JP2016176196A - 開閉部材制御装置 - Google Patents

開閉部材制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016176196A
JP2016176196A JP2015055165A JP2015055165A JP2016176196A JP 2016176196 A JP2016176196 A JP 2016176196A JP 2015055165 A JP2015055165 A JP 2015055165A JP 2015055165 A JP2015055165 A JP 2015055165A JP 2016176196 A JP2016176196 A JP 2016176196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing member
motor
control
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015055165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6409636B2 (ja
Inventor
山本 元哉
Motoya Yamamoto
元哉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2015055165A priority Critical patent/JP6409636B2/ja
Publication of JP2016176196A publication Critical patent/JP2016176196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6409636B2 publication Critical patent/JP6409636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】挟み込み検出時において、挟み込み荷重の急激な上昇を抑制するよう適切に制御することが可能な開閉部材制御装置を提供する。
【解決手段】車両のドア10に設けられた開閉部材11を開閉方向へ移動させるモータ20と、開閉部材11による異物の挟み込みを判定する判定部31Eを有する制御部3と、を備えた開閉部材制御装置1に関する。この制御部3は、開閉部材11の実移動速度を、開閉部材11の位置に応じた目標移動速度へ近似させるよう調整するために、モータ20への供給電力をフィードバック制御することが可能に構成されている。開閉部材11の実移動速度と目標速度との差分が所定のしきい値A1を超えた場合には、モータ20への供給電力のフィードバック制御から、所定電圧をモータ20に供給する固定電圧値制御に切り替えられる。
【選択図】図5

Description

本発明は開閉部材制御装置に係り、特に開閉部材による異物の挟み込みを検出可能な開閉部材制御装置に関する。
車両のドアに設けられたウィンドウガラス等の開閉部材を開閉移動させる際、開閉部材とその周辺部材との間に挟まれた異物の有無を判定することは、既に知られている。このような開閉部材制御装置では、通常、異物有りと判定した際には開閉部材の開閉動作を中断し、更には、それまでの動作とは逆の動作を実行して異物を解放することになっている。
また、上記の制御としては、例えば、ウインドウに掛かる負荷荷重に応じて変化する測定値(例えば、ウィンドウガラスを開閉移動させるために回転するモータの回転速度等)に対してしきい値を設定し、このしきい値と測定値とを対比して異物の有無を判定することが知られている。
特許文献1に示すような技術では、通常は、PWM制御を行うことにより、目標速度に合わせてウィンドウガラスを開閉動作(上下動作)するよう構成されている。
そして、挟み込み判定に関しては、PWM制御により変動した印加電圧分を考慮し、速度の周期の差分値(ΔT−ΔTh)に基づいて実行される。つまり、この差分値を判定対象値のデータとし、これが予め設定された微分判定のしきい値を超えた場合には、挟み込み有りと判定される(特許文献1参照)。
特開2002−174076号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、フィードバック制御を継続しながら挟み込み検知を行うような仕様となっている。
つまり、挟み込み検知を実行している最中も、フィードバック制御は継続しているため、挟み込みが生じて、モータの回転速度が遅くなると、目標速度までモータの回転速度を上げる制御を行ってしまう。この結果、挟み込み力が急激に増加し、この状態において、挟み込み検出を行うことになってしまうという問題点があった。
特に、開閉部材(ウィンドウガラス)の慣性力が大きい場合には、特に、挟み込み力が大きくなってしまうという懸念があった。
よって、このような状況を回避するための技術の開発が求められていた。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、挟み込み検出時において、挟み込み荷重の急激な上昇を抑制するよう適切に制御することが可能な開閉部材制御装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の開閉部材制御装置によれば、車両のドアに設けられた開閉部材を開閉方向へ移動させるモータと、該モータの動作状態の変化に基づいて、前記開閉部材と前記ドアにおいて前記開閉部材周辺に位置する周辺部材との間に挟まれた異物の有無を判定する判定部を有する制御部と、を備えた開閉部材制御装置であって、前記制御部は、前記開閉部材の実移動速度を、前記開閉部材の位置に応じた目標移動速度へ近似させるよう調整するために、前記モータへの供給電力をフィードバック制御することが可能に構成されており、前記開閉部材の前記実移動速度と前記目標速度との差分が所定のしきい値を超えた場合には、前記モータへの供給電力のフィードバック制御から、所定電圧を前記モータに供給する固定電圧値制御に切り替えられることにより解決される。
従来の技術では、開閉部材の移動速度(つまり、モータの回転速度と等価)を目標速度に近似させるために、移動速度の実測値をフィードバックして制御を行っていた。
一方、本発明に係る開閉部材制御装置によれば、通常時には、従来通りの制御を行うが、開閉部材の実移動速度と目標速度との差分がしきい値を超えた場合には、固定電圧値制御に切り替える。
つまり、異物の挟み込みが開始すると、時間経過につれ抵抗が大きくなるため、開閉部材の移動速度(モータの回転数)が低下することとなる。この状態で、フィードバック制御が行われると、目標速度に近似させるため、開閉部材の移動速度を上昇させる必要があり、よって、モータの回転数を大きくする制御が行われる。
つまり、従来のような技術では、挟み込みの開始から、挟み込み判定実施及び終了までの間、フィードバック制御が継続されるため、モータの回転数が上昇し、大きな挟み込み荷重がかかることとなる。
しかし、本発明によれば、挟み込みの開始の可能性を検知した場合(つまり、開閉部材の実移動速度と目標速度との差分がしきい値を超えた場合)には、フィードバック制御から固定電圧値制御に切り替えることとした。
よって、挟み込み判定実行中にモータの回転数が上昇し、これに伴い挟み込み荷重が上昇することを有効に防止することができる。
また、荷重の上昇を抑制することができるため、開閉部材の移動方向反転時(挟み込み異物開放時)の速度差、駆動音差を軽減することができる。
よって、フィードバック制御と挟み込み判定とを良好に両立させることができる。
また、上記の開閉部材制御装置において、請求項2に記載されたように、モータへの供給電力のフィードバック制御から、所定電力を前記モータに供給する固定電圧値制御に切り替えた際の前記所定電圧の値は、前記モータの回転数に応じて算定された値であると、好適である。
更に、上記の開閉部材制御装置において、具体的には、請求項3に記載されたように、前記所定電圧は、制御の切り替えの契機となった時点の前記モータの回転数に応じて決定された電圧値として規定されていると好適である。
上記の構成であれば、モータ回転数を所定電圧値に反映させることができるため好適である。
具体的には、制御の切り替えの契機となった時点(つまり、切り替え直前)のモータ回転数と対応した電圧値を選択することとしたため、制御の切り替えの契機、つまり、挟み込み開始の可能性が生じた時点からの急激な荷重上昇を抑制することができる。
また、上記の開閉部材制御装置において、請求項4に記載されたように、前記開閉部材と前記ドアにおいて前記開閉部材周辺に位置する周辺部材との間に挟まれた異物の有無の判定は、前記固定電圧値制御中に実行されるよう構成されていると好適である。
上記の構成では、挟み込み検出中に挟み込み荷重が急激に上昇することを有効に防止することが可能となる。
また、上記の開閉部材制御装置においては、具体的な使用構成として、前記開閉部材は、前記ドアに設けられたウィンドウガラスであり、前記判定部は、閉移動している前記ウィンドウガラスによる異物の挟み込みの有無を判定するものであると、好適に適用することができる。
挟み込みの開始の可能性を検知した場合(つまり、開閉部材の実移動速度と目標速度との差分がしきい値を超えた場合)には、フィードバック制御から固定電圧値制御に切り替えることとしたため、挟み込み判定実行中にモータの回転数が上昇し、これに伴い挟み込み荷重が急激に上昇することを有効に防止することができる。
このように、荷重の上昇を抑制することができるため、開閉部材の移動方向反転時(挟み込み異物開放時)の速度差、駆動音差を軽減することができ、フィードバック制御と挟み込み判定とを良好に両立させることができる。
以上のように、本発明の開閉部材制御装置によれば、挟み込み検出時において、挟み込み荷重の急激な上昇を抑制し、フィードバック制御と挟み込み判定とを良好に実行することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る開閉部材制御装置のメカニック構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る開閉部材制御装置の電気構成を示す全体図である。 本発明の一実施形態に係る開閉部材制御装置の制御構成を示すブロック図である。 図3の回転数制御部及び電圧制御部の構成を示すブロック図である。 図3の調停部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る挟み込み判定の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る開閉部材制御装置は、車両Sに搭載されたパワーウィンドウ装置1であり、そのメカニック構成を図1に示す。
図1は、本実施形態に係るパワーウィンドウ装置1のメカニック構成に関する説明図である。
パワーウィンドウ装置1は、車両Sのドア10に設けられた開閉部材としてのウィンドウガラス11をモータ20の回転駆動により昇降(開閉)させるものである。パワーウィンドウ装置1は、ウィンドウガラス11を開閉移動させる駆動機構としての昇降機構2を有する。
なお、パワーウィンドウ装置1の全体的な電気構成は、図2に示すものであり、昇降機構2の作動を制御するための制御ユニット3と、車両Sの乗員が作動を指令するための操作スイッチ4と、が主な構成要素として設けられている。
ウィンドウガラス11は不図示のレールに沿って全閉位置(上死端)と全開位置(下死端)との間を昇降動作する。昇降機構2は、ドア10に固定された減速機構を有するモータ20と、モータ20に駆動される扇形状のギヤ21aを備えた昇降アーム21と、昇降アーム21とクロスして枢支される従動アーム22と、ドア10に固定された固定チャンネル23と、ウィンドウガラス11の下部に設けられたガラス側チャンネル24と、を主要構成要素としている。
モータ20は、制御ユニット3から給電される電力によって回転駆動し、正逆双方の回転方向に回転自在である。そして、モータ20が回転すると、これに連動して昇降アーム21及び従動アーム22が揺動し、これらの各端部が各チャンネル23、24により摺動規制を受ける。つまり、昇降アーム21及び従動アーム22がXリンクとして駆動し、この結果、ウィンドウガラス11を昇降作動させる。
また、モータ20には、回転検出装置25が一体に備えられている。回転検出装置25は、ホール素子等により構成されており、モータ20の回転と同期したパルス信号(速度検出信号あるいは回転速度信号等)を制御ユニット3へ出力する。かかるパルス信号は、ウィンドウガラス11の所定移動量毎もしくはモータ20の所定回転角毎に出力される。すなわち、回転検出装置25は、モータ20の回転速度に略比例するウィンドウガラス11の移動に応じた信号を出力することになる。
なお、駆動回路32内には、モータ20保護用のリレー33が設けられている。このリレー33は、モータ20と電気的に接続されており、リレー33の極性が切り替えられることでモータ20に流れる電流の方向(向き)が切り替えられる。そして、電流が順方向に流れるとモータ20が正回転し、電流が逆方向に流れるとモータ20が逆回転するようになる。
また、リレー33の通電ラインを開閉するFET(Field effect transistor)34が備えられており、スイッチングを行うよう構成されている。
つまり、モータ20がいずれかの方向に回転駆動されているときに、コントローラ31より出力されるPWM信号により所定のデューティ比で駆動され、モータ20への印加電圧を調整し、モータ20の速度制御を行う。
制御ユニット3は、上記のパルス信号に基づいて、ウィンドウガラス11の昇降位置を算出する。また、制御ユニット3は、パルス信号の間隔によってモータ20の回転速度、又はこれに対応するウィンドウガラス11の昇降速度を算出することができる。具体的に説明すると、制御ユニット3(厳密には、後述するコントローラ31)は、入力されるパルス信号からパルス信号の立上がり部または立下り部、すなわちパルスエッジを検出し、このパルスエッジの間隔(周期、パルス幅)に基づいてモータ20の回転速度(回転周期)を算出すると共に、各パルス信号の位相差に基づいてモータ20の回転方向を検出する。
以上のように、制御ユニット3は、モータ20の回転速度(回転周期)に基づいてウィンドウガラス11の移動速度を間接的に算出し、モータ20の回転方向に基づいてウィンドウガラス11の移動方向を特定している。また、制御ユニット3は、パルスエッジをカウントしている。このパルスカウント値は、ウィンドウガラス11の開閉動作に伴って加減算される。制御ユニット3は、パルスカウント値の大きさによってウィンドウガラス11の開閉位置を特定する。
制御ユニット3についてより詳しく説明すると、コントローラ31と、駆動回路32から構成されている。コントローラ31は、CPU、ROMやRAM等の不図示のメモリ、入力回路、出力回路等を備えるマイクロコンピュータによって構成されている。コントローラ31には図2に示すようにドア開閉信号6が入力される。このドア開閉信号6は、ドア10のカーテシスイッチ等から発信される信号である。そして、コントローラ31は、上記ドア開閉信号6に基づいてドア10の開閉状態を検知(判断)する。すなわち、コントローラ31は、ドア10の開閉状態を検知する検知部として機能する。
また、コントローラ31は、駆動回路32とともに制御部として機能し、操作スイッチ4からの操作信号に応じてウィンドウガラス11を開閉移動させる。具体的に説明すると、本実施形態に係る操作スイッチ4は、2段階操作可能な揺動型スイッチ等で構成され、開スイッチ、閉スイッチ及びオートスイッチを有している。この操作スイッチ4を乗員が操作することにより、コントローラ31へウィンドウガラス11を開閉動作させるための指令信号が出力される。例えば、操作スイッチ4の一端側が1段階操作されると開スイッチがオンされ、ウィンドウガラス11を通常開移動(すなわち操作している間だけの開移動)させるための通常開指令信号がコントローラ31に出力される。コントローラ31は、通常開指令信号を受信している間、ウィンドウガラス11を通常開動作させるためにモータ20を正回転させて昇降機構2に下降動作を行わせる。
反対に、操作スイッチ4の他端側が1段階操作されると閉スイッチがオンされ、ウィンドウガラス11を通常閉移動(すなわち操作している間だけの閉移動)させるための通常閉指令信号がコントローラ31に出力される。コントローラ31は、通常閉指令信号を受信している間、ウィンドウガラス11を通常閉動作させるためにモータ20を逆回転させて昇降機構2に上昇動作を行わせる。
また、操作スイッチ4が一端側へ2段階操作されると開スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウィンドウガラス11をオート開移動(すなわち操作を止めても全開位置に到達するまで移動する動作)させるためのオート開指令信号がコントローラ31に出力される。コントローラ31は、オート開指令信号を受信すると、ウィンドウガラス11が全開位置に到達するまでモータ20を正回転させ昇降機構2に連続下降動作(第一動作に相当)を行わせる。
また、操作スイッチ4が他端側へ2段階操作されると閉スイッチ及びオートスイッチが共にオンされ、ウィンドウガラス11をオート閉移動(すなわち操作を止めても全閉位置に到達するまで移動する動作)させるためのオート閉指令信号がコントローラ31に出力される。コントローラ31は、操作スイッチ4からオート閉指令信号を受信すると、ウィンドウガラス11が全閉位置に到達するまでモータ20を逆回転させ昇降機構2に連続上昇動作を行わせる。
また、コントローラ31は、前述した回転検出装置25と協働して判定部として機能し、モータ20の動作状態の変化に基づいて、ウィンドウガラス11とその周辺部材(ドア10においてウィンドウガラス11周辺に位置する部材であり、具体的には窓枠)との間に挟まれた異物の有無を判定する。具体的に説明すると、コントローラ31は、回転検出装置25からパルス信号を受信すると、当該パルス信号に基づいてウィンドウガラス11と窓枠との間における異物の有無を判定する。
ここで、異物の有無とは、ウィンドウガラス11が閉移動している状態ではウィンドウガラス11の上端部と窓枠との間における異物の挟み込みの有無を意味する。挟み込みが生じると、ウィンドウガラス11の移動速度及びモータ20の回転速度が低下する(回転周期が長くなる)。一方、コントローラ31は、ウィンドウガラス11が閉動作を行っている間、パルス信号に基づいて、閉動作中のモータ20の回転速度を監視している。そして、コントローラ31は、閉動作中のモータ20の回転速度が低下し始めた時点で挟み込みの開始を検出し、その後に当該回転速度が予め設定された閾値(挟み込み判定閾値)まで低下した時点で挟み込み有りと判定(確定)する。
そして、コントローラ31は、ウィンドウガラス11が開閉移動している間(すなわち、昇降機構2が動作している間)に、挟み込み有りと判定したとき、昇降機構2の動作を反転させる処理を実行する。例えば、ウィンドウガラス11がオート閉移動している間に挟み込み有りと判定した場合、コントローラ31は、昇降機構2の連続上昇動作を反転させて下降させる処理を実行する。
つまり、コントローラ31は、挟み込み有りと判定した場合、異物解放処理を実行する。この異物解放処理とは、判定直前に昇降機構2が行っていた動作とは異なる動作を行わせる処理のことである。具体的に説明すると、閉動作である連続上昇動作が行われていた場合には、その後の異物解放処理では、所定量だけウィンドウガラス11が開移動するように昇降機構2に下降動作を行わせる。
次いで、コントローラ31における制御系を、図3乃至図5のブロック図により説明する。
図3に示すように、コントローラ31には、調停部31Aと、回転数制御部31Bと、電圧制御部31Cと、速度検出部31Dと、挟み込み判定部31Eと、PWM発生部31Fと、が備えられている。
速度検出部31Dは、回転検出装置25より、モータ20の回転と同期したパルス信号を受けてモータ20の回転速度(ウィンドウガラス11の移動速度(上下動速度)に比例する)を算出し、回転数制御部31B,電圧制御部31C・挟み込み判定部31Eへと伝送する。
回転数制御部31Bの詳しい構成を、図4(a)に示す。
回転数制御部31Bでは、速度検出部31Dから受けた信号1を、偏差演算部131にて受信する。また、この偏差演算部131では、目標速度作成部132からうけた目標速度を示す信号も受信しており、ここで、目標速度と実測値である信号1の入力値との差分を演算し、この演算結果を信号3として調停部31Aに送信するとともに、操作量演算部133へと送信する。そして、この操作量演算部133により演算された回転数制御操作量を示す信号2もまた調停部31Aへと送信される。
更に、電圧制御部31Cの詳しい構成を、図4(b)に示す。
電圧制御部31Cでは、速度検出部31Dから受けた信号1を、目標電圧作成部134にて受信する。そして、この目標電圧作成部134からの信号と、バッテリ5からの電源電圧を検出する電源電圧検出部5´からの信号と、を受信した操作量演算部135によって演算された結果を示す信号4を調停部31Aと送信する。
次いで、図5により、上記信号2〜信号4を受信した調停部31Aの構成について説明する。
信号2〜信号4は、調停部31Aを構成する制御切替部136に送信される。
そして、正逆転切替部137では、この制御切替部136からの信号、挟み込み判定部31Eからの信号、操作スイッチ4からの信号を受けて制御信号5を生成し、PWM発生部31Fに送信する。そして、このPWM発生部31Fにて生成された駆動信号をもとに駆動回路32を介してモータ20が駆動制御される。
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係るパワーウィンドウ装置1による制御フローについて説明する。
図6は、本実施形態に係る開閉部材制御、具体的にはウィンドウガラス11の自動開閉制御中の流れを示し、以下では、ウィンドウガラス11の開閉移動のうち、閉移動を制御する際の流れを例に挙げて説明する。なお、以下に説明する制御の流れについては、ウィンドウガラス11の開移動を制御する際の巻き込みに対する処理に対しても同様に適用してもよい。
ウィンドウガラス11の閉移動制御は、乗員が操作スイッチ4にて閉移動用のスイッチ操作を行うことをトリガーとして開始される。つまり、ステップS1において、全閉用のスイッチ操作が行われたと判定された場合(ステップS1:YES)、処理が進む。
スイッチ操作が行われると、ステップS2にて、モータ20の目標回転速度(ウィンドウガラス11の目標移動速度に比例する)と、回転検出装置25から出力されるパルス信号に基づいて算出された実回転速度(算出方法は公知の方法を適用するとよい)と、の差分を求め、この差分がしきい値A1を超えるか否かを判定する。
ステップS2で、差分がしきい値A1を超えないと判定された場合(ステップS2:NO)には、挟み込みが発生している可能性がないと判断できるため、ステップS3にて回転数制御によるPWM出力を継続する。つまり、実回転速度(ウィンドウガラス11の実移動速度)を受けて、この実回転速度を目標移動速度(ウィンドウガラス11の目標移動速度)へと近づけるよう(差分を0に近づけるべく)、モータ20の回転数を制御するという通常の回転数制御が継続される。
一方、ステップS2で、差分がしきい値A1を超えていると判定された場合(ステップS2:YES)には、挟み込みが発生している可能性がある判断できるため、一連の次段処理において、モータ20の制御を回転数制御から定電圧制御へ切り替える。
つまり、つまり、差分がしきい値A1を超えていると判定された場合、処理はステップS4に進み、目標電圧作成部134において目標電圧を決定する。
目標電圧は、直近の実回転速度(つまり、ステップS2で計測された実回転速度)に対応した目標電圧が規定されている換算テーブルから読み出される。
次いで、ステップS5において、操作量演算部135にてPWM出力を決定する。
これは、ステップS4にて決定した目標電圧を電源電圧で除して算出して出力する。
つまり、この値は定数値であるため、目標回転速度に近づけるために回転数を制御するフィードバック処理から、定電圧制御に切り替わることとなる。
次いで、ステップS6で実回転速度の変化値を検出する。
そして、ステップS7でこの実回転速度の変化値がしきい値A2を超えたか否かを判定する。
ステップS7で実回転速度の変化値がしきい値A2を超えていないと判定した場合(ステップS7:NO)、挟み込みが発生していないと判定されるため、ステップ1に戻る。
ステップS7で実回転速度の変化値がしきい値A2を超えていると判定した場合(ステップS7:YES)、挟み込みが発生していると判定し、ステップS8でウィンドウガラス11を反転作動させて(下降作動させて)リターンする。
以上のように、本実施形態に係るパワーウィンドウ装置1によれば、モータ20の目標回転速度と実回転速度との差分が一定のしきい値A1を超えた場合には、回転数によるフィードバック制御から、定電圧制御に切り替えるようにして、挟み込み判定中にフィードバック制御を継続させないようにした。
よって、異物の挟み込む荷重の急激な上昇を抑制することができ、回転数制御と挟み込み反転機能との良好な両立が可能となる。
1 パワーウィンドウ装置(開閉部材制御装置)
2 昇降機構
3 制御ユニット(制御部)
4 操作スイッチ
5 バッテリ
6 ドア開閉信号
10 ドア
11 ウィンドウガラス(開閉部材)
20 モータ
21 昇降アーム
21a ギヤ
22 従動アーム
23 固定チャンネル
24 ガラス側チャンネル
25 回転検出装置
31 コントローラ
31A 調停部
31B 回転数制御部
31C 電圧制御部
31D 速度検出部
31E 挟み込み判定部
31F PWM発生部
32 駆動回路
33 リレー
34 FET
131 偏差演算部
132 目標速度作成部
133,135 操作量演算部
134 目標電圧作成部
136 制御切替部
137 正反転切替部
S 車両

Claims (5)

  1. 車両のドアに設けられた開閉部材を開閉方向へ移動させるモータと、
    該モータの動作状態の変化に基づいて、前記開閉部材と前記ドアにおいて前記開閉部材周辺に位置する周辺部材との間に挟まれた異物の有無を判定する判定部を有する制御部と、を備えた開閉部材制御装置であって、
    前記制御部は、前記開閉部材の実移動速度を、前記開閉部材の位置に応じた目標移動速度へ近似させるよう調整するために、前記モータへの供給電力をフィードバック制御することが可能に構成されており、
    前記開閉部材の前記実移動速度と前記目標速度との差分が所定のしきい値を超えた場合には、前記モータへの供給電力のフィードバック制御から、所定電圧を前記モータに供給する固定電圧値制御に切り替えられることを特徴とする開閉部材制御装置。
  2. モータへの供給電力のフィードバック制御から、所定電力を前記モータに供給する固定電圧値制御に切り替えた際の前記所定電圧の値は、前記モータの回転数に応じて算定された値であることを特徴とする請求項1に記載の開閉部材制御装置。
  3. 前記所定電圧は、制御の切り替えの契機となった時点の前記モータの回転数に応じて決定された電圧値として規定されていることを特徴とする請求項2に記載の開閉部材制御装置。
  4. 前記開閉部材と前記ドアにおいて前記開閉部材周辺に位置する周辺部材との間に挟まれた異物の有無の判定は、前記固定電圧値制御中に実行されることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の開閉部材制御装置。
  5. 前記開閉部材は、前記ドアに設けられたウィンドウガラスであり、
    前記判定部は、閉移動している前記ウィンドウガラスによる異物の挟み込みの有無を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか一項に記載の開閉部材制御装置。
JP2015055165A 2015-03-18 2015-03-18 開閉部材制御装置 Active JP6409636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015055165A JP6409636B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 開閉部材制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015055165A JP6409636B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 開閉部材制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016176196A true JP2016176196A (ja) 2016-10-06
JP6409636B2 JP6409636B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=57068953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015055165A Active JP6409636B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 開閉部材制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6409636B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111502475A (zh) * 2019-01-30 2020-08-07 株式会社电装 开闭体控制装置
JP2022035683A (ja) * 2020-08-21 2022-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動開閉体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049586A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Asmo Co Ltd 開閉体制御装置
JP2003301661A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Aisin Seiki Co Ltd 車両用開閉体の開閉制御装置
JP2003336448A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Aisin Seiki Co Ltd 車両用開閉体の制御機構
US20070152615A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-05 Nartron Corporation Vehicle panel control system

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049586A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Asmo Co Ltd 開閉体制御装置
JP2003301661A (ja) * 2002-04-08 2003-10-24 Aisin Seiki Co Ltd 車両用開閉体の開閉制御装置
JP2003336448A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Aisin Seiki Co Ltd 車両用開閉体の制御機構
US20070152615A1 (en) * 2006-01-04 2007-07-05 Nartron Corporation Vehicle panel control system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111502475A (zh) * 2019-01-30 2020-08-07 株式会社电装 开闭体控制装置
JP2022035683A (ja) * 2020-08-21 2022-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動開閉体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6409636B2 (ja) 2018-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6634797B2 (ja) 開閉部材制御装置
JP5043354B2 (ja) モータ制御装置及びモータのデューティ制御方法
JP2007063889A (ja) 開閉部材制御装置及びその制御方法
JP4896471B2 (ja) 開閉部材制御装置および挟み込み検出方法
JP6066342B2 (ja) 窓開閉制御システム及び窓開閉制御装置
US9564850B2 (en) Door opening/closing control device
JP2007146496A (ja) 開閉部材制御装置
JP2013162701A (ja) 直流電動モータ制御装置
JP2014034831A (ja) 開閉部材制御装置
JP2013035625A (ja) エレベータドア制御装置およびエレベータドア制御方法
JP6409636B2 (ja) 開閉部材制御装置
JP6870488B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP2011236697A (ja) パワーアシストドア
US20160285394A1 (en) Opening/closing body control device and opening/closing body control method
US9511651B2 (en) Controller for opening and closing member
WO2017014247A1 (ja) 開閉制御装置
JP2016079559A (ja) 開閉部材制御装置
JP6743399B2 (ja) 開閉部材制御装置
JP6697953B2 (ja) 開閉体制御システム及び開閉体制御方法
JP6810000B2 (ja) 挟み込み検出装置
JP6468052B2 (ja) 開閉部材制御装置
WO2018150784A1 (ja) 挟み込み検出装置
JP6485081B2 (ja) 車両窓開閉装置
JP2017160708A (ja) 開閉部材制御装置
JP2007327220A (ja) パワーウィンドウ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171025

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180910

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6409636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250