JP4695950B2 - 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ - Google Patents

常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ Download PDF

Info

Publication number
JP4695950B2
JP4695950B2 JP2005272757A JP2005272757A JP4695950B2 JP 4695950 B2 JP4695950 B2 JP 4695950B2 JP 2005272757 A JP2005272757 A JP 2005272757A JP 2005272757 A JP2005272757 A JP 2005272757A JP 4695950 B2 JP4695950 B2 JP 4695950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
marking
bell mouth
cold
shrinkable tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005272757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007087664A (ja
Inventor
亮仙 桑木
康之 稲庭
Original Assignee
株式会社エクシム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エクシム filed Critical 株式会社エクシム
Priority to JP2005272757A priority Critical patent/JP4695950B2/ja
Publication of JP2007087664A publication Critical patent/JP2007087664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695950B2 publication Critical patent/JP4695950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Description

本発明は、常温で伸縮する常温伸縮物の製造方法及び常温伸縮物(常温収縮チューブ)に関する。
従来、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(CVケーブル)等の高電圧ケーブルの中間接続部(特許文献1参照)、終端接続部、または通信ケーブル等の端末等における接続部、あるいは、パイプ接続部などの装着対象物を絶縁補強、防水、防護、防食、または遮水保護するために常温収縮チューブが用いられている。
図4は、従来の常温収縮チューブを用いた電力ケーブルの中間接続部の構成を示す要部断面図である。
図4に示すように、互いに接続すべき1対の電力ケーブル1、1は、それぞれケーブル導体2の周囲をケーブル絶縁体3により被覆して成る。これら1対の電力ケーブル1、1のケーブル導体2の端部でそれぞれ上記ケーブル絶縁体3から突出した部分2a、2a同士は、導体接続管4により接続されている。
この導体接続管4の周囲を、常温収縮チューブ5により覆っている。常温収縮チューブ5は、絶縁性を有するゴム製絶縁筒部6の軸方向中間位置の内周面部分に、半導電性を有するゴム製の内部電極7を包埋し、外周面を、半導電性を有するゴム製の外部電極(図示省略)により覆うことにより構成される。
この常温収縮チューブ5は、使用前に、内部に筒状のコア部材を挿入して、拡径状態が保持され、コア部材内にケーブルを差し込み、所定の位置、つまり、電力ケーブル1、1の導体2a、2a同士を接続した導体接続管4を覆う位置まで挿入する。そして、常温収縮チューブ5は、コア部材を抜き取られることによって縮径し、導体2a、2a同士の接続部分を被覆する。
このように常温収縮チューブ5が取り付けられた後、水密テープ11で覆われた常温収縮チューブ5のケーブル側端部5aとケーブル絶縁体2との間に筒状の防食層8を被せ、その後、防食層8と常温収縮チューブ5との間を閉塞するための保護管9を取り付けることにより、中間接続部10が形成される。
常温収縮チューブ5の取り付け後に配設される防食層8は、防食層8により覆われる常温収縮チューブ5のケーブル絶縁体に連続する一端(A位置)を基準にして、他端側へ所定長B分、離間する位置Cまで、重なるように被せることによって接続部分に取り付けられる。なお、防食層8は弾性体からなり、常温収縮チューブ5と同様に、内部にコア部材を挿入し、拡径された状態でコア部材ごと電力ケーブル1に外装し、所定位置でコア部材を抜き取ることにより取り付けられる。
特開2001−224127号公報
しかしながら、従来の常温収縮チューブ5が装着された電力ケーブル1、1の接続部分において、防食層8を所定位置、ここでは、常温収縮チューブ5の一端とケーブル絶縁体3との間(A位置)を覆う位置に取り付ける際に、常温収縮チューブ5のケーブル絶縁体に連続する位置に配置される一端(A位置)を基準にして決定した重ね所定長Bの部分に合わせて被せるように、防食層8を取り付けるため、その取り付け作業に手間がかかるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電力ケーブルの接続部分に装着された状態においても、外面上の所定箇所を視認して防食層等の他の部材を所定位置に容易に取り付けられる常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブを提供することを目的とする。
本発明の常温収縮チューブの製造方法は、電力ケーブルの接続部に装着され、導電性を有する内部電極と、絶縁性を有する補強絶縁層と、円筒状の外周部とベルマウス部とを有する導電性の外部遮蔽層とからなるチューブ本体を備え、前記チューブ本体の拡径率が20%以上300%以下のシリコーンゴムからなる常温収縮チューブの製造方法であって、防水チューブが取り付けられる前記ベルマウス部の外面に、前記シリコーンゴムと同等の引張り強度及び伸びを有するマーキング剤を前記チューブ本体が伸張される前に塗布し、次いで、塗布したマーキング剤を前記チューブ本体に焼成して融着することによってマーキング部を形成するようにした。また、本発明の常温収縮チューブは、電力ケーブルの接続部に装着され、導電性を有する内部電極と、絶縁性を有する補強絶縁層と、円筒状の外周部とベルマウス部とを有する導電性の外部遮蔽層とからなるチューブ本体を有し、前記チューブ本体は、拡径率が20%以上300%以下のシリコーンゴムからなり、防水チューブが取り付けられる前記ベルマウス部の外面に前記シリコーンゴムと同等の引張り強度及び伸びを有するマーキング剤が焼成されたマーキング部を備える構成を採る。
この方法によれば、常温で収縮するチューブ本体にチューブ本体と同等の伸縮性を有するマーキング剤が焼成により融着するため、チューブ本体とマーキング剤とが化学的に結合する。このため、チューブ本体の伸縮に追従してマーキング部分が伸縮することとなり、マーキング部分がチューブ本体から矧がれにくい。したがって、電力ケーブルの中間接続部に用いた場合、電力ケーブルの接続部分に装着された状態においても、常温収縮チューブ上のマーキングを視認して防食層等の他の部材を所定位置に容易に取り付けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、電力ケーブルの接続部分に装着された状態においても、外面上の所定箇所を視認して防食層等の他の部材を所定位置に容易に取り付けることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る常温伸縮物の一例である常温収縮チューブ100を用いた電力ケーブルの中間接続部200の要部断面図である。
図1に示す常温収縮チューブ100は、一対の電力ケーブル(CVケーブル)1、1の接続部分において用いられている。一対の電力ケーブル1、1は、所定の接続長さに切断された後、この切断面からケーブル絶縁体3、3を所定の長さだけ剥ぎ取られて露出するケーブル導体2、2の端部同士を導体接続管4によりつなぎ合わせることにより互いに接続されている。
常温収縮チューブ100は、ケーブル導体2、2同士を導体接続管4により接続した部分に、外嵌した状態で装着し、絶縁補強している。なお、電力ケーブル1の処理端部にて露出するケーブル外部半導電層及び遮蔽銅テープの端部は、ACPテープ21により被覆されている。また、ケーブル絶縁体3への水分侵入を防止するため、ACPテープ21及び電力ケーブル1のシース23の表面は、水密テープ24で被覆されている。
そして、導体接続管4及びケーブル導体2、2を覆う常温収縮チューブ100の両端部には、防食層を形成する防水チューブ180が外嵌され、常温収縮チューブ100と、水密テープ24との間を閉塞している。ここでは、電力ケーブル1のシース23の表面と、水密テープ24、常温収縮チューブ100の両端部112、113(図2参照)を外方から密着した状態で被覆している。さらに、常温収縮チューブ100と、防水チューブ180には、防水性を有する保護管26が外嵌され、常温収縮チューブ100と、防水チューブ180の間を閉塞している。ここでは、防水チューブ180と、常温収縮チューブ100の中央部117を外方から密着空いた状態で被覆している。このように、電力ケーブルの中間接続部200は形成されている。
図2は、本発明の実施の形態に係る常温伸縮物の一例である常温収縮チューブ100の概略構成を示す部分断面図である。図2において、図2(a)は、使用前の常温収縮チューブ100を示す部分断面図であり、図2(b)はインナーコア150により拡径状態が保持された常温収縮チューブ100を示す部分断面図である。
図1及び図2に示すように、常温収縮チューブ100は、常温で弾性を有するチューブ本体(基材)110と、チューブ本体110の外面111の所定位置、ここでは、チューブ本体110の両端部112、113のそれぞれから所定の長さ離間する位置Dに周方向に形成されたマーキング部130とを有する。
チューブ本体110は、導体接続管4の外面に接し導電性を有する内部電極115と、絶縁性を有する補強絶縁層116と、導電性を有する外部遮蔽層117とで構成されている。
内部電極115は、電界が集中する導体接続管の表面やケーブル絶縁体と接触する導体接続管の角部近傍の電界を緩和するために用いられ、導体接続管の上にこれを覆うように設けられる。すなわち、内部電極115の両端部は、それぞれ、導体接続管の先端よりも長く伸張し、ケーブル絶縁体に当接する。
内部電極115は、導電性を有する材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリーンゴム、エチレンビニルアセテイトなどにカーボンなどの導電性物質を混合したもので作られている。
補強絶縁層116は、絶縁性を有する材料、好ましくは、ゴムプラスチック材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴムなどのエラストマーで作られ、電力ケーブル1、1の接続部分上において、両端部がケーブル絶縁体3(図1参照)に当接する。
外部遮蔽層117は、補強絶縁層116の上に設けられ、円筒状の外周部117aと、低圧側の電界を緩和するベルマウス状の端部(以下、「ベルマウス部」という)117bとを有する。
ベルマウス部117bは、低電圧側の電界集中箇所の電界を緩和するために必要な曲面を有するラッパ状の開口部117cをそれぞれ有し、これら開口部117cが内部電極115を挟んで、互いに対向配置されている。
外部遮蔽層117では、常温収縮チューブ100が電力ケーブルの接続部分に装着された際に、ベルマウス部117bは、ケーブル絶縁体3(図1参照)に当接する。
この外部遮蔽層117は、導電性を有する材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム、エチレンビニルアセテイトなどのエラストマーにカーボンなどの導電性物質を混ぜ合わせたもので作られている。
このように、内部電極115、補強絶縁層116、外部遮蔽層117を有するチューブ本体110は、エチレンポリプロピレンやシリコーン等を主材料とした弾性体からなる。
本実施の形態では、チューブ本体110は、シリコーンゴムを基材として成形されてなり、その拡径率を20%以上300%以下としている。なお、拡径率は、チューブ本体110が伸縮していない使用目の状態の内径をd、拡径してケーブルに装着された状態の内径、つまり、収縮してケーブル外周面に密着している状態の内径をd2とすると、(d2ーd)/d×100で算出される値である。
このチューブ本体110の外面には、所定位置E、ここでは、防水チューブ180(図1参照)の取り付けの際に、防水チューブ180の端部を一致させる位置に、マーキング部130が設けられている。
図3はマーキング部130の縦断面図である。なお、図3において、マーキング部130とチューブ本体110との間にはプライマ層140が形成されている。
図2及び図3に示すマーキング部130は、チューブ本体110の基材として用いられる材料(ここでは、シリコーンゴム)と同等若しくは、それ以上の引張り強度、伸びを有し、シリコーンゴムからなるチューブ本体110の伸縮に対し、追随する。
このマーキング部130は、チューブ本体110外面111の所定位置Eに、例えば、フッ素樹脂製の材料によりコーティングされてなり、その引っ張り強度は、シリコーンゴムと同等以上であり、5〜15MPaである。なお、マーキング部130をフッ素樹脂製とした場合、その伸び率は、シリコーンゴムの700%程度に対して、700%〜800%となる。
このようなマーキング部130は、チューブ本体110と異なる色彩を有することが望ましく、ここでは、チューブ本体110が黒色であるのに対し、白の着色が施されている。これにより、利用者は、外部からマーキング位置を容易に視認することができる。なお、コーティングによりなるマーキング部130の厚みは、数μm〜500μmである。
次に、常温収縮チューブ100の製造方法について説明する。
金型を用いてチューブ本体110を成形した後、具体的には、シリコーンゴム製のチューブ本体110の外面111におけるマーキング部130形成位置(図3で示す位置E)の油脂分を取り除く洗浄を行った後、プライマ(図3の符号140で示す)を、刷毛あるいは、吹き付けなどによって塗布し、乾燥させる。
この乾燥の後、マーキング部130となる材料、ここではフッ素樹脂を、チューブ本体110の外面における所定位置に刷毛或いは吹き付けなどによって重ねて塗布し、乾燥させる。これを繰り返した後で、100〜200℃で加熱して焼成して、シリコーン製のチューブ本体110の外面における所定位置に、強固なフッ素樹脂弾性体コーティング膜であるマーキング部130を形成する。
このように、チューブ本体110と同等の伸縮性を有するフッ素樹脂製のコーティング剤をチューブ本体110の外面における所定位置に塗布して焼成することによって、チューブ本体110にマーキング部130を化学的に融着させた状態で形成する。
このように、チューブ本体110へのマーキング部130の形成は、チューブ本体110が伸張される前に行われるため、形成された常温収縮チューブ100がインナーコアにより拡径状態を保持されてもマーキング部130は、チューブ本体110から矧がれることなく、また、絶縁界面などへ混入して、絶縁効果を妨げることがない。
なお、上述のようにフッ素樹脂製のマーキング部130をシリコーンゴム製のチューブ本体110に焼成することによりなる常温収縮チューブ100は、インナーコアにより拡径した状態で、40℃で1年間、または、70℃で10日間で、高温保管された場合でも、マーキング部130に、亀裂、皺など生じることがなかった。
なお、電力ケーブルの中間接続部を形成する際に、防水チューブを容易に取り付けるために、常温収縮チューブに施されるマーキングは、一般的な塗料(例えば、油性顔料系スタンプインキ)を塗布することが考えられる。しかし、塗布される常温収縮チューブ自体が伸縮し、しかもその伸縮度合が、拡径率20%以上300以下というように大きいため、塗料がその伸縮度合に追従できないという問題がある。また、常温収縮チューブ自体に伸縮性を持たせるため、その基材をシリコーンゴムとすることが多い。
よって、塗布される面には油膜ができ、塗料が付着しにくい。これらの点から、常温収縮チューブの本体部分に、一般的な塗料を塗布してマーキングを形成しても、矧がれやすいという問題が生じる。これに対して、常温収縮チューブのチューブ本体の所定位置に、防水チューブを被せる際の基準として、凹凸を形成することが考えられる。しかしながら、チューブ本体上に形成される凹凸では、基準となる部位と、チューブ本体部分との区別が付きにくく、基準位置が判りづらいという問題が発生する。
また、常温収縮チューブ自体に、凹凸を形成する際には、その部分を成形するための金型が必要となり、従来、常温収縮チューブの形成に用いられていた金型を利用することができなくなる。
これに対し、本実施の形態では、常温収縮チューブ100としてチューブ本体110の外面に、チューブ本体110と同等の伸縮性を有するマーキング部130が形成されている。このため、この常温収縮チューブ100を用いて、電力ケーブルの中間接続部を形成する場合、電力ケーブルの接続部分に、常温収縮チューブ100を収縮させて装着させても、マーキング部130は矧がれることが無い。
よって、常温収縮チューブ100の装着後に、常温収縮チューブ100と、ケーブル絶縁体とを閉塞する防食層、ここでは、防水チューブを取り付ける際に、視認できるマーキング部130を基準として容易に取り付けることができる。
なお、本実施の形態では、常温伸縮物として、電力ケーブルの中間接続部に用いられる常温収縮チューブとしたが、これに限らず、終端接続部に用いられるプレモールド絶縁体としていてもよく、また、防水チューブなど、外面にマーキングが施され、且つ伸縮する部材であれば、どのようなものにも適用することができる。
本発明の第1の態様に係る常温伸縮物の製造方法は、常温で伸縮する常温伸縮物の伸縮物本体の外面に、前記伸縮物本体と同等の伸縮性を有するマーキング剤を塗布し、次いで、塗布したマーキング剤を前記伸縮物本体に焼成して融着するようにした。
この方法によれば、常温で収縮する収縮物本体に伸縮物本体と同等の伸縮性を有するマーキング剤が焼成により融着するため、伸縮物本体とマーキング剤とが化学的に結合する。このため、伸縮物本体の伸縮に追従してマーキング部分が伸縮することとなり、マーキング部分が伸縮物本体から矧がれにくい。したがって、電力ケーブルの中間接続部に用いた場合、電力ケーブルの接続部分に装着された状態において、常温伸縮物上のマーキングを視認して防食層等の他の部材を所定位置に容易に取り付けることができる。
本発明の第2の態様に係る常温伸縮物の製造方法は、上記構成において、前記伸縮物本体は、シリコーン樹脂製であり、前記伸縮物本体に焼成される前記マーキング剤はフッ素樹脂製とした。
この方法によれば、シリコーン樹脂製の伸縮物本体に、フッ素樹脂製のマーキングが焼成により融着されて形成されるため、伸張率が約700%と大きい伸縮物本体が伸縮してもマーキングが容易に追従することができる。
本発明の第3の態様に係る常温伸縮物の製造方法は、上記構成において、前記伸縮物本体は筒状をなし、20%以上300%以下の拡径率を有するようにした。
この方法によれば、電力ケーブル端部の接続に用いられる常温収縮チューブとして好適な常温伸縮物となる。
本発明の第4の態様に係る常温伸縮チューブは、常温で伸縮する筒状の伸縮物本体と、前記伸縮物本体の外面に設けられ、前記伸縮物本体と同等の伸縮性を有するマーキング部とを有する構成を採る。
この構成によれば、伸縮物本体の外面に、伸縮物本体と同等の伸縮性を有するマーキング部が設けられているため、マーキング部は、伸縮物本体の伸縮に追従して伸縮することとなり、伸縮物本体から矧がれにくい。したがって、電力ケーブルの中間接続部に用いた場合、電力ケーブルの接続部分に装着した後で、マーキングを視認して防食層等の他の部材を所定位置に容易に取り付けることができる。
本発明に係る常温伸縮物は、本体部分の伸縮に追従して伸縮するマーキング部を有し、このマーキング部を視認して作業を行うことができるため、電力ケーブルの中間接続部に用いられる常温収縮チューブとして有用である。
本発明の実施の形態に係る常温伸縮物の一例である常温収縮チューブを用いた電力ケーブルの中間接続部の要部断面図 本発明の実施の形態に係る常温伸縮物の一例である常温収縮チューブの概略構成を示す部分断面図 マーキング部の縦断面図 従来の常温収縮チューブを用いた電力ケーブルの中間接続部の構成を示す要部断面図
符号の説明
100 常温収縮チューブ(常温伸縮物)
110 チューブ本体部
130 マーキング部

Claims (5)

  1. 電力ケーブルの接続部に装着され、導電性を有する内部電極と、絶縁性を有する補強絶縁層と、円筒状の外周部とベルマウス部とを有する導電性の外部遮蔽層とからなるチューブ本体を備え、
    前記チューブ本体の拡径率が20%以上300%以下のシリコーンゴムからなる常温収縮チューブの製造方法であって、
    防水チューブが取り付けられる前記ベルマウス部の外面に、前記シリコーンゴムと同等の引張り強度及び伸びを有するマーキング剤を前記チューブ本体が伸張される前に塗布し、
    次いで、塗布したマーキング剤を前記チューブ本体に焼成して融着することによってマーキング部を形成することを特徴とする常温収縮チューブの製造方法。
  2. 前記ベルマウス部は、前記内部電極と対向する側にラッパ状の開口部を有する大径部と、
    前記内部電極と対向する側と反対側に前記大径部と連接し、前記大径部より外径が小径な小径部とを備え、
    前記マーキング部は、前記ベルマウス部の外面のうち、前記小径部の外面の前記チューブ本体の端部から所定の長さ離間する位置に形成されることを特徴とする請求項1記載の常温収縮チューブの製造方法。
  3. 前記チューブ本体に焼成される前記マーキング剤はフッ素樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2記載の常温収縮チューブの製造方法。
  4. 電力ケーブルの接続部に装着され、導電性を有する内部電極と、絶縁性を有する補強絶縁層と、円筒状の外周部とベルマウス部とを有する導電性の外部遮蔽層とからなるチューブ本体を有し、
    前記チューブ本体は、拡径率が20%以上300%以下のシリコーンゴムからなり、防水チューブが取り付けられる前記ベルマウス部の外面に前記シリコーンゴムと同等の引張り強度及び伸びを有するマーキング剤が焼成されたマーキング部を備えることを特徴とする常温収縮チューブ
  5. 前記ベルマウス部は、前記内部電極と対向する側にラッパ状の開口部を有する大径部と、前記内部電極と対向する側と反対側に前記大径部と連接し、前記大径部より外径が小径な小径部とを有し、
    前記ベルマウス部の外面のうち、前記小径部の外面の前記チューブ本体の端部から所定の長さ離間する位置に前記マーキング部を備えることを特徴とする請求項4記載の常温収縮チューブ
JP2005272757A 2005-09-20 2005-09-20 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ Active JP4695950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005272757A JP4695950B2 (ja) 2005-09-20 2005-09-20 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005272757A JP4695950B2 (ja) 2005-09-20 2005-09-20 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007087664A JP2007087664A (ja) 2007-04-05
JP4695950B2 true JP4695950B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=37974446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005272757A Active JP4695950B2 (ja) 2005-09-20 2005-09-20 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4695950B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114962840B (zh) * 2022-06-08 2024-02-09 北京信融德通科技有限公司 一种管道连接装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133799U (ja) * 1975-04-19 1976-10-28
JPS52104785A (en) * 1975-07-18 1977-09-02 Fujikura Ltd Insulation cover for wire connecting part
JPS5493040A (en) * 1977-12-30 1979-07-23 Daikin Ind Ltd Elastomer composition
JPH05217445A (ja) * 1991-11-08 1993-08-27 Cavi Pirelli Spa 細長い円筒状物の包囲組立体
JP2002059481A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Sumiden Asahi Industries Ltd 常温収縮チューブの拡径装置及びその拡径方法
JP2002260469A (ja) * 2001-03-01 2002-09-13 Hitachi Cable Ltd ケーブル接続部用常温収縮チューブ及びそれに使用されるゴム組成物
JP2002369365A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電力ケーブル接続用高分子材料製筒状部材の製造方法
JP2005222848A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Inoue Seisakusho:Kk 常温収縮チューブおよびその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51133799U (ja) * 1975-04-19 1976-10-28
JPS52104785A (en) * 1975-07-18 1977-09-02 Fujikura Ltd Insulation cover for wire connecting part
JPS5493040A (en) * 1977-12-30 1979-07-23 Daikin Ind Ltd Elastomer composition
JPH05217445A (ja) * 1991-11-08 1993-08-27 Cavi Pirelli Spa 細長い円筒状物の包囲組立体
JP2002059481A (ja) * 2000-08-22 2002-02-26 Sumiden Asahi Industries Ltd 常温収縮チューブの拡径装置及びその拡径方法
JP2002260469A (ja) * 2001-03-01 2002-09-13 Hitachi Cable Ltd ケーブル接続部用常温収縮チューブ及びそれに使用されるゴム組成物
JP2002369365A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 電力ケーブル接続用高分子材料製筒状部材の製造方法
JP2005222848A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Inoue Seisakusho:Kk 常温収縮チューブおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007087664A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4695950B2 (ja) 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ
JPH03207210A (ja) 電気ケーブル継手用の格納可能な被覆要素
JP2016116280A (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP4737697B2 (ja) 絶縁成形体およびこれを用いた接続部材の接続部
US20120125655A1 (en) Seal for anode connection to cable and method of use
JP3199639B2 (ja) 電線分岐接続部の被覆チューブ
JP2016116278A (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP2008066034A (ja) 電線接続部の被覆チューブ及び電線接続部の保護構造
EP3859922A1 (en) Cable seal and method of manufacture
EP3859917A1 (en) Cable termination and method of manufacture
JPH02304814A (ja) 油井用丸型電気ケーブル
JP3278502B2 (ja) 電線接続部の被覆チューブ
JP4875666B2 (ja) 屋外型電力ケーブル端末および防水処理方法
JP5761529B2 (ja) 電力ケーブル接続用常温収縮型ゴム絶縁筒及びその製造方法
CN103403969A (zh) 连接电缆的阳极密封及其使用方法
WO2016092689A1 (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP2010205502A (ja) ケーブルアセンブリ
JP2016116277A (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JPH09298827A (ja) 電線接続部の被覆チューブ
JP2001231123A (ja) 遮水型常温収縮性補強絶縁筒及びこれを用いたケーブル接続部
JP2016116279A (ja) 電力ケーブル用ポリマー接続部
JP2007325494A (ja) 遮水型常温収縮性補強絶縁筒の製造方法
JP6628245B2 (ja) アルミニウム導体ケーブルの端末接続部
JP6666013B2 (ja) 常温収縮チューブの製造方法
JP5197706B2 (ja) 絶縁電線用圧縮スリーブの水密機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350