層抑制することができる。
(16)請求項16の発明は、
前記放熱手段は、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段に接し、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段よりも低温である他の部材に接することを特徴とする前記請求項14に記載の定着装置を要旨とする。
【0037】
本発明における放熱手段は、導光手段及、温度検知手段、又はそれらの両方に接し、更に、それらよりも低温である他の部材に接しているので、導光手段及、温度検知手段、又はそれらの両方に伝わった熱を取り去る効果が一層高い。そのことにより、本発明では、温度検知手段の温度上昇を一層抑制することができ、一層高精度に定着手段の温度測定を行うことができる。また、温度検知手段の劣化を一層抑制することができる。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
(17)請求項17の発明は、
前記温度検知手段は、サーモパイル型赤外線センサであることを特徴とする前記請求項1〜16のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
本発明では、温度検知手段がサーモパイル型赤外線センサであることにより、温度検知手段を定着手段から離れた位置に配置しても、定着手段の表面温度を精度よく測定することができる。
【0045】
【0046】
(18)請求項18の発明は、
前記定着手段がローラであることを特徴とする前記請求項1〜17のいずれかに記載の定着装置を要旨とする。
【0047】
本発明では、定着手段がローラであるので、被定着媒体が定着媒体に押しつけられ、定着される。
(19)請求項19の発明は
前記請求項1〜18のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置を要旨とする。
【0048】
本発明の画像形成装置は、前記請求項1〜18に記載の定着装置と同様の効果を奏する。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の定着装置及び画像形成装置の実施の形態の例(実施例)を説明する。ここでは、画像形成装置として、レーザプリンタについて説明する。
(実施例1)
a)まず、本実施例1のレーザプリンタの構成を図1を用いて説明する。尚、図1はレーザプリンタの要部側断面図である。
【0050】
(i)レーザプリンタ1は、本体ケーシング3内に、定着媒体としての用紙5を給紙するためのフィーダ部7、給紙された用紙5に所定の画像を形成するための画像形成部9等を備えている。
(ii)上記フィーダ部7は、本体ケーシング3内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ11と、給紙トレイ11内に設けられた用紙押圧板13と、給紙トレイ11の一端部の上方に設けられる給紙ローラ15および給紙パッド17と、給紙ローラ15に対し用紙5の搬送方向の下流側(以下、用紙5の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ19および21と、搬送ローラ19および21に対し用紙5の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ23とを備えている。
【0051】
用紙押圧板13は、用紙5を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ15に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板13は、用紙5の積層量が増えるに従って、給紙ローラ15に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ15および給紙パッド17は、互いに対向状に配設され、給紙パッド17の裏側に配設されるばね25によって、給紙パッド17が給紙ローラ15に向かって押圧されている。
【0052】
(iii)上記画像形成部9は、スキャナユニット27、プロセスカートリッジ29、転写ローラ31および熱定着装置33などを備えている。
スキャナユニット27は、本体ケーシング3内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー35、レンズ37および39、反射鏡41などを備えている。このレーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー35、レンズ37、反射鏡41、レンズ39の順に通過あるいは反射して、後述するプロセスカートリッジ29の感光ドラム45の表面上に高速走査にて照射される。
【0053】
プロセスカートリッジ29は、スキャナユニット27の下方に配設され、本体ケーシング3に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ29は、感光ドラム45を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナー収容部などを備えている。
【0054】
トナー収容部には、被定着媒体である現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。一方、感光ドラム45は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0055】
転写ローラ31は、感光ドラム45の下方において、本体ケーシング3側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム45と対向するように配置されている。この転写ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム45に対して所定の転写バイアスが印加されている。
【0056】
熱定着装置33は、プロセスカートリッジ29の側方下流側に配設され、定着手段としての加熱ローラ47、加熱ローラ47と用紙5の搬送経路を挟んで対向配置され、その加熱ローラ47を押圧する押圧ローラ49、加熱ローラ47と押圧ローラ49とを上方から覆う定着器ケース51(収容手段)、加熱ローラ47と押圧ローラ49との下流側に設けられる搬送ローラ53、及び加熱ローラ47の表面温度を測定するための温度測定ユニット55を備えている。
【0057】
加熱ローラ47は、アルミニウムなどの金属素管からなる円筒状のローラ本体57と、ハロゲンランプ59とを備えている。
ハロゲンランプ59は、ローラ本体57内に軸方向に沿って設けられており、図示しない電源から電力が供給されることにより発熱して、それによってローラ本体57を加熱するように構成されている。
【0058】
尚、この加熱ローラ47及び押圧ローラ49は、後述する一対のローラ支持部材61に回動可能に軸支されている。
押圧ローラ49は、金属製のローラ軸に弾性体からなるローラが被覆されており、加熱ローラ47を所定の圧力で押圧している。
【0059】
尚、熱定着装置33の下流側には、排紙ローラ62が設けられている。
b)次に、温度測定ユニット55の構成を図2〜図4を用いて更に詳細に説明する。尚、図2は、温度測定ユニット55及びその周辺部を正面側(図1における右側)から見た断面図であり、図3は、図2におけるA−A断面における断面図である。また、図4は、温度検知部65の断面図である。
【0060】
温度測定ユニット55は、図2及び図3に示すように、加熱ローラ47の上方に配置されている。この温度測定ユニット55は、後述するサーモパイル素子75(温度検知手段)を収容する温度検知部65、定着器ケース51の上面中央に設けられた温度測定ユニット取り付け孔63に垂直に取り付けられた導管67(導光手段)、及び温度検知部65と導管67との間に配置された断熱部材69とから構成される。
【0061】
上記温度検知部65は、図4に示すように、赤外線入射口71が開口形成される筒状のキャンケース73(サーモパイル型赤外線センサの筐体)と、キャンケース73の内側上面に取り付けられたサーモパイル素子75(温度検知手段)とから構成される。
【0062】
このサーモパイル素子75は、加熱ローラ47の表面と非接触の状態でその表面から放射される赤外線を検知することによって温度検知する非接触方式の赤外線センサであり、より具体的には、熱起電力型のサーモパイル型赤外線センサである。
【0063】
また、このサーモパイル素子75は、略矩形板状をなし、キャンケース73内において、赤外線入射口71と対向するように配置されており、その位置は、定着器ケース51よりも外側(図2及び図3において、定着器ケース51よりも上方)である。
【0064】
上記導管67は、中空筒状をなし、その内周面が、赤外線を反射する金属からなる反射面77として形成されている。反射面77を構成する金属としては、赤外線の反射率が80%以上であるアルミニウム、銀または金などの金属が好適であり、とりわけ、赤外線の反射率の高い金(赤外線の反射率およそ98%)が好適である。また、導管67の本体(反射面77以外の部分)は、上記の金属により形成してもよく、他の材料により形成してもよい。
【0065】
この導管67の上端の開口部には、温度検知部65の下部が、断熱部材69を介してはめ込まれており、下端の開口部である中空開口部79は、加熱ローラ47の表面に対向している。
上記断熱部材69は、熱伝導率が0.2W/mKの耐熱性樹脂であるポリイミドから成り、図5に示す様に、筒状の部材である内側円筒部81、その内側円筒部81の外側に同心に配置された筒状部材である外側円筒部83、及びそれら内側円筒部81と外側円筒部83を4箇所において連結する連結部85とから構成される。
【0066】
この断熱部材69は、その内側円筒部81の内側に温度検知部65のキャンケース73の下部を収容し、また、外側円筒部83の外側面において、導管67の内周面の上部と接している。
c)次に、レーザプリンタ1の動作を説明する。
【0067】
(i)フィーダ部7の給紙トレイ11において、用紙押圧板13上の最上位にある用紙5は、用紙押圧板13の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ15に向かって押圧され、その給紙ローラ15の回転によって給紙ローラ15と給紙パッド17とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙5は、搬送ローラ19および21によってレジストローラ23に送られる。レジストローラ23は、1対のローラから構成されており、用紙5を所定のレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。この画像形成位置は、感光ドラム45上のトナー像を用紙5に転写する転写位置であり、本実施形態の場合、感光ドラム45と転写ローラ31との接触位置である。
【0068】
(ii)画像形成部9の感光ドラム45の表面は、感光ドラム45の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット27からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム45の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム45の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0069】
感光ドラム45上に担持されたトナー像からなる可視像は、前記(i)のようにして送り出された用紙5が感光ドラム45と転写ローラ31との間を通る間に用紙5に転写される。可視像が転写された用紙5は、次に述べる熱定着装置33に搬送される。
【0070】
(iii)熱定着装置33では、用紙5上に転写されたトナー像を、用紙5が加熱ローラ47と押圧ローラ49との間を通過する間に、熱定着させるようにしている。
この加熱ローラ47の表面温度は、温度測定ユニット55により常時測定されている。つまり、加熱ローラ47の表面から放射された赤外線は、導管67の内面の反射面77で反射しながら温度測定部65の赤外線入射口71まで導かれ、温度測定部65のサーモパイル素子75によって検知される。そして、この検知された温度に基づいて、加熱ローラ47のハロゲンランプ59の出力が調整され、ローラ本体57の表面温度が一定に制御される。
【0071】
熱定着装置33にて定着された用紙5は、その後、熱定着装置33の下流側に設けられる搬送ローラ53、及びその搬送ローラ53の下流側に配置される排紙ローラ62によって排紙される。
d)次に、本実施例1の定着装置及び画像形成装置が奏する効果を説明する。
【0072】
(i)本実施例1では、温度検知部65のサーモパイル素子75が定着器ケース51よりも外側に位置するので、加熱ローラ47から発生する熱により定着器ケース51内部の温度が上昇した場合でも、サーモパイル素子75の温度上昇が少ない。そのため、精度のよい温度検知が可能であり、また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
【0073】
(ii)本実施例1では、高反射率の反射面77により赤外線を温度検知部65に導く導管67を備えているので、加熱ローラ47と温度検知部65との距離が離れていても、温度検知部65に至る赤外線の量が減少しない。そのため、温度検知部65には、十分な光量の赤外線が導入され、精度のよい温度検知をすることができる。
【0074】
また、温度検知部65には、導管67によって、加熱ローラ47の表面から放射される赤外線のみが入射されるように導管67の長さや開口の大きさが設定されているので、加熱ローラ47の表面以外の部分から放射される赤外線の影響で温度の検知誤差が生じてしまうことがない。
【0075】
(iii)本実施例1では、温度検知部65のキャンケース73と導管67との間に、熱伝導率が10W/mK以下の断熱部材69を備えているので、導管67からキャンケース73への熱伝導が起こりにくく、キャンケース73に取り付けられたサーモパイル素子75の温度上昇がおこりにくい。
【0076】
そのことにより、サーモパイル素子75による温度測定は精度が高い。また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
また、断熱部材69において、内側円筒部81と外側円筒部83とは、連結部85のみによって連結されている。つまり、導管67から断熱部材69を経てキャンケース73へ至る熱伝導経路では、連結部85において、内側円筒部81や外側円筒部83の部分よりも、熱伝導の方向に垂直な面での断面積が小さくなっている。そのため、導管67からキャンケース73への熱伝導が一層起こりにくく、サーモパイル素子75の温度上昇は一層抑制される。その結果、サーモパイル素子75にによる温度測定は一層精度が高くなり、また、サーモパイル素子の劣化は一層抑制される。
(実施例2)
a)本実施例2のレーザプリンタ1の構成を図6及び図7を用いて説明する。
【0077】
この図6は、温度測定ユニット55及びその周辺部を正面側(図1における右側)から見た断面図であり、図7は、図6におけるA−A断面においける断面図である。
尚、本実施例2のレーザプリンタ1の構成は、基本的には、前記実施例1のレーザプリンタ1とほぼ同様であるので、同様の部分の記載は省略する。
【0078】
本実施例2では、加熱ローラ47及び押圧ローラ49を軸支する左右一対のローラ支持部材61は、水平に配置された板状部材である導管支持部材87により連結されている。そして、この導管支持部材87の中央に設けられた導管取り付け孔89に、導管67が嵌め込まれている。
【0079】
また、温度検知部65は、定着器ケース51の温度測定ユニット取り付け孔63に取り付けられている。
尚、温度検知部65と導管67との間には、前記実施例1と同様に、断熱部材69が設けられている。
【0080】
b)次に、本実施例2のレーザプリンタ1が奏する効果を説明する。
(i)本実施例2のレーザプリンタ1では、導管67は、導管支持部材87を介して、加熱ローラ47を支持するローラ支持部材61に取り付けられているので、加熱ローラ47に対する導管67の位置関係は常に一定に保たれる。そのため、熱定着装置33において、温度検知部65は、加熱ローラ47の表面に対し、常に一定の割合の領域の赤外線を検知することができる。
【0081】
その結果として、温度検知部65は、加熱ローラ47の表面温度を常に正確に測定することができる。
(ii)本実施例2のレーザプリンタ1では、導管67は導管支持部材87に取り付けられており、温度検知部65は筐体に取り付けられている。従って、導管67は導管支持部材87に取り付けたままで、温度検知部65を、定着器ケース51とともに取り外すことや、温度検知部65のみを取り外すことができる。
【0082】
そのことにより、温度検知部65を取り外して容易にメンテナンスを行うことができると同時に、導管67は取り外す必要がないため、導管67と加熱ローラ47との位置関係が変化してしまうようなことがない。つまり、本実施例2のレーザプリンタ1は、優れたメンテナンス性と、精度のよい温度検知とを両立することができる。
(実施例3)
実施例3のレーザプリンタについて説明する。
【0083】
a)まず、本実施例3のレーザプリンタ1の構成を図8及び図9を用いて説明する。この図8は、温度測定ユニット55及びその周辺部を正面側(図1における右側)から見た断面図であり、図9は、図8におけるA−A断面においける断面図である。
【0084】
尚、本実施例3のレーザプリンタ1の構成は、基本的には、前記実施例2のレーザプリンタ1と同様である。よって、前記実施例2と同様の部分はその記載を省略する。
本実施例3のレーザプリンタ1では、温度測定ユニット55において、温度検知部65と導管67との間に断熱部材69が無く、その部分が、空隙91となっている。つまり、温度検知部65と導管67との間は、空気により隔てられている。
【0085】
b)次に、本実施例3のレーザプリンタ1が奏する効果を説明する。
本実施例3では、温度検知部65のキャンケース73と導管67との間に、熱伝導率が小さい空気から成る空隙91が形成されているので、導管67からキャンケース73への熱伝導が起こりにくく、キャンケース73に取り付けられたサーモパイル素子75の温度上昇がおこりにくい。
【0086】
そのことにより、サーモパイル素子75による温度測定は精度が高い。また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
(参考例1)
a)本参考例1のレーザプリンタ1の構成を図10を用いて説明する。この図10は、温度測定ユニット55及びその周辺部を正面側(図1における右側)から見た断面図である。
【0087】
尚、本参考例1のレーザプリンタ1の構成は、基本的には前記実施例1のレーザプリンタ1と同じであるので、同様の部分の記載は省略する。
参考例1のレーザプリンタ1では、導管67が、それぞれ筒状の上部金属部93と、中間樹脂部95(高熱伝導抵抗部)と、下部金属部97とを、軸方向に接合して構成される。また、導管67の内面には、前記実施例1と同様に、反射面77が形成されている。
【0088】
上記中間樹脂部95は、熱伝導率が0.2W/mKの耐熱樹脂から成り、その上下方向(図10における上下方向)の長さは1mmである。
b)次に、本参考例1のレーザプリンタ1の奏する効果を説明する。
本参考例1のレーザプリンタ1では、導管67の中央部に、熱伝導率が10W/mK以下の材料から成り、その長さが0.1μm以上の中間樹脂部95を備えている。そのため、加熱ローラ47から導管67を経て温度検知部65に至る経路での熱伝導が起こりにくく、温度検知部65のサーモパイル素子75の温度上昇が抑えられる。
その結果、サーモパイル素子75による温度測定は精度が高く、また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
(参考例2)
a)本参考例2のレーザプリンタ1の構成は、基本的には、前記実施例1のレーザプリンタ1の構成とほぼ同様である。
【0089】
ただし、参考例2のレーザプリンタ1では、導管67の本体が、熱伝導率が0.2W/mKである耐熱樹脂から成る。尚、導管67の内面に形成された反射面77は、前記実施例1と同様である。つまり、本参考例2では、導管67の本体が高熱伝導抵抗部となっている。
【0090】
b)本参考例2のレーザプリンタ1では、導管67の本体が、熱伝導率10W/mK以下の耐熱樹脂から成るので、加熱ローラ47から導管67を経て温度検知部65に至る経路での熱伝導が起こりにくく、サーモパイル素子75の温度上昇が抑えられる。そのことにより、サーモパイル素子75による温度測定は精度が高く、また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
(実施例4)
a)本実施例4のレーザプリンタ1の構成を図11〜図15を用いて説明する。この図11は、温度測定ユニット55付近を示す断面図であり、図12〜図15は、後述する放熱器99の構成を示す斜視図である。
【0091】
尚、本実施例4のレーザプリンタ1の構成は、基本的には、前記実施例1のレーザプリンタ1と同様であるので、同様の部分の記載は省略する。
本実施例4のレーザプリンタ1では、図11及び図12に示す様に、温度検知部65のキャンケース73の上部に円筒形の放熱器99が被せられている。
【0092】
また、この放熱器99は、図13に示す様に、円筒状の放熱器本体101と、放熱器本体101の側面に垂直に設けられた垂直フィン103とから成るものであってもよく、図14に示す様に、円筒状の放熱器本体101と、放熱器本体101の側面に水平に設けられた輪状の水平フィン105とから成るものであってもよい。
【0093】
更に、放熱器99としては、図15に示す様に、温度検知部65のキャンケース73の上面に取り付ける板状のものでもよい。この板状の放熱器99は、その中心に、端子取り出し孔107を備えている。従って、上方に突出する端子109を備えた温度検知部65を使用する場合、図16に示す様に、端子取り出し孔107から取り出した端子109を、基板111と接続させることができる。尚、この基板111は、サーモパイル素子75が出力する出力信号を増幅する回路や、その出力信号に基づいて、加熱ローラ47が備えるハロゲンランプ59の出力を調整するための電子部品を搭載することができる。
【0094】
また、放熱器99は、例えば、キャンケース73に取り付けるとともに、レーザプリンタ1を構成する他の部材(例えば、本体ケーシング3)に接触させ、キャンケース73の熱を上記他の部材に逃がしても良い。
b)次に、本実施例4のレーザプリンタ1が奏する効果を説明する。
【0095】
本実施例4のレーザプリンタ1では、キャンケース73に放熱器99が取り付けられているので、キャンケース73は放熱効果が高く、そのキャンケース73に取り付けられたサーモパイル素子75の温度が上昇しにくい。そのため、サーモパイル素子75による温度測定は精度が高く、また、サーモパイル素子75の劣化を抑制することができる。
【0096】
特に水平フィン103や垂直フィン105を備えた放熱器99では、一層放熱効果が高く、サーモパイル素子75の温度上昇を一層抑制することができる。
(参考例3)
本参考例3のレーザプリンタ1の構成は、基本的には、前記実施例1のレーザプリンタ1とほぼ同じである。
【0097】
ただし、本参考例3のレーザプリンタ1では、温度検知部65のキャンケース73が、熱伝導抵抗が高い(熱伝導率が0.2W/mK)である耐熱性樹脂から成る。
つまり、本参考例3では、キャンケース73が高熱伝導抵抗部として導管67とサーモパイル素子75との間を隔てるので、導管67の温度が高くなった場合でも、導管67からサーモパイル素子75への熱伝導が抑えられる。
【0098】
尚、本発明は上記の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0099】
・前記実施例1〜4において、熱定着装置33では、サーモパイル素子75によって加熱ローラ47の表面を温度検知しているが、たとえば、加熱ローラ47の表面と温度の相関性の高い押圧ローラ49の表面を検知するようにしてもよい。
【0100】
・前記実施例1〜4では、定着手段として加熱ローラ47および押圧ローラ49が使用されているが、本発明では、ベルト状の定着手段を用いてもよく、たとえば、ベルト状の加熱部材およびローラ状の押圧部材、ローラ状の加熱部材およびベルト状の押圧部材、あるいは、ベルト状の加熱部材およびベルト状の押圧部材などのいずれの態様に適用してもよい。
【0101】
・前記実施例1〜4では、中空筒状の導管67において、導管67の軸方向に対して直交する方向の断面形状は、特に限定されず、たとえば、円形や四角形などの多角形状などであってもよく、また、導管67の軸方向に沿う断面形状がテーパ状に形成されていてもよい。
【0102】
・前記実施例1〜4では、定着装置として、レーザプリンタ1の熱定着装置を例に説明しているが、これに限定されることはなく、たとえば、フィルムからなる定着媒体及び被定着媒体を熱定着させるラミネータなどであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のレーザプリンタの全体構成を示す説明図である。
【図2】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図3】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図4】 実施例における温度センサの構成を示す説明図である。
【図5】 実施例における断熱部材の構成を示す説明図である。
【図6】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図7】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図8】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図9】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図10】 参考例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図11】 実施例における温度測定ユニットの構成を示す説明図である。
【図12】 実施例における放熱器の構成を示す説明図である。
【図13】 実施例における放熱器の構成を示す説明図である。
【図14】 実施例における放熱器の構成を示す説明図である。
【図15】 実施例における放熱器の構成を示す説明図である。
【図16】 実施例における温度測定ユニット及び放熱器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・レーザプリンタ
3・・・本体ケーシング
9・・・画像形成部
33・・・熱定着装置
45・・・感光ドラム
47・・・加熱ローラ
49・・・押圧ローラ
51・・・定着器ケース
55・・・温度測定ユニット
57・・・ローラ本体
59・・・ハロゲンランプ
61・・・ローラ支持部材
65・・・温度センサ
67・・・導管
69・・・断熱部材
73・・・キャンケース
75・・・サーモパイル素子
77・・・反射面
87・・・導管支持部材
91・・・空壁
95・・・中間樹脂部
99・・・放熱器
Claims (19)
- 定着媒体に被定着媒体を加熱して定着させる定着手段と、
前記定着手段を収容する収容手段と、
前記定着手段の表面から放射される赤外線に基づいて、前記定着手段の表面温度を測定する温度検知手段と、
前記温度検知手段を収容する温度検知部と、
前記定着手段が放射する赤外線を前記温度検知手段に導く金属製の導光手段と、
を備える定着装置であって、
前記導光手段と前記温度検知部との間に、前記定着手段が発生する熱の前記温度検知部への熱伝導を阻害する高熱伝導抵抗部を備えるとともに、
前記導光手段は、赤外線の進路である中空部と、赤外線を反射するように、前記中空部に面して設けられた反射面と、を備えることを特徴とする定着装置。 - 前記導光手段は、前記定着手段を支持する支持部材に固定されているとともに、
前記温度検知手段は、前記収容手段に取り付けられていることを特徴とする前記請求項1に記載の定着装置。 - 前記導光手段は、前記定着手段を支持する支持部材を基準に位置決めされていることを特徴とする前記請求項2に記載の定着装置。
- 前記温度検知手段は、前記導光手段から分離可能であることを特徴とする前記請求項3又は4に記載の定着装置。
- 前記高熱伝導抵抗部は、断熱材料から成る部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記高熱伝導抵抗部は、前記温度検知部における前記導光手段側を収容するとともに、前記導光手段における前記温度検知部側と接するように配置されることを特徴とする前記請求項5に記載の定着装置。
- 前記温度検知部は、前記定着手段とは反対側に、前記高熱伝導抵抗部で被われない部分を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の定着装置。
- 前記断熱材料は、熱伝導率が10W/mK以下の材料であることを特徴とする前記請求項5〜7のいずれかに記載の定着装置。
- 前記断熱材料は、耐熱樹脂であることを特徴とする前記請求項5〜8のいずれかに記載の定着装置。
- 前記断熱材料から成る部分は、前記熱伝導の経路に沿って、0.1mm以上の長さを有することを特徴とする前記請求項5〜9のいずれかに記載の定着装置。
- 前記高熱伝導抵抗部は、前記熱伝導の経路において、空気を介して隔てられた部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記空気を介して隔てられた部分は、前記熱伝導の経路に沿って、0.1mm以上の長さを有することを特徴とする前記請求項11に記載の定着装置。
- 前記高熱伝導抵抗部とは、前記熱伝導の経路において、熱伝導の方向に垂直な面での断面積を、その前後の部分における断面積よりも小さくした部分であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記導光手段及び/又は前記温度検知手段から熱を奪う放熱手段を備えることを特徴とする前記請求項1〜13のいずれかに記載の定着装置。
- 前記放熱手段は、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段に接し、放熱フィンを備えることを特徴とする前記請求項14に記載の定着装置。
- 前記放熱手段は、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段に接し、前記導光手段及び/又は前記温度検知手段よりも低温である他の部材に接することを特徴とする前記請求項14に記載の定着装置。
- 前記温度検知手段は、サーモパイル型赤外線センサであることを特徴とする前記請求項1〜16のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着手段がローラであることを特徴とする前記請求項1〜17のいずれかに記載の定着装置。
- 前記請求項1〜18のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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