JP2016176553A - シーブならびにその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ巻き掛け溝の耐摩耗性を可及的に向上したシーブを比較的安価に製造できる方法を提供する。
【解決手段】シーブ1におけるワイヤ巻き掛け溝3aの内面の表層内に、滑らかかつ硬質になる、無機物からなる粉末5が混在されている。シーブ1は、アルミニウム合金の冷間鍛造品とされ、粉末5は、セラミックスとされることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、外周にワイヤ巻き掛け溝を有する二股リムが設けられている金属製のシーブならびにその製造方法に関する。
本願出願人は、金属製のシーブとして例えば特許文献1に示すようなものを出願している。このシーブは、環状板の外周にワイヤ巻き掛け溝を有する二股リムを設けた構成になっている。
また、本願出願人は、シーブの製造方法として例えば特許文献2に示すようなものを出願している。この製造方法は、型締め部材で前記シーブの基材としての金属製の環状板をその厚み方向の両側から挟圧保持し、冷間状態において前記環状板をその中心線周りに回転させながら、当該環状板の外周面の厚み方向中央に裂開ローラを押し付けることにより前記中央を裂開させた後、前記回転している環状板の前記裂開部分に姿ローラを押し付けるとともに当該姿ローラを前記環状板の中心側へ向けて変位させることにより当該裂開部分の深さおよび幅を拡大しながら前記二股リムを作るように塑性変形させる形態である。
実用新案登録第3115769号公報 特開2000−117378号公報
上記特許文献2に示すような製造方法で製造されるシーブは、そのワイヤ巻き掛け溝の内面が比較的滑らかで硬質になっているために、耐摩耗性に優れていると言える。これに対し、本願出願人は、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の耐摩耗性をさらに高めるように鋭意研究した結果、本願発明を想到するに至った。
このような事情に鑑み、本発明は、ワイヤ巻き掛け溝の耐摩耗性を可及的に向上したシーブの提供を目的としている。また、本発明は、ワイヤ巻き掛け溝の耐摩耗性を可及的に向上したシーブを比較的安価に製造できる方法の提供を目的としている。
本発明は、外周にワイヤ巻き掛け溝を有する二股リムが設けられている金属製のシーブであって、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の表層内に無機物からなる粉末が混在されている、ことを特徴としている。
この構成では、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面がその表層内に混在される粉末によって滑らかかつ硬質になる。
これにより、前記ワイヤ巻き掛け溝に金属製のワイヤを巻き掛けて、当該ワイヤによって前記シーブを回転させたときに、前記ワイヤが前記ワイヤ巻き掛け溝の内面に食い込みにくくなるので、当該ワイヤ巻き掛け溝の内面の耐摩耗性が可及的に向上するようになる。
ところで、前記粉末は、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の表層内に密に混在されることにより膜状とされることが好ましい。
この構成では、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面がさらに滑らかかつ硬質になるので、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の耐摩耗性向上に貢献できるようになる。
また、前記シーブは、アルミニウム合金の冷間鍛造品とされ、前記粉末は、セラミックスとされることが好ましい。
この構成では、シーブの軽量化を図りながら、当該シーブの前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の耐摩耗性が向上することが明らかになる。
本発明に係るシーブの製造方法は、前記構成のシーブを製造する方法であって、型締め部材で前記シーブの基材としての金属製の環状板をその厚み方向の両側から挟圧保持する第1工程と、冷間状態において前記環状板をその中心線周りに回転させながら、当該環状板の外周面の厚み方向中央に第1加圧ローラを押し付けることにより周溝を作る第2工程と、前記回転している環状板の前記周溝に第2加圧ローラを押し付けるとともに当該第2加圧ローラを前記環状板の中心側へ向けて変位させることにより前記周溝の溝深さおよび溝幅を拡大しながら前記二股リムを作るように塑性変形させる第3工程とを含み、前記第3工程では、前記回転している環状板の前記周溝において前記第2加圧ローラの押し付け部位よりも前記回転方向上流側に前記粉末を供給する、ことを特徴としている。
このように冷間状態において金属製の環状板を塑性変形させる形態が、「冷間鍛造」と呼ばれる。また、前記周溝が最終的に前記ワイヤ巻き掛け溝となる。
そして、上記構成では、前記第3工程において前記周溝に対する前記第2加圧ローラの加圧力によって前記周溝内面の表層が塑性変形させられながら、当該塑性変形領域と当該第2加圧ローラとの間に供給される前記粉末が前記塑性変形領域の表層内に食い込まされることになる。
これにより、溝深さおよび溝幅が拡大された周溝つまり前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の表層内に前記粉末が混在させられた状態になって、当該表層が滑らかかつ硬質になる。
しかも、上記製造方法では、前記シーブの基材となる金属製の環状板を冷間鍛造により塑性変形させる過程で、当該塑性変形部分に単に粉末を供給する作業を行うだけであるから、わざわざ特別な工程を増やす必要が無いなど、製造コストの上昇を抑制できるようになる。
本発明は、ワイヤ巻き掛け溝の耐摩耗性を可及的に向上したシーブを提供できる。
また、本発明は、ワイヤ巻き掛け溝の耐摩耗性を可及的に向上したシーブを比較的安価に製造できる方法を提供できる。
本発明に係るシーブの一実施形態で、その上半分を断面にした側面図である。 図1のシーブの製造に用いる製造装置を示す平面図である。 図2の(3)−(3)線断面の矢視図である。 図2の製造装置によりシーブの基材を加工するときの初期段階を説明するための図である。 図4の続きを説明するための図である。 図5における作業過程を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図6に、本発明の一実施形態を示している。図中、1はシーブの全体を示している。
シーブ1は、金属製の環状板からなるボディ2の外周に断面ほぼV字形の二股リム3を設けた構成になっている。
前記環状板からなるボディ2の中心孔2aには、別体のボス4が嵌合されて例えば溶接などにより固定される。前記二股リム3の外周には、ワイヤ巻き掛け溝3aが設けられている。このワイヤ巻き掛け溝3aには、シーブ1の使用時に例えば金属製のワイヤ10が巻き掛けられる。
このシーブ1の素材は、例えば鉄系金属、あるいはアルミニウム合金などの金属材料とされ、下記する冷間鍛造により製造されるので、このシーブ1の二股リム3のワイヤ巻き掛け溝3aの内面は滑らかかつ硬質になっているが、この実施形態では前記ワイヤ巻き掛け溝3aの内面の耐摩耗性をさらに向上させるように工夫されている。この工夫事項は、後で詳細に説明するが、二股リム3のワイヤ巻き掛け溝3aの内面の表層内に、無機物からなる粉末5を混在させることによって行われている。
このようなシーブ1では、ワイヤ巻き掛け溝3aの内面がその表層内に混在される粉末5によって滑らかかつ硬質になる。これにより、ワイヤ巻き掛け溝3aに金属製のワイヤ10を巻き掛けて、当該ワイヤ10によってシーブ1を回転させたときに、ワイヤ10がワイヤ巻き掛け溝3aの内面に食い込みにくくなるので、当該ワイヤ巻き掛け溝3aの内面の耐摩耗性が向上するようになる。
次に、図2から図5を参照して上記シーブ1の製造に用いる製造装置20の一例を説明する。
製造装置20は、型締め部材としての第1、第2マンドレル21,22、回転駆動装置23、直線駆動装置24、第1加圧装置25、第2加圧装置26、制御装置27などを備えている。
第1、第2マンドレル21,22は、シーブの基材としての金属製の環状板をその厚み方向の両側から挟圧保持するものであって、共に円板形状とされていて、外径寸法がほぼ同一に設定されている。
第1マンドレル21は、回転駆動装置23に支持されており、第2マンドレル22は、直線駆動装置24に支持されている。
図4および図5に示すように、第1マンドレル21の外面の中心部分には、シーブ1の基材(ワーク)1aを支持するための凸軸部21aが設けられており、この第1マンドレル21の外面の外周縁には、シーブ1の二股リム3の一方外面を成形するための成形面21bが設けられている。
図4および図5に示すように、第2マンドレル22の外面の中心部分には、陥没部22aが設けられており、この第2マンドレル22の外面の外周縁には、シーブ1の二股リム3の他方外面を成形するための成形面22bが設けられている。陥没部22aは、加工時において、第1マンドレル21の凸軸部21aが非接触に入り込む逃げとして設けられている。
回転駆動装置23は、固定フレーム23a、スピンドル23b、クランプ23c、モータ23dなどを備えている。
固定フレーム23aは、下記直線駆動装置24の一対のタイロッド24a,24bの長手方向他端側に固定されている。スピンドル23bは、モータ23dにより回転駆動されるものであって、固定フレーム23aに回転自在に支持されている。このスピンドル23bの先端にはクランプ23cが同軸に固定されており、このクランプ23cの先端に第1マンドレル21が固定されている。
直線駆動装置24は、一対のタイロッド24a,24b、固定フレーム24c、移動フレーム24d、クランプ24e、アクチュエータ24fなどを備えている。
一対のタイロッド24a,24bの長手方向一端側に固定フレーム24cが固定され、一対のタイロッド24a,24bの途中に移動フレーム24dが当該タイロッド24a,24bの長手方向に往復変位可能に取り付けられ、この移動フレーム24dにクランプ24eが回転自在に支持されており、このクランプ24eの先端に第2マンドレル22が固定されている。
アクチュエータ24fは、移動フレーム24dを直線的に往復変位させるものであって、例えば油圧式のシリンダとされている。このアクチュエータ24fは、固定フレーム24cに固定されるシリンダチューブ24gと、移動フレーム24dに固定されるピストンロッド24hとを備えている。
第1加圧装置25は、第1加圧ローラ25a、アクチュエータ25bなどを備えている。第1加圧ローラ25aは、図3に示すように、シーブ1の基材1aとなる環状板に対して水平方向に隣り合うように配置されている。
アクチュエータ25bは、第1加圧ローラ25aを直線的に往復変位させるものであって、例えば油圧式のシリンダとされている。このアクチュエータ25bは、シリンダチューブ25cと、ピストンロッド25dとを備えている。シリンダチューブ25cは図示していない固定台に固定され、ピストンロッド25dの先端には第1加圧ローラ25aがアーム25eを介して回転自在に支持されている。つまり、このアクチュエータ25bは、シーブ1の製造時において第1加圧ローラ25aをシーブ1の基材1aに対して接近または離隔させるものである。
第2加圧装置26は、第2加圧ローラ26a、アクチュエータ26bなどを備えている。第2加圧ローラ26aは、図3に示すように、シーブ1の基材1aとなる環状板に対して水平方向に隣り合うように配置されている。これにより、第1加圧ローラ25aと第2加圧ローラ26aとは、シーブ1の基材1aとなる環状板を挟んで180度対向するように配置されている。
アクチュエータ26bは、第2加圧ローラ26aを直線的に往復変位させるものであって、例えば油圧式のシリンダとされている。このアクチュエータ26bは、シリンダチューブ26cと、ピストンロッド26dとを備えている。シリンダチューブ26cは図示していない固定台に固定され、ピストンロッド26dの先端には第2加圧ローラ26aがアーム26eを介して回転自在に支持されている。つまり、このアクチュエータ26bは、シーブ1の製造時において第2加圧ローラ26aをシーブ1の基材1aに対して接近または離隔させるものである。
制御装置27は、回転駆動装置23のモータ23d、直線駆動装置24のアクチュエータ24f、第1加圧装置25のアクチュエータ25bならびに第2加圧装置26のアクチュエータ26bの動作を制御するものであり、シーブ1を自動で製造するためのプログラムが装備されている。
次に、上記シーブ1の製造方法を説明する。
まず、第1工程として、型締め部材としての第1、第2マンドレル21,22でシーブ1の基材1aをその厚み方向の両側から挟圧保持する。このとき、第1マンドレル21の凸軸部21aにシーブ1の基材1aである環状板の中心孔を嵌合してから、直線駆動装置24で第2マンドレル22を第1マンドレル21側に接近させるように直線的に変位させる。このように直線駆動装置24により第1マンドレル21と第2マンドレル22とで基材1aを挟圧する動作あるいは前記挟圧を解除する動作が行われる。
このようにしてから、図示していない運転スイッチが押動操作されることに伴い制御装置27は、下記第2、第3工程を連続的に実行する。
第2工程としては、冷間状態において回転駆動装置23により前記基材1aをその中心線100周りに回転させながら、図4に示すように、当該基材1aの外周面の厚み方向中央にアクチュエータ25bにより第1加圧ローラ25aを押し付けることにより、周溝1bを作る。この周溝1bは、基材1aの外周面の厚み方向中央を第1加圧ローラ25aで裂開させることにより得られる。そのため、第1加圧ローラ25aは裂開ローラと言うこともできる。
この後、アクチュエータ25bにより第1加圧ローラ25aを基材1aから引き離してから、第3工程を行う。
この第3工程では、冷間状態において図5および図6に示すように、前記回転している基材1aの前記周溝1bにアクチュエータ26bにより第2加圧ローラ26aを押し付けるとともに当該第2加圧ローラ26aを基材1aの中心側へ向けて変位させることにより前記周溝1bの溝深さおよび溝幅を拡大しながら二股リム3を作るように塑性変形させる。前記周溝1bが最終的にワイヤ巻き掛け溝3aとなる。
このような第3工程では、第2加圧ローラ26aが基材1aを塑性流動させることによって作られる二股リム3の内面となる領域に圧接している一方で、当該二股リム3の外面となる領域が第1、第2マンドレル21,22の外径側の成形面21b,22bに圧接させられているので、第2加圧ローラ26aの外面と第1、第2マンドレル21,22の成形面21b,22bとの形状に倣って二股リム3が高精度に成形される。このように冷間状態において金属製の環状板からなる基材1aを塑性変形させる形態が、「冷間鍛造」と呼ばれる。
さらに、前記第3工程では、図6の矢印200で示すように、前記回転している基材1aの前記周溝1bにおいて第2加圧ローラ26aの押し付け部位よりも前記回転方向上流側に冷却および潤滑用の液体を供給するとともに、図6の矢印300で示すように、第2加圧ローラ26aの押し付け部位よりもさらに前記回転方向上流側でかつ前記液体供給位置よりも第2加圧ローラ26aに近い位置に粉末5を供給する。
これにより、周溝1bに対する第2加圧ローラ26aの加圧力によって周溝1b内面の表層が塑性変形させられながら、当該塑性変形領域と当該第2加圧ローラ26aとの間に供給される粉末5が前記塑性変形領域の表層内に食い込まされることになる。
このように、周溝1bの溝深さおよび溝幅を拡大することによって作られるワイヤ巻き掛け溝3aの内面の表層内に前記粉末5が混在させられることによって、当該表層が滑らかかつ硬質になる。このとき、ワイヤ巻き掛け溝3aの内面の表層内に粉末5を密に混在することにより粉末5を膜状に形成することができる。
このような製造方法で製造されるシーブ1は、粉末5を供給しない場合に比べると、ワイヤ巻き掛け溝3aの内面がさらに滑らかかつ硬質になるので、ワイヤ巻き掛け溝3aの内面の耐摩耗性がさらに向上する。
ところで、上記シーブ1の基材1aについては例えばアルミニウム合金、あるいは鉄系金属などとすることが可能であり、また、粉末5は例えばセラミックス、シリコン、炭素などとすることが可能である。前記セラミックスとしては、酸化物系(例えばアルミナ、ジルコニア)、炭化物系(例えば炭化ケイ素)、窒化物系(例えば窒化ケイ素、窒化ホウ素)、チタン酸バリウムなどが挙げられる。
この実施形態では、シーブ1の基材1aとしてアルミニウム合金、粉末5としてセラミックスとする。このような組成にした場合には、シーブ1の軽量化を図りながら、当該シーブ1のワイヤ巻き掛け溝3aの内面の耐摩耗性が向上するので、実用面において有利となる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、シーブ1のワイヤ巻き掛け溝3aの内面をその表層内に混在される粉末5によって滑らかかつ硬質にすることができる。これにより、ワイヤ巻き掛け溝3aに金属製のワイヤ10を巻き掛けて、当該ワイヤ10によってシーブ1を回転させたときに、ワイヤ10がワイヤ巻き掛け溝3aの内面に食い込みにくくなるので、当該ワイヤ巻き掛け溝3aの内面の耐摩耗性が可及的に向上するようになる。
しかも、上記製造方法では、シーブ1の基材1aとなる金属製の環状板を冷間鍛造により塑性変形させる過程で、当該塑性変形部分に単に粉末5を供給する作業を行うだけであるから、わざわざ特別な工程を増やす必要が無いなど、製造コストの上昇を抑制できるようになる。これにより、シーブ1を比較的安価に製造することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、シーブ1をボディ2の中心孔2aにボス4を嵌合固定した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、図示していないが、例えばボディ2とボス4とを一体に形成した構成とすることが可能である。
(2)上記実施形態で示した製造装置20を構成する要素の個々については機能的に同等のものであればその形態や配置は特に限定されるものではない。
本発明は、外周にワイヤ巻き掛け溝を有する二股リムが設けられている金属製のシーブならびにその製造方法に好適に利用することが可能である。
1 シーブ
1a 基材
1b 周溝
2 ボディ
2a 中心孔
3 二股リム
3a ワイヤ巻き掛け溝
4 ボス
5 粉末
10 ワイヤ
20 製造装置
21 第1マンドレル
22 第2マンドレル
23 回転駆動装置
24 直線駆動装置
25 第1加圧装置
25a 第1加圧ローラ
26 第2加圧装置
26a 第2加圧ローラ
27 制御装置
100 シーブの中心線

Claims (4)

  1. 外周にワイヤ巻き掛け溝を有する二股リムが設けられている金属製のシーブであって、
    前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の表層内に無機物からなる粉末が混在されている、ことを特徴とするシーブ。
  2. 請求項1に記載のシーブにおいて、
    前記粉末は、前記ワイヤ巻き掛け溝の内面の表層内に密に混在されることにより膜状とされる、ことを特徴とするシーブ。
  3. 請求項1または2に記載のシーブは、アルミニウム合金の冷間鍛造品とされ、前記粉末は、セラミックスとされる、ことを特徴とするシーブ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のシーブを製造する方法であって、
    型締め部材で前記シーブの基材としての金属製の環状板をその厚み方向の両側から挟圧保持する第1工程と、
    冷間状態において前記環状板をその中心線周りに回転させながら、当該環状板の外周面の厚み方向中央に第1加圧ローラを押し付けることにより周溝を作る第2工程と、
    前記回転している環状板の前記周溝に第2加圧ローラを押し付けるとともに当該第2加圧ローラを前記環状板の中心側へ向けて変位させることにより前記周溝の溝深さおよび溝幅を拡大しながら前記二股リムを作るように塑性変形させる第3工程とを含み、
    前記第3工程では、前記回転している環状板の前記周溝において前記第2加圧ローラの押し付け部位よりも前記回転方向上流側に前記粉末を供給する、ことを特徴とするシーブの製造方法。
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