JPH1138678A - 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法 - Google Patents
静電荷像現像用トナー及び画像形成方法Info
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- JPH1138678A JPH1138678A JP13674098A JP13674098A JPH1138678A JP H1138678 A JPH1138678 A JP H1138678A JP 13674098 A JP13674098 A JP 13674098A JP 13674098 A JP13674098 A JP 13674098A JP H1138678 A JPH1138678 A JP H1138678A
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Abstract
上し、且つ、高品質な画像を長期にわたって安定して形
成し、感光体や現像剤担持体等に悪影響を及ぼさない静
電荷像現像用トナーを提供するものである。 【解決手段】本発明は、結着樹脂、着色剤及びワックス
を少なくとも含有しているトナー粒子を有する静電荷像
現像用トナーであり、(I)結着樹脂はビニル重合体成
分とポリエステル成分とを含み;(II)結着樹脂は、
40〜99重量%の成分A,0〜20重量%の成分B及
び0〜60重量%の成分Cを含み、成分Bと成分Cとの
合計量が1〜60重量%であり、成分Aは、結着樹脂の
THFの可溶成分のGPCのクロマトグラムにおける分
子量100万未満の成分を示し、成分Bは結着樹脂のT
HFの可溶成分のGPCのクロマトグラムにおける分子
量100万以上の成分を示し、成分Cは結着樹脂のTH
Fの不溶成分を示す静電荷像現像用トナーに関する。
Description
刷の如き画像形成方法において、静電荷像を現像する為
のトナー、及び、該トナーを用いた画像形成方法に関す
るものである。特に、トナーで形成された顕画像を転写
材に加熱定着する定着方式に供される静電荷像現像用ト
ナー、及び、該トナーを用いた画像形成方法に関するも
のである。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く多数の方法で知られている。一般には光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体に静電荷像を
形成し、次いで該静電荷像をトナーを用いて現像し、中
間転写体を介して、又は、介さずに、紙の如き転写材に
トナー画像を転写した後、加熱、加圧、加熱加圧或いは
溶剤蒸気などにより定着し複写物又はプリントを得るも
のである。そして感光体上に転写せずに残った未転写ト
ナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工程が繰
り返される。
一例について説明する。感光体ドラムの感光体(静電荷
像担持体)を一次帯電器によって均一に帯電し、原稿の
マゼンタ画像信号にて変調されたレーザー光により画像
露光を行い、感光ドラム上に静電荷像を形成し、マゼン
タトナーを保有するマゼンタ現像器により該静電荷像の
現像を行い、マゼンタトナー画像を形成する。次に搬送
されてきた転写材に転写帯電器によって前記の感光ドラ
ムに現像されたマゼンタトナー画像を直接的、或いは間
接的手段を用い転写する。
感光体ドラムは、除電用帯電器により除電し、クリーニ
ング手段によってクリーニングを行った後、再び一次帯
電器によって帯電し、同様にシアントナー画像の形成及
び前記のマゼンタトナー画像を転写した転写材へのシア
ントナー画像の転写を行い、さらにイエロー色,ブラッ
ク色と順次同様に行って、4色のトナー画像を転写材に
転写する。該4色のトナー画像を有する転写材を定着ロ
ーラにより熱及び圧力の作用で定着することによりフル
カラー画像を形成する。
原稿を複写する為の事務処理用複写機というだけでな
く、コンピュータの出力としてのレーザービームプリン
ター(LBP)、或いは個人向けのパーソナルコピー
(PC)という分野で使われ始めている。
ファックスへも使われつつある。
画質化、高信頼性が厳しく追及されてきており、機械は
種々の点でよりシンプルな要素で構成されるようになっ
てきている。その結果、トナーに要求される性能はより
高度になってきている。近年多様な複写のニーズに伴な
い、カラー複写に対する需要も急増しており、オリジナ
ルカラー画像をより忠実に複写するため、更に一層の高
画質化、高解像度が望まれている。さらに、両面のオリ
ジナルカラー原稿の複写に対する要求も高まってきてい
る。
法に使用されるトナーは、トナーを加熱加圧した際の溶
融性及び混色性が良いことが必要である。そのため、軟
化点が低く、且つ溶融粘度が低く、所定の温度で溶融粘
度が急激に低下するトナー(シャープメルト性の高いト
ナー)を使用することが好ましい。
物の色再現範囲を広め、原稿像に忠実なカラーコピーを
得ることができる。
性の高いカラートナーは、一般に定着ローラーとの親和
性が高く、定着時に定着ローラーにオフセットし易い傾
向にある。
の場合、転写材上にマゼンタ,シアン,イエロー,ブラ
ックと複数層のトナー層が形成されるため、トナー層厚
の増大から特にオフセットが発生しやすい傾向にある。
せない目的で、例えばローラー表面をシリコーンゴムや
弗素系樹脂などのトナーに対して離型性に優れた材料で
被覆し、さらにその表面にオフセット防止、及び、ロー
ラー表面の疲労を防止する為にシリコーンオイル,フッ
素オイルの如き離型性の高い液体の薄膜でローラー表面
を被覆することが行われている。しかしながら、この方
法はトナーのオフセットを防止する点では極めて有効で
あるが、オフセット防止用液体を供給する為の装置が必
要な為、定着装置が複雑になるという問題点を有してい
る。このオイル塗布が定着ローラーを構成している層間
のはく離を起こし結果的に定着ローラーの短寿命化を促
進するという弊害がある。
いないで、かわりにトナー粒子中から加熱加圧時にオフ
セット防止液体を供給しようという考えから、トナー粒
子中に低分子量ポリエチレン,低分子量ポリプロピレン
の如き離型剤を添加する方法が提案されている。
有させることは特公昭52−3304号公報、特公昭5
2−3305号公報、特公昭57−52574号公報が
開示されている。
平2−79860号公報、特開平1−109359号公
報、特開昭62−14166号公報、特開昭61−27
3554号公報、特開昭61−94062号公報、特開
昭61−138259号公報、特開昭60−25236
1号公報、特開昭60−252360号公報、特開昭6
0−217366号公報にトナー粒子中にワックスを含
有させることが開示されている。
オフセット性の向上や、低温時の定着性の向上のために
用いられている。反面、耐ブロッキング性を低下させた
り、トナーの帯電性が不均一になりやすい。
の向上、さらに耐ブロッキング性の向上を目的として、
トナーのバインダー樹脂の改良に関わる提案がおこなわ
れている。例えば、特開平4−250462号公報に
は、結晶性ポリエステルとスチレン−ブタジエン系共重
合体とのブロック又はグラフト共重合体をバインダー樹
脂として含有するトナーが開示されており、特開平4−
86828号公報には、不飽和ポリエステルと多官能ビ
ニルモノマーを0.01〜5.0重量%含むビニルモノ
マーとを重合して得られる樹脂をバインダー樹脂として
含有するトナーが開示されている。
前のスチレン−ブタジエン共重合体の重量平均分子量が
73万と分子量が非常に大きいため、グラフト後のポリ
マーをバインダー樹脂として使用すると、低温定着性が
不充分である。
が5万を超えており、高温オフセットに関してはある程
度の効果が認められるものの、低温定着性に関してはさ
らに改善が必要である。
造されてきたが、懸濁重合法によるトナーも提案されて
いる(特公昭36−10231号公報)。この懸濁重合
法においては重合性単量体および着色剤(更に必要に応
じて重合開始剤,架橋剤,荷電制御剤,その他の添加
剤)を均一に溶解または分散せしめて単量体組成物と調
製した後、この単量体組成物を分散安定剤を含有する水
系媒体中に適当な撹拌機を用いて分散し同時に重合反応
を行わせ、所望の粒径を有するトナー粒子を得るもので
ある。
する目的で、特開昭56−116043号公報には、カ
ーボンブラック等を含むビニル単量体組成物に、反応性
ポリエステルを単量体100重量部に対して10〜50
重量部加えてトナーを製造する方法が開示されている。
しかし、使用している不飽和ポリエステルは重量平均分
子量が17万と非常に大きく、また、不飽和ポリエステ
ルの使用量が多いため、THF不溶分と分子量100万
以上の成分との合計量は60重量%を超えていると解さ
れ、低温定着性が不充分である。
散媒体中で単量体組成物の液滴を生成せしめるため、単
量体組成物に含まれる極性基を有する成分は水相との界
面である表層部に存在し易く、非極性の成分は内部に存
在するいわゆるコア/シェル構造を形成することができ
る。
懸濁重合法によりトナー粒子の外殻を、非晶質ポリエス
テルを主成分とする樹脂で被覆したトナーが開示されて
いる。該公報では、80〜120℃におけるtanδが
1.0〜20.0の範囲内にある非晶質ポリエステルを
スチレン等を含む単量体組成物に溶解し、単量体を重合
させる際に同時に非晶質ポリエステルの外殻は形成され
ている。該公報に従えば比較的定着性の良好なトナーを
得ることができるが、前記tanδが1.0〜20.0
の非晶質ポリエステルの単量体への溶解性は必ずしも良
好ではなく、トナー粒子間にバラツキの少ないトナーを
製造することがむずかしい。
クス成分の内包化により、低温定着性、耐ブロッキング
性と耐高温オフセット性という相反する性能を両立する
ことが可能となり、かつ定着ローラーにオイルの如き離
型剤を塗布することなく、高温オフセットを防止するこ
とが可能となる。
ナル原稿の複写あるいは片面のオリジナル原稿の両面化
に対するユーザーの需要は大きく、そのためにもより高
画質、高信頼性のある両面画像が求められている。
々な弊害がある中で、最重要課題の一つに、1面を定着
した後に発生する紙カールがある。この紙カールが大き
いと、定着画像の搬送性は劣り、高画質、高信頼性のあ
る画像が得られない。これに対して、トナーに要求され
る性能としては、たとえば、転写材へのトナーの転写量
を少ない状態において、いかに、画像濃度、色再現性等
を満足した高画質な画像を得られるかである。これに
は、トナー自身の着色力の向上が必要となる。また、両
面において、2度定着器を通過する画像が生じることか
ら、耐高温オフセット性の更なる向上も必要とされてい
る。
問題点を解消した静電荷像現像用トナーを提供すること
にある。
を向上し、尚且つ、高品質な画像を長期にわたって安定
して提供し、感光体やトナー担持体又は現像剤担持体、
更には中間転写体に悪影響を及ぼさない電子写真プロセ
スに高度に適用を可能とする静電荷像現像用トナー、及
び該トナーを用いた画像形成方法を提供するものであ
る。
色剤及びワックスを少なくとも含有しているトナー粒子
を有する静電荷像現像用トナーであり、(I)結着樹脂
はビニル重合体成分とポリエステル成分とを含み;(I
I)結着樹脂は、40〜99重量%の成分A,0〜20
重量%の成分B及び0〜60重量%の成分Cを含み、成
分Bと成分Cとの合計量が1〜60重量%であり、成分
Aは、結着樹脂のテトラヒドロフラン(THF)の可溶
成分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)のクロマトグラムにおける分子量100万未満の低
分子量成分及び中分子量成分を示し、成分Bは結着樹脂
のTHFの可溶成分のGPCのクロマトグラムにおける
分子量100万以上の高分子量成分を示し、成分Cは結
着樹脂のTHFの不溶成分を示し;(III)結着樹脂
のTHFの可溶成分のGPCのクロマトグラムにおい
て、メインピークが分子量3,000〜5万の領域にあ
り;(IV)トナー粒子の形状係数SF−1が100〜
160であり、トナー粒子の形状係数SF−2が100
〜140であることを特徴とする静電荷像現像用トナー
に関する。
圧を印加し、静電荷像担持体に帯電を行う帯電工程と、
帯電された静電荷像担持体に静電荷像を形成する工程
と、静電荷像をトナー担持体上のトナーにより現像して
トナー像を静電荷像担持体上に形成する現像工程と、静
電荷像担持体上のトナー像を転写材へ転写する転写工程
と、転写材上のトナー像を加熱加圧定着する定着工程と
を有する画像形成方法であり、トナーは、結着樹脂、着
色剤及びワックスを少なくとも含有しているトナー粒子
を有し、(I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエス
テル成分とを含み;(II)結着樹脂は、40〜99重
量%の成分A,0〜20重量%の成分B及び0〜60重
量%の成分Cを含み、成分Bと成分Cとの合計量が1〜
60重量%であり、成分Aは、結着樹脂のテトラヒドロ
フラン(THF)の可溶成分のゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)のクロマトグラムにおける
分子量100万未満の低分子量成分及び中分子量成分を
示し、成分Bは結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCの
クロマトグラムにおける分子量100万以上の高分子量
成分を示し、成分Cは結着樹脂のTHFの不溶成分を示
し;(III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCの
クロマトグラムにおいて、メインピークが分子量3,0
00〜5万の領域にあり;(IV)トナー粒子の形状係
数SF−1が100〜160であり、トナー粒子の形状
係数SF−2が100〜140であることを特徴とする
画像形成方法に関する。
圧を印加し、静電荷像担持体に帯電を行う帯電工程と、
帯電された静電荷像担持体に第1の静電荷像を形成する
工程と、第1の静電荷像を第1のトナーにより現像して
第1のトナー像を静電荷像担持体上に形成する現像工程
と、静電荷像担持体上の第1のトナー像を中間転写体に
転写する第1の転写工程と、外部より帯電部材に電圧を
印加し、静電荷像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電
された静電荷像担持体に第2の静電荷像を形成する工程
と、第2の静電荷像を第2のトナーにより現像して第2
のトナー像を静電荷像担持体上に形成する現像工程と、
静電荷像担持体上の第2のトナー像を中間転写体に転写
する第1の転写工程と、中間転写体上の第1のトナー像
及び第2のトナー像を転写材に転写する第2の転写工程
と、転写材上のトナー像を加熱加圧定着する定着工程と
を有する画像形成方法であり、各トナーは、結着樹脂、
着色剤及びワックスを少なくとも含有しているトナー粒
子であり、(I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエ
ステル成分とを含み;(II)結着樹脂は、40〜99
重量%の成分A,0〜20重量%の成分B及び0〜60
重量%の成分Cを含み、成分Bと成分Cとの合計量が1
〜60重量%であり、成分Aは、結着樹脂のテトラヒド
ロフラン(THF)の可溶成分のゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)のクロマトグラムにおけ
る分子量100万未満の低分子量成分及び中分子量成分
を示し、成分Bは結着樹脂のTHFの可溶成分のGPC
のクロマトグラムにおける分子量100万以上の高分子
量成分を示し、成分Cは結着樹脂のTHFの不溶成分を
示し;(III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPC
のクロマトグラムにおいて、メインピークが分子量3,
000〜5万の領域にあり;(IV)トナー粒子の形状
係数SF−1が100〜160であり、トナー粒子の形
状係数SF−2が100〜140であることを特徴とす
る画像形成方法に関する。
なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有してお
り、(I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエステル
成分とを含み;(II)結着樹脂は、40〜99重量%
の成分A,0〜20重量%の成分B及び0〜60重量%
の成分Cを含み、成分Bと成分Cとの合計量が1〜60
重量%であり、成分Aは、結着樹脂のテトラヒドロフラ
ン(THF)の可溶成分のゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)のクロマトグラムにおける分子
量100万未満の低分子量成分及び中分子量成分を示
し、成分Bは結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのク
ロマトグラムにおける分子量100万以上の高分子量成
分を示し、成分Cは結着樹脂のTHFの不溶成分を示
し;(III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCの
クロマトグラムにおいて、メインピークが分子量3,0
00〜5万の領域にあり;(IV)トナー粒子の形状係
数SF−1が100〜160であり、トナー粒子の形状
係数SF−2が100〜140である。
は、スチレンホモポリマーの如きビニルホモポリマーで
も良く、スチレン−アクリル共重合体の如きビニル共重
合体であっても良い。
量体としては、スチレン;o(m−,p−,)−メチル
スチレン,m(p−)−エチルスチレンの如きスチレン
系単量体;(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリ
ル酸エチル,(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)ア
クリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸オクチル,(メ
タ)アクリル酸ドデシル,(メタ)アクリル酸ステアリ
ル,(メタ)アクリル酸ベヘニル,(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル,(メタ)アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル,(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルの
如き(メタ)アクリル酸エステル系単量体;ブタジエ
ン,イソプレン,シクロヘキセン,(メタ)アクリロニ
トリル,アクリル酸アミドの如き単量体が好ましく用い
られる。これらは、単独、または、出版物ポリマーハン
ドブック第2版III−P139〜192(John
Wiley&Sons社製)に記載の理論ガラス転移温
度(Tg)が、40〜75℃を示すように単量体を適宜
混合して用いられる。理論ガラス転移温度が40℃未満
の場合にはトナーの保存安定性や耐久安定性の面から問
題が生じやすく、一方75℃を超える場合はトナーの定
着温度の上昇をもたらす。特にフルカラー画像を形成す
るためのカラートナーの場合においては各色トナーの定
着時の混色性が低下し色再現性に乏しく、更にOHP画
像の透明性が低下するため好ましくない。
ーションクロマトグラフィ(GPC)により測定され
る。具体的なGPCの測定方法としては、バインダー樹
脂又はバインダー樹脂を含有するトナーをテトラヒドロ
フラン(THF)に溶解した溶液をポア径が0.2μm
の耐溶剤性メンブランフィルターで濾過してサンプル溶
液を調製し、測定装置として例えばウォーターズ社製1
50Cを用いて測定する。この時、サンプル溶液は、バ
インダー樹脂基準で0.05〜0.6wt%となる様に
調整し、サンプル溶液の注入量は50〜200μlとす
る。カラム構成は例えば昭和電工製A−801、80
2、803、804、805、806、807を連結し
標準ポリスチレン樹脂の検量線を用い分子量分布を測定
し得る。
注入
する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料
により作製された検量線の対数値とカウント数との関係
から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料と
しては、例えばPressrue Chemical
Co.製或いは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10
2 、2.1×103 、4×103 、1.75×104 、
5.1×104 、1.1×105 、3.9×105 、
8.6×105 、2×106 、4.48×106のもの
を用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料
を用いるのが適用である。検出器にはRI(屈折率)検
出器を用いる。GPCのクロマトグラムの一例を図1に
示す。
HF可溶分のGPCにおける分子量1,000,000
以上のB成分の重量%が、全バインダー樹脂を基準とし
て0〜20重量%であり、これよりも多いと耐高温オフ
セット性は良好なものの、低温定着が低下する。B成分
の重量%とは、以下の様にして算出したものである。
ろ紙に仕込み、THF200mlにて20時間ソックス
レー抽出する。その後円筒ろ紙を取り出し、30〜40
℃で充分に真空乾燥して残渣重量を測定する。
剤、外添剤等の、バインダー樹脂以外の成分を含有する
ため、これらの含有量とこれらがTHFにて可溶か不溶
かを考慮してバインダー樹脂のTHF不溶分(C成分)
を算出する。
インダー樹脂の分子量分布を測定し、バインダー樹脂の
THF可溶分を基準として分子量1,000,000以
上のB成分の面積%を算出する。この際、算出した面積
%が重量%と同じであると仮定し、(THF不溶分も含
めた)全バインダー樹脂を基準とした重量%に換算す
る。
THFに可溶な成分(例えば、THFに可溶なワックス
等)が使用されている場合には、その成分の使用量及び
分子量を考慮して、成分A又は/及び成分Bからバイン
ダー樹脂以外のTHFに可溶な成分の重量を差し引いて
バインダー樹脂成分中の成分A及び成分Bの割合を求め
る。
を基準とした分子量1,000,000以上のB成分の
重量%とする。
脂のTHF不溶分(C成分)が全バインダー樹脂を基準
として0〜60重量%である。これよりも多いと低温定
着が低下する。THF不溶分が0重量%であっても、B
成分が1〜20重量%の範囲にあれば耐オフセット性、
多数枚耐久性は良好となる。
量は1〜60重量%であり、好ましくは5〜58重量%
であることが良い。B成分とC成分の合計量が1重量%
よりも小さい場合には、耐高温オフセット性、耐ブロッ
キング性、現像性が低下し、一方、60重量%を超える
場合には、定着性が低下する。
な樹脂成分)は、スチレンの如き単量体とジビニルベン
ゼンの如き架橋剤を共重合させる方法や、不飽和ポリエ
ステルの共存下で単量体及び必要に応じて架橋剤を重合
させる方法により得ることができる。
成分及び/又はC成分には、ポリエステル成分が含まれ
ることが好ましい。ポリエステル成分の含有量はB成分
及びC成分の合計重量を基準にして0.02〜90重量
%、好ましくは0.2〜80重量%、さらに好ましくは
1〜70重量%である。0.02重量%よりもポリエス
テル成分の含有量が低いと耐ブロッキング性、現像性が
低下し、90重量%を超えると現像特性が低下する。ポ
リエステル成分は、バインダー樹脂の重量を基準とし
て、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは
0.1〜10重量%、最も好ましくは0.1〜5重量%
含まれているのが、現像特性及び環境安定性の点で良
い。B成分及びC成分中に含まれるポリエステル成分
は、例えば以下に様にして定性及び定量することができ
る。
ナー粒子又はトナーを前述したTHFによるソックスレ
ー抽出をし、その後乾燥した残渣中の樹脂成分を核磁気
共鳴スペクトル(1 H−NMR、13C−NMR)、赤外
吸収スペクトル(IR)、紫外吸収スペクトル(U
V)、質量スペクトル(MS)等のスペクトル分析、元
素分析、その他化学分析(例えば酸価、水酸基価の測
定)など様々な方法により分析すればよい。ポリエステ
ル成分の構造中に有する水酸基やカルボキシル基と反応
する染料等をポリエステル成分に結合させ、可視スペク
トル分析する方法なども適用することができる。これら
の分析手段は単独でも複数組み合わせてもよい。
量は、例えばGPCに直接IRが接続されたGPC−I
Rによる分析で行なってもよいし、例えば下記に示す分
取HPLC装置を使ってGPCの結果を正確に反映する
様に条件設定し、B成分をまず分取して前記した様な分
析手段で行なえば良い。
C LC−908型(日本分析工業社製) 分取カラム:JAIGEL−1H〜6H、JAIGEL
−LS205(日本分析工業社製)から適宜選択 分取後の試料の確認は、前述したGPCの測定法に従
う。
を充分に乾燥した後、単独の、あるいは混合した溶媒で
分別抽出し、ポリエステル成分の定量を行なう方法も採
用することができる。
含有するB成分及びC成分は反応性ポリエステルから生
成することができる。
ソフタル酸、フタル酸、アジピン酸、マレイン酸、コハ
ク酸、セバシン酸、チオジクリコール酸、ジクリコール
酸、マロン酸、グルタン酸、ピメリン酸、スベリン酸、
アゼライン酸、しょうのう酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸、トリメリット酸の如き多塩基酸と;エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロ
ヘキサン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)ベン
ゼン、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェ
ノールA、水素添加ビスフェノール、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトールの如き多価アルコール
類とを縮合重合したものが挙げられる。得られた縮合重
合体(反応性ポリエステル)はその主鎖又は側鎖に反応
性基を有するものである。反応性基とは、カルボン酸
(又はその塩)、スルホン酸(又はその塩)、エチレン
イミノ酸、エポキシ基、イソシアネート基、二重結合、
酸無水物、ハロゲン原子が挙げられる。この反応性ポリ
エステルをお互いに反応させるか、あるいは多官能性の
架橋剤(例えば多価アルコール、多塩基酸など)と反応
させるか、反応性ポリエステルとビニル系単量体を反応
(例えば共重合など)させることにより、B成分及びC
成分を得ることができる。例えばモノマー組成物から重
合法により直接トナー粒子を生成する場合には、反応性
ポリエステルとして不飽和ポリエステルを用い、これと
ビニル系単量体(必要に応じてジビニルベンゼン等の架
橋剤も含む)を共重合することによりB成分やC成分を
得ることができる。この場合には、トナー粒子の表面
(外殻)をポリエステル成分を含有するB成分やC成分
で形成することが容易であり、耐ブロッキング性、耐オ
フセット性が特に優れたトナー粒子を得ることが可能で
ある。
多官能ビニルモノマーを使用するのが好ましい。多官能
ビニルモノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、
ジビニルナフタレンのような芳香族ジビニル化合物;エ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコール
メタクリレート、1、3−ブタンジオールジメタクリレ
ートのような二重結合を2個有するカルボン酸エステ
ル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルス
ルフィド、ジビニルスルホンの如きジビニル化合物、;
及び3個以上のビニル基を有する化合物が挙げられる。
これらは単独もしくは混合して使用できる。
は、あまり分子量が低すぎると架橋反応にあずからない
ポリエステルがトナー粒子表面に存在してしまうことが
あり、耐ブロッキング性が低下することがある。また、
あまり高分子量であると、重合法により直接トナー粒子
を得る場合には、ビニル系単量体への該反応性ポリエス
テルの溶解が困難となるため、トナー粒子の製造が困難
となる。従って、反応性ポリエステルの重量平均分子量
は、3,000〜100,000が特に性能の優れたト
ナーを得るのに好適である。反応性ポリエステルが不飽
和ポリエステルの場合も、重量平均分子量(Mw)が
3,000〜100,000が良く、特に、MWが3,
000〜30,000であるとビニル系単量体との反応
により好ましい電子写真特性のB成分及びC成分を生成
し得るので良い。
B成分とし成分を合計重量で5乃至58重量%含有して
いることが耐高温オフセット性の向上及び耐ブロッキン
グ性の向上の点で好ましい。より好ましくは、結着樹脂
は、B成分を2〜15重量%(さらに好ましくは、2〜
10重量%)含有し、C成分を3〜55重量%(さらに
好ましくは5〜45重量%)含有するのが良い。又、B
成分とC成分の合計重量が7〜49重量%であり、結着
樹脂のTHF可溶分が少なくとも50重量%を越えてい
ることが低温定着性及び混色性の点で好ましい。
応性を有する不飽和ポリエステルから生成された場合に
は、不飽和ポリエステルは、下記ビスフェノールA誘導
体ユニットを有していることが電子写真特性及び定着性
の点で好ましい。
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である)。
エステルは、ビニル基(反応性の二重結合)を有するジ
カルボン酸として、マレイン酸、マレイン酸無水物、マ
レイン酸エステル、フマル酸又はフマル酸エステルと二
価のアルコール成分とを縮重合して生成されたものが良
く、特に、二価のアルコール成分としては下記式(A)
で示されるビスフェノールA誘導体が好ましい。
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である)。
類の重合体に限定されるわけではない。例えば反応性ポ
リエステルを同時に二種以上用いることや、ビニル系重
合体を二種類以上用いても良い。さらに全く種類の異な
る反応性の無いポリエステル、エポキシ樹脂、ポリカー
ボネート、ポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニル、ポリアルキルビニルエーテル、ポリアルキルビ
ニルケトン、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリルエス
テル、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、ナイロン、ポリウレタン如き重合体を必
要に応じてバインダー樹脂に添加しても良い。
F可溶分は、GPCの分子量分布において、分子量3,
000〜50,000の領域にメインピークを有してい
る。より好ましくは、分子量3,000〜40,00
0、最も好ましくは10,000〜30,000の領域
にメインピークを有することが低温定着性、多数枚耐久
性の点でより好適である。分子量が3,000よりも小
さいと高温オフセットやブロッキングを生じることがあ
り、分子量が50,000よりも大きいと低温定着が低
下する。
平均分子量が100,000以上有していることが耐高
温オフセット性を向上させる上で好ましい。
準にして40〜99重量%含有しているが、より好まし
くは42〜95重量%、最も好ましくは51〜93重量
%含有しているのが定着性の点で好ましい。特に、結着
樹脂のTHF可溶分の重量を基準にしてGPCのクロマ
トグラムの面積比で分子量1000,000以上の成分
を0〜20%(より好ましくは0.5〜15%)、分子
量50,000〜1000,000の成分を15〜45
%(より好ましくは20〜40%)、分子量50,00
0以下の成分を45〜85%(より好ましくは50〜7
9%)有していることが、耐高温オフセット性及び低温
定着性を良好に満足する点で好ましい。
体が70重量%以上であり、より好ましくは75重量%
以上、さらに好ましくは85重量%以上含有するもので
あり、この範囲内であればポリエステルの如き他の重合
体を含有していてもよいが、ビニル系単量体から得られ
る重合体の含有量が70重量%未満となると環境安定
性、低温定着性が低下するため好ましくない。
たポリエステル成分の分析方法と同様にして行なえば良
い。
を含有している。
えばパラフィンワックス及びその誘導体、マイクロクリ
スタリンワックス、及びその誘導体、フィッシャートロ
プシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワック
ス及びその誘導体、カルナバワックス及びその誘導体な
どで、誘導体には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロ
ック共重合物、グラフト変性物を含む。その他、高級脂
肪酸およびその金属塩、高級脂肪族アルコール、高級脂
肪族エステル、脂肪族アミドワックス、ケトン、硬化ヒ
マシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワック
ス、鉱物系ワックス、ペトロラクタムが挙げられる。
り測定されるDSC吸熱曲線において、昇温時に40〜
150℃の領域に吸熱メインピークを有することが好ま
しい。上記温度領域に吸熱メインピークを有することに
より、低温定着に大きく貢献しつつ、離型性をも効果的
に発現する。該最大吸熱ピークが40℃未満であるとワ
ックスの自己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オフ
セット性が低下するとともに、グロスが高くなりすぎ
る。一方、該最大吸熱ピークが150℃を越えると定着
温度が高くなるとともに、定着画像表面を適度に平滑化
せしめることが困難となる。特にカラートナーに用いた
場合には混色性低下の点から好ましくない。さらに、水
系媒体中で造粒/重合を行ない重合方法により直接トナ
ーを得る場合、該最大吸熱ピーク温度が高いと主に造粒
中にワックス成分が析出する等の問題を生じ好ましくな
い。
は、「ASTM D 3418−8」に準じて行なう。
測定には、例えばパーキンエルマー社製DSC−7を用
いる。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点
を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用
いる。測定サンプルにはアルミニウム製のパンを用い、
対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで
測定を行なう。
曲線において、温度45〜145℃(最も好ましくは、
50〜100℃)に吸熱メインピークを有することが好
ましい。特にカラートナーの場合は、吸熱メインピーク
が50〜100℃にあるのが混色性及び耐オフセット性
の点で良い。
の添加量は特に限定されないが、一般にトナーに対して
2〜30重量%(より好ましくは3〜25重量%)が好
ましい。
えない範囲で酸化防止剤が添加されていても良い。
は、透過電子顕微鏡(TEM)を用いた断層面観察にお
いて、表面がポリエステル成分を含有するバインダー樹
脂で形成されており、その内部にビニル単量体から得ら
れるバインダー樹脂とワックスが存在し、ワックスがバ
インダー樹脂と相溶しない状態で、図2に示す如く実質
的に球状及び/又は紡錘形で島状に分散されている構造
を有していることが好ましい。バインダー樹脂中にワッ
クスを内包化し、かつ、表面をポリエステル成分を含有
するバインダー樹脂で形成することにより、多量のワッ
クスをトナー粒子が含有していても、トナーの劣化や画
像形成装置への汚染を防止することができるので、良好
な摩擦帯電性が維持され、デジタル潜像を忠実に現像し
たトナー画像を長期にわたって形成することが可能であ
る。また、加熱加圧時には多量のワックスが効率良く作
用するため、低温定着性と耐オフセット性を満足なもの
とする。
としては、常温硬化性のエポキシ樹脂中にトナー粒子を
十分分散させた後、温度40℃の雰囲気中で2日間硬化
させる。得られた硬化物を四三酸化ルテニウム、必要に
より四三酸化オスミウムを併用し染色を施した後、ダイ
ヤモンド歯を備えたミクロトームを用い薄片状のサンプ
ルを切り出し透過電子顕微鏡(TEM)を用いたトナー
粒子の断層形態を測定する。ワックスをコアとし、バイ
ンダー樹脂を外殻とする構造は、ワックスと樹脂との若
干の結晶化度の違いを利用して材料間のコントラストを
付けるため四三酸化ルテニウム染色法を用いる。後記の
実施例で得られたトナー粒子をTEMにて断層面観察し
たところ、図2(a)の如くワックスがバインダー樹脂
中に球状(及び/又は紡錘形)で島状に存在していた。
装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜160
(好ましくは、100〜140)であり、形状係数SF
−2の値が100〜140(好ましくは、100〜12
0)である。
示すSF−1とは、例えば日立製作所製FE−SEM
(S−800)を用いた倍率500倍に拡大したトナー
像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報は
インターフェースを介して例えばニコレ社製画像解析装
置(Luzex III)を導入し解析を行ない、下式
より算出し得られた値を形状係数SF−1と定義する。
AREAはトナー粒子の投影面積を示す〕。
算出して得られた値をいう。
Aはトナー粒子の投影面積を示す〕。
度合を示し、形状係数SF−2は、トナー粒子の凹凸の
度合を示している。
F−2が小さくなった場合、クリーニング不良が発生し
易くなったり、また、長期間使用した際に外添剤がトナ
ー粒子表面に埋没し易くなったりし、結果的に画質の劣
化を招くことが多かった。本発明においてはトナー粒子
表面をポリエステル成分を含有するB成分及び/又はC
成分で形成することによりトナー粒子に適度な強度を与
えているので、これらの問題を未然に防止することがで
きる。
トナー粒子の形状が不定形となる為、トナーの帯電分布
がブロードになると共に、現像器内でトナー粒子表面が
磨砕され易くなる為、画像濃度低下や画像カブリの一因
となる。また、画像形成装置に中間転写体を用いる場
合、静電荷像担持体から中間転写体への転写時における
トナー像の転写効率の低下が認められ、さらに、中間転
写体から転写材への転写時におけるトナー像の転写効率
の低下も認められる。
ナー粒子の形状係数SF−2は、100〜140であ
り、さらに好ましくは(SF−2)/(SF−1)の値
が1.0以下であるのが良い。トナー粒子の形状係数S
F−2が140を超え(SF−2)/(SF−1)の値
が1.0を超える場合、トナー粒子の表面が滑らかでは
なく、多数の凹凸をトナー粒子が有しており、静電荷像
担持体から中間転写体への転写時及び中間転写体から転
写材への転写時に転写効率が低下する傾向にある。
ーの形状係数SF−1及びSF−2を測定しても、外添
剤の粒径が非常に小さいか、または粒径の粗い外添剤が
存在したとしてもトナー粒子の個数と比較して非常に少
ないために、トナー粒子の形状係数SF−1及びSF−
2と実質的に相違しないものである。
写体を使用する場合、転写工程が2回行なわれるため、
転写効率の低下はトナーの利用効率の低下を招きやす
い。デジタルフルカラー複写機やデジタルフルカラープ
リンターにおいては、色画像原稿を予めB(ブルー)フ
ィルター、G(グリーン)フィルター、R(レッド)フ
ィルターを用い色分解した後、感光体上に20〜70μ
mのドット潜像を形成しY(イエロー)トナー、M(マ
ゼンタ)トナー、C(シアン)トナー、B(ブラック)
トナーの各色トナーを用いで原色混合作用を利用し原稿
に忠実な多色カラー画像を再現する必要がある。この
際、感光体上又は中間転写体上には、Yトナー、Mトナ
ー、Cトナー、Bトナーが原稿やCRTの色情報に対応
して多量にトナーが乗るため各カラートナーは、極めて
高い転写性が要求される。それを実現させる為にはトナ
ー粒子の形状係数SF−1及びSF−2が上記条件を満
足しているトナー粒子が好ましい。
実に現像するために、トナー粒子は、重量平均径が4〜
9μm(より好ましくは、4μm〜8μm)であり、個
数分布における変動係数が35%以下であることが好ま
しい。重量平均径が4μm未満のトナー粒子において
は、転写効率の低下から感光体や中間転写体上に転写残
のトナー粒子が多く、さらに、カブリ、転写不良に基づ
く画像の不均一ムラの原因となりやすい。トナー粒子の
重量平均径が9μmを超える場合には、感光体表面、中
間転写材の部材への融着が起きやすい。トナー粒子の個
数分布における変動係数が35%を超えると更にその傾
向が強まる。
て測定できる。例えばコールターカウンター法を用いて
行なう。
ンターTA−II型又はコールターマルチサイザー(コ
ールター社製)を用い、個数分布及び体積分布を出力す
るインターフェイス(日科機製)及びパーソナルコンピ
ュータを接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて
約1%NaCl水溶液を調製する。例えばISOTON
II(コールターサイエンティフィックジャパン社
製)が使用できる。測定法としては前記電解水溶液10
0〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましく
はアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行な
い、前記測定装置により、アパチャーとして例えば10
0μmアパチャーを用い、個数を基準として2〜40μ
mの粒子の粒度分布を測定して、それから本発明に係る
値を求める。
下記式から算出される。
値を示し、D1 は、トナー粒子の個数平均粒径(μm)
を示す〕。
も、粒径2μm以上の外添剤の重量及び個数がトナー粒
子よりも非常に少ないため、トナー粒子と実質に同じ値
を示す。
イエロー着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン着色剤が挙
げられ、黒色着色剤としてカーボンブラック、磁性体ま
たは以下に示すイエロー着色剤/マゼンタ着色剤/シア
ン着色剤を混合して黒色に調色されたものが利用され
る。
物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,
アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12、13、14、15、17、6
2、74、83、93、94、95、109、110、
111、128、129、147、168、180等が
好適に用いられる。
物,ジケトピロロピロール化合物,アンスラキノン,キ
ナクリドン化合物,塩基染料レーキ化合物,ナフトール
化合物,ベンズイミダゾロン化合物,チオインジゴ化合
物,ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、4
8;2、48;3、48;4、57;1、81;1、1
44、146、166、169、177、184、18
5、202、206、220、221、254が特に好
ましい。
化合物及びその誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染
料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.
ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、
15:3、15:4、60、62、66等が好適に利用
できる。
固溶体の状態で用いることができる。着色剤は、色相,
彩度,明度,耐候性,OHP透明性,トナー粒子中への
分散性の点から選択される。該着色剤の添加量は、結着
樹脂100重量部に対し1〜20重量部使用するのが好
ましい。
は、他の着色剤と異なり、結着樹脂100重量部に対し
40〜150重量部使用するのが好ましい。
も良い。荷電制御剤としては公知のものが利用でき、特
に帯電スピードが速く、且つ、一定の帯電量を安定して
維持できる荷電制御剤が好ましい。更に、トナー粒子を
直接重合法を用いる場合には、重合阻害性が無く水系分
散媒体への可溶化物の無い荷電制御剤が特に好ましい。
具体的化合物としては、ネガ系荷電制御剤としてサリチ
ル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナ
フトエ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族カルボン酸の金
属化合物;スルホン酸又はカルボン酸基を側鎖に持つ高
分子型化合物;ホウ素化合物;尿素化合物;ケイ素化合
物;カリークスアレーン等が挙げられる。ポジ系荷電制
御剤として、四級アンモニウム塩;該四級アンモニウム
塩を側鎖に有する高分子型化合物;グアニジン化合物;
イミダゾール化合物等が挙げられる。該荷電制御剤は樹
脂100重量部に対し0.5〜10重量部使用すること
が好ましい。しかしながら、本発明において荷電制御剤
の添加は必須ではなく、二成分現像方法を用いた場合に
おいては、キャリヤーとの摩擦帯電を利用し、非磁性一
成分ブレードコーティング現像方法を用いた場合におい
ては、ブレード部材やスリーブ部材との摩擦帯電を積極
的に利用することでトナー粒子中に必ずしも荷電制御剤
を含む必要はない。
樹脂,低軟化点物質からなる離型剤(ワックス),着色
剤,荷電制御剤等を加圧ニーダーやエクストルーダー又
はメディア分散機を用い均一に分散せしめた後、機械的
又はジェット気流下でターゲットに衝突させ、所望のト
ナー粒径に微粉砕化せしめた後(必要により、トナー粒
子の平滑化及び球形化の工程を付加)、更に分級工程を
経て粒度分布をシャープにせしめトナーにする粉砕方法
によるトナーの製造方法の他に、特公昭56−1394
5号公報等に記載のディスク又は多流体ノズルを用い溶
融混合物を空気中に霧化し球状トナーを得る方法や、特
公昭36−10231号公報、特開昭59−53856
号公報、特開昭59−61842号公報に述べられてい
る懸濁重合方法を用いて直接トナーを生成する方法や、
単量体には可溶で得られる重合体が不溶な水系有機溶剤
を用い直接トナーを生成する分散重合方法又は水溶性極
性重合開始剤存在下で直接重合しトナーを生成するソー
プフリー重合法に代表される乳化重合方法等を用いトナ
ーを製造することが可能である。
ては、ルーゼックスで測定したトナーの形状係数である
SF−1やSF−2を所望の範囲に納めることが困難で
あり、溶融スプレー法においては、SF−1値を100
〜160に納めることが出来ても、得られたトナー粒子
の粒度分布が広くなりやすい。他方、分散重合法におい
ては、得られるトナーは極めてシャープな粒度分布を示
すが、使用する材料の選択が狭いことや有機溶剤の利用
が廃溶剤の処理や溶剤の引火性に関する観点から製造装
置が複雑で煩雑化しやすい。ソープフリー重合に代表さ
れる乳化重合方法は、トナーの粒度分布が比較的揃うた
め有効であるが、使用した乳化剤や重合開始剤末端がト
ナー粒子表面に存在し時に環境特性を低下させやすい。
1値を100〜160にコントロールでき、比較的容易
に粒度分布がシャープで4〜9μm粒径のトナー粒子が
得られる常圧下、または、加圧下での乳化重合法又は懸
濁重合方法を用い、予め得られた重合体にメディアを用
い定形化したり、直接加圧衝突板に重合体を衝突せしめ
る方法や、更には得られた重合体を水系媒体中にて凍結
せしめたり、塩折や反対表面電荷を有する粒子をpH等
の条件を考慮することで合体し、凝集及び合一せしめて
も良い。さらに、一旦得られた重合粒子に更に単量体を
吸着せしめた後、重合開始剤を用い重合せしめるシード
重合方法を用いても良い。
重合性単量組成物の粒子を重合する直接重合方法を使用
する場合、トナー粒子の粒度分布制御や粒径の制御は、
難水溶性の無機塩や保護コロイド作用をする分散剤の種
類や添加量を変える方法や機械的装置条件(例えばロー
ターの周速、パス回数、攪拌羽根形状等の攪拌条件や容
器形状)又は、水溶液中での固形分濃度を制御すること
により所定のトナー粒子を得ることができる。
際、用いられる重合開始剤としては例えば、2,2′−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル、1,1′−アゾビ
ス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′
−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリル、アゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ系又は
アゾビス系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メチ
ルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキ
シカーボネート、クメンヒドロペルオキシド、2,4−
ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキ
シドの如き過酸化物系重合開始剤が用いられる。該重合
開始剤の使用量は、目的とする重合度により変化するが
一般的には重合性単量体に対し0.5〜20重量%用い
られる。重合開始剤の種類は、重合法により若干異なる
が、十時間半減期温度を参考に、単独又は混合して使用
される。
移動剤,重合禁止剤等を更に添加し用いても良い。
た懸濁重合法を利用する場合、用いる分散安定剤として
は、無機化合物として、リン酸三カルシウム,リン酸マ
グネシウム,リン酸アルミニウム,リン酸亜鉛,炭酸カ
ルシウム,炭酸マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸
化マグネシウム,水酸化アルミニウム,メタケイ酸カル
シウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,ベントナイ
ト,シリカ,アルミナ等が挙げられる。有機化合物とし
ては、ポリビニルアルコール,ゼラチン,メチルセルロ
ース,メチルヒドロキシプロピルセルロース,エチルセ
ルロース,カルボキシメチルセルロースのナトリウム
塩,ポリアクリル酸及びその塩,デンプン等が挙げられ
る。これらを水相に分散させて使用できる。これら分散
安定剤は、重合性単量体100重量部に対して0.2〜
20重量部を使用することが好ましい。
合、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい粒子
を得るために、分散媒体中にて該無機化合物の微粒子を
生成しても良い。例えば、リン酸三カルシウムの場合、
高速攪拌下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カ
ルシウム水溶液を混合すると良い。
0.001〜0.1重量部の界面活性剤を併用してもよ
い。これは上記分散安定剤の所期の作用を促進するため
のものであり、例えば、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウ
ム,テトラデシル硫酸ナトリウム,ペンタデシル硫酸ナ
トリウム,オクチル硫酸ナトリウム,オレイン酸ナトリ
ウム,ラウリル酸ナトリウム,ステアリン酸カリウム,
オレイン酸カルシウム等が挙げられる。
直接重合法を用いる場合においては、以下の如き製造方
法が可能である。
テル及びワックス、必要により荷電制御剤、重合開始剤
その他の添加剤を加え、ホモジナイザー、超音波分散機
等によって均一に溶解又は分散せしめた重合性単量体組
成物を、分散安定剤を含有する水系媒体中に通常の攪拌
機またはホモミキサー,ホモジナイザー等により分散せ
しめる。好ましくは重合性単量体組成物の液滴が所望の
トナー粒子のサイズを有するように攪拌速度,攪拌時間
を調整し、造粒する。その後は分散安定剤の作用によ
り、粒子状態が維持され、且つ粒子の沈降が防止される
程度の攪拌を行えば良い。重合温度は40℃以上、一般
的には50〜90℃の温度に設定して重合を行うのが良
い。重合反応後半に昇温しても良く、更に、本発明にお
ける画像形成方法における耐久性向上の目的で、未反応
の重合性単量体、副生成物等を除去するために反応後
半、又は、反応終了後に一部水系媒体を反応系から留去
しても良い。反応終了後、生成したトナー粒子を洗浄・
濾過により回収し、乾燥する。懸濁重合法においては、
通常単量体組成物100重量部に対して水300〜30
00重量部を分散媒体として使用するのが好ましい。
トナー粒子間のバラツキを少なく含有させるためには、
トナー粒子は、ビニル系単量体、不飽和ポリエステル、
着色剤及びワックスを少なくとも含有する重合性単量体
組成物を水系媒体中に分散して、重合性単量体組成物の
粒子を生成し、水系媒体中で重合性単量体組成物中のビ
ニル系単量体を重合してトナー粒子を生成するのが良
い。ビニル系単量体としては、スチレンモノマー,アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルが好ましく、
特に、ガラス転移点が40〜75℃となるようにスチレ
ンモノマーとアクリル酸エステル又は/及びメタクリル
酸エステルとを組み合わせて使用するのが良い。
ルは、カルボキシル基及びヒドロキシル基を有している
ので水系媒体中の重合性単量体組成物の粒子の表面に偏
在する傾向がある。粒子の表面に偏在した不飽和ポリエ
ステルはビニル系単量体と反応して成分B及び成分Cを
生成し、トナー粒子表面を分子量100万以上の成分B
及び/又はTHFに不溶な程高分子量化した成分Cで形
成し、トナー粒子の内部をワックスを内包している成分
Aで形成することができる。そのため耐摩擦性、耐衝撃
性に強く、多数耐久性に優れ、耐高温オフセット性及び
低温定着性に優れているトナー粒子を効率良く生成する
ことができる。成分B及び成分Cの比率を調整するため
に重合性単量体組成物は、ジビニルベンゼンの如き架橋
剤をビニル単量体100重量部に対し0.01〜2.5
重量部、より好ましくは、0.05〜1.0重量部使用
するのも好ましい。この様にして生成されたトナー粒子
においては、ビニル重合体と、ビニル重合体ユニットと
ポリエステルユニットとが結合したハイブリット成分を
トナー粒子表面に偏在させることが可能である。トナー
粒子表面にハイブリット成分を偏在させるために、不飽
和ポリエステルは重量平均分子量が3000〜10万
(より好ましくは、3000〜3万)であることが良
く、酸価が2〜20mgKOH/gであるのが良く、ま
た、直鎖状のポリエステルであるのが好ましい。
00m2 /gの疎水性シリカ微粉体、疎水性酸化チタン
微粉体又は疎水性アルミナ微粉体がトナー粒子100重
量部に対して、0.1〜4.0重量部外添されているこ
とが、流動性、環境安定性を向上させる点で好ましい。
方法を添付図面を参照しながら以下に説明する。
4−1、4−2、4−3、4−4に、それぞれシアント
ナーを有する現像剤、マゼンタトナーを有する現像剤、
イエロートナーを有する現像剤及びブラックトナーを有
する現像剤が導入され、磁気ブラシ現像方式又は非磁性
一成分方式によって静電荷像担持体(例えば感光体ドラ
ム)1に形成された静電荷像を現像し、各色トナー像が
感光体ドラム1上に形成される。
し、例えば図4に示すような現像手段を用い現像を行う
ことができる。具体的には交番電界を印加しつつ、磁気
ブラシが感光体ドラム13に接触している状態で現像を
行うことが好ましい。現像剤担持体(現像スリーブ)1
1と感光体ドラム13の距離(S−D間距離)Bは10
0〜1000μmであることがキャリア付着防止及びド
ット再現性の向上において良好である。100μmより
狭いと現像剤の供給が不十分になりやすく、画像濃度が
低くなり、1000μmを超えると磁石S1からの磁力
線が広がり磁気ブラシの密度が低くなり、ドット再現性
に劣ったり、キャリアを拘束する力が弱まりキャリア付
着が生じやすくなる。
00〜5000Vが好ましく、周波数(f)は500〜
10000Hz、好ましくは500〜3000Hzであ
り、それぞれプロセスに適宜選択して用いることができ
る。この場合、波形としては三角波、矩形波、正弦波、
あるいはDuty比を変えた波形等種々選択して用いる
ことができる。印加電圧が、500Vより低いと十分な
画像濃度が得られにくく、また非画像部のカブリトナー
を良好に回収することができない場合がある。5000
0Vを超える場合には磁気ブラシを介して、静電像を乱
してしまい、画質低下を招く場合がある。
像剤を使用することで、カブリ取り電圧(Vback)
を低くすることができ、感光体の一次帯電を低めること
ができるために感光体寿命を長寿命化できる。Vbac
kは、現像システムにもよるが150V以下、より好ま
しくは100V以下が良い。
がでるように200V〜500Vが好ましく用いられ
る。
ピードにも関係するが、キャリアへの電荷注入が起こる
ためにキャリア付着、あるいは潜像を乱すことで画質を
低下させる場合がある。10000Hzを超えると電界
に対してトナーが追随できず画質低下を招きやすい。
れ、かつキャリア付着のない現像を行うために現像スリ
ーブ11上の磁気ブラシの感光体ドラム13との接触幅
(現像ニップC)を好ましくは3〜8mmにすることで
ある。現像ニップCが3mmより狭いと十分な画像濃度
とドット再現性を良好に満足することが困難であり、8
mmより広いと、現像剤のパッキングが起き機械の動作
を止めてしまったり、またキャリア付着を十分に抑さえ
ることが困難になる。現像ニップの調整方法としては、
現像剤規制部材18と現像スリーブ11との距離Aを調
整したり、現像スリーブ11と感光体ドラム13との距
離Bを調整することでニップ幅を適宜調整する。
ラー画像の出力において、マゼンタ用、シアン用、及び
イエロー用の3個以上の現像器が使用され、本発明の現
像剤及び現像方法を用い、特にデジタル潜像を形成した
現像システムと組み合わせることで、磁気ブラシの影響
がなく、潜像を乱さないためにドット潜像に対して忠実
に現像することが可能となる。転写工程においても本発
明トナーを用いることで高転写率が達成でき、したがっ
て、ハーフトーン部、ベタ部共に高画質を達成できる。
トナーを用いることで多数枚の複写においても画質低下
のない本発明の効果が十分に発揮できる。
いることが出来る。静電荷像担持体上に形成された静電
像を現像する装置の一例を示すが必ずしもこれに限定さ
れるものではない。
光体ドラム)であり、潜像形成は電子写真プロセス手段
又は静電記録手段により形成される。24はトナー担持
体(現像スリーブ)であり、アルミニウムあるいはステ
ンレス等からなる非磁性スリーブからなる。
器21内のトナー溜りに常時接触していて、その現像ス
リーブ面近傍のトナーが現像スリーブ面にスリーブ内の
磁気発生手段の磁力で及び/又は静電気力により付着保
持される。
(μm)を1.5以下となるように設定する。好ましく
は1.0以下である。更に好ましくは0.5以下であ
る。
トナー担持体の有するトナー粒子の搬送能力を抑制し、
該トナー担持体上のトナー層を薄層化すると共に、該ト
ナー担持体とトナーの接触回数が多くなる為、該トナー
の帯電性も改善されるので相乗的に画質が向上する。
超えると、該トナー担持体上のトナー層の薄層化が困難
となるばかりか、トナーの帯電性が改善されないので画
質の向上は望めない。
Raは、JIS表面粗さ「JISB 0601」に基づ
き、表面粗さ測定器(サーフコーダSE−30H、株式
会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心線平均粗
さに相当する。具体的には、粗さ曲線からその中心線の
方向に測定長さaとして2.5mmの部分を抜き取り、
この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY
軸、粗さ曲線をy=f(x)で表わした時、次式によっ
て求められる値をミクロメートル(μm)で表わしたも
のをいう。
は、たとえばステンレス,アルミニウム等から成る円筒
状、あるいはベルト状部材が好ましく用いられる。また
必要に応じ表面を金属,樹脂等のコートをしても良く、
樹脂や金属類,カーボンブラック,帯電制御剤等の微粒
子を分散した樹脂をコートしても良い。
を静電荷像担持体の表面移動速度に対し1.05〜3.
0倍となるように設定することで、該トナー担持体上の
トナー層は適度な撹拌効果を受ける為、静電潜像の忠実
再現が一層良好なものとなる。
像担持体の表面移動速度に対し1.05倍未満である
と、該トナー層の受ける攪拌効果が不十分となり、良好
な画像形成は望めない。また、ベタ黒画像等、広い面積
にわたって多くのトナー量を必要とする画像を現像する
場合、静電潜像へのトナー供給量が不足し画像濃度が薄
くなる。逆に3.0を超える場合、上記の如きトナーの
過剰な帯電によって引き起こされる種々の問題の他に、
機械的ストレスによるトナーの劣化やトナー担持体への
トナー固着が発生、促進され、好ましくない。
り、供給部材22によって現像スリーブ上へ供給され
る。供給部材として、多孔質弾性体、例えば軟質ポリウ
レタンフォーム等の発泡材より成る供給ローラーが好ま
しく用いられる。該供給ローラーを現像スリーブに対し
て、順または逆方向に0でない相対速度をもって回転さ
せ、現像スリーブ上へのトナー供給と共に、スリーブ上
の現像後のトナー(未現像トナー)のはぎ取りをも行
う。この際、供給ローラーの現像スリーブへの当接幅
は、トナーの供給及びはぎ取りのバランスを考慮する
と、2.0〜10.0mmが好ましく、4.0〜6.0
mmがより好ましい。その一方で、トナーに対する過大
なストレスを余儀なくされ、トナーの劣化による凝集の
増大、あるいは現像スリーブ,供給ローラー等へトナー
の融着・固着が生じやすくなるが、本発明の現像法に用
いられるトナーは、流動性,離型性に優れ、耐久安定性
を有しているので、該供給部材を有する現像法において
も好ましく用いられる。また、供給部材として、ナイロ
ン,レーヨン等の樹脂繊維より成るブラシ部材を用いて
もよい。これらの供給部材は磁気拘束力を利用できない
非磁性一成分トナーを使用する一成分現像方法において
極めて有効であるが、磁性一成分トナーを使用する一成
分現像方法に使用してもよい。
部材によって薄層かつ均一に塗布される。トナー薄層化
規制部材は、現像スリーブと一定の間隙をおいて配置さ
れる金属ブレード、磁性ブレード等のドクターブレード
である。あるいは、ドクターブレードの代りに、金属,
樹脂,セラミックなどを用いた剛体ローラーやスリーブ
を用いても良く、それらの内部に磁気発生手段を入れて
も良い。
ーを圧接塗布する為の弾性ブレードや弾性ローラーの如
き弾性体を用いても良い。例えば図5において、弾性ブ
レード23はその上辺部側である基部を現像剤容器21
側に固定保持され、下辺部側をブレードの弾性に抗して
現像スリーブ24の順方向或いは逆方向にたわめ状態に
してブレード内面側(逆方向の場合には外面側)をスリ
ーブ24表面に適度の弾性押圧をもって当接させる。こ
の様な装置によると、環境の変動に対しても安定で、緻
密なトナー層が得られる。その理由は必ずしも明確では
ないが、該弾性体によって現像スリーブ表面と強制的に
摩擦される為トナーの環境変化による挙動の変化に関係
なく常に同じ状態で帯電が行われる為と推測される。
リーブや弾性ブレード上にトナーが融着し易いが、本発
明に用いられるトナーは離型性に摩擦帯電性が安定して
いるので好ましく用いられる。
せるのに適した摩擦帯電系列の材質を選択することが好
ましく、シリコーンゴム,ウレタンゴム,NBRの如き
ゴム弾性体;ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹
脂弾性体;ステンレス,鋼,リン青銅の如き金属弾性体
が使用できる。また、それらの複合体であっても良い。
求される場合には、金属弾性体に樹脂やゴムをスリーブ
当接部に当るように貼り合わせたり、コーティング塗布
したものが好ましい。
ても良く、溶融混合させても良いし、分散させても良
い。例えば、金属酸化物、金属粉、セラミックス、炭素
同素体、ウィスカー、無機繊維、染料、顔料、界面活性
剤などを添加することにより、トナーの帯電性をコント
ロールできる。特に、弾性体がゴムや樹脂等の成型体の
場合には、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化
ジルコニア、酸化亜鉛等の金属酸化物微粉末、カーボン
ブラック、一般にトナーに用いられる荷電制御剤等を含
有させることも好ましい。
ド、供給部材である供給ローラー、ブラシ部材に直流電
場及び/または交流電場を印加することによっても、ト
ナーへのほぐし作用のため現像スリーブ上の規制部材に
おいては、均一薄層塗布性、均一帯電性がより向上し、
供給部位においては、トナーの供給/はぎとりがよりス
ムーズになされ、十分な画像濃度の達成及び良質の画像
を得ることができる。
トナー担持体の母線方向の線圧として、0.1kg/m
以上、好ましくは0.3〜25kg/m、更に好ましく
は0.5〜12kg/mが有効である。これによりトナ
ーの凝集を効果的にほぐすことが可能となり、トナーの
帯電量を瞬時に立ち上げることが可能になる。当接圧力
が0.1kg/mより小さい場合、トナーの均一塗布が
困難となり、トナーの帯電量分布がブロードになりカブ
リや飛散の原因となる。また当接圧力が25kg/mを
超えると、トナーに大きな圧力がかかり、トナーが劣化
したり、トナーの凝集物が発生するなど好ましくない。
またトナー担持体を駆動させるために大きなトルクを要
するため好ましくない。
は、50〜500μmに設定され、ドクターブレードと
トナー担持体との間隙は、50〜400μmに設定され
ることが好ましい。
荷像担持体とトナー担持体との間隙αよりも薄いことが
最も好ましいが、場合によりトナー層を構成する多数の
トナーの穂のうち、一部は静電荷像担持体に接する程度
にトナー層の層厚を規制してもよい。
6により静電荷像担持体との間に交番電界を印加するこ
とによりトナー担持体から静電荷像担持体へのトナーの
移動を容易にし、更に良質の画像を得ることが出来る。
交番電界のVppは100V以上、好ましくは200〜
3000V、更に好ましくは300〜2000Vで用い
るのが良い。また、fは500〜5000Hz、好まし
くは1000〜3000Hz、更に好ましくは1500
〜3000Hzで用いられるこの場合の波形は、矩形
波、サイン波、のこぎり波、三角波等の波形が適用でき
る。また、正、逆の電圧、時間の異なる非対称交流バイ
アスも利用できる。また直流バイアスを重畳するのも好
ましい。
nO2 ,OPC,a−Siの様な光導電絶縁物質層を持
つ感光ドラムもしくは感光ベルトである。静電荷像担持
体1は図示しない駆動装置によて矢印方向に回転され
る。
シリコン感光層、又は有機系感光層を有する感光体が好
ましく用いられる。
質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する、
単一層型でもよく、又は、電荷輸送層を電荷発生層を成
分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性基体
上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されてい
る構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が特に、転写
性、クリーニング性が良く、クリーニング不良、感光体
へのトナーの融着、外添剤のフィルミングが起こりにく
い。
荷像担持体1とは非接触である方式と、ローラ等を用い
る接触型の方式がありいずれのものも用いられる。効率
的な均一帯電、シンプル化、低オゾン発生化のために図
1に示す如く接触方式のものが好ましく用いられる。
周を形成した導電性弾性層2aとを基本構成とするもの
である。帯電ローラ2は、静電荷像担持体1面に押圧力
をもって圧接され、静電荷像担持体1の回転に伴い従動
回転する。
条件としては、ローラの当接圧が5〜500g/cm
で、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時に
は、交流電圧は0.5〜5kVpp、交流周波数は50
Hz〜5kHz、直流電圧は±0.2〜±1.5kVで
あり、直流電圧のみを用いた時には、直流電圧は±0.
2〜±5kVである。
を用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。こ
れらの接触帯電手段は、高電圧が不必要になたり、オゾ
ンの発生が低減するといった効果がある。
ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、その
表面に離型性被膜をもうけても良い。離型性被膜として
は、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能
である。
えば、±0.1〜±5kV)が印加されている中間転写
体5に転写される。静電荷像担持体表面は、クリーニン
グブレード8を有するクリーニング手段9でクリーニン
グされる。
bと、その外周面に形成した中抵抗の弾性体層5aから
なる。芯金5bは、プラスチックのパイプに導電性メッ
キをほどこしたものでも良い。
ム、テフロンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、
EPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)
などの弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化
スズ、炭化ケイ素の如き導電性付与材を配合分散して電
気抵抗値(体積抵抗率)を105 〜1011Ω・cmの中
抵抗に調整した、ソリッドあるいは発泡肉質の層であ
る。
並行に軸受けさせて静電荷像担持体1の下面部に接触さ
せて配設してあり、静電荷像担持体1と同じ周速度で矢
印の反時計方向に回転する。
1色のトナー像が、静電荷像担持体1と中間転写体5と
が接する転写ニップ部を通過する過程で中間転写体5に
対する印加転写バイアスで転写ニップ域に形成された電
界によって、中間転写体5の外面に対して順次に中間転
写されていく。
10により、転写材へのトナー像の転写後に、中間転写
体5の表面がクリーニングされる。中間転写体上にトナ
ー像がある場合、トナー像を乱さないようにクリーニン
グ手段10は、中間転写体表面から離される。
中間転写体5の下面部に接触させて転写手段が配設さ
れ、転写手段7は例えば転写ローラ又は転写ベルトであ
り、中間転写体5と同じ周速度で矢印の時計方向に回転
する。転写手段7は直接中間転写体5と接触するように
配設されていても良く、またベルト等が中間転写体5と
転写手段7との間に接触するように配置されても良い。
外周を形成した導電性弾性層7aとを基本構成とするも
のである。
的な材料を用いることが可能である。中間転写体の弾性
層の体積固有抵抗値よりも小さく設定することで転写ロ
ーラへの印加電圧が軽減でき、転写材上に良好なトナー
像を形成できると共に転写材の中間転写体への巻き付き
を防止することができる。特に中間転写体の弾性層の体
積固有抵抗値が転写ローラの弾性層の体積固有抵抗値よ
り10倍以上であることが特に好ましい。
はカーボン等の導電材を分散させたポリウレタン、エチ
レン−プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)
等の体積抵抗106 〜1010Ω・cmの弾性体でつくら
れている。芯金7aには定電圧電源によりバイアスが印
加されている。バイアス条件としては、±0.2〜±1
0kVが好ましい。
が高く、転写残トナーが少ない上に、クリーニング性に
優れているので、静電荷像担持体上にフィルミングを生
じにくい。さらに、多数枚耐久試験を行っても従来のト
ナーよりも、本発明のトナーは外添剤のトナー粒子表面
への埋没が少ないため、良好な画質を長期にわたって維
持し得る。特に静電荷像担持体や中間転写体上の転写残
トナーをクリーニングブレードの如きクリーニング手段
で除去し、回収された該転写残トナーを再度利用するい
わゆるリュース機構を有する画像形成装置に好ましく用
いられる。
定着手段によって定着される。加熱加圧定着手段として
は、ハロゲンヒーター等の発熱体を内蔵した加熱ローラ
ーとこれと押圧力をもって圧接された弾性体の加圧ロー
ラーを基本構成とする熱ロール方式や、フィルムを介し
てヒーターにより加熱定着する方式(図4,5)が挙げ
られるが、本発明のトナーは定着性と耐オフセット性に
優れるので上記の如き加熱加圧定着手段と良好なマッチ
ングを示す。
するが、本発明はなんらこれらに限定されるものではな
い。
部、ジビニルベンゼン(純度55%)0.91重量部、
下記直鎖状不飽和ポリエステル4.0重量部、パラフィ
ンワックス(吸熱メインピーク75℃、数平均分子量8
30)20重量部、カーボンブラック(BET比表面積
=60m2 /g、吸油量=115ml/g)15重量
部、負荷電性制御剤(ジ−tert−ブチルサリチル酸
の鉄錯体)4.0重量部をアトライター(三井三池工機
社製)を用いて充分に混合、分散した。
重縮合物。
メチルバレロニトリル)10重量部を加えてよく撹拌
し、重合性単量体組成物を調製した。
(特殊機化工業社製)を備えた四つ口容器中にイオン交
換水500重量部と0.1MのNa3 PO4 水溶液6
50重量部を投入し、70℃に加温した。ここに、1.
0MのCaCl2 の水溶液100重量部を添加し、回転
数10000rpmで撹拌して微細な難水溶性分散安定
剤Ca3 (PO4 )2 を含む水系分媒体を調製した。
て窒素気流下70℃に保持しつつ10000rpmで7
分間撹拌を続けて、造粒を行なった。その後、撹拌をパ
ドル型撹拌翼に切り替え、70℃で5時間、80℃で5
時間重合させた。
で冷却し、これに塩酸を加えて難水溶性分散安定剤を溶
解し、濾過、水洗、乾燥を経てトナー粒子(A)を得
た。このトナー粒子(A)は、図2(a)のように、ワ
ックスはバインダー樹脂と相溶しない状態で実質的に球
状を呈し、分散していた。また、トナー粒子(A)の表
面にエステル成分が偏在していた。得られたトナー粒子
(A)は、ジビニルベンゼンで架橋されたスチレン−ア
クリル酸n−ブチル共重合体及び不飽和ポリエステルユ
ニットを有する結着樹脂100重量部に対してパライン
ワックス約10重量部、カーボンブラック約7.5重量
部、及び負荷電性制御剤約2重量部を含有していた。不
飽和ポリエステルは、スチレン及びアクリル酸n−ブチ
ルと反応し、ハイブリッド成分を形成していた。トナー
粒子の物性を表1〜3に示す。
性シリカ微粉体(BET;比表面積200m2 /g)
2.0重量部を外添し、本発明のトナー(A)とした
後、該トナー(A)6.0重量部とシリコーン樹脂コー
ト磁性フェライトキャリア(平均粒径;50μm)94
重量部とを混合して磁気ブラシ現像用二成分系現像剤
(A)を調製した。
体組成物にさらに加えることを除いて、実施例1と同様
にしてトナー粒子(B)を生成した。
との重縮合物。
(B)及び現像剤(B)を調製した。
ベンゼン(純度55%)の添加量を0.30重量部とし
た以外は、実施例2と同様にしてトナー粒子(C)、ト
ナー(C)、現像剤(C)を得た。
をそれぞれ5重量部、15重量部とした以外は、実施例
3と同様にしてトナー粒子(D)、トナー(D)、現像
剤(D)を得た。
をそれぞれ6重量部、20重量部とした以外は、実施例
3と同様にしてトナー粒子(E)、トナー(E)、現像
剤(E)を得た。
部とし、重合反応を60℃で10時間行った以外は、実
施例1と同様にしてトナー粒子(F)、トナー(F)、
現像剤(F)を得た。
和ポリエステル20重量部を使用した以外は、実施例1
と同様にして比較トナー粒子(G)、比較トナー
(G)、比較現像剤(G)を得た。
部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)の添加量を2重量部とし、重合反応を50℃で5
時間、60℃で5時間行った以外は、実施例1と同様に
して比較トナー粒子(H)、比較トナー(H)、比較現
像剤(H)を得た。
(ピーク分子量2.0万、MW=3.2万、Mw/Mn
=1.8、Tg=59℃) ・実施例1で用いた不飽和ポリエステル 2重量部 ・実施例1で用いたカーボンブラック 7.5重量部 ・実施例1で用いた負荷電性制御剤 2重量部 ・実施例1で用いたパラフィンワックス 10重量部
混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗
粉砕物をジェットミルで微粉砕し、分級して比較トナー
粒子(I)を得た。比較トナー粒子(I)を用い、実施
例1と同様にして比較トナー(I)、比較現像剤(I)
を得た。
図2(b)のように微分散状態であり、トナー粒子表面
にもワックスが確認された。
子(G)〜(I)について、物性粒度分布、形状係数の
測定結果及びTEM観察結果を表1〜3に示す。
に示す、ブラック現像器に入れ、単色モードで画出し試
験をおこなった。
ながら説明する。
導体を有する観光層1bを有し、矢印方向に回転し、対
抗し接触回転する帯電ローラー2(導電性弾性層2a、
芯金2b)により感光体ドラム1上に約−600Vの表
面電位に帯電させた。露光3は、ポリゴンミラーにより
感光体上にデジタル画像情報に応じてオン−オフさせる
ことで露光部電位が−100V、暗部電位が−600V
のデジタルな静電荷像を形成した。現像器4−4を用い
て、感光体1上に反転現像方法により静電荷像を現像
し、ブラックトナー像を得た。該トナー像は、中間転写
体5(弾性層5a、支持体として芯金5b)上に転写さ
れ中間転写体5上にトナーが形成される。感光体1上の
転写残トナーはクリーナー部材8により、残トナー容器
9中に回収した。
カーボンブラックの導電付与部材をニトリル−ブタジエ
ンラバー(NBR)中に十分分散させた弾性層5bをコ
ーティングした。該コート層5bの硬度は、「JIS
K−6301」に準拠し30度で且つ体積固有抵抗値
は、109 Ω・cmであった。感光体1から中間転写体
5への転写に必要な転写電流は約5μAであり、これは
電源より+500Vを芯金5b上に付与することで得ら
れた。
mmの芯金7b上にカーボンの導電性付与部材をエチレ
ン−プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)の
発泡体中に十分分散させたものをコーティングすること
により生成した弾性層7aを有し、弾性層7aの体積固
有抵抗値は、106 Ω・cmで、「JIS K−630
1」の基準の硬度は35度の値を示すものを用いた。転
写ローラーには電圧を印加して15μAの転写電流を流
した。
ない熱ロール方式の定着装置を用いた。この時上部ロー
ラー、下部ローラー共にフッ素系樹脂の表面層を有する
ものを使用し、ローラーの直径は60mmであった。定
着温度は150℃にし、ニップ幅を7mmに設定した。
0%RH)、高温高湿(30℃,80%RH)環境下、
8枚(A4サイズ)/分のプリントアウト速度で現像剤
(A)〜(I)の各々において、ブラックトナーを逐次
補給しながら単色での連続モード(すなわち、現像器を
休止させることなくトナーの消費を促進させるモード)
でプリントアウト試験を行い、得られたプリントアウト
画像を後述の項目について評価した。
像剤のマッチングについても評価した。
は、リュース機構により現像器に搬送し、再使用した。
とりつけ150mm/秒で定着ローラーを回転させ、温
度制御装置をとりつけて、100〜230℃の範囲で定
着ローラーの温度を変えられる様に改造した。
ー)が所定の温度に達した後に更に10分間その温度を
保持し、下部ローラー(加圧ローラー)が充分に加熱さ
れて、温度が一定になったのを確認してから行った。
プリントアウトを終了した時の画像濃度維持により評価
した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計」(マクベ
ス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分のプ
リントアウト画像に対する相対濃度を測定した。 A:非常に良好(1.40以上) B:良好(1.35以上乃至1.40未満) C:普通(1.00以上乃至1.35未満) D:悪い(1.00未満)
プリントアウト画像の白地部分の白色度と転写紙の白色
度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、画像カブリを
評価した。 A:非常に良好(1.5%未満) B:良好(1.5%以上乃至2.5%未満) C:普通(2.5%以上乃至4.0%未満) D:悪い(4%以上)
より定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率
(%)で評価した。 A:非常に良好(5%未満) B:良好(5%以上乃至10%未満) C:普通(10%以上乃至20%未満) D:悪い(20%以上)
プリントアウトし、3000枚後の画像上の汚れの程度
により評価した。 A:非常に良好(未発生) B:良好(ほとんど発生せず) C:普通 D:悪い
〔lens cleaning paper(“Dus
per”(trade name),mfd.by O
ZU paper Co.Ltd.〕により定着画像を
10回摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率が20%
以下となる最低の定着温度を最低定着温度とする。
セットが発生しない最高の定着温度を耐高温オフセット
温度とする。
トナーの固着の様子とプリントアウト画像への影響を目
視で評価した。 A:非常に良好(未発生) B:良好(ほとんど発生せず) C:普通(固着があるが、画像への影響が少ない) D:悪い(固着が多く、画像ムラを生じる)
留トナーの固着の発生状況とプリントアウト画像への影
響を目視で評価した。 A:非常に良好(未発生) B:良好(わずかに傷の発生が見られるが、画像への影
響は少ない) C:普通(固着や傷があるが、画像への影響が少ない) D:悪い(固着が多く、縦スジ状の画像欠陥を生じる)
トナーの固着状況を目視で評価した。 A:非常に良好(未発生) B:良好(表面に残留トナーの存在が認められるものの
画像への影響はない) C:普通(固着や傷があるが、画像への影響が少ない) D:悪い(固着が多く、画像欠陥を生じる)
留トナーの固着状況を目視で評価した。 A:非常に良好(未発生) B:良好(わずかに固着が見られるものの、画像への影
響はない) C:普通(固着や傷があるが、画像への影響が少ない) D:悪い(固着が多く、画像欠陥を生じる)実施例13及び比較例7
に示すものに交換し、トナー担持体面の移動速度が静電
潜像担持体面の移動速度に対し、3.0倍となるように
設定し、トナー(A)と比較用トナー(G)の各々を逐
次補給しながら単色での間歇モード(すなわち、1枚プ
リントアウトする毎に10秒間現像器を休止させ、再起
動時の現像装置の予備動作でトナーの劣化を促進させる
モード)により前記実施例と同様に評価を行った。
は1.5で、トナー規制ブレードは、リン青銅ベース板
にウレタンゴムを接着し、トナー担持体との当接面をナ
イロンによりコートしたものを用いた。また、加熱定着
装置Hには図6及び図7に示した定着装置を用い、加熱
体31の検温素子31dの表面温度は130℃、加熱体
21−シリコンゴムの発泡体を下層に有するスポンジ加
圧ローラー33間の総圧は8kg、加圧ローラーとフィ
ルムのニップは6mmとし、定着フィルム32には、転
写材との接触面にPTEF(高分子量タイプ)に導電性
物質を分散させた低抵抗の離型層を有する厚さ60μm
の耐熱性ポリイミドフィルムを使用した。以上の評価結
果を表6に示す。
ン社製)にリュース機構を取り付け改造して用いた。具
体的には、図8において、感光体ドラム60上の未転写
トナーを該感光体ドラムに当接しているクリーナー61
の弾性ブレード62によりかき落とした後、クリーナー
ローラーによってクリーナー内部へ送り、更にクリーナ
ースクリュー63を経て、搬送スクリューを設けた供給
用パイプ64によってホッパー65を介して現像器26
に戻し、再度、回収トナーを利用するシステムを取り付
け、一次帯電ローラー67としてナイロン樹脂で被覆さ
れた導電性カーボンを分散したゴムローラー(直径12
mm,当接圧50g/cm)を使用し、静電潜像担持体
にレーザー露光(600dpi)により暗部電位VD =
−700V、明部電位VL =−200Vを形成した。ト
ナー担持体として表面にカーボンブラックを分散した樹
脂をコートした表面粗度Raが1.1を呈する現像スリ
ーブ68を感光体ドラム面の移動速度に対して1.1倍
となる様に設定し、次いで、感光体ドラムと該現像スリ
ーブとの間隙(S−D間)を270μmとし、トナー規
制部材としてウレタンゴム製ブレードを当接させて用い
た。現像バイアスとして直流バイアス成分に交流バイア
ス成分を重畳して用いた。また加熱定着装置の設定温度
は150℃でした。
0%RH)、高温高湿(30℃,80%RH)環境下、
12枚(A4サイズ)/分のプリントアウト速度で、ト
ナー(A)と比較用トナー(G)の各々を逐次補給しな
がら間歇モード(すなわち、1枚プリントアウトする毎
に10秒間現像器を休止させ、再軌道時の予備動作でト
ナーの劣化を促進させるモード)でプリントアウト試験
を行い、得られたプリントアウト画像を後述の項目につ
いて評価した。
ナーとのマッチングについても評価した。
度を16枚(A4サイズ)/分とした以外は、実施例1
4と同様にし、前記トナー(A)を逐次補給しながら連
続モード(すなわち、現像器を休止させることなくトナ
ーの消費を促進させるモード)でプリントアウト試験を
行った。
について評価すると共に、用いた画像形成装置とのマッ
チングについても評価した。その結果、いずれの項目に
ついても良好であった。
ロー着色剤(C.I.ピグメントイエロー13)6重量
部、マゼンタ着色剤(C.I.ピグメントレッド57:
1)6重量部、シアン着色剤(C.I.ピグメントブル
ー15:3)6重量部を使用してそれぞれイエロートナ
ー粒子、マゼンタトナー粒子及びシアントナー粒子をそ
れぞれ調製した。
ゼンタトナー、シアントナー、イエロー現像剤、マゼン
タ現像剤及びシアン現像剤を調製し、それぞれ現像器4
−1、4−2及び4−3に入れ、実施例1の現像剤〔ト
ナー(A)〕が入っている現像器4−4と供に使用して
フルカラーモードで画出し試験をおこなった。オイルレ
ス定着でも、オフセットを生じることなく鮮明なフルカ
ラー画像が得られ、充分な混合性を有していることが判
明した。
めて良好な低温定着性と耐オフセット性の両立が可能で
あり、また、高品位な画像を長期に渡って形成すること
ができる。さらに、画像形成装置とのマッチングも好適
なものとなる。
可溶成分のGPCのクロマトグラムを示す。
トナー粒子断面の一例を示す模式図である。
一例の概略的説明図である。
像装置の要部の拡大横断面図である。
像装置の要部の拡大横断面図である。
部の分解斜視図である。
駆動時のフィルム状態を示した要部の拡大横断面図であ
る。
例の概略的説明図である。
Claims (62)
- 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及びワックスを少なく
とも含有しているトナー粒子を有する静電荷像現像用ト
ナーであり、 (I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエステル成分
とを含み; (II)結着樹脂は、40〜99重量%の成分A,0〜
20重量%の成分B及び0〜60重量%の成分Cを含
み、成分Bと成分Cとの合計量が1〜60重量%であ
り、成分Aは、結着樹脂のテトラヒドロフラン(TH
F)の可溶成分のゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)のクロマトグラムにおける分子量100
万未満の低分子量成分及び中分子量成分を示し、成分B
は結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのクロマトグラ
ムにおける分子量100万以上の高分子量成分を示し、
成分Cは結着樹脂のTHFの不溶成分を示し; (III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのクロ
マトグラムにおいて、メインピークが分子量3,000
〜5万の領域にあり; (IV)トナー粒子の形状係数SF−1が100〜16
0であり、トナー粒子の形状係数SF−2が100〜1
40であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 【請求項2】 結着樹脂は、ビニル重合体成分のビニル
重合体ユニットとポリエステル成分のポリエステルユニ
ットとが相互に結合しているハイブリット成分を含有し
ている請求項1のトナー。 - 【請求項3】 B成分は、ポリエステル成分を0〜90
重量%(B成分の重量を基準とする)含み、C成分は、
ポリエステル成分を0〜90重量%(C成分の重量を基
準とする)含み、B成分及びC成分のポリエステル成分
の合計量が0.02〜90重量%(B成分とC成分の合
計量を基準とする)である請求項1又は2のトナー。 - 【請求項4】 結着樹脂は、ポリエステル成分を0.1
〜20重量%(結着樹脂の重量を基準とする)含んでい
る請求項1乃至3のいずれかのトナー。 - 【請求項5】 結着樹脂は、ポリエステル成分を0.1
〜10重量%(結着樹脂の重量を基準とする)含んでい
る請求項1乃至3のいずれかのトナー。 - 【請求項6】 結着樹脂は、ポリエステル成分を0.1
〜5重量%(結着樹脂の重量を基準とする)含んでいる
請求項1乃至3のいずれかのトナー。 - 【請求項7】 結着樹脂はポリエステル成分を0.1〜
20重量%(結着樹脂の重量を基準とする)含んでお
り、B成分は、ポリエステル成分を0〜90重量%(B
成分の重量を基準とする)含み、C成分は、ポリエステ
ル成分を0〜90重量%(C成分の重量を基準とする)
含み、B成分及びC成分のポリエステル成分の合計量
が、0.02〜90重量%(B成分とC成分の合計量を
基準とする)である請求項1乃至6のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項8】 結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCの
クロマトグラムにおいて、メインピークが分子量3,0
00〜4万の領域にある請求項1乃至7のいずれかのト
ナー。 - 【請求項9】 結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCの
クロマトグラムにおいて、メインピークが分子量1万〜
3万の領域にある請求項1乃至7のいずれかのトナー。 - 【請求項10】 結着樹脂のTHFの可溶成分は、重量
平均分子量が10万以上である請求項1乃至9のいずれ
かのトナー。 - 【請求項11】 A成分は、ビニル重合体成分を70重
量%以上(A成分の重量を基準とする)有している請求
項1乃至10のいずれかのトナー。 - 【請求項12】 A成分は、ビニル重合体成分を75重
量%以上(A成分の重量を基準とする)有している請求
項1乃至10のいずれかのトナー。 - 【請求項13】 A成分は、ビニル重合体成分を85重
量%以上(A成分の重量を基準とする)有している請求
項1乃至10のいずれかのトナー。 - 【請求項14】 結着樹脂は、B成分とC成分とを合計
量で5乃至58重量%(結着樹脂の重量を基準とする)
有している請求項1乃至13のいずれかのトナー。 - 【請求項15】 結着樹脂は、B成分を2〜15重量%
(結着樹脂の重量基準)有し、C成分を3〜55重量%
(結着樹脂の重量基準)有している請求項1乃至13の
いずれかのトナー。 - 【請求項16】 結着樹脂は、B成分を2〜10重量%
(結着樹脂の重量を基準とする)有し、C成分を5〜4
5重量%(結着樹脂の重量を基準とする)有し、B成分
とC成分の合計量が7〜49重量%である請求項1乃至
13のいずれかのトナー。 - 【請求項17】 トナー粒子は、重量平均粒径が4〜8
μmであり、個数分布における変動係数が35%以下で
ある請求項1乃至16のいずれかのトナー。 - 【請求項18】 トナー粒子は、個数分布における変動
係数が20〜30%である請求項1乃至17のいずれか
のトナー。 - 【請求項19】 トナー粒子は、形状係数SF−1が1
00〜140であり、形状係数SF−2が100〜12
0である請求項1乃至18のいずれかのトナー。 - 【請求項20】 ワックスはDSCの吸熱曲線において
温度40〜150℃の領域に吸熱メインピークを有する
請求項1乃至19のいずれかのトナー。 - 【請求項21】 ワックスは、DSCの吸熱曲線におい
て温度45〜145℃の領域に吸熱メインピークを有す
る請求項1乃至19のいずれかのトナー。 - 【請求項22】 ワックスは、DSCの吸熱曲線におい
て温度50〜100℃に吸熱メインピークを有する請求
項1乃至19のいずれかのトナー。 - 【請求項23】 結着樹脂のビニル重合体成分は架橋剤
で架橋されている請求項1乃至22のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項24】 ビニル重合体成分はスチレン−アクリ
ル共重合体成分又はスチレン−メタアクリル共重合体成
分である請求項1乃至23のいずれかのトナー。 - 【請求項25】 ポリエステル成分は、下記ビスフェノ
ールA誘導体ユニットを有する請求項1乃至24のいず
れかのトナー。 【外1】 (式中、Rはエチレン又はプロピレン基であり、x及び
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である。) - 【請求項26】 ポリエステル成分は、ビニルユニット
を有する不飽和ポリエステル成分を有している請求項1
乃至25のいずれかのトナー。 - 【請求項27】 トナー粒子は、ビニル単量体,不飽和
ポリエステル,着色剤及びワックスを少なくとも含有す
る重合性単量体組成物を水系媒体中に分散して重合性単
量体組成物の粒子を生成し、水系媒体中で重合性単量体
組成物の粒子中のビニル単量体を重合して生成したビニ
ル重合体成分,ポリエステル成分,着色剤及びワックス
を含有している樹脂粒子を有している請求項1乃至26
のいずれかのトナー。 - 【請求項28】 重合性単量体組成物は、スチレンモノ
マー,アクリル酸エステルモノマー,ジビニルベンゼ
ン,不飽和ポリエステル,着色剤,ワックス及び重合開
始剤を少なくとも含有しており、樹脂粒子はビニル重合
体及びビニル重合体ユニットと不飽和ポリエステルユニ
ットとが結合したハイブリット成分を含有している請求
項1乃至27のいずれかのトナー。 - 【請求項29】 不飽和ポリエステルは重量平均分子量
が3000〜10万である請求項1乃至28のいずれか
のトナー。 - 【請求項30】 不飽和ポリエステルは酸価が2〜20
mgKOH/gである請求項1乃至29のいずれかのト
ナー。 - 【請求項31】 不飽和ポリエステルは、二価のアルコ
ール成分とビニル基を有する二価のジカルボン酸成分と
の重縮合物である請求項1乃至30のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項32】 不飽和ポリエステルは、下記式(A)
で示されるビスフェノールA誘導体とビニル基を有する
二価のジカルボン酸成分との重縮合物である請求項1乃
至31のいずれかのトナー。 【外2】 (式中、Rはエチレン又はプロピレン基であり、x及び
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
は2〜10である。) - 【請求項33】 ビニル基を有する二価のジカルボン酸
がフマル酸,マレイン酸又はマレイン酸無水物であり、
不飽和ポリエステルが直鎖状のポリエステルである請求
項1乃至32のいずれかのトナー。 - 【請求項34】 重合性単量体組成物は、さらに飽和ポ
リエステルを含有している請求項1乃至33のいずれか
のトナー。 - 【請求項35】 B成分は、ビニル重合体ユニットと不
飽和ポリエステルユニットとが結合したハイブリット成
分を含有している請求項1乃至34のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項36】 C成分は、ビニル重合体ユニットと不
飽和ポリエステルユニットとが結合したハイブリット成
分を含有している請求項1乃至35のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項37】 トナー粒子は、ワックスが内包化され
ており、トナー粒子表面がビニル重合体ユニットと不飽
和ポリエステルユニットとが結合したハイブリット成分
を含有している請求項1乃至36のいずれかのトナー。 - 【請求項38】 ワックスは、トナー粒子に2〜30重
量%含有されている請求項1乃至37のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項39】 ワックスは、トナー粒子に3〜25重
量%含有されている請求項1乃至37のいずれかのトナ
ー。 - 【請求項40】 外部より帯電部材に電圧を印加し、静
電荷像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電された静電
荷像担持体に静電荷像を形成する工程と、静電荷像をト
ナー担持体上のトナーにより現像してトナー像を静電荷
像担持体上に形成する現像工程と、静電荷像担持体上の
トナー像を転写材へ転写する転写工程と、転写材上のト
ナー像を加熱加圧定着する定着工程とを有する画像形成
方法であり、 トナーは、結着樹脂、着色剤及びワックスを少なくとも
含有しているトナー粒子を有し、 (I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエステル成分
とを含み; (II)結着樹脂は、40〜99重量%の成分A,0〜
20重量%成分B及び0〜60重量%の成分Cを含み、
成分Bと成分Cとの合計量が1〜60重量%であり、成
分Aは、結着樹脂のテトラヒドロフラン(THF)の可
溶成分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)のクロマトグラムにおける分子量100万未満の
低分子量成分及び中分子量成分を示し、成分Bは結着樹
脂のTHFの可溶成分のGPCのクロマトグラムにおけ
る分子量100万以上の高分子量成分を示し、成分Cは
結着樹脂のTHFの不溶成分を示し; (III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのクロ
マトグラムにおいて、メインピークが分子量3,000
〜5万の領域にあり; (IV)トナー粒子の形状係数SF−1が100〜16
0であり、トナー粒子の形状係数SF−2が100〜1
40であることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項41】 該現像工程において、現像領域におけ
るトナー担持体面の移動速度が、静電荷像担持体面の移
動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該ト
ナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下である
請求項40の画像形成方法。 - 【請求項42】 該トナー担持体と対向してブレードが
微小間隔をもって配置されている請求項40又は41の
画像形成方法。 - 【請求項43】 該トナー担持体と対向して弾性体で形
成されたブレードがトナーに対して当接されている請求
項40又は41の画像形成方法。 - 【請求項44】 該静電荷像担持体とトナー担持体があ
る一定の間隙を有し、交互電界をトナー担持体に印加し
ながら静電荷像を現像する請求項40乃至43のいずれ
かの画像形成方法。 - 【請求項45】 トナー担持体上のトナー層が静電荷像
担持体に接触しながら静電荷像を現像する請求項40乃
至43のいずれかの画像形成方法。 - 【請求項46】 該帯電工程が、帯電部材を静電荷像担
持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、
静電荷像担持体を帯電する請求項40乃至45のいずれ
かの画像形成方法。 - 【請求項47】 該静電荷像担持体上のトナー像を、転
写装置を用いて転写材に静電転写する転写工程の際に、
該静電荷像担持体と転写装置とが該転写材を介して当接
する請求項40乃至46のいずれかの画像形成方法。 - 【請求項48】 該加熱加圧定着工程が、オフセット防
止用液体の供給がない、或いは、定着器用クリーナーを
有していない加熱加圧定着装置により、トナー画像を転
写材に加熱加圧定着する請求項40乃至47のいずれか
の画像形成方法。 - 【請求項49】 該加熱加圧定着工程が、固定支持され
た加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを
介して該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画
像を転写材に加熱加圧定着する請求項40乃至48のい
ずれかの画像形成方法。 - 【請求項50】 転写後の静電荷像担持体上の未転写の
残留トナーをクリーニングして回収し、回収した該トナ
ーを現像手段に供給して再度現像手段に保有させ、静電
荷像担持体上の静電荷像を現像し、回収トナーをリユー
スする請求項40乃至49のいずれかの画像形成方法。 - 【請求項51】 トナーが請求項2乃至39のいずれか
のトナーである請求項40乃至50のいずれかの画像形
成方法。 - 【請求項52】 外部より帯電部材に電圧を印加し、静
電荷像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電された静電
荷像担持体に第1の静電荷像を形成する工程と、第1の
静電荷像を第1のトナーにより現像して第1のトナー像
を静電荷像担持体上に形成する現像工程と、静電荷像担
持体上の第1のトナー像を中間転写体に転写する第1の
転写工程と、 外部より帯電部材に電圧を印加し、静電荷像担持体に帯
電を行う帯電工程と、帯電された静電荷像担持体に第2
の静電荷像を形成する工程と、第2の静電荷像を第2の
トナーにより現像して第2のトナー像を静電荷像担持体
上に形成する現像工程と、静電荷像担持体上の第2のト
ナー像を中間転写体に転写する第1の転写工程と、 中間転写体上の第1のトナー像及び第2のトナー像を転
写材に転写する第2の転写工程と、転写材上のトナー像
を加熱加圧定着する定着工程とを有する画像形成方法で
あり、 各トナーは、結着樹脂、着色剤及びワックスを少なくと
も含有しているトナー粒子であり、 (I)結着樹脂はビニル重合体成分とポリエステル成分
とを含み; (II)結着樹脂は、40〜99重量%の成分A,0〜
20重量%の成分B及び0〜60重量%の成分Cを含
み、成分Bと成分Cとの合計量が1〜60重量%であ
り、成分Aは、結着樹脂のテトラヒドロフラン(TH
F)の可溶成分のゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)のクロマトグラムにおける分子量100
万未満の低分子量成分及び中分子量成分を示し、成分B
は結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのクロマトグラ
ムにおける分子量100万以上の高分子量成分を示し、
成分Cは結着樹脂のTHFの不溶成分を示し; (III)結着樹脂のTHFの可溶成分のGPCのクロ
マトグラムにおいて、メインピークが分子量3,000
〜5万の領域にあり; (IV)トナー粒子の形状係数SF−1が100〜16
0であり、トナー粒子の形状係数SF−2が100〜1
40であることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項53】 該現像工程において、現像領域におけ
るトナー担持体面の移動速度が、静電荷像担持体面の移
動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該ト
ナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下である
請求項52の画像形成方法。 - 【請求項54】 該トナー担持体と対向してブレードが
微小間隔をもって配置されている請求項52又は53の
画像形成方法。 - 【請求項55】 該トナー担持体と対向して弾性体で形
成されたブレードがトナーに対して当接されている請求
項52又は53の画像形成方法。 - 【請求項56】 該静電荷像担持体とトナー担持体があ
る一定の間隙を有し、交互電界をトナー担持体に印加し
ながら静電荷像を現像する請求項52乃至55のいずれ
かの画像形成方法。 - 【請求項57】 トナー担持体上のトナー層が静電荷像
担持体に接触しながら静電荷像を現像する請求項52乃
至55のいずれかの画像形成方法。 - 【請求項58】 該帯電工程が、帯電部材を静電荷像担
持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、
静電荷像担持体を帯電する請求項52乃至57のいずれ
かの画像形成方法。 - 【請求項59】 該静電荷像担持体上のトナー像を、転
写装置を用いて転写材に静電転写する転写工程の際に、
該静電荷像担持体と転写装置とが該転写材を介して当接
する請求項52乃至58のいずれかの画像形成方法。 - 【請求項60】 該加熱加圧定着工程が、オフセット防
止用液体の供給がない、或いは、定着器用クリーナーを
有していない加熱加圧定着装置により、トナー画像を転
写材に加熱加圧定着する請求項52乃至59のいずれか
の画像形成方法。 - 【請求項61】 該加熱加圧定着工程が、固定支持され
た加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを
介して該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画
像を転写材に加熱加圧定着する請求項52乃至60のい
ずれかの画像形成方法。 - 【請求項62】 トナーが請求項2乃至38のいずれか
のトナーである請求項52乃至61のいずれかの画像形
成方法。
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