JP2016184512A - 端子付被覆電線及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続端子と被覆電線の電気的接続信頼性を向上させる。
【解決手段】芯線23及びその外周に設けられた外皮21とから構成され、先端部分に前記外皮が剥離された外皮剥離部を有する被覆電線20と、外皮剥離部の先端部を被覆する熱収縮チューブであって、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aと、外皮剥離部の後端部及び外皮部を被覆する熱収縮チューブであって、第1の熱収縮チューブと離間して設けられた第2の熱収縮チューブ25bと、一対の加締片からなるワイヤバレル33を有する接続端子30とを備え、被覆剥離部のみを圧着するワイヤバレルによって、第1の熱収縮チューブと芯線と第2の熱収縮チューブとが圧着されることによって被覆電線20と接続端子30とが接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】芯線23及びその外周に設けられた外皮21とから構成され、先端部分に前記外皮が剥離された外皮剥離部を有する被覆電線20と、外皮剥離部の先端部を被覆する熱収縮チューブであって、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aと、外皮剥離部の後端部及び外皮部を被覆する熱収縮チューブであって、第1の熱収縮チューブと離間して設けられた第2の熱収縮チューブ25bと、一対の加締片からなるワイヤバレル33を有する接続端子30とを備え、被覆剥離部のみを圧着するワイヤバレルによって、第1の熱収縮チューブと芯線と第2の熱収縮チューブとが圧着されることによって被覆電線20と接続端子30とが接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、端子が接続された端子付被覆電線及びその製造方法に関する。
自動車用電線の軽量化を目的に、導体(芯線)に軽量のアルミニウムを採用したアルミ電線が注目されている。しかし、アルミ電線を銅製圧着端子と接続する場合、ガルバニック腐食を防止する必要がある。このため、アルミ電線と銅製圧着端子の接続部分への水の侵入を防止した接続構造が提案されている。
特許文献1に記載の接続構造では、被覆電線の端部近傍の外皮を切断分離するとともに、分離された外皮を先端側にずらすことによって、外皮分離部と芯線露出部と外皮部とを形成し、さらに、外皮分離部と芯線露出部と外皮部とを接続端子のバレルで一括して圧着することによって被覆電線と接続端子とを接続している。
この接続構造によれば、接続端子のバレルによって、芯線露出部が圧着されて接続端子と電線とが電気的に接続され、かつ芯線露出部に隣接する外皮分離部及び外皮部も圧着されてバレルの先端及び後端とが封鎖されため、バレル内への水の侵入が防止され、カルバニック腐食を防止できる。
しかしながら、芯線を覆う外皮と芯線との間に隙間があると、外皮で覆われた部分(外皮分離部及び外皮部)と外皮で覆われない部分(芯線露出部)の外径の差が大きく、これらを含む範囲を一括して接続端子の一対のバレルで包み込んで圧着すると、電気的接続信頼性が低下する問題点があった。すなわち、芯線露出部とそれ以外の部分の外径の差が大きいと、芯線に十分な圧着力が加わるようにバレルを加締めると、一対のバレルの先端同士の間に隙間が生じてしまい、十分な圧着力を加えることと、防水を図ることとを両立するのが困難であった。特に、アルミ電線と銅製圧着端子とを接続する場合、芯線に十分な圧着力を加えないとアルミ表面の酸化被膜によって電線と端子の電気的接続信頼性が低下し、また接続部分に水が浸入するとガルバニック腐食によって電線と端子の電気的接続信頼性が低下してしまう虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、接続端子と被覆電線の電気的接続の信頼性を向上させた端子付被覆電線及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る端子付被覆電線は、芯線及びその外周に設けられた外皮とから構成され、先端部分に前記外皮が剥離された外皮剥離部を有する被覆電線と、前記外皮剥離部の先端部を被覆する熱収縮チューブであって、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブと、前記外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲を被覆する熱収縮チューブであって、前記第1の熱収縮チューブと離間して設けられた第2の熱収縮チューブと、一対の加締片からなるワイヤバレルを有する接続端子とを備え、前記外皮剥離部のみを圧着する前記ワイヤバレルによって、前記第1の熱収縮チューブと前記芯線と前記第2の熱収縮チューブとが圧着されることにより、被覆電線と接続端子とが接続されていることを特徴とする。
本発明に係る端子付被覆電線の製造方法は、芯線及びその外周に設けられた外皮を有する被覆電線の先端部分の前記外皮を剥離し、外皮剥離部を形成する工程と、前記外皮剥離部の先端部に、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブを被覆するとともに、前記外皮剥離部の後端部及び外皮部に、前記第1の熱収縮チューブと離間して第2の熱収縮チューブを被覆する工程と、前記第1及び第2の熱収縮チューブを加熱して径方向に熱収縮させる工程と、一対の加締片からなるワイヤバレルを有する接続端子を前記被覆電線の先端部分に接続し、前記ワイヤバレルで前記外皮剥離部のみを圧着する工程とを含み、前記ワイヤバレルによって、前記第1の熱収縮チューブの後端と、第2の熱収縮チューブの先端と、これらの間の芯線とが圧着されていることを特徴とする。
本発明によれば、電線と端子との電気的接続の信頼性を向上させることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る端子付被覆電線及びその製造方法について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る端子付被覆電線の構成を示す一部断面図である。
図1(a)に示すように、端子付被覆電線10は、被覆電線20と、この被覆電線20の先端部分に接続される接続端子30とを備えている。
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る端子付被覆電線の構成を示す一部断面図である。
図1(a)に示すように、端子付被覆電線10は、被覆電線20と、この被覆電線20の先端部分に接続される接続端子30とを備えている。
(被覆電線20)
被覆電線20は、アルミニウムからなる芯線23と、この芯線23を被覆する絶縁樹脂等からなる外皮21とを有し、被覆電線20の先端部分には、外皮21を剥いで芯線23を露出させた外皮剥離部が形成されている。
また被覆電線20には、先端が閉じられた熱収縮チューブであって、外皮剥離部(芯線23外周)の先端部を被覆する第1の熱収縮チューブ25aと、両端が開放された熱収縮チューブであって、外皮剥離部(芯線23外周)の後端部及び外皮部(外皮21外周)の先端部に跨る範囲を被覆する第2の熱収縮チューブ25bとが、互いに離間して取付けれている。本実施形態では、先端が閉じられ第1の熱収縮チューブ25aとして、先端が閉口した有底筒状の熱収縮チューブを用いている。
被覆電線20は、アルミニウムからなる芯線23と、この芯線23を被覆する絶縁樹脂等からなる外皮21とを有し、被覆電線20の先端部分には、外皮21を剥いで芯線23を露出させた外皮剥離部が形成されている。
また被覆電線20には、先端が閉じられた熱収縮チューブであって、外皮剥離部(芯線23外周)の先端部を被覆する第1の熱収縮チューブ25aと、両端が開放された熱収縮チューブであって、外皮剥離部(芯線23外周)の後端部及び外皮部(外皮21外周)の先端部に跨る範囲を被覆する第2の熱収縮チューブ25bとが、互いに離間して取付けれている。本実施形態では、先端が閉じられ第1の熱収縮チューブ25aとして、先端が閉口した有底筒状の熱収縮チューブを用いている。
(熱収縮チューブ25a、25b)
熱収縮チューブ25a、25bは、加熱により径方向に収縮するチューブであり、材質として、ポリオレフィン系(例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等)、フッ素樹脂系(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等を用いることができる。
熱収縮チューブ25a、25bは、加熱により径方向に収縮するチューブであり、材質として、ポリオレフィン系(例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等)、フッ素樹脂系(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等を用いることができる。
熱収縮チューブ25a、25bは、例えば、以下の方法によって製造することができる。まず、所定の材料を混合した後に、押出機のヒーターで加熱しながら押出成型する。押し出されて出てきたチューブは急冷され、非収縮チューブとなる。その後、そのチューブに照射架橋処理を施す。架橋とは、複数のモノマー(単量体)が重合する(結合して鎖状や網状になる)ことによってできた化合物であるポリマー同士を連結し、物理的、化学的性質を変化させる反応のことである。架橋前のチューブの分子配列は不正列であるが、照射架橋をすることにより、その分子が綺麗に連鎖をして並び、強靭になり耐熱温度も高くなる。その状態で、チューブを均等に伸ばし、広径化処理を行う。このようにして熱収縮チューブが製造される。この熱収縮チューブを加熱(例えば、80℃〜125℃)すると、チューブは再度架橋後の均等な元の構造に戻ろうと働き、「収縮」という反応が生じる。
(接続端子30)
接続端子30は、図1(a)に示すように、銅や銅合金などの金属母材を打ち抜き、折り曲げ加工等して形成される。
接続端子30は、相手端子と導通される電気接続部31と、被覆電線20の外皮剥離部を圧着するワイヤバレル33と、被覆電線20の外皮部を圧着するインシュレーションバレル35とを一体的に有している。
また、ワイヤバレル33及びインシュレーションバレル35は、それぞれ一対の加締片から構成されている。そして、これら一対の加締片は、互いの先端同士を突合せて被覆電線20を覆った状態で被覆電線20を圧着する。
接続端子30は、図1(a)に示すように、銅や銅合金などの金属母材を打ち抜き、折り曲げ加工等して形成される。
接続端子30は、相手端子と導通される電気接続部31と、被覆電線20の外皮剥離部を圧着するワイヤバレル33と、被覆電線20の外皮部を圧着するインシュレーションバレル35とを一体的に有している。
また、ワイヤバレル33及びインシュレーションバレル35は、それぞれ一対の加締片から構成されている。そして、これら一対の加締片は、互いの先端同士を突合せて被覆電線20を覆った状態で被覆電線20を圧着する。
(端子付被覆電線10)
図1(b)に、被覆電線20と接続端子30とを接続した後の端子付被覆電線10の構造を示す。
端子付被覆電線10の被覆電線20は、先端部分に外皮剥離部が形成され、かつ外皮剥離部の先端部に、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aが取付けらるとともに、外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲に、第2の熱収縮チューブ25bが第1の熱収縮チューブ25aと離間して取付けられている。
また第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bは熱収縮によって、チューブ内の隙間が無くなるように縮径されている。そのため、芯線23の外径と、芯線23の外周に熱収縮チューブが取付けられた部分の外径との差が小さく、外皮剥離部は全体的に外径の差が小さくなっている。なお本実施形態では、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bの厚みが、外皮21の厚みよりも薄いものを用いている
図1(b)に、被覆電線20と接続端子30とを接続した後の端子付被覆電線10の構造を示す。
端子付被覆電線10の被覆電線20は、先端部分に外皮剥離部が形成され、かつ外皮剥離部の先端部に、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aが取付けらるとともに、外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲に、第2の熱収縮チューブ25bが第1の熱収縮チューブ25aと離間して取付けられている。
また第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bは熱収縮によって、チューブ内の隙間が無くなるように縮径されている。そのため、芯線23の外径と、芯線23の外周に熱収縮チューブが取付けられた部分の外径との差が小さく、外皮剥離部は全体的に外径の差が小さくなっている。なお本実施形態では、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bの厚みが、外皮21の厚みよりも薄いものを用いている
端子付被覆電線10の接続端子30は、ワイヤバレル33によって外皮剥離部のみを圧着し、第1の熱収縮チューブ25aの後端と、第2の熱収縮チューブ25bの先端と、これらの間の芯線23とを圧着している。そして、ワイヤバレル33の先端部に、第1の熱収縮チューブ25aの後端を圧着するチューブ加締部33aが形成され、ワイヤバレル33の後端部に、第2の熱収縮チューブ25bの先端を圧着するチューブ加締部33cが形成され、ワイヤバレル33の中間部に、芯線23を圧着する芯線加締部33bが形成されている。
これによって、芯線23が芯線加締部33bによって圧着され、被覆電線20と接続端子30とが電気的に接続される。なお本実施形態では、芯線加締部33bに、チューブ加締部33a、33bよりも大きな圧着力が加えられている。
また芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bが、チューブ加締部33a、33cによってそれぞれ圧着され、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖されて、ワイヤバレル33内への水の侵入が防止される。
これによって、芯線23が芯線加締部33bによって圧着され、被覆電線20と接続端子30とが電気的に接続される。なお本実施形態では、芯線加締部33bに、チューブ加締部33a、33bよりも大きな圧着力が加えられている。
また芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bが、チューブ加締部33a、33cによってそれぞれ圧着され、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖されて、ワイヤバレル33内への水の侵入が防止される。
さらに接続端子30は、インシュレーションバレル35によって外皮部を圧着している。そして、インシュレーションバレル35の先端部に、熱収縮チューブ25bで被覆された部分(熱収縮チューブ25bの後端)を圧着するチューブ加締部35aが形成され、インシュレーションバレル35の後端部に、外皮21を圧着する外皮加締部35bが形成されている。インシュレーションバレル35を、第2の熱収縮チューブ25bと外皮21の境界を含む範囲を覆うように圧着することで、これら境界が封止され、第2の熱収縮チューブ25b内に水が浸入するのを防止できる。
(製造方法)
次に、上記構成を有する端子付被覆電線10の製造方法について図2に従い説明する。
まず、図2(a)に示すように、外皮21の破線位置で外皮21aと外皮21bとに分離し、図2(b)に示すように、外皮21aを剥いで芯線23を露出させた外皮剥離部を先端部分に形成するとともに、その後方に外皮21bが残されている外皮部を形成する。
次に、上記構成を有する端子付被覆電線10の製造方法について図2に従い説明する。
まず、図2(a)に示すように、外皮21の破線位置で外皮21aと外皮21bとに分離し、図2(b)に示すように、外皮21aを剥いで芯線23を露出させた外皮剥離部を先端部分に形成するとともに、その後方に外皮21bが残されている外皮部を形成する。
次に、図2(c)に示すように、両端が開放された第2の熱収縮チューブ25bに被覆電線20を挿入し、第2の熱収縮チューブ25bを被覆電線20の先端(図中左側)からスライドさせて、外皮剥離部(芯線23外周)の後端部及び外皮部(外皮21b外周)の先端部に跨る範囲を被覆するように取付ける。また、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aを被覆電線20の先端(図中左側)から取付け、外皮剥離部(芯線23)の先端部を被覆する。このとき、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bを互いに離間させて取付け、これらの間に芯線23が露出した部分を形成する。そして、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bを例えば、80℃〜125℃の温度で加熱して径方向に熱収縮させる。
さらに、図2(d)に示すように、第1及び第2の熱収縮チューブを設けた被覆電線20と接続端子30との位置合わせを行い、最後に、図2(e)に示すように、接続端子30のワイヤバレル33で外皮剥離部のみを圧着するとともに、インシュレーションバレル35で外皮部を圧着する。
このとき、ワイヤバレル33のチューブ加締部33aで被覆電線20の熱収縮チューブ25aの一部が圧着され、芯線加締部33bで芯線23部分が圧着され、チューブ加締部33cで熱収縮チューブ25bの一部が圧着する。これによって、芯線23が芯線加締部33bで圧着され、被覆電線20と接続端子30とが電気的に接続され、芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bがそれぞれチューブ加締部33a、33cで圧着され、ワイヤバレル33の前端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入が防止される。
また、インシュレーションバレル35のチューブ加締部35aで被覆電線20の第2の熱収縮チューブ25bの一部(後端側)を圧着し、外皮加締部35bで外皮21の一部を圧着することにより、第2の熱収縮チューブ25bと外皮21との境界が封止され、第2の熱収縮チューブ25b内への水の侵入が防止される。
以上のような手順によって、本実施形態に係る端子付被覆電線10が製造される。
このとき、ワイヤバレル33のチューブ加締部33aで被覆電線20の熱収縮チューブ25aの一部が圧着され、芯線加締部33bで芯線23部分が圧着され、チューブ加締部33cで熱収縮チューブ25bの一部が圧着する。これによって、芯線23が芯線加締部33bで圧着され、被覆電線20と接続端子30とが電気的に接続され、芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bがそれぞれチューブ加締部33a、33cで圧着され、ワイヤバレル33の前端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入が防止される。
また、インシュレーションバレル35のチューブ加締部35aで被覆電線20の第2の熱収縮チューブ25bの一部(後端側)を圧着し、外皮加締部35bで外皮21の一部を圧着することにより、第2の熱収縮チューブ25bと外皮21との境界が封止され、第2の熱収縮チューブ25b内への水の侵入が防止される。
以上のような手順によって、本実施形態に係る端子付被覆電線10が製造される。
(効果)
(1)被覆電線20の先端部分に形成された外皮剥離部(芯線23が露出している部分)に、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bが互いに離間して取付けられ、さらに外皮剥離部のみを圧着するワイヤバレル33によって、芯線23と第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bとが圧着されている。これによって、芯線23がワイヤバレル33(芯線加締部33b)に圧着されて接続端子30と被覆電線20とを電気的に接続でき、かつ芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bもワイヤバレル33(チューブ加締部33a、33c)に圧着されて、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。
また第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bを加熱して径方向に収縮させ、チューブ内に隙間が無くなるように縮径させたことにより、芯線23の外径と、芯線23の外周に第1及び第2熱収縮チューブ25a、25bが取付けられた部分の外径との差が小さくなり、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなっている。したがって、外径の差が小さい外皮剥離部のみをワイヤバレル33で圧着することにより、芯線23に対して十分な圧着力が加わるようにワイヤバレル33を加締めても、ワイヤバレル33の一対の加締片の突合部分に隙間が発生せず、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。これによって、芯線23とワイヤバレル33との接続部分に十分な圧着力を加えることと、防水を図ることとを両立することができる。
(1)被覆電線20の先端部分に形成された外皮剥離部(芯線23が露出している部分)に、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bが互いに離間して取付けられ、さらに外皮剥離部のみを圧着するワイヤバレル33によって、芯線23と第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bとが圧着されている。これによって、芯線23がワイヤバレル33(芯線加締部33b)に圧着されて接続端子30と被覆電線20とを電気的に接続でき、かつ芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bもワイヤバレル33(チューブ加締部33a、33c)に圧着されて、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。
また第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bを加熱して径方向に収縮させ、チューブ内に隙間が無くなるように縮径させたことにより、芯線23の外径と、芯線23の外周に第1及び第2熱収縮チューブ25a、25bが取付けられた部分の外径との差が小さくなり、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなっている。したがって、外径の差が小さい外皮剥離部のみをワイヤバレル33で圧着することにより、芯線23に対して十分な圧着力が加わるようにワイヤバレル33を加締めても、ワイヤバレル33の一対の加締片の突合部分に隙間が発生せず、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。これによって、芯線23とワイヤバレル33との接続部分に十分な圧着力を加えることと、防水を図ることとを両立することができる。
(2)外皮剥離部の先端部に、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ25aが取付けられ、かつ外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲を被覆するように第2の熱収縮チューブ25bが取付けられ、さらに第1及び第2の熱収縮チューブが縮径されて被覆電線20と密着している。このため、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bの内側を伝って、外皮剥離部(ワイヤバレル33内)に水が浸入するのを防止できる。しかも、第1の熱収縮チューブ25aは熱収縮によって芯線23と十分強固に固定されているため、ワイヤバレル33の圧着時に、芯線23に対する熱収縮チューブの位置ずれ(電線の長手方向に動くこと)も防止できる。
(3)ワイヤバレル33とインシュレーションバレル35とが間隔をあけて設けられた接続端子30が接続されているため、その間で露出している被覆電線20の潰れ状態からワイヤバレル33及びインシュレーションバレル35による被覆電線20の圧着状態が目視で容易に確認できる。
以上のことにより、本実施形態に係る端子付被覆電線10によれば、アルミニウム製の芯線23と銅製の接続端子30を使用した場合でも、確実にガルバニック腐食を防止することが可能となる。
以上のことにより、本実施形態に係る端子付被覆電線10によれば、アルミニウム製の芯線23と銅製の接続端子30を使用した場合でも、確実にガルバニック腐食を防止することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係る端子付被覆電線について説明する。この第2の実施の形態は、主に封止部を設けた点が第1の実施の形態と異なっている。また、図3及び図4において、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係る端子付被覆電線について説明する。この第2の実施の形態は、主に封止部を設けた点が第1の実施の形態と異なっている。また、図3及び図4において、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
(全体構成)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る端子付被覆電線の構成を示す一部断面図である。
図3(a)に示すように、端子付被覆電線40は、第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを設けた被覆電線50と、この被覆電線50の先端部分に接続される接続端子30とを備えている。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る端子付被覆電線の構成を示す一部断面図である。
図3(a)に示すように、端子付被覆電線40は、第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを設けた被覆電線50と、この被覆電線50の先端部分に接続される接続端子30とを備えている。
本実施形態では、両端が開口する筒状の第1の熱収縮チューブ51aの先端を封止部55bを設けて閉じる(封止する)点と、外皮剥離部を圧着するワイヤバレル55の圧着部分(一対の加締片の突合せ部分)に封止部55aを設けて圧着部分を封止する点とが、第1の実施形態と異なっている。
図3(b)に、被覆電線50と接続端子30とを接続後の端子付被覆電線40の構造を示す。
端子付被覆電線40は、被覆電線50の先端部分に形成された外皮剥離部の先端部に、封止部55bによって先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ51aが取付けらている。なお第1の実施形態と同様に、外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲に第2の熱収縮チューブ25bが第1の熱収縮チューブ51bと離間して取付けられ、さらに第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bが熱収縮によって縮径され、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなっている。
端子付被覆電線40は、被覆電線50の先端部分に形成された外皮剥離部の先端部に、封止部55bによって先端が閉じられた第1の熱収縮チューブ51aが取付けらている。なお第1の実施形態と同様に、外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲に第2の熱収縮チューブ25bが第1の熱収縮チューブ51bと離間して取付けられ、さらに第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bが熱収縮によって縮径され、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなっている。
また接続端子30は、第1の実施形態と同様に、一対の加締片からなるワイヤバレル33によって外皮剥離部のみを圧着し、ワイヤバレル33の先端部に第1の熱収縮チューブ51aの後端を圧着するチューブ加締部33aが形成され、ワイヤバレル33の後端部に、第2の熱収縮チューブ25bの先端を圧着するチューブ加締部33cが形成され、ワイヤバレル33の中間部に、芯線23を圧着する芯線加締部33bが形成されている。そして本実施形態では、ワイヤバレル33の一対の加締片の突合せ部分に封止部55aが設けられている。
封止部55a、55bは、エポキシ樹脂やシリコーン等の封止剤を用いることによって形成することができる。また、封止剤には、さらに防食機能を付与したものを使用したり、封止剤に代えて防食剤を使用したりすることもできる。防食剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール等を用いることができる。
封止部55a、55bは、エポキシ樹脂やシリコーン等の封止剤を用いることによって形成することができる。また、封止剤には、さらに防食機能を付与したものを使用したり、封止剤に代えて防食剤を使用したりすることもできる。防食剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール等を用いることができる。
(製造方法)
次に、図4に従い本実施形態に係る端子付被覆電線40の製造方法について説明する。
まず、図4(a)〜(d)は、図2(a)〜(d)に示す第1の実施形態の製造方法と同様である。
次に、図4に従い本実施形態に係る端子付被覆電線40の製造方法について説明する。
まず、図4(a)〜(d)は、図2(a)〜(d)に示す第1の実施形態の製造方法と同様である。
本実施形態では、図4(e)に示すように、被覆電線50の外皮剥離部の先端部に、両端が開口する筒状の第1の熱収縮チューブ51aが取付けられている。
そして、ワイヤバレル33で外皮剥離部のみを圧着した後、図4(f)に示すように、ワイヤバレル33の一対の加締片の突合せ部分(芯線加締部33bや、チューブ加締部33aと芯線加締部33bとの段差部分、芯線加締部33bとチューブ加締部33cとの段差部分)に封止部55aを設けて、一対の加締片の突合せ部分を確実に封止し、ワイヤバレル33内に水が浸入するのを防止する。また、第1の熱収縮チューブ51aの先端の開口にも封止部55bを設けて、第1の熱収縮チューブ51の先端を閉じ、外皮剥離部への水の侵入を防止する。
以上のような手順によって、本実施形態に係る端子付被覆電線40が製造される。
そして、ワイヤバレル33で外皮剥離部のみを圧着した後、図4(f)に示すように、ワイヤバレル33の一対の加締片の突合せ部分(芯線加締部33bや、チューブ加締部33aと芯線加締部33bとの段差部分、芯線加締部33bとチューブ加締部33cとの段差部分)に封止部55aを設けて、一対の加締片の突合せ部分を確実に封止し、ワイヤバレル33内に水が浸入するのを防止する。また、第1の熱収縮チューブ51aの先端の開口にも封止部55bを設けて、第1の熱収縮チューブ51の先端を閉じ、外皮剥離部への水の侵入を防止する。
以上のような手順によって、本実施形態に係る端子付被覆電線40が製造される。
(効果)
(1)第1の実施例と同様に、被覆電線50の先端部分に形成された外皮剥離部に、第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを互いに離間させて取付け、この外皮剥離部をワイヤバレル33で圧着することによって、芯線23がワイヤバレル33(芯線加締部33b)に圧着されて接続端子30と被覆電線20とを電気的に接続でき、かつ芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bもワイヤバレル33(チューブ加締部33a、33c)に圧着されて、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。また第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを加熱して径方向に収縮させたことで、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなり、外径の差が小さい外皮剥離部のみをワイヤバレル33で圧着することにより、芯線23に対して十分な圧着力が加わるようにワイヤバレル33を加締めても、一対のバレル先端同士との間に隙間が発生するのを防止できる。これによって、芯線23とワイヤバレル33との接続部分に十分な圧着力を加えることと、防水を図ることとを両立することができる。
(1)第1の実施例と同様に、被覆電線50の先端部分に形成された外皮剥離部に、第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを互いに離間させて取付け、この外皮剥離部をワイヤバレル33で圧着することによって、芯線23がワイヤバレル33(芯線加締部33b)に圧着されて接続端子30と被覆電線20とを電気的に接続でき、かつ芯線23に隣接する第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bもワイヤバレル33(チューブ加締部33a、33c)に圧着されて、ワイヤバレル33の先端及び後端が封鎖され、ワイヤバレル33内への水の侵入を防止できる。また第1及び第2の熱収縮チューブ51a、25bを加熱して径方向に収縮させたことで、外皮剥離部では全体的に外径の差が小さくなり、外径の差が小さい外皮剥離部のみをワイヤバレル33で圧着することにより、芯線23に対して十分な圧着力が加わるようにワイヤバレル33を加締めても、一対のバレル先端同士との間に隙間が発生するのを防止できる。これによって、芯線23とワイヤバレル33との接続部分に十分な圧着力を加えることと、防水を図ることとを両立することができる。
(2)外皮剥離部の先端部に両端が開口した第1の熱収縮チューブ51aを取付けて、その開口を封止部55bで封止するとともに、外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲を被覆するように第2の熱収縮チューブ25bを取付けることにより、第1及び第2の熱収縮チューブ25a、25bの内側を伝って外皮剥離部(ワイヤバレル33内)に水が浸入するのを防止できる。しかも、熱収縮チューブ51aは熱収縮によって芯線23と十分強固に固定されているため、ワイヤバレル33の圧着時に、芯線23に対する熱収縮チューブの位置ずれ(電線の長手方向に動くこと)も防止できる。
(3)ワイヤバレル33とインシュレーションバレル35とが間隔をあけて設けられた接続端子30が接続されているため、その間で露出している被覆電線20の潰れ状態からワイヤバレル33及びインシュレーションバレル35による被覆電線20の圧着状態が目視で容易に確認できる。
(4)ワイヤバレル33の一対の加締片の突合せ部分に封止部55aを設けることによって、ワイヤバレル33内への水の侵入を確実に防止できる。
以上のことにより、本実施形態に係る端子付被覆電線40によれば、アルミニウム製の芯線23と銅製の接続端子30を使用した場合でも、確実にガルバニック腐食を防止することが可能となる。
以上のことにより、本実施形態に係る端子付被覆電線40によれば、アルミニウム製の芯線23と銅製の接続端子30を使用した場合でも、確実にガルバニック腐食を防止することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、第1の熱収縮チューブ25a(51a)及び第2の熱収縮チューブ25bを同時に加熱収縮させたが、別々に加熱収縮させることもできる。その場合は、熱収縮チューブ25a(51a)と熱収縮チューブ25bとで加熱条件を変えても良い。
また例えば、ワイヤバレル33の圧着部分(一対の加締片の突合せ部分)だけでなく、ワイヤバレル33の先端及び後端にも封止剤を塗布して封止部55aを設ける等、ワイヤバレル33全体の隙間(境界)に封止部55aを設けても良い。
10・・・端子付被覆電線、
20・・・被覆電線、
21・・・外皮、
23・・・芯線(外皮剥離部)、
25a・・・第1の熱収縮チューブ、
25b・・・第2の熱収縮チューブ、
30・・・接続端子、
31・・・電気接続部、
33・・・ワイヤバレル、
33a・・・チューブ加締部、
33b・・・芯線加締部、
33c・・・チューブ加締部、
35・・・インシュレーションバレル、
35a・・・チューブ加締部、
35b・・・外皮加締部、
40・・・端子付被覆電線、
50・・・被覆電線、
51a・・・第1の熱収縮チューブ、
50・・・被覆電線、
55a、55b・・・封止部
20・・・被覆電線、
21・・・外皮、
23・・・芯線(外皮剥離部)、
25a・・・第1の熱収縮チューブ、
25b・・・第2の熱収縮チューブ、
30・・・接続端子、
31・・・電気接続部、
33・・・ワイヤバレル、
33a・・・チューブ加締部、
33b・・・芯線加締部、
33c・・・チューブ加締部、
35・・・インシュレーションバレル、
35a・・・チューブ加締部、
35b・・・外皮加締部、
40・・・端子付被覆電線、
50・・・被覆電線、
51a・・・第1の熱収縮チューブ、
50・・・被覆電線、
55a、55b・・・封止部
Claims (5)
- 芯線及びその外周に設けられた外皮とから構成され、先端部分に前記外皮が剥離された外皮剥離部を有する被覆電線と、
前記外皮剥離部の先端部を被覆する熱収縮チューブであって、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブと、
前記外皮剥離部の後端部及び外皮部を被覆する熱収縮チューブであって、前記第1の熱収縮チューブと離間して設けられた第2の熱収縮チューブと、
一対の加締片からなるワイヤバレルを有する接続端子と
を備え、
前記外皮剥離部のみを圧着する前記ワイヤバレルによって、前記第1の熱収縮チューブと前記芯線と前記第2の熱収縮チューブとが圧着されることによって、前記被覆電線と前記接続端子が接続されていることを特徴とする端子付被覆電線。 - 前記第1の熱収縮チューブは、封止部によって先端が閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の端子付被覆電線。
- 前記一対の加締片の突合せ部が、封止部によって封止されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の端子付被覆電線。
- 前記第1及び第2の熱収縮チューブの厚みが、前記外皮よりも薄いことを特徴とする請求項1から3の何れか一項記載の端子付被覆電線。
- 芯線及びその外周に設けられた外皮を有する被覆電線の先端部分の前記外皮を剥離し、外皮剥離部を形成する工程と、
前記外皮剥離部の先端部に、先端が閉じられた第1の熱収縮チューブを被覆するとともに、前記外皮剥離部の後端部及び外皮部の先端部に跨る範囲に、前記第1の熱収縮チューブと離間して第2の熱収縮チューブを被覆する工程と、
前記第1及び第2の熱収縮チューブを加熱して径方向に熱収縮させる工程と、
一対の加締片からなるワイヤバレルを有する接続端子を前記被覆電線の先端部分に接続し、前記ワイヤバレルで前記外皮剥離部のみを圧着する工程と
を含み、
前記ワイヤバレルによって、前記第1の熱収縮チューブの後端と、第2の熱収縮チューブの先端と、これらの間の芯線とが圧着されていることを特徴とする端子付被覆電線の製造方法。
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