JP2016179855A - 容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置 - Google Patents

容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造過程における内容物の漏れを防止することが可能な容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置を提供すること。
【解決手段】互いに反対側に位置する充填端縁111および非充填端縁112をそれぞれ有し、且つ互いに対面する長尺状の一対の主板部11を含むシート材料に対して、成形加工および接合加工を施すことにより、一対の主板部11の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部13と、一対の主板部11の一部同士が接合されたシール部14と、殻部13に繋がり且つ充填端縁111から外部に開口する充填口16と、を形成する成形工程と、充填口16から収容空間に内容物2を充填する充填工程と、充填口16を封止する封止工程と、シート材料の長手方向に配列され、且つ内容物が充填された複数の殻部を一または二以上の所定数毎に、互いに区画するようにシート材料を切断する切断工程と、を備えた容器包装体の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置に関する。
液体等の内容物を収容した容器包装体は、内容物を密閉状態で保持することが求められる。また、内容物の種類等に応じて、容器本体の外観に工夫を凝らすことは、商品としての内容物の販売を促進するにおいて有利である。特許文献1には、このような容器包装体を製造する従来の容器包装体の製造方法および従来の容器包装体製造装置の一例が開示されている。同文献に開示された構成においては、互いに向かい合う一対の主板部を含む樹脂製のシート材料を用いる。まず、一対の主板部に、収容空間を構成する殻部を形成する形成工程を行う。ただし、殻部の形成に先立ち、一対の主板部のうち殻部を囲む部位同士をヒートシール等によって接合しておく。また、外部に開口する充填口を殻部と一括して形成する。この形成工程は、例えばシート材料を加熱した状態で空隙部を有する金型で挟み、一対の主板部の間に圧縮空気等を送ることによって行う。
次いで、充填口から収容空間に内容物を充填する充填工程を行う。内容物が液体である場合、ノズル等が用いられる。続いて、充填口を塞ぐことにより収容空間を封止する封止工程を行う。この封止工程は、一対の主板部のうち充填口を形成している部分に対してヒートシール等を施すことによって行う。以上の工程を経ることにより、殻部内に内容物が充填された容器包装体を製造することができる。殻部を囲むシール部をヒートシール等によって形成することにより、収容空間に充填された内容物を密閉状態で保持することができる。また、形成工程における金型の空隙部の形状を種々に変更することにより、殻部の形状を様々な形状に設定することができる。
しかしながら、形成工程、充填工程および封止工程は、それぞれの工程に用いられる機構や器具が異なる。これに起因して、形成工程、充填工程および封止工程は、互いに異なる位置において行われることが一般的である。このため、充填工程を終えた後に、未だ充填口が残存しているシート材料を封止工程を行う位置まで搬送する必要がある。この搬送工程において内容物が充填口から漏れてしまうと、例えば封止工程におけるヒートシールが適切に行えないおそれがある。また、内容物が飲料や食品である場合、このような漏洩は衛生状態を維持する観点から好ましくない。
特開平8−174702号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、製造過程における内容物の漏れを防止することが可能な容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される容器包装体の製造方法は、互いに反対側に位置する充填端縁および非充填端縁をそれぞれ有し、且つ互いに対面する長尺状の一対の主板部を含むシート材料に対して、成形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の一部同士が接合されたシール部と、前記殻部に繋がり且つ前記充填端縁から外部に開口する充填口と、を形成する成形工程と、前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する充填工程と、前記充填口を封止する封止工程と、前記シート材料の長手方向に配列され、且つ前記内容物が充填された複数の前記殻部を一または二以上の所定数毎に、互いに分離するように前記シート材料を切断する切断工程と、を備えた容器包装体の製造方法であって、前記充填工程の後、前記封止工程の前において、前記充填工程を行う充填位置から前記封止工程を行う封止位置に向けて前記シート材料を搬送する搬送工程をさらに備えており、前記搬送工程においては、前記充填端縁と前記非充填端縁とが離間する方向である幅方向において前記主板部の中心から前記非充填端縁側に避けた位置で前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する挟持搬送手段を用いることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段は、前記殻部のうち前記幅方向に直角である断面積が最大である最大断面部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段は、前記殻部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記殻部は、内容物を貯留するための貯留部と、該貯留部と前記充填口とを繋ぎ、且つ前記幅方向に直角である断面積が前記貯留部よりも小である充填通路部と、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記搬送工程においては、前記一対の主板部の前記充填端縁側部分が搬送方向に移動することを許容しつつ、前記幅方向および前記搬送方向のいずれに対しても直角である厚さ方向に移動することを規制する移動規制手段を用いる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記搬送工程においては、前記一対の主板部のそれぞれには、前記充填端縁側において前記厚さ方向に互いに離間する拡開部が形成されており、前記移動規制手段は、前記一対の主板部の前記拡開部の間に位置する内側部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記充填工程においては、前記移動規制手段につながっており、且つ前記充填口に充填するための貫通孔が形成された充填容易化手段を用いる。
本発明の第2の側面によって提供される容器包装体製造装置は、互いに反対側に位置する充填端縁および非充填端縁をそれぞれ有し、且つ互いに対面する長尺状の一対の主板部を含むシート材料に対して、成形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の一部同士が接合されたシール部と、前記殻部に繋がり且つ前記充填端縁から外部に開口する充填口と、を形成する成形手段と、前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する充填手段と、前記充填口を封止する封止手段と、前記シート材料の長手方向に配列され、且つ前記内容物が充填された複数の前記殻部を一または二以上の所定数毎に、互いに分離するように前記シート材料を切断する切断手段と、を備えた容器包装体の製造方法であって、前記充填端縁と前記非充填端縁とが離間する方向である幅方向において前記主板部の中心から前記非充填端縁側に避けた位置で前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を前記充填手段から前記封止手段に向けて搬送する挟持搬送手段を更に備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段は、前記殻部のうち前記幅方向に直角である断面積が最大である最大断面部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段は、前記殻部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記殻部は、内容物を貯留するための貯留部と、該貯留部と前記充填口とを繋ぎ、且つ前記幅方向に直角である断面積が前記貯留部よりも小である充填通路部と、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段による搬送において、前記一対の主板部の前記充填端縁側部分が搬送方向に移動することを許容しつつ、前記幅方向および前記搬送方向のいずれに対しても直角である厚さ方向に移動することを規制する移動規制手段を更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記挟持搬送手段による搬送において、前記一対の主板部のそれぞれには、前記充填端縁側において前記厚さ方向に互いに離間する拡開部が形成されており、前記移動規制手段は、前記一対の主板部の前記拡開部の間に位置する内側部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記充填手段は、前記移動規制手段につながっており、且つ前記充填口に充填するための貫通孔が形成された充填容易化手段を更に備える。
前記充填位置における前記充填工程を終えて、前記封止位置へと向かわされる前記殻部は、前記内容物が充填されているものの、前記充填口を介して外部に通じている。このため、この区間において前記殻部に過度な衝撃等が加えられると、前記殻部に充填された前記内容物が前記充填口から飛散するおそれがある。本発明によれば、前記充填位置から前記封止位置へと向かう前記搬送工程では、前記幅方向において前記中心から前記非充填端縁側に避けた位置で前記挟持搬送手段が前記シール部を挟持する。このため、前記挟持搬送手段の挟持による衝撃が前記シートに仮に与えられたとしても、この衝撃による振動が前記殻部の前記中心に直接作用することを回避可能である。しかも、前記挟持搬送手段による衝撃は、前記幅方向における前記非充填端縁側において与えられるため、前記充填端縁側に位置する前記充填口等には、この衝撃による振動が伝えられにくい。したがって、当該振動によって前記殻部に充填された前記内容物が前記充填口から飛散することを回避することが可能であり、製造過程における前記内容物の漏れを防止することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る容器包装体製造装置の一例を示す斜視図である。 本発明に係る容器包装体製造装置の一例を示す要部正面図である。 図1のIII−III線に沿う要部断面図である。 図2のIV−IV線に沿う要部断面図である。 図2のV−V線に沿う要部断面図である。 図2のVI−VI線に沿う要部断面図である。 本発明に係る容器包装体製造装置の一例を示す要部正面図である。 図1に示す容器包装体製造装置によって製造された容器包装体の一例を示す正面図である。 図8のIX−IX線に沿う断面図である。 挟持搬送手段の変形例を示す要部正面図である。 挟持搬送手段の他の変形例を示す要部正面図である。 挟持搬送手段の他の変形例を示す要部正面図である。 挟持搬送手段の他の変形例を示す要部正面図である。 挟持搬送手段の他の変形例を示す要部正面図である。 図14に示す挟持搬送手段を示す要部平面図である。 (a)〜(c)は、移動規制手段の変形例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係る容器包装体製造装置の一例を示している。本実施形態の容器包装体製造装置Aは、加熱シール手段3、成形手段4、充填手段5、封止手段6、挟持搬送手段7および切断手段9を備えている。容器包装体製造装置Aは、長尺状のシート材料1Aに複数の殻部13を成形する加工を施しつつ、内容物2を充填することにより、複数の容器包装体Bを連続的に製造するための装置である。以降の説明においては、容器包装体製造装置Aの各部の構成に言及しつつ、容器包装体製造装置Aを用いた容器包装体の製造方法について説明する。また、以降の図においては、本発明における搬送方向をx方向、後述する主板部の幅方向(容器包装体の上下方向)をz方向、容器包装体の厚さ方向をy方向としている。
本実施形態においては、加熱シール手段3、成形手段4、充填手段5、封止手段6および切断手段9が、x方向に沿って配列されている。なお、図1においては記載の便宜上、切断手段9をずらした位置に記載している。シート材料1Aは、加熱シール手段3、成形手段4、充填手段5、封止手段6および切断手段9の順に挟持搬送手段7によってx方向に沿って搬送される。
シート材料1Aの材質は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂が挙げられ、これらは一種単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。また、シート材料1Aとしては、上記樹脂の単層の合成樹脂製シート、同種又は異種の複数の合成樹脂製シートが積層された積層シートなどが挙げられる。これら合成樹脂製シートには、必要に応じて金属や金属酸化物が蒸着された合成樹脂製シートやエチレン−ビニルアルコール(EVOH)などのバリア機能を有するシートを用いてもよい。また、シート材料1Aは、収納された内容物2を透視するため、透明又は半透明であることが好ましいが、非透明な材質を用いてもよい。さらに、シート材料1Aは、必要に応じて商品名等のデザインが印刷されていてもよい。シート材料1Aの厚みは、たとえば0.05〜1.0mmであり、好ましくは0.1〜0.6mmである。
本実施形態においては、加熱シール手段3および成形手段4によって、本発明における成形工程を行う。
加熱シール手段3は、長尺状のシート材料1Aを部分的に加熱するとともに、所望の部位に対してたとえばヒートシールすることによって、シール部14を形成するためのものである。このような加熱シール手段3は、たとえば加熱するためのヒータと、ヒートシールするための金型(いずれも図示略)を有する。シール部14の形状および範囲は特に限定されないが、後述する工程において、殻部13および充填口16となるべき部分を避けた領域とされる。なお、加熱シール手段3においては、シート材料1Aの加熱のみを行い、シール部14の形成は、成形手段4において行ってもよい。
容器包装体製造装置Aは、加熱シール手段3に向けてシート材料1Aを供給するシート材料供給手段(図示略)を備えている。このシート材料供給手段は、たとえばロール状に巻かれた長尺状のシート材料1Aを順に繰り出すとともに、シート材料1Aの幅中央において折りたたむ加工を施す。これにより、シート材料1Aは、折り返し部12を介して連結され、互いに向かい合う長尺状の一対の主板部11を有する状態で、加熱シール手段3へと送られる。
図1および図2における主板部11の上端が充填端縁111とされており、下端が非充填端縁112とされている。本実施形態においては、一対の主板部11の非充填端縁112同士が、折り返し部12によって一体的に連結されている。なお、本実施形態とは異なり、2枚のシート材料1Aを互いに向かい合わせた状態で加熱シール手段3へと供給することにより、一対の主板部11が折り返し部12を介することなく互いに向かい合う姿勢とされた構成であってもよい。
また、加熱シール手段3においては、一対の主板部11に拡開部115を形成しておく。拡開部115は、主板部11の充填端縁111付近の部分が、y方向に互いに離間するように形成された部分である。
成形手段4は、一対の主板部11の少なくとも一方に、殻部13を形成するとともに、殻部13から外部へと繋がる部位である充填口16を形成するためのものである。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図であり、成形手段4を示している。図1および図3に示すように、本実施形態の成形手段4は、金型41および複数のノズル42を有する。
金型41は、シート材料1Aを挟持する一対の部位を有する。これらの部位には、殻部13に相当する形状とされた凹部が形成されている。本実施形態においては、一対の主板部11の双方に殻部13を形成することが意図されており、金型41の一対の部位の双方に凹部が形成されている。なお、一対の主板部11のいずれか一方のみに殻部13を形成してもよい。成形手段4において成形される殻部13の個数は特に限定されないが、本実施形態においては、3つの殻部13が一括して成形される場合を例に説明する。
ノズル42は、殻部13を成形するための気体(例えば圧縮空気、窒素ガス等)を吐出するものである。成形手段4においては、形成すべき殻部13の個数に応じたノズル42が設けられている。本実施形態においては、3つの殻部13を一括して成形するために、3つのノズル42が設けられている場合を例に説明する。加熱シール手段3において加熱された一対の主板部11のうちシール部14とされていない領域に向けて、一対の主板部11の充填端縁111同士の間からノズル42によって気体を吐出する。この気体は、主板部11の変形を促すために高温の気体であってもよい。一対の主板部11は、加熱された状態で内圧が付与される格好となる。これにより、一対の主板部11は、殻部13と充填口16とを有する形状に成形される。殻部13は、内容物2を収容するための収容空間19を構成する。
殻部13の形状は特に限定されず、内容物2を収容するのに適した形状であればよい。あるいは、店頭などにおいて容器包装体Bが陳列された際に、購買者の注意を惹くことを意図した、様々な形状に殻部13を仕上げてもよい。本実施形態においては、殻部13は、貯留部131および充填通路部132を有する。
貯留部131は、内容物2を貯蔵するための部位である。貯留部131の形状および位置は特に限定されないが、y方向視において角部が丸められた矩形状であり、z方向視において概ね楕円形状あるいは円形状とされた貯留部131を例に説明する。貯留部131のうちz方向に対して垂直である断面における面積が最大である部分を最大断面部133と定義する。本例においては、殻部13のうちz方向中央付近の概ね半分以上を占める部分が最大断面部133となっている。
充填通路部132は、貯留部131から充填口16へと繋がる部分である。充填通路部132は、貯留部131よりもz方向に対して直角である断面の面積が小とされている。充填通路部132は、後述する充填工程において、内容物2を充填するための通路として用いられる。
図2および図3に示す中心C1は、主板部11のz方向における中心線である。中心C2は、殻部13の貯留部131のみについてのz方向における中心線である。
充填手段5は、本発明における充填工程を行うためのものである。図4は、図2のIV−IV線に沿う要部断面図である。図1、図2、図4に示すように、充填手段5は、成形手段4のx方向下流側に位置しており、複数のノズル51と充填容易化手段52とを備えている。
充填容易化手段52は、一対の主板部11の拡開部115の間に位置しており、x方向に長く延びている。充填容易化手段52は、複数の貫通孔53を有している。複数の貫通孔53は、x方向に配列されており、充填容易化手段52をz方向に貫通している。本実施形態においては、充填手段5において、3つの殻部13(収容空間19)に対して内容物2の充填を行う。これに対応して、充填容易化手段52には、3つの貫通孔53が形成されている。
複数のノズル51は、複数の殻部13(収容空間19)に対して各別に内容物2を充填するためのものである。複数のノズル51は、内容物2を貯蔵している貯蔵源(図示略)にたとえばポンプ(図示略)を介して接続されている。また、複数のノズル51は、z方向において昇降可能とされている。各ノズル51は、充填容易化手段52の貫通孔53を通して一対の主板部11の充填口16から殻部13の充填通路部132へと進入する。殻部13に進入したノズル51からは、規定量の内容物2が殻部13(収容空間19)内へと供給される。これにより、内容物2の充填が完了する。なお、本実施形態においては、内容物2は、貯留部131の大部分を占める分量だけ供給され、充填通路部132には、内容物2は、滞留しない。
図1および図2に示すように、容器包装体製造装置Aにおけるx方向位置について、充填手段5が存在する位置を充填位置P1と定義する。本実施形態においてより具体的には、充填工程が一括して行われる3つの殻部13が存在する位置が充填位置P1とされる。また、充填位置P1よりもx方向下流側であって、3つの殻部13を存在させることが可能な位置を中間位置P2と定義する。さらに、中間位置P2のx方向下流側であって、封止手段6が存在する位置を封止位置P3と定義する。本実施形態においてより具体的には、封止工程が一括して行われる3つの殻部13が存在する位置が封止位置P3とされる。中間位置P2には、充填位置P1において充填手段5による充填工程を終えた3つの殻部13が搬送される。そして、中間位置P2から封止位置P3に向けて封止手段6による封止工程を行うべく、3つの殻部13が搬送される。
封止手段6は、本発明における封止工程を行うためのものである。図6は、図2のVI−VI線に沿う要部断面図である。図1、図2および図6に示すように、封止手段6は、シール金型61を有している。シール金型61は、一対の主板部11を挟みつつ、一対の主板部11を加熱することにより、一対の主板部11の所定部位同士をヒートシールするための金型である。本実施形態の封止手段6は、殻部13の充填通路部132をヒートシールすることにより、充填通路部132を通路痕シール部141として、殻部13の貯留部131(収容空間19)を封止する。本実施形態においては、この封止工程は、3つの殻部13の充填通路部132に対して一括して行う。また、この封止工程において、一対の主板部11の拡開部115を互いにヒートシールすることにより、拡開部115であった部分をシール部14の一部に加入してもよい。また、充填通路部132のすべてを封止することに限定されず、充填通路部132の一部分のみをヒートシールしてもよい。これにより、後述する容器包装体には、充填通路部132の他の部分が残存する。
切断手段9は、封止手段6に対してx方向下流側に配置されている。切断手段9は、隣り合う殻部13を互いに分離させるようにシート材料1Aを切断するものである。切断手段9の具体的構成としては、シート材料1Aを所望の位置において所望の形状に切断可能な構成であれば、カッターや金型などを適宜備えればよい。本実施形態においては、z方向に延びるカッターを有する場合を例として記載されている。また、切断手段9は、個々の殻部13をばらばらに分離するように切断する構成に限定されず、1つの容器包装体Bが二以上の殻部13を有するようにシート材料1Aを切断する構成であってもよい。
挟持搬送手段7は、本発明における搬送工程を行うためのものである。図1に示すように、容器包装体製造装置Aにおいては、シート材料1Aのある部位(ある殻部13)に着目すると、加熱シール手段3に供給された後に、成形手段4、充填手段5、封止手段6および切断手段9へと順に搬送される。本実施形態においては、この搬送は、シート材料1A全体を一括して搬送することによって行っている。その上で、本発明においては、ある殻部13が充填手段5(充填位置P1)から封止手段6(封止位置P3)へと送られる搬送工程において、本願が意図する効果を奏するべく、挟持搬送手段7について、以下の構成が採用されている。
図5は、図2のV−V線に沿う要部断面図である。図2および図5に示すように、挟持搬送手段7は、搬送部71、挟持軸72および一対の挟持アーム73を有している。搬送部71は、挟持軸72および一対の挟持アーム73が取り付けられた部位であり、x方向に往復動可能とされている。このような搬送部71の構成は特に限定されないが、駆動源としてのモータあるいはエアシリンダ(いずれも図示略)に連結されたバー状部材などが適宜採用される。搬送部71は、シート材料1Aのz方向図中下方に配置されている。
挟持軸72は、搬送部71に対して取り付けられており、y方向に延びている。より具体的には、挟持軸72は、シート材料1Aのz方向下方において、シート材料1Aのy方向両側に延びている。
一対の挟持アーム73は、挟持軸72に対してy方向に往復動可能に取り付けられている。一対の挟持アーム73を往復動させる駆動源としては、たとえばモータあるいはエアシリンダ(いずれも図示略)が適宜採用される。この駆動源によって、一対の挟持アーム73は、互いに接近する接近動と、互いに離間する離間動とを実行可能とされている。
挟持アーム73は、挟持面74を有している。挟持面74は、一対の挟持アーム73を接近動させた際に、一対の主板部11に当接して挟持する面である。挟持面74は、主板部11の中心C1からz方向における非充填端縁112側に避けた位置においてシール部14に当接している。さらに、本実施形態においては、挟持軸72は、貯留部131の中心C2からz方向における非充填端縁112側に避けた位置においてシール部14に当接している。また、挟持面74は、z方向において殻部13の最大断面部133から非充填端縁112側に避けた位置においてシール部14に当接している。より好ましい構成として本実施形態においては、挟持面74は、殻部13の全体からz方向における非充填端縁112側に避けた位置においてシール部14に当接している。また、挟持面74のx方向中心は、x方向において隣り合う殻部13の間に位置している。挟持面74の形状は特に限定されないが、本実施形態においては、挟持面74は、x方向に長く延びる長矩形状とされている。また、好ましい構成として、挟持面74は、z方向において主板部11のうち非充填端縁112側に位置する1/3の領域に当接する構成が挙げられる。
挟持搬送手段7は、シート材料1Aを適切に搬送することを目的として、一対の挟持アーム73以外に、シート材料1Aの他の部位を挟持する機構を適宜有していてもよい。図2および図6に示すように、本実施形態においては、封止手段6の後端付近に、副挟持軸76および一対の副挟持アーム77が備えられている。副挟持軸76は、挟持軸72と同様に、搬送部71に取り付けられたy方向に延びる軸である。一対の副挟持アーム77は、一対の挟持アーム73と同様に、副挟持軸76に対してy方向に往復動可能に取り付けられている。一対の副挟持アーム77を往復動させる駆動源としては、たとえばモータあるいはエアシリンダ(いずれも図示略)が適宜採用される。この駆動源によって、一対の副挟持アーム77は、互いに接近する接近動と、互いに離間する離間動とを実行可能とされている。
副挟持アーム77は、副挟持面78を有している。一対の副挟持アーム77を接近動させた際に、一対の主板部11に当接して挟持する面である。副挟持面78は、z方向において主板部11の中心C1と重なる位置においてシール部14を挟持している。副挟持面78の形状は特に限定されないが、本実施形態においては、z方向に長く延びる長矩形状とされている。
なお、x方向に長く延びるシート材料1Aを安定して確実に搬送するには、挟持搬送手段7は、図2に示された構成に加えて、例えば副挟持軸76および一対の副挟持アーム77を更に備えることが好ましい。このような副挟持軸76および一対の副挟持アーム77は、充填手段5による充填工程がなされる前の時点、すなわち充填位置P1よりもx方向における上流側の位置に設けられることが好ましい。
図2は、充填手段5による3つの殻部13を対象とした充填工程と、封止手段6による3つの殻部13を対象とした封止工程とが完了した状態を示している。これらの充填工程および封止工程が完了した後に、もしくは少なくともいずれかが実行されているときに、挟持搬送手段7は、一対の挟持アーム73および一対の副挟持アーム77を接近動させることにより、シート材料1Aのシール部14を挟持する。この際、搬送部71は停止している。
図2に示す状態から搬送部71をx方向下流側(図中右側)に移動させると、上述した搬送工程が行われ、図7に示す状態となる。すなわち、充填手段5(充填位置P1)には、いまだ内容物2が充填されていない3つの殻部13が到着している。中間位置P2には、充填手段5による充填工程によって内容物2が充填された3つの殻部13が到着している。中間位置P2に到着した3つの殻部13は、いまだ充填通路部132(充填口16)が開いた状態である。また、封止手段6(封止位置P3)には、内容物2が充填された3つの殻部13が到着している。
図5に示す状態から、充填手段5による充填工程および封止手段6による封止工程を行い、一対の挟持アーム73および一対の副挟持アーム77をそれぞれ離間動させた後に、挟持搬送手段7の搬送部71をx方向上流側に復帰させると、再び図2に示す状態となる。また、これらの充填工程および封止工程と同時に、加熱シール手段3および成形手段4による成形工程を行う。
図1に示すように、封止手段6による封止工程を終えた後は、切断手段9によって隣り合う殻部13を分離させるように、シート材料1Aを切断する切断工程を行う。これにより、複数の容器包装体Bが順次製造される。
図8および図9は、容器包装体製造装置Aによって製造された容器包装体の一例を示している。図示された容器包装体Bは、シート1および内容物2を備えている。
シート1は、容器包装体Bの構造部材であり、また内容物2を密閉状態で収容するための機能を果たす。本実施形態のシート1は、一対の主板部11を有している。シート1の材質は、シート材料1Aと同様である。なお、図示された例においては、容器包装体製造装置Aによる製造方法の最終工程において、シート材料1Aを切断する際に、折り返し部12が殻部13から切り離されている。
一対の主板部11は、互いに対面しており、互いの端部領域同士が接合されている。これにより、一対の主板部11は、殻部13およびシール部14を有している。殻部13はシート1が部分的に所望の膨出形状に加工された部分である。本実施形態においては、一対の主板部11の殻部13によって規定された空間が収容空間19とされている。なお、一対の主板部11のそれぞれに膨出形状の殻部13が形成された構成に限定されるものではない。たとえば、一方の主板部11に殻部13が形成され、他方の主板部11が平板状のままであってもよい。このような構成であっても、収容空間19が構成されうる。収容空間19は、内容物2を密閉状態で収容する空間である。殻部13は、上述した貯留部131を有している。
シール部14は、一対の主板部11の端部領域同士が接合された部位である。シール部14は、収容空間19(殻部13)を囲んでいる。シール部14には、内容物2の商品名称や成分、あるいは注意事項などを記載してもよい。シール部14を形成するための接合手段は特に限定されず、シート1が樹脂材料からなる場合、たとえば熱シールが挙げられる。また、本実施形態のシール部14は、上述した充填通路部132がヒートシールされた部分である通路痕シール部141を含んでいる。なお、上述したように、充填通路部132の一部が残存する構成であってもよい。この場合、充填通路部132を、内容物2を注出させるための注出口として機能させることができる。
なお、シート1には、切断予定線(図示略)が形成されていてもよい。この切断予定線は、周囲部分に対して切断が容易とされた線状部分であり、シート1を切断することにより容器包装体Bの開封起点となる部位である。このような切断予定線は、収容空間19(殻部13)と重なる位置に設けられる。このような切断予定線は、容器包装体製造装置Aにおいて、加熱シール手段3に供給されるシート材料1Aの適所に、カッターもしくはレーザなどによってx方向に連続的に延びる細い溝を設けることによって形成することができる。なお、前記切断予定線の構成は、部分的に減肉された形態のみならず、他の部位より切断容易に構成されれば特に限定されず、種々の形態を取りうる。ただし、この切断予定線は、収容空間19が内容物2を密閉状態で収容することを担保しうる構成が望ましい。
内容物2は、収容空間19に密閉状態で収容されたものであり、典型的には液状である。内容物2の例としては、医薬品、化粧品、食品などがあげられるが、特に限定されない。また、収容空間19に収容される内容物2の量は、一回の使用に供される量とされることが使用者の便宜の面で好ましいが、これに限定されない。
次に、容器包装体製造装置Aおよびこれを用いた容器包装体の製造方法の作用について説明する。
図2および図5に示すように、充填位置P1における充填工程を終えて、封止位置P3へと向かわされる殻部13は、内容物2が充填されているものの、充填口16を介して外部に通じている。このため、この区間において殻部13に過度な衝撃等が加えられると、シート材料1Aがx方向に延びる軸を中心として揺動し、殻部13に充填された内容物2が充填口16から飛散するおそれがある。本実施形態においては、充填位置P1から封止位置P3へと向かう搬送工程では、z方向において中心C1から非充填端縁112側に避けた位置で挟持搬送手段7がシール部14を挟持する。このため、挟持搬送手段7の挟持による衝撃がシート材料1Aに仮に与えられたとしても、この衝撃による振動が主板部11の中心C1に直接作用することを回避可能である。しかも、挟持搬送手段7による衝撃は、z方向における非充填端縁112側において与えられるため、充填端縁111側に位置する充填口16等には、この衝撃による振動が伝えられにくい。したがって、当該振動によって殻部13に充填された内容物2が充填口16から飛散することを回避することが可能であり、製造過程における内容物2の漏れを防止することができる。また、挟持面74が、z方向において主板部11のうち非充填端縁112側に位置する1/3の領域に当接する構成とすることは、内容物2の飛散を防止する観点から好ましい。
本実施形態においては、殻部13は、貯留部131および充填通路部132を有している。このような構成においては、内容物2が殻部13のうち専ら貯留部131に貯蔵され、充填通路部132には貯蔵されない。このような場合、一対の挟持アーム73がシール部14を挟持する部位である挟持面74は、z方向における非充填端縁112側に貯留部131の中心である中心C2から避けた位置に配置されることが望ましい。これにより、充填口16からの内容物2の飛散をより効果的に防止することができる。また、殻部13(貯留部131)における断面積が最大である最大断面部133を挟持面74が避けた構成とすることにより、内容物2に与える衝撃を和らげ、内容物2の飛散を抑制する効果を高めることができる。特に、充填通路部132は、貯留部131と比較して小断面の部位である。このため、貯留部131内において内容物2に衝撃が与えられ、z方向上方に向かうと、大断面の貯留部131から小断面の充填通路部132に進入することとなる。この急激な断面の縮小を伴う進入により、内容物2が上昇する勢いが強められ、充填口16からの飛散が顕著となりうる。本実施形態においては、貯留部131の中心C2を避けた位置に挟持面74を配置することにより、貯留部131および充填通路部132を有する殻部13であっても内容物2の飛散を抑制する効果が期待できる。さらに本実施形態においては、挟持面74は、殻部13の全体をz方向における非充填端縁112側に避けた配置とされている。このような構成は、内容物2に与える衝撃を和らげ、飛散を防止するのに好適である。これに加えて、本実施形態においては、挟持面74のx方向中心は、x方向において隣り合う殻部13の間に位置している。これによっても、一対の挟持アーム73による衝撃が殻部13に充填された内容物2に伝わることを抑制することができる。
なお、上述した例においては、一対の挟持アーム73は、中間位置P2においてシール部14を挟持し、封止位置P3に到達した後にシール部14を開放するが、一対の挟持アーム73がシール部14を挟持するx方向位置は、これに限定されない。たとえば、充填位置P1においてシール部14を挟持し、中間位置P2に到達した後にシール部14を開放してもよい。あるいは、容器包装体製造装置Aの装置構成として、中間位置P2を備えず、充填位置P1と封止位置P3とが隣接した構成であってもよい。この場合、一対の挟持アーム73は、充填位置P1においてシール部14を教示し、封止位置P3に到達した後にシール部14を開放する構成とすればよい。
図2および図5に示すように、容器包装体製造装置Aは、移動規制手段81を備えている。このため、本実施形態においては、シート材料1Aのz方向非充填端112側部分が挟持搬送手段7によって挟持されることに加えて、移動規制手段81によって、シート材料1Aの充填端縁111側部分(本実施形態における拡開部115)がy方向に移動することが規制される。これにより、シート材料1Aがy方向にふらついたり搖動したりすることを回避することが可能であり、シート材料1Aをより安定して搬送することができる。また、挟持搬送手段7からの衝撃による振動が仮にシート材料1Aに伝えられたとしても、シート材料1Aの充填端縁111側部分(拡開部115)がy方向に揺らされることを防止することができる。これにより、内容物2が充填口16から飛散することを抑制することができる。移動規制手段81が一対の拡開部115の間に位置する内側部811を有することにより、一対の拡開部115のy方向の移動をより効果的に抑制することができる。また、移動規制手段81からx方向上流側に繋がる充填容易化手段52を備えることにより、充填工程において、ノズル51とシート材料1A(充填口16)とのy方向位置をより正確に位置合わせすることが可能である。これにより、充填工程をより容易かつ確実に行うことができる。また、充填容易化手段52と移動規制手段81とが連続していることにより、充填位置P1から中間位置P2へのシート材料1Aの搬送をより安定して行うことができる。
図10〜図16は、本発明の他の例を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図10〜図15は、主に挟持搬送手段7または殻部13についての変形例を示している。
図10に示す変形例においては、挟持面74が殻部13の全体をz方向における非充填端縁112側に避けた位置においてシール部14に当接している点は、上述した例と同様であるが、挟持面74のx方向中心が、x方向において殻部13と重なる位置に配置されている。より具体的には、挟持面74のx方向中心と殻部13のx方向中心とが一致している。このような変形例によっても、挟持面74がz方向において殻部13全体を避けた位置にあることにより、内容物2の飛散を抑制することができる。
図11に示す変形例においては、挟持面74が、中心C1よりもz方向における非充填端縁112側に位置しているものの、中心C2および殻部13の最大断面部133とz方向において重なる位置に配置されている。また、隣り合う殻部13に挟まれた領域に挟持面74を配置するため、挟持面74の形状は、例えば円形状とされている。このような変形例によっても、内容物2の飛散を抑制する効果が期待できる。円形状の挟持面74は、隣り合う殻部13の間に配置するにおいて、殻部13との干渉を避けつつ、挟持面積を確保できるという利点がある。
図12に示す変形例においては、殻部13の形状が上述した例と異なっている。本例においては、殻部13の貯留部131は、最大断面部133が中心C1や中心C2よりもz方向における非充填端縁112側に位置しており、最大断面部133と中心C1および中心C2とは、互いに重ならない。これに対応して、本例の挟持面74は、最大断面部133からz方向における非充填端縁112側に避けたい位置に配置されている。ただし、挟持面74は、殻部13の全体から非充填端縁112側に避けた位置には設けられておらず、z方向において殻部13の貯留部131の一部と重なる。挟持面74の形状は、例えば円形状とされている。本変形例から理解できるように、殻部13の形状は様々に設定されうる。しかしながら、殻部13の形状に応じて、内容物2の飛散を抑制しうる位置に挟持面74を配置する等の構成を採用することができる。
図13に示す変形例においては、殻部13が、非充填端縁112に到達する部分を有している。すなわち、殻部13よりもz方向における非充填端縁112側には、シール部14が存在しない。このため、本例の挟持面74は、隣り合う殻部13によって挟まれた領域に配置されている。本変形例から理解できるように、殻部13が、非充填端縁112すなわち折り返し部12に到達する形態を採用しうる。また、上述した例においては、シート材料1Aを切断する際に、折り返し部12を殻部13から切り離してしまってもよいが、本変形例においては、容器包装体Bに折り返し部12が残存する。
図14および図15に示す変形例においては、上述した一対の挟持アーム73に代えて一対の挟持ローラ75が採用されている。図15は、一対の挟持アーム73をz方向からみた要部平面図である。一対の挟持ローラ75は、挟持軸72に支持されており、互いに接近動および離間動が可能である。挟持ローラ75は、z方向に延びる軸周りに回転自在であり、たとえばモータ(図示略)などの駆動源によって駆動されてもよい。ただし、一対の挟持ローラ75は、x方向における往復動機能を備える必要はない。本例における挟持面74は、挟持ローラ75とシール部14との接触部分である。本例の搬送工程においては、一対の挟持ローラ75がシール部14を挟持した状態で、シート材料1Aがx方向下流側へと搬送される。シート材料1Aを搬送するための力は、上述した副挟持軸76および副挟持アーム77から付与されてもよいし、挟持ローラ75が駆動源に連結されている場合、一対の挟持ローラ75から付与されてもよい。副挟持軸76および副挟持アーム77から力が付与される場合、一対の挟持ローラ75は、シール部14を挟むことによってシール部14を支持する、いわゆる従動ローラとされていてもよい。また、本例においては、挟持ローラ75を採用する便宜上、シート材料1Aは、殻部13が非充填端縁112からz方向に離間している。このような変形例によっても内容物2の飛散を抑制することができる。
図16は、移動規制手段81についての複数の変形例を示している。
同図(a)に示す変形例においては、移動規制手段81は、内側部811、一対の外側部812および上側部813を有している。内側部811は、上述した通り、一対の拡開部115の間に位置する部位である。一対の外側部812は、一対の拡開部115に対してy方向外側に隣接する部位である。上側部813は、一対の拡開部115のz方向図中上方に位置している部位である。また、本例においては、内側部811と一対の外側部812とが、上側部813によって連結されている。このような例によれば、移動規制手段81によって拡開部115がy方向に移動することを規制することに加えて、z方向上方に移動することを規制可能である。これは、内容物2の飛散をより確実に防止するのに有利である。
同図(b)に示す変形例においては、移動規制手段81は、一対の外側部812と上側部813を有するものの、内側部811を有していない。一対の外側部812は、一対の拡開部115のy方向外側に隣接しており、これらの外側部812が上側部813によって連結されている。このような変形例によっても、拡開部115が揺らされることを抑制することができる。
同図(c)に示す変形例においては、移動規制手段81は、一対の外側部812のみを有しており、上述した内側部811および上側部813を有していない。このような変形例によっても、搬送工程において拡開部115が揺らされることを防止可能であり、内容物2の飛散を抑制するのに好ましい。
本発明に係る容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る容器包装体の製造方法および容器包装体製造装置の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A 容器包装体製造装置
B 容器包装体
1 シート
1A シート材料
11 主板部
111 充填端縁
112 非充填端縁
115 拡開部
12 折り返し部
13 殻部
131 貯留部
132 充填通路部
133 最大断面部
14 シール部
141 通路痕シール部
16 充填口
19 収容空間
2 内容物
3 加熱シール手段
4 成形手段
41 金型
42 ノズル
5 充填手段
51 ノズル
52 充填容易化手段
53 貫通孔
6 封止手段
61 シール金型
7 挟持搬送手段
71 搬送部
72 挟持軸
73 挟持アーム
74 挟持面
75 挟持ローラ
76 副挟持軸
77 副挟持アーム
78 副挟持面
81 移動規制手段
811 内側部
812 外側部
813 上側部
9 切断手段
P1 充填位置
P2 中間位置
P3 封止位置
C1 中心
C2 中心

Claims (14)

  1. 互いに反対側に位置する充填端縁および非充填端縁をそれぞれ有し、且つ互いに対面する長尺状の一対の主板部を含むシート材料に対して、成形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の一部同士が接合されたシール部と、前記殻部に繋がり且つ前記充填端縁から外部に開口する充填口と、を形成する成形工程と、
    前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する充填工程と、
    前記充填口を封止する封止工程と、
    前記シート材料の長手方向に配列され、且つ前記内容物が充填された複数の前記殻部を一または二以上の所定数毎に、互いに分離するように前記シート材料を切断する切断工程と、を備えた容器包装体の製造方法であって、
    前記充填工程の後、前記封止工程の前において、前記充填工程を行う充填位置から前記封止工程を行う封止位置に向けて前記シート材料を搬送する搬送工程をさらに備えており、
    前記搬送工程においては、前記充填端縁と前記非充填端縁とが離間する方向である幅方向において前記主板部の中心から前記非充填端縁側に避けた位置で前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する挟持搬送手段を用いることを特徴とする、容器包装体の製造方法。
  2. 前記挟持搬送手段は、前記殻部のうち前記幅方向に直角である断面積が最大である最大断面部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する、請求項1に記載の容器包装体の製造方法。
  3. 前記挟持搬送手段は、前記殻部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する、請求項1または2に記載の容器包装体の製造方法。
  4. 前記殻部は、内容物を貯留するための貯留部と、該貯留部と前記充填口とを繋ぎ、且つ前記幅方向に直角である断面積が前記貯留部よりも小である充填通路部と、を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器包装体の製造方法。
  5. 前記搬送工程においては、前記一対の主板部の前記充填端縁側部分が搬送方向に移動することを許容しつつ、前記幅方向および前記搬送方向のいずれに対しても直角である厚さ方向に移動することを規制する移動規制手段を用いる、請求項1ないし4のいずれかに記載の容器包装体の製造方法。
  6. 前記搬送工程においては、前記一対の主板部のそれぞれには、前記充填端縁側において前記厚さ方向に互いに離間する拡開部が形成されており、前記移動規制手段は、前記一対の主板部の前記拡開部の間に位置する内側部を有する、請求項5に記載の容器包装体の製造方法。
  7. 前記充填工程においては、前記移動規制手段につながっており、且つ前記充填口に充填するための貫通孔が形成された充填容易化手段を用いる、請求項5または6に記載の容器包装体の製造方法。
  8. 互いに反対側に位置する充填端縁および非充填端縁をそれぞれ有し、且つ互いに対面する長尺状の一対の主板部を含むシート材料に対して、成形加工および接合加工を施すことにより、前記一対の主板部の少なくとも一方に収容空間を構成する殻部と、前記一対の主板部の一部同士が接合されたシール部と、前記殻部に繋がり且つ前記充填端縁から外部に開口する充填口と、を形成する成形手段と、
    前記充填口から前記収容空間に内容物を充填する充填手段と、
    前記充填口を封止する封止手段と、
    前記シート材料の長手方向に配列され、且つ前記内容物が充填された複数の前記殻部を一または二以上の所定数毎に、互いに分離するように前記シート材料を切断する切断手段と、を備えた容器包装体の製造方法であって、
    前記充填端縁と前記非充填端縁とが離間する方向である幅方向において前記主板部の中心から前記非充填端縁側に避けた位置で前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を前記充填手段から前記封止手段に向けて搬送する挟持搬送手段を更に備えることを特徴とする、容器包装体製造装置。
  9. 前記挟持搬送手段は、前記殻部のうち前記幅方向に直角である断面積が最大である最大断面部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する、請求項8に記載の容器包装体製造装置。
  10. 前記挟持搬送手段は、前記殻部から前記非充填端縁側に避けた位置において前記シール部を挟持しつつ前記シート材料を搬送する、請求項8または9に記載の容器包装体製造装置。
  11. 前記殻部は、内容物を貯留するための貯留部と、該貯留部と前記充填口とを繋ぎ、且つ前記幅方向に直角である断面積が前記貯留部よりも小である充填通路部と、を含む、請求項8ないし10のいずれかに記載の容器包装体製造装置。
  12. 前記挟持搬送手段による搬送において、前記一対の主板部の前記充填端縁側部分が搬送方向に移動することを許容しつつ、前記幅方向および前記搬送方向のいずれに対しても直角である厚さ方向に移動することを規制する移動規制手段を更に備える、請求項8ないし11のいずれかに記載の容器包装体製造装置。
  13. 前記挟持搬送手段による搬送において、前記一対の主板部のそれぞれには、前記充填端縁側において前記厚さ方向に互いに離間する拡開部が形成されており、前記移動規制手段は、前記一対の主板部の前記拡開部の間に位置する内側部を有する、請求項12に記載の容器包装体製造装置。
  14. 前記充填手段は、前記移動規制手段につながっており、且つ前記充填口に充填するための貫通孔が形成された充填容易化手段を更に備える、請求項12または13に記載の容器包装体製造装置。
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