JP2016182838A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ABSモジュールがエンジンの熱を受けにくく、しかも、ABSモジュールから前輪の制動手段までの配管ホースを短くでき、ABSモジュールを前輪からの跳ね上げ物からも保護することができる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】エンジン2を、メインフレーム12の下方側でダウンフレーム13に支持させる。燃料タンク50を、エンジン2の上方側でメインフレーム12に支持させる。ヘッドパイプ11に保持されるフロントフォーク22に前輪の制動手段を取り付け、制動手段とABSモジュール33を配管ホース36で接続する。ABSモジュール33を、エンジン2の上方かつ前方で、燃料タンク50の下方に配置する。【選択図】図5

Description

この発明は、アンチロックブレーキ用モジュールを備えた鞍乗型車両に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗型車両において、車輪のスリップ率をフィードバックして車輪に対する制動力を制御するアンチロックブレーキシステム(以下、「ABS」と呼ぶ)を採用した車両が増加している。ABSにおいては、車輪のスリップ検出時に制動手段に対するブレーキ液の給排を制御するためのバルブやアクチュエータ、制御装置等がABSモジュールとして、車両に搭載される。
ABSモジュールは、多くの精密部品や電子部品を内蔵するため、車両の熱源や振動源からできるだけ遠ざけて配置することが望まれている。このため、従来より、この要望を満たすための対策を施した鞍乗型車両が種々案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型車両は、メインフレームの下側でヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームの後部にエンジンが支持され、そのエンジンの前部側にラジエータが配置されるとともに、ダウンフレームのラジエータの下方位置にABSモジュールが取り付けられている。そして、エンジンの排気部に接続されたエキゾーストパイプは、車体左右の一側方から車体後方側に向かって引き出され、ABSモジュールは、ダウンフレームのうちの、エキゾーストパイプの引き出される側と逆側の側部に取り付けられている。
特開2012−210849号公報
しかし、特許文献1に記載の鞍乗型車両においては、エンジンの前方のラジエータよりも下方位置にABSモジュールが配置されているため、フロントフォークの下縁に支持される前輪側の制動手段とABSモジュールの間の配管ホースの長さが長くなるうえ、車両走行時に路上の小石や泥、水等を跳ね上げる前輪の接地部にABSモジュールが高さ方向で近接することになる。
そこでこの発明は、ABSモジュールがエンジンの熱を受けにくく、しかも、ABSモジュールから前輪の制動手段までの配管ホースを短くでき、ABSモジュールを前輪からの跳ね上げ物からも保護することができる鞍乗型車両を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗型車両は、上記課題を解決するために、ヘッドパイプ(11)から後方に延びるメインフレーム(12)と、前記メインフレーム(12)の下方で前記ヘッドパイプ(11)から下方に延びるダウンフレーム(13)と、前記メインフレーム(12)の下方側で前記ダウンフレーム(13)に支持されるエンジン(2)と、前記エンジン(2)の上方側で前記メインフレーム(12)に支持される燃料タンク(50)と、前記ヘッドパイプ(11)に転舵可能に保持されて下端で前輪(Wf)を回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク(22)と、前記フロントフォーク(22)に保持されて前記前輪(Wf)に制動力を付与する制動手段(32)と、前記制動手段(32)に配管ホース(36)を介して接続されるABSモジュール(33)と、を備える鞍乗型車両において、前記ABSモジュール(33)は、前記エンジン(2)の上方かつ前方で、前記燃料タンク(50)の下方に配置されるようにした。
この構成により、ABSモジュール(33)がエンジン(2)の上方かつ前方に配置されることから、車両の走行時にエンジン(2)の熱がABSモジュール(33)に伝達されにくくなるとともに、ABSモジュール(33)から前輪(Wf)の制動手段(32)までの配管ホース(36)の長さも短くなる。また、ABSモジュール(33)が前輪(Wf)の接地部から上方に離間した位置に配置されることから、前輪(Wf)からの跳ね上げ物もABSモジュール(33)に当たりにくくなる。
前記ABSモジュール(33)は、前記ダウンフレーム(13)の左右のいずれか一方側の側部に取り付けられ、前記制動手段(32)は、前記一対のフロントフォーク(22)の左右のいずれかで前記ダウンフレーム(13)の他方側と同じ側に取り付けられ、前記配管ホース(36)は、前記ダウンフレーム(13)を左右に横切って前記ABSモジュール(33)と前記制動手段(32)を接続するようにしても良い。
この場合、ABSモジュール(33)と制動手段(32)を接続する配管ホース(36)がダウンフレーム(13)を左右に横切って配索されることから、操向ハンドル(21)を転舵することで左右のフロントフォーク(22)がヘッドパイプ(11)を中心としていずれの方向に旋回するときにも、配管ホース(36)の全長を必要以上に長くすることなく充分な弛みを維持することができる。
前記ABSモジュール(33)は、前記前輪(Wf)よりも上方に配置されることが望ましい。
この場合、車体側に取り付けられるABSモジュール(33)が前輪(Wf)よりも下方にないため、ABSモジュール(33)に接続される配管ホース(36)を前輪(Wf)との干渉を避けるために上方側に大きく迂回させて配索する必要がなくなる。したがって、この構成を採用することにより、配管ホース(36)をより短縮することができる。
前記ABSモジュール(33)における前記配管ホース(36)と、前記ABSモジュール(33)から延びる接続部材(45)の接続部(45a)は、車両側面視で前記ダウンフレーム(13)と重なるように配置されるようにしても良い。
この場合、ABSモジュール(33)から延びる接続部材(45)の接続部(45a)の前方側にダウンフレーム(13)が配置されないため、接続部(45a)や配管ホース(36)にダウンフレーム(13)を迂回させるための特殊な構造を用いる必要がなくなる。このため、配管ホース(36)の配索の自由度が高まる。
前記ダウンフレーム(13)の車幅方向外側を覆うサイドカウル(55)を有し、前記ABSモジュール(33)は、側面視で前記サイドカウル(55)と車幅方向内側で重なるように配置されるようにしても良い。
この場合、ABSモジュール(33)の車幅方向外側がサイドカウル(55)によって覆われるため、ABSモジュール(33)を外部から保護することができるとともに、ABSモジュール(33)が外部から見え難くなることから外からの見栄えも向上する。
前記ダウンフレーム(13)には、前記サイドカウル(55)を係止するブラケット(65)が取り付けられ、当該ブラケット(65)に、前記ABSモジュール(33)を前方側から被うモジュールカバー(70)が一体に設けられるようにしも良い。
この場合、ダウンフレーム(13)に取り付けられるブラケット(65)によってサイドカウル(55)を強固に支持することができるうえ、ブラケット(65)に設けられたモジュールカバー(70)によってABSモジュール(33)の前方側が覆われるため、ABSモジュール(33)の前方側をモジュールカバー(70)によって保護することができる。
前記ABSモジュール(33)は、前輪専用のモジュールとしても良い。
この場合、ABSモジュール(33)から制動手段(32)に向かう配管ホース(36)が前輪(Wf)側のみとなるため、ABSモジュール(33)に接続される配管ホース(36)を短く、かつ簡素なものとすることができる。
前記エンジン(2)は、空冷式エンジンであっても良い。
この場合、ABSモジュール(33)がエンジン(2)の上方かつ前方に配置されることから、メインフレーム(12)の下方に搭載されるエンジン(2)が空冷式であっても、エンジン(2)の冷却性能を高く維持することができる。
この発明によれば、ABSモジュールが、エンジンの上方かつ前方で、燃料タンクの下方に配置されることから、車両走行時にABSモジュールがエンジンの熱の影響を受けにくくなるとともに、ABSモジュールから前輪の制動手段までの配管ホースを短くでき、前輪からの跳ね上げ物からもABSモジュールを保護することができる。
この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の右側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両を図1のVI−VI断面で切った正面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り車両における向きと同一とする。また、図中の矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、この実施形態に係る鞍乗型車両を右側方から見た図であり、図2は、同鞍乗型車両を左側方から見た図である。また、図3は、車体フレームFを右側方から見た図である。
この実施形態に係る鞍乗型車両は、エンジン2によって後輪Wrが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
自動二輪車1の車体フレームFは、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後斜め下方へ延出するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11上のメインフレーム12との連結部の下方位置から下方に延出するダウンフレーム13と、メインフレーム12の後部領域の左右の側部から下方に湾曲して延出する一対のセンターフレーム14と、を備えている。センターフレーム14の下端部同士は車幅方向に延出するクロスパイプ15によって結合されている。車体フレームFは、さらにメインフレーム12の後部から車体後方側に向かって延出する左右一対のシートフレーム16と、左右の各センターフレーム14のクロスパイプ15よりも上方側の下部領域と左右の対応するシートフレーム16の後部領域とを連結するサポートフレーム17と、を備えている。
ヘッドパイプ11には、図示しないステアリングステムが回動自在に軸支されている。ステアリングステムには操向ハンドル21が連結されるとともに、左右一対のフロントフォーク22の各上部が保持されている。フロントフォーク22の下端部には、前輪Wfが回転自在に軸支されている。
メインフレーム12には燃料タンク50が取り付けられ、燃料タンク50の後部のシートフレーム16上には乗員が着座するためのシート51が取り付けられている。
メインフレーム12の下方でダウンフレーム13とセンターフレーム14に挟まれた領域には、エンジン2及び変速機23を有するパワーユニットPUが取り付けられている。エンジン2はクランク軸を収容するクランクケース26の上部にシリンダブロック27が一体に結合される。変速機23はエンジン2のクランクケース26の後部に一体に結合されており、変速機23にはエンジン2の動力を外部に取り出すための図示しない出力軸が設けられている。なお、この実施形態に係る自動二輪車1においては、エンジン2は空冷式のものが採用されている。
センターフレーム14には、後輪Wrを回転自在に支持するスイングアーム34の前端部が上下揺動可能に軸支されている。変速機23の出力軸と後輪Wrとは、図示しないドライブチェーンを介して動力伝達可能に接続されている。また、スイングアーム34と車体フレームFの間には図示しないクッションユニットが介装されている。
この実施形態に係る自動二輪車1においては、前輪Wf側と後輪Wr側とにディスク式のブレーキ装置30が採用されている。なお、後輪Wr側のブレーキ装置については図示は省略されている。ブレーキ装置30にはABSが採用されている。前輪Wf側のブレーキ装置30は、図1に示すように、前輪Wfのホイールと一体に回転するブレーキディスク31と、ブレーキング時に、ブレーキディスク31に摩擦制動力を付与するブレーキキャリパ32と、を備え、ブレーキキャリパ32がABSモジュール33を介してブレーキレバーの図示しないマスターシリンダに接続されている。ABSモジュール33は、ブレーキ液の給排を制御するためのバルブやアクチュエータ、制御装置等が一体のブロック内に収容されている。
図4は、自動二輪車1の前部を左斜め上方側から見た図であり、図5は、自動二輪車1の前部領域をカバー類を取り去って左側方から見た図である。また、図6は、自動二輪車1を図1のV−V断面で切って前方側から見た図である。
ABSモジュール33は、図5に示すように、エンジン2の上方かつ前方の、燃料タンク50の下方位置において、ダウンフレーム13の右側部に取り付けられている。具体的には、メインフレーム12の前縁部とダウンフレーム13の上縁部の間には締結プレート38が溶接固定されており、その締結プレート38の右側面にブラケット35が締結固定されている。そして、ABSモジュール33は、このブラケット35に締結して保持されている。なお、ABSモジュール33は、ブラケット35に対して3点でラバーマウントされ、車体側に確実に締結しつつ、振動を吸収する構造としている。こうして、ブラケット35に取り付けられたABSモジュール33は、図1に示すように、前輪Wfの上端部よりも上方側に位置されている。なお、図1中の線Lは、前輪Wfの上端部を通る水平線である。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、前輪Wfの制動手段であるブレーキキャリパ32は前輪Wfの左側の側部において左側のフロントフォーク22に支持されている。
ABSモジュール33の上部には、図示しないマスターシリンダ側に接続される上流側の接続部材44と、前輪Wfのブレーキキャリパ32側に接続される下流側の接続部材45とが設けられている。
上流側の接続部材44は、ABSモジュール33の上部から前方に突出した後に、ダウンフレーム13に沿うように上方側に略L字状に屈曲している。上流側の接続部材44の上方側に屈曲した端部には、マスターシリンダに接続される上流側の配管ホース40が接続されている。また、下流側の接続部材45は、ABSモジュール33の上部の上流側の接続部材44より車幅方向内側位置から車両前方側に向かって突出している。下流側の接続部材45の接続部45aには、ブレーキキャリパ32に接続される下流側の配管ホース36が接続されている。下流側の接続部材45の接続部45aは、図5に示すように、車両側面視でダウンフレーム13と重なるようにダウンフレーム13の車幅方向外側に配置されている。
ABSモジュール33の接続部45aに接続された下流側の配管ホース36は、図4,図5に示すように車両の左方向に曲げられ、ダウンフレーム13の前方を左右に横切って左側のフロントフォーク22の後方位置まで延出している。左側のフロントフォーク22の後方位置まで延出した配管ホース36は、さらにフロントフォーク22に略沿うように下方に曲げられてその下端がブレーキキャリパ32に接続されている。
また、ヘッドパイプ11の下方で図示しないステアリングステムに連結されるボトムブリッジ24には、ダウンフレーム13の前方を左右に横切って左側のフロントフォーク22の後方位置まで延出した配管ホース36を保持するホース保持部材47が取り付けられている。ホース保持部材47は、ボトムブリッジ24に締結固定される固定部47aと、固定部47aから車両の左下前方に延出して、その延出端で配管ホース36を保持する保持部47bと、を有している。固定部47aは、ボトムブリッジ24のハンドルロック受け部48(図2,図5参照)の近傍に固定されており、保持部47bは、ハンドルロック受け部48から離間するように固定部47aから左下前方に延出している。
なお、ハンドルロック受け部48は、操向ハンドル21が設定角度以上に転舵されたときに、ダウンフレーム13に設けられたハンドルロック部49と当接することにより、操向ハンドル21の転舵角度を規制する部分である。保持部47bは、ハンドルロック受け部48から離間するように固定部47aから左下前方に延出しているため、操向ハンドル21の強転舵時にハンドルロック受け部48がハンドルロック部49と当接する場合でも、配管ホース36がハンドルロック受け部48とハンドルロック部の間に挟み込まれることはない。また、保持部47bは、フロントフォーク22の近傍で配管ホース36を保持するため、フロントフォーク22が上下に伸び縮みする際に、配管ホース36の動きを規制することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、ヘッドパイプ11の前方側を覆うフロントカウル54と、ヘッドパイプ11とダウンフレーム13の左右の外側側方を覆うサイドカウル55が装着されている。これらのフロントカウル54と左右のサイドカウル55は樹脂材料によって形成され、ヘッドパイプ11とダウンフレーム13に対してブラケット等を介して取り付けられている。
左右のサイドカウル55の前端側の下縁は、図4,図6に示すように、ダウンフレーム13に保持されるクランプ部56と、クランプ部56から左右の側方に略水平に張り出す側方張り出し部57L,57Rと、を備えたブラケット65を介してダウンフレーム13に取り付けられている。ブラケット65の左右の側方張り出し部57L,57Rの各延出端には係止部58が設けられ、その各係止部58を左右の各サイドカウル55に形成された被係止部に差し込むことにより、各サイドカウル55に固定されている。ブラケット65のクランプ部56は、ダウンフレーム13のうちの、ABSモジュール33の取り付け位置(ブラケット35の取り付け位置)よりも下方位置に固定されている。この構造により、ブラケット65は、締結部品の増加を防ぎながら、サイドカウル55を確実に固定することができる。
車両の右側に配置されるサイドカウル55は、ダウンフレーム13の右側の外側側方を覆うとともに、ダウンフレーム13の右側部に取り付けられたABSモジュール33の外側側方を覆うようになっている。即ち、ABSモジュール33は、側面視で右側のサイドカウル55と車幅方向内側で重なるように配置されている。
また、ブラケット65の右側の側方張り出し部57Rには、図4,図6に示すように、ABSモジュール33の前方側を覆う略方形状のモジュールカバー70が延設されている。モジュールカバー70は、右側の側方張り出し部57Rの上部に一体に形成されている。
以上のように、この実施形態に係る自動二輪車1においては、ABSモジュール33が、エンジン2の上方かつ前方で、燃料タンク50の下方に配置されているため、車両の走行時にエンジン2の熱がABSモジュール33に伝達されにくくなるとともに、ABSモジュール33から前輪Wfのブレーキキャリパ32までの配管ホース36の長さが短くなる。したがって、この構造を採用することにより、ABSモジュール33の熱環境の変化を抑制できるとともに、配管ホース36の短縮によってコストの低減と配索の簡略化を図ることができる。
さらに、この実施形態に係る自動二輪車1においては、ABSモジュール33が、エンジン2の上方かつ前方に配置されることから、ABSモジュール33が前輪Wfの接地部から上方に大きく離間し、小石や泥、水等の前輪Wfからの跳ね上げ物がABSモジュール33方向に飛散しにくくなる。したがって、ABSモジュール33を前輪Wfからの跳ね上げ物から保護することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1では、ABSモジュール33がダウンフレーム13の右側側部に取り付けられる一方で、ブレーキキャリパ32が左側のフロントフォーク22に取り付けられ、配管ホース36がダウンフレーム13の前部を左右に横切ってABSモジュール33とブレーキキャリパ32を接続している。このため、操向ハンドル21の転舵時に、左右のフロントフォーク22がヘッドパイプ11(スアリングステム)を中心に左右のいずれの方向に旋回した場合にも、配管ホース36の全長を必要以上に長くすることなく充分な弛みを維持することができる。したがって、この構造を採用することにより、配管ホース36をより短縮化することができる。
なお、ここで説明した実施形態においては、ABSモジュール33がダウンフレーム13の右側側部に取り付けられ、ブレーキキャリパ32が左側のフロントフォーク22に取り付けられているが、逆に、ABSモジュール33がダウンフレーム13の左側側部に取り付けられ、ブレーキキャリパ32が右側のフロントフォーク22に取り付けられる構造としても良い。
また、この実施形態に係る自動二輪車1において、ABSモジュール33が前輪Wfよりも上方に配置されているため、配管ホース36を前輪Wfとの干渉を避けるために上方側に大きく迂回させて配索する必要がなく、その分、配管ホース36を容易に短縮することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1は、ABSモジュール33の配管ホース36との接続部45aが、車両側面視でダウンフレーム13と重なるように配置されているため、接続部45aや配管ホース36にダウンフレーム13を迂回させるための構造を追加する必要がない。このため、構造の簡素化を図ることができるとともに、配管ホース36の配索の自由度も高まる。
さらに、この実施形態に係る自動二輪車1においては、ダウンフレーム13の車幅方向の外側側方を覆うサイドカウル55が設けられ、ABSモジュール33が、側面視でサイドカウル55と車幅方向内側で重なるように配置されている。このため、サイドカウル55によってABSモジュール33を外力から保護することができるとともに、ABSモジュール33がサイドカウル55によって外部から見えにくくなることから、外からの見栄えも良好となる。
さらに、この実施形態に係る自動二輪車1では、サイドカウル55をダウンフレーム13に取り付けるブラケット65に、ABSモジュール33を前方側から被うモジュールカバー70が一体に設けられている。このため、ブラケット65によってサイドカウル55をダウンフレーム13に強固に支持させることができるうえ、ABSモジュール33の前方側をブラケット65と一体のモジュールカバー70によって保護することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、ABSモジュール33が後輪側に配管接続されない前輪専用のモジュールとされている。このため、ABSモジュール33に接続される配管ホース36を短く、かつ簡素なものとすることができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1は、前述のようにABSモジュール33が、エンジン2の上方かつ前方で、燃料タンク50の下方に配置されており、ABSモジュール33がエンジン2に当たる走行風の流れを妨げることがないため、メインフレーム12の下方に搭載されるエンジン2が空冷式であっても、エンジン2の冷却性能を高く維持することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、鞍乗型車両の一形態である自動二輪車に断熱部材取付構造を適用したが、断熱部材取付構造を適用する車両は、自動二輪車に限らず、三輪車両等の鞍乗型車両であっても良い。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)
2…エンジン
11…ヘッドパイプ
12…メインフレーム
13…ダウンフレーム
22…フロントフォーク
32…ブレーキキャリパ(制動手段)
33…ABSモジュール
36…配管ホース
45…接続部材
45a…接続部
50…燃料タンク
55…サイドカウル
65…ブラケット
70…モジュールカバー
Wf…前輪

Claims (8)

  1. ヘッドパイプ(11)から後方に延びるメインフレーム(12)と、
    前記メインフレーム(12)の下方で前記ヘッドパイプ(11)から下方に延びるダウンフレーム(13)と、
    前記メインフレーム(12)の下方側で前記ダウンフレーム(13)に支持されるエンジン(2)と、
    前記エンジン(2)の上方側で前記メインフレーム(12)に支持される燃料タンク(50)と、
    前記ヘッドパイプ(11)に転舵可能に保持されて下端で前輪(Wf)を回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク(22)と、
    前記フロントフォーク(22)に保持されて前記前輪(Wf)に制動力を付与する制動手段(32)と、
    前記制動手段(32)に配管ホース(36)を介して接続されるABSモジュール(33)と、を備える鞍乗型車両において、
    前記ABSモジュール(33)は、前記エンジン(2)の上方かつ前方で、前記燃料タンク(50)の下方に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ABSモジュール(33)は、前記ダウンフレーム(13)の左右のいずれか一方側の側部に取り付けられ、
    前記制動手段(32)は、前記一対のフロントフォーク(22)の左右のいずれかで前記ダウンフレーム(13)の他方側と同じ側に取り付けられ、
    前記配管ホース(36)は、前記ダウンフレーム(13)を左右に横切って前記ABSモジュール(33)と前記制動手段(32)を接続していることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記ABSモジュール(33)は、前記前輪(Wf)よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記ABSモジュール(33)における前記配管ホース(36)と、前記ABSモジュール(33)から延びる接続部材(45)の接続部(45a)は、車両側面視で前記ダウンフレーム(13)と重なるように配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ダウンフレーム(13)の車幅方向外側を覆うサイドカウル(55)を有し、
    前記ABSモジュール(33)は、側面視で前記サイドカウル(55)と車幅方向内側で重なるように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ダウンフレーム(13)には、前記サイドカウル(55)を係止するブラケット(65)が取り付けられ、
    当該ブラケット(65)に、前記ABSモジュール(33)を前方側から被うモジュールカバー(70)が一体に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記ABSモジュール(33)は、前輪専用のモジュールであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記エンジン(2)は、空冷式エンジンであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
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