JP2016169165A - 2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸化合物の製造方法 - Google Patents
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- 0 C*(C=CC(F)=C1C(C(O)=O)=O)C(*)=C1F Chemical compound C*(C=CC(F)=C1C(C(O)=O)=O)C(*)=C1F 0.000 description 1
- KVUFXTSHNOEWPQ-UHFFFAOYSA-N CC(C)(C=CC(F)=C1C#N)C=C1F Chemical compound CC(C)(C=CC(F)=C1C#N)C=C1F KVUFXTSHNOEWPQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Abstract
Description
本発明は、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸化合物の製造方法に関する。
2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸化合物は、ヒドロキシフラノンの製造中間体となりうることが知られており、例えば非特許文献1には、1−ブロモ−2,4,6−トリフルオロベンゼンとイソプロピルマグネシウムクロリドとシュウ酸ジエチルとを反応させることにより、2,4,6−トリフルオロベンゾイル蟻酸合成できることが記載されている。
一方、アセトフェノンを硝酸水溶液、亜硝酸ナトリウム及び硫酸の存在下で酸化させることによりベンゾイル蟻酸化合物を製造できることが知られている(非特許文献2)。
一方、アセトフェノンを硝酸水溶液、亜硝酸ナトリウム及び硫酸の存在下で酸化させることによりベンゾイル蟻酸化合物を製造できることが知られている(非特許文献2)。
Tetrahedron Letters 53(2012)4117−4120.
J.Chem.Soc., Perkin Trans., 1643 (1985)
本発明は以下のとおりである。
[1] 式(4)
〔式中、R1はハロゲン原子を表し、nは0〜3の整数を表す。〕
で表される化合物を、0.01%〜20%の硝酸水溶液中で酸化させる工程を含む、式(1)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す〕
で表される化合物の製造方法。
[2] 式(4)で表される化合物を、3%〜18%の硝酸水溶液中で酸化させる、[1]に記載の製造方法。
[3] 式(2)
〔式中、R1はハロゲン原子表し、nは0〜3の整数を表す。〕
で表される化合物と、式(3)
〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。〕
で表される化合物とを反応させて、式(4)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す。〕
で表される化合物を製造する工程;及び
式(4)で表される化合物を、0.01%〜20%の硝酸水溶液中で酸化させる工程を含む、式(1)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す〕
で表される化合物の製造方法。
[1] 式(4)
〔式中、R1はハロゲン原子を表し、nは0〜3の整数を表す。〕
で表される化合物を、0.01%〜20%の硝酸水溶液中で酸化させる工程を含む、式(1)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す〕
で表される化合物の製造方法。
[2] 式(4)で表される化合物を、3%〜18%の硝酸水溶液中で酸化させる、[1]に記載の製造方法。
[3] 式(2)
〔式中、R1はハロゲン原子表し、nは0〜3の整数を表す。〕
で表される化合物と、式(3)
〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。〕
で表される化合物とを反応させて、式(4)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す。〕
で表される化合物を製造する工程;及び
式(4)で表される化合物を、0.01%〜20%の硝酸水溶液中で酸化させる工程を含む、式(1)
〔式中、R1及びnは前記と同じ意味を表す〕
で表される化合物の製造方法。
以下、本発明について説明する。
本明細書中、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子を表す。
まず、化合物(4)を硝酸水溶液中で酸化させる工程について説明する。
該反応に用いられる硝酸水溶液は、0.01%〜20%(重量パーセント濃度)であり、副生成物の生成量を抑制できる点で、3%〜18%が好ましい。該反応に用いられる硝酸の量は、化合物(4)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。好ましくは、1〜4モルである。
反応時間は通常0.1〜100時間であり、好ましくは1〜100時間であり、さらに好ましくは1〜24時間の範囲である。
反応温度は、通常80℃〜120℃である。
該反応は、化合物(4)に硝酸水溶液を加えてもよいが、副生成物の生成を抑制できる点で、化合物(4)を硝酸水溶液に滴下するか、または化合物(4)及び硝酸水溶液を水に滴下するのが好ましい。
反応は、窒素雰囲気下で行われてもよい。
反応終了後は、例えば、室温や0℃まで冷した後、生じた固体を濾過により集めたり、抽出等の操作を行うことにより、化合物(1)を単離することができる。単離された化合物(1)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
該反応に用いられる硝酸水溶液は、0.01%〜20%(重量パーセント濃度)であり、副生成物の生成量を抑制できる点で、3%〜18%が好ましい。該反応に用いられる硝酸の量は、化合物(4)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。好ましくは、1〜4モルである。
反応時間は通常0.1〜100時間であり、好ましくは1〜100時間であり、さらに好ましくは1〜24時間の範囲である。
反応温度は、通常80℃〜120℃である。
該反応は、化合物(4)に硝酸水溶液を加えてもよいが、副生成物の生成を抑制できる点で、化合物(4)を硝酸水溶液に滴下するか、または化合物(4)及び硝酸水溶液を水に滴下するのが好ましい。
反応は、窒素雰囲気下で行われてもよい。
反応終了後は、例えば、室温や0℃まで冷した後、生じた固体を濾過により集めたり、抽出等の操作を行うことにより、化合物(1)を単離することができる。単離された化合物(1)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
該反応は、シリカゲル、セライト等のケイ素からなる無機物を該反応に添加してもよい。添加する量は、反応溶液1重量部に対して、0.0001〜1重量部である。
化合物(4)としては、例えば2,6−ジフルオロアセトフェノン、2,4,6−トリフルオロアセトフェノン、2,3,6−トリフルオロアセトフェノン、2,3,4,6−テトラフルオロアセトフェノン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロアセトフェノン、2,3,5,6−テトラフルオロアセトフェノン、3−クロロ−2,6−ジフルオロアセトフェノン、3−ブロモ−2,6−ジフルオロアセトフェノン、4−ブロモ−2,6−ジフルオロアセトフェノン、2,6−ジフルオロ−3−ヨードアセトフェノン、2,6−ジフルオロ−4−ヨードアセトフェノンが挙げられる。
化合物(1)としては、例えば2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸、2,4,6−トリフルオロベンゾイル蟻酸、2,3,6−トリフルオロベンゾイル蟻酸、2,3,4,6−テトラフルオロベンゾイル蟻酸、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイル蟻酸、2,3,5,6−テトラフルオロベンゾイル蟻酸、3−クロロ−2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸、3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸、4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸、2,6−ジフルオロ−3−ヨードベンゾイル蟻酸、2,6−ジフルオロ−4−ヨードベンゾイル蟻酸が挙げられる。
次に、化合物(2)と化合物(3)とを反応させて化合物(4)を製造する工程について説明する。
該反応は、溶媒の存在下で行われる。該反応に用いられる溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(以下、THFとも記す。)等のエーテル溶媒、及びこれらの混合物があげられ、溶媒量は化合物(2)1重量部に対して通常1〜20重量部であり、好ましくは1〜15重量部である。
該反応は化合物(2)に化合物(3)を滴下してもよいし、化合物(3)に化合物(2)を滴下してもよい。
該反応には触媒を使用してもよく、触媒としては、塩化銅(I)、塩化亜鉛(II)等の金属塩などがあげられる。
該反応の反応温度は通常0〜100℃の範囲であり、反応時間は反応温度によっても異なるが、通常1〜200時間の範囲である。
反応終了後は、例えば反応混合物と水と塩酸または硫酸とを混合してから有機溶媒で抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(4)を単離することができる。化合物(4)はクロマトグラフィー、蒸留によりさらに精製することもできる。
該反応は、溶媒の存在下で行われる。該反応に用いられる溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(以下、THFとも記す。)等のエーテル溶媒、及びこれらの混合物があげられ、溶媒量は化合物(2)1重量部に対して通常1〜20重量部であり、好ましくは1〜15重量部である。
該反応は化合物(2)に化合物(3)を滴下してもよいし、化合物(3)に化合物(2)を滴下してもよい。
該反応には触媒を使用してもよく、触媒としては、塩化銅(I)、塩化亜鉛(II)等の金属塩などがあげられる。
該反応の反応温度は通常0〜100℃の範囲であり、反応時間は反応温度によっても異なるが、通常1〜200時間の範囲である。
反応終了後は、例えば反応混合物と水と塩酸または硫酸とを混合してから有機溶媒で抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(4)を単離することができる。化合物(4)はクロマトグラフィー、蒸留によりさらに精製することもできる。
化合物(2)は、市販のものを用いてもよく、例えば2,6−ジフルオロベンゾニトリル、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル、2,3,6−トリフルオロベンゾニトリル、2,3,4,6−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾニトリル、2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニトリル、3−クロロ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル、3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル、4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル、2,6−ジフルオロ−3−ヨードベンゾニトリル、2,6−ジフルオロ−4−ヨードベンゾニトリルが挙げられる。
化合物(3)は、市販のものを用いてもよい。
化合物(3)は、メチルマグネシウムクロリド、メチルマグネシウムブロミド、またはメチルマグネシウムヨージドを表す。
化合物(3)は、メチルマグネシウムクロリド、メチルマグネシウムブロミド、またはメチルマグネシウムヨージドを表す。
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
実施例1
窒素雰囲気下、水70.0gを100℃に昇温した後、そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン7.0g及び68%硝酸水溶液12.2gを、18時間かけて各々同時に滴下し、1時間撹拌した(収率56%)。得られた混合物を10℃に冷却した後、48%水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温でトルエンを加えて分液し、得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を4.1g含有することを確認した(収率49%)。
窒素雰囲気下、水70.0gを100℃に昇温した後、そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン7.0g及び68%硝酸水溶液12.2gを、18時間かけて各々同時に滴下し、1時間撹拌した(収率56%)。得られた混合物を10℃に冷却した後、48%水酸化ナトリウム水溶液を加え、室温でトルエンを加えて分液し、得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を4.1g含有することを確認した(収率49%)。
実施例2
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で20%硝酸水溶液241.18gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を21.9g含有することを確認した(収率46%)。
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で20%硝酸水溶液241.18gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を21.9g含有することを確認した(収率46%)。
実施例3
窒素雰囲気下、1000mL5つ口フラスコに室温で3%硝酸水溶液803.99gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン20.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を12.9g含有することを確認した(収率54%)。
窒素雰囲気下、1000mL5つ口フラスコに室温で3%硝酸水溶液803.99gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン20.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を12.9g含有することを確認した(収率54%)。
実施例4
窒素雰囲気下、1000mL5つ口フラスコに室温で10%硝酸水溶液469.7gを加え、シリカゲル4.0gを加えて100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを10時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した(収率59%)。得られた混合物を濾過し、ろ液を40℃に冷却した後に、食塩108.50g、N−メチルピロリドン 43.18g及びトルエン85.33gを加えて分液した。水層を、トルエンを使用して3回抽出した。抽出により得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を28.15g含有することを確認した(収率59%)。
窒素雰囲気下、1000mL5つ口フラスコに室温で10%硝酸水溶液469.7gを加え、シリカゲル4.0gを加えて100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを10時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した(収率59%)。得られた混合物を濾過し、ろ液を40℃に冷却した後に、食塩108.50g、N−メチルピロリドン 43.18g及びトルエン85.33gを加えて分液した。水層を、トルエンを使用して3回抽出した。抽出により得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を28.15g含有することを確認した(収率59%)。
実施例5
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で18%硝酸水溶液268.08gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を24.51g含有することを確認した(収率51%)。
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で18%硝酸水溶液268.08gを加え、100℃に昇温した。そこに、2,6−ジフルオロアセトフェノン40.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた反応液を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸を24.51g含有することを確認した(収率51%)。
実施例6
窒素雰囲気下、室温で200mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル4.5g、及びキシレン45.3gを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)21.7gを1時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で19時間撹拌後、20%硫酸水溶液31.5gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に水9.1gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを4.8g含有することを確認した(収率95%)。
窒素雰囲気下、室温で200mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル4.5g、及びキシレン45.3gを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)21.7gを1時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で19時間撹拌後、20%硫酸水溶液31.5gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に水9.1gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを4.8g含有することを確認した(収率95%)。
実施例7
窒素雰囲気下、室温で500mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル26.7g、及びトルエン132.15gを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)142.69gを2時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で18時間撹拌後、13%硫酸水溶液321.03gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に5%重曹水80.09gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水105.72gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを27.6g含有することを確認した(収率92%)。
窒素雰囲気下、室温で500mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル26.7g、及びトルエン132.15gを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)142.69gを2時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で18時間撹拌後、13%硫酸水溶液321.03gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に5%重曹水80.09gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水105.72gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを27.6g含有することを確認した(収率92%)。
実施例8
窒素雰囲気下、室温で100mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル4.9g、トルエン24.7g、及び塩化銅(I)70mgを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)17.7gを2時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で20時間撹拌後、15%硫酸水溶液33.5gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に水19.2gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを4.9g含有することを確認した(収率89%)。
窒素雰囲気下、室温で100mL4口フラスコに2,6−ジフルオロベンゾニトリル4.9g、トルエン24.7g、及び塩化銅(I)70mgを加え撹拌し、その後、室温でメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)17.7gを2時間かけて滴下した。得られた混合物を室温で20時間撹拌後、15%硫酸水溶液33.5gに滴下した。得られた混合物を50℃に昇温して分液し、有機層に水19.2gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを4.9g含有することを確認した(収率89%)。
実施例9
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン108.54g、及びメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)107.67gを加えて50℃で撹拌した。2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.42gをトルエン27.16gに溶かした溶液を2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液286.88gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.34gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.39gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを27.32g含有することを確認した(収率90%)。
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン108.54g、及びメチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)107.67gを加えて50℃で撹拌した。2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.42gをトルエン27.16gに溶かした溶液を2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液286.88gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.34gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.39gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを27.32g含有することを確認した(収率90%)。
実施例10
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン108.51g、メチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)108.51g、及び塩化亜鉛(II)0.28gを加えて50℃で撹拌した。2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.42gをトルエン27.19gに溶かした溶液を2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液286.93gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.22gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.40gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを28.02g含有することを確認した(収率92%)。
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン108.51g、メチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)108.51g、及び塩化亜鉛(II)0.28gを加えて50℃で撹拌した。2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.42gをトルエン27.19gに溶かした溶液を2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液286.93gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.22gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.40gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを28.02g含有することを確認した(収率92%)。
実施例11
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン135.62g、及び2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.40gを加えて、50℃に昇温した。メチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)98.77gを2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液191.45gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.17gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.39gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを23.37g含有することを確認した(収率77%)。
窒素雰囲気下、室温で500mLセパラブルフラスコにトルエン135.62g、及び2,6−ジフルオロベンゾニトリル27.40gを加えて、50℃に昇温した。メチルマグネシウムクロリド溶液(3.0M THF溶液)98.77gを2時間かけて滴下し、50℃で6時間撹拌した後に、20%硫酸水溶液191.45gに滴下した。得られた混合物を50℃で分液し、有機層に5%重曹水82.17gを加えて50℃で分液した。さらに、有機層に水81.39gを加えて50℃で分液した。得られた有機層を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、2,6−ジフルオロアセトフェノンを23.37g含有することを確認した(収率77%)。
参考例
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で12.7%硝酸水溶液244.92gを加え、100℃に昇温した。そこに、アセトフェノン20.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、ベンゾイル蟻酸を7.66g含有することを確認した(収率31%)。
窒素雰囲気下、500mL5つ口フラスコに室温で12.7%硝酸水溶液244.92gを加え、100℃に昇温した。そこに、アセトフェノン20.0gを8時間かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。得られた混合物を高速液体クロマトグラフ内部標準法により分析し、ベンゾイル蟻酸を7.66g含有することを確認した(収率31%)。
本発明により、式(1)で表される2,6−ジフルオロベンゾイル蟻酸化合物を新規な方法で製造することができる。
Claims (3)
- 式(4)で表される化合物を、3%〜18%の硝酸水溶液中で酸化させる、請求項1に記載の製造方法。
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-
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