JP2014007030A - 端子付き電線 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導体部12の周囲が絶縁被覆13で覆われ、並んで配される複数の電線11と、複数の電線11の端末部において露出させた導体部12に接続される端子16と、電線11と端子16との接続部分を覆う熱収縮チューブ24と、電線11と熱収縮チューブ24との間に配される接着剤25とを備えた端子付き電線10であって、複数の電線11における隣り合う電線11間には、電線11間を離間させるスペーサ14が配されている。
【選択図】図3
Description
・前記スペーサは、弾性変形可能なチューブ状をなす。
このようにすれば、チューブ状のスペーサに電線を挿通すれば電線間にスペーサの厚み分のスペースを生じさせることができる。
このようにすれば、隣り合う電線間に隙間を生じさせて保持することができる。
このようにすれば、複数の凹状面が複数の電線に嵌合することで、電線とスペーサの相対的位置を保持しつつ、横断部により、隣り合う電線間に確実にスペースを生じさせることができる。
このようにすれば、複数の凹状面が複数の電線に嵌合することで、電線とスペーサの相対的位置を保持しつつ、進入部により、隣り合う電線間に確実にスペースを生じさせることができる。
このようにすれば、熱収縮チューブを熱収縮させる際の熱で接着剤を溶かして電線間に浸透させることが可能になる。
このような電線間から水が浸入すると異種金属間の接合部分に電食が発生しやすい構成において、接着剤により水の浸入を防止できるため、電食の発生を防止することが可能になる。
以下、実施形態1について、図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態における端子付き電線10は、例えば自動車等の車両に配策される電線11の端末部に端子16が取付けられてなるものである。以下では、前後方向については、図3の左方を前方、右方を後方とし、上下方向については、図5の方向を基準として説明する。
なお、導体部12は、複数の金属細線からなるものに限らず、1本の単芯線からなるものでもよい。
スペーサ14は、電線を挿通可能なチューブ状(筒状)をなしている。このスペーサ14は、弾性変形可能な部材からなり、その材質は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC),ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP)等)及びその変性体等を用いることができる。なお、他の材質の部材(他の材質のゴム等)を用いることも可能である。
接続部17は、環状の金属板材からなり、円形の接続孔が中心部に貫通している。
ワイヤバレル20及びインシュレーションバレル22の各バレル片21(23)は、それぞれ一本の電線11をそれぞれかしめている。なお、図示しないが、電線11が3本以上の場合は、ワイヤバレル20及びインシュレーションバレル22によって全ての電線11をかしめるようにする。
2本の電線11を用意し、一方の電線11にスペーサ14を挿通するとともに、電線11の端末部の絶縁被覆13を剥ぎ取り、導体部12を露出させる。
(1)本実施形態によれば、複数の電線11における隣り合う電線11間には、電線11間を離間させるスペーサ14が配されているため、熱収縮チューブ24(保護被覆)を被せた際に、隣り合う電線11間に接着剤25が浸透するスペースを確保することができる。よって、電線11間からの水の浸入を電線11間に浸透した接着剤25で防止できるため、端子付き電線10の防水性を向上させることが可能になる。
このようにすれば、チューブ状のスペーサ14に電線11を挿通すれば電線11間にスペーサ14の厚み分のスペースを生じさせることができる。
このようにすれば、熱収縮チューブ24を熱収縮させる際の熱で接着剤25を溶かして電線11間に浸透させることが可能になる。
このような電線11間から水が浸入すると異種金属間の接合部分に電食が発生しやすい構成において、接着剤25により水の浸入を防止できるため、電食の発生を防止することが可能になる。
実施形態2を図8を参照しつつ説明する。なお、以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1では、スペーサ14は、チューブ状であり、1本の電線11に装着するものであったが、実施形態2では、スペーサ26を断面S字状として2本の電線11に装着することとしたものである。
各凹状面27A,27Bは、略半円の円弧状であって、電線11の半周の凸状面11Aとほぼ隙間なく嵌まり合う。
また、複数の凹状面27A,27Bが複数の電線11に嵌合することで、電線11とスペーサ26の相対的位置を保持しつつ、横断部27Cにより、隣り合う電線11間に確実にスペース26を生じさせることができる。
また、本実施形態では、電線11と端子16の接続工程後にスペーサ26を2本の電線11に装着することが可能な構成であるため、電線11と端子16の接続工程後に防水処理をすることができる。
実施形態3を図9を参照しつつ説明する。なお、以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、スペーサ28を断面略M字状として2本の電線11に装着することとしたものである。
各凹状面29A,29Bは、略半円の円弧状であって、電線11の半周の凸状面11Aとほぼ隙間なく嵌まり合う。
本実施形態によれば、複数の凹状面29A,29Bが複数の電線11に嵌合することで、電線11とスペーサ28の相対的位置を保持しつつ、進入部29Cにより、隣り合う電線11間に確実にスペースを生じさせることができる。
実施形態4を図10を参照しつつ説明する。なお、以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、スペーサ30を断面略H字状として2本の電線11に装着することとしたものである。
各嵌合凹部31A,31Bの先端部には、撓み変形可能な一対の挟持部32A,32Aが設けられている。
各嵌合凹部31A,31Bは、電線11の外周面を包むように電線11の外周面にほぼ隙間なく嵌まり合う。
スペーサ30の材質は、プラスチック(合成樹脂),金属、セラミック等を用いることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)スペーサの形状は、少なくとも複数の電線11間に所定のスペースを生じさせることができるのであれば、上記実施形態の形状に限られない。例えば、図11に示すように、円筒形状(チューブ状)のスペーサ33であって、延出方向(前後方向)の全長に亘って切れ目部34が形成され、スペーサ33を周方向に分断している(断面が略C字状となっている)。このスペーサ33は、弾性変形可能であって、切れ目部34間を広げるように周方向に撓ませ、切れ目部34から電線11を通して電線11を内部に装着することができる。
11…電線
12…導体部
13…絶縁被覆
14,26,28,30…スペーサ
16…端子
17…接続部
18…電線接続部
24…熱収縮チューブ(保護被覆)
25…接着剤
27A,27B,29A,29B…凹状面
31A,31B…嵌合凹部
Claims (7)
- 導体部の周囲が絶縁被覆で覆われ、並んで配される複数の電線と、前記複数の電線の端末部において露出させた導体部に接続される端子と、前記電線と前記端子との接続部分を覆う保護被覆と、前記電線と前記保護被覆との間に配される接着剤とを備えた端子付き電線であって、
前記複数の電線における隣り合う電線間には、前記電線間を離間させるスペーサが配されている端子付き電線。 - 前記スペーサは、弾性変形可能なチューブ状をなす請求項1に記載の端子付き電線。
- 前記スペーサには、前記電線の外周面に嵌合する凹状面が設けられている請求項1又は請求項2に記載の端子付き電線。
- 前記スペーサは、前記複数の電線に嵌合する複数の前記凹状面と、前記隣り合う電線間を横切る横断部と、備える請求項3に記載の端子付き電線。
- 前記スペーサは、前記複数の電線に嵌合する複数の前記凹状面と、前記隣り合う電線間のスペースに進入する進入部と、備える請求項3に記載の端子付き電線。
- 前記保護被覆は、熱収縮チューブであり、前記接着剤は、熱可塑性である請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の端子付き電線。
- 前記導体部は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、前記端子は、銅又は銅合金からなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の端子付き電線。
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