JP6428160B2 - 直動テーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械、半導体製造装置及びフラットパネルディスプレイ製造装置などの各種製造装置に用いられる直動テーブル装置、特に、工作物等の被搭載物を移動、位置決め可能な直動テーブル装置に関する。
従来のこの種の直動テーブル装置として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示す直動テーブル装置は、被搭載物を搭載する、略鉛直方向に移動可能なメインテーブルと、メインテーブルに対して鉛直方向下方に配置され、略鉛直方向に移動可能なウエイトとを備え、メインテーブル及びウエイトは、同軸の駆動ねじ軸によって駆動されるようになっている。そして、メインテーブルは、駆動ねじ軸の鉛直方向の上部で右ねじナットと結合され、ウエイトは、駆動ねじ軸の鉛直方向の下部で左ねじナットに結合されている。そして、右ねじナット及び左ねじナットは、モータから伝達される駆動ねじ軸の回転によりそれぞれ上下逆方向に移動し、これにより、メインテーブル及びウエイトは上下逆方向に移動するようになっている。
そして、メインテーブル側にかかるトルクとウエイト側にかかるトルクとを同等としてバランスさせることにより、両トルクを相殺し、装置の振動を抑制するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載された直動テーブル装置にあっては、1本の駆動ねじ軸上に右ねじ溝及び左ねじ溝の2種類のねじ溝を加工する必要があり、駆動ねじ軸が軸方向に長尺化し、ひいては駆動ねじ軸の軸方向において装置長が長くなってしまう、という課題があった。
特開2012−232354号公報
本発明は、前述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、駆動ねじ軸の軸方向における装置長を短くできる直動テーブル装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある態様は、水平方向に延びるように設置されるベースと、該ベースに取り付けられた一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受と、前記ベースに取り付けられた一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受と、軸方向が水平方向となるように前記一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたメインテーブル用駆動ねじ軸及び軸方向が水平方向となるように前記一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたウエイトテーブル用駆動ねじ軸と、前記メインテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記メインテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより前記メインテーブル用駆動ねじ軸に沿って移動するメインテーブル用ナット及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に沿って前記メインテーブル用ナットと逆方向に移動するウエイトテーブル用ナットと、前記メインテーブル用ナットに固定された被搭載物を搭載可能なメインテーブル及び前記ウエイトテーブル用ナットに固定されたウエイトテーブルと、前記メインテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するメインテーブル駆動モータ及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するウエイトテーブル駆動モータと、前記メインテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダ及び前記ウエイトテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダとを備え、前記メインテーブル用駆動ねじ軸及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸は、前記軸方向となる水平方向と直交する鉛直方向の上下において並列配置されているとともに、右ねじのみで構成され、前記メインテーブル側の総質量が変化した場合に、前記ウエイトテーブル側の加速度を調整することで、前記メインテーブル側の慣性力及び前記ウエイトテーブル側の慣性力を同等とすることを要旨とする。
また、本発明の別の態様は、鉛直方向に延びるように設置されるベースと、ベースに取り付けられた一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受と、前記ベースに取り付けられた一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受と、軸方向が鉛直方向となるように前記一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたメインテーブル用駆動ねじ軸及び軸方向が鉛直方向となるように前記一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたウエイトテーブル用駆動ねじ軸と、前記メインテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記メインテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより前記メインテーブル用駆動ねじ軸に沿って移動するメインテーブル用ナット及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に沿って前記メインテーブル用ナットと逆方向に移動するウエイトテーブル用ナットと、前記メインテーブル用ナットに固定された被搭載物を搭載可能なメインテーブル及び前記ウエイトテーブル用ナットに固定されたウエイトテーブルと、前記メインテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するメインテーブル駆動モータ及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するウエイトテーブル駆動モータと、前記メインテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダ及び前記ウエイトテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダとを備え、前記メインテーブル用駆動ねじ軸及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸は、前記軸方向となる鉛直方向と直交する水平方向の左右において並列配置されているとともに、右ねじのみで構成され、前記メインテーブル側の総質量が変化した場合に、前記ウエイトテーブル側の加速度を調整することで、前記メインテーブル側の慣性力及び前記ウエイトテーブル側の慣性力を同等とすることを要旨とする。
本発明に係る直動テーブル装置によれば、メインテーブルを駆動するためのメインテーブル用駆動ねじ軸と、ウエイトテーブルを駆動するための前記メインテーブル用駆動ねじ軸とは別個のウエイトテーブル用駆動ねじ軸とを用い、それらメインテーブル用駆動ねじ軸及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸が、軸方向となる水平方向と直交する鉛直方向の上下あるいは水平方向の左右において並列配置されているので、駆動ねじ軸の軸方向における装置長を短くできる直動テーブル装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る直動テーブル装置の平面図である。 図1に示す直動テーブル装置の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る直動テーブル装置の正面図である。 図3に示す直動テーブル装置の右側面図である。 本発明の第3実施形態に係る直動テーブル装置の平面図である。 図5に示す直動テーブル装置の正面図である。 図5に示す直動テーブル装置に設けられた工具による被搭載物への加工の様子を示す図である。
以下、本発明の第1乃至第3実施形態の直動テーブル装置について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の直動テーブル装置は、図1及び図2に示されており、この直動テーブル装置は、工作機械、半導体製造装置及びフラットパネルディスプレイ製造装置などの各種製造装置に用いられ、特に、工作物などの被搭載物を水平方向に移動させ、正確な位置決めを行う装置である。
図1及び図2に示す直動テーブル装置1において、長方形の板状に形成されたベース2が水平方向(図1における上下及び左右方向)に延びるように設置されている。
このベース2の上面には、水平方向の左右(図1における左右)において所定間隔離れた位置に一対のメインテーブル側第1軸受13及びメインテーブル側第2軸受14が取り付けられている。メインテーブル側第1軸受13は、ベース2の水平方向左端部近傍に取り付けられ、メインテーブル側第2軸受14は、ベース2の水平方向中央部よりやや右側の位置に取り付けられている。
そして、外周に右ねじ溝を形成したメインテーブル用駆動ねじ軸11の両端が、軸方向が水平方向となるように一対のメインテーブル側第1軸受13及びメインテーブル側第2軸受14に回転可能に軸支されている。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11には、メインテーブル用ナット12が外装されている。メインテーブル用駆動ねじ軸11の外周に形成された右ねじ溝とメインテーブル用ナット12の内周に形成されたねじ溝との間には、図示しない複数の転動体(ボール又はローラ)が備えられ、メインテーブル用ナット12は、メインテーブル用駆動ねじ軸11が回転することによりメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って水平方向に移動するようになっている。
また、メインテーブル用ナット12には、メインテーブル10が固定されている。メインテーブル10は、メインテーブル用ナット12に固定される本体部12aと、本体部12aの上端に設けられた平板状の搭載板部10bとを備えている。搭載板部10bは上面側から見て長方形状に形成され、上面に工作物等の被搭載物60(図7参照)が搭載可能となっている。メインテーブル10の本体部10aは、長手方向(図1における上下方向)に長く延びる略直方体形状に形成されている。また、メインテーブル10の本体部10aの長手方向の一端下面は、図1及び図2に示すように、第1直動案内装置17aのスライダ16a上に取り付けられ、本体部10aの長手方向の他端下面は、第2直動案内装置17bのスライダ16b上に取り付けられている。第1直動案内装置17aは、ベース2の水平方向の幅方向(図1における上下方向)の一端(図1における下端)に取り付けられ、メインテーブル用駆動ねじ軸11の軸方向に延びるレール15aと、レール15a上をレール15aに沿って移動するスライダ16aとを備えている。また、第2直動案内装置17bは、ベース2の水平方向の幅方向(図1における上下方向)の他端(図1における上端)に取り付けられ、メインテーブル用駆動ねじ軸11の軸方向に延びるレール15bと、レール15b上をレール15bに沿って移動するスライダ16bとを備えている。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11は、メインテーブル駆動モータ18によって回転駆動される。メインテーブル駆動モータ18は、ベース2の上面に設けられたメインテーブル駆動モータ用支持部材19に取り付けられている。そして、メインテーブル駆動モータ18の出力軸がカップリング20を介してメインテーブル用駆動ねじ軸11のメインテーブル側第2軸受14側の端部に連結されている。なお、メインテーブル駆動モータ18の軸の近傍には、図示しない支持部材に取り付けられたエンコーダ21が設けられ、このエンコーダ21により、メインテーブル駆動モータ18の回転数を検出するようにしている。
更に、ベース2の上面には、水平方向の左右(図1における左右)において所定間隔離れた位置に一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34が取り付けられている。ウエイトテーブル側第1軸受33は、ベース2の水平方向において、メインテーブル側第1軸受13とメインテーブル側第2軸受14との略中間の位置に取り付けられ、ウエイトテーブル側第2軸受34は、ベース2の水平方向において、メインテーブル側第2軸受14と同じ位置に取り付けられている。メインテーブル側第2軸受14とウエイトテーブル側第2軸受34は、それぞれの図示しない外輪に固定されたハウジングが共通化して一体となっている。ウエイトテーブル側第1軸受33は、メインテーブル側第1軸受13に対して鉛直方向の下側に位置し、ウエイトテーブル側第2軸受34は、メインテーブル側第2軸受14に対して鉛直方向下側に位置している。
そして、外周に右ねじ溝を形成したウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の両端が、軸方向が水平方向となるように一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34に回転可能に軸支されている。
ここで、ウエイトテーブル側第1軸受33は、メインテーブル側第1軸受13に対して鉛直方向の下側に位置し、ウエイトテーブル側第2軸受34は、メインテーブル側第2軸受14に対して鉛直方向下側に位置しているから、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31は、メインテーブル用駆動ねじ軸11に対して鉛直方向の下側に位置している。このため、メインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31は、軸方向となる水平方向と直交する鉛直方向の上下において並列配置されていることになる。
そして、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31には、ウエイトテーブル用ナット32が外装されている。ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の外周に形成された右ねじ溝とウエイトテーブル用ナット32の内周に形成されたねじ溝との間には、図示しない複数の転動体(ボール又はローラ)が備えられ、ウエイトテーブル用ナット32は、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31がメインテーブル用駆動ねじ軸11と逆方向に回転することによりウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿ってメインテーブル用ナット12と逆方向に移動するようになっている。
また、ウエイトテーブル用ナット32には、ウエイトテーブル30が固定されている。ウエイトテーブル30は、長手方向(図1における上下方向)に長く延びる略直方体形状に形成されている。また、ウエイトテーブル30の長手方向の一端下面は、図1及び図2に示すように、第3直動案内装置37aのスライダ36a上に取り付けられ、ウエイトテーブル30の長手方向の他端下面は、第4直動案内装置37bのスライダ36b上に取り付けられている。第3直動案内装置37aは、ベース2の水平方向の幅方向(図1における上下方向)の一端(図1における下端)に取り付けられ、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向に延びるレール35aと、レール35a上をレール35aに沿って移動するスライダ36aとを備えている。また、第4直動案内装置37bは、ベース2の水平方向の幅方向(図1における上下方向)の他端(図1における上端)に取り付けられ、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向に延びるレール35bと、レール35b上をレール35bに沿って移動するスライダ36bとを備えている。
また、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31は、ウエイトテーブル駆動モータ38によって回転駆動される。ウエイトテーブル駆動モータ38は、ベース2の上面に設けられ、メインテーブル駆動モータ用支持部材19と一体のウエイトテーブル駆動モータ支持部材39に取り付けられている。そして、ウエイトテーブル駆動モータ38の出力軸がカップリング40を介してウエイトテーブル用駆動ねじ軸31のウエイトテーブル側第2軸受34側の端部に連結されている。なお、ウエイトテーブル駆動モータ38の軸の近傍には、図示しない支持部材に取り付けられたエンコーダ41が設けられ、このエンコーダ41により、ウエイトテーブル駆動モータ38の回転数を検出するようにしている。
次に、直動テーブル装置1の動作について説明する。
メインテーブル駆動モータ18の出力軸が一方向に回転すると、メインテーブル用駆動ねじ軸11が一方向に回転し、これにより、メインテーブル用ナット12は、メインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って水平方向の一方向に移動する。メインテーブル用ナット12がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って水平方向の一方向に移動することで、そのメインテーブル用ナット12に固定されたメインテーブル10がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って水平方向の一方向に移動する。
一方、ウエイトテーブル駆動モータ38の出力軸が前記一方向と逆方向に回転すると、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31が前記一方向と逆方向に回転し、これにより、ウエイトテーブル用ナット32は、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って水平方向の前記一方向と逆方向に移動する。ウエイトテーブル用ナット32がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って水平方向の前記一方向と逆方向に移動することで、そのウエイトテーブル用ナット32に固定されたウエイトテーブル30がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って水平方向の前記一方向と逆方向に移動する。
本実施形態に係る直動テーブル装置1においては、ウエイトテーブル30をメインテーブル10と逆方向に移動させ、更に、ベース2に作用するメインテーブル10側の慣性力F1とベース2に作用するウエイトテーブル30側の慣性力F2とを同等としてバランスさせることにより、両慣性力を相殺し、装置の振動を抑制するようにしている。
ここで、ベース2に作用するメインテーブル10側の慣性力F1は次の(1)式で表すことができる。
F1=M1×α1 ・・・(1)
ここで、M1はメインテーブル10側の被搭載物の質量を含む総質量、α1はメインテーブル10側の加速度である。
また、ベース2に作用するウエイトテーブル30側の慣性力F2は次の(2)式で表すことができる。
F2=M2×α2 ・・・(2)
ここで、M2はウエイトテーブル30側の総質量、α2はウエイトテーブル30側の加速度である。
そして、両慣性力F1、F2を同等としてバランスさせるために、次の(3)式が成立しなければならない。
F1=M1×α1≒M2×α2=F2 ・・・(3)
従って、メインテーブル10側の総質量M1が変化した場合には、ウエイトテーブル30側の総質量M2及び/又はウエイトテーブル30側の加速度α2を調整することにより、両慣性力F1、F2を同等とすることができる。メインテーブル10側の総質量M1が変化した場合において、ウエイトテーブル30側の総重量M2を変えない場合には、ウエイトテーブル30側の加速度α2のみを調整することで、両慣性力F1、F2を同等とすることができる。
そして、第1実施形態の直動テーブル装置1においては、メインテーブル10を駆動するためのメインテーブル用駆動ねじ軸11と、ウエイトテーブル30を駆動するためのメインテーブル用駆動ねじ軸11とは別個のウエイトテーブル用駆動ねじ軸31とを用いているので、右ねじと左ねじとを一つの駆動ねじ軸に形成する必要はない。そして、それらメインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31が、軸方向となる水平方向と直交する鉛直方向の上下において並列配置されているので、メインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向における装置長を短くすることができる。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11とウエイトテーブル用駆動ねじ軸31とは別個独立であるため、それぞれを入手しやすい右ねじのみで構成することができる。
また、メインテーブル10の長手方向の一端下面は、第1直動案内装置17aのスライダ16a上に取り付けられ、メインテーブル10の長手方向の他端下面は、第2直動案内装置17bのスライダ16b上に取り付けられている。このため、メインテーブル10がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って水平方向の一方向に移動する際に、その移動を円滑かつ安定して行うことができる。
また、ウエイトテーブル30の長手方向の一端下面は、第3直動案内装置37aのスライダ36a上に取り付けられ、ウエイトテーブル30の長手方向の他端下面は、第4直動案内装置37bのスライダ36b上に取り付けられている。このため、ウエイトテーブル30がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿ってメインテーブル10と逆方向に移動する際に、その移動を円滑かつ安定して行うことができる。
なお、第1実施形態においては、直動テーブル装置1の諸元として、メインテーブル駆動モータ18の回転数は、450〜3000(rpm)、メインテーブル10の送り速度は、36〜60(m/min)、メインテーブル用駆動ねじ軸11のリードは20〜40(mm)である。
そして、直動テーブル装置1を工作機械に用いた場合において、工作物である被搭載物60を切削、研磨すると、メインテーブル10側の総質量M1が軽量になるので、メインテーブル10の送り速度が高速となり、メインテーブル10の加速度α1が増加する。そうなると、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とのバランスが不均衡となり、メインテーブル駆動モータ18の回転数に変化が生じるとともに、直動テーブル装置1全体に振動が発生する。
このため、この場合、メインテーブル10の上部あるはメインテーブル用ナット12に図示しない錘を付加して、メインテーブル10側の総質量M1を増加させ、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とをバランスさせ、メインテーブル駆動モータ18の回転数をもとに戻す。
また、直動テーブル装置1を工作機械に用いた場合において、メインテーブル10に搭載した工作物である被搭載物60を加工した後に、加工した被搭載物60に合わせて他の工作物を組み合わせて加工をする場合がある。
この場合、メインテーブル10に搭載した被搭載物の質量が重くなり、メインテーブル10側の総質量M1が重くなるため、メインテーブル10の送り速度が遅くなり、メインテーブル10側の加速度α1が減少し、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とのバランスが不均衡となりウエイトテーブル駆動モータ38の回転数に変化が生じるとともに直動テーブル装置1全体に振動が発生する。
このため、この場合、ウエイトテーブル30またはウエイトテーブル用ナット32に錘を付加して、ウエイトテーブル30側の総質量M2を増加させ、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とをバランスさせ、ウエイトテーブル駆動モータ38の回転数をもとに戻す。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の直動テーブル装置について、図3及び図4を参照して説明する。図3及び図4において、図1及び図2に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
第2実施形態の直動テーブル装置は、図3及び図4に示されており、この直動テーブル装置は、図1及び図2に示す直動テーブル装置1と同様に、工作機械、半導体製造装置及びフラットパネルディスプレイ製造装置などの各種製造装置に用いられ、特に、図1及び図2に示す直動テーブル装置1と異なり、工作物などの被搭載物を垂直方向に移動させ、正確な位置決めを行う装置である。
図3及び図4に示す直動テーブル装置1において、長方形の板状に形成された台座3が水平方向(図3における左右方向及び図4における左右方向)に延びるように設置されている。そして、この台座3の上面に、長方形の板状に形成されたベース2が水平方向に直交する鉛直方向(図3における上下方向及び図4における上下方向)に延びるように設置されている。
このベース2の右側面(図3における右面)には、鉛直方向上下において所定間隔離れた位置に一対のメインテーブル側第1軸受13及びメインテーブル側第2軸受14が取り付けられている。メインテーブル側第1軸受13は、ベース2の鉛直方向下端部近傍に取り付けられ、メインテーブル側第2軸受14は、ベース2の鉛直方向中央部よりやや上側の位置に取り付けられている。
そして、外周に右ねじ溝を形成したメインテーブル用駆動ねじ軸11の両端が、軸方向が鉛直方向となるように一対のメインテーブル側第1軸受13及びメインテーブル側第2軸受14に回転可能に軸支されている。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11には、メインテーブル用ナット12が外装されている。メインテーブル用駆動ねじ軸11の外周に形成された右ねじ溝とメインテーブル用ナット12の内周に形成されたねじ溝との間には、図示しない複数の転動体(ボール又はローラ)が備えられ、メインテーブル用ナット12は、メインテーブル用駆動ねじ軸11が回転することによりメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って鉛直方向に移動するようになっている。
また、メインテーブル用ナット12には、メインテーブル10が固定されている。メインテーブル10は、メインテーブル用ナット12に固定される本体部10aと、本体部10aの右側面に設けられた平板状の搭載板部10bとを備えている。搭載板部10bは右側面側から見て長方形状に形成され、右側面に工作物等の被搭載物60(図7参照)が搭載可能となっている。本体部10aは、長手方向(図4における左右方向)に長く延びる略直方体形状に形成されている。また、本体部10aの長手方向の一端側面は、図3及び図4に示すように、第1直動案内装置17aのスライダ16a上に取り付けられ、本体部10aの長手方向の他端側面は、第2直動案内装置17bのスライダ16b上に取り付けられている。第1直動案内装置17aは、ベース2の幅方向(図4における左右方向)の一端(図4における左端)に取り付けられ、メインテーブル用駆動ねじ軸11の軸方向に延びるレール15aと、レール15a上をレール15aに沿って移動するスライダ16aとを備えている。また、第2直動案内装置17bは、ベース2の幅方向の他端(図4における右端)に取り付けられ、メインテーブル用駆動ねじ軸11の軸方向に延びるレール15bと、レール15b上をレール15bに沿って移動するスライダ16bとを備えている。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11は、メインテーブル駆動モータ18によって回転駆動される。メインテーブル駆動モータ18は、ベース2の右側面に設けられたメインテーブル駆動モータ用支持部材19に取り付けられている。そして、メインテーブル駆動モータ18の出力軸がカップリング20を介してメインテーブル用駆動ねじ軸11のメインテーブル側第2軸受14側の端部に連結されている。なお、メインテーブル駆動モータ18の軸の近傍には、図示しない支持部材に取り付けられたエンコーダ21が設けられ、このエンコーダ21により、メインテーブル駆動モータ18の回転数を検出するようにしている。
更に、ベース2の左側面には、鉛直方向上下(図3における上下)において所定間隔離れた位置に一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34が取り付けられている。ウエイトテーブル側第1軸受33は、ベース2の鉛直方向において、メインテーブル側第1軸受13とメインテーブル側第2軸受14との略中間の位置に取り付けられ、ウエイトテーブル側第2軸受34は、ベース2の鉛直方向において、メインテーブル側第2軸受14と同じ位置に取り付けられている。
そして、外周に右ねじ溝を形成したウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の両端が、軸方向が鉛直方向となるように一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34に回転可能に軸支されている。
ここで、ウエイトテーブル側第1軸受33は、ベース2の鉛直方向において、メインテーブル側第1軸受13とメインテーブル側第2軸受14との略中間の位置に取り付けられ、ウエイトテーブル側第2軸受34は、ベース2の鉛直方向において、メインテーブル側第2軸受14と同じ位置に取り付けられているから、メインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31は、軸方向となる鉛直方向と直交する水平方向の左右において並列配置されていることになる。
そして、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31には、ウエイトテーブル用ナット32が外装されている。ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の外周に形成された右ねじ溝とウエイトテーブル用ナット32の内周に形成されたねじ溝との間には、図示しない複数の転動体(ボール又はローラ)が備えられ、ウエイトテーブル用ナット32は、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31がメインテーブル用駆動ねじ軸11と逆方向に回転することによりウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿ってメインテーブル用ナット12と逆方向に移動するようになっている。
また、ウエイトテーブル用ナット32には、ウエイトテーブル30が固定されている。ウエイトテーブル30は、長手方向(図4における左右方向)に長く延びる略直方体形状に形成されている。また、ウエイトテーブル30の長手方向の一端側面は、図3及び図4に示すように、第3直動案内装置37aのスライダ36a上に取り付けられ、ウエイトテーブル30の長手方向の他端側面は、第4直動案内装置37bのスライダ36b上に取り付けられている。第3直動案内装置37aは、ベース2の幅方向(図4における左右方向)の一端(図4における左端)に取り付けられ、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向に延びるレール35aと、レール35a上をレール35aに沿って移動するスライダ36aとを備えている。また、第4直動案内装置37bは、ベース2の幅方向(図4における左右方向)の他端(図4における右端)に取り付けられ、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向に延びるレール35bと、レール35b上をレール35bに沿って移動するスライダ36bとを備えている。
また、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31は、ウエイトテーブル駆動モータ38によって回転駆動される。ウエイトテーブル駆動モータ38は、ベース2の左側面に設けられたウエイトテーブル駆動モータ支持部材39に取り付けられている。そして、ウエイトテーブル駆動モータ38の出力軸がカップリング40を介してウエイトテーブル用駆動ねじ軸31のウエイトテーブル側第2軸受34側の端部に連結されている。なお、ウエイトテーブル駆動モータ38の軸の近傍には、図示しない支持部材に取り付けられたエンコーダ41が設けられ、このエンコーダ41により、ウエイトテーブル駆動モータ38の回転数を検出するようにしている。
次に、直動テーブル装置1の動作について説明する。
メインテーブル駆動モータ18の出力軸が一方向に回転すると、メインテーブル用駆動ねじ軸11が一方向に回転し、これにより、メインテーブル用ナット12は、メインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って鉛直方向の一方向に移動する。メインテーブル用ナット12がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って鉛直方向の一方向に移動することで、そのメインテーブル用ナット12に固定されたメインテーブル10がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って鉛直方向の一方向に移動する。
一方、ウエイトテーブル駆動モータ38の出力軸が前記一方向と逆方向に回転すると、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31が前記一方向と逆方向に回転し、これにより、ウエイトテーブル用ナット32は、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って鉛直方向の前記一方向と逆方向に移動する。ウエイトテーブル用ナット32がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って鉛直方向の前記一方向と逆方向に移動することで、そのウエイトテーブル用ナット32に固定されたウエイトテーブル30がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿って鉛直方向の前記一方向と逆方向に移動する。
第2実施形態に係る直動テーブル装置1においても、第1実施形態に係る直動テーブル装置1と同様に、ウエイトテーブル30をメインテーブル10と逆方向に移動させ、更に、ベース2に作用するメインテーブル10側の慣性力F1とベース2に作用するウエイトテーブル30側の慣性力F2とを同等としてバランスさせることにより、両慣性力を相殺し、装置の振動を抑制するようにしている。
ここで、ベース2に作用するメインテーブル10側の慣性力F1及びウエイトテーブル30側の慣性力F2を表す式は、それぞれ前述した(1)式及び(2)式と同様である。
そして、両慣性力F1、F2を同等としてバランスさせるために、前述と同様に、次の(3)式が成立しなければならない。
F1=M1×α1≒M2×α2=F2 ・・・(3)
従って、メインテーブル10側の総重量M1が変化した場合には、ウエイトテーブル30側の総重量M2及び/又はウエイトテーブル30側の加速度α2を調整することにより、両慣性力F1、F2を同等とすることができる。メインテーブル10側の総重量M1が変化した場合において、ウエイトテーブル30側の総重量M2を変えない場合には、ウエイトテーブル30側の加速度α2のみを調整することで、両慣性力F1、F2を同等とすることができる。
そして、第2実施形態の直動テーブル装置1においても、メインテーブル10を駆動するためのメインテーブル用駆動ねじ軸11と、ウエイトテーブル30を駆動するためのメインテーブル用駆動ねじ軸11とは別個のウエイトテーブル用駆動ねじ軸31とを用いているので、右ねじと左ねじとを一つの駆動ねじ軸に形成する必要はない。そして、それらメインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31が、軸方向となる鉛直方向と直交する水平方向の左右において並列配置されているので、メインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31の軸方向における装置長を短くすることができる。
また、メインテーブル用駆動ねじ軸11とウエイトテーブル用駆動ねじ軸31とは別個独立であるため、それぞれを入手しやすい右ねじのみで構成することができる。
また、メインテーブル10の長手方向の一端側面は、第1直動案内装置17aのスライダ16a上に取り付けられ、メインテーブル10の長手方向の他端側面は、第2直動案内装置17bのスライダ16b上に取り付けられている。このため、メインテーブル10がメインテーブル用駆動ねじ軸11に沿って鉛直方向の一方向に移動する際に、その移動を円滑かつ安定して行うことができる。
また、ウエイトテーブル30の長手方向の一端側面は、第3直動案内装置37aのスライダ36a上に取り付けられ、ウエイトテーブル30の長手方向の他端側面は、第4直動案内装置37bのスライダ36b上に取り付けられている。このため、ウエイトテーブル30がウエイトテーブル用駆動ねじ軸31に沿ってメインテーブル10と逆方向に移動する際に、その移動を円滑かつ安定して行うことができる。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態の直動テーブル装置1と同様に、直動テーブル装置1の諸元として、メインテーブル駆動モータ18の回転数は、450〜3000(rpm)、メインテーブル10の送り速度は、36〜60(m/min)、メインテーブル用駆動ねじ軸11のリードは20〜40(mm)である。
そして、直動テーブル装置1を工作機械に用いた場合において、工作物である被搭載物60を切削、研磨すると、メインテーブル10側の総質量M1が軽量になるので、メインテーブル10の送り速度が高速となり、メインテーブル10の加速度α1が増加する。そうなると、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とのバランスが不均衡となり、メインテーブル駆動モータ18の回転数に変化が生じるとともに、直動テーブル装置1全体に振動が発生する。
このため、この場合、メインテーブル10の上部あるはメインテーブル用ナット12に図示しない錘を付加して、メインテーブル10側の総質量M1を増加させ、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とをバランスさせ、メインテーブル駆動モータ18の回転数をもとに戻す。
また、直動テーブル装置1を工作機械に用いた場合において、メインテーブル10に搭載した工作物である被搭載物60を加工した後に、加工した被搭載物60に合わせて他の工作物を組み合わせて加工をする場合がある。
この場合、メインテーブル10に搭載した被搭載物の質量が重くなり、メインテーブル10側の総質量M1が重くなるため、メインテーブル10の送り速度が遅くなり、メインテーブル10側の加速度α1が減少し、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とのバランスが不均衡となりウエイトテーブル駆動モータ38の回転数に変化が生じるとともに直動テーブル装置1全体に振動が発生する。
このため、この場合、ウエイトテーブル30またはウエイトテーブル用ナット32に錘を付加して、ウエイトテーブル30側の総質量M2を増加させ、メインテーブル10側の慣性力F1とウエイトテーブル30側の慣性力F2とをバランスさせ、ウエイトテーブル駆動モータ38の回転数をもとに戻す。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の直動テーブル装置について、図5乃至図7を参照して説明する。図5乃至図7において、図1乃至図4に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
第3実施形態の直動テーブル装置は、図5乃至図7に示されており、この直動テーブル装置は、第1実施形態の直動テーブル装置1と同様に、工作機械、半導体製造装置及びフラットパネルディスプレイ製造装置などの各種製造装置に用いられ、特に、工作物などの被搭載物を水平方向に移動させ、正確な位置決めを行う装置である。
そして、第3実施形態の直動テーブル装置1は、第1実施形態の直動テーブル装置1と基本構成は同様であるが、ウエイトテーブル30の構成が異なっている。
即ち、ウエイトテーブル用ナット32に固定されたウエイトテーブル30は、ウエイトテーブル用ナット32に固定される本体部30aと、本体部30aの上端面に設けられた平板状の搭載板部30bとを備えている。搭載板部30bは上面側から見て長方形状に形成され、上面に工作物等の被搭載物60(図7参照)が搭載可能となっている。搭載板部30bの上面の位置は、メインテーブル10の搭載板部10bの上面の位置と、上下方向においてほぼ同一の位置に設定されている。そして、本体部30aは、長手方向(図3における上下方向)に長く延びる略直方体形状に形成されている。また、本体部30aには、メインテーブル用駆動ねじ軸11が挿通可能な貫通孔42がメインテーブル用駆動ねじ軸11の軸方向に延びるように形成されている。
第3実施形態の直動テーブル装置1によれば、メインテーブル10のみならず、ウエイトテーブル30にも工作物等の被搭載物60が搭載可能なので、メインテーブル10及びウエイトテーブル30上に被搭載物60を搭載し、両テーブル10、30上で同じ製品を製造することができる。
また、直動テーブル装置1においては、図7に示すように、水平方向に移動するメインテーブル10上の被搭載物60及びウエイトテーブル30上の被搭載物60の双方を加工することが可能な工具50が設置されている。工具50は、工具50の動作を制御する工具制御部51に接続されている。工具制御部51には、エンコーダ21(図6参照)からメインテーブル10の水平方向の位置及びエンコーダ41(図6参照)からウエイトテーブル30の水平方向の位置が入力されるとともに、図示しない上位コンピュータから加工するメインテーブル10上及びウエイトテーブル30上の被搭載物60の最終形状が入力される。工具制御部51は、これらの情報を基に工具50を移動させて、メインテーブル10上の被搭載物60及びウエイトテーブル30上の被搭載物60の双方を加工可能である。工具制御部51に、メインテーブル10上の被搭載物60の最終形状とウエイトテーブル30上の被搭載物60の最終形状とを同じにする情報を入力することにより、両テーブル10、30上で同じ形状の製品を製造することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態の直動テーブル装置1において、メインテーブル用駆動ねじ軸11及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸31のそれぞれは外周に右ねじ溝を形成してあるが、それぞれ左ねじ溝を形成してもよいし、一方に右ねじ溝、他方に左ねじ溝を形成してもよい。一方に右ねじ溝、他方に左ねじ溝を形成した場合、メインテーブル駆動モータ18の回転方向とウエイトテーブル駆動モータ38の回転方向とを同一方向とする。
また、第1実施形態及び第2実施形態の直動テーブル装置1において、メインテーブル10は、第1直動案内装置17aのスライダ16a及び第2直動案内装置17bのスライダ16b上に取り付けられ、ウエイトテーブル30は、第3直動案内装置37aのスライダ36a及び第4直動案内装置37bのスライダ36b上に取り付けられているが、メインテーブル10は、1つあるいは3つ以上の直動案内装置のスライダ上に取り付けられてもよいし、ウエイトテーブル30も、1つあるいは3つ以上の直動案内装置のスライダ上に取り付けられてもよい。
更に、第1実施形態及び第2実施形態の直動テーブル装置1においては、メインテーブル用駆動ねじ軸11のリード、即ちメインテーブル用駆動ねじ軸11の外周に形成した右ねじ溝のリードと、ウエートテーブル用駆動ねじ軸31のリード、即ち、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸11の外周に形成した右ねじ溝のリードとは同等にしてある。ただし、これに限定されるものではなく、ウエートテーブル用駆動ねじ軸31のリードをメインテーブル用駆動ねじ軸11のリードよりも小さくしてもよい。これにより、ウエートテーブル用駆動ねじ軸31の重量、ひいては装置の重量を軽量にすることができる。ただし、この場合、ウエートテーブル用駆動ねじ軸31のリードを小さくすると、ウエイトテーブル30側の加速度α2が小さくなるため、ウエイトテーブル30側の総重量M2大きくして、ウエイトテーブル30側の慣性力F2を変えないようにする必要がある。メインテーブル10側の慣性力F1とバランスをとるためである。
また、第1実施形態の直動テーブル装置1においては、一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31、ウエイトテーブル用ナット32、ウエイトテーブル30、ウエイトテーブル駆動モータ38、ウエイトテーブル駆動モータ支持部材39、及びカップリング40は、ベース2の上面側、即ち表面側に設けられているが、これらはベース2の裏面側に設けられてもよい。
また、第2実施形態の直動テーブル装置1においては、一対のウエイトテーブル側第1軸受33及びウエイトテーブル側第2軸受34、ウエイトテーブル用駆動ねじ軸31、ウエイトテーブル用ナット32、ウエイトテーブル30、ウエイトテーブル駆動モータ38、ウエイトテーブル駆動モータ支持部材39、及びカップリング40は、ベース2の左側面側に設けられているが、これらはベース2の右側面側に設けられてもよい。
また、第3実施形態の直動テーブル装置1においては、第1実施形態の直動テーブル装置1と同様に、メインテーブル10及びウエイトテーブル30が水平方向に移動するようになっているが、第2実施形態の直動テーブル装置1同様に、インテーブル10及びウエイトテーブル30が鉛直方向に移動するようになっっていてもよい。
1 直動テーブル装置
2 ベース
10 メインテーブル
11 メインテーブル用駆動ねじ軸
12 メインテーブル用ナット
13 メインテーブル側第1軸受
14 メインテーブル側第2軸受
15a,15b レール
16a,16b スライダ
17a 第1直動案内装置
17b 第2直動案内装置
18 メインテーブル駆動モータ
30 ウエイトテーブル
31 ウエイトテーブル用駆動ねじ軸
32 ウエイトテーブル用ナット
33 ウエイトテーブル側第1軸受
34 ウエイトテーブル側第2軸受
35a,35b レール
36a,36b スライダ
37a 第3直動案内装置
37b 第4直動案内装置
38 ウエイトテーブル駆動モータ
60 被搭載物

Claims (5)

  1. 水平方向に延びるように設置されるベースと、
    該ベースに取り付けられた一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受と、
    前記ベースに取り付けられた一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受と、
    軸方向が水平方向となるように前記一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたメインテーブル用駆動ねじ軸及び軸方向が水平方向となるように前記一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたウエイトテーブル用駆動ねじ軸と、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記メインテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより前記メインテーブル用駆動ねじ軸に沿って移動するメインテーブル用ナット及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に沿って前記メインテーブル用ナットと逆方向に移動するウエイトテーブル用ナットと、
    前記メインテーブル用ナットに固定された被搭載物を搭載可能なメインテーブル及び前記ウエイトテーブル用ナットに固定されたウエイトテーブルと、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するメインテーブル駆動モータ及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するウエイトテーブル駆動モータと
    前記メインテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダ及び前記ウエイトテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダとを備え、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸は、前記軸方向となる水平方向と直交する鉛直方向の上下において並列配置されているとともに、右ねじのみで構成され、
    前記メインテーブル側の総質量が変化した場合に、前記ウエイトテーブル側の加速度を調整することで、前記メインテーブル側の慣性力及び前記ウエイトテーブル側の慣性力を同等とすることを特徴とする直動テーブル装置。
  2. 鉛直方向に延びるように設置されるベースと、
    該ベースに取り付けられた一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受と、
    前記ベースに取り付けられた一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受と、
    軸方向が鉛直方向となるように前記一対のメインテーブル側第1軸受及びメインテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたメインテーブル用駆動ねじ軸及び軸方向が鉛直方向となるように前記一対のウエイトテーブル側第1軸受及びウエイトテーブル側第2軸受にその両端が回転可能に軸支されたウエイトテーブル用駆動ねじ軸と、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記メインテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより前記メインテーブル用駆動ねじ軸に沿って移動するメインテーブル用ナット及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に対し転動体を介して外装され、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸が回転することにより、前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸に沿って前記メインテーブル用ナットと逆方向に移動するウエイトテーブル用ナットと、
    前記メインテーブル用ナットに固定された被搭載物を搭載可能なメインテーブル及び前記ウエイトテーブル用ナットに固定されたウエイトテーブルと、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するメインテーブル駆動モータ及び前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸を回転駆動するウエイトテーブル駆動モータと、
    前記メインテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダ及び前記ウエイトテーブル駆動モータの回転数を検出するエンコーダとを備え、
    前記メインテーブル用駆動ねじ軸及びウエイトテーブル用駆動ねじ軸は、前記軸方向となる鉛直方向と直交する水平方向の左右において並列配置されているとともに、右ねじのみで構成され、
    前記メインテーブル側の総質量が変化した場合に、前記ウエイトテーブル側の加速度を調整することで、前記メインテーブル側の慣性力及び前記ウエイトテーブル側の慣性力を同等とすることを特徴とする直動テーブル装置。
  3. 前記メインテーブルは、前記ベースに取り付けられ、前記メインテーブル用駆動軸の軸方向に延びるレールと、該レール上を前記レールに沿って移動するスライダとを備えた直動案内装置の前記スライダに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の直動テーブル装置。
  4. 前記ウエイトテーブルは、前記ベースに取り付けられ、前記ウエイトテーブル用駆動軸の軸方向に延びるレールと、該レール上を前記レールに沿って移動するスライダとを備えた直動案内装置の前記スライダに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の直動テーブル装置。
  5. 前記ウエイトテーブル用駆動ねじ軸のリードを前記メインテーブル用駆動ねじ軸のリードよりも小さくしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の直動テーブル装置。
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