JP2016173526A - 映像処理回路、電子機器及び映像処理方法 - Google Patents

映像処理回路、電子機器及び映像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣り合う画素間に横電界があってもオーバードライブを有効にする。【解決手段】境界検出部23は、前フレームにおいて着目画素に横電界が掛かる場合、着目画素との間に横電界を発生させている画素の印加電圧値を係数設定部25へ出力する。係数設定部25は、境界検出部23から出力された印加電圧値と、前フレームにおける着目画素の印加電圧値との差に応じた係数を出力する。LUT24は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と後フレームにおける着目画素の印加電圧値との差に応じた補正量を出力する。電圧設定部26は、オーバードライブを行うフィールドにおいては、LUT24が出力した補正量と係数設定部25が出力した補正量を乗じて得た補正量を、後フレームにおける着目画素の印加電圧値を、映像信号Vid−outとして出力する。【選択図】図8

Description

本発明は、映像処理回路、電子機器及び映像処理方法に関する。
動画像の画質改善を行う技術として、例えば、特許文献1に開示されているオーバードライブと呼ばれる技術がある。このオーバードライブによる補正では、画素毎に、表示中のフレームの映像信号と、次に表示するフレームの映像信号とを比較し、次に表示するフレームの映像信号を比較結果に応じて補正する。具体的には、表示中のフレームに対して次のフレームにて画素への印加電圧が高くなる方向へ階調が変化する場合、次のフレーム内の一部期間において、画素への印加電圧を映像信号に応じた電圧より高い電圧に補正する。これにより、補正を行わない場合と比較すると、液晶配向の応答時間が早まり、動画像の画質が改善される。
特開2005−352315号公報
液晶を用いた表示装置においては、高精細化に伴って隣り合う画素同士の間隔が狭くなり、画素電極同士で生じる電界、すなわち基板面に対して平行方向(横方向)の電界が生じて、その影響が無視できなくなりつつある。例えばVA(Vertical Alignment)方式のように縦方向の電界により駆動されるべき液晶に対して、横電界が加わると、液晶の配向不良が発生し、表示上の不具合が発生してしまう。
このように配向不良が生じている状態において、オーバードライブ処理を行うと、横電界が小さいときよりも液晶の応答速度が遅くなり、動画質の改善効果が小さくなることや、逆に応答速度が速くなり、オーバードライブが掛かっているときに画素が明るくなりすぎることがある。
これに対し、本発明は、隣り合う画素間に横電界があってもオーバードライブを有効にすることを目的とする。
本発明は、各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧値を、前記画素毎の印加電圧値を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である第1画素への印加電圧値を、当該第1画素へ電圧を印加する期間の少なくとも一部で補正する補正部であって、当該第1画素に隣り合う第2画素の前フレームにおける印加電圧値に応じて、後フレームにおける当該第1画素の印加電圧値を補正する補正部を有する映像処理回路を提供する。
本発明によれば、隣り合う画素間に横電界があってもオーバードライブを有効にすることができる。
本発明においては、前記補正部は、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値に応じて、後フレームにおける前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、後フレームにおいて動画像の画質が改善される。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素のうち、前フレームにおける印加電圧値が予め定められた閾値未満の画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値と、前フレームにおける前記第2画素の印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である場合、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素に隣り合う前記第2画素の前フレームにおける印加電圧値が予め定められた閾値以上である場合、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記第2画素は、前記第1画素に対して斜め方向で隣り合う画素である構成としてもよい。
この構成によれば、斜め方向で隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素に隣り合う複数の前記第2画素のうち、前フレームにおいて前記第1画素の印加電圧値との差が最大となる画素の印加電圧値との差に応じて、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、第1画素と複数の画素との間で横電界が生じても、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素に隣り合う複数の前記第2画素の印加電圧値の平均値に応じて、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成によれば、第1画素と複数の画素との間で横電界が生じても、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素に対する相対的な方向に応じた重み付けを前記第2画素の印加電圧値に対して行い、前記平均値を算出する構成としてもよい。
この構成によれば、第1画素と複数の画素との間で横電界が生じても、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差から前記第1画素の印加電圧値の補正量を求め、求めた補正量に対して、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値と前記第2画素の印加電圧値との組に応じた補正係数を乗じて得た値に基づいて、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成においても、隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明においては、前記補正部は、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧と前記第2画素の前フレームにおける印加電圧との差に応じて、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値と、前記第1画素の後フレームにおける印加電圧値とに基づいて、前記第1画素の印加電圧値を補正する構成としてもよい。
この構成においても、隣り合う画素との間で横電界が大きくなる画素について、オーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明は、上記のいずれかの構成の映像処理回路と、各々が液晶素子を有する複数画素を有する表示装置であって、前記映像処理回路で規定された印加電圧値が当該画素に印加される表示装置と、を備える電子機器を提供する。
本発明によれば、隣り合う画素間に横電界があってもオーバードライブを有効にすることができる。
また、本発明は、各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧値を、前記画素毎の印加電圧値を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理方法であって、前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である第1画素への印加電圧値を、当該第1画素へ電圧を印加する期間の少なくとも一部で補正するステップであって、当該第1画素に隣り合う第2画素の前フレームにおける印加電圧値に応じて、後フレームにおける当該第1画素の印加電圧値を補正する補正ステップを有する映像処理方法を提供する。
本発明によれば、隣り合う画素間に横電界があってもオーバードライブを有効にすることができる。
電気光学装置1の構成を示したブロック図。 表示パネル100の構成を示した図。 画素110の構成を示した図。 表示パネル100のV−T特性を示した図。 表示パネル100の初期配向を説明する図。 リスク境界を検出する動作を説明するための図。 液晶の配向不良を説明するための図。 映像処理回路20の構成を示した図。 画素の印加電圧値の一例を示した図。 第2実施形態に係る映像処理回路20Bの構成を示した図。 電気光学装置1を適用した電子機器の構成を示した図。 変形例に係る表示パネル100の配向不良を説明するための図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1の全体構成を示したブロック図である。図1に示すように、電気光学装置1は、タイミング制御回路10と、表示パネル100と、映像処理回路20を有する。タイミング制御回路10は、図示せぬ外部装置から与えられる同期信号Syncに同期して各種の制御信号を生成し、電気光学装置1の各部を制御する。
映像処理回路20は、表示パネル100に供給する信号を処理する回路である。映像処理回路20には、同期信号Syncに同期して外部装置から映像信号Vid−inが供給される。映像信号Vid−inは、表示パネル100が有する複数の画素(後述する、表示領域101)の各画素へ印加する印加電圧を指定する信号である。映像信号Vid−inは、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号、水平走査信号及びドットクロック信号(いずれも図示省略)に従った走査の順番で供給される。映像処理回路20は、供給される映像信号Vid−inを処理して映像信号Vid−outを表示パネル100に出力する。なお、映像信号Vid−inは、表示パネル100の各画素への印加電圧を指定するものであるが、印加電圧に応じて画素が有する液晶素子の透過率(階調値)が定まるので、映像信号Vid−inは、液晶素子の透過率(階調値)を指定するものともいえる。
表示パネル100は、例えば、各画素をトランジスターなどのスイッチング素子により駆動するアクティブ・マトリクス型の表示装置である。表示パネル100は、映像処理回路20から供給される映像信号Vid−outに基づいて画像を表示する。
図2は、表示パネル100の構成を示す図である。図2に示すように、表示パネル100のうち画像が表示される表示領域101では、1、2、3、・・・、m行の走査線112が、X方向に沿って設けられる。また、表示領域101では、1、2、3、・・・、n列のデータ線114が、走査線112に直交するY方向に沿って設けられる。各データ線114と各走査線112とは互いに電気的に絶縁を保つように設けられる。そして、これらm行の走査線112とn列のデータ線114との交点のそれぞれに対応して、画素110がそれぞれ設けられる。したがって、この実施形態では、表示領域101において、画素110が縦m行×横n列でマトリクス状に配列される。
表示領域101の周辺には、走査線駆動回路130とデータ線駆動回路140とが配置されている。
走査線駆動回路130は、タイミング制御回路10から供給される制御信号Yctrによって指定される走査線112を選択する。走査線駆動回路130は、選択した走査線112に対する走査信号を選択電圧に相当するH(High)レベルとする一方、他の走査線112に対する走査信号を非選択電圧に相当するL(Low)レベルとする。図2においては、1、2、3、・・・、m行目の走査線112に供給される走査信号をそれぞれG1、G2、G3、・・・、Gmと表記している。
データ線駆動回路140は、映像信号Vid−outに基づいて、いわゆる電圧変調方式で画素110を駆動するものである。具体的には、データ線駆動回路140は、タイミング制御回路10から供給される制御信号Xctrに従って1〜n列目のデータ線114に、それぞれ映像信号Vid−outに応じた大きさの電圧のデータ信号を供給する。
画素110は、画素電極とコモン電極とで液晶を挟持した液晶素子を有し、走査線112が選択されたときに、データ線114に供給されたデータ信号が画素電極に印加されるものである。
図3は、表示パネル100の等価回路を示した図である。図3に示すように、表示パネル100は、走査線112とデータ線114との交差に対応して、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持した液晶素子120が配列された構成である。表示パネル100における等価回路では、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられている。補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共通接続されている。なお、容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
図3に示した構成において、走査線112がHレベルになると、その走査線にゲート電極が接続されたTFT(Thin Film Transistor)116がオンとなり、画素電極118がデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであるときに、データ信号がデータ線114に供給されると、そのデータ信号は、オンとなったTFT116を介して画素電極118に供給される。走査線112がLレベルになると、TFT116はオフとなるが、画素電極118に印加された電圧は、液晶素子120の容量性及び補助容量125によって保持される。
液晶105の劣化を防止するため、表示パネル100においては液晶素子120を交流駆動することが原則であるが、液晶素子120を交流駆動する場合、ある階調を表現するように液晶素子120を駆動する際に、振幅中心電圧Vcntに対して高位側とする正極性と、振幅中心電圧Vcntに対して低位側とする負極性との2種類が必要となる。実施形態の電圧については、液晶素子120の印加電圧を除き、特に明記しない限り図示省略した接地電位を電圧「0」の基準とする。液晶素子120の印加電圧は、コモン電極108の電圧LCcomと画素電極118との電位差である。液晶素子120に階調に応じた電圧を保持させる際、書込極性が正極性の場合には、コモン電極108の電圧LCcomよりも画素電極118の電位が高くなり、書込極性が負極性の場合には、コモン電極108の電圧LCcomよりも画素電極118の電位が低くなる。
液晶素子120では、画素電極118及びコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶105の分子配向状態が変化する。このため、液晶素子120は、透過型であれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。表示パネル100では、液晶素子120毎に透過率が変化するので、画素110の各々が液晶素子120を有する。なお、本実施形態においては、液晶105をVA方式とし、電圧無印加時において液晶素子120が黒状態となるノーマリーブラックモードとなっている。
図4は、ノーマリーブラックモードの液晶素子120における印加電圧と透過率との関係を表した曲線を表すグラフである。図4に示すグラフにおいて、横軸は液晶素子120への印加電圧の大きさに対応し、縦軸は液晶素子120の透過率(具体的には、相対透過率)の大きさに対応している。液晶素子120へ映像信号Vid−outで指定された印加電圧を印加すると、印加電圧に応じた透過率(階調値)となる。ノーマリーブラックモードでは、印加電圧が高い場合ほど、液晶素子120の透過率が大きくなる。
ところで、表示パネル100においては、隣り合う2つの画素110間の印加電圧の差が大きくなると横電界が強くなり、この差が大きいほど、隣り合う2つの画素110の境界付近で、液晶105の配向不良が発生しやすくなる。
ここで、液晶105の配向不良による不具合の例について説明する。図5の(a)は、表示パネル100において互いに縦方向及び横方向に隣接する2×2の画素を示す図であり、図5の(b)は、表示パネル100を、図5の(a)におけるp−q線を含む垂直面で破断したときの簡易断面図である。図5に示すように、VA方式の液晶分子121は、画素電極118とコモン電極108との電位差(液晶素子の印加電圧)が「0」である状態において、チルト角がθaで、チルト方位角がθb(=45度)で、初期配向しているものとする。ここで、配向不良は、隣り合う画素電極118同士の横電界に起因して発生することから、画素電極118の側における液晶分子121の振る舞いが問題となる。このため、液晶分子121のチルト方位角及びチルト角については、画素電極118の側を基準にして規定する。
チルト角θaとは、図5の(b)に示すように、画素電極118に対する法線Svを基準にして、液晶分子121の長軸Saのうち、画素電極118側の一端を固定点としてコモン電極108側の他端が傾斜したときに、法線Svと液晶分子121の長軸Saがなす角度とする。一方、チルト方位角θbとは、データ線114の配列方向であるY方向に沿った垂直面と、液晶分子121の長軸Sa及び法線Svを含む垂直面(p−q線を含む垂直面)とがなす角度とする。
このような初期配向となる表示パネル100において、例えば、図6に示した画素P及び画素Pに隣接する画素a〜画素dに着目する。画素Pへの印加電圧が低く、画素bへの印加電圧が高い場合、p−q線に沿った断面で画素Pと画素bを見ると、液晶分子121は、コモン電極108と画素電極118との間の電界に応じて図7の(a)で示した状態に傾斜しようとする。しかしながら、画素Pに印加される電圧と画素bに印加される電圧との差が大きい場合、横電界の影響が大きく、図7の(b)に示したように、画素Pと画素bの境界付近で、液晶分子121が、本来配向させたい方向とは異なる方向へ配向されてしまうことがある。このような配向不良は、画素Pと画素aの間においても同様に発生する。
また、画素Pへの印加電圧が低く、画素cへの印加電圧が高い場合、p−q線に沿った断面で画素Pと画素cを見ると、液晶分子121は、コモン電極108と画素電極118との間の電界に応じて図7の(c)で示した状態に傾斜しようとする。しかしながら、画素Pに印加される電圧と画素cに印加される電圧との差が大きい場合、横電界の影響により、図7の(d)に示したように、画素Pと画素cの境界付近で、液晶分子121が、本来配向させたい方向とは異なる方向へ配向されてしまうことがある。このような配向不良は、画素Pと画素dの間においても同様に発生する。
液晶素子120の応答速度は、応答前の液晶素子120の配向状態によって変化する。このため、隣り合う画素110同士の間に生じた横電界により乱れた配向状態となっている状態でオーバードライブ処理を行うと、横電界が小さいときよりも液晶素子120の応答速度が遅くなり、動画質の改善効果が小さくなることや、逆に応答速度が速くなり、オーバードライブの補正が掛かっているときに画素110が明るくなりすぎることがある。
例えば、画素Pへの印加電圧が低く、画素a及び画素bへの印加電圧が高く、画素Pと画素a及び画素bとの間で上述のような配向不良が生じている状態において、画素の階調を低階調から高階調にするため、画素Pへの印加電圧を高くする場合を想定する。この場合、画素Pにおいては、印加電圧を高くする前においては、画素aや画素bとの境界に近い液晶分子121は、図7の(b)に示したようにリバースチルト状態となっている。この状態においては、変更前と変更後の印加電圧の差に応じて印加電圧を高くする従来のオーバードライブ処理を行っても、リバースチルト状態となっている液晶分子121の応答速度が遅くなるため、動画質の改善効果が小さくなってしまう。
そこで、本実施形態においては、このような不具合を解決するため、映像処理回路20は、オーバードライブ処理の補正量を、前後のフレームの映像信号に基づいて設定する構成を採用する。
図8は、オーバードライブ処理を行う映像処理回路20の構成を示したブロック図である。映像処理回路20は、フレームメモリー22、境界検出部23、LUT(ルックアップテーブル)24、係数設定部25及び電圧設定部26を有する。境界検出部23、LUT24、係数設定部25及び電圧設定部26は、画素110の印加電圧値を補正する補正部21として機能する。
フレームメモリー22は、表示領域101に対応して縦m行×横n列の画素配列に対応した記憶領域を有し、表示中の1フレーム分の映像信号Vid−inと、次に表示する1フレーム分の映像信号Vid−inを記憶する。なお、説明の便宜上、以下の説明においては、表示中の1フレームを前フレームと称し、次に表示する1フレームを後フレームと称する。各記憶領域は、それぞれに対応する画素110に印加する印加電圧の電圧値を記憶する。
ここで、フレームとは、表示パネル100を駆動することによって、画像の1コマ分を表示させるのに要する期間をいう。その期間は、例えば同期信号Syncに含まれる垂直 走査信号の周波数が60Hzであれば、その逆数である16.7ミリ秒である。本実施形態においては、1フレームは、2n個のフィールド(nは1以上の整数)に分けられ、具体的には、2つのフィールドに分けられる。なお、フレームメモリー22に対する電圧値の書き込み、及びフレームメモリー22からの電圧値の読み出しは、例えば、タイミング制御回路10の制御の下で、表示パネル100における駆動タイミングに応じて図示せぬメモリーコントローラーにより行われる。
境界検出部23は、画素110を順次着目し、着目した画素110(以下、着目画素と称する)の前フレームにおける印加電圧値と、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110への前フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となる(つまり、配向不良が発生し得る電圧差となる)境界を、配向不良が発生するリスクがある「リスク境界」として、フレームメモリー22に記憶された電圧値に基づいて検出する。例えば、境界検出部23は、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合、着目画素の前フレームにおける印加電圧値、着目画素から見てY方向の反対方向(上方向)に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値、着目画素から見てX方向(右方向)に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値を、フレームメモリー22から取得する。境界検出部23は、着目画素の上方向に隣り合う画素110と着目画素との間で印加電圧値の差が予め定められた閾値以上である場合には、これらの画素同士の間をリスク境界として検出する。また、境界検出部23は、着目画素の右方向に隣り合う画素110と着目画素との間で印加電圧値の差が所定の閾値以上である場合には、これらの画素同士の間をリスク境界として検出する。
境界検出部23は、リスク境界を検出すると、着目画素との間にリスク境界を形成する画素110の前フレームにおける印加電圧値を係数設定部25へ供給する。なお、本実施形態においては、境界検出部23は、複数のリスク境界を検出した場合、着目画素との間で印加電圧値の差が最大となる画素110の前フレームにおける印加電圧値を係数設定部25へ出力する。また、境界検出部23は、リスク境界を検出しなかった場合、着目画素の前フレームにおける印加電圧値を係数設定部25へ出力する。
LUT24は、オーバードライブ処理により着目画素の印加電圧値を補正するときの補正量を予め記憶したテーブルである。LUT24は、映像信号Vid−inが指定する後フレームにおける着目画素の印加電圧値と、前フレームにおける着目画素の印加電圧値とをフレームメモリー22から取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26へ出力する。なお、オーバードライブ処理は、前フレームから後フレームにかけて印加電圧値が増加し、その印加電圧値の変化が相対的に大きい場合に行われるものであり、印加電圧値が増加しない場合や、その変化が小さく着目画素の液晶素子120の応答を早める必要がない場合(つまり、応答の低さが問題とならない場合)には、その画素についてオーバードライブ処理を行わない。このため、LUT24は、取得した印加電圧値の差が予め定められた閾値未満である場合、補正量として「0」を出力する。
係数設定部25は、LUT24が出力した補正量を調整するための係数を出力する。係数設定部25は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と、境界検出部23から供給される印加電圧値を取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した係数を電圧設定部26へ出力する。この係数は、例えば、取得した印加電圧値の差が「0」の場合の係数を「1」とし、取得した印加電圧値の差が最大の場合の係数を所定値とし、所定値と「1」との間を直線補間して得られる値とする。なお、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合、所定値は、「1」より大きい値とする。
電圧設定部26は、映像信号Vid−inにオーバードライブ処理を施し、映像信号Vid−outを表示パネル100へ供給する。具体的には、電圧設定部26は、映像信号Vid−inが指定する後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得する。また、電圧設定部26は、着目画素に対してオーバードライブ処理を行うときの補正量をLUT24から取得し、オーバードライブ処理を行うときの補正量を調整する係数を係数設定部25から取得する。
電圧設定部26は、1フレームを複数に分けた複数フィールドのうち、オーバードライブを行うフィールドにおいては、LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じ、着目画素へ印加する印加電圧値の補正量を算出する。次に電圧設定部26は、算出した補正量とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られる印加電圧値を示す映像信号Vid−outを、着目画素の印加電圧値を示す信号として出力する。なお、電圧設定部26は、複数フィールドのうち、オーバードライブを行わないフィールドについては、フレームメモリー22から取得した印加電圧値を補正せずに映像信号Vid−outを出力する。
次に、第1実施形態の動作例について説明する。なお、以下の説明においては、着目画素への印加電圧値が前フレームにおいて図9に示した状態であり、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合を想定して動作例の説明を行う。
複数フィールドのうち、オーバードライブを行うフィールドにおいては、図9に示した中央の画素を着目画素Pとした場合、境界検出部23は、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値、着目画素Pの上方向に隣り合う画素aの前フレームにおける印加電圧値、着目画素Pの右方向に隣り合う画素bの前フレームにおける印加電圧値を取得し、リスク境界を検出する。ここで境界検出部23は、例えば、リスク境界を検出するための予め定められた閾値が1Vである場合、着目画素Pの印加電圧値と、画素bの印加電圧値との差が閾値以上であるため、着目画素Pと画素bとの間をリスク境界として検出する。また、境界検出部23は、着目画素Pの印加電圧値と、画素aの印加電圧値との差が閾値未満であるため、着目画素Pと画素aとの間については、リスク境界として検出しない。
境界検出部23は、リスク境界を検出すると、着目画素Pとの間にリスク境界を形成する画素bの前フレームにおける印加電圧値である「2.8V」を係数設定部25へ出力する。なお、境界検出部23は、複数のリスク境界を検出した場合には、着目画素Pとの間で印加電圧値の差が最大となる画素の前フレームにおける印加電圧値を係数設定部25へ出力する。
係数設定部25は、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値(ここでは1.2V)と、境界検出部23から供給された印加電圧値(ここでは2.8V)を取得し、取得した電圧値の組み合わせに対応した係数を電圧設定部26へ出力する。また、LUT24は、後フレームにおける着目画素Pの印加電圧値と、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値とをフレームメモリー22から取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26へ出力する。
電圧設定部26は、フレームメモリー22から後フレームにおける着目画素Pの印加電圧値を取得し、LUT24から出力された補正量と、係数設定部25から出力された係数を取得する。電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じ、着目画素Pの印加電圧値の補正量を算出する。ここで、係数設定部25から取得した係数は、「1」以上の値であるため、係数を乗じて得られる補正量は、LUT24から取得した補正量より大きくなる。次に電圧設定部26は、算出した補正量とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られた印加電圧値を示す映像信号Vid−outを出力する。
次に、境界検出部23がリスク境界を検出しなかったときの動作例について説明する。境界検出部23は、リスク境界を検出しなかった場合、前フレームにおける着目画素の印加電圧値を係数設定部25へ出力する。係数設定部25は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と、境界検出部23から供給された印加電圧値を取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した係数を電圧設定部26へ出力する。ここで、境界検出部23から取得した印加電圧値は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値であるため、取得した電圧値の差が「0」となり、係数設定部25は、係数として「1」を出力する。また、LUT24は、後フレームにおける着目画素の印加電圧値と、前フレームにおける着目画素の印加電圧値とをフレームメモリー22から取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26へ出力する。電圧設定部26は、後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得し、LUT24が出力した補正量と、係数設定部25が出力した係数を取得する。電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じ、印加電圧値の補正量を算出する。ここで、係数設定部25から取得した係数は、上述したように「1」であるため、係数を乗じて得られる補正量は、LUT24から取得した補正量となる。次に電圧設定部26は、算出した補正量とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られた印加電圧値を示す映像信号Vid−outを出力する。
着目画素と隣り合う画素110の印加電圧が図9の状態においては、着目画素において右側の画素110との境界に近い部分は、図7の(b)に示したようにリバースチルト状態となっている。この状態においては、前フレームにおけるリスク境界を考慮せず、変更前と変更後の印加電圧の差に応じて印加電圧値を着目画素へ印加しても、リバースチルト状態となっている液晶分子121の応答速度が遅くなるため、動画質の改善効果が小さくなってしまう。一方、本実施形態によれば、映像処理回路20は、着目画素がリバースチルトの状態となっている場合には、オーバードライブの補正量を大きくし、印加電圧値を大きくするため、前フレームにおいてリスク境界を検出しない構成である従来のオーバードライブ処理と比較すると、液晶分子121の応答速度が速くなり、動画質の改善効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、映像処理回路20は、着目画素に対してリスク境界が検出されない場合には、オーバードライブ処理において、印加電圧値の補正量を大きくしないため、液晶105の応答が速くなりすぎず、本来の階調より高い階調を表示してしまうという不具合の発生を抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る電気光学装置1は、映像処理回路の構成が第1実施形態と異なる。以下の説明においては、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、第2実施形態に係る映像処理回路20Bの構成を示したブロック図である。映像処理回路20Bは、フレームメモリー22、置換部27、LUT24B及び電圧設定部26Bを有する。置換部27、LUT24B及び電圧設定部26Bは、画素110の印加電圧値を補正する補正部21Bとして機能する。
置換部27は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値を参照する。例えば、置換部27は、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合、着目画素の前フレームにおける印加電圧値、着目画素から見てY方向の反対方向(上方向)に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値、着目画素から見てX方向(右方向)に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値をフレームメモリー22から取得する。
置換部27は、取得した着目画素の前フレームにおける印加電圧値と、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となる(つまり、配向不良が発生し得る印加電圧差となる)場合、取得した着目画素の前フレームにおける印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値をLUT24Bへ出力する。ここで印加電圧値を置換する際には、予め定められた計算式に基づいて置換してもよく、また、予め定められたルックアップテーブルを用いて置換してもよい。
なお、置換部27は、取得した着目画素の前フレームにおける印加電圧値と、着目画素に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値未満の場合、取得した着目画素の前フレームにおける印加電圧値を置換せずにLUT24Bへ出力する。
LUT24Bは、オーバードライブ処理により着目画素の印加電圧値を補正するときの補正量を予め記憶したテーブルである。LUT24Bは、映像信号Vid−inが指定する後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得する。また、LUT24Bは、置換部27から出力された印加電圧値を取得する。LUT24Bは、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26Bへ出力する。なお、オーバードライブ処理は、前フレームから後フレームにかけての印加電圧値の変化が相対的に大きい場合に行われるものであり、その変化が小さく着目画素の液晶素子120の応答を早める必要がない場合(つまり、応答の低さが問題とならない場合)には、その画素についてオーバードライブ処理を行わない。このため、LUT24Bは、取得した印加電圧値の差が予め定められた閾値未満である場合、補正量として「0」を出力する。
電圧設定部26Bは、映像信号Vid−inにオーバードライブ処理を施し、映像信号Vid−outを表示パネル100へ供給する。具体的には、電圧設定部26Bは、映像信号Vid−inが指定する後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得する。また、電圧設定部26Bは、着目画素に対してオーバードライブ処理を行うときの補正量をLUT24Bから取得する。電圧設定部26は、1フレームを複数に分けた複数フィールドのうち、オーバードライブを行うフィールドにおいては、フレームメモリー22から取得した印加電圧値と、LUT24Bから取得した補正量とを加算して得られる印加電圧値を示す映像信号Vid−outを、着目画素の印加電圧値を示す信号として出力する。
次に、第2実施形態の動作例について説明する。なお、以下の説明においては、着目画素Pの印加電圧値が前フレームにおいて図9に示した状態であり、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合を想定して動作例の説明を行う。
複数フィールドのうち、オーバードライブを行うフィールドにおいては、図9に示した中央の画素を着目画素Pとした場合、置換部27は、前フレームにおける着目画素Pへの印加電圧値、着目画素Pの上方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値、着目画素Pの右方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値をフレームメモリー22から取得し、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値と、着目画素Pに対して予め定められた方向に隣り合う画素110への前フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となるか判定する。
ここで置換部27は、予め定められた閾値が例えば1Vである場合、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値と、前フレームにおける右側の画素110の印加電圧値との差が閾値以上であるため、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値を、取得した値より低い値に置換し、置換された印加電圧値をLUT24Bへ出力する。ここで、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値を低い値に置換するのは、LUT24Bから出力される補正量を大きくし、リバースチルトがある着目画素Pの応答速度を速くするためである。
LUT24Bは、置換部27から出力された印加電圧値を取得し、後フレームにおける着目画素Pの印加電圧値をフレームメモリー22から取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26Bへ出力する。
電圧設定部26Bは、後フレームにおける着目画素Pの印加電圧値をフレームメモリー22から取得し、LUT24Bから出力された補正量を取得する。電圧設定部26Bは、LUT24Bから取得した補正量とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られる印加電圧値を示す映像信号Vid−outを出力する。
次に、前フレームにおいて、着目画素の印加電圧値と、着目画素に隣り合う画素110の印加電圧値との差が予め定められた閾値未満となった場合の動作例について説明する。
置換部27は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と、着目画素に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値未満である場合、前フレームにおける着目画素の印加電圧値をLUT24Bへ出力する。ここで、前フレームにおける着目画素の印加電圧値を低い値に置換しないのは、リバースチルトが発生していない着目画素に対して印加電圧値を低い値に置換し、LUT24Bから出力される補正量を大きくしてしまうと、液晶105の応答が速くなりすぎ、本来の階調より高い階調を表示してしまうという不具合が発生するためである。
LUT24Bは、置換部27から出力された印加電圧値を取得し、後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得し、取得した印加電圧値の組み合わせに対応した補正量を電圧設定部26Bへ出力する。電圧設定部26Bは、LUT24Bから出力された補正量を取得し、後フレームにおける着目画素の印加電圧値をフレームメモリー22から取得する。電圧設定部26Bは、LUT24Bから取得した印加電圧値とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られる印加電圧値を示す映像信号Vid−outを出力する。
本実施形態においても、映像処理回路20は、着目画素においてリバースチルトの状態となっている場合には、オーバードライブのときの印加電圧値を大きくするため、着目画素に隣り合う画素110の前フレームおける印加電圧値を考慮しない構成である従来のオーバードライブ処理と比較すると、液晶分子121の応答速度が速くなり、動画質の改善効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、着目画素に対してリバースチルトが発生していない場合には、オーバードライブ処理において、印加電圧値の補正量を大きくしないため、液晶105の応答が速くなりすぎず、本来の階調より高い階調を表示してしまうという不具合の発生を抑えることができる。
[電子機器]
次に、上述した電気光学装置1を用いた電子機器の一例として、電気光学装置1の表示パネル100をライトバルブとして用いたプロジェクターについて説明する。図11は、このプロジェクターの構成を示す図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された光は、内部に配置された3枚のミラー2106及び2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123及び出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、表示パネル100を含む電気光学装置1が、R色、G色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。そして、R色、G色、B色のそれぞれに対応する映像信号Vid−inがそれぞれ上位回路から供給される構成となっている。ライトバルブ100R、100G及び100Bの構成は、上述した表示パネル100と同様であり、R色、G色、B色のそれぞれに対応する映像信号Vid−inに応じて、それぞれ駆動されるものである。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色及びB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100G及び100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R色、G色、B色のそれぞれに対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図11を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニタ直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記電気光学装置1を適用してもよい。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した各実施形態及び以下の変形例は、一つ又は複数を適宜組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
上述した実施形態においては、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値未満であり、且つ、前フレームにおいて、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の印加電圧値と着目画素の印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となる場合、電圧設定部26は、LUT24から出力された補正量を補正する構成としてもよい。
具体的には、上述した第1実施形態においては、電圧設定部26は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値未満の場合、LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じ、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上の場合、LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じないようにしてもよい。LUT24から取得した補正量に対して、係数設定部25から取得した係数を乗じない場合には、電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量とフレームメモリー22から取得した印加電圧値とを加算して得られた印加電圧値を示す映像信号Vid−outを出力する。
また、上述した第1実施形態においては、係数設定部25は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上の場合、出力する係数の値を「1」とし、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値未満の場合、前フレームにおける着目画素の印加電圧値と境界検出部23から取得した印加電圧値の組み合わせに対応した係数を出力するようにしてもよい。この構成によれば、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上の場合、電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量に「1」を乗じるため、LUT24から取得した補正量が補正されないこととなる。
また、境界検出部23は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値未満であり、前フレームにおいて、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の印加電圧値と着目画素の印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となる場合、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値を係数設定部25へ出力し、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上である場合、前フレームにおける着目画素の印加電圧値を係数設定部25へ出力するようにしてもよい。この構成によれば、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上の場合、フレームメモリー22から取得する着目画素の前フレームにおける印加電圧値と、境界検出部23から取得する印加電圧値とが同じになるため、係数設定部25が出力する係数の値は1となり、電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量に「1」を乗じるため、LUT24から取得した補正量が補正されないこととなる。
また、上述した第2実施形態においては、置換部27は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値以上の場合、着目画素の前フレームにおける印加電圧値を置換せずにLUT24Bへ出力し、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた閾値未満であり、且つ、前フレームにおいて、着目画素の印加電圧値と、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である場合、フレームメモリー22から取得した前フレームにおける着目画素の印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値をLUT24Bへ出力するようにしてもよい。
これらの構成によれば、前フレームにおける着目画素の印加電圧が高く、前フレームの着目画素においてリバースチルトが生じていない場合には、オーバードライブ処理において、印加電圧値の補正量を大きくしないため、液晶105の応答が速くなりすぎず、本来の階調より高い階調を表示してしまうという不具合の発生を抑えることができる。
(変形例2)
上述した実施形態においては、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が予め定められた第1の閾値未満であり、且つ、着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値が予め定められた第2の閾値以上となる場合(第1の閾値<第2の閾値)、LUT24から出力された補正量を補正する構成としてもよい。
具体的には、上述した第1実施形態においては、境界検出部23は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が第1の閾値未満であり、且つ、前フレームにおいて着目画素に予め定められた方向に隣り合う画素110において、印加電圧値が第2の閾値以上である画素110がある場合、前フレームにおいて着目画素に隣り合う画素110の印加電圧値を係数設定部25へ出力し、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が第1の閾値以上である場合、又は前フレームにおいて着目画素に予め定められた方向に隣り合う画素110において、印加電圧値が第2の閾値以上である画素110がない場合、前フレームにおける着目画素の印加電圧値を係数設定部25へ出力するようにしてもよい。
この構成によれば、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が第1閾値以上の場合、又は着目画素に対して予め定められた方向に隣り合う画素110において、印加電圧値が第2閾値以上である画素がない場合、電圧設定部26は、LUT24から取得した補正量に1を乗じるため、LUT24から取得した補正量が補正されないこととなる。
また、第2実施形態においては、置換部27は、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が第1の閾値未満であり、且つ、前フレームにおいて着目画素に予め定められた方向に隣り合う画素110において、印加電圧値が第2の閾値以上である画素110がある場合、フレームメモリー22から取得した前フレームにおける着目画素の印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値をLUT24Bへ出力するようにし、前フレームにおける着目画素の印加電圧値が第1の閾値以上である場合、又は前フレームにおいて着目画素に予め定められた方向に隣り合う画素110において印加電圧値が第2の閾値以上である画素110がない場合、フレームメモリー22から取得した前フレームにおける着目画素の印加電圧値を置換せずにLUT24Bへ出力する構成としてもよい。
これらの構成によれば、前フレームにおける着目画素の印加電圧が高い場合や、前フレームにおいて着目画素に予め定められた方向に隣り合う画素110の印加電圧値が低い場合等、前フレームの着目画素においてリバースチルトが生じていない場合には、オーバードライブ処理において、印加電圧値の補正量を大きくしないため、液晶105の応答が速くなりすぎず、本来の階調より高い階調を表示してしまうという不具合の発生を抑えることができる。
(変形例3)
上述した実施形態においては、境界検出部23は、着目画素に対して上方向と右方向へ隣り合う画素110についてリスク境界を検出しているが、他の方向に隣り合う画素110についても、リスク境界を検出するようにしてもよい。
例えば、液晶105の初期配向状態が図5に示したものである場合、着目画素と、着目画素に対して右斜め上に隣り合う画素110との間で生じる横電界によっても、液晶105の配向不良が着目画素において生じ得る。よって、境界検出部23は、着目画素Pに対して右斜め上で隣り合う画素110について、リスク境界を検出するようにしてもよい。
また、液晶105の初期配向状態が図5に示したものと異なる場合には、液晶105の初期配向状態に応じて、リスク境界を検出する対象となる画素を変更するようにしてもよい。
また、置換部27は、着目画素に対して右斜め上で隣り合う画素110についても前フレームにおける印加電圧値を取得し、取得した印加電圧値と前フレームにおける着目画素への印加電圧値との差が予め定められた閾値以上となるか判定し、閾値以上となった場合には、着目画素への前フレームにおける印加電圧値を置換するようにしてもよい。
上述した第1実施形態においては、境界検出部23は、液晶105の初期配向状態に応じた方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値を取得してリスク境界を検出しているが、この方向以外で隣り合う画素110についても、前フレームにおける印加電圧値を取得し、取得した印加電圧値と、着目画素の前フレームにおける印加電圧値との差が所定の閾値以上である場合、取得した印加電圧値を係数設定部25へ出力してもよい。
例えば、上述した実施形態においては、境界検出部23は、着目画素に対して上方向と右方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値に加えて、下方向に隣り合う画素110についても前フレームにおける印加電圧値を取得し、リスク境界を検出するようにしてもよい。
また、置換部27は、着目画素に対して上方向と右方向に隣り合う画素110の前フレームにおける印加電圧値に加えて、下方向に隣り合う画素110についても前フレームにおける印加電圧値を取得し、これらの印加電圧値のうち、前フレームにおける着目画素の印加電圧値との差が閾値以上となるものがある場合、着目画素の前フレームにおける印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値を出力するようにしてもよい。
(変形例4)
境界検出部23は、複数のリスク境界を検出した場合、着目画素との間にリスク境界を形成する画素の前フレームにおける印加電圧値の平均値を算出し、算出した平均値を係数設定部25へ出力する構成としてもよい。
例えば、図9において、前フレームにおいて着目画素Pの上側の画素110の印加電圧が2.0Vではなく、3.2Vである場合、着目画素Pに対して上側の画素110の印加電圧値(3.2V)と右側の画素110の印加電圧値(2.8V)の平均値である3Vを、係数設定部25へ出力する。
(変形例5)
また、境界検出部23は、複数のリスク境界を検出した場合、着目画素との間にリスク境界を形成する画素の前フレームにおける印加電圧値のそれぞれに対して、液晶105の初期配向状態に応じた重み付けをして印加電圧値の平均値を算出し、算出した平均値を係数設定部25へ出力する構成としてもよい。
例えば、着目画素に対して右側の画素110との電圧差のほうが、上側の画素110より配向不良への影響が大きい場合、右側の画素110の印加電圧の重み付けを上側の画素110の印加電圧の重み付けより大きくする。右側の画素110の印加電圧への重み付けを「0.75」、上側の画素110の印加電圧への重み付けを「0.25」とした場合、係数設定部25へ出力する印加電圧値は、2.8V*0.75+3.2V*0.25=2.9Vとなる。
(変形例6)
上述した実施形態においては、前フレームにおいて着目画素と着目画素に隣り合う画素との間で印加電圧に差がある場合、オーバードライブの補正量を大きく補正するが、チルト方位角によっては、オーバードライブの補正量を小さく補正するようにしてもよい。
例えば、液晶105の初期配向が、図12の(a)と図12の(b)に示したものである場合を想定し、図6に示した画素P及び画素Pに隣接する画素a〜画素dに着目する。画素Pへの印加電圧が低く、画素bへの印加電圧が高い場合、p−q線に沿った断面で画素Pと画素bを見ると、画素Pに印加される電圧と画素bに印加される電圧との差が大きい場合、横電界の影響が大きく、図12の(c)に示したように、画素Pと画素bの境界付近で、液晶分子121が、本来配向させたい方向とは異なる方向へ配向されてしまうことがある。このような配向不良は、画素Pと画素aの間においても同様に発生する。
このように、隣り合う画素110同士の間に生じた横電界により乱れた配向状態となっている状態でオーバードライブ処理を行うと、横電界が小さいときよりも液晶素子120の応答速度が速くなり、オーバードライブの補正が掛かっているときに画素110が明るくなりすぎることがある。
よって、オーバードライブを行っているときに画素110が明るくなりすぎないようにするためには、オーバードライブの補正量を小さくすればよい。この構成を実現するため、係数設定部25は、取得した印加電圧値の差が「0」の場合の係数を「1」とし、取得した印加電圧値の差が最大の場合の係数を所定値とし、所定値と「1」との間を直線補間して得られる値とするが、液晶105の初期配向が図12の(a)と図12の(b)に示したものである場合、所定値は、「1」より小さい値とする。
また、第2実施形態においては、置換部27は、着目画素の前フレームにおける印加電圧値を置換するときに、置換する前より高い値に置換する。ここで、前フレームにおける着目画素Pの印加電圧値を高い値に置換するのは、LUT24Bから出力される補正量を小さくし、オーバードライブを行ったときに着目画素が明るくなりすぎるのを防ぐためである。
(変形例7)
上述した実施形態においては、液晶素子120がノーマリーブラックであるが、ノーマリーホワイトであってもよい。また、上述した実施形態においては、表示パネル100は透過型の液晶表示パネルであるが、反射型の液晶表示パネルであってもよい。
液晶素子120がノーマリーホワイトの場合、前フレームから後フレームにかけて着目画素の印加電圧値が減少し、その印加電圧値の変化が相対的に大きい場合にオーバードライブ処理を行う。なお、液晶素子120がノーマリーホワイトの場合、オーバードライブを行うフィールドにおいては、オーバードライブを行わないフィールドより、印加電圧値を小さくすることとなる。
(変形例8)
本発明においては、電圧設定部26は、取得する映像信号Vid−inが3Dの映像に係る信号である場合には、LUT24から取得した補正量に対して係数設定部25から取得した係数を乗じ、取得する映像信号Vid−inが2Dの映像に係る信号である場合には、LUT24から取得した補正量に対して係数設定部25から取得した係数を乗じないようにしてもよい。
(変形例9)
上述した実施形態においては、オーバードライブの補正量をLUTで得ているが、計算式で補正量を算出し、算出された補正量を電圧設定部26、26Bへ出力してもよい。
1…電気光学装置、10…タイミング制御回路、20…映像処理回路、21、21B…補正部、22…フレームメモリー、23…境界検出部、24、24B…LUT、25…係数設定部、26、26B…電圧設定部、27…置換部、100…表示パネル、101…表示領域、105…液晶、108…コモン電極、110…画素、112…走査線、114…データ線、115…容量線、116…TFT、118…画素電極、120…液晶素子、121…液晶分子、125…補助容量、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、2100…プロジェクター

Claims (13)

  1. 各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧値を、前記画素毎の印加電圧値を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、
    前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である第1画素への印加電圧値を、当該第1画素へ電圧を印加する期間の少なくとも一部で補正する補正部であって、当該第1画素に隣り合う第2画素の前フレームにおける印加電圧値に応じて、後フレームにおける当該第1画素の印加電圧値を補正する補正部
    を有する映像処理回路。
  2. 前記補正部は、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値に応じて、後フレームにおける前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1に記載の映像処理回路。
  3. 前記補正部は、前記第1画素のうち、前フレームにおける印加電圧値が予め定められた閾値未満の画素の印加電圧値を補正する
    請求項1又は請求項2に記載の映像処理回路。
  4. 前記補正部は、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値と、前フレームにおける前記第2画素の印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である場合、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の映像処理回路。
  5. 前記補正部は、前記第1画素に隣り合う前記第2画素の前フレームにおける印加電圧値が予め定められた閾値以上である場合、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像処理回路。
  6. 前記第2画素は、前記第1画素に対して斜め方向で隣り合う画素である
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の映像処理回路。
  7. 前記補正部は、前記第1画素に隣り合う複数の前記第2画素のうち、前フレームにおいて前記第1画素の印加電圧値との差が最大となる画素の印加電圧値との差に応じて、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の映像処理回路。
  8. 前記補正部は、前記第1画素に隣り合う複数の前記第2画素の印加電圧値の平均値に応じて、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の映像処理回路。
  9. 前記補正部は、前記第1画素に対する相対的な方向に応じた重み付けを前記第2画素の印加電圧値に対して行い、前記平均値を算出する
    請求項8に記載の映像処理回路。
  10. 前記補正部は、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差から前記第1画素の印加電圧値の補正量を求め、求めた補正量に対して、前フレームにおける前記第1画素の印加電圧値と前記第2画素の印加電圧値との組に応じた補正係数を乗じて得た値に基づいて、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1に記載の映像処理回路。
  11. 前記補正部は、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧と前記第2画素の前フレームにおける印加電圧との差に応じて、前記第1画素の前フレームにおける印加電圧値を置換し、置換された印加電圧値と、前記第1画素の後フレームにおける印加電圧値とに基づいて、前記第1画素の印加電圧値を補正する
    請求項1に記載の映像処理回路。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の映像処理回路と、
    各々が液晶素子を有する複数画素を有する表示装置であって、前記映像処理回路で規定された印加電圧値が当該画素に印加される表示装置と、
    を備える電子機器。
  13. 各々が液晶素子を有する複数画素の各画素に対する印加電圧値を、前記画素毎の印加電圧値を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理方法であって、
    前フレームにおける印加電圧値と後フレームにおける印加電圧値との差が予め定められた閾値以上である第1画素への印加電圧値を、当該第1画素へ電圧を印加する期間の少なくとも一部で補正するステップであって、当該第1画素に隣り合う第2画素の前フレームにおける印加電圧値に応じて、後フレームにおける当該第1画素の印加電圧値を補正する補正ステップ
    を有する映像処理方法。
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