JP2016170343A - トナー、トナー収容ユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、特許文献1では、トナーにおける耐ストレス性が十分ではなく、一成分現像方式で使用した場合、トナーの割れ欠けが発生するという問題は解消できていない。
しかしながら、カルナウバワックスやモンタンワックス、酸化ライスワックスは、分子量はブロードで、吸熱開始温度は低い。一成分現像方式では、トナーが規制ブレードあるいは感光体と現像ローラとの間のニップ部でストレスを受け、割れ欠けが発生しやすくなる。そのため、この時にニップ部で発熱することから、特許文献1に用いられるワックスでは吸熱開始温度が低いため溶融し、割れ欠け面に存在するワックスが起因となり、ブレード固着や感光体汚染が発生しやすくなる。
本発明のトナーは、THF不溶分を10〜40%含んでいる。トナーのTHF不溶分の絶対量をTHF可溶分の絶対量より少なくすること、10〜40%にすることが重要である。これによって、低温定着性や耐ホットオフセット性を向上させることができる。10%未満の場合、感光体表面の地汚れが生じたり、定着性の悪化やトナーの割れ欠けが生じたりする。40%より大きい場合、低温定着性が悪化する。
本発明では、THF可溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が、12000〜18000の間にメインピークを有し、該メインピークの半値幅が分子量20000〜50000である。本発明でメインピークとは、測定結果のうち最も強度の高いピークのことをいう。
また、本発明においては、分子量分布におけるメインピークの値が15000〜18000であることが好ましく、メインピークの半値幅が分子量35000〜50000であることが好ましい。
・装置:GPC−150C(ウォーターズ社製)
・カラム:KF801〜807(ショウデックス社製)
・温度:40℃
・溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
・流速:1.0mL/分
・試料:濃度0.05〜0.6%の試料を0.1mL注入する。
以上の条件で測定した分子量分布から単分散ポリスチレン標準試料により作製した分子量校正曲線を使用して樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量を算出する。
本発明のトナーは、少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有するトナー母体に、必要に応じてその他の成分を含み、さらに必要に応じて外添剤を添加するものである。
本発明で用いられる結着樹脂としては例えばポリエステル樹脂が挙げられ、ポリエステル樹脂は、アルコールとカルボン酸との縮重合によって通常得られるものである。
該アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、1.4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、及びビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノール類、その他二価のアルコール単量体、三価以上の多価アルコール単量体を挙げることができる。
また、カルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、マロン酸等の二価の有機酸単量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の三価以上の多価カルボン酸単量体を挙げることができる。
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、スチレン/クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン/酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン/エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等、石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂。
また、上記樹脂のガラス転位温度Tgは、ポリエステル樹脂と同じく、熱保存性の関係から55℃以上がよく、より好ましくは60℃以上が良い。
上述したように、本発明のトナーの示差走査熱量測定(DSC)において、2回目の昇温における前記離型剤の吸熱開始温度が50℃以上75℃以下である。また、離型剤の吸熱開始温度が55℃以上70℃以下であることが好ましい。前記離型剤の吸熱開始温度が、この範囲である場合、ブレード固着や感光体フィルミングの発生をより抑制することができ、耐オフセット性をより向上させることができる。
エステルワックスは合成してもよいし、天然のものを精製して用いてもよい。天然ワックスとしてはカルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックスなどが上げられるが、吸熱開始温度や吸熱プロファイル、吸熱ピークの観点から好ましくはライスワックスが用いられる。
本発明のトナーに用いる着色剤としては、例えばカーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染顔料など、従来公知のいかなる染顔料をも単独あるいは混合して使用でき、ブラックトナーとしてもフルカラートナーとしても使用できる。
これらの着色剤の使用量はトナー樹脂成分に対して、通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%である。
帯電制御剤としては、ニグロシン染料、金属錯塩型染料、第四級アンモニウム塩等の従来公知のいかなる極性制御剤も、単独あるいは混合して使用できる。これらの極性制御剤の使用量は、トナー中の結着樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部、好ましくは1〜3重量部である。また、帯電制御剤として、サリチル酸金属錯体、好ましくは6配位の構成を取りうる3価以上の金属を有する錯体である。3価以上の金属としてはAl、Fe、Cr、Zr等が挙げられ、その中でも有毒性を持たないFeを中心金属に使用したものがより好ましい。中でも、アゾ鉄化合物を用いることが好ましく、市販品としては、例えば保土谷化学社製のT−77、T−159等が挙げられる。
上記で示されるもののうち2種以上が混合されていてもよい。
本発明のトナーは、必要に応じて流動性改良剤などを配合することも可能である。
流動性改良剤としては、酸化ケイ素、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム等、従来公知のいかなる流動性改良剤をも単独あるいは混合して使用できる。これらの流動性改良剤の使用量は、トナー100重量部に対し、0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部である。
本発明におけるトナー収容ユニットとは、トナーを収容する機能を有するユニットに、トナーを収容したものをいう。ここで、トナー収容ユニットの態様としては、トナー収容容器、現像器、プロセスカートリッジが挙げられる。
トナー収容容器とは、トナーを収容した容器をいう。
現像器は、トナーを収容し現像する手段を有するものをいう。
プロセスカートリッジとは、少なくとも像担持体と現像手段とを一体とし、トナーを収容し、画像形成装置に対して着脱可能であるものをいう。前記プロセスカートリッジは、さらに帯電手段、露光手段及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも一つを備えていてもよい。
図2に示すプロセスカートリッジによる画像形成プロセスについては、潜像担持体101は、矢印方向に回転しながら、帯電装置102による帯電、露光手段(図示せず)による露光103により、その表面に露光像に対応する静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置104でトナー現像され、該トナー現像は転写ローラ108により、記録紙105に転写され、プリントアウトされる。次いで、像転写後の潜像担持体表面は、クリーニング部107によりクリーニングされ、さらに除電手段(図示せず)により除電されて、再び、以上の操作を繰り返すものである。
本発明に用いられる画像形成方法は、静電潜像形成工程(帯電工程と露光工程)と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを有し、さらに必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段(帯電手段と露光手段)と、前記静電潜像を現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体上に転写する転写手段と、該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する。さらに必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有する。
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記静電潜像担持体(「電子写真感光体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、等が挙げられる。これらの中でも、より高精細な画像が得られる点で、有機感光体(OPC)が好ましい。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段(帯電器)と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光手段(露光器)とを少なくとも備える。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
前記帯電器としては、静電潜像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、前記帯電器が、静電潜像担持体にギャップテープを介して非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって静電潜像担持体表面を帯電するものが好ましい。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、前記トナーを用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を前記トナーを用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、前記トナーを収容し、前記静電潜像に該トナーを接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適であり、トナー入り容器を備えた現像器等がより好ましい。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体(感光体)近傍に配置されているため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体(感光体)の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体(感光体)の表面に該トナーによる可視像が形成される。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、等が挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色の現像剤に対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色の現像剤に対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
前記定着装置が、発熱体を具備する加熱体と、該加熱体と接触するフィルムと、該フィルムを介して前記加熱体と圧接する加圧部材とを有し、前記フィルムと前記加圧部材の間に未定着画像を形成させた記録媒体を通過させて加熱定着する手段であることが好ましい。前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電工程は、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、各工程は制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
スタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットした場合は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした場合は、直ちに、スキャナ300が駆動し、光源を備える第1走行体33及びミラーを備える第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33から照射された光の原稿面からの反射光を第2走行体34で反射した後、結像レンズ35を介して、読み取りセンサ36で受光することにより、原稿が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの画像情報が得られる。
各色の画像形成ユニット120で形成された各色のトナー像は、ローラ14、15及び16に張架されて移動する中間転写体50上に順次転写(一次転写)され、重ね合わされて複合トナー像が形成される。
表1、表2に示した組成物を、温度計、攪拌器、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた容量1Lの4つ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒーターにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入してフラスコ内を不活性雰囲気下に保った状態で昇温した。次いで0.05gのジブチルスズオキシドを加えて温度を200℃に保って反応させ、表1、表2に示す各ポリエステルを得た。
得られた各ポリエステルについて、下記の測定を行った。
GPC(gel permeation chromatography)測定は、以下の条件で行った。
・装置:GPC−150C(ウォーターズ社製)
・カラム:KF801〜807(ショウデックス社製)
・温度:40℃
・溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
・流速:1.0mL/分
・試料:濃度0.05〜0.6%の試料を0.1mL注入した。
以上の条件で測定した樹脂の分子量分布から単分散ポリスチレン標準試料により作製した分子量校正曲線を使用して樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量を算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、昭和電工社製ShowdexSTANDARDのStd.No S−7300、S−210、S−390、S−875、S−1980、S−10.9、S−629、S−3.0、S−0.580、トルエンを用いた。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
結着樹脂約50mgを秤量し、これにTHF(テトラヒドロフラン)10gを加えて十分に溶解させた溶液を、遠心分離でわけた後、上澄み液を乾燥させて上澄み液の固形分濃度を算出した。はじめに作成したトナー溶液と上澄み液の差分をTHF不溶分とした。
下記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混合した後、二軸押出混練機(TEM−18SS、東芝機械社製)で溶融混練し、室温まで冷却後、得られた混練物をジェットミル(IDS−2、日本ニューマッチク社製)及びローター分級機(50ATP、ホソカワミクロン社製)で粉砕分級し、平均粒径8μmのトナー母体を得た。
ポリエステル樹脂A−1 50部
ポリエステル樹脂B−1 50部
精製ライスワックス(東亜化成社製、吸熱開始温度66.3℃) 3部
カーボンブラック(#44、三菱化学社製) 10部
含金属アゾ化合物(T−77、保土谷化学社製) 1部
実施例1において、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−2]に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー2]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂A−1]を[ポリエステル樹脂A−2]に、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−3]に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー3]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−4]に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー4]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−2]60重量部、[ポリエステル樹脂B−3]40重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー5]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂A−1]を[ポリエステル樹脂A−3]、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエスエル樹脂B−4]に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー6]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−3]40重量部、[ポリエステル樹脂B−4]60重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー7]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−2]70重量部、[ポリエステル樹脂B−3]30重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー8]を得た。
実施例1において、ワックスの種類を吸熱開始温度が52.3℃の合成したモノエステルワックスに変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー9]を得た。
実施例1において、ワックスの種類を再精製前のライスワックス((TOWAX−3F16、東亜化成社製、吸熱開始温度:59.2℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー10]を得た。
実施例1において、ワックスの種類を吸熱開始温度が72.1℃の合成したモノエステルワックスに変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー11]を得た。
実施例1において、ワックスの添加量を0.5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー12]を得た。
実施例1において、ワックスの添加量を7重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー13]を得た。
実施例1において、ワックスの種類をパラフィンワックス(HNP−9、日本精鑞社製、吸熱開始温度:60.4℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして[トナー14]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−5]に変更する以外は、実施例1と同様にして[比較トナー1]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−1]35重量部、[ポリエステル樹脂B−2]65重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー2]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−2]65重量部、[ポリエステル樹脂B−3]35重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー3]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−1]35重量部、[ポリエステル樹脂B−4]65重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー4]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂A−1]を[ポリエステル樹脂A−2]に、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−6]に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー5]を得た。
実施例1において、[ポリエステル樹脂A−1]を[ポリエステル樹脂A−3]に、[ポリエステル樹脂B−1]を[ポリエステル樹脂B−4]に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー6]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−4]45重量部、[ポリエステル樹脂B−4]55重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー7]を得た。
実施例1において、結着樹脂の種類及び添加量を[ポリエステル樹脂A−2]70重量部、[ポリエステル樹脂B−6]30重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー8]を得た。
実施例1において、ワックスの種類をカルナウバワックス(WA−05、セラリカノダ社製、吸熱開始温度:42.5℃)に変更した以外は、実施例1と同様にして[比較トナー9]を得た。
実施例1において、ワックスの種類を吸熱開始温度が77.2℃の合成したモノエステルワックスとする以外は、実施例1と同様にして[比較トナー10]を得た。
上記得られたトナーについて、下記の測定を行った。
上記得られたトナーについて、GPC(gel permeation chromatography)測定を以下の条件で行った。
・装置:GPC−150C(ウォーターズ社製)
・カラム:KF801〜807(ショウデックス社製)
・温度:40℃
・溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
・流速:1.0mL/分
・試料:濃度0.05〜0.6%の試料を0.1mL注入した。
以上の条件で測定した分子量分布から単分散ポリスチレン標準試料により作製した分子量校正曲線を使用して樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量を算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、昭和電工社製ShowdexSTANDARDのStd.No S−7300、S−210、S−390、S−875、S−1980、S−10.9、S−629、S−3.0、S−0.580、トルエンを用いた。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
使用するワックス融点の測定としては、示差走査熱量計(DSC−6220R:セイコーインスツル社)を用いた。まず、室温から昇温速度10℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10min間放置し、室温まで試料を冷却して10min放置し、再度150℃まで昇温速度10℃/minで加熱した際に、ベースラインと変曲点の接線の交点を取り、その交点を吸熱開始温度とした。
トナー約50mgを秤量し、これにTHF(テトラヒドロフラン)10gを加えて十分に溶解させた溶液を、遠心分離でわけた後、上澄み液を乾燥させて上澄み液の固形分濃度を算出した。はじめに作成したトナー溶液と上澄み液の差分をTHF不溶分とした。
上記得られたトナーについて、下記の評価を行った。
250mlのポリ容器にトナー50gを入れた後、φ10mmアルミナビーズ120gを投入し、ボールミルにて150rpmで40時間撹拌し、評価用の劣化トナーを作製した。本評価用劣化トナーをリコー社製IPSiO SP C220の現像ユニットに20g投入し、外部空転機にてブレード固着評価を行った。ブレード固着は画像部の現像ローラの両端5cmの部分に固着に由来する筋を目視にて、5分ごとに確認した。評価基準は以下の通りである。
[評価基準]
◎:ブレード固着が発生する時間が120分以上
○:ブレード固着が発生する時間が60分以上120分未満
△:ブレード固着が発生する時間が30分以上60分未満
×:ブレード固着が発生する時間が30分未満
リコー社製IPSiO SP C220を改造しトナーを入れ、リコー社製タイプ6000T目紙上に、付着量が10g/m2になるように設定して40mm角の未定着ベタ画像を印字したものを用意した。
次に、リコー社製IPSiO SP 4510SFの改造した定着ユニットを用い、システムスピードを240mm/secに設定し、用意した未定着のベタ画像を通紙して画像を定着させた。定着温度を120℃から2℃刻みで200℃まで試験を行い、目視によりトナーオフセットしていないかを観察した。定着下限温度及び定着温度幅の評価基準は以下の通りである。
[定着下限温度の評価基準]
◎:定着下限温度が130℃未満
○:定着下限温度が130℃以上140℃未満
△:定着下限温度が140℃以上150℃未満
×:定着下限温度が150℃以上
[定着温度幅の評価基準]
◎:定着温度幅が60℃以上
○:定着温度幅が50℃以上60℃未満
△:定着温度幅が40℃以上50℃未満
×:定着温度幅が40℃未満
10K ブラック用静電潜像担持体
10Y イエロー用静電潜像担持体
10M マゼンタ用静電潜像担持体
10C シアン用静電潜像担持体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック現像ユニット
45Y イエロー現像ユニット
45M マゼンタ現像ユニット
45C シアン現像ユニット
49 レジストローラ
50 中間転写ベルト
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電装置
60 クリーニング装置
61 現像装置
62 転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
64 除電ランプ
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100A、100B、100C 画像形成装置
120 画像形成ユニット
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
160 帯電装置
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (8)
- 少なくとも結着樹脂及び離型剤を含むトナーであって、
前記トナーは、THF不溶分を10〜40%含み、THF可溶分により求められたGPC(ゲルパミエーションクロマトグラフィー)による分子量分布において、12000〜18000の間にメインピークを有し、かつ、該メインピークの半値幅が分子量20000〜50000であるとともに、分子量2000以下の成分が10重量%〜20重量%であり、かつ、分子量100000以上の成分が8重量%以下であり、
前記トナーの示差走査熱量測定(DSC)において、2回目の昇温における前記離型剤の吸熱開始温度が50℃以上75℃以下であることを特徴とするトナー。 - 前記離型剤の吸熱開始温度が55℃以上70℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記離型剤がエステルワックスであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
- 前記離型剤がライスワックスであることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー。
- 前記離型剤の含有量が前記結着樹脂100重量部に対して1〜6重量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトナー。
- 前記トナーが一成分現像用トナーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトナー。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のトナーを収容することを特徴とするトナー収容ユニット。
- 静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像を現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、
前記可視像を記録媒体上に転写する転写手段と、
該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有し、
前記現像剤が、請求項1〜6のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
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