JP6280760B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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本発明は、基板上に形成されたパターンを検査する技術に関する。
従来より、プリント基板のパターンを検査することが行われている。例えば、特許文献1では、濃淡画像における一つの被検査パターンについて複数の測定位置で特定方向のパターン寸法が測定される。また、比較基準となる良品パターンの濃淡画像における当該測定位置と対応する基準位置での特定方向のパターン寸法に係る基準データが準備される。そして、測定結果から得られた測定データと、基準データとを比較することにより、被検査パターンにおける欠陥の有無が判定される。
また、プリント基板上の配線パターン(実パターン)における各線状パターン要素の線幅を、CAM(Computer Aided Manufacturing)データにおける当該線状パターン要素の設計線幅を基準として検査することも行われる。例えば、実パターンにおける2つの線状パターン要素の設計線幅がそれぞれ60μmおよび120μmであり、当該2つの線状パターン要素に20μmの欠けが存在する場合を想定する。この場合に、実際の線幅が設計線幅よりも30%以上細いまたは太い線状パターン要素は欠陥を含むと判定する処理では、実パターンにおける設計線幅60μmの線状パターン要素は欠陥を含むと判定され、設計線幅120μmの線状パターン要素は欠陥を含まないと判定される。
特開2004−61118号公報
ところで、サブトラクト法のようにエッチングにてプリント基板上にパターンを形成する場合に、エッチングが進むことにより、線状パターン要素の上部が下部よりも細くなることがある。このような線状パターン要素では、下部の幅がほぼ設計線幅となっていれば、その機能に問題はない。しかしながら、プリント基板を撮像した画像中の線状パターン要素の線幅が、当該線状パターン要素の設計線幅と大きく異なるため、設計線幅を利用した検査において虚報が多発してしまう。一方、上記の線状パターン要素において、例えば、一部においてのみ上部が細くなっていない部分が存在する場合、このような部分については、外観的な観点から欠陥として検出することが好ましい。しかしながら、設計線幅を利用した検査では、このような欠陥のみを検出することが困難である。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、検査における虚報を低減するとともに、欠陥を精度よく検出することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上に形成されたパターンを検査する検査装置であって、設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を記憶する記憶部と、前記設計データに基づいて実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す撮像画像を取得する撮像部と、前記撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する線幅測定部と、一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する基準線幅修正部と、他の一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、前記基準線幅情報が、前記設計パターンが配置される領域を2次元に分割することにより得られる行列であり、前記各線状パターン要素の領域に含まれる複数の行列要素に対して、同一の識別符号が付与されたパターン要素マップと、前記各線状パターン要素の前記識別符号と、前記各線状パターン要素の前記基準線幅とを関連付けた線幅テーブルとを含む
請求項に記載の発明は、請求項に記載の検査装置であって、前記基準線幅情報の前記パターン要素マップにおいて、前記設計データが同じ線幅を示す複数の線状パターン要素に対して同一の識別符号が付与されており、前記基準線幅修正部が、前記複数の線状パターン要素のうち、前記代表値が前記基準線幅から所定値以上離れる線状パターン要素に対して前記識別符号とは異なる新たな識別符号を前記パターン要素マップにおいて付与するとともに、前記線幅テーブルにおいて前記新たな識別符号に対して前記代表値に基づく新たな基準線幅を関連付ける。
請求項に記載の発明は、基板上に形成されたパターンを検査する検査装置であって、設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を記憶する記憶部と、前記設計データに基づいて実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す撮像画像を取得する撮像部と、前記撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する線幅測定部と、一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する基準線幅修正部と、他の一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、前記一の基板および前記他の一の基板のそれぞれが多層基板であり、前記撮像部が前記多層基板の外層基板上に形成された前記実パターンの撮像画像を取得する。
請求項に記載の発明は、基板上に形成されたパターンを検査する検査方法であって、a)設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を準備する工程と、b)前記設計データに基づいて実パターンが形成された一の基板に対して取得される前記実パターンを示す撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、c)前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する工程と、d)前記設計データに基づいて実パターンが形成された他の一の基板に対して取得される撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、e)前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する工程とを備え、前記基準線幅情報が、前記設計パターンが配置される領域を2次元に分割することにより得られる行列であり、前記各線状パターン要素の領域に含まれる複数の行列要素に対して、同一の識別符号が付与されたパターン要素マップと、前記各線状パターン要素の前記識別符号と、前記各線状パターン要素の前記基準線幅とを関連付けた線幅テーブルとを含む
請求項に記載の発明は、請求項に記載の検査方法であって、前記基準線幅情報の前記パターン要素マップにおいて、前記設計データが同じ線幅を示す複数の線状パターン要素に対して同一の識別符号が付与されており、前記c)工程において、前記複数の線状パターン要素のうち、前記代表値が前記基準線幅から所定値以上離れる線状パターン要素に対して前記識別符号とは異なる新たな識別符号が前記パターン要素マップにおいて付与されるとともに、前記線幅テーブルにおいて前記新たな識別符号に対して前記代表値に基づく新たな基準線幅が関連付けられる。
請求項に記載の発明は、基板上に形成されたパターンを検査する検査方法であって、a)設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を準備する工程と、b)前記設計データに基づいて実パターンが形成された一の基板に対して取得される前記実パターンを示す撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、c)前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する工程と、d)前記設計データに基づいて実パターンが形成された他の一の基板に対して取得される撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、e)前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する工程とを備え、前記一の基板および前記他の一の基板のそれぞれが多層基板であり、前記b)およびd)工程のそれぞれにおいて、前記撮像画像が前記多層基板の外層基板上に形成された前記実パターンを示す。
本発明によれば、検査における虚報を低減するとともに、修正済みの基準線幅に基づいて実パターンにおける欠陥を精度よく検出することができる。
検査装置の構成を示す図である。 コンピュータの構成を示す図である。 検査装置における機能構成を示すブロック図である。 プリント基板を検査する処理の流れを示す図である。 基準線幅情報の生成を説明するための図である。 パターン要素マップを示す図である。 線幅テーブルを示す図である。 プリント基板上の実パターンを示す二値画像である。 プリント基板の断面を示す図である。 撮像画像を示す図である。 撮像画像およびパターン要素マップを示す図である。 修正パターン要素マップを示す図である。 修正線幅テーブルを示す図である。 撮像画像を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る検査装置1の構成を示す図である。検査装置1は、例えば、電子部品が実装される前のプリント基板9(プリント配線基板とも呼ばれる。)の外観を検査する装置である。本実施の形態における検査対象のプリント基板9は、電子回路パターンが形成された複数の基板を重ね合わせた多層基板である。
検査装置1は、プリント基板9を撮像する装置本体2、および、検査装置1の全体動作を制御するとともに、後述の演算部等を実現するコンピュータ5を備える。装置本体2は、プリント基板9を撮像して多階調の撮像画像(のデータ)を取得する撮像デバイス21、プリント基板9を保持するステージ22、および、撮像デバイス21に対してステージ22を相対的に移動するステージ駆動部23を有する。撮像デバイス21は、照明光を出射する照明部211、プリント基板9に照明光を導くとともにプリント基板9からの光が入射する光学系212、および、光学系212により結像されたプリント基板9の像を電気信号に変換する撮像部213を有する。ステージ駆動部23はボールねじ、ガイドレール、モータ等により構成される。コンピュータ5がステージ駆動部23および撮像デバイス21を制御することにより、プリント基板9上の所定の領域が撮像される。
図2は、コンピュータ5の構成を示す図である。コンピュータ5は各種演算処理を行うCPU51、基本プログラムを記憶するROM52および各種情報を記憶するRAM53を含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。コンピュータ5は、情報記憶を行う固定ディスク54、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ55、操作者からの入力を受け付けるキーボード56aおよびマウス56b、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置57、並びに、検査装置1の他の構成との間で信号を送受信する通信部58をさらに含む。
コンピュータ5では、事前に読取装置57を介して記録媒体8からプログラム80が読み出されて固定ディスク54に記憶されている。CPU51は、プログラム80に従ってRAM53や固定ディスク54を利用しつつ演算処理を実行する。
図3は、検査装置1における機能構成を示すブロック図であり、図3では、コンピュータ5のCPU51、ROM52、RAM53、固定ディスク54等により実現される機能構成を、符号5を付す破線の矩形にて囲んでいる。コンピュータ5は、演算部41および記憶部49を有する。演算部41は、線幅情報生成部410、線幅測定部411、基準線幅修正部412および欠陥検出部413を有する。記憶部49は、CAMデータ(またはCADデータ)等の設計データに基づいて生成される基準線幅情報48を記憶する。基準線幅情報48はパターン要素マップ481および線幅テーブル482を含む。これらの構成が実現する機能の詳細については後述する。なお、これらの機能は専用の電気回路により構築されてもよく、部分的に専用の電気回路が利用されてもよい。
図4は、検査装置1がプリント基板9を検査する処理の流れを示す図である。ここでは、1つのロット(以下、「対象ロット」という。)として製造される複数のプリント基板9が検査対象であるものとする。対象ロットに含まれる複数のプリント基板9は同一の製品(半製品)であり、同じ条件にて製造される。検査装置1では、まず、プリント基板9の外層基板上のパターン(以下、実際のプリント基板9上のパターンを「実パターン」という。)を形成する際に利用された設計データから基準線幅情報48が生成されて準備される(ステップS11)。
図5は基準線幅情報48の生成を説明するための図である。設計データは、図5中の左側の設計パターン7を示すものであり、対象ロットに含まれる複数のプリント基板9上の実パターンは、例えば設計パターン7を示すフォトマスクを用いたフォトリソグラフィ等を利用して形成される。すなわち、プリント基板9では、設計データに基づいて実パターンが形成されている。演算部41の線幅情報生成部410では、設計データが示す設計パターン7において、一定の線幅(以下、設計データが示す線幅を「基準線幅」という。)を有する線状パターン要素711が抽出され、それぞれが同一の基準線幅を有する線状パターン要素711の集合のみを示す複数のパターン画像が生成される。
例えば、設計パターン7が、基準線幅50μmの線状パターン要素711、基準線幅75μmの線状パターン要素711、および、基準線幅100μmの線状パターン要素711を含む場合には、図5の右側の上段に示すように、基準線幅50μmの線状パターン要素711の集合のみを示すパターン画像71が取得される。また、図5の右側の中段に示すように、基準線幅75μmの線状パターン要素711の集合のみを示すパターン画像72が取得され、図5の右側の下段に示すように、基準線幅100μmの線状パターン要素711の集合のみを示すパターン画像73が取得される。各パターン画像71〜73は、設計パターン7が配置される領域を2次元に分割することにより得られる行列であり、複数の行列要素70(画素)の2次元配列である。パターン画像71〜73における行方向および列方向の解像度、すなわち、1つの行列要素70に対応するプリント基板9上の領域の大きさは予め定められている。
続いて、各パターン画像71〜73において線状パターン要素711の集合に含まれる全ての行列要素70に対して、同一の識別符号を付与し、これらのパターン画像71〜73を合成することにより、図6に示すパターン要素マップ481が取得される。図6のパターン要素マップ481では、基準線幅50μmの線状パターン要素711の集合に対応する行列要素70、すなわち、パターン画像71において線状パターン要素711を示す行列要素70に識別符号「1」を付している。また、基準線幅75μmの線状パターン要素711の集合に対応する行列要素70に識別符号「2」を付し、基準線幅100μmの線状パターン要素711の集合に対応する行列要素70に識別符号「3」を付している。さらに、いずれの線状パターン要素711にも含まれない行列要素70に、背景を示す識別符号「0」を付している。図6では、各線状パターン要素711に含まれる行列要素70を太線にて囲むとともに、当該行列要素70に平行斜線を付している。実際の設計パターンでは、ドリル孔等の領域も含んでおり、パターン要素マップ481では、ドリル孔等の領域に含まれる行列要素70には、予め定められた識別符号が付与される。
線幅情報生成部410では、さらに、線状パターン要素711の各識別符号と、当該線状パターン要素711の基準線幅とを関連付けた線幅テーブル482が図7に示すように生成される。図7の線幅テーブル482では、識別符号「1」、識別符号「2」および識別符号「3」は、それぞれ基準線幅50μm、基準線幅75μm、および、基準線幅100μmに関連付けられる。
線幅テーブル482は、各識別符号が示す線状パターン要素711の集合に対して行う検査項目、線幅の下限率、および、線幅の上限率も示している。検査項目、線幅の下限率、および、線幅の上限率の内容については後述する。なお、線幅テーブル482では、ドリル孔等の領域を示す識別符号に対して、当該領域のパラメータの値(例えば、ドリル孔の直径)が関連付けられてよい。以上の処理にて生成されるパターン要素マップ481および線幅テーブル482は、設計パターン7において各線状パターン要素711の基準線幅、および、当該線状パターン要素711の位置を示す基準線幅情報48として記憶部49に記憶される。
基準線幅情報48が準備されると、対象ロットに含まれる複数のプリント基板9のうち最初のプリント基板9がステージ22(図1参照)上に載置され、ステージ駆動部23により、プリント基板9上の所定の領域が撮像部213による撮像領域に配置される。そして、撮像部213により実パターンを示す撮像画像が取得され、演算部41に出力される(ステップS12)。既述のように、プリント基板9は多層基板であり、撮像部213により、多層基板の外層基板上に形成された実パターンの撮像画像が取得される。撮像画像では、複数の画素が行方向および列方向に配列される。
ここで、撮像部213により取得される実パターンの撮像画像について述べる。図8は、プリント基板9上の実パターンの一部を示す二値画像であり、撮像部213により取得された実パターンの多階調の撮像画像を所定の閾値にて二値化した画像を示す。図9は、図8中の矢印A−Aの位置におけるプリント基板9の断面を示す図である。プリント基板9の表面には、例えばサブトラクト法により多数の線状パターン要素91が銅等の金属にて形成されている。以下の説明では、実パターンを示す画像中の線状パターン要素についても、プリント基板9上の線状パターン要素と同じ符号91を付す。
多層基板であるプリント基板9におけるパターンの形成では、エッチング工程の前のめっき工程において、ドリル孔の側面等も当該金属にて覆うために、比較的厚い金属膜(例えば、厚さ数十μmの膜)が形成される。図8中の複数の線状パターン要素91,91aの設計データにおける基準線幅は同じであるが、プリント基板9上の一部の領域にて他の領域よりもエッチングが進むことにより、図9に示すように、一部の線状パターン要素91aにおいて上部が下部よりも細くなる。例えば、当該線状パターン要素91aの下部の幅W1は100μmであり、上部の幅W2は60μmである。実際には、線状パターン要素の密度が低い領域や、プリント基板9の外縁近傍の領域では、他の領域に比べて線状パターン要素の上部が細くなりやすい。撮像部213では、線状パターン要素91,91aの表面に焦点を合わせて画像が取得される。したがって、下部の幅がほぼ基準線幅となっており、その機能に問題がない線状パターン要素91aの撮像画像における線幅が基準線幅と大きく相違する。
以下の説明では、理解を容易にするため、図10に示す撮像画像61を参照する。図10の撮像画像61は、図5の左側の設計パターン7に対応する実パターンが形成されたプリント基板9を撮像することにより取得される。撮像画像61における行方向および列方向の解像度は、図6のパターン要素マップ481の行方向および列方向の解像度と同じであり、撮像画像61の画素の個数はパターン要素マップ481の行列要素70の個数と一致する。図10の撮像画像61は簡略化したものであり、実際の撮像画像は多数の画素を含む。
線幅測定部411では、図11に示すように、撮像画像61において一の画素60aが注目画素として特定される。続いて、パターン要素マップ481において注目画素60aと同じ位置の行列要素70aの識別符号が特定される。行列要素70aと同じ識別符号が付与された行列要素70を対象行列要素として、行列要素70aを含む対象行列要素の配列から所定の手法により行列要素70aを含む線状パターン要素711の線幅方向が特定され、注目画素60aにおける線幅方向として決定される。図11では、線幅方向を符号A1を付す矢印にて示している。線幅方向が決定されると、撮像画像61において線状パターン要素91を示す画素60をパターン画素として、注目画素60aを含んで線幅方向に連続するパターン画素の個数が求められる。本実施の形態では、パターン画素は、所定のパターン閾値以上の値を有する画素である。線幅方向に連続するパターン画素の個数は、注目画素60aの位置における線状パターン要素91の線幅として、注目画素60aの位置(座標)、および、注目画素60aに対応する行列要素70aの識別符号と共に記憶される。なお、注目画素60aがパターン画素ではない場合には、当該注目画素60aにおける線状パターン要素91の線幅は利用不可となる。
線幅測定部411では、撮像画像61の全ての画素のそれぞれを注目画素として上記処理を繰り返すことにより、撮像画像61の全ての画素の位置における線状パターン要素91の線幅(利用不可の線幅を含む。)が求められる。以上の処理により、撮像画像61に基づいて、実パターンにおける各線状パターン要素91の複数の位置の線幅が測定される(ステップS13)。なお、線幅測定部411では、多階調の撮像画像61をパターン閾値にて二値化した画像において線幅が求められてよい。また、パターン要素マップ481において、基準線幅が同じであり、かつ、長手方向が同じである線状パターン要素711の集合に同一の識別符号が付与される場合には、線幅テーブル482において各識別符号の線状パターン要素711の線幅方向が含められ、線幅テーブル482を参照することにより線幅方向が特定されてよい。
基準線幅修正部412では、パターン要素マップ481にて用いられる複数の識別符号のうち一の識別符号が注目識別符号として特定される。続いて、パターン要素マップ481において、注目識別符号が付与された複数の行列要素70のうち、互いに隣接するとともに同一方向に伸びる行列要素70の集合が、同一の線状パターン要素711に含まれる行列要素70として決定される。そして、各線状パターン要素711に含まれる複数の行列要素70の位置に対して求められた複数の線幅(ただし、利用不可の線幅を除く。)の平均値が、線幅の代表値として求められる。上記処理により、注目識別符号の各線状パターン要素711に含まれるパターン要素マップ481の複数の行列要素70が特定されるとともに、当該線状パターン要素711に対して実パターンにおける線幅の代表値が取得される。なお、線幅の代表値は、中央値等の他の統計値であってよく、各線状パターン要素711に対して求められた複数の線幅の分布における中央近傍を示す値であればよい。
続いて、注目識別符号を用いて線幅テーブル482を参照することにより、注目識別符号の基準線幅が確認される。また、注目識別符号の線状パターン要素711のうち、線幅の代表値が注目識別符号の基準線幅から所定値以上離れる各線状パターン要素711が、特定線状パターン要素711として特定される。そして、パターン要素マップ481において特定線状パターン要素711に含まれる複数の行列要素70に対して注目識別符号とは異なる新たな識別符号が付与される。また、線幅テーブル482において当該新たな識別符号に対して、特定線状パターン要素711の線幅の代表値が基準線幅として関連付けられる。なお、注目識別符号の基準線幅に対して、特定線状パターン要素711の線幅の代表値が予め設定された値以上離れる場合には、ディスプレイ55にその旨が表示されて操作者に報告されることが好ましい。特定線状パターン要素711の特定に利用される上記所定値は、基準線幅に対する割合(例えば、30%等)にて規定されてよい。
基準線幅修正部412では、パターン要素マップ481における全ての識別符号のそれぞれを注目識別符号として上記処理が繰り返される。このようにして、パターン要素マップ481および線幅テーブル482が修正(更新)される。すなわち、基準線幅情報48が示す各線状パターン要素711の基準線幅が、当該線状パターン要素711の実パターンにおける線幅の代表値に基づいて修正される。その結果、新たな基準線幅情報(以下、「修正基準線幅情報」という。)が生成される(ステップS14)。以下の説明では、修正基準線幅情報に含まれるパターン要素マップおよび線幅テーブルをそれぞれ「修正パターン要素マップ」および「修正線幅テーブル」と呼ぶ。なお、新たな識別符号に対して関連付けられる新たな基準線幅は必ずしも代表値自体である必要はなく、例えば、一定間隔の値のうち代表値に最も近い値等、代表値に基づく値であればよい。
図12は、修正基準線幅情報に含まれる修正パターン要素マップ481aを示す図であり、図13は、修正基準線幅情報に含まれる修正線幅テーブル482aの一部を示す図である。図12の修正パターン要素マップ481aおよび図13の修正線幅テーブル482aは、図10の撮像画像61に基づいて修正されたものである。撮像画像61が示す実パターンでは、一部の線状パターン要素91a,91bの線幅が基準線幅よりも細くなっている(図10では、基準線幅の線状パターン要素91a,91bを二点鎖線にて示している。)。修正パターン要素マップ481aでは、実パターンの線状パターン要素91aに対応する行列要素70に新たな識別符号「4」が付与され、線状パターン要素91bに対応する行列要素70に新たな識別符号「5」が付与される。また、修正線幅テーブル482aでは、識別符号「4」に対して新たな基準線幅30μmが関連付けられ、識別符号「5」に対して新たな基準線幅50μmが関連付けられる。
また、図10の撮像画像61が示す実パターンは、突起や欠け等の欠陥Kを含んでおり、図12の修正パターン要素マップ481aでは、欠陥Kに対応する行列要素70を太い破線にて囲んでいる。既述のように、修正基準線幅情報では、線状パターン要素711の実パターンにおける線幅の代表値が求められるため、当該欠陥Kの存在のみによっては、当該欠陥Kを含む線状パターン要素711の識別符号が変更されることはない。言い換えると、欠陥Kに対応する行列要素70の識別符号は、周囲の識別符号に合わせられている。
修正基準線幅情報が生成されると、検査対象のプリント基板9の撮像画像が取得される(ステップS15)。ここでは、最初のプリント基板9も検査対象であるため、ステップS15の処理は省略され、ステップS12の処理にて取得された撮像画像が利用される。続いて、線幅測定部411では、上記ステップS13と同様に、撮像画像61において一の画素60aが注目画素として特定され(図11参照)、注目画素60aの位置における線状パターン要素91の線幅が求められる。注目画素60aの位置における線幅は、欠陥検出部413に出力される。
欠陥検出部413では、修正パターン要素マップ481aにおいて注目画素60aと同じ位置の行列要素70aの識別符号が対象識別符号として特定され、対象識別符号を用いて修正線幅テーブル482aを参照することにより、検査項目が確認される(図7参照)。検査項目が「線幅細り」である場合には、対象識別符号の基準線幅に対して下限率を掛けて得た値を基準線幅から引くことにより線幅の下限値が求められる。そして、注目画素60aの位置における線状パターン要素91の線幅が当該下限値よりも小さい場合には、実パターンの線状パターン要素91の線幅が注目画素60aの位置にて過度に細っていると判定され、「線幅細り」の欠陥のリストに注目画素60aの位置が含められる。また、検査項目が「線幅太り」である場合には、対象識別符号の基準線幅に対して上限率を掛けて得た値を基準線幅に足すことにより線幅の上限値が求められる。そして、注目画素60aの位置における線状パターン要素91の線幅が当該上限値よりも大きい場合には、実パターンの線状パターン要素91の線幅が注目画素60aの位置にて過度に太っていると判定され、「線幅太り」の欠陥のリストに注目画素60aの位置が含められる。なお、注目画素60aにおける線幅が利用不可である場合や、修正線幅テーブル482aにおいて対象識別符号に対していずれの検査項目も付与されていない場合には、上記処理は省略される。
実際には、撮像画像61の全ての画素のそれぞれを注目画素として、線幅測定部411および欠陥検出部413により上記処理が繰り返される。以上のようにして、撮像画像61に基づいて、実パターンにおける各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され(ステップS16)、複数の位置の線幅のそれぞれを、修正基準線幅情報が示す当該線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、プリント基板9の実パターンにおける欠陥が検出される(ステップS17)。
最初のプリント基板9に対する検査が完了すると、対象ロットに含まれる2番目のプリント基板9が撮像され、図14に示す撮像画像62が取得される(ステップS18,S15)。そして、撮像画像62に基づく各位置における線幅の測定、および、当該線幅と基準線幅との比較による欠陥の検出が行われる(ステップS16,S17)。既述のように、対象ロットに含まれる複数のプリント基板9は同じ条件にて製造されるため、2番目のプリント基板9においても、図14に示すように、一部の線状パターン要素91a,91bの線幅が、設計データにおける基準線幅(修正前の基準線幅)よりも細くなっている。検査装置1では、これらの線状パターン要素91a,91bに対して、修正線幅テーブル482aが示す基準線幅に基づいて欠陥Kが検出される。上記ステップS15〜S17の処理が、対象ロットに含まれる全てのプリント基板9に対して行われると、検査装置1における処理が完了する(ステップS18)。なお、対象ロットに対して生成された修正基準線幅情報が他のロットのプリント基板9の検査に用いられてもよい。
ここで、基準線幅情報48を修正することなく、実パターンの欠陥の検出に利用する比較例の処理について述べる。比較例の処理では、上部が下部よりも細くなる一部の線状パターン要素91a,91bに対しても、設計データにおける基準線幅が利用される。したがって、下部の幅がほぼ基準線幅となっており、その機能に問題がない線状パターン要素91a,91bの大部分が欠陥として検出され、虚報が多発してしまう。一方、上記線状パターン要素91a,91bにおいて、例えば、一部においてのみ上部が細くなっていない部分が存在する場合、このような部分については、外観的な観点から欠陥として検出することが好ましい。しかしながら、比較例の処理では、設計データにおける基準線幅が利用されるため、このような欠陥を検出することが困難である。
これに対し、検査装置1では、一のプリント基板9に対して取得される撮像画像に基づいて、当該プリント基板9の実パターンにおける各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定される。そして、基準線幅情報48が示す当該線状パターン要素の基準線幅を当該複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報が生成される。また、他の一のプリント基板9に対して取得される撮像画像に基づいて、当該プリント基板9の実パターンにおける各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定される。そして、当該複数の位置の線幅のそれぞれを、修正基準線幅情報が示す当該線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、当該プリント基板9の実パターンにおける欠陥が検出される。これにより、実パターンにおいて上部が細った線状パターン要素が形成される等の場合であっても、実パターンの表面を示す撮像画像に基づく検査において虚報を低減することができるとともに、修正済みの基準線幅に基づいて実パターンにおける欠陥を精度よく検出することが実現される。なお、検査装置1は、上部が太った線状パターン要素の検査に利用されてよい。
また、基準線幅情報48が、パターン要素マップ481と線幅テーブル482とを含み、プリント基板9の検査の際に、修正パターン要素マップ481aおよび修正線幅テーブル482aが生成される。そして、修正パターン要素マップ481aの各行列要素70に対応する撮像画像中の位置において、線状パターン要素の線幅が測定されるとともに、当該行列要素70の識別符号を用いて線幅テーブル482を参照することにより当該線状パターン要素の基準線幅が特定される。これにより、欠陥の検出を高精細に、かつ、効率よく行うことが可能となる。
上記検査装置1では様々な変形が可能である。
線幅測定部411では、撮像画像における各線状パターン要素の全ての位置(画素)にて線幅が測定される必要はなく、検査装置1にて求められる測定精度によっては、任意に定められた複数の測定点のみにて線幅が測定されてよい。この場合も、各線状パターン要素の複数の測定点の線幅を測定し、基準線幅情報48が示す当該線状パターン要素の基準線幅を、当該複数の測定点の線幅の代表値に基づいて修正することにより、検査における虚報の低減および欠陥の高精度な検出が可能となる。
また、基準線幅情報48は、必ずしもパターン要素マップ481および線幅テーブル482を含む必要はなく、例えば、上記のように、任意に定められた複数の測定点のみにて線幅が測定される場合には、各測定点の座標および当該測定点における基準線幅のみを示す基準線幅情報が準備されてよい。このような基準線幅情報も、実質的に各線状パターン要素の基準線幅、および、当該線状パターン要素の位置を示すものであるといえる。
上記実施の形態では、パターン要素マップ481において、設計データが同じ線幅を示す複数の線状パターン要素に対して同一の識別符号を付与することにより、線幅テーブル482の内容が簡素化されるが、設計パターンに含まれる線状パターン要素の個数が比較的少ない場合等には、線状パターン要素毎に識別符号が付与されてもよい。線状パターン要素毎に識別符号が付与される基準線幅情報48では、全ての線状パターン要素において、基準線幅が線幅の代表値に修正されてもよい。
検査装置1における検査対象の基板は、プリント基板の内層基板であってよく、また、半導体基板、あるいは、ガラス基板等であってもよい。検査装置1では、様々な基板上に形成されたパターンを検査することが可能である。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 検査装置
7 設計パターン
9 プリント基板
48 基準線幅情報
49 記憶部
61,62 撮像画像
70,70a 行列要素
91,91a,91b (実パターンの)線状パターン要素
213 撮像部
411 線幅測定部
412 基準線幅修正部
413 欠陥検出部
481 パターン要素マップ
481a 修正パターン要素マップ
482 線幅テーブル
482a 修正線幅テーブル
711 (設計パターンの)線状パターン要素
K 欠陥
S11〜S18 ステップ

Claims (6)

  1. 基板上に形成されたパターンを検査する検査装置であって、
    設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を記憶する記憶部と、
    前記設計データに基づいて実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す撮像画像を取得する撮像部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する線幅測定部と、
    一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する基準線幅修正部と、
    他の一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する欠陥検出部と、
    を備え
    前記基準線幅情報が、
    前記設計パターンが配置される領域を2次元に分割することにより得られる行列であり、前記各線状パターン要素の領域に含まれる複数の行列要素に対して、同一の識別符号が付与されたパターン要素マップと、
    前記各線状パターン要素の前記識別符号と、前記各線状パターン要素の前記基準線幅とを関連付けた線幅テーブルと、
    を含むことを特徴とする検査装置。
  2. 請求項に記載の検査装置であって、
    前記基準線幅情報の前記パターン要素マップにおいて、前記設計データが同じ線幅を示す複数の線状パターン要素に対して同一の識別符号が付与されており、
    前記基準線幅修正部が、前記複数の線状パターン要素のうち、前記代表値が前記基準線幅から所定値以上離れる線状パターン要素に対して前記識別符号とは異なる新たな識別符号を前記パターン要素マップにおいて付与するとともに、前記線幅テーブルにおいて前記新たな識別符号に対して前記代表値に基づく新たな基準線幅を関連付けることを特徴とする検査装置。
  3. 基板上に形成されたパターンを検査する検査装置であって、
    設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を記憶する記憶部と、
    前記設計データに基づいて実パターンが形成された基板を撮像することにより、前記実パターンを示す撮像画像を取得する撮像部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する線幅測定部と、
    一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する基準線幅修正部と、
    他の一の基板に対して前記撮像部により取得される撮像画像に基づいて、前記線幅測定部により前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅が測定され、前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する欠陥検出部と、
    を備え、
    前記一の基板および前記他の一の基板のそれぞれが多層基板であり、
    前記撮像部が前記多層基板の外層基板上に形成された前記実パターンの撮像画像を取得することを特徴とする検査装置。
  4. 基板上に形成されたパターンを検査する検査方法であって、
    a)設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を準備する工程と、
    b)前記設計データに基づいて実パターンが形成された一の基板に対して取得される前記実パターンを示す撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、
    c)前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する工程と、
    d)前記設計データに基づいて実パターンが形成された他の一の基板に対して取得される撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、
    e)前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する工程と、
    を備え
    前記基準線幅情報が、
    前記設計パターンが配置される領域を2次元に分割することにより得られる行列であり、前記各線状パターン要素の領域に含まれる複数の行列要素に対して、同一の識別符号が付与されたパターン要素マップと、
    前記各線状パターン要素の前記識別符号と、前記各線状パターン要素の前記基準線幅とを関連付けた線幅テーブルと、
    を含むことを特徴とする検査方法。
  5. 請求項に記載の検査方法であって、
    前記基準線幅情報の前記パターン要素マップにおいて、前記設計データが同じ線幅を示す複数の線状パターン要素に対して同一の識別符号が付与されており、
    前記c)工程において、前記複数の線状パターン要素のうち、前記代表値が前記基準線幅から所定値以上離れる線状パターン要素に対して前記識別符号とは異なる新たな識別符号が前記パターン要素マップにおいて付与されるとともに、前記線幅テーブルにおいて前記新たな識別符号に対して前記代表値に基づく新たな基準線幅が関連付けられることを特徴とする検査方法。
  6. 基板上に形成されたパターンを検査する検査方法であって、
    a)設計データが示す設計パターンにおいて、一定の線幅を有する各線状パターン要素の前記線幅である基準線幅、および、前記各線状パターン要素の位置を示す基準線幅情報を準備する工程と、
    b)前記設計データに基づいて実パターンが形成された一の基板に対して取得される前記実パターンを示す撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、
    c)前記基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の前記基準線幅を、前記複数の位置の線幅の代表値に基づいて修正することにより、修正基準線幅情報を生成する工程と、
    d)前記設計データに基づいて実パターンが形成された他の一の基板に対して取得される撮像画像に基づいて、前記実パターンにおける前記各線状パターン要素の複数の位置の線幅を測定する工程と、
    e)前記複数の位置の線幅のそれぞれを、前記修正基準線幅情報が示す前記各線状パターン要素の基準線幅と比較することにより、前記他の一の基板の前記実パターンにおける欠陥を検出する工程と、
    を備え、
    前記一の基板および前記他の一の基板のそれぞれが多層基板であり、
    前記b)およびd)工程のそれぞれにおいて、前記撮像画像が前記多層基板の外層基板上に形成された前記実パターンを示すことを特徴とする検査方法。
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