JP2016172297A - 板材研削装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1,2に示すように、この実施形態の板材研削装置1は、床面などに固定される枠組みされたフレーム10に、側方(左方)に突出するアーム部分11が設けられ、このアーム部分11に、ガラス板70の端縁を研削する研削ホイール31を備えた研削機30が設けられている。研削機30は、フレーム10のアーム部分11にボルトなどで固定された保持アーム45に保持されている。
図3は、図1に示す研削機30の研削ホイール31を揺動可能に支持する揺動部材36を含む断面図であり、図4は、図1に示すIV−IV断面図である。図3に示すように、上記研削ホイール31は、軸方向に移動させることで複数の板材研削部34を軸方向に確保できる所定幅wを有している。研削ホイール31に所定幅wを持たせることで、後述するように、搬送ラインLに沿って搬送されるガラス板70に対し、研削ホイール31を軸方向に所定間隔で所定量移動させれば(二点鎖線)、複数の板材研削部34でガラス板70の端縁71を研削することができる。これにより、研削ホイール31の交換期間を長くすることができる。この研削ホイール31を回転させるホイール軸32は、揺動軸40と平行に設けられており、上記揺動部材36に設けられた2つの軸受ユニット33で支持され、その端部がホイール駆動機(サーボモータ等)35に連結されている。揺動部材36の上記軸受ユニット33に近い位置には、上記揺動軸40に向けて延びる一対の支持アーム部37,38が設けられている。
図5,6に示すように、上記位置変更機50には、フレーム10に設けられたベース板17にホイール移動機(サーボモータ等)52が設けられ、このホイール移動機52に設けられたアーム材54の先端部に位置変更ローラ55が設けられている(図7)。位置変更ローラ55は、上記位置変更板51の中央部分に設けられた開口穴56に配置されている。位置変更ローラ55のアーム材54と反対側には、開口穴56の幅寸法よりも大径の円板57が設けられている。この円板57とアーム材54は、上記位置変更板51と少し隙間を空けて設けられており、位置変更板51に接しないように設けられている。
図7A〜図7Cは、上記図5,6に示す位置変更機50によって研削ホイール31を研削位置aと交換位置bとに変更するときの位置変更ローラ55と位置変更板51との関係を示す拡大正面図である。これらの図では、位置変更板51と位置変更ローラ55と、この位置変更ローラ55を変位させるアーム材54などを図示して説明する。また、ホイール移動機52の駆動軸53を破線で示して説明する。
図8は、上記研削位置センサ80の部分の断面を平面視した図面である。図示するように、この実施形態の研削位置センサ80は、ロッド81の軸心81c(この実施形態では研削位置センサ80の軸心でもある)が、ガラス板70の端縁71と直交するように配置されたリニアセンサで構成されている。検出部材85は、揺動軸40から所定距離に設けられた円形部材である。この検出部材85は、Y軸方向(図1)の軸心85c(図9A)で回転自在に構成されている。検出部材85としては、例えば、玉軸受を用いることができる。研削位置センサ80は、ロッド81の先端に当接部材82が設けられ、この当接部材82の平面に形成された前面が、円形部材である検出部材85の外面と線接触している。従って、検出部材85が揺動軸40を中心に揺動しても、この検出部材85の外面に線接触している当接部材82と検出部材85の軸心85cとの距離は変化することがない。従って、この研削位置センサ80により、上記揺動軸40と一体的に回動する検出部材85の、ガラス板70の端縁71と直交する方向の変位量を検出することができる。
図9A,図9Bは、図8に示す研削位置センサ80によって研削ホイール31の磨耗などによる変位量を検出する原理の説明図であり、図9Aは研削位置センサ80の配置関係を示す平面図である。図示するように、研削位置センサ80の配置は、揺動軸40の軸心40cから検出部材85の軸心85cまでが距離E2となっており、検出部材85の軸心85cから研削位置センサ80の当接部材82までが距離F2となっている。この距離F2は、検出部材85の半径であり、変化することはない。
以上のように、上記板材研削装置1によれば、研削ホイール31をガラス板70に向けて圧接する揺動部材36の揺動軸40に、研削ホイール31を軸方向(Y軸方向)に移動させて板材研削部34の位置換えをする移動軸を兼ねさせたので、研削ホイール31の移動を一方向に限定して、研削ホイール31を移動させるための構成を小さくして板材研削装置1をコンパクトに構成することが可能となる。
5 制御装置
10 フレーム
20 ワイヤ
21 第1重錘
24 第2重錘
30 研削機
31 研削ホイール
31c 軸心
34 板材研削部
36 揺動部材
37,38 支持アーム部
39 連結部材
40 揺動軸
40c 軸心
41 円筒軸受(支持部材)
42 揺動滑車
45 保持アーム
46 保持部
50 位置変更機
51 位置変更板
55 位置変更ローラ
60 位置換え機
61 駆動軸
62 連結部材
70 ガラス板(板材)
71 端縁
80 研削位置センサ
81 ロッド
81c 軸心
82 当接部材
85 検出部材
85c 軸心
L 搬送ライン
a 研削位置
b 交換位置
G1 摩耗量
G2 変位量
W 所定幅
Claims (6)
- 板材の端縁を研削する板材研削装置であって、
前記板材の端縁に圧接して該端縁を研削する研削ホイールと、前記研削ホイールの軸心から離間した位置に配設され該研削ホイールの軸心と平行な揺動軸と、前記揺動軸に支持され該揺動軸を中心に前記研削ホイールを前記板材の端縁に向けて揺動可能に支持する揺動部材と、を有する研削機と、
前記揺動部材を前記揺動軸を中心にワイヤを介して揺動させて前記研削ホイールを前記板材の端縁に向けて圧接する重錘と、を備え、
前記研削機は、前記揺動軸を回動可能に支持するとともに軸方向に移動可能に支持する支持部材と、前記揺動軸を軸方向に所定量移動させて前記研削ホイールの板材研削部の位置を換える位置換え機と、を備えている、ことを特徴とする板材研削装置。 - 前記支持部材は、前記揺動軸の回動と軸方向移動を許容する円筒軸受で構成されている、請求項1に記載の板材研削装置。
- 前記研削ホイールを回転させるホイール軸と、該ホイール軸を回転駆動するホイール駆動機とを有し、
前記揺動部材は、前記ホイール軸の前記研削ホイール側と前記ホイール駆動機側とを前記揺動軸に支持する一対の支持アーム部と、前記支持アーム部の間を連結する連結部材と、前記揺動軸との連結と、によって枠状の構造を有する構造体に形成されている、請求項2に記載の板材研削装置。 - 前記ワイヤを一方に移動させることで、前記研削ホイールを前記板材の端縁を研削する研削位置に揺動させ、
前記ワイヤを他方に移動させることで、前記研削ホイールを前記板材から離間する交換位置に揺動させる、位置変更機を備えている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の板材研削装置。 - 前記揺動軸から所定距離の位置に配置された検出部材と、前記板材の端縁と直交する方向における前記検出部材の変位量を検出する研削位置センサと、を備え、
前記研削位置センサの検出量から前記研削ホイールの磨耗量を検出する制御装置を備えている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の板材研削装置。 - 前記研削位置センサは、軸方向の移動量を検出するリニアセンサで構成され、
前記検出部材は、前記揺動軸の軸心と平行な軸心を有し、前記リニアセンサの当接部材と点接触又は線接触する円形に形成され、
前記制御装置は、前記揺動軸の軸心から前記研削ホイールの軸心までの距離と前記揺動軸の軸心から前記検出部材の軸心までの距離との比率と、前記リニアセンサの当接部材の軸方向変位量と、に基づいて、前記研削ホイールの摩耗量を検出するように構成されている、請求項5に記載の板材研削装置。
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