JP2008279068A - アウト口装置及びアウト口装置を取り付けたパチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来の遊技盤上に配置されている各入賞口に入賞しなかった遊技球にもさらに入賞の機会を与えることにより、より一層の遊技球の入賞の機会を遊技者に対して期待させ、パチンコ機の興趣を一層高めること。
【解決手段】
パチンコ機3の遊技領域13下部に取り付けられるとともに遊技球をパチンコ機3外に排出するためのアウト口装置30において、アウト口31とセーフ口32との開口部を縦2cm、横14cmの範囲内に設け、アウト口装置30の左右方向における中央にセーフ口32を設け、セーフ口32の左右にそれぞれアウト口31を設けた。また、セーフ口32の上部に、セーフ口32前面に遊技球が落下することを防止する障害部35を設けた。また、アウト口の前面には遊技球を保留可能な球受け凹部40を設けた。
【選択図】 図3
従来の遊技盤上に配置されている各入賞口に入賞しなかった遊技球にもさらに入賞の機会を与えることにより、より一層の遊技球の入賞の機会を遊技者に対して期待させ、パチンコ機の興趣を一層高めること。
【解決手段】
パチンコ機3の遊技領域13下部に取り付けられるとともに遊技球をパチンコ機3外に排出するためのアウト口装置30において、アウト口31とセーフ口32との開口部を縦2cm、横14cmの範囲内に設け、アウト口装置30の左右方向における中央にセーフ口32を設け、セーフ口32の左右にそれぞれアウト口31を設けた。また、セーフ口32の上部に、セーフ口32前面に遊技球が落下することを防止する障害部35を設けた。また、アウト口の前面には遊技球を保留可能な球受け凹部40を設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パチンコ機の遊技領域の最下部に取り付けられるアウト口装置、及びアウト口装置を取り付けたパチンコ機に関する。
従来のパチンコ機では、遊技盤とガイドレールによって区画される遊技領域の最下部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト球)を遊技領域外に排出するためのアウト口装置が設けられている。一方、遊技盤上に設置された各入賞口に入賞した遊技球(いわゆるセーフ球)は各入賞口から遊技領域外に排出されるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のパチンコ機では、遊技盤上の各入賞口のいずれかに入賞しなかった遊技球は、遊技領域の最下部のアウト口装置から排出されて必ずアウト球となる。遊技盤上には、そのスペースの制約上や、遊技領域内において遊技球が一定時間とどまり遊技を十分に楽しめるようにするために、各入賞口や風車、また釘などを万遍なく配置している。よって、発射された遊技球は、遊技領域内を一定程度落下した場合には、それより下方に入賞を期待できる入賞口が存在しない状態と成りやすい。したがって、遊技領域内に発射された遊技球のうち一定程度落下した遊技球に対して、もはや遊技者は入賞の期待をすることが無くなってしまうため、パチンコ機全体に対する遊技者の興趣が大きくそがれるという問題を生じていた。
本発明は上記した従来のアウト口装置及びアウト口装置を取り付けたパチンコ機の問題点を解消するものであり、従来の遊技盤上に配置されている各入賞口に入賞しなかった遊技球にもさらに入賞の機会を与えることにより、より一層の遊技球の入賞の機会を遊技者に対して期待させ、パチンコ機の興趣を一層高めることにある。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明のアウト口装置は、パチンコ機の遊技領域下部に取り付けられるとともに遊技球をパチンコ機外に排出するためのアウト口装置であって、アウト口とセーフ口との開口部を縦2cm、横14cmの範囲内に複数以上設けたことを特徴とするアウト口装置(請求項1)である。
アウト口に近接した所定の範囲にセーフ口を設けることにより、他の入賞口には入賞せずにアウト口に向かうだけであった従来の遊技球についても、当該セーフ口への入賞の可能性を有する。よって、遊技者に対して、このような遊技球についての入賞の期待感を持たせることができる。
また、前記各セーフ口の開口面積を4cm2以上とすることにより(請求項2)、さらに、遊技球の入賞の確率を高めると共に視覚的にも入賞の期待感を大きく持たせることもできる。
また、アウト口装置の左右方向における中央にセーフ口を設け、該セーフ口の左右にそれぞれアウト口を設けることとしても良い(請求項3)。このように構成することにより、さらに、左右のアウト口をくぐり抜けて中央のセーフ口に遊技球を入賞させるという従来のパチンコ機には無いスリル感を味わわせることができる。
また、逆に、アウト口装置の左右方向における中央にアウト口を設け、該アウト口の左右にそれぞれセーフ口を設けることとしても良い(請求項4)。このように構成することにより、さらに、遊技領域の左右いずれからから遊技球が流下してきても、いずれかのセーフ口への入賞を期待させることができる。
また、セーフ口の内側にアウト口を設けること、または、アウト口の内側にセーフ口を設けることもできる(請求項5)。このようなアウト口装置とすることにより、従来のパチンコ機のアウト口装置用の取付孔にそのまま取り付けることができるので、遊技盤に別途特別な取付孔などを設ける必要が無く、遊技盤の製造コストを増加させることがない。また、既存の遊技盤に取り付けたアウト口装置と変更することも容易となる。
また、前記セーフ口の上部に、セーフ口前面に遊技球が落下することを防止する障害部を設けることもできる(請求項6)。このような障害部を設けることにより、従来にはないセーフ口への入賞を期待させつつも、セーフ口前面への遊技球の直接の落下を回避させることができるので、当該セーフ口への入賞の割合を所定の範囲に制限することができる。なお、「障害部」の形状は特に限定されず、セーフ口の上方からセーフ口の前面に遊技球が直接落下することを妨げる板状、突起状その他の全ての形状の部材を言う。また、このような遊技球の落下を完全に回避させる形状のものに限らず、一定の割合で回避させるものも含む主旨である。
また、前記アウト口の前面に、遊技球を保留可能な球受け凹部を設けることとしても良い(請求項7)。ここで「球受け凹部」とは、具体的には例えば正面視において中央が下方に向けて湾曲状に凹設された部位など、周辺部位よりも下方に凹設された部位を言い、遊技球をこの球受け凹部内に止まりやすく設けることにより遊技球がアウト口に導かれやすくする部位を言う。アウト口の前面にこのような球受け凹部を設けることにより、セーフ口を近接して設けるなどして入賞の期待感を抱かせるアウト口装置において、一方でセーフ口への遊技球の入賞の実際の割合を所定の範囲に制限することができる。
また、前記セーフ口の前面に、セーフ口に遊技球を導く誘導部を設けることとしても良い(請求項8)。このような誘導部を設けることにより、いったん誘導部に導かれた遊技球はセーフ口に確実に入賞するとの期待感を抱かせることができ、遊技者の興趣を高めることができる。「誘導部」は、特に形状などは限定されないが、例えば、セーフ口に向かって下り傾斜とされた傾斜面や、セーフ口に向かって延設される溝や、突条などによりセーフ口に向けて区画された部位などを例として挙げることができる。
そして、これらのアウト口装置は、種々のパチンコ機に用いることができる(請求項9)。
本発明のアウト口装置及びパチンコ機は上記のようにアウト口に近接してセーフ口が設けられ、遊技盤上に配置されている各入賞口に入賞しなかった遊技球にもさらに入賞の機会を与られることにより、より一層の遊技球の入賞の機会を遊技者に対して期待させ、パチンコ機の興趣を一層高めることができる。また、特に請求項6に記載のアウト口装置では、パチンコ機では、上記した効果に加えて、障害部を設けることにより、従来にはないセーフ口への入賞を期待させつつも、当該セーフ口への入賞の割合を所定の範囲に制限することもできる。また、特に請求項8に記載のアウト口装置では、従来のパチンコ機のアウト口装置用の取付孔にそのまま取り付けることができるので、遊技盤に別途特別な取付孔などを設ける必要が無く、遊技盤の製造コストを増加させることもない。また、既存の遊技盤に取り付けたアウト口装置と変更することも容易である。
次に、本発明のアウト口及びパチンコ機の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、本発明に係るパチンコ機3はいわゆる「第一種パチンコ機」と呼ばれる、特別図柄表示装置14を備え、図柄が特定の態様に揃った場合には、遊技盤6下部の可変大入賞口装置18の開閉扉20が開成されて多数の遊技球を入賞することができる、いわゆる「大当たり」と呼ばれる特別遊技状態を生起するパチンコ機である。
[パチンコ機全体の構成]
パチンコ機3の機枠1は、パチンコ機3の本体2を遊技ホールの設置場所(いわゆる「島設備」)に固定するためのものであり縦長長方形状の木製の枠部材から構成されている。機枠1の前面には、機枠1に対してヒンジ機構によって開閉自在に取付固定された前面枠4が設けられている。
パチンコ機3の機枠1は、パチンコ機3の本体2を遊技ホールの設置場所(いわゆる「島設備」)に固定するためのものであり縦長長方形状の木製の枠部材から構成されている。機枠1の前面には、機枠1に対してヒンジ機構によって開閉自在に取付固定された前面枠4が設けられている。
また前面枠4のさらに前面側上部には、ガラス扉枠5が開閉自在に取付固定されている。ガラス扉枠5の背面側には遊技盤6が配設されており、ガラス扉枠5の内側に取り付けられたガラス板を透過して遊技盤6を視認することができる。また、前面枠4の前面側下部には、球受け皿8などが備え付けられた前面扉7が開閉自在に取付固定されている。
また、上記した前面扉7には、遊技球を発射装置に供給するための球受け皿8の他に、球受け皿8の余剰球を貯留するための余剰球受け皿9や、発射装置を駆動して遊技球を遊技領域に向けて発射するための操作ハンドル10が取り付けられている。
遊技盤6の前面には、遊技盤6の周辺付近に全体がほぼ円形状に配設されたガイドレール12が取り付けられており、このガイドレール12に囲まれた区画が遊技領域13とされている。遊技領域13のほぼ中央には3つの数字又は記号などの図柄が変動表示される表示部15を有する特別図柄表示装置14が配設されている。特別図柄表示装置14の上部には、1つの数字を可変表示可能な普通図柄表示装置24が設けられている。後述する通過チャッカーに遊技球が通過すると、この普通図柄表示装置24の数字が変動を開始するように設けられている。
また、特別図柄表示装置14の下方には、遊技球が入賞することによって表示部15の複数の図柄を変動させる始動入賞口16が設けられている。始動入賞口16には、起立状態または逆ハ字状態に可変する一対の開閉翼片17a.17bが設けられている。開閉翼片17a.17bは、通常時には起立状態とされ、一方、特別の遊技状態の場合には逆ハ字状態に可変されて、始動入賞口16への遊技球の入賞を通常時よりも容易となるように設けられている。
始動入賞口16の下方には大型の可変大入賞口装置18が配設されている。可変大入賞口装置18には正面視横長矩形状の開口部19が備えられており、この開口部19に対して、開口部19下辺を中心軸として前方側に傾動可能な開閉扉20が取り付けられている。この開閉扉20は、ゲーム進行が通常時の普通遊技状態においては閉じられており、一方、いわゆる「大当たり」などの特別遊技状態に移行した場合には開放されて、遊技球が多数入賞可能となるように構成されている。
遊技盤6の前面の始動入賞口16の左右には通過チャッカー22がそれぞれ取り付けられている。これらの通過チャッカー22のいずれかに遊技球が通過すると上記した普通図柄表示装置24の数字が変動するように設けられており、さらに、普通図柄表示装置24の数字が所定の数字となる場合に始動入賞口16に備えられた開閉翼片17a.17bが逆ハ字状に開放されて、始動入賞口16に遊技球が入賞しやすくなるように構成されている。遊技盤6には、これらの他に一般入賞口26や風車28、ならびに多数の釘が取り付けられている。
[アウト口装置の実施の形態1]
次いで、図2及び図3を参照して、遊技領域13下部に設けられるアウト口装置30について説明する。このアウト口装置30は、正面視において左右がやや上方に湾曲した弓形の形状に形成されており、中央にセーフ口32が配置され、このセーフ口32の左右両側にそれぞれアウト口31が配置されている。このアウト口装置30が遊技盤6の最下部に取り付けられている。
次いで、図2及び図3を参照して、遊技領域13下部に設けられるアウト口装置30について説明する。このアウト口装置30は、正面視において左右がやや上方に湾曲した弓形の形状に形成されており、中央にセーフ口32が配置され、このセーフ口32の左右両側にそれぞれアウト口31が配置されている。このアウト口装置30が遊技盤6の最下部に取り付けられている。
セーフ口32は、アウト口装置30の正面視中央に設けられている。セーフ口32の開口部は、縦約1.42cm、横約2.84cmの正面視かまぼこ型の形状に形成されており、他の一般入賞口などとは異なり、アウト口31とほぼ同程度の大きさの比較的大きな面積(約4cm2)で開口され、セーフ口32の正面まで誘導されてきた遊技球は遅滞なくセーフ口32内に誘導される大きさに形成されている。また、セーフ口32の上部開口縁には、セーフ口32の上方から落下してきた遊技球がそのままセーフ口32の正面側に流下しないようにするとともに、後述する球受け凹部40に遊技球を誘導する障害部35が突設されている。障害部35は、正面視において中央が緩やかに隆起したアーチ形状に形成されて正面側に突設されている。よって、障害部35に接触した遊技球は、その障害部35の両端から、後述する球受け凹部40に誘導され易くなるように構成されている。また、障害部35の正面視中央上部には、前後方向に沿って形成された突条37が設けられており、この突条37により、上方から落下してきた遊技球を左右に振り分けるように設けられている。なお、図示は省略するが、セーフ口32の奥側の球通路内には、入賞した遊技球を検知可能な遊技球検知装置が取り付けられている。
セーフ口32の左右には二つのアウト口31がそれぞれ開設されている。アウト口31の開口部は、それぞれ上部がアウト口装置30の外側方向にやや傾斜したかまぼこ型の形状に形成されており、縦約1.84cm、横約2.84cmに形成されている。そして、前述したセーフ口32及びアウト口31のそれぞれの開口部の上端は、すべて同一の高さに設けられている。また、中央のセーフ口32を挟んで左側のアウト口31の開口部左端から右側のアウト口31の開口部右端までの距離は約13.4cmに設けられている。したがって、両アウト口31及びセーフ口32のそれぞれの開口部は、縦約1.84cm、横約13.4cmの範囲内に収められている。
アウト口装置30の下部寄りには、落下してきた遊技球をアウト口31及びセーフ口32に誘導するように両端が上方に向けて円弧状に湾曲された誘導樋33が形成されている。誘導樋33の中央のセーフ口32前方には、セーフ口32の横幅とほぼ同様の横幅に設けられた誘導部34が形成されている。この誘導部34の両端には、アウト口装置30の前後方向に沿ってアウト口装置30の上方に向けて緩やかに突設された突堤部36がそれぞれ形成されている。そしてまた、これらの突堤部36間は後方のセーフ口32に向けてゆるやかに傾斜されたほぼ平面状の誘導面38に形成されている。
誘導樋33のうち誘導部34の両側のアウト口31の前方には、落下してきた遊技球を受け止める球受け凹部40がそれぞれ形成されている。球受け凹部40は、横幅がアウト口31とほぼ同じく形成されるとともに、誘導部34及び誘導樋33の両端部よりもやや下方に湾曲凹部状に凹設された形状とされている。このように構成することにより、落下してきた遊技球は、球受け凹部40に止まりやすく、また、球受け凹部40に誘導されやすく設けられている。また、誘導樋33の正面側左右両端付近には、鋭角的に突設された装飾部42がそれぞれ形成されている。
このように誘導樋33、誘導部34及び球受け凹部40が構成されることにより、落下してきた遊技球はまずは球受け凹部40に誘導されやすく、それらの遊技球の一部は、そのままアウト口31に入る。また、球受け凹部40の横方向に大きく移動した遊技球の一部は、突堤部36を乗り越えて誘導部34内に保持されて、その後セーフ口32に入賞する。また、いったん誘導部34内に保持された遊技球は、突堤部36によって誘導部34内に止まりやすく、セーフ口32に入賞し易く設けられている。一方で、球受け凹部40内に保持される遊技球は、この突堤部36によって、誘導部34内に進入し難く設けられている。
このように構成・配置されたアウト口装置30により、他の一般入賞口26や始動入賞口16などに入賞せずに、従来のパチンコ機であればもはや入賞を期待できない位置まで落下した遊技球であっても、遊技者に対して最終的にアウト口31に入るまではセーフ口32への入賞を期待させることができる。また、アウト口31に極めて近接してセーフ口32が配設されているので、アウト口31に入るかセーフ口32に入賞するかが極めて予測し難く、このために遊技者に相当のスリル感を抱かせることができる。また、セーフ口32の左右にアウト口31がそれぞれ配設されることにより、アウト口31に遊技球が入らなければ、これらのアウト口31よりも中央寄りのセーフ口32へ遊技球が確実に入賞されるという期待感とスリル感を抱かせることができる。
また、障害部35を設けておくことにより、上方からのセーフ口32への遊技球の入賞を妨げることができる。よって、大きく開口されたセーフ口32を開設して遊技者に対して入賞の期待感を抱かせながらも、セーフ口32への入賞割合を制限することができる。なお、これらのセーフ口32及びアウト口31は、他の一般入賞口26などと同様に、遊技盤6裏側に取り付けられた遊技球排出路(図示省略)に連通されており、遊技球は遊技球排出路を経てパチンコ機3外に排出される。
[アウト口装置の実施の形態2]
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は第1の実施の形態とは逆に、アウト口装置30の中央にアウト口31が設けられるとともに、このアウト口31の左右に、二つのセーフ口32がそれぞれ開設されているものである。なお、以下においては、上記した第1の実施の形態と共通する構成については第1の実施の形態と同一の符号を図に付して説明を省略する。
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は第1の実施の形態とは逆に、アウト口装置30の中央にアウト口31が設けられるとともに、このアウト口31の左右に、二つのセーフ口32がそれぞれ開設されているものである。なお、以下においては、上記した第1の実施の形態と共通する構成については第1の実施の形態と同一の符号を図に付して説明を省略する。
アウト口31は、アウト口装置30の正面視中央に設けられており、その開口部は縦約1.84cm、横約2.84cmに形成され、アウト口31の正面まで誘導されてきた遊技球は遅滞なくアウト口31内に誘導される大きさに形成されている。
また、アウト口31の左右には二つのセーフ口32がそれぞれ開設されている。セーフ口32の開口部は、縦約1.42cm、横約2.84cmに形成されている。そして、前述したセーフ口32及びアウト口31のそれぞれの開口部の上端は、すべて同一の高さに設けられている。また、中央のセーフ口32を挟んで左側のアウト口31の開口部左端から右側のアウト口31の開口部右端までの距離は約13.4cmに設けられている。したがって、両アウト口31及びセーフ口32のそれぞれの開口部は、縦約1.84cm、横約13.4cmの範囲内に収められている。
また、セーフ口32の上部開口縁には、セーフ口32の上方から落下してきた遊技球がそのままセーフ口32の正面側に流下しないようにするとともに、後述する球受け凹部40に遊技球を誘導する障害部35が突設されている。障害部35は、上記したようにセーフ口32の上部開口縁に沿って、正面側に突設されており、正面視において、アウト口31側の端部が緩やかに下方に湾曲されたアーチ形状に形成されており、障害部35に接触した遊技球は、アウト口31側の端部から、後述する球受け凹部40に誘導され易くなるように構成されている。
アウト口装置30の下部寄りには、落下してきた遊技球をアウト口31及びセーフ口32に誘導する両端が上方に向けて円弧状に湾曲された誘導樋33が形成されている。誘導樋33の中央のアウト口31前方には、落下してきた遊技球を受け止める球受け凹部40が形成されている。球受け凹部40は、横幅がアウト口31とほぼ同じく形成されるとともに、隣りあう誘導部34よりもやや下方に湾曲凹部状に凹設された形状とされている。このように構成することにより、落下してきた遊技球は、誘導部34よりも球受け凹部40に止まりやすく、また、アウト口31に誘導されやすく設けられている。
一方、誘導樋33のうち球受け凹部40の両側のセーフ口32の前方には、セーフ口32の横幅とほぼ同様の横幅に設けられた誘導部34がそれぞれ形成されている。それぞれの誘導部34の球受け凹部40側の端部には、アウト口装置30の前後方向に沿ってアウト口装置30の上方に向けて緩やかに突設された突堤部36が形成されている。そして突堤部36よりも外側の誘導部34の部位は、後方のセーフ口32に向けてゆるやかに傾斜されたほぼ平面状の誘導面38に形成されている。
このように誘導樋33、誘導部34及び球受け凹部40が構成されることにより、第1の実施の形態と同様に、落下してきた遊技球はまずは球受け凹部40に誘導されやすく、それらの遊技球の一部は、そのままアウト口31に入る。また、球受け凹部40の横方向に大きく移動した遊技球の一部は、突堤部36を乗り越えて誘導部34内に保持されて、その後セーフ口32に入賞する。また、いったん誘導部34内に保持された遊技球は、突堤部36によって誘導部34内に止まりやすく、セーフ口32に入賞し易く設けられている。一方で、球受け凹部40内に保持される遊技球は、この突堤部36によって、誘導部34内に進入し難く設けられている。また、障害部35を設けておくことにより、上方からのセーフ口32への遊技球の入賞を妨げることができることも同様である。
[アウト口装置の実施の形態3]
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。本アウト口装置30は遊技領域13の中央最下部に設けられており、セーフ口32の内側にアウト口31が設けられたものである。アウト口31はセーフ口32のほぼ中央に設けられており、これらの前面には球受け凹部40が設けられている。この第3の実施の形態では、セーフ口32の内側にアウト口31が設けられているので、これらの前面に設けられた球受け凹部40を左右に転がる遊技球が、セーフ口32又はアウト口31のいずれに入るかのスリル感を味わうことができる。また、従来のアウト口に代えてこのセーフ口32を備えたアウト口装置30を遊技盤6に取り付ければ良いので、従来のアウト口用の取付孔以外に別に取付孔を開けるなどの必要は無く従来の遊技盤の構成を変えることなく実施することが可能であり、このパチンコ機3の製造コストを不要に増加させることはない。また、本例とは逆に、アウト口31の中央にセーフ口32を設けることも可能である。この例では、遊技者は、まさしくアウト口31をかいくぐってセーフ口32に入賞させるというようなスリルを味わうことができる。
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。本アウト口装置30は遊技領域13の中央最下部に設けられており、セーフ口32の内側にアウト口31が設けられたものである。アウト口31はセーフ口32のほぼ中央に設けられており、これらの前面には球受け凹部40が設けられている。この第3の実施の形態では、セーフ口32の内側にアウト口31が設けられているので、これらの前面に設けられた球受け凹部40を左右に転がる遊技球が、セーフ口32又はアウト口31のいずれに入るかのスリル感を味わうことができる。また、従来のアウト口に代えてこのセーフ口32を備えたアウト口装置30を遊技盤6に取り付ければ良いので、従来のアウト口用の取付孔以外に別に取付孔を開けるなどの必要は無く従来の遊技盤の構成を変えることなく実施することが可能であり、このパチンコ機3の製造コストを不要に増加させることはない。また、本例とは逆に、アウト口31の中央にセーフ口32を設けることも可能である。この例では、遊技者は、まさしくアウト口31をかいくぐってセーフ口32に入賞させるというようなスリルを味わうことができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態とは異なり、アウト口及びセーフ口を同数(例えば2個ずつ)近傍に併設するものも例示することができる。また、第3の実施の形態に示すセーフ口32及びアウト口31を備えたアウト口装置30を複数設けることとしても良い。また、障害部35に代えて、釘を打設することも可能である。また、誘導樋33においては、誘導部34、突堤部36、誘導面38及び球受け凹部40などのいずれかを適宜省略したものを用いることもできる。
1;機枠、2;本体、3;パチンコ機、4;前面枠、5;ガラス扉枠、6;遊技盤、7;前面扉、8;球受け皿、9;余剰球受け皿、10;操作ハンドル、12;ガイドレール、13;遊技領域、14;特別図柄表示装置、15;表示部、16;始動入賞口、17a,17b;開閉翼片、18;可変大入賞口装置、19;開口部、20;開閉扉、22;通過チャッカー、24;普通図柄表示装置、26;一般入賞口、28;風車、30;アウト口装置、31;アウト口、32;セーフ口、33;誘導樋、34;誘導部、35;障害部、36;突堤部、37;突条、38;誘導面、40;球受け凹部、42;装飾部。
Claims (9)
- パチンコ機の遊技領域下部に取り付けられるとともに遊技球をパチンコ機外に排出するためのアウト口装置であって、アウト口とセーフ口との開口部が、縦2cm、横14cmの範囲内に複数以上設けられたことを特徴とするアウト口装置。
- 前記各セーフ口の開口面積が4cm2以上に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のアウト口装置。
- 前記アウト口装置の左右方向における中央に前記セーフ口が設けられ、前記セーフ口の左右にそれぞれ前記アウト口が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアウト口装置。
- 前記アウト口装置の左右方向における中央に前記アウト口が設けられ、前記アウト口の左右にそれぞれ前記セーフ口が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアウト口装置。
- 前記セーフ口の内側に前記アウト口を設けること、または、前記アウト口の内側に前記セーフ口を設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアウト口装置。
- 前記セーフ口の上部に、セーフ口前面に遊技球が落下することを防止する障害部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のアウト口装置。
- 前記アウト口の前面に、遊技球を保留可能な球受け凹部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のアウト口装置。
- 前記セーフ口の前面に、前記セーフ口に遊技球を導く誘導部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のアウト口装置。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載のアウト口装置を取り付けたパチンコ機。
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JP2007125851A JP2008279068A (ja) | 2007-05-10 | 2007-05-10 | アウト口装置及びアウト口装置を取り付けたパチンコ機 |
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- 2007-05-10 JP JP2007125851A patent/JP2008279068A/ja active Pending
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