JP2016180066A - ゲル状の組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性が維持されるゲル状の組成物を提供する。【解決手段】本発明は、脂肪酸石鹸と、グリセリン及びジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、水と、を含み、脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸がラウリン酸及びミリスチン酸からなる。保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性が維持される。【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄料等として用いられるゲル状の組成物に関する。
従来の洗浄料には、不透明の洗浄料と、透明の洗浄料がある。透明の洗浄料は、不透明の洗浄料と比較し、外観が美しく、美的感覚面で優れた特徴を有している。また、従来の洗浄料には、固形状の洗浄料、液体状の洗浄料、ゲル状の洗浄料がある。ゲル状の洗浄料は、固形状の洗浄料と比較して、洗浄料を使用部位に広げやすい。また、ゲル状の洗浄料は、液体状の洗浄料と比較して、使用部位から流れ落ちにくい。そのため、ゲル状の洗浄料は、使用者にとって使いやすいという特徴を有している。そして、近年では、それら両方の特徴を有するゲル状の透明の洗浄料が開発されている。
ゲル状の透明の洗浄料に関し、特許文献1には、脂肪酸石鹸と、多価アルコールと、水と、を配合して製造される透明ゲル状組成物が開示されている。
特開昭63−57699号公報
ここで、特許文献1には、脂肪酸石鹸として、1種類又は2種類以上の脂肪酸を使用することができると開示されているが、多価アルコールとして、2種類以上の多価アルコールを使用することができるとは開示されていない。特に、特許文献1では、全ての実施例において、透明ゲル状組成物に含まれる多価アルコールは、1種類のみである。つまり、特許文献1には、1種類又は2種類以上の脂肪酸と、1種類の多価アルコールと、水と、を配合して製造される透明ゲル状組成物が開示されているだけである。また、特許文献1に開示されている内容に基づいて、透明ゲル状組成物を得ようとしても、透明性を有するとともに、ゲル状の形態を有する透明ゲル状組成物が得られるものではない。
また、洗浄料は、長期間保存されることがある。そのため、透明のゲル状の組成物は、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性が維持される必要がある。しかしながら、特許文献1に開示される組成物は、長期間保存された場合、ゲルの形態や透明性を維持することができないという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる透明のゲル状の組成物を提供することを目的とする。
本発明のゲル状の組成物は、脂肪酸石鹸と、グリセリン及びジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、水と、を含む。脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸は、ラウリン酸及びミリスチン酸からなる。この様に構成されることで、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる。
該組成物100質量%に対して、30質量%以上60質量%以下の前記水を含む構成とすることができる。この様に構成されることで、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる。
本実施形態の組成物の使用例を示す図である。 本実施形態の組成物の使用例を示す図である。 本実施形態の組成物の使用例を示す図である。 本実施形態の組成物の製造方法の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の組成物1は、例えば、洗浄料や、化粧料として使用される。組成物1の使用方法は、特に限定されないが、例えば、図1に示すように、透明容器2の内部に充填されて使用される。使用者は、ポンプ機構を備えたキャップ3を押圧することにより、組成物1をノズル4から排出させて、組成物1を使用する。なお、組成物1は、図2に示すジャー容器5や、図3に示すチューブ容器6に充填されて使用されることもできる。
次に、本実施形態の組成物1に含まれる成分について説明する。本実施形態の組成物1には、脂肪酸石鹸と、グリセリン及びジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、水が含まれる。
本実施形態の組成物1には、脂肪酸石鹸が含まれる。脂肪酸石鹸とは、本実施形態の組成物1に含まれる脂肪酸の一部または全部が塩基で中和されたものをいう。本実施形態の組成物1に含まれる脂肪酸石鹸の中和率は、例えば、70%〜100%とすることができる。
また、本実施形態の組成物1において、脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸は、ラウリン酸及びミリスチン酸からなる。脂肪酸石鹸を構成するラウリン酸とミリスチン酸の配合比率は、特に限定されないが、例えば、質量比(ラウリン酸:ミリスチン酸)で4:1〜1:2とすることができ、好ましくは、5:2〜8:5とすることができる。また、組成物1に含まれるラウリン酸及びミリスチン酸の配合量は、特に限定されないが、例えば、組成物100質量%に対し、ラウリン酸を10〜30質量%とし、ミリスチン酸を5〜20質量%とすることができる。
また、ラウリン酸の配合量とミリスチン酸の配合量の合計は、例えば、組成物100質量%に対し、15質量%〜40質量%とすることができる。ラウリン酸の配合量とミリスチン酸の配合量の合計が40質量%以下の場合、組成物1の粘度が高くなりすぎず、組成物1を使用部位に広げやすくなる。また、後述する製造工程(例えば、中和反応工程(S12)〜冷却工程(S14))において、ラウリン酸及びミリスチン酸を含む混合物の粘度が高くなりすぎず、混合物に含まれる成分を均一に混合しやすくなる。一方、ラウリン酸の配合量とミリスチン酸の配合量の合計が15質量%以上の場合、組成物1がゲル状の形態を維持しやすくなる。
なお、組成物1に含まれる脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸は、実質的にラウリン酸及びミリスチン酸から構成されていればよく、脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸には、ラウリン酸及びミリスチン酸の他に、本発明の効果に影響を及ぼさない範囲で、他の脂肪酸が含まれていてもよい。
ラウリン酸及びミリスチン酸を中和するために用いる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基類、L−アルギニン等の塩基性アミノ酸類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールエタノールアミン等の脂肪族アミン類を挙げることができ、これらのうちの1種類を用いてもよいし、これらのうちの2種類以上を混合したものを用いてもよい。ラウリン酸及びミリスチン酸を中和するために用いる塩基の配合量は、特に限定されないが、例えば、組成物100質量%に対し、5〜15質量%とすることができる。
また、本実施形態の組成物1には、グリセリン及びジプロピレングリコール(以下、DPGと言うこともある)からなる多価アルコールが含まれる。本実施形態の組成物1に含まれるグリセリンとDPGの配合比率については、特に限定されないが、例えば、質量比(グリセリン:DPG)で2:1〜1:2とすることができる。
また、本実施形態の組成物1には、水が含まれる。本実施形態の組成物1に含まれる水としては、例えば、精製水、水道水、井戸水、ミネラルウォーターを挙げることができる。泡立ちのしやすさなどの観点から、精製水を使用することが好ましい。ゲル状の組成物1を得るためには、組成物100質量%に対して、30質量%以上60質量%以下の水を用いることが好ましい。
本実施形態の組成物1に含まれる、脂肪酸石鹸と、多価アルコールと、水の配合量については、例えば、組成物100質量%に対して、脂肪酸石鹸を20質量%〜50質量%、多価アルコールを10質量%〜40質量%、水を30質量%〜60質量%とすることができる。
本実施形態の組成物1は、上述の脂肪酸石鹸と、多価アルコールと、水のみによって構成されてもよいが、上述の脂肪酸石鹸と、多価アルコールと、水に加え、さらに増粘剤が含有されるようにしてもよい。本実施形態の組成物1に含有され得る増粘剤としては、例えば、カルボマー,キサンタンガム,セルロース、ムコ多糖,デンプンを挙げることができる。
さらに、本実施形態の組成物1には、他の物質が含まれていてもよく、他の物質としては、例えば、保湿剤,抗酸化剤,防腐剤,キレート剤,香料,着色剤を挙げることができる。組成物1に含まれ得る具体的な抗酸化剤としては、例えば、酢酸トコフェロール,dl‐α‐トコフェロール,天然ビタミンEを挙げることができる。組成物1に含まれ得る具体的な防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノールを挙げることができる。
なお、本実施形態の組成物1には、界面活性剤は含まれない。界面活性剤は、脂肪酸石鹸と比較して、洗浄力や脱脂力が高いため、皮膚に必要な脂分までも落としてしまうことがある。また、合成界面活性剤の中には、タンパク質を変性する作用を有するものもある。そのため、組成物1に界面活性剤が含まれる場合、組成物1が皮膚に悪影響を及ぼす可能性がある。また、合成界面活性剤は、バクテリアなどの微生物による分解を受けにくい。そのため、組成物1に合成界面活性剤が含まれる場合、排水とともに合成界面活性剤が河川や海に流出し、合成界面活性剤が河川や海に蓄積されてしまうことがある。つまり、組成物1に合成界面活性剤が含まれる場合、河川や海の水質汚染を引き起こす可能性がある。なお、脂肪酸石鹸は、バクテリアなどの微生物による分解を受けやすいため、河川や海を汚染しにくい。界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸Na、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、を挙げることができる。
さらに、本実施形態の組成物1には、エタノールも含まれない。そして、組成物1には、後述する製造工程においてもエタノールが使用されない。従来の石鹸では、石鹸を透明にするために、製造工程においてエタノールが使用されている(例えば、特開2010‐202835号公報)。そのため、エタノールが使用される従来の石鹸では、石鹸を数十日にわたり乾燥させ、エタノールを抜去している。しかしながら、本実施形態の組成物1によれば、エタノールを用いることなく、組成物1を透明にすることができるため、エタノールを抜去する工程を省くことができ、製造工程の簡略化、製造期間の大幅な短縮を図ることが出来る。
ここで、本実施形態の組成物1は、脂肪酸石鹸と、グリセリン及びジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、水と、を含み、脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸が、ラウリン酸及びミリスチン酸からなる。当該構成により、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる。
また、組成物100質量%に対して、30質量%以上60質量%以下の水を含むことで、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる。
次に、本実施形態の組成物1の製造方法について説明する。本実施形態の組成物1の製造方法は、特に限定されず、本実施形態の組成物1は、例えば、以下の方法に基づき製造される。
図4は、本実施形態の組成物1の製造方法の一例を示すフローチャートである。加熱・混合工程(S11)では、ラウリン酸、ミリスチン酸、グリセリン及びジプロピレングリコールを加熱するとともに、それらを均等に混合する。ラウリン酸、ミリスチン酸、グリセリン及びジプロピレングリコールを加熱する時の温度は、ラウリン酸とミリスチン酸が溶解する温度であればよく、特に制限されないが、例えば75℃〜95℃とすることができる。
中和反応工程(S12)では、加熱・混合工程(S11)で得られる混合物に含まれるラウリン酸及びミリスチン酸を中和反応させる。具体的には、加熱・混合工程(S11)により得られる混合物に水と塩基を添加し、それらを均等に混合する。ラウリン酸及びミリスチン酸を中和反応させるために用いる塩基の量は、ラウリン酸及びミリスチン酸を中和反応させることができる範囲で、当業者が適宜設定することができるが、例えば、中和反応工程(S12)で得られる混合物のpHが9.0〜11.0になる量とすることができる。pHが極端に低いとラウリン酸及びミリスチン酸が析出することがあり、pHが極端に高いと皮膚刺激になる可能性がある。
加熱・混合工程(S11)により得られる混合物に水と塩基を添加する方法は、特に限定されないが、例えば、水と塩基を別々に添加したり、水と塩基を混合した混合物を添加したりしてもよい。また、水と塩基を添加する時の溶解物の温度は、特に限定されないが、例えば、75℃〜95℃とすることができる。
安定化工程(S13)では、中和反応工程(S12)により得られた混合物を保温するとともに、適宜混合物の温度が均一になるように攪拌し、ラウリン酸及びミリスチン酸と、塩基との中和反応を進める。中和反応工程(S12)により得られた混合物を保温する温度については特に限定されないが、例えば、75℃〜95℃とすることができる。また、中和反応工程(S12)により得られた混合物を放置する時間については特に限定されないが、例えば10分間〜20分間とすることができる。加熱時間が極端に長い場合、脂肪酸が焼けてしまい、例えば黄色や茶色に変色し、出来上がりの組成物の透明度に影響が出る。
冷却工程(S14)では、安定化工程(S13)により得られた混合物を冷却する。冷却後の混合物の温度については、特に限定はないが、例えば20℃〜35℃とすることができる。また、安定化工程(S13)により得られた混合物を冷却する方法については、特に限定がなく、例えば、適宜混合物の温度が均一になるように攪拌しながら冷却水に混合物の入った容器を浸して冷却したり、室温で放置して冷却したり、混合物が入った容器を恒温槽で冷却したりすることで混合物を冷却してもよい。
以上の方法により、本実施形態の組成物1は製造される。なお、上記製造方法において、水は全て、中和反応工程(S12)において添加されていたが、水の一部は冷却工程(S14)において添加されてもよい。また、上記製造方法において、グリセリン及びジプロピレングリコールは、加熱・混合工程(S11)において混合されているが、水と塩基の混合物に混合された上で中和反応工程(S12)において添加されて混合されてもよい。
次に、実施例を示して、本実施形態の組成物1についてより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、12.0質量%のグリセリンと、10.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これらをビーカーの中に投入し、85℃に加熱するとともに、これらを均等に混合した。次に、得られた混合物に、組成物100質量%に対して、9.0質量%の水酸化カリウムに39.8質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。次に、得られた混合物を85℃で10分間放置した。最後に、10分間放置された混合物の入ったビーカーを冷却水に浸漬し、混合物の温度が均一になるように適宜攪拌しながら、混合物を25℃に冷却することで実施例1の組成物を得た。
[実施例2]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、10.0質量%のグリセリンと、10.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、9.0質量%の水酸化カリウムに41.8質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、実施例2の組成物を得た。
[実施例3]
組成物100質量%に対して、20.8質量%のラウリン酸と、8.4質量%のミリスチン酸と、10.0質量%のグリセリンと、10.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これ以外の条件は、実施例2と同様の条件で、実施例3の組成物を得た。
[実施例4]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、12.5質量%のグリセリンと、7.5質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これ以外の条件は、実施例2と同様の条件で、実施例4の組成物を得た。
[実施例5]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、7.5質量%のグリセリンと、12.5質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これ以外の条件は、実施例2と同様の条件で、実施例5の組成物を得た。
[比較例1]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、22.0質量%のグリセリンとを用意した。これ以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例1の組成物を得た。
[比較例2]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸と、22.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これ以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例2の組成物を得た。
[比較例3]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のラウリン酸と、12.0質量%のグリセリンと、10.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。これ以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例3の組成物を得た。
[比較例4]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のミリスチン酸と、12.0質量%のグリセリンと、10.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、8.2質量%の水酸化カリウムに40.6質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例4の組成物を得た。
[比較例5]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のラウリン酸と、22.0質量%のグリセリンとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、9.08質量%の水酸化カリウムに39.72質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例5の組成物を得た。
[比較例6]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のラウリン酸と、22.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、9.2質量%の水酸化カリウムに39.6質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例6の組成物を得た。
[比較例7]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のミリスチン酸と、22.0質量%のグリセリンとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、8.16質量%の水酸化カリウムに40.64質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例7の組成物を得た。
[比較例8]
組成物100質量%に対して、29.2質量%のミリスチン酸と、22.0質量%のジプロピレングリコールとを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、8.0質量%の水酸化カリウムに40.8質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例8の組成物を得た。
[比較例9]
組成物100質量%に対して、18.0質量%のラウリン酸と、11.2質量%のミリスチン酸とを用意した。得られた混合物に、組成物100質量%に対して、9.0質量%の水酸化カリウムに61.8質量%の精製水を混合した水酸化カリウム水溶液を85℃に加熱してから添加し、それらを均等に混合した。これら以外の条件は、実施例1と同様の条件で、比較例9の組成物を得た。
評価1
実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物をそれぞれ透明の容器に充填し、各組成物の温度を20℃とした。各組成物の外観を目視で確認し、透明性を評価した。透明性の評価は、以下の3段階の評価基準に従って行った。
<評価基準>
○:透明である。
△:透明性を有しているが、やや濁りがある。
×:白濁している。
評価2
20℃に保たれた実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物をそれぞれ2g用意し、それらを水平の台の上に載置した。台の上に載置された各組成物の形態を目視で確認し、各組成物がゲル状の形態を維持しているか否かを評価した。この評価としては、載置された時の形状を維持できる組成物を、ゲル状の形態を維持していると評価(○)し、載置された時の形状を維持できない組成物、すなわち、少なくとも一部が液状である組成物を、ゲル状の形態を維持していないと評価(×)した。
<評価基準>
○:載置された時の形状を維持することができる。
×:載置された時の形状を維持することができない。
評価3
実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物をそれぞれ透明の容器に充填し、それらを5℃で2週間放置した。次に、5℃に保たれた各組成物の外観を目視で確認し、透明性を評価した。透明性の評価は、以下の3段階の評価基準に従って行った。
<評価基準>
○:透明である。
△:透明性を有しているが、やや濁りがある。
×:白濁している。
評価4
実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物を5℃で2週間放置した。次に、各組成物をそれぞれ2g用意し、それらを5℃に保ちながら水平の台の上に載置した。台の上に載置された各組成物の形態を目視で確認し、各組成物がゲル状の形態を維持しているか否かを評価した。この評価としては、載置された時の形状を維持できる組成物を、ゲル状の形態を維持していると評価(○)し、載置された時の形状を維持できない組成物、すなわち、少なくとも一部が液状である組成物を、ゲル状の形態を維持していないと評価(×)した。
<評価基準>
○ :載置された時の形状を維持することができる。
× :載置された時の形状を維持することができない。
評価5
実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物をそれぞれ透明の容器に充填し、それらを40℃で2週間放置した。次に、40℃に保たれた各組成物の外観を目視で確認し、透明性を評価した。透明性の評価は、以下の3段階の評価基準に従って行った。
<評価基準>
○:透明である。
△:透明性を有しているが、やや濁りがある。
×:白濁している。
評価6
実施例1〜5及び比較例1〜9の組成物を40℃で2週間放置した。次に、各組成物をそれぞれ2g用意し、それらを40℃に保ちながら水平の台の上に載置した。台の上に載置された各組成物の形態を目視で確認し、各組成物がゲル状の形態を維持しているか否かを評価した。この評価としては、載置された時の形状を維持できる組成物を、ゲル状の形態を維持していると評価(○)し、載置された時の形状を維持できない組成物、すなわち、少なくとも一部が液状である組成物を、ゲル状の形態を維持していないと評価(×)した。
<評価基準>
○:載置された時の形状を維持することができる。
×:載置された時の形状を維持することができない。
評価1〜6の結果を表1に示す。
Figure 2016180066
実施例1〜5の組成物では、評価1〜6のすべてにおいて、○となった。一方、比較例1〜9では、評価1〜6の少なくとも2つが×となった。特に、評価3に示すように、比較例の組成物は、低温で長期間保存された場合、濁りが生じやすく、白濁しやすいが、実施例の組成物は、低温で長期間保存された場合であっても、透明性及びゲル状の形態を維持することができる。このように、実施例1〜5の組成物によれば、温度や保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性が維持されることが分かる。
1 組成物
2 透明容器
3 キャップ
4 ノズル
5 ジャー容器
6 チューブ容器

本発明の透明なゲル状の組成物は、脂肪酸石鹸と、該組成物100質量%に対して7.5質量%以上12.5質量%以下のグリセリン及び該組成物100質量%に対して7.5質量%以上12.5質量%以下のジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、水と、を含む。脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸は、該組成物100質量%に対して18.0質量%以上20.8質量%以下のラウリン酸及び該組成物100質量%に対して8.4質量%以上11.2質量%以下のミリスチン酸からなる。この様に構成されることで、保存期間に関わらず、ゲル状の形態及び透明性を維持することができる。

Claims (2)

  1. 脂肪酸石鹸と、
    グリセリン及びジプロピレングリコールからなる多価アルコールと、
    水と、を含み、
    前記脂肪酸石鹸を構成する脂肪酸がラウリン酸及びミリスチン酸からなることを特徴とするゲル状の組成物。
  2. 該組成物100質量%に対して、30質量%以上60質量%以下の前記水を含むことを特徴とする請求項1に記載のゲル状の組成物。



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