JP2016174891A - 球戻り防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作糸を付けた遊技球による不正行為を防止できる球戻り防止装置を提供する。【解決手段】 球誘導通路を構成する内側レール10aの上端部に固定される支持部材20と、支持部材20に軸支され球誘導通路の球出口を開閉する揺動部材30と、支持部材20に装着され2以上の片部により下向きV字状に拡開する挟着部が形成されている規制部材40とを備え、規制部材40は支持部材20の下端側に位置するように設けられており、球誘導通路に糸状体が侵入した場合に該糸状体を挟着部の奥部で捕捉し、その動きを規制するようにしている。【選択図】 図7

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に装着される球戻り防止装置に関する。
パチンコ遊技機のような弾球遊技機は、遊技盤の遊技領域に入賞口が設けられていて、この入賞口に遊技領域を落下する遊技球を如何に入球させるかを楽しむものである。そして、弾球遊技機には、発射装置によって発射させた遊技球を遊技領域の上方へと適切に導くための球誘導通路が設けられている。また、球誘導通路を介して遊技領域へと一旦放出された遊技球が再び球誘導通路に戻って来てしまうことがないように、球誘導通路の出口部に球戻り防止装置を装着するものが多々存在している(例えば、特許文献1)。
上記のとおり、パチンコ遊技機等は、遊技球を入賞口に入球させることを楽しむものであるが、近時、不正に遊技球を入賞口に入球させて利益を得るといった行為が多発している。その一例として、釣糸のような糸状体を取着した遊技球を遊技領域へと送り出し、糸状体を手元で操作することによって入賞口に遊技球を入球させた後、さらに糸状体を手元で操作することで遊技球を上下させ、何度も入賞口へ入球させるといった不正行為が頻発している。そして、このような不正行為を防止するために、例えば、特許文献1に示されたもののように、球戻り防止装置の揺動部材90の先端に刃状の切断部94を設けたものが提案されている。
特開2012−50767号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたもののように、刃状の切断部94によって糸状体を切断しようとした場合、必ずしもその目的を達し得ないことがある。なぜなら、糸状体として使用される釣糸は、近時の技術革新により、その強度を増しており、必ずしも切断されるとは限らないからである。また、特許文献1に記載されたものは、次のような問題もある。すなわち、もともとパチンコ遊技においては、遊技盤の左側から遊技球を流下させて、該遊技球を入賞口へと入球させようとするのが一般的であったが、最近のパチンコ遊技では、遊技盤の右側へ遊技球を打ち込み、遊技盤の右側から遊技球を流下させて入賞口へと入球させるといったことも行われるようになっている(いわゆる右打ち)。このような、右打ちをした場合、糸状体を取着した遊技球は、放物線を描いて遊技盤の遊技領域上方を飛球することになり、必然的に該遊技球に取着されている糸状体も遊技領域上方を移動することになる。この場合、特許文献1に記載されたもののように、球戻り防止装置の揺動部材90の先端に刃状の切断部94が設けてあると、糸状体が当該切断刃94に接触すらしないという事態も起こり得る。さらに言えば、特許文献1に記載されているものの場合、遊技球を左側から流下させ、糸状体が揺動部材90に垂れ下がるようにしなければ、その目的を達成することができない。
そこで、本発明は、釣糸のような糸状体を取着した遊技球を使用した不正行為を確実に防止し得る球戻り防止装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するため本発明に係る球戻り防止装置は、発射された遊技球を遊技盤の遊技領域に誘導する球誘導通路の球出口付近に設けられ、前記遊技領域に放出された遊技球が前記球誘導通路に戻ることを防止する球戻り防止装置であって、前記球誘導通路を構成する内側レールの上端部に固定される支持部材と、前記支持部材に軸支され前記球誘導通路の球出口を開閉する揺動部材と、前記球誘導通路に糸状体が侵入した場合に該糸状体の動きを規制する規制部材とを備え、前記規制部材には、前記球誘導通路と平行な複数の切り込みを入れることにより複数の短冊状片が形成されており、該複数の短冊状片は隣接する短冊状片が離間するように1つ置きに起立させていることを特徴としている。
また、本発明に係る球戻り防止装置にあっては、前記規制部材の短冊状片を前記支持部材の下端側に位置させることが好ましい。このように構成することで、釣糸のような糸状体を取着した遊技球を使用した不正行為が行われた場合、当該糸状体を確実に規制部材に捕捉させ、その動きを規制することができる。また、短冊状片を支持部材の下端側に位置させると、遊技者の目につきやすいため、前記不正行為を未然に防ぐことも期待できる。
本発明に係る球戻り防止装置によれば、釣糸のような糸状体を取着した遊技球を使用した不正行為を確実に防止することができる。しかも、球戻り防止装置の部品点数が少なく、組み立ても簡単で、球戻り防止装置の製造コストを安価に抑えることも可能である。
パチンコ遊技機の正面図。 球戻り防止装置の斜視図。 球戻り防止装置の分解斜視図。 球戻り防止装置の平面図。 球戻り防止装置のA−A断面図。 遊技盤上に取付けた球戻り防止装置に対し遊技球が通過する状態を示す正面図。 遊技盤上に取付けた球戻り防止装置に対し糸状体が装着された不正遊技球が通過する状態を示す図。 遊技盤上に取付けた球戻り防止装置に対し糸状体が装着された不正遊技球が通過する状態を示す正面図。 第2実施の形態の球戻り防止装置の斜視図。 第2実施の形態の球戻り防止装置の斜視図。 第3実施の形態の球戻り防止装置の斜視図。 第3実施の形態の球戻り防止装置を裏側から見た斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面に基き説明する。なお、実施形態を説明するにあたり、まず、本発明の実施形態における球戻り防止装置が装着されるパチンコ遊技機の概略について説明し、次いで、球戻り防止装置の具体的な構成を説明する。
図1はパチンコ遊技機の正面図である。パチンコ遊技機Pは、縦長な方形状に枠組み形成された機枠1と、該機枠1の一側に軸支部2a,2bによって開閉自在に軸着される遊技盤3が配設された本体枠とを備え、さらに該本体枠の前面に透明板保持枠4と、打球供給皿5を有する前板6と、余剰球受皿7及び発射ハンドル8を有する下板9とが開閉自在に軸着されている。
前記本体枠に配設された遊技盤3には、図1に示すように、その前面に発射された遊技球を誘導する内側レール10aと外側レール10bがほぼ円形状に敷設され、該内側レール10aと外側レール10bに囲まれた部分が遊技領域11になっている。そして、該遊技領域11の中央には、文字、数字などの図柄を変動表示する表示部を備えた可変表示装置12が装着され、その直下に遊技球が入賞すると図柄を変動させる始動入賞口13が、さらにその両側には、一般入賞口14,14が配設されている。また、始動入賞口13の下方には、可変表示装置12の表示部に表示された図柄が停止し、その停止した図柄が特定の図柄(例えば、「777」)に揃った場合、一定の条件の下で一度に多くの入賞球が得られる入賞装置15が装着されている。また、遊技領域11の最下端には遊技領域11に打ち込まれた遊技球のうち、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球をパチンコ遊技機Pの外部に排出するためのアウト球口16が配設されている。
前記内側レール10aと外側レール10bは、ステンレスなどを素材とする金属製の帯板で厚みが0.6mm程度に成形されている。そして、遊技盤に配設された内側レール10aと外側レール10bの間に、遊技球が1個通過し得る間隔の球誘導通路17が形成されている。すなわち、内側レール10aと外側レール10bの間は、発射装置(図示しない)から発射された遊技球を遊技領域11へと誘導する球誘導通路17となっている。なお、内側レール10aは、遊技球が打ち出される遊技領域11の上部位置まで設けられていて、その上部位置が球出口18となっている。そして、内側レール10aの上端部に球戻り防止装置Aが装着されている。
次に、図2乃至図5を参照しつつ、球戻り防止装置の構成について説明する。図2乃至図5に示されているように、球戻り防止装置Aは、内側レール10aの上端部に固定される支持部材20と、該支持部材20に軸支され球誘導通路17の球出口18を開閉する揺動部材30と、球誘導通路17に糸状体Lが侵入した場合に該糸状体Lの動きを規制する規制部材40とによって概略構成されている。
前記支持部材20は、合成樹脂等により略方形枠状に成形されており、その上半部に揺動部材30を配置するための開口部21が開設されている。すなわち、支持部材20は、下端部20aと、開口部21の両側を塞ぐ両側辺部20b,20bと、開口部21の上側を塞ぐ上側辺部20cとによって略方形枠状に成形されている。そして、両側辺部20b,20bの上端よりの位置には支軸22を軸支するための一対の軸孔23,23が穿設されている。また、遊技盤3側に位置させる側辺部20bには、後述する規制部材40を固定させるための小突起24が設けられている。また、支持部材20の下端部20aであって遊技領域11側に位置させる部位には、内側レール10aの上端部を当接させるための湾曲状の凹部25が形成されている。さらに、該凹部25は、その一方側(透明板保持枠側)のみに凹部25を塞ぐように設けられた壁板26が形成されており、該壁板26に釘27を挿通するための固定孔28が穿設されている。さらに、下端部20aの球誘導通路17側の下縁には、傾斜状に隆起する斜面部29が形成されている。
前記揺動部材30は、合成樹脂等により成形されており、その中央部に支軸22を挿通するための軸挿入孔31が形成された円筒部32が設けられている。また、円筒部32の一方側(下方)には、略円筒状の錘部33が連設されており、この錘部33には錘の役割を果たす螺子34が挿通される貫通孔35が形成されている。なお、円筒部32と錘部33は連設していて、その幅方向からみると、やや8の字型をした横長楕円形状になっている。さらに、円筒部32の他方側(下方)には、斜め上方に延出するように薄板矩形状の球止め片36が設けられている。なお、揺動部材30の幅は、支持部材20の開口部21の内法よりも若干短く設定されており、揺動部材30は、支持部材20の開口部21に揺動自在に軸支されるようになっている。
前記規制部材40は、金属製の薄板の部材で、その上半部が支持部材20の開口部21に合致するコ字型の切欠部41になっており、その下半部は、規制部材20の下端部20aを覆う下片部42となっている。また、切欠部41の両側には規制部材20の側辺部20bを覆う側片部43,43が垂下しており、さらに、該側片部43,43の両側部中央に小片44,44が延設されている。また、遊技盤3側に位置させる側辺部44には、支持部材20の小突起24を嵌合させるための嵌合孔が穿設されている。さらに、下片部42の下端には斜め下方に延出する糸止め片部45が形成されている。そして、この糸止め片部45には、球誘導通路17と平行な複数の切り込みを入れることにより複数の片部である短冊状片45a,45b・・・が形成されている。また、これら短冊状片45a,45b・・・は、図5及び図7に示されているように、1つ置きに起立させてある。そのため、これら短冊状片45a,45b・・・は、隣接する短冊状片45aと45bが互い違いに離間し、短冊状片の幅方向から見ると、短冊状片45aと短冊状片45bの間にV字状の溝が形成されることになり、また、短冊状片45aと短冊状片45bの奥溝部分は若干交差状になっており、これらが挟着部として機能する。すなわち、仮に球誘導路17内に糸状体Lが入ってきた場合、この短冊状片45aと45bによって形成されたV字状の溝(挟着部)に糸状体Lが引掛かり、その動きが規制されることになる。なお、この実施の形態においては、短冊状片45b,45b・・のみを起立させた例を示したが、短冊状片45a,45a・・も若干起立させ、さらにそれよりも角度をつけて短冊状片45b,45bを起立させてもよい。要は、短冊状片の幅方向から見てV字状の溝(挟着部)が形成され、この挟着部に糸状体Lが引っ掛かるようになっていればよい。さらに、糸止め片部43は、図4に示されているように、その一側から他側に向かって傾斜する形状になっている。具体的には、球戻り防止装置Aが装着された状態において、糸止め片部43は、遊技盤3側から透明板保持枠4側に進むに従い漸次外側へ拡がるような傾斜する形状になっている。
球戻り防止装置Aは前記のように構成されているが、ここで、球戻り防止装置Aの組み立てについて説明しておく。球戻り防止装置Aを組み立てるには、まず、揺動部材30の錘部33の貫通孔35に錘の役割を果たす螺子34を螺着する。次いで、支持部材20の開口部21に揺動部材30の円筒部32及び錘部33を挿入する。そして、支持部材20の両側辺部20b,20bの軸受孔23,23と揺動部材30の円筒部32の軸挿入孔31とを合致させ、ここに支軸22を挿通する。さらに、規制部材40を支持部材20に重ね合せる。この時、規制部材40の側片部43,43は、下片部42とフラットな状態になっているので、これら側片部43,43のそれぞれを支持部材20の側辺部20b,20b側に90度折曲げる。その際、支持部材20の側片部20bに設けられている小突起24に規制部材40の側片部43に穿設されている嵌合孔を合致させる。これにより、規制部材40が支持部材20に対し、適正な位置に配置されることになる。後は、規制部材40の小片44,44を支持部材20に巻き込むように90度折曲させれば、球戻り防止装置Aの組み立てが終了する。なお、規制部材40の側片部43,43が支持部材20の側辺部20b,20bを覆うことになるため、同時に側辺部20b,20bの軸受け孔23も塞がれることになり、揺動部材30を軸支している支軸22が抜脱することがなくなる。このように、規制部材40が支軸22の抜けを防止する役割を果たしていることから、その分、部品点数を減少させることができ、また、規制部材40が薄板状であることから、球戻り防止装置A自体の厚みを小さくすることができる。さらに、規制部材40の側片部43,43及び小片44,44を折曲げるという単純な作業で球戻り防止装置Aを組立てることができるので、組み立てに要する労力も軽減することができる。
上記のように組立てられた球戻り防止装置Aを遊技盤に装着するにあたっては、まず、球戻り防止装置Aの支持部材20の凹部25を遊技盤3に敷設されている内側レール10aの上端部内側面に宛がう。後は、支持部材20の壁板26に穿設されている固定孔28に釘27を挿通し、釘27を遊技盤3に打ち込めば、内側レール10aの上端部に球戻り防止装置Aが装着されることになる。このように、球戻り防止装置Aは、その組み立てのみならず、内側レール10aへの取付作業もきわめて簡単に行うことができる。
次に、球戻り防止装置Aの動作について説明する。発射装置(図示しない)から遊技球Bが発射されると、遊技球Bは内側レール10aと外側レール10bによって形成された球誘導通路17に沿って上昇する。そして、遊技球Bは、球出口18から遊技領域11へと放出される直前に球戻り防止装置Aの揺動部材30に接触する。すなわち、図6に示されているように、常態において、揺動部材30の球止め片36は、球誘導通路17を塞ぐ方向に傾動しており、該球止め片36の先端部と外レール10bとの間隔は、遊技球が通過できる幅がない。そのため、遊技球Bは球出口18から遊技領域11へ移動する直前に球止め片36に必ず接触することになる。そして、遊技球Bが球止め片36に接触すると、球止め片36は遊技球Bに押されて時計回り方向へと回動し、遊技球Bは遊技領域11へと放出される。他方、遊技球Bが遊技領域11へと放出されると、揺動部材30の球止め片36は螺子34(錘)によって反時計回り方へと回動し、再び球誘導通路17を塞ぐ方向に傾動した状態となる。そのため、一旦、遊技領域11に放出された遊技球Bが、例えば、遊技盤3に植設されている釘等に衝突し球誘導通路17の方へと跳ね返されてきたとしても、揺動部材30の球止め片36が球誘導通路17を塞ぐ方向に傾動し球出口18を塞いでいるため、当該遊技球Bが再び球誘導通路17へ戻って来てしまうことはない。基本的に球戻り防止装置Aは、上述したように動作する。
そして、釣糸のような糸状体Lを取着した不正な遊技球が使用された場合、球戻り防止装置Aは以下のように作用する。すなわち、図7及び図8に示すように、不正な遊技球Bが発射され、当該遊技球Bが揺動部材30の球止め片36に到達すると、遊技球Bに取着された糸状体Lは、規制部材40の糸止め片部45に接触することになる。この時、糸止め片部45は、その一側から他側に向かって斜めになっていることから、糸止め片部45に接触する糸状体Lは、傾斜に沿って図8の矢印方向へと導かれていく。そして、糸止め片部45の短冊状片45bは短冊状片45aに対し起立しているので、糸状体Lは、糸止め片部45の短冊状片45aと45bの間に嵌り込み、その動きが規制されることになる。すなわち、糸状体Lは、その位置から移動することができなくなるので、不正者が糸状体Lを手元で操作する行為を完全に封じ込めることができ、ひいては、不正行為の実行を不可能にすることができる。なお、糸状体Lが比較的強度の弱いものである場合には、糸状体Lは短冊状片45a、若しくは45bの側縁で切断されることになり、この場合も、不正行為の実行を不可能にすることができる。
以上のように、本発明に係る球戻り防止装置によれば、釣糸のような糸状体を取着した遊技球を使用した不正行為を確実に防止することができる。特に、本発明に係る球戻り防止装置は、規制部材を支持部材の下端側に位置するように設けていることから、いわゆる右打ちをした場合であっても、球誘導通路に侵入した糸状体を挟着部の奥部で捕捉し、糸状体の動きを確実に規制することができる。
図9及び図10は、本発明に係る球戻り防止装置の第2実施の形態を示すものである。この第2実施形態は、主として、前記した第1実施形態の規制部材に変更を加えたものなので、以下、変更を加えた規制部材について説明する。なお、第2実施形態において前記した実施の形態と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。
この実施の形態の球戻り防止装置Bの規制部材50は、金属製の薄板の部材で、その下端部が支持部材20の下端部から張り出すように突出し、その突出部分が糸状体Lを捕捉する糸止め片部51として形成されている。そして、この糸止め片部51は、その下側辺(先端辺)が左右それぞれの縁から中央部に向かって傾斜状に切り欠かれている。具体的には、規制部材50の糸止め片部51の下端部分は、内側に平面視ほぼ山形形状に切り欠かれてV字状をなし、また、その切り欠き部分の中央部がさらに切り欠かれて窪部52が形成されている。そして、切り欠き部分の略中央、すなわち、窪部52の略中央から前後方向に向けて1つの切り込み53が入っており、この切り込みを境に糸止め片部51が右側の第1片部51aと左側の第2片部51bとに区画されている。また、切り込み53は、幅方向へ傾斜しており、この実施形態では右側へ若干傾斜している。さらに、第1片部51aは第2片部51bに対し若干起立させてある。これにより第1片部51aと第2片部51bとが互い違いに離間し、幅方向から見ると、第1片部51aと第2片部51bの間にV字状の溝が形成されることになり、また、第1片部51aと第2片部51bの奥溝部分は若干交差状になっており、これが挟着部として機能する。すなわち、仮に球誘導路17内に糸状体Lが入ってきた場合、この第1片部51aと第2片部51bによって形成されたV字状の溝(挟着部)に糸状体Lが引掛かり、その動きが規制されることになる。なお、この実施の形態においては、第1片部51aのみを起立させた例を示したが、これに限られるわけではない。要するに、第1片部51aと第2片部51bによって幅方向から見てV字状の溝(挟着部)が形成され、この挟着部に糸状体Lが引っ掛かるようになっていればよい。
そして、釣糸のような糸状体Lを取着した不正な遊技球が使用された場合、第2実施の形態に示した球戻り防止装置Bは以下のように作用する。すなわち、不正な遊技球Bが発射され、当該遊技球Bが揺動部材30の球止め片36に到達すると、遊技球Bに取着された糸状体Lは、規制部材50の第1片部51a、若しくは第2片部51bに接触することになる。この時、規制部材50の糸止め片部51の下側辺(先端辺)は、V字状に切り欠かれていることから、第1片部51a、若しくは第2片部51bに接触する糸状体Lは、傾斜に沿って中央部へと誘導されて窪部52に取り込まれる。そして、第1片部51aは第2片部51bに対し起立しているので、糸状体Lは、第1片部51aと第2片部51bの間に嵌り込み、その動きが規制されることになる。すなわち、糸状体Lは、その位置から移動することができなくなるので、不正者が糸状体Lを手元で操作する行為を完全に封じ込めることができ、ひいては、不正行為の実行を不可能にすることができる。
図11及び図12は、本発明に係る球戻り防止装置の第3実施の形態を示すものである。この第3実施形態は、主として、前記した第1実施形態の規制部材に変更を加えたものなので、以下、変更を加えた規制部材について説明する。なお、第3実施形態において前記した実施の形態と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。
この実施の形態の球戻り防止装置Cの規制部材60は、金属製の薄板の部材で、その下端部が支持部材20の下端部から張り出すように突出し、その突出部分が糸状体Lを捕捉する糸止め片部61として形成されている。そして、この糸止め片部61は、図12に示されているように、その下側辺(先端辺)が左右それぞれの縁から略中央部に向かって傾斜状に切り欠かれている。具体的には、規制部材60の糸止め片部61の下端部分は、内側に平面視ほぼ山形形状に切り欠かれてV字状をなしている。また、糸止め片部61の側辺、この実施の形態では右側辺に略矩形状の折返し片部62が延設されていて、この折返し片部62は糸止め片部61の右側辺の折曲線63から糸止め片部61側に折り返されている。また、折返し片部62の下側辺は、内側(球止め片36側)に向けてやや傾斜している。さらに、折返し片部62は、その左右方向の長さが糸止め片部61の略半分程度の長さになっているため、糸止め片部61の下側辺と折返し片部62左側辺の間にV字状の溝が形成され、これが挟着部として機能することになる。すなわち、仮に球誘導路17内に糸状体Lが入ってきた場合、この糸止め片部61と折返し片部62によって形成されたV字状の溝(挟着部)に糸状体Lが引掛かり、その動きが規制されることになる。なお、この実施の形態においては、糸止め片部61の右側辺に略矩形状の折返し片部62が延設されている例を示したが、これに限られるわけではない。要するに、折返し片部61を糸止め片部61側に折り返すことで規制部材60にV字状の溝(挟着部)が形成され、この挟着部に糸状体Lが引っ掛かるようになっていればよい。
そして、釣糸のような糸状体Lを取着した不正な遊技球が使用された場合、第3実施の形態に示した球戻り防止装置Cは以下のように作用する。すなわち、不正な遊技球Bが発射され、当該遊技球Bが揺動部材30の球止め片36に到達すると、遊技球Bに取着された糸状体Lは、規制部材60の糸止め片部61、若しくは折返し片部62に接触することになる。この時、規制部材60の糸止め片部61の下側辺、及び折返し片部62の下側辺が内側に向かう傾斜状になっていることから、糸止め片部60、若しくは折返し片部62に接触する糸状体Lは、傾斜に沿って中央部へと誘導されてV字状の溝(挟着部)に取り込まれ、糸状体Lは、糸止め片部60と折返し片部62の間に嵌り込み、その動きが規制されることになる。すなわち、糸状体Lは、その位置から移動することができなくなるので、不正者が糸状体Lを手元で操作する行為を完全に封じ込めることができ、ひいては、不正行為の実行を不可能にすることができる。
A 球戻り防止装置
L 糸状体
3 遊技盤
10a 内側レール
10b 外側レール
11 遊技領域
17 球誘導通路
18 球出口
20 支持部材
30 揺動部材
40 規制部材
44a 短冊状片
44b 短冊状片

Claims (4)

  1. 発射された遊技球を遊技盤の遊技領域へと誘導する球誘導通路の球出口付近に設けられ、前記遊技領域に放出された遊技球が前記球誘導通路に戻ることを防止する球戻り防止装置において、
    前記球誘導通路を構成する内側レールの上端部に固定される支持部材と、前記支持部材に軸支され前記球誘導通路の球出口を開閉する揺動部材と、前記支持部材に装着され少なくとも2つの片部により下向きV字状に拡開する挟着部が形成されている規制部材とを備え、
    前記規制部材は前記支持部材の下端側に位置するように設けられており、前記球誘導通路に糸状体が侵入した場合に該糸状体を前記挟着部の奥部で捕捉し、その動きを規制するようにしたことを特徴とする球戻り防止装置。
  2. 前記規制部材は、切り込みを入れることにより複数の片部を形成すると共に、隣接する片部が互いに離間するように起立させることで前記挟着部を形成していることを特徴とする請求項1記載の球戻り防止装置。
  3. 前記規制部材は、複数の切り込みを入れることにより複数の片部を形成すると共に、隣接する片部が互いに離間するように1つ置きに起立させることで複数の前記挟着部を形成していることを特徴とする請求項1記載又は2記載の球戻り防止装置。
  4. 前記規制部材は、1の片部から他の片部が延設され、前記他の片部を前記1の片部側に折り返して挟着部を形成していることを特徴とする請求項1記載の球戻り防止装置。
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