JP2016177948A - 負極及び非水電解質電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができる負極を提供すること【解決手段】一つの実施形態によると、負極層32と、負極層32の表面に結合した無機粒子含有層33とを具備する負極3が提供される。負極層32は、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と第1のバインダとを含む。負極活物質粒子は、平均粒径d1(μm)を有する。第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能である。無機粒子含有層33は、無機粒子と、第2のバインダとを含む。無機粒子は、平均粒径d2(μm)を有する。第2のバインダは、水溶性である又は水中に分散が可能である。負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たす。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、負極及び非水電解質電池に関する。
リチウムイオン二次電池は高エネルギー密度である特徴を持つ。そのため、リチウムイオン二次電池は、携帯電話やノートパソコンなどの小型民生機器に留まらず、電気自動車(EV)又はハイブリッド電気自動車(HEV)などの自動車用の電源としても期待されている。自動車用電源は、民生機器に比べ気温の低い寒冷環境での使用機会が多く、より高いレベルの低温特性が求められている。
その中で、負極にリチウムチタン複合酸化物を用いたリチウムイオン二次電池は、黒鉛などの炭素材料を負極に用いた場合に比べて、低温の条件下でも金属リチウム析出を抑えることができることから、良好な低温特性を発揮する有望な材料として期待されている。
特開2014−11065号公報 特開2011−138621号公報 特開2006−261041号公報 特開2009−148622号公報
優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができる負極、及びこの負極を具備した非水電解質電池を提供することを目的とする。
第1の実施形態によると、負極が提供される。この負極は、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備する。負極層は、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と第1のバインダとを含む。負極活物質粒子は、平均粒径d1(μm)を有する。第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能である。無機粒子含有層は、無機粒子と、第2のバインダとを含む。無機粒子は、平均粒径d2(μm)を有する。第2のバインダは、水溶性である又は水中に分散が可能である。負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たす。
第2の実施形態によると、非水電解質電池が提供される。この非水電解質電池は、第1の実施形態に係る負極と、正極と、非水電解質とを具備する。
図1は、第1の実施形態に係る一例の負極の概略断面図である。 図2は、第2の実施形態に係る一例の非水電解質電池の一部切欠斜視図である。 図3は、図2に示す非水電解質電池が具備する負極及び正極の概略断面図である。 図4は、第2の実施形態に係る他の例の非水電解質電池の概略断面図である。
以下に、実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施の形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術とを参酌して、適宜設計変更することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態によると、負極が提供される。この負極は、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備する。負極層は、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と第1のバインダとを含む。負極活物質粒子は、平均粒径d1(μm)を有する。第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能である。無機粒子含有層は、無機粒子と、第2のバインダとを含む。無機粒子は、平均粒径d2(μm)を有する。第2のバインダは、水溶性である又は水中に分散が可能である。負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たす。
第1の実施形態に係る負極は、非水電解質電池に組み込んで使用した場合、詳細なメカニズムは不明であるが、負極層の表面にガス、例えば負極活物質粒子に含まれている不純物に由来するガスが生じても、このガスを負極層の表面に結合した無機粒子含有層を通して放出することができる。その結果、第1の実施形態に係る負極を組み込んだ負極では、負極層の表面にガスが滞留するのを防ぐことができる。負極層の表面に滞留したガスは、特に低温環境において、負極表面を通るリチウムイオンの移動を阻害する。第1の実施形態に係る負極は、負極表面におけるこのようなガスの滞留を防ぐことができるので、優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができる。
無機粒子の平均粒径d2の負極活物質の平均粒径d1に対する比d2/d1が2.4よりも大きい場合、負極層に含まれる負極活物質粒子の表面を無機粒子が覆ってしまい、負極活物質粒子の表面を通るリチウムイオンの移動が妨げられる。一方、比d2/d1が0.7よりも小さい場合には、負極層に無機粒子が入り込んでしまい、負極層へのリチウムイオンの移動及び負極層からのリチウムイオンの移動が妨げられる。そのため、比d2/d1が0.7≦d2/d1≦2.4の範囲を満たさない場合、低温特性の改善は達成することができない。
また、第1の実施形態に係る負極では、負極層に含まれる第1のバインダが耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能なバインダであり、無機粒子含有層に含まれるバインダが水溶性のバインダ又は水中に分散が可能なバインダである。このように負極層と無機粒子含有層とに含まれるバインダが互いに異なる第1の実施形態に係る負極は、正極との短絡の危険性を抑えながら、薄い、例えば1〜15μmの厚さの無機粒子含有層を具備することができる。その理由を、以下に説明する。
第2のバインダを含む無機粒子含有層は、例えば、無機粒子と第2のバインダとを分散媒としての水に投入して無機粒子含有スラリーを調製し、この無機粒子含有スラリーを負極の表面に塗布し、乾燥させることにより、負極層の表面に結合した状態で得ることができる。
一方、負極層に含まれている第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能なバインダである。この第1のバインダは、負極層に塗布する無機粒子含有スラリーへの溶解度が非常に低く、この無機粒子含有スラリー中にも分散しにくい。そのため、負極層に無機粒子含有スラリーを塗布しても、負極層の表面の溶解、及び無機粒子含有スラリーへの負極活物質粒子の分散を防ぐことができる。
したがって、負極層の表面に、乾燥後の厚さが例えば1〜15μmとなるように無機粒子含有スラリーを塗布しても、このようにして得られた負極は、非水電解質電池に組み込んだ際、正極との短絡を防ぐことができる。厚さが小さな無機粒子含有層は、それを通してのリチウムイオンの移動性を高めることができる。無機粒子含有層を通してのリチウムイオンの移動性に優れた負極を具備した非水電解質電池は、より優れた低温特性を示すことができる。
一方、無機粒子含有層が第1のバインダと同様の耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能なバインダを含んでいる場合、このような無機粒子含有スラリーを調製するためには、分散媒として例えばN−メチルピロリドンなどの有機溶媒を使用する必要がある。有機溶媒を含む無機粒子含有スラリーは、第1のバインダを含んだ負極層の表面に塗布されると、負極層の表面を溶解させてしまい、負極層中に無機粒子が入り込んでしまう。負極層に入り込んだ無機粒子は、負極層中のリチウムイオンの移動を妨げるおそれがある。また、有機溶媒を含む無機粒子含有スラリーを第1のバインダを含んだ負極層の表面に塗布すると、負極層に含まれる第1のバインダが無機粒子含有スラリーに溶解し、負極に含まれる負極活物質粒子が無機粒子含有スラリー中に分散し得る。このようなスラリーから有機溶媒を乾燥させて得られる無機粒子含有層は、負極活物質粒子をこれらが分散した状態で含む。このような無機粒子含有層では、厚さが薄い場合、負極活物質含有層が微小短絡を引き起こしてしまう。そのため、このような無機粒子含有層は、厚さを薄くすることが困難である。
また、第1の実施形態に係る負極は、負極層に含まれるバインダが第2のバインダであり、無機粒子含有層に含まれるバインダが第1のバインダである負極を組み込んだ場合よりも、優れた電池特性を示すことができる。その理由を、以下に説明する。
負極活物質粒子と第2のバインダとを含む負極層は、例えば、負極活物質粒子とバインダとを分散媒としての水中に投入して負極スラリーを調製し、この負極スラリーを集電体の表面に塗布し、乾燥させ、プレスすることによって得ることができる。
リチウムチタン複合酸化物は、不純物としての炭酸リチウムを含み得る。このようなリチウムチタン複合酸化物を含む粒子を水中に分散させると、炭酸リチウムが水中に溶け出し、得られる負極スラリーがアルカリ性を呈する。アルカリ性の負極スラリーは、集電体に塗布されると、集電体を腐食させ得る。
一方、第1の実施形態に係る負極が含む負極層は、第1のバインダ、すなわち有機溶媒に溶解可能なバインダを含むので、分散媒として水を使用せずに作製することができる。そのため、第1の実施形態に係る負極は、集電体の腐食を防ぎながら作製することができる。集電体が腐食していない負極は、当然に、集電体が腐食している負極よりを用いた場合よりも、優れた電池特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができる。
以下に、第1の実施形態に係る負極をより詳細に説明する。
第1の実施形態に係る負極は、負極層と、無機粒子含有層とを具備する。
第1の実施形態に係る負極は、負極集電体を更に具備することもできる。負極集電体は、例えば、帯状の形態を有することができる。負極集電体は、負極層においてリチウムイオンの吸蔵及び放出が生じる電位範囲で電気化学的に安定である材料から形成されることが好ましい。そのような材料の例には、銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウム、及びアルミニウム合金が含まれる。アルミニウム合金は、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、及びSiから選択される1種以上の元素を含むことが好ましい。
負極層は、負極集電体の両面又は片面に担持され得る。負極層は、負極集電体の表面の一部に担持されていてもよく、それにより、負極集電体は、負極層を担持していない部分を含むことができる。
負極層は、負極活物質粒子と、第1のバインダとを含む。
負極活物質粒子は、リチウムチタン複合酸化物を含む。リチウムチタン複合酸化物としては、例えば、スピネル型の結晶構造を有するチタン酸リチウム(Li4+xTi512:xは、充電状態により、0〜3の間で変化する)、及びラムスデライト型の結晶構造を有するチタン酸リチウム(Li2+xTi37:xは、充放電状態により、0〜2の間で変化する)を挙げることができる。
負極活物質粒子の平均粒径d1は、0.5μm以上1.5μm以下の範囲内にあることが好ましく、0.7μm以上1.0μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
第1のバインダは、耐電解液性である。耐電解液性のバインダとは、非水電解質電池が含む非水電解質の非水溶媒、例えばジエチルカーボネート(DEC)に対する溶解性が低く、更にDECに接触しても膨潤を抑えることができるバインダを意味する。具体的には、耐電解液性のバインダは、40℃のDECに1か月浸漬させた際、元の重量からの重量の増減が0〜30%の範囲内にあるバインダである。
また、第1のバインダは、有機溶媒に溶解可能である。有機溶媒は、例えば、N−メチルピロリドンである。一方、第1のバインダは、非水溶性であり、且つ水中に分散し難いバインダである。
このような第1のバインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)及びポリイミド(PI)からなる群より選択される少なくとも1種である。
負極層は、集電性能を高めるために、導電剤を更に含むこともできる。導電剤の例は炭素材料である。炭素材料は、アルカリ金属の吸蔵性および導電性が高いことが好ましい。炭素材料の例は、アセチレンブラック及びカーボンブラックである。
負極層に含まれる負極活物質粒子、導電剤及び第1のバインダの割合は、それぞれ、70〜99重量%、0〜25重量%及び1〜10重量%であることが好ましい。
無機粒子含有層は、負極層の表面に結合している。第1の実施形態に係る負極が負極集電体を更に具備する場合、無機粒子含有層は、負極層の表面のうち、負極集電体に接していない表面に結合することができる。それにより、負極層は、負極集電体と無機粒子含有層との間に挟まれる。無機粒子含有層の一部は、負極集電体のうち、負極層を担持していない部分の表面に結合していてもよい。
無機粒子含有層は、無機粒子と、水溶性の又は水中に分散が可能な第2のバインダとを含む。
無機粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、及び酸化亜鉛などの金属酸化物を用いることができる。これらの金属酸化物は、非水電解質電池が含む非水電解質に対して優れた安定性を示すことができる。
無機粒子の平均粒径d2は、0.5μm以上1.7μm以下の範囲内にあることが好ましい。
第2のバインダであり得るバインダのうち水溶性であるバインダは、100gの水に1g以上溶解することができるバインダである。このようなバインダとしては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)が挙げられる。
第2のバインダであり得るバインダのうち水中に分散が可能なバインダは、水に溶解し難いが、水中でエマルジョンを形成して、水分散液を形成することができるバインダである。水中に分散が可能なバインダは、極性基を有し、この極性基の存在により、表面が親水性を示し、一方で内部が疎水性を示すエマルジョンを形成することができる。このようなバインダとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びアクリル系ポリマーが挙げられる。
水中に分散が可能なバインダを第2のバインダとして含んだ無機粒子含有層は、負極層との点接着を提供することができ、負極層に対して優れた剥離強度を示すことができる。
無機粒子含有層は、第2のバインダとして、複数種の水溶性のバインダを含んでもよいし、又は複数種の水中に分散が可能なバインダを含んでもよい。或いは、無機粒子含有層は、1種以上の水溶性のバインダと1種以上の水中に分散が可能なバインダとの混合物と第2のバインダとして含むこともできる。
無機粒子含有層に含まれる無機粒子及び第2のバインダの割合は、それぞれ、90〜99重量%の範囲内及び1〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
第1の実施形態に係る負極において、無機粒子の平均粒径d2の負極活物質粒子の平均粒径d1に対する比は、0.9≦d2/d1≦1.7であることが好ましい。
[製造方法]
まず、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と、第1のバインダとを準備する。これらの材料を、例えばN−メチルピロリドンに投入して、混合する。導電剤を含んだ負極層を形成する場合は、導電剤を更に投入する。かくして、負極スラリーが得られる。
得られた負極スラリーを、負極集電体上に塗布する。得られた塗膜を乾燥させて、N−メチルピロリドンを蒸発させる。乾燥させた塗膜をプレスすることにより、負極集電体上に担持された負極層を得ることができる。
一方で、無機粒子含有分散液を調製する。無機粒子含有分散液は、無機粒子と、第2のバインダとを水中に投入し、混合することによって得られる。
以上のようにして得られた無機粒子含有分散液を、先に得られた負極層上に塗布する。次に、塗膜を乾燥させる。この乾燥は、例えば90℃〜130℃の熱風を、水分がなくなるまで、例えば1000ppmとなるまで塗膜に当てることで行うことができる。負極層から水を乾燥により除去することにより、第1の実施形態に係る負極を得ることができる。
[確認方法]
非水電解質電池に含まれている負極が第1の実施形態に係る負極であるか否かは、以下の手順で確認することができる。
[確認用のサンプルを準備する方法]
まず、確認対象である非水電解質電池を放電して放電状態にする。放電状態にした非水電解質電池を、窒素雰囲気で満たしたグローブボックス内に入れる。このグローブボックス内で、電池の外装体を開く。次に、ショートさせないように気を付けながら、正極端子及び負極端子のそれぞれと電極群とを繋ぐリードを切断する。それにより、電極群を取り出すことができる。
次に、取り出した電極群を、正極と負極とが接触しないように解体する。解体した電極群から負極を取り出す。取り出した負極から、一部を切り出して、負極サンプルとする。
次に、負極サンプルを非水電解質の非水溶媒と同様の非水溶媒(例えばジエチルカーボネート)に浸漬して、負極サンプルからリチウム塩を洗い流す。次に、洗浄した負極をグローブボックス内で常温減圧環境下に置き、非水溶媒を乾燥させる。かくして、確認用のサンプルを得ることができる。
[無機粒子の平均粒径d2の測定方法]
確認用サンプルから無機粒子含有層の一部を削って、サンプルを得る。このサンプルを、150℃の熱処理に3時間供する。これにより、確認用サンプルからバインダを除去することができる。
このようにして得られた確認用サンプルを、レーザー回折式粒度分布測定装置に入れる。測定装置としては、例えば日機装社製レーザー回折式粒度分布計MT−3300EXを用いることができる。この装置を用いて測定することにより、無機粒子の平均粒径d2(μm)を求めることができる。
[負極活物質粒子の平均粒径d1の測定方法]
確認用サンプルから負極層の一部を削って、サンプルを得る。このサンプルを用いて無機粒子の平均粒径d2の測定と同様の手順を踏むことにより、負極活物質粒子の平均粒径d1(μm)を求めることができる。
[バインダの種類の確認方法]
第1のバインダと、第2のバインダとは、以下の方法で判別することができる。
まず、確認しようとするバインダを含む層を準備する。次に、この表面を水を含ませた紙又は布で軽くこする。こすった層が維持されている場合は、その層に含まれているバインダが第1のバインダであると判断することができる。一方、こすった層が維持されていない場合は、その層に含まれているバインダが第2のバインダであると判断することができる。
また、確認しようとするバインダを含む層の表面を、電解液溶媒、例えばジエチルカーボネートを含ませた水又は布で軽くこすり、こすった層が維持されている場合は、この層に含まれているバインダがジエチルカーボネートに対する溶解性が低い耐電解液性のバインダであると判断することができる。
次に、図面を参照しながら、第1の実施形態に係る負極の例を、より具体的に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る一例の負極の概略断面図である。
図1に示す負極30は、負極層32及び無機粒子含有層33を具備している。
負極30は、帯状の負極集電体31を更に含んでいる。負極層32は、負極集電体31の両面に担持されている。それにより、負極層32の1つの表面32aは、負極集電体31に接している。また、負極集電体31は、負極層を担持していない部分31aを含んでいる。この部分31aは、負極タブとして働くことができる。
無機粒子含有層33は、負極層32の表面のうち、負極集電体31に接していない他の1つの表面32bに結合している。それにより、負極層32は、負極集電体31と無機粒子含有層33との間に挟まれている。
第1の実施形態に係る負極は、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備する。負極層は、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と第1のバインダとを含む。負極活物質粒子は、平均粒径d1(μm)を有する。第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能である。無機粒子含有層は、無機粒子と、第2のバインダとを含む。無機粒子は、平均粒径d2(μm)を有する。第2のバインダは、水溶性である又は水中に分散が可能である。負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たす。それにより、第1の実施形態に係る負極は、負極層からのリチウムイオンの移動、及び負極層へのリチウムイオンの移動を妨げずに、負極層表面でのガスの滞留を防ぐことができる。このような第1の実施形態に係る負極を用いることにより、低温特性に優れた非水電解質電池を実現することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態によると、非水電解質電池が提供される。この非水電解質電池は、第1の実施形態に係る負極と、正極と、非水電解質とを具備する。
第2の実施形態に係る非水電解質電池が具備する負極及び正極は、電極群を構成することができる。非水電解質は、電極群に保持され得る。
また、第2の実施形態に係る非水電解質電池は、電極群及び非水電解質を収容する容器を更に具備することができる。
さらに、第2の実施形態に係る非水電解質電池は、正極に電気的に接続された正極端子及び負極に電気的に接続された負極端子を更に具備することができる。正極端子の少なくとも一部及び負極端子の少なくとも一部は、外装部材の外側に延出し得る。
以下、第1の実施形態に係る電池用活物質を負極において用いる非水電解質電池が具備することができる、負極、正極、電極群、非水電解質、外装部材、正極端子及び負極端子について詳細に説明する。
(1)負極
第2の実施形態に係る非水電解質電池が具備する負極は、第1の実施形態に係る負極である。そのため、負極の材料としては、第1の実施形態で説明した材料と同じものを用いることができる。
(2)正極
正極は、正極集電体と正極層とを含むことができる。
正極集電体としては、電気伝導性の高い材料を含むシートを使用することができる。例えば、正極集電体としては、アルミニウム箔又はアルミニウム合金箔を使用することができる。アルミニウム箔又はアルミニウム合金箔を使用する場合、その厚さは、例えば20μm以下であり、好ましくは15μm以下である。アルミニウム合金箔には、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等を含めることができる。また、アルミニウム合金箔に含まれる、鉄、銅、ニッケル、クロムといった遷移金属の含有量は1%以下であることが好ましい。
正極層は、正極集電体の片面又は両面に担持されることができる。また、正極層は、正極集電体の表面の一部に担持されていてもよく、それにより、正極集電体は、正極層を担持していない部分を含むことができる。
正極集電体のうち正極層を担持していない部分の表面の少なくとも一部は、第1の実施形態に係る負極が具備する無機粒子含有層と同様の無機粒子含有層に結合していても良い。
正極層は、正極活物質、結着剤及び任意に導電剤を含むことができる。
正極活物質の例は、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLiMn24又はLiMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLiNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-xCox2、0<x≦1)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLiMnxCo1-x2、0<x≦1)、リチウムリン酸鉄(LiFePO4)、及びリチウム複合リン酸化合物(例えばLiMnxFe1-xPO4、0<x≦1)である。
正極導電剤は、集電性能を高めるために必要に応じて用いられる。正極導電剤の例は、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛である。
正極結着剤は、正極活物質と正極集電体とを結合するために用いられる。正極結着剤の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)およびカルボキシメチルセルロース(CMC)である。
正極合材層に含まれる正極活物質、正極導電剤及び正極結着剤の割合は、それぞれ、80〜97重量%、2〜20重量%及び1〜7重量%であることが好ましい。
(3)電極群
負極及び正極により構成され得る電極群は、負極層と正極層との間に少なくとも無機粒子含有層が挟まれた構造を有する。
電極群の具体的な構造は、特に限定されない。例えば、電極群は、スタック型の構造を有することができる。スタック型構造の電極群は、例えば、負極層と正極層との間に少なくとも無機粒子含有層が挟まれるように、複数の負極と複数の正極とを交互に積層することによって得ることができる。或いは、電極群は、巻回型の構造を有することができる。巻回型の電極群は、例えば、一枚の正極と、一枚の負極とを積層させて積層体を作り、この積層体を負極が外側にくるように巻回することによって得ることができる。
第1の実施形態に係る負極が具備する無機粒子含有層は、正極と負極との短絡を防ぐ絶縁層として機能することができる。よって、第2の実施形態に係る非水電解質電池は、更なるセパレータを具備する必要がない。しかしながら、第2の実施形態に係る非水電解質電池は、更なるセパレータを含むこともできる。更なるセパレータとしては、例えば、合成樹脂製不織布、ポリエチレン多孔質フィルム、ポリプロピレン多孔質フィルム及びセルロース系のセパレータを挙げることができる。
(4)非水電解質
非水電解質は、例えば、非水溶媒と、この非水溶媒に溶解された電解質とを含むことができる。
非水溶媒は、非水電解質電池に用いられる公知の非水溶媒であってよい。非水溶媒の第1例は、エチレンカーボネート(EC)及びプロピレンカーボネート(PC)といった環状カーボネートである。非水溶媒の第2例は、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート及びジエチルカーボネートといった鎖状カーボネート;γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル;テトラヒドロフラン及び2−メチルテトラヒドロフランといった環状エーテル;並びに、ジメトキシエタン及びジエトキシエタンといった鎖状エーテルである。第2例の溶媒は、第1例の溶媒と比較して一般に低粘度である。また、非水溶媒は、上記の第1例の溶媒と、第2例の溶媒とを混合した溶媒であってよい。
電解質は、例えばアルカリ塩であり、好ましくはリチウム塩である。電解質は、アニオンのファンデルワールスイオン半径が0.25nm以上0.4nm以下である少なくとも1種類のリチウム塩を含むことが好ましい。このようなリチウム塩の例は、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、六フッ化ヒ素リチウム(LiAsF6)、およびトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)である。好ましくは、電解質は、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)である。
非水電解質中の電解質の濃度は、好ましくは0.5〜2モル/Lである。
(5)正極端子及び負極端子
正極端子及び負極端子は、電気伝導性の高い材料から形成されていることが好ましい。集電体に接続する場合、接触抵抗を低減させるために、これらの端子は、集電体と同様の材料からなるものであることが好ましい。
(6)容器
容器としては、例えば、厚さが0.5mm以下であるラミネートフィルム又は厚さが1mm以下である金属製容器を用いることができる。
ラミネートフィルムの厚さは0.2mm以下であることがより好ましい。
ラミネートフィルムは、樹脂層間に金属層を介在した多層フィルムが用いられる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔が好ましい。樹脂層は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を用いることができる。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行って容器の形状に成形することができる。
金属製容器は、厚さが0.5mm以下であることがより好ましく、厚さが0.2mm以下であることがさらに好ましい。
金属製容器は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金等から作ることができる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属を含む場合、その含有量は1重量%以下にすることが好ましい。これにより、高温環境下での長期信頼性及び放熱性を飛躍的に向上させることができる。
容器の形状としては、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等が挙げられる。容器は、用途に応じて様々な寸法を採ることができる。例えば、実施形態に係る非水電解質電池が携帯用電子機器の用途に用いられる場合は、容器は搭載する電子機器の大きさに合わせて小型のものにすることができる。或いは、二輪乃至四輪の自動車等に積載される非水電解質電池である場合、容器は大型電池用容器であり得る。
次に、図面を参照しながら、第2の実施形態に係る非水電解質電池の幾つかの例をより具体的に説明する。
図2は、第2の実施形態に係る一例の非水電解質電池の一部切欠斜視図である。図3は、図2に示す非水電解質電池が具備する負極及び正極の概略断面図である。
図2及び図3に示す非水電解質電池10は、電極群1と、図示しない非水電解質と、容器2とを具備している。
電極群1は、図3に示す負極3と正極4とを含む。図3では、負極3及び正極4を1つずつしか示していない。しかしながら、電極群1は、複数の負極3と複数の正極4とが交互に積層された構造を有する。
図3に示す負極3は、図1を参照しながら説明した第1の実施形態に係る一例の負極である。よって、ここでの説明は省略する。
図3に示す正極4は、帯状の正極集電体41と、正極集電体41の両面に担持された正極層42とを具備する。正極層42は、正極集電体41の表面に接する表面42aを有している。
図3に示すように、正極集電体41は、両面に正極層42を担持している。それにより、正極層42の1つの表面42aは、正極集電体41に接している。正極集電体41は、表面に正極層42を担持していない部分41aを含んでいる。正極集電体41の一部41aは、正極タブとして働く。
正極タブ41aの表面の一部には、図3に示すように、無機粒子含有層43が担持されている。無機粒子含有層43は、負極3の無機粒子含有層33と同様の成分を含んでいる。
図3に示すように、負極3及び正極4は、負極3の無機粒子含有層33と、正極層42の表面のうち正極集電体41に接していない表面42bとが接触するように積層されている。それにより、負極層32と正極層33とが、間に無機粒子含有層33を挟んで向き合っている。
また、図3に示すように電極群1においては、負極タブ31aと正極タブ41aとが逆向きに延びている。図3には、1つの負極タブ31a及び1つの正極タブ41aのみを記載しているが、電極群1は複数の負極3及び複数の正極4を含んでいるので、負極タブ31a及び正極タブ41aもそれぞれ複数存在する。図示していないが、複数の負極タブ31aは、1つに束ねられ、図2に示す短冊状の負極端子6に接続されている。同様に複数の正極タブ41aは、1つに束ねられ、図2に示す短冊状の正極端子7に接続されている。
電極群1は、図2に示すように、容器2の中に収容されている。容器2は、図示しない非水電解質を更に収容している。非水電解質は、電極群1に含浸された状態で保持されている。
図2に示すように、電極群1の負極タブ31aに接続された負極端子6は、容器2の外側に延出している。同様に、電極群1の正極タブ41aに接続された正極端子7は、容器2の外側に延出している。
第2の実施形態に係る非水電解質電池は、捲回型構造を有する電極群を含むことができる。以下に、捲回型構造を有する電極群を具備する非水電解質電池の例を図4を参照しながら説明する。
図4は、第2の実施形態に係る他の例の非水電解質電池の概略断面図である。
図4に示すように、この例の非水電解質電池10は、捲回型構造を有する電極群1を含んでいる。
捲回型電極群1は、図3に示した負極3及び正極4とそれぞれ同様の、1つの負極3及び1つの正極4を含む。図4に示す電極群1は、図3に示したような配置で負極3及び正極4を積層して得た積層体を、負極3が最も外側に位置するように捲回したものである。
図4に示すように、電極群1の最外周に含まれる負極集電体31には、負極端子6が電気的に接続されている。同様に、電極群1の最外周に含まれる正極集電体41には、正極端子7が電気的に接続されている。
図4に示す非水電解質電池は、容器2を含んでいる。容器2は、電極群1及び図示しない非水電解質を収容している。非水電解質は、電極群1に含浸されることにより保持されている。電極群1に接続された負極端子6及び正極端子7は、容器2の外側に延出している。
以上に説明した第2の実施形態に係る非水電解質電池は、第1の実施形態に係る負極を含むので、優れた低温特性を示すことができる。
[実施例]
以下に例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、発明の主旨を超えない限り本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
以下に説明する実施例では、負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2の測定に、レーザー回折式粒度分布計を用いた。
(実施例1)
実施例1では、以下に説明する手順により、実施例1の負極、及び実施例1の非水電解質電池を作製した。
<負極層の作製>
まず、負極活物質として、平均粒径d1が1.0μmであるチタン酸リチウム(Li4Ti512の粉末を準備した。この負極活物質を、導電剤としての燐片状黒鉛、及び第1のバインダとしてのポリフッ化ビニリデンと混合して混合粉末を得た。混合粉末における負極活物質:燐片状黒鉛:ポリフッ化ビニリデンの配合比は、96重量%:2重量%:2重量%とした。この混合粉末に、有機溶媒であるN−メチルピロリドンを加えて、負極スラリーを調製した。
得られた負極スラリーを、負極集電体としての厚みが12μmであるアルミニウム箔の表裏それぞれの表面に塗工した。塗工領域は68mm×88mmとし、負極集電体に未塗工部を設けた。次に、塗膜を乾燥させ、その後ロールプレスで圧縮を行った。かくして、負極集電体の表面の一部に担持された負極層を得た。
<無機粒子含有層の作製>
一方で、無機粒子として、平均粒径d2が0.9μmである酸化アルミニウム(Al23:アルミナ)の粒子を準備した。この無機粒子を、第2のバインダとしてのカルボキシメチルセルロース(CMC)及びスチレンブタジエンゴム(SBR)バインダと混合し、混合物を得た。カルボキシメチルセルロースは、水溶性のバインダであり、分散剤として働く。スチレンブタジエンゴムバインダは、水中で分散が可能なバインダである。混合物において、無機粒子:CMC:SBRの配合比は、95重量%:1重量%:4重量%とした。次に、得られた混合物に純水を加えて、無機粒子含有スラリーを調製した。
次に、調製した無機粒子含有スラリーを、先に作製した負極層の表面に、グラビア法によって塗工した。塗工量は、乾燥後の膜厚が6μmになるように調製した。次に、塗工により得られた塗膜を、乾燥させた。かくして、負極層の表面に結合した無機粒子含有層を得た。得られた無機粒子含有層は、膜厚が6μmであった。
以上の手順により、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備した実施例1の負極が得られた。実施例1の負極は、負極集電体が集電用のアルミニウム箔露出部を含んでいた。
<正極の作製>
正極活物質として、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi0.33Co0.33Mn0.332)の粉末を準備した。この正極活物質粉末を、導電剤としてのアセチレンブラックと、バインダとしてのポリフッ化ビニリデンと混合して、混合粉末を得た。混合粉末における正極活物質:アセチレンブラック:ポリフッ化ビニリデンの配合比は、92重量%:5重量%:3重量%とした。この混合粉末に、有機溶媒であるN−メチルピロリドンを加えて、正極スラリーを調製した。
得られた正極スラリーを、正極集電体としての厚みが12μmであるアルミニウム箔の表裏それぞれの表面に塗工した。塗工領域は67mm×87mmとし、負極集電体に未塗工部を設けた。次に、塗膜を乾燥させ、その後ロールプレスで圧縮を行った。かくして、正極集電体の表面の一部に担持された正極を具備した正極を作製した。正極は、正極集電体が集電用のアルミニウム箔露出部を含んでいた。
<電極積層体の作製>
先に説明したように作製した実施例1の負極を13枚、先に説明したように作製した正極を12枚、及びポリオレフィン系の厚さが20μmであるセパレータを準備した。これらを、負極層と正極層とが間に無機粒子含有層及びセパレータを挟んで対向するように、負極、セパレータ、正極、セパレータ…の順に交互に積層して、積層体を得た。ここで、図3に示すように、12枚の正極の正極集電体のアルミニウム箔露出部と、13枚の負極の負極集電体のアルミニウム箔露出部とが互いに反対の向きに積層体から延出するようにした。
積層体から延出した12枚の正極集電体のアルミニウム箔露出部を正極端子と超音波溶着した。同様に、積層体から延出した13枚の負極集電体のアルミニウム箔露出部を負極端子と超音波溶着した。かくして、電極群が得られた。
<非水電解液の調製>
30体積%のプロピレンカーボネートと、70体積%のジエチルカーボネートとを含む混合溶媒を調製した。この混合溶媒に、1.5mol/Lの濃度で、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を溶解させて、非水電解質を調製した。
<非水電解質電池の作製>
先に作製した電極群を、アルミニウムを含むラミネートフィルム製の容器に収納した。この際、正極端子の一部及び負極端子の一部が容器から延出するようにした。
この容器の周囲を一部に未熱溶着部を残して熱溶着した。この未熱溶着部から先に調製した非水電解質を電極群がすべて浸る程度の量で注入した。注入後、未熱溶着部分を熱溶着して、実施例1の電池を作製した。
(実施例2)
実施例2では、無機粒子として、平均粒径d2が1.7μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の負極を作製した。また、実施例2では、この実施例2の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の非水電解質電池を作製した。
(実施例3)
実施例3では、負極活物質粒子として、平均粒径d1が0.7μmであるチタン酸リチウム粉末を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の負極を作製した。また、実施例3では、この実施例3の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の非水電解質電池を作製した。
(実施例4)
実施例4では、負極活物質粒子として、平均粒径d1が0.7μmであるチタン酸リチウム粉末を用いたこと、及び無機粒子として平均粒径d2が0.5μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の負極を作製した。また、実施例4では、この実施例4の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の非水電解質電池を作製した。
(実施例5)
実施例5では、負極活物質粒子として、平均粒径d1が0.7μmであるチタン酸リチウム粉末を用いたこと、及び無機粒子として、平均粒径d2が1.7μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の負極を作製した。また、実施例5では、この実施例5の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の非水電解質電池を作製した。
(実施例6)
実施例6では、実施例1と同様にして、実施例6の負極を作製した。また、実施例6では、電極積層体の作製においてセパレータを使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして、実施例6の非水電解質電池を作製した。
(実施例7)
実施例7では、無機粒子含有スラリーを調製する際に、第2のバインダとしてカルボキシメチルセルロース(CMC)及びアクリル系ポリマーバインダーを用いたこと、及び無機粒子含有スラリー中の無機粒子:CMC:アクリル系ポリマーの含有量を95重量%:1重量%:4重量%としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の負極を作製した。また、実施例7では、この実施例7の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の非水電解質電池を作製した。アクリル系ポリマーバインダーは、水中に分散が可能なバインダである。
(実施例8)
実施例8では、無機粒子含有スラリーの塗工量を、乾燥後の膜厚が1μmになるように調製したこと以外は実施例1と同様にして、実施例8の負極を作製した。また、実施例8では、この実施例8の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例8の非水電解質電池を作製した。
(実施例9)
実施例9では、無機粒子含有スラリーの塗工量を、乾燥後の膜厚が15μmになるように調製したこと以外は実施例1と同様にして、実施例9の負極を作製した。また、実施例9では、この実施例9の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例9の非水電解質電池を作製した。
(実施例10)
実施例10では、無機粒子として、平均粒径d2が0.5μmである酸化チタン(TiO2:チタニア)粒子を用いたこと以外は実施例4と同様にして、実施例10の負極を作製した。また、実施例10では、この実施例10の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例10の非水電解質電池を作製した。
(実施例11)
実施例11では、負極スラリーの調製の際に、第1のバインダとしてポリフッ化ビニリデンの代わりにポリイミド(PI)を2重量%の量で配合したこと以外は実施例1と同様にして、実施例11の負極を作製した。また、実施例11では、この実施例11の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして実施例11の非水電解質電池を作製した。
(比較例1)
比較例1では、無機粒子含有層を作製しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の負極を作製した。また、比較例1では、この比較例1の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の非水電解質電池を作製した。
(比較例2)
比較例2では、無機粒子含有層を作製しなかったこと以外は実施例4と同様にして、比較例2の負極を作製した。また、比較例2では、この比較例2の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の非水電解質電池を作製した。
(比較例3及び4)
比較例3及び4では、無機粒子として、平均粒径d2が0.5μmである酸化アルミニウム粒子及び平均粒径d2が0.3μmである酸化アルミニウムをそれぞれ用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3及び4の負極をそれぞれ作製した。また、比較例3及び4では、これらの比較例3及び4の負極をそれぞれ用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3及び4の非水電解質電池をそれぞれ作製した。
(比較例5)
比較例5では、無機粒子として、平均粒径d2が0.3μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例3と同様にして、比較例5の負極を作製した。また、比較例5では、この比較例5の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例5の非水電解質電池を作製した。
(比較例6)
比較例6では、無機粒子として、平均粒径d2が2.6μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例6の負極を作製した。また、比較例6では、この比較例6の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例6の非水電解質電池を作製した。
(比較例7)
比較例7では、無機粒子として、平均粒径d2が2.6μmである酸化アルミニウム粒子を用いたこと以外は実施例3と同様にして、比較例7の負極を作製した。また、比較例7では、この比較例7の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例7の非水電解質電池を作製した。
(比較例8)
比較例8では、以下の点以外は実施例1と同様にして、比較例8の負極を作製した。
比較例8では、無機粒子含有スラリーを調製する際に、カルボキシメチルセルロース及びスチレンブタジエンゴムバインダの代わりに、ポリフッ化ビニリデンを用いた。それに伴い、無機粒子含有スラリーの調製のための分散媒として、N−メチルピロリドンを用いた。無機粒子含有スラリーにおける酸化アルミニウム:ポリフッ化ビニリデンの配合比は、95重量%:5重量%とした。
また、比較例8では、比較例8の負極を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例8の非水電解質電池を作製した。
<低温特性の評価>
実施例1〜11、及び比較例1〜8のそれぞれの非水電解質電池について、以下の手順で低温特性を評価した。
まず、非水電解質電池を、25℃の環境下で、0.2A及び2.7Vでの定電流及び定電圧の条件で、10時間の充電に供した。次に、充電した非水電解質電池を、25℃の環境下で、0.2Aの定電流及び1.5Vカットの条件で、放電に供した。この放電で得られた放電容量から、1C電流値を求めた。
次に、放電に供した非水電解質電池を、25℃の環境下で、1Cの電流値で、放電容量の70%の容量になるまで(SOCが70%になるまで)充電に供した。
次に、充電に供した非水電解質電池を、−20℃に冷却して、この状態で3時間放置した。その後、この非水電解質電池を、4Wで、電池電圧が2.7Vに達するまで充電した。この充電にかかった時間を、−20℃SOC70%4W入力時間とした。
<結果>
実施例1〜11及び比較例1〜8の各条件、並びに実施例1〜11及び比較例1〜8の各非水電解質電池についての−20℃SOC70%4W入力時間を、以下の表1及び表2に示す。
−20℃SOC70%4W入力時間が長い電池は、−20℃の低温環境下でも、回生エネルギーをより多く充電できるという利点を有する。そのため、表1及び表2に示した入力時間が長い電池は、低温特性に優れていると判断することができる。入力時間の短い電池は、電池の過電圧が大きかったため、短時間で上限電圧に達しまったと考えられる。一方、入力の長い電池は、電池の過電圧を小さくすることができ、上限電圧に達するまでの時間を長くすることができたと考えられる。
実施例1〜11の非水電解質電池は、比較例1〜8よりも−20℃SOC70%4W入力時間が長かった。この結果から、実施例1〜11の非水電解質電池は、比較例1〜8よりも低温特性に優れていることが分かる。
実施例1の非水電解質電池と比較例1の非水電解質電池との相違点は、無機粒子含有層の有無にある。表1及び表2から、実施例1の非水電解質電池は、比較例1の非水電解質電池に比べて著しく低温特性に優れていることが分かる。これは、実施例1の負極は、無機粒子含有層を含むおかげで、負極表面を通るLiイオンの移動を妨げずに、負極層表面でのガスの滞留を防ぐことができたからであると考えられる。同じ傾向は、実施例4と比較例2との関係にも当てはまる。
実施例1〜11の結果から、負極活物質の平均粒径d1と無機粒子の平均粒径d2との比d2/d1が0.7以上2.4以下の範囲内にある実施例1〜11の負極は、同様に優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現できたことが分かる。
一方、比較例3〜7の結果から、比較例3〜7の負極は、無機粒子含有層を含んでいても、比d2/d1が0.7以上2.4以下の範囲を外れていたため、優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現できなかったことが分かる。
実施例1〜5の結果の比較から、負極活物質粒子の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2を変更しても、比d2/d1が0.7以上2.4以下にあれば、同様に優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現できたことが分かる。
実施例6の非水電解質電池は、何ら問題なく充電及び放電をすることができ、表1に示した低温特性を示すことができた。この結果から、実施例1の負極と同様の実施例6の負極は、セパレータを用いなくても、非水電解質電池を実現することができることが分かる。また、実施例6の非水電解質電池は、セパレータを含んでいないが、低温特性に優れていたことが分かる。
実施例1の結果と実施例7の結果との比較から、無機粒子含有層に含まれる第2のバインダを、カルボキシメチルセルロース及びスチレンブタジエンゴムから、水溶性の又は水中に分散が可能な他のバインダに変更しても、同様に優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができることが分かる。
実施例4の結果と実施例10の結果との比較から、無機粒子を酸化アルミニウム粒子以外の粒子に変更しても、同様に優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができることが分かる。
実施例1の結果と実施例11の結果との比較から、負極層に含まれる第1のバインダを、PVdFから、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能な他のバインダに変更しても、同様に優れた低温特性を示すことができる非水電解質電池を実現することができることが分かる。
比較例8では、無機粒子含有層に含まれるバインダを、負極層に含まれるバインダと同じポリフッ化ビニリデンとし、それに伴い無機粒子含有スラリーを調製する際の分散媒としてN−メチルピロリドンを用いた。比較例8では、このようにして調製した無機粒子含有スラリーを負極層上に塗布した際、負極層の表面が溶解し、負極層中に無機粒子が入り込んでしまったと思われる。比較例8の非水電解質電池は低温特性が劣っていたのは、負極層に入り込んだ無機粒子が負極層中のリチウムイオンの移動を妨げたことが原因であると考えられる。
以上に説明した少なくとも一つの実施形態および実施例によると、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備する負極が提供される。負極は、負極層と、負極層の表面に結合した無機粒子含有層とを具備する。負極層は、リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と第1のバインダとを含む。負極活物質粒子は、平均粒径d1(μm)を有する。第1のバインダは、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能である。無機粒子含有層は、無機粒子と、第2のバインダとを含む。無機粒子は、平均粒径d2(μm)を有する。第2のバインダは、水溶性である又は水中に分散が可能である。負極活物質の平均粒径d1及び無機粒子の平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たす。それにより、第1の実施形態に係る負極は、負極層からのリチウムイオンの移動、及び負極層へのリチウムイオンの移動を妨げずに、負極層表面でのガスの滞留を防ぐことができる。このような負極を用いることにより、低温特性に優れた非水電解質電池を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…非水電解質電池、1…電極群、2…容器、3…負極、31…負極集電体、31a…負極タブ、32…負極層、32a…負極層の1つの表面、32b…負極層の他の1つの表面、33…無機粒子含有層、4…正極、41…正極集電体、41a…正極タブ、42…正極層、42a…正極層の1つの表面、42b…正極層の他の1つの表面、43…無機粒子含有層、6…負極端子、7…正極端子。

Claims (9)

  1. リチウムチタン複合酸化物を含む負極活物質粒子と、耐電解液性であり且つ有機溶媒に溶解可能な第1のバインダとを含む負極層と、
    無機粒子と、水溶性の又は水中に分散が可能な第2のバインダとを含み、前記負極層の表面に結合した無機粒子含有層と
    を具備し、
    前記負極活物質粒子は平均粒径d1(μm)を有し、前記無機粒子は平均粒径d2(μm)を有し、前記平均粒径d1及び前記平均粒径d2は、関係式:0.7≦d2/d1≦2.4を満たすことを特徴とする負極。
  2. 前記無機粒子含有層は厚さが1〜15μmであることを特徴とする請求項1に記載の負極。
  3. 前記負極活物質粒子の前記平均粒径d1は、0.5μm以上1.5μm以下の範囲内にあり、
    前記無機粒子の前記平均粒径d2は、0.5μm以上1.7μm以下の範囲内にあることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  4. 前記有機溶媒がN−メチルピロリドンであることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  5. 前記第1のバインダは、ポリフッ化ビニリデン及びポリイミドからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  6. 前記第2のバインダは、ポリビニルアルコール及びカルボキシメチルセルロースからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性のバインダであることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  7. 前記第2のバインダは、スチレンブタジエンゴム及びアクリル系ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の水中に分散が可能なバインダであることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  8. 前記無機粒子は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム及び酸化亜鉛からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項2に記載の負極。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の負極と、
    正極と、
    非水電解質と
    を具備することを特徴とする非水電解質電池。
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