JP2016183916A - Dnaチップ画像のスポット有効性判定装置、dnaチップ画像のスポット有効性判定方法、及びdnaチップ画像のスポット有効性判定プログラム - Google Patents

Dnaチップ画像のスポット有効性判定装置、dnaチップ画像のスポット有効性判定方法、及びdnaチップ画像のスポット有効性判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】DNAチップ画像におけるゴミや擬似的なスポットに基づく誤検出を防止して、DNAチップを用いた検査の精度を向上させたDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物がプローブに結合された状態で、DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定装置であり、画像の二値化処理に用いられる閾値として、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成する多段階二値化処理部と、二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するスポット形状及び位置検出部と、スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するスポット形状及び位置判定部を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、DNAチップを用いて非検査物を特定する技術に関し、特にプローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物がプローブに結合し、このDNAチップを撮影して得られたDNAチップ画像のスポットの有効性を判定するためのDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムに関する。
近年、食品検査や環境検査、臨床試験、家畜衛生等におけるカビや食中毒菌などの微生物の検査や、遺伝子検査などにおいて、DNAチップを用いた検査が行われている。このようなDNAチップを用いた検査では、一般的に、まずPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)などによって検査試料中に含まれるDNAの一部を増幅して蛍光標識し、得られた増幅産物をDNAチップに固定化されたプローブに結合させ、結合した増幅産物の標識を検出することによって、被検査物が特定される。
この標識の検出は、増幅産物がプローブに結合したDNAチップを撮影して、得られたDNAチップ画像におけるスポットを検出することによって行われる。すなわち、DNAチップ画像のスポットは、増幅産物の標識に対応して画像上に現れる。
したがって、このようなDNAチップを用いた検査では、DNAチップ画像において、スポットが正確かつ良好に現れていることが重要である。
ところが、従来、DNAチップ上にゴミが存在すると、ゴミをスポットとして誤検出してしまうことがあるという問題があった。
また、DNAチップの製造上の問題や、あるいはDNAチップを用いた検査作業中にチップ表面に触れてしまったりすることなどにより、本来はスポットが形成されない場合において、ムラや形状異常のある擬似的なスポットが発生し、これがスポットとして誤検出されてしまうことがあるという問題があった。
スポットの有無の判定などに関連する技術としては、例えば特許文献1に記載のDNAマイクロアレイ蛍光画像解析方法を挙げることができる。
この解析方法では、検出エリアを有するテンプレートを蛍光画像のスポットにあてはめ、検出エリアにおいて枠をnピクセルずつジャンプさせながら輝度を測定し、各検出エリアにおいて輝度が検出された枠から上下各nピクセル、左右各nピクセルのブロック内にある枠について輝度を測定することにより、スポットの有無の判定が行われている。
また、特許文献2に記載のマイクロアレイ解析方法では、複数のスポットを有するマイクロアレイ基板を撮像し、得られたデジタル画像データからスポット毎の輝度分布曲線を算出してピークとなる座標を検出し、スポット毎の輝度分布曲線のピークとなる座標からスポットの位置関係を判定し、判定されたスポットの輝度を測定することにより、スポットの有無の判定が行われている。
さらに、特許文献3に記載の判定方法では、画像データにおいてスポットの位置を決定してスポットに対応するピクセル群を抽出し、抽出したピクセル群における検出強度のメジアン値と、ピクセル群から上位所定割合および/または下位所定割合のピクセルを除いた群における検出強度のメジアン値との比または差を算出し、算出した比または差と、所定の基準値とに基づいて、スポットの信頼性の良否を判定することが行われている。
特開2009−204414号公報 特開2009−68996号公報 特開2013−186007号公報 特開2008−256428号公報
しかしながら、これらの解析方法では、スポットの検出精度を向上できるものの、DNAチップにおいて、スポットが形成される位置の中心付近にゴミが存在した場合などに、ゴミがスポットとして誤検出されることを有効に排除し得るものではなかった。
また、DNAチップの製造上又は検査作業中の問題で、ムラや形状異常のあるスポットが発生した場合に、その誤検出を有効に排除可能なものでもなかった。
ここで、特許文献4には、マイクロアレイ画像を二値化することなどによって、マイクロアレイ画像に分布するノイズに影響されずに、複数のスポットを有するブロックの位置を、基準スポット位置等の情報なしに自動的に検出する技術が開示されている。
しかしながら、この特許文献4に記載の技術も、ゴミがスポットとして誤検出されることや、ムラや形状異常のあるスポットによる誤検出を防止し得るものではなかった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、DNAチップ画像におけるゴミや擬似的なスポットに基づく誤検出を防止でき、DNAチップを用いた検査の精度を向上させることが可能なDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置は、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定装置であって、画像の二値化処理に用いられる閾値として、前記DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成する多段階二値化処理部と、前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するスポット形状及び位置検出部と、スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するスポット形状及び位置判定部とを備えた構成としてある。
また、本発明のDNAチップ画像のスポット有効性判定方法は、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定方法であって、画像の二値化処理に用いられる閾値として、前記DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成するステップと、前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するステップと、検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するステップとを有する方法としてある。
また、本発明のDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムは、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムであって、コンピュータに、前記DNAチップ画像を入力させ、画像の二値化処理に用いられる閾値として、前記DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成させ、前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出させ、検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定させることを実行させるものとしてある。
本発明によれば、DNAチップ画像におけるゴミや擬似的なスポットに基づく誤検出を防止でき、DNAチップを用いた検査の精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による多段階二値化処理を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による輝度のムラ及びS/N比値を算出するための解析領域を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による処理工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による基準スポット検出の処理工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による通常スポット検出の処理工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置によるスポット形状及び位置判定結果を示す図である。 本発明の実施形態に係るDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による輝度のムラ及びS/N比判定結果、並びに総合判定結果を示す図である。
以下、本発明のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムの好ましい実施形態について説明する。
本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置は、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物がプローブに結合された状態で、DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定装置であって、画像の二値化処理に用いられる閾値として、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成する多段階二値化処理部と、二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するスポット形状及び位置検出部と、スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するスポット形状及び位置判定部とを備えたことを特徴とする。
また、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置は、スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットにおける輝度のムラを検出する輝度ムラ検出部と、輝度ムラ検出部により検出された輝度のムラの良否を判定する輝度ムラ判定部とをさらに備えたものとすることも好ましい。
さらに、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置は、スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットにおけるS/N比値を算出するS/N比算出部と、S/N比算出部により算出されたS/N比値の良否を判定するS/N比判定部とをさらに備えたものとすることも好ましい。
本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定方法は、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物がプローブに結合された状態で、DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定方法であって、画像の二値化処理に用いられる閾値として、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成するステップと、二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するステップと、検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するステップとを有することを特徴とする。
また、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定方法は、検出されたスポットにおける輝度のムラを検出するステップと、検出された輝度のムラの良否を判定するステップとをさらに備えたものとすることも好ましい。
本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムは、プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物がプローブに結合された状態で、DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムであって、コンピュータに、DNAチップ画像を入力させ、画像の二値化処理に用いられる閾値として、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成させ、二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出させ、検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定させることを実行させることを特徴とする。
また、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムは、コンピュータに、検出されたスポットにおける輝度のムラを検出させ、検出された輝度のムラの良否を判定させるものとすることも好ましい。
本実施形態の前提として、DNAチップ画像の被写体であるDNAチップには、上記の通り、プローブが固定化(スポッティング)されて、DNAチップ上にプローブからなるスポットが形成されている。そして、このプローブに対して、蛍光などで標識された被検査物を結合(ハイブリダイズ)させた状態で、DNAチップを撮影することで、本実施形態において用いられるDNAチップ画像を得ることができる。
検査試料に被検査物のDNAが含まれている場合、DNAチップ画像において、プローブが固定化されているスポットの位置に対応して、蛍光などで示されたスポットが現れる。
このように、「スポット」の用語には、一般的に、「DNAチップ上に形成されたスポット」と、「DNAチップ画像に現れたスポット」の2つの意味があるが、本実施形態において、単に「スポット」と称する場合は、「DNAチップ画像に現れたスポット」を意味するものとして用いている。
また、本実施形態の前提として、DNAチップ上には、各スポットの位置を推定するための基準となるスポット(基準スポット)と、被検査物を検出するための通常のスポット(通常スポット)が固定化されている。そして、DNAチップ画像において、これらにそれぞれ対応する基準スポットと通常スポットが現れる。
例えば、DNAチップ上に、縦に8個及び横に8個の合計64個のスポットをマトリックス状に形成し、最下段の両端のスポットを基準スポットとし、残りのスポットを通常スポットとして用い、DNAチップ画像において、これらに対応する基準スポットと通常スポットが現れるようにすることができる。
本実施形態において、単に「スポット」と称する場合は、基準スポットと通常スポットの両方を含む意味として用いている。
次に、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置について、図1〜図3を参照して説明するが、本発明のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置は、これに限定されるものではなく、前述した本発明の特徴を有し、かつ同様の効果を奏する範囲で適宜変更することが可能である。図1は、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置の構成を示すブロック図である。図2は、多段階二値化処理を示す説明図であり、図3は、輝度のムラ及びS/N比値を算出するための解析領域を示す説明図である。
図1に示されるように、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10は、DNAチップ画像入力部101、多段階二値化処理部102、スポット形状及び位置検出部103、スポット形状及び位置判定部104、検出エラー処理部105、輝度ムラ検出部106、輝度ムラ判定部107、S/N比算出部108、S/N比判定部109、通常スポット位置推定部110、及び判定結果出力部111を備えている。
DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバー、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの各種コンピュータを用いて構成でき、上記各構成は、コンピュータにおけるCPU及びメモリ等から構成することができる。また、このような各構成を備えた専用の計数装置として構成することもできる。
DNAチップ画像入力部101は、DNAチップ画像を撮影して得られたDNAチップ画像を、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に入力する。入力されたDNAチップ画像は、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10におけるハードディスクやメモリ等に記憶させることができる。
多段階二値化処理部102は、入力されたDNAチップ画像に対して、二値化処理を実行して、複数の二値化画像を作成することができる。
すなわち、本実施形態における二値化処理は、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、複数の二値化画像を作成可能な点に特徴がある。
具体的には、多段階二値化処理部102は、DNAチップ画像の輝度の最小値と最大値を用いて、その最小値から最大値までの間において、図2に示すように、例えば等間隔(N刻み,N=正の整数)など網羅的に複数の閾値を設定して、各閾値を用いて複数の二値化画像を作成することができる。この輝度の最小値と最大値は、予めDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶させたものを用いてもよく、多段階二値化処理部102によりDNAチップ画像にもとづき決定されたものを用いてもよい。
スポット形状及び位置検出部103は、多段階二値化処理部102により作成された二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出する。
また、スポット形状及び位置検出部103は、スポットの形状として、スポットの円形度及び大きさを検出し、スポットの位置として、スポットの中心位置を検出することができる。
スポットの円形度、大きさ、及び中心位置を検出する方法としては、例えば二値化画像をラベリング処理することにより行うことができる。
具体的には、二値化画像において、スポットの形状及び位置の検出処理を行う一定範囲に対してラスタスキャンを行い、縦、横、斜め方向に連続している部分を同じラベルにする8連結ラベリング処理を行って、同じラベルで示されたピクセル(pixel)にもとづきスポットを検出し、そのピクセル数を面積S(大きさ)として取得することができる。また、外側のピクセルを線で繋いだ長さを周囲長Lとして、4πS/Lの式により円形度を得ることができる。また、同じラベルで示されたピクセルの全ての座標の平均値を算出し、これを中心位置として取得することができる。
スポットの形状及び位置の検出処理を行う一定範囲は、基準スポットについては、基準スポットを探索する一定範囲として、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶させておくことができる。
また、通常スポットについては、後述する通常スポット位置推定部110によって推定され、通常スポットを探索する一定範囲として、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶させたものを用いることができる。
スポット形状及び位置判定部104は、スポット形状及び位置検出部103により得られたスポットの円形度、大きさ、及び中心位置が、良好であると判定される設定範囲内にあるか否かを判定する。
具体的には、例えば円形度が0.6以上、大きさが50ピクセル以上かつ300ピクセル以下、中心位置が推定された位置に対して半径10ピクセル以内の場合に、良好と判定することができる。このような場合、スポットの形状が異常ではなく、位置も良好と判定することができる。
ただし、本実施形態は、これらの数値に限定されるものではなく、判定基準は適宜変更することができる。特に、この具体例では単位としてピクセルを用いているところ、大きさと中心位置は、撮影に用いるカメラの画素数やレンズ倍率によって大きく変わるため、これらの数値はあくまでも参考として示したものである。
スポットの中心位置を判定する理由は、スポットを探索する範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶された一定範囲と、DNAチップ画像における実際のスポットの位置との間に大きなズレが生じる場合があるためである。
このようなズレが生じる主たる原因は、DNAチップの製造工程においてプローブをDNAチップにスポッティングする時、製造装置の機械精度とプローブを含む薬品の表面張力の状態によって、スポットの位置の精度が左右されることにある。
本実施形態によれば、スポットの中心位置を判定することによって、スポットの有効性を高い精度で判定することが可能になっている。
検出エラー処理部105は、基準スポットの検出において、スポット形状及び位置判定部104により、スポットの形状又は位置が良好でないと判定された場合、判定結果出力部111によりエラーを出力させて、処理を終了させることができる。
輝度ムラ検出部106は、スポット形状及び位置検出部103により検出されたスポットにおける輝度のムラを検出する。
このとき、輝度ムラ検出部106は、DNAチップ画像入力部101により入力されたDNAチップ画像における当該スポットの輝度のムラを検出する。
また、輝度ムラ検出部106は、図3に示すように、スポットの大きさより小さい範囲を輝度解析範囲4として設定して、この解析範囲における輝度のムラを検出する。このように、解析範囲をスポットの大きさより小さい範囲にすることで、スポットにおける最も輝度の高い部分を検出対象とすることができ、安定した検出結果を得ることが可能となる。
輝度のムラを検出するための指標としては、次の2つを用いることができる。
まず、第一の輝度ムラ指標として、変動値(CV値)、すなわちスポットにおける輝度の標準偏差を輝度の平均値で割った値を用いることができる。
また、第二の輝度ムラ指標として、スポットにおける輝度から最小値、最大値、及び平均値を取得して、次の式(1)にもとづき算出した値を用いることができる。
(輝度の最大値−輝度の最小値)/輝度の平均値・・・式(1)
輝度ムラ判定部107は、輝度ムラ検出部106により検出された輝度のムラの良否を判定する。
具体的には、例えば変動値が20以下の場合に、ムラがなく、良好であると判定できる。より好ましくは、変動値が15以下、さらに好ましくは10以下の場合に良好であると判定できる。
また、例えば第二の輝度ムラ指標が0.5以下の場合に、ムラがなく、良好であると判定できる。より好ましくは、第二の輝度ムラ指標が0.3以下の場合に良好であると判定できる。
S/N比算出部108は、スポット形状及び位置検出部103により検出されたスポットにおけるS/N比値を算出する。
このとき、S/N比算出部108は、DNAチップ画像入力部101により入力されたDNAチップ画像における当該スポットのS/N比値を算出する。
具体的には、S/N比算出部108は、スポットにおける輝度の中央値を取得すると共に、バッググラウンド値としてスポットの周辺における輝度の中央値を取得し、次の式(2)にもとづきS/N比値を算出することができる。
(輝度の中央値−バッググラウンド値)/バッググラウンド値・・・式(2)
バッググラウンド値は、例えば図3に示すように、スポットを囲む四角形におけるスポットの外側四隅を対象として、取得することができる。
S/N比判定部109は、S/N比算出部108により算出されたS/N比値の良否を判定する。
具体的には、例えばS/N比値が3以上の場合に、良好であると判定することができる。ただし、S/N比値は、DNAチップの種類によって、閾値が変動するものであるため、DNAチップの種類毎に輝度が十分に検出できたと判定可能な値であれば良く、当該閾値に限定されないことは言うまでもない。
通常スポット位置推定部110は、スポット形状及び位置検出部103によって検出された基準スポットの位置にもとづいて、DNAチップ画像における通常スポットの位置を推定する。
その方法は特に限定されないが、例えば検出された基準スポットの中心位置にもとづいて、通常スポットが配置されると想定される位置の座標(グリッド)を算出することにより行うことができる。
判定結果出力部111は、少なくともスポット形状及び位置判定部104による判定結果を出力する。
また、判定結果出力部111は、輝度ムラ判定部107による判定結果、及び/又は、S/N比判定部109による判定結果を出力することもできる。
さらに、判定結果出力部111は、これら全ての判定結果にもとづいて、スポットの有効性を判定する総合判定結果を出力することもできる。
また、判定結果出力部111によって、検出エラー処理部105により基準スポットの検出エラーと判定されたエラー結果を出力することも可能である。
判定結果の具体的な出力方法は、特に限定されないが、例えばDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に接続されたディスプレイなどの表示装置に出力することができる。
次に、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10における処理手順について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置による処理工程を示すフローチャートである。図5は、基準スポット検出の処理工程を示すフローチャートであり、図6は、通常スポット検出の処理工程を示すフローチャートである。本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムは、コンピュータなどの情報処理装置に、以下の処理を実行させる。
図4に示すように、まずDNAチップ画像入力部101が、DNAチップ画像をDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に入力する(ステップ10)。入力されたDNAチップ画像は、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶される。
次に、基準スポットの検出処理が実行され(ステップ20)、次いで通常スポットの検出処理が実行され(ステップ30)、最後に判定結果出力部111により、スポットの有効性の判定結果が出力される(ステップ40)。
次に、基準スポットの検出処理(ステップ20)について、図5を参照して、詳細に説明する。
まず、多段階二値化処理部102が、DNAチップ画像に対して、二値化処理を実行して、二値化画像を作成する(ステップ200)。
このとき、多段階二値化処理部102は、例えば予めDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶された輝度の最小値と最大値を用いて、最小値から最大値までの間の輝度をN刻みにするように、二値化処理で用いる閾値を設定することができる。また、多段階二値化処理部102により、DNAチップ画像にもとづいて、輝度の最小値と最大値を決定するようにしてもよい。
そして、多段階二値化処理部102は、まずは最初の閾値を用いて、DNAチップ画像にもとづき最初の二値化画像を作成する。
次に、スポット形状及び位置検出部103が、基準スポットの内、最初に探索する基準スポットの範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された一定範囲に対して、スポットの形状及び位置の検出処理を実行する(ステップ201)。
例えば、図2に示される二値化処理1回目,閾値b1のDNAチップ画像1における一方の基準スポット2aを探索するための一定範囲2−1に対して、スポットの形状及び位置の検出処理が実行される。
次に、スポット形状及び位置判定部104により、検出された基準スポットの円形度、大きさ、及び中心位置が、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ202)。
基準スポットの円形度、大きさ、及び中心位置のいずれかが設定範囲内でなければ(ステップ202のNO)、全ての閾値に対応する、全ての二値化画像について、スポットの形状及び位置の検出処理が実行されたか否かを確認する(ステップ203)。
二値化処理に用いられていない閾値がまだ存在している場合(ステップ203のNO)、次の閾値を用いて二値化画像を作成し、スポットの形状及び位置の検出処理を実行して、検出された基準スポットの円形度、大きさ、及び中心位置のいずれかが設定範囲内でなければ、同様の処理を繰り返す(ステップ200〜202)。
そして、全ての閾値に対応する、全ての二値化画像について、スポットの形状及び位置の検出処理が実行されていた場合(ステップ203のYES)、検出エラー処理部105により、エラー処理が実行される(ステップ204)。
一方、基準スポットの円形度、大きさ、及び中心位置が設定範囲内であれば(ステップ202のYES)、基準スポットの形状又は位置が良好であると判定され、次に輝度ムラ検出部106により、DNAチップ画像における当該基準スポットの輝度のムラを検出する処理が実行される(ステップ205)。
したがって、この場合、二値化処理に用いられていない閾値がまだ存在している場合であっても、次の閾値を用いた二値化画像の作成、スポットの形状及び位置の検出並びに判定処理は行われない。すなわち、一つの二値化画像で基準スポットの形状又は位置が良好であると判定されると、以降は当該基準スポットについて二値化処理を行うことなく、次にその基準スポットの輝度に関する検出及び判定処理が行われる。
次に、輝度ムラ判定部107により、輝度のムラが、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ206)。
そして、輝度のムラが設定範囲内でなければ(ステップ206のNO)、検出エラー処理部105により、エラー処理が実行される(ステップ204)。
一方、輝度のムラが設定範囲内であれば(ステップ206のYES)、次にS/N比算出部108により、DNAチップ画像における当該基準スポットのS/N比値を算出する処理が実行される(ステップ207)。
次に、S/N比判定部109により、S/N比値が、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ208)。
そして、S/N比値が設定範囲内でなければ(ステップ208のNO)、検出エラー処理部105により、エラー処理が実行される(ステップ204)。
一方、S/N比値が設定範囲内であれば(ステップ208のYES)、全ての基準スポットについて探索を行ったか否かを確認する(ステップ209)。
そして、探索する基準スポットがまだ残っている場合(ステップ209のNO)、次の基準スポットについて、二値化画像の作成以降の処理を再度実行する(ステップ200〜209)。
この場合、既に行われた二値化画像の作成処理により作成された二値化画像については、これらをDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶させておくことで、作成処理を省略することができる。また、最初にステップ100を実行する際に、全ての閾値について二値化画像を作成しておくことも可能である。これは、後述する通常スポット検出においても同様であり、さらに基準スポット検出において作成された二値化画像を、通常スポット検出において用いることも可能である。
そして、全ての基準スポットについて探索が終了した場合(ステップ209のYES)、次に通常スポットの検出処理(ステップ30)を実行する。
次に、通常スポットの検出処理(ステップ30)について、図6を参照して、詳細に説明する。
最初に、通常スポット位置推定部110が、スポット形状及び位置検出部103によって検出された基準スポットの位置にもとづいて、DNAチップ画像における通常スポットの位置(座標)を推定する(ステップ300)。推定された通常スポットの位置は、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶され、各通常スポットについて、以下の処理が行われる。
まず、多段階二値化処理部102が、DNAチップ画像に対して、二値化処理を実行して、二値化画像を作成する(ステップ301)。
多段階二値化処理部102は、基準スポットの検出処理の場合と同様に、まずは最初の閾値を用いて、DNAチップ画像にもとづき最初の二値化画像を作成する。
次に、スポット形状及び位置検出部103が、通常スポットの内、最初に探索する通常スポットの範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に記憶された一定範囲に対して、スポットの形状及び位置の検出処理を実行する(ステップ302)。
例えば、図2に示される二値化処理1回目,閾値b1のDNAチップ画像1における通常スポット3aを探索するための一定範囲3−1に対して、スポットの形状及び位置の検出処理が実行される。
次に、スポット形状及び位置判定部104により、検出された通常スポットの円形度、大きさ、及び中心位置が、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ303)。
通常スポットの円形度、大きさ、及び中心位置のいずれかが設定範囲内でなければ(ステップ303のNO)、全ての閾値に対応する、全ての二値化画像について、スポットの形状及び位置の検出処理が実行されたか否かを確認する(ステップ304)。
二値化処理に用いられていない閾値がまだ存在している場合(ステップ304のNO)、次の閾値を用いて二値化画像を作成し、スポットの形状及び位置の検出処理を実行して、検出された通常スポットの円形度、大きさ、及び中心位置のいずれかが設定範囲内でなければ、同様の処理を繰り返す(ステップ301〜303)。
そして、全ての閾値に対応する、全ての二値化画像について、スポットの形状及び位置の検出処理が実行されていた場合(ステップ304のYES)、当該通常スポットの形状又は位置は良好でないと判定され、次に輝度のムラの検出処理が行われる(ステップ305)。
なお、基準スポットは必ず検出されるべきものであるため、検出できない場合には、エラー処理が実行されるが、通常スポットは、検査試料に当該通常スポットに対応する検出対象の被検査物が含まれていない場合には、検出されないのが正常であるため、通常スポットの形状又は位置が良好でないと判定されてもエラー処理は実行しない。
一方、通常スポットの円形度、大きさ、及び中心位置が設定範囲内であれば(ステップ303のYES)、通常スポットの形状又は位置が良好であると判定され、次に輝度ムラ検出部106により、DNAチップ画像における当該通常スポットの輝度のムラを検出する処理が実行される(ステップ305)。
したがって、この場合、二値化処理に用いられていない閾値がまだ存在している場合であっても、次の閾値を用いた二値化画像の作成、スポットの形状及び位置の検出並びに判定処理は行われない。すなわち、一つの二値化画像で通常スポットの形状又は位置が良好であると判定されると、以降は当該通常スポットについて二値化処理を行うことなく、次にその通常スポットの輝度に関する検出及び判定処理が行われる。
次に、輝度ムラ判定部107により、輝度のムラが、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ306)。なお、前述の通り、基準スポットの場合と異なり、通常スポットについては、輝度のムラが良好でないと判定されてもエラー処理は行わない。
次に、S/N比算出部108により、DNAチップ画像における当該通常スポットのS/N比値を算出する処理が実行される(ステップ307)。
そして、S/N比判定部109により、S/N比値が、良好な範囲としてDNAチップ画像のスポット有効性判定装置10に予め記憶された設定範囲内にあるか否かが判定される(ステップ308)。なお、この場合も、前述の通り、基準スポットの場合と異なり、通常スポットについては、S/N比値が良好でないと判定されてもエラー処理は行わない。
そして、全ての通常スポットについて探索を行ったか否かを確認し(ステップ309)、探索する通常スポットがまだ残っている場合(ステップ309のNO)、次の通常スポットについて、二値化画像の作成以降の処理を再度実行する(ステップ301〜309)。
全ての基準スポットについて探索が終了した場合(ステップ309のYES)、判定結果出力部111によって、判定結果の出力処理を実行する(ステップ40)。
出力する判定結果には、全ての基準スポット及び通常スポットのそれぞれについて、スポット形状及び位置が良好であるか否か、輝度のムラが良好であるか否か、及びS/N比値が良好であるか否かの情報を含めることができる。そして、これら全てが良好であるスポットは、総合判定結果として、有効なスポットであるとの情報を含めることができ、また、これらのいずれかが良好でないと判定されたスポットは、総合判定結果として、有効なスポットでないとの情報を含めることができる。
この判定結果は、判定結果出力部111によって、DNAチップ画像のスポット有効性判定装置10のディスプレイに出力したり、あるいはプリンターから帳票として出力することなどが可能である。
なお、本実施形態で説明した処理フローはこれに限定されず、同様の結果が得られる範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、図5,6に示すフローチャートでは、各種検出処理の後、直ちにその判定処理を行っているが、判定処理を判定結果出力処理の前にまとめて実行してもよい。
具体的には、輝度のムラの検出とS/N比値の検出の両方を先に行った後に、輝度のムラとS/N比値の判定を行うようにすることができる。また、多段階二値化処理によって、最初に全ての閾値の二値化画像を作成して、スポットの形状及び位置の検出を行い、その判定を輝度のムラとS/N比値の判定と共に行うようにすることも可能である。
さらに、スポット毎に処理を行う他、スポットの形状及び位置の検出及び判定を全てのスポットについて行った後に、輝度のムラの検出及び判定を全てのスポットについて行い、次いでS/N比値の検出及び判定を全てのスポットについて行うようにすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムによれば、DNAチップ画像の輝度にもとづき網羅的に複数の閾値を設定して、二値化画像を作成することができ、これらを用いてスポットの形状及び位置が良好であるか否かを判定することができる。
したがって、特定の最適な閾値を考慮することなく、スポットの形状及び位置の検出並びに判定を高い精度で行うことが可能となっている。
また、スポットの輝度のムラとS/N比値が良好であるか否かの判定を併せて行うことができるため、スポットの有効性の判定精度をより向上させることが可能になっている。
上述した実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムを用いて、DNAチップ画像におけるスポットの有効性を判定する実験を行った。
具体的には、図7,8に示すように、2つの基準スポット(実施例1,2)と、7つの通常スポット(実施例3,4、比較例1〜5)に対して、図4〜図6に示されたフローの処理を実行して、各スポットの有効性の判定を行った。
実施例1〜4のスポットは、スポットの形状及び位置、輝度のムラ、S/N比値が全て良好であり、いずれも正常なものである。
また、比較例1,5のスポットは、変形したものであり、比較例2のスポットは、中心位置がずれたものであり、比較例3のスポットは、輝度にムラがあり、比較例4のスポットは、S/N比値が小さいものである。
その結果、実施例1〜4のスポットは、円形度、大きさ、中心位置、輝度ムラ、及びS/N比値のいずれもが良好であり、総合判定として有効なものであると判定された。
一方、比較例1は、S/N比値以外の全ての結果が良好でないと判定され、総合判定として有効なものでないと判定された。
また、比較例2は、中心位置と輝度ムラが良好でないと判定され、総合判定として有効なものでないと判定された。
また、比較例3は、輝度ムラが良好でないと判定され、総合判定として有効なものでないと判定された。
また、比較例4は、円形度、大きさ、中心位置及びS/N比値が良好でないと判定され、総合判定として有効なものでないと判定された。
また、比較例5は、円形度、大きさ、及び中心位置が良好でないと判定され、総合判定として有効なものでないと判定された。
このように、上述した実施形態のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置、DNAチップ画像のスポット有効性判定方法、及びDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムによれば、スポットの有効性の判定を高い精度で行うことができることが確認された。
本発明は、以上の実施形態や実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、図1のブロック図に示される各構成をまとめたり、あるいはより詳細な機能毎に分割したりすることが可能である。また、本発明を、基準スポットを備えていないDNAチップに適用するために、図4〜6から基準スポットの検出処理を省略し、通常スポットの推定位置を予めDNAチップ画像のスポット有効性判定装置に記憶させて実行するものとするなど適宜変更することが可能である。
本発明は、食品検査や環境検査、臨床試験、家畜衛生等におけるカビや食中毒菌などの微生物の検査や、遺伝子検査等の分野において、好適に利用することが可能である。
1 DNAチップ画像
2(2−1,2−2,・・・) 基準スポットの探索範囲
2a 基準スポット
3(3−1,3−2,・・・) 通常スポットの探索範囲
3a 通常スポット
4 輝度解析範囲
5 バックグラウンド解析範囲
10 DNAチップ画像のスポット有効性判定装置
101 DNAチップ画像入力部
102 多段階二値化処理部
103 スポット形状及び位置検出部
104 スポット形状及び位置判定部
105 検出エラー処理部
106 輝度ムラ検出部
107 輝度ムラ判定部
108 S/N比算出部
109 S/N比判定部
110 通常スポット位置推定部
111 判定結果出力部

Claims (15)

  1. プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定装置であって、
    画像の二値化処理に用いられる閾値として、DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成する多段階二値化処理部と、
    前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するスポット形状及び位置検出部と、
    スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するスポット形状及び位置判定部と、を備えた
    ことを特徴とするDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  2. スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットにおける輝度のムラを検出する輝度ムラ検出部と、
    前記輝度ムラ検出部により検出された輝度のムラの良否を判定する輝度ムラ判定部と、をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  3. 前記多段階二値化処理部が、前記DNAチップ画像の輝度の最小値と最大値にもとづいて、前記最小値から前記最大値までの間に網羅的に設定された複数の閾値を用いて、複数の二値化画像を作成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  4. 前記複数の閾値が、前記最小値から前記最大値までの間に等間隔に設定されたことを特徴とする請求項3記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  5. 前記スポット形状及び位置検出部が、スポットの形状として、スポットの円形度及び大きさを検出し、スポットの位置として、スポットの中心位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  6. 前記輝度ムラ検出部が、スポットの輝度のムラとして、スポットにおける輝度の標準偏差を輝度の平均値で割った値、又は、スポットにおける輝度から最小値、最大値、及び平均値を取得して、次の式(1)にもとづき算出する
    ことを特徴とする請求項2記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
    (輝度の最大値−輝度の最小値)/輝度の平均値・・・式(1)
  7. スポット形状及び位置検出部により検出されたスポットにおけるS/N比値を算出するS/N比算出部と、
    前記S/N比算出部により算出されたS/N比値の良否を判定するS/N比判定部と、をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  8. 前記S/N比算出部が、スポットにおける輝度の中央値を取得すると共に、バッググラウンド値としてスポットの周辺における輝度の中央値を取得し、次の式(2)にもとづきS/N比値を算出する
    ことを特徴とする請求項7記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
    (輝度の中央値−バッググラウンド値)/バッググラウンド値・・・式(2)
  9. 前記スポット形状及び位置検出部が、前記DNAチップ画像における各スポットの位置を推定するための基準となる基準スポットの位置に対応する一定範囲に対して、スポットの形状及び位置を検出することにより、基準スポットを検出する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  10. 検出された前記基準スポットの位置にもとづいて、前記DNAチップ画像における前記基準スポット以外のスポットの位置を推定するスポット位置推定部を、さらに備え、
    前記スポット形状及び位置検出部が、前記スポット位置推定部により推定されたスポットの位置に対応する一定範囲に対して、スポットの形状及び位置を検出することにより、スポットを検出する
    ことを特徴とする請求項9記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  11. 少なくとも前記スポット形状及び位置判定部による判定結果を出力する判定結果出力部を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定装置。
  12. プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定方法であって、
    画像の二値化処理に用いられる閾値として、前記DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成するステップと、
    前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出するステップと、
    検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定するステップと、を有する
    ことを特徴とするDNAチップ画像のスポット有効性判定方法。
  13. 検出されたスポットにおける輝度のムラを検出するステップと、検出された輝度のムラの良否を判定するステップと、をさらに備えたことを特徴とする請求項12記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定方法。
  14. プローブが固定化されたDNAチップにおいて、標識された被検査物が前記プローブに結合された状態で、前記DNAチップを撮影して得られるDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記DNAチップ画像を入力させ、
    画像の二値化処理に用いられる閾値として、前記DNAチップ画像の輝度の全体に分布する複数の閾値を用いて、前記DNAチップ画像から複数の二値化画像を作成させ、
    前記二値化画像におけるスポットの形状及び位置を検出させ、
    検出されたスポットの形状及び位置の良否を判定させる
    ことを実行させるためのDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラム。
  15. コンピュータに、検出されたスポットにおける輝度のムラを検出させ、検出された輝度のムラの良否を判定させることを特徴とする請求項14記載のDNAチップ画像のスポット有効性判定プログラム。
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