JP2016172521A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2016172521A
JP2016172521A JP2015054180A JP2015054180A JP2016172521A JP 2016172521 A JP2016172521 A JP 2016172521A JP 2015054180 A JP2015054180 A JP 2015054180A JP 2015054180 A JP2015054180 A JP 2015054180A JP 2016172521 A JP2016172521 A JP 2016172521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel tank
internal combustion
combustion engine
width direction
type vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015054180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6300748B2 (ja
Inventor
細田 哲郎
Tetsuo Hosoda
哲郎 細田
前田 憲一
Kenichi Maeda
憲一 前田
紀匡 藤井
Norimasa Fujii
紀匡 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015054180A priority Critical patent/JP6300748B2/ja
Priority to BR102016005726-4A priority patent/BR102016005726B1/pt
Publication of JP2016172521A publication Critical patent/JP2016172521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300748B2 publication Critical patent/JP6300748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドパイプならびに該ヘッドパイプから後下がりに延びるメインフレームを有する車体フレームに、ヘッドパイプの後方で前記メインフレームを跨ぐ燃料タンクと、燃料タンクの下方に配置される内燃機関とが搭載される鞍乗り型車両において、内燃機関および燃料タンク間の遮熱ならびに内燃機関の冷却を両立可能とする。【解決手段】燃料タンク38の車幅方向両側下部に、メインフレーム14の下方に配置されて内燃機関Eとの間に走行風通路40を形成する遮熱部材41が支持される。【選択図】 図2

Description

本発明は、操向ハンドルを操向可能に支持するヘッドパイプならびに該ヘッドパイプから後下がりに延びるメインフレームを有する車体フレームに、前記ヘッドパイプの後方で前記メインフレームを跨ぐ燃料タンクと、該燃料タンクの下方に配置される内燃機関とが搭載される鞍乗り型車両に関する。
内燃機関と、内燃機関の上方の燃料タンクとの間に、内燃機関からの熱が燃料タンク側に及ぶのを抑制するための遮熱部材が配置されるようにした自動二輪車が、特許文献1で知られている。
特許第4567557号公報
上記特許文献1で開示されるものでは、遮熱部材が内燃機関側に取付けられており、内燃機関からの熱が燃料タンク側に及ぶのは抑制されるものの、走行風による内燃機関の冷却には課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関および燃料タンク間の遮熱ならびに内燃機関の冷却が両立し得るようにした鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、操向ハンドルを操向可能に支持するヘッドパイプならびに該ヘッドパイプから後下がりに延びるメインフレームを有する車体フレームに、前記ヘッドパイプの後方で前記メインフレームを跨ぐ燃料タンクと、該燃料タンクの下方に配置される内燃機関とが搭載される鞍乗り型車両において、前記燃料タンクの車幅方向両側下部に、前記メインフレームの下方に配置されて前記内燃機関との間に走行風通路を形成する遮熱部材が支持されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、略U字状の横断面形状を有して前記メインフレームを上方から覆う下部タンク半体の開放端部に設けられる第1接合フランジと、前記下部タンク半体と協働して前記燃料タンクを構成するようにして前記下部タンク半体を上方から覆う上部タンク半体の開放端部に設けられる第2接合フランジとが相互に結合され、少なくとも前記燃料タンクの前部および後部で第1および第2接合フランジの少なくとも一方に設けられる係止孔に、平板状に形成されるゴム製の前記遮熱部材に一体に設けられる係合突部が、弾発的に係合されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記係止孔が、前記係合突部の挿通を可能とした挿通孔部と、前記係合突部を係合させるようにして前記挿通孔部から前後方向にずれた位置に配置される係止孔部とが、相互に連なって成ることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、車幅方向で前記燃料タンクの少なくとも一側の下方に、前記燃料タンクの下方を流れる走行風を前記内燃機関の被冷却部に集中して導く導風部材が配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記被冷却部が、前記内燃機関における機関本体の車幅方向一側に取付けられる点火プラグであることを第5の特徴とする。
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、車幅方向で前記燃料タンクの他側の前部下方に、前記機関本体内を流通する液体を走行風との熱交換で冷却する冷却手段が配置され、前記遮熱部材の前部が、前記車体フレームの一部を構成して車幅方向中央部に配置されるフレーム部材の車幅方向両側に配置される左右一対の分岐部を有するようにして二股状に形成され、一対の前記分岐部のうち車幅方向他側の前記分岐部の前端部が、前記冷却手段の上部に係合されることを第6の特徴とする。
さらに本発明は、第5または第6の特徴の構成に加えて、前記導風部材が、前記車体フレームおよび前記燃料タンクに着脱可能に支持されることを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、メインフレームの下方に配置される遮熱部材が、燃料タンクの車幅方向両側下部に支持されるので、遮熱部材の支持構造の単純化ならびに組立性の向上を図りつつ、遮熱部材および内燃機関間に形成される走行風通路を流通する走行風によって内燃機関を効率よく冷却することができ、内燃機関および燃料タンク間の遮熱ならびに内燃機関の冷却を両立することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、燃料タンクが下部タンク半体および上部タンク半体から成り、相互に結合されるようにして下部タンク半体および上部タンク半体の開放端部にそれぞれ設けられる接合フランジの少なくとも一方に設けられるようにして燃料タンクの少なくとも前部および後部に配置される係止孔に、平板状であるゴム製の遮熱部材が一体に有する係合突部が弾発的に係合されるので、平板状である遮熱部材で燃料タンクの下面を幅広く覆うことができ、簡易構造でありながら、内燃機関および燃料タンク間の遮熱性ならびに内燃機関の走行風による冷却性をより高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、係止孔が、係合突部の挿通を可能とする挿通孔部と、係合突部を係合させる係止孔部とが前後方向にずれた位置に配置されつつ相互に連なって成るので、ゴム製である遮熱部材の緊張力を利用して該遮熱部材を燃料タンクに組み付けることができ、特別な係止具を不要として遮熱部材を燃料タンクに組み付けることが可能となるとともに、遮熱部材の弛みによる組み付け性の低下および冷却性の低下を防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、導風部材によって内燃機関の被冷却部に走行風が集中的に導かれるので、遮熱部材の下方に形成される走行風通路を流通する走行風によって内燃機関を冷却するのに加えて、被冷却部に走行風を効率よく集めて冷却することができる。
本発明の第5の特徴によれば、被冷却部である点火プラグに走行風を効率よく集めて冷却するようにして、点火プラグの冷却性を高め、内燃機関の異常燃焼が生じることを防止して内燃機関の運転性能を高めることができる。
本発明の第6の特徴によれば、幅方向で燃料タンクの他側の前部下方に冷却手段が配置され、遮熱部材が前部に有する左右一対の分岐部のうち車幅方向他側の分岐部の前端部が冷却手段の上部に係合されるので、冷却手段から排出される熱が燃料タンク側に及ぶことを抑制して燃料タンクに対する遮熱性を高めることができる。
さらに本発明の第7の特徴によれば、導風部材が車体フレームおよび燃料タンクに着脱可能に支持されるので、点火プラグのメンテナンス時に導風部材を外す作業が容易となり、点火プラグのメンテナンス性を高めることができる。
自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の3矢視図である。 図2の4−4線断面図である。 遮熱部材が取付けられた状態の燃料タンクの底面図である。 遮熱部材の平面図である。 図6の7矢視図である。 導風部材付近を後方左側方から来た斜視図である。 図3の9矢視図である。 導風部材の燃料タンクへの支持部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を添付の図1〜図10を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、鞍乗り型車両に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、この鞍乗り型車両は、モトクロス競技用の自動二輪車であり、その車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるメインフレーム14と、そのメインフレーム14よりも急角度で前記ヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンフレーム15と、該ダウンフレーム15の下端部に連設されて後方に延びる左右一対のロアフレーム16と、それらのロアフレーム16の後端部および前記メインフレーム14の後端部間を結ぶようにして上下に延びるとともに前記ロアフレーム16と一体に形成される左右一対のピボットフレーム17と、それらのピボットフレーム17の上端部に連設されて後上がりに延びる左右一対のシートレール18と、左右一対の前記ピボットフレーム17の下部に前端部が連結されて後上がりに延びるとともに後端部が前記シートレール18の前後方向中間部に連結される左右一対のリヤフレーム19と、前記メインフレーム14の後部および前記ダウンフレーム15の上下方向中間部間を結ぶ補強フレーム20とを備える。
図2〜図4を併せて参照して、前記車体フレームFには、内燃機関Eの機関本体21が、側面視で前記メインフレーム14の下方に配置されるようにして搭載されるものであり、この機関本体21は、クランクケース22と、該クランクケース22の前側上部に結合されて上方に延びるシリンダボディ23と、該シリンダボディ23の上部に結合されるシリンダヘッド24と、該シリンダヘッド24の上部結合されるヘッドカバー25とを備える。
前記クランクケース22の前部は第1のハンガ26を介して前記ダウンフレーム15に支持され、前記シリンダヘッド24の前部は第2のハンガ27を介して前記ダウンフレーム15に支持され、前記シリンダヘッド24の後部は第3のハンガ28を介して前記メインフレーム14および前記補強フレーム20に支持される。
前記ピボットフレーム17の下部に設けられたブラケット29には、後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム30の前端部が、支軸31を介して上下揺動可能に支承される。
前記クランクケース22内には、図示しない変速機が収容されており、その変速機の出力軸32は前記クランクケース22から左側方に突出され、その出力軸32に設けられた駆動スプロケット33と、前記後輪WRに設けられた被動スプロケット34とには無端状のチェーン35が巻き掛けられる。
また前記車体フレームFには、前記ヘッドパイプ13の後方で前記メインフレーム14を跨いて前記内燃機関Eの上方に配置される燃料タンク38が搭載されるとともに、該燃料タンク38の後方に配置される乗車用シート39が設けられる。
前記燃料タンク38の車幅方向両側下部には、前記メインフレーム14の下方に配置されて前記内燃機関Eとの間に走行風通路40を形成する遮熱部材41が支持される。
前記燃料タンク38は、略U字状の横断面形状を有して前記メインフレーム14を上方から覆う下部タンク半体42と、その下部タンク半体42を上方から覆う上部タンク半体43とで構成されるものであり、前記下部タンク半体42の開放端部に設けられる第1接合フランジ44と、前記上部タンク半体43の開放端部に設けられる第2接合フランジ45とが、溶接によって相互に結合される。
図5〜図7を併せて参照して、前記遮熱部材41は、ゴムによって平板状に形成されるものであり、その上面の一部にはゴム製のマット46が貼着される。
ところで、前記燃料タンク38の少なくとも前部および後部で第1および第2接合フランジ44,45の少なくとも一方には係止孔が設けられるものであり、この実施の形態では、前記燃料タンク38の前部左側で第2接合フランジ45に第1の係止孔47が設けられ、前記燃料タンク38の前後方向中間前部の左右両側で第1接合フランジ44に第2の係止孔48が設けられ、前記燃料タンク38の後部の左右両側で第2接合フランジ45に第3の係止孔49が設けられる。
第1の係止孔47は、前記燃料タンク38の前部左側で第1接合フランジ44よりも下方に突出するようにして第2接合フランジ45に一体に形成される突出部45aに設けられ、第2の係止孔48は、前記燃料タンク38の前後方向中間前部で第2接合フランジ45よりも下方に突出するようにして第1接合フランジ44に一体に形成される突出部44aに設けられ、第3の係止孔49は、前記燃料タンク38の後部で第1接合フランジ44よりも下方に突出するようにして第2接合フランジ45に一体に形成される突出部45bに設けられる。
一方、前記遮熱部材41の前部左右両側、前後方向中間部左右両側および後部左右両側には、係合突部50が一体に突設されており、前記遮熱部材41の前部左側の係合突部50が第1の係止孔47に弾発的に係合され、前記遮熱部材41の前後方向中間部左右両側の係合突部50が第2の係止孔48に弾発的に係合され、前記遮熱部材41の後部左右両側の係合突部50が第3の係止孔49に弾発的に係合される。
図8を併せて参照して、第1の係止孔47は、前記係合突部50の挿通を可能とした挿通孔部47aと、前記係合突部50を係合させるようにして前記挿通孔部47aから前後方向前方にずれた位置に配置される係止孔部47bとが相互に連なって成る。
図9を併せて参照して、第2の係止孔48は、前記係合突部50の挿通を可能とした挿通孔部48aと、前記係合突部50を係合させるようにして前記挿通孔部48aから前後方向後方にずれた位置に配置される係止孔部48bとが相互に連なって成り、第3の係止孔49は、前記係合突部50の挿通を可能とした挿通孔部49aと、前記係合突部50を係合させるようにして前記挿通孔部49aから前後方向後方にずれた位置に配置される係止孔部49bとが相互に連なって成る。
車幅方向で前記燃料タンク38の少なくとも一側の下方、この実施の形態では左側の下方に、前記燃料タンク38の下方を流れる走行風を前記内燃機関Eの被冷却部である点火プラグ52に集中して導く導風部材53が配置される。
前記内燃機関Eにおける前記ヘッドカバー25には、前記シリンダヘッド24の中央部に取付けられる前記点火プラグ52を配置するための凹部51が、上方および左側方に開放するようにして形成されており、前記導風部材53は、車両前後方向前方に向かって開放する導風部材主部53aと、その導風部材主部53aの後部から前記凹部51側に延びる延出部53bとを有するように形成され、前方から前記導風部材主部53a内に導入される走行風が前記延出部53bを経て前記凹部51内の前記点火プラグ52側に導かれることになる。
前記導風部材53は、前記車体フレームFおよび前記燃料タンク38に着脱可能に保持されるものであり、この実施の形態では、ダウンフレーム15に設けられる前記第2のハンガ27に一端部が固着されて左側方に延びる支持ロッド54の他端部に、ウエルドナット55が固着された支持板56が固着されており、前記導風部材53における導風部材主部53aの前部の下部に一体に連なって下方に突出する取付け板部53cがボルト57(図3参照)で前記支持板56に締結される。
図10を併せて参照して、前記導風部材53における前記導風部材主部53aの後端上部には後方に延びる支持腕部53dが一体に連なって形成され、この支持腕部53dの先端部(車両前後方向では後端部)は棒状に形成される。一方、前記燃料タンク38の左側下部を左側方から覆う左側燃料タンクシュラウド70の内面には、前記支持腕部53dの先端部を嵌合させる差し込み孔60を有するホルダ58が一体に形成されており、このホルダ58が、前記燃料タンク38において前記第3の係止孔49の前方に配置されて第1および第2接合フランジ44,45に設けられる支持孔59に嵌合して前記燃料タンク38に支持される。
図3および図9に注目して、車幅方向で前記燃料タンク38の他側、この実施の形態では右側の前部下方に、前記機関本体21内を流通する液体(この実施の形態では冷却水)を走行風との熱交換で冷却する冷却手段としてのラジエータ61が配置され、前記遮熱部材41の前部が、前記車体フレームFの一部を構成して車幅方向中央部に配置されるフレーム部材としての補強フレーム20の車幅方向両側に配置される左右一対の分岐部41a,41bを有するようにして二股状に形成され、一対の前記分岐部41a,41bのうち車幅方向他側(この実施の形態では右側)の分岐部41bの前端部が、前記ラジエータ61が備える支持枠62の上部に係合される。前記支持枠62の上部を係合するために、前記分岐部41bの前部には車幅方向に長い長孔63が設けられ、前記支持枠62の上部には、前記長孔63に挿通、係合される係合爪62aが一体に設けられる。
前記遮熱部材41の前部の前記分岐部41a,41b部間には、前方に向かって開いたU字状の凹部71が形成されており、この凹部71には、複数の放熱フィン72aを有して前記燃料タンク38の前部下方に配置されて前記ダウンフレーム15に支持されるレギュレータ72の少なくとも前記放熱フィン72aが配置される。
また前記遮熱部材41および前記マット46には、前記燃料タンク38に配設される燃料ポンプ(図示せず)等に連なるハーネスを燃料タンク38の下方に導くための円形の挿通孔65が設けられる。また前記遮熱部材41の後部には、前記第3のハンガ28を配置するためのスリット66が形成され、前記マット46の後部は前記第3のハンガ28を避けるように切欠いて形成される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ヘッドパイプ13の後方でメインフレーム14を跨ぐ燃料タンク38の車幅方向両側下部に、メインフレーム14の下方に配置されて内燃機関Eとの間に走行風通路40を形成する遮熱部材41が支持されるので、遮熱部材41の支持構造の単純化ならびに組立性の向上を図りつつ、遮熱部材41および内燃機関E間に形成される走行風通路40を流通する走行風によって内燃機関Eを効率よく冷却することができ、内燃機関Eおよび燃料タンク38間の遮熱ならびに内燃機関Eの冷却を両立することができる。
また略U字状の横断面形状を有してメインフレーム14を上方から覆う下部タンク半体42の開放端部に設けられる第1接合フランジ44と、下部タンク半体42と協働して燃料タンク38を構成するようにして下部タンク半体42を上方から覆う上部タンク半体43の開放端部に設けられる第2接合フランジ45とが相互に結合され、燃料タンク38の少なくとも前部および後部で第1および第2接合フランジ44,45の少なくとも一方に設けられる第1、第2および第3の係止孔47,48,49に、平板状に形成されるゴム製の遮熱部材41に一体に設けられる係合突部50が、弾発的に係合されるので、平板状である遮熱部材41で燃料タンク38の下面を幅広く覆うことができ、簡易構造でありながら、内燃機関Eおよび燃料タンク38間の遮熱性ならびに内燃機関Eの走行風による冷却性をより高めることができる。
また第1、第2および第3の係止孔47〜49が、前記係合突部50の挿通を可能とした挿通孔部47a,48a,49aと、前記係合突部50を係合させるようにして前記挿通孔部47a〜49aから前後方向にずれた位置に配置される係止孔部47b,48b,49bとが、相互に連なって成るので、ゴム製である遮熱部材41の緊張力を利用して該遮熱部材41を燃料タンク38に組み付けることができ、特別な係止具を不要として遮熱部材41を燃料タンク38に組み付けることが可能となるとともに、遮熱部材41の弛みによる組み付け性の低下および冷却性の低下を防止することができる。
また車幅方向で前記燃料タンク38の少なくとも一側の下方に、この実施の形態では左側の下方に、その右側で前記燃料タンク38の下方を流れる走行風を前記内燃機関Eの被冷却部52である点火プラグ52に集中して導く導風部材53が配置されるので、導風部材53によって点火プラグ52に走行風が集中的に導かれることになり、遮熱部材41の下方に形成される走行風通路40を流通する走行風によって内燃機関Eを冷却するのに加えて、点火プラグ52に走行風を効率よく集めて冷却することができる。この結果、点火プラグ52の冷却性を高め、内燃機関Eの異常燃焼が生じることを防止して内燃機関Eの運転性能を高めることができる。
また車幅方向で前記燃料タンク38の他側(この実施の形態では右側)の前部下方に、前記機関本体21内を流通する液体(この実施の形態では冷却水)を走行風との熱交換で冷却する冷却手段であるラジエータ61が配置され、前記遮熱部材41の前部が、前記車体フレームFの一部を構成して車幅方向中央部に配置される補強フレーム20の車幅方向両側に配置される左右一対の分岐部41a,41bを有するようにして二股状に形成され、一対の前記分岐部41a,41bのうち車幅方向右側の前記分岐部41bの前端部が、前記ラジエータ61の支持枠62の上部に係合されるので、ラジエータ61から排出される熱が燃料タンク38側に及ぶことを抑制して燃料タンク38に対する遮熱性を高めることができる。
さらに前記導風部材53が、前記車体フレームFおよび前記燃料タンク38に着脱可能に支持されるので、点火プラグ52のメンテナンス時に導風部材53を外す作業が容易となり、点火プラグ52のメンテナンス性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、車幅方向で燃料タンク38の右側の前部下方に配置されるラジエータ61の上部に遮熱部材41の前部右側の分岐部41bが係合されるようにして、遮熱部材41の前部右側の係合突部50を燃料タンク38には係合しないようにしたが、燃料タンク38に係合するように構成することも可能である。
また本発明は、自動二輪車に限定されるものではなく、自動三輪車を含む鞍乗り型車両に広く適用可能である。
12・・・操向ハンドル
13・・・ヘッドパイプ
14・・・メインフレーム
21・・・機関本体
38・・・燃料タンク
40・・・走行風通路
41・・・遮熱部材
41a,41b・・・分岐部
42・・・下部タンク半体
43・・・上部タンク半体
44・・・第1第1接合フランジ
45・・・第2接合フランジ
47,48,49・・・係止孔
47a,48a,49a・・・挿通孔部
47b,48b,49b・・・係止孔部
50・・・係合突部
52・・・被冷却部である点火プラグ
53・・・導風部材
61・・・冷却手段であるラジエータ
E・・・内燃機関
F・・・車体フレーム

Claims (7)

  1. 操向ハンドル(12)を操向可能に支持するヘッドパイプ(13)ならびに該ヘッドパイプ(13)から後下がりに延びるメインフレーム(14)を有する車体フレーム(F)に、前記ヘッドパイプ(13)の後方で前記メインフレーム(14)を跨ぐ燃料タンク(38)と、該燃料タンク(38)の下方に配置される内燃機関(E)とが搭載される鞍乗り型車両において、前記燃料タンク(38)の車幅方向両側下部に、前記メインフレーム(14)の下方に配置されて前記内燃機関(E)との間に走行風通路(40)を形成する遮熱部材(41)が支持されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 略U字状の横断面形状を有して前記メインフレーム(14)を上方から覆う下部タンク半体(42)の開放端部に設けられる第1接合フランジ(44)と、前記下部タンク半体(42)と協働して前記燃料タンク(38)を構成するようにして前記下部タンク半体(42)を上方から覆う上部タンク半体(43)の開放端部に設けられる第2接合フランジ(45)とが相互に結合され、前記燃料タンク(38)の少なくとも前部および後部で第1および第2接合フランジ(44,45)の少なくとも一方に設けられる係止孔(47,48,49)に、平板状に形成されるゴム製の前記遮熱部材(41)に一体に設けられる係合突部(50)が、弾発的に係合されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記係止孔(47〜49)が、前記係合突部(50)の挿通を可能とした挿通孔部(47a,48a,49a)と、前記係合突部(50)を係合させるようにして前記挿通孔部(47a〜49a)から前後方向にずれた位置に配置される係止孔部(47b,48b,49b)とが、相互に連なって成ることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 車幅方向で前記燃料タンク(38)の少なくとも一側の下方に、前記燃料タンク(38)の下方を流れる走行風を前記内燃機関(E)の被冷却部(52)に集中して導く導風部材(53)が配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記被冷却部(52)が、前記内燃機関(E)における機関本体(21)の車幅方向一側に取付けられる点火プラグであることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
  6. 車幅方向で前記燃料タンク(38)の他側の前部下方に、前記機関本体(21)内を流通する液体を走行風との熱交換で冷却する冷却手段(61)が配置され、前記遮熱部材(41)の前部が、前記車体フレーム(F)の一部を構成して車幅方向中央部に配置されるフレーム部材(20)の車幅方向両側に配置される左右一対の分岐部(41a,41b)を有するようにして二股状に形成され、一対の前記分岐部(41a,41b)のうち車幅方向他側の前記分岐部(41b)の前端部が、前記冷却手段(61)の上部に係合されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記導風部材(53)が、前記車体フレーム(F)および前記燃料タンク(38)に着脱可能に支持されることを特徴とする請求項5または6に記載の鞍乗り型車両。
JP2015054180A 2015-03-18 2015-03-18 鞍乗り型車両 Active JP6300748B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054180A JP6300748B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 鞍乗り型車両
BR102016005726-4A BR102016005726B1 (pt) 2015-03-18 2016-03-16 Veículo do tipo de montar em selim

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054180A JP6300748B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016172521A true JP2016172521A (ja) 2016-09-29
JP6300748B2 JP6300748B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=57007892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015054180A Active JP6300748B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 鞍乗り型車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6300748B2 (ja)
BR (1) BR102016005726B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6110235U (ja) * 1984-06-25 1986-01-21 スズキ株式会社 オ−トバイの通風装置
JPH02124782U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15
JP2009051323A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2011046346A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2013226978A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の導風部構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6110235U (ja) * 1984-06-25 1986-01-21 スズキ株式会社 オ−トバイの通風装置
JPH02124782U (ja) * 1989-03-23 1990-10-15
JP2009051323A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2011046346A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
JP2013226978A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の導風部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6300748B2 (ja) 2018-03-28
BR102016005726B1 (pt) 2022-09-20
BR102016005726A2 (pt) 2016-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5232752B2 (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料処理装置の配置構造
JP5566708B2 (ja) 鞍乗型車両のカウリング構造
US9067634B2 (en) Motorcycle
JP2006015930A (ja) 自動2輪車用フェンダー構造
JP2010064624A (ja) 自動二輪車の電装品冷却構造
JP5837777B2 (ja) 鞍乗型車両
EP2481657B1 (en) Saddle-ride type vehicle
WO2011037181A1 (ja) 自動二輪車
JP6300748B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2012017085A (ja) 鞍乗型車両
US10988201B2 (en) Motorcycle
JP6593085B2 (ja) 自動二輪車のフロントフェンダの導風構造
JP2009154842A (ja) 鞍乗型車両
WO2019065485A1 (ja) 鞍乗型車両の外装部品構造
JP5592230B2 (ja) 鞍乗り型車両
EP2075188B1 (en) Straddle-type vehicle
JP5826055B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5271234B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4579127B2 (ja) 鞍乗型車両のエンジン冷却構造
JP6759564B2 (ja) 鞍乗型車両の熱交換装置
JP7504067B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7454532B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7096134B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7480200B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6742972B2 (ja) 鞍乗型車両のカバー部材構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6300748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150