JP2016166031A - 収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱本体の高さを低くして原紙の量を低減しながら、蓋に荷重がかかる状態において、荷重で蓋が収納物に当接するのを防止して収納物を保護する。【解決手段】収納箱は、底プレート11と側壁12とを備える箱本体1と、天プレート21と周壁22とを備える蓋体2とを備える。箱本体1と蓋体2は、周壁22に設けた係合部4と側壁12に設けた被係合部5とを備える少なくとも一の位置決連結部3を介して定位置に連結されている。係合部4は、周壁22に形成されて下方に突出する挿入片41と、挿入片41の両側で挿入片41の挿入位置を特定する位置決め部42とを備え、被係合部5は、側壁12に開口されて挿入片41が挿入される挿入部51を備える。収納箱は、挿入片41が挿入部51に挿入され、位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接又は接近させて、側壁12で周壁22を位置決めしながら支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、収納物を収納する収納箱に関する。
進物等の収納物を収納する容器として、紙製の収納箱が利用されている。一般的な紙製の収納箱は、収納物を収納可能な容器状の箱本体と、箱本体の上方開口部を閉塞しながら箱本体の外周を被覆する蓋とからなる。このような収納箱は、近年のエコ志向の高まりから、使用する紙の量を低減することが求められている。このため、収納箱の箱本体の背丈を蓋よりも低くした収納箱が開発されている。例えば、引用文献1には、蓋の隣接する側壁間の稜線の上部に、側壁に連続する係止段部を設け、係止段部を内向きに折り込んで糊代部を隣接する他方の側壁に粘着することにより、係止段部を隣接する側壁の稜線から内向きに突出させる構造が記載されている。この構造の蓋は、箱本体に被せたとき、係止段部が箱本体の周壁の上端に当接して係止される。このようにすると箱本体の周壁の高さを低くすることができるので、収納箱を製造するために使用する原紙の量を削減することができる。
特開2004−256172号公報
ただ、以上の構造の蓋は、係止段部が蓋の内面から内向きに突出する構造のため、この係止段部を大きくすることができない。それは、係止段部を大きくして突出量が大きくなると、収納箱に収納された収納物に係止段部の先端が接触して、収納物を変形させたり破損する虞があるからである。このため、この蓋は、係止段部の大きさや形状に制約を受け、とくに、係止段部の突出量を大きく設計できない。突出量の小さい係止段部は、箱本体の周壁の上端に確実に当接させて支持するのが難しくなるばかりか、強度も弱くなってしまう。したがって、蓋に大きな荷重がかかり、この荷重が係止段部と箱本体の上端との係止部分に集中すると、係止段部と箱本体の上端との係止状態が解除されたり、係止段部が潰れてしまうことがある。この状態になると、蓋の上壁が荷重で押し下げられて収容物に当接し、収容物が変形したり破損したりする問題が生じる。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的の一は、箱本体の高さを蓋の高さよりも低くして、収納箱の製造に使用する原紙の量を低減しながら、蓋に荷重がかかる状態においても、蓋の上壁が収納物に当接するのを防止して収納物を保護できる収納箱を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の一の収納箱によれば、底プレート11とこの底プレート11の外周縁に連設された側壁12とを備える箱本体1と、天プレート21とこの天プレート21の外周縁に連設された周壁22とを備える蓋体2とを備える収納箱であって、箱本体1と蓋体2は、側壁12と周壁22に設けた少なくとも一の位置決連結部3を介して定位置に連結されるようにしており、位置決連結部3は、周壁22に設けられた係合部4と、係合部4に対向して側壁12に設けられた被係合部5とを備え、係合部4が被係合部5に係合されて、箱本体1と蓋体2とを定位置で連結している。係合部4は、周壁22に形成されて下方に突出する挿入片41と、挿入片41の両側に形成されて、挿入片41の挿入位置を特定する位置決め部42とを備えており、被係合部5は、側壁12の外周面に開口されて、挿入片41が挿入される挿入部51を備えている。収納箱は、挿入片41が挿入部51に挿入されると共に、位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接又は接近させて、側壁12で周壁22を位置決めしながら支持する。
上記構成により、箱本体と蓋体は、周壁に設けた係合部を側壁に設けた被係合部に係合する位置決連結部を介して所定の位置で連結される。このため、蓋体にかかる荷重を周壁と側壁の連結部分で支持して、蓋体にかかる荷重によって収納箱が変形して蓋体が収納物に接触するのを確実に防止し、収納された収納物が変形したり破損するのを確実に防止できる。とくに、本発明の収納箱は、係合部が周壁に設けた挿入片とこの挿入片の両側に形成された位置決め部とを備え、被係合部が側壁の外周面に開口された挿入部を備えて、挿入片を挿入部に挿入して、挿入部の開口縁に位置決め部を当接又は接近させて側壁で周壁を位置決めしながら支持するので、係合部と被係合部とを簡単な構造としながら、係合部と被係合部とを確実に係合させて箱本体と蓋体とを正確な位置に位置決めしながら連結できる。
本発明の収納箱は、箱本体1と蓋体2が、側壁12の高さ(h)を周壁22の高さ(H)よりも低く形成して、側壁12と周壁22に設けた複数の位置決連結部3を介して定位置に連結することができる。
上記構成により、側壁の高さを周壁の高さよりも低く形成することで、収納物を箱本体から突出させる状態で収納しながら、蓋体を外した状態では、収納物の上部を箱本体から露出させて、収納物の外装や表示を外部から視認できる。また、箱本体の側壁を低くすることで、箱本体に使用する紙の量を削減して製造コストを低減できる特徴が実現できる。
本発明の収納箱は、箱本体1が底プレート11を長方形として、底プレート11の4辺に第1〜第4の側壁12A、12B、12C、12Dを連結して備え、互いに対向する第1の側壁12A及び第3の側壁12Cは、第1の側壁12Aの高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成することができる。
上記構成により、箱本体の底プレートの4辺に設けた第1〜第4の側壁のうち、第1の側壁を第3の側壁よりも高く形成するので、高さの高い第1の側壁側を背面側とし、高さの低い第3の側壁側を正面側として、箱本体の前後の向きを特定しながら収納物を収納し、蓋体を外した状態では、上部を箱本体から露出させて、収納物の外装や表示を外部から視認できる。また、箱本体の第1の側壁を高くすることで、第1の側壁側に収納される収納物を安定して支持しながら保持できる。
本発明の収納箱は、周壁22の下端を、係合部4が形成されない領域において、箱本体1の下端まで延長し、係合部4を被係合部5に係合させて蓋体2を箱本体1の定位置に連結する状態で、蓋体2の下端縁を箱本体1の底面1Bと同一平面上に配置することができる。
上記構成により、箱本体に蓋体を被せて、側壁と周壁とを位置決連結部で所定の位置に連結する状態で、蓋体の下端縁が箱本体の底面と同一平面上に配置されるので、収納箱が設置される設置面に周壁の下端を接触させて、蓋体にかかる荷重を支持することができ、収納箱の耐荷重を大きくできる。
本発明の収納箱は、箱本体1が底プレート11を長方形として、底プレート11の4辺に第1〜第4の側壁12A、12B、12C、12Dを連結して備え、互いに対向する第1の側壁12A及び第3の側壁12Cは、第1の側壁の高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成すると共に、箱本体1と蓋体2は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を、周壁22の高さ(H)と等しく、あるいは周壁の高さ(H)より高く形成して、第1の側壁12Aの上端を蓋体2の天プレート12に当接させて、第1の側壁12Aで蓋体2を支持することができる。
上記構成により、箱本体に蓋体を被せた状態では、第1の側壁の上端を蓋体の天プレートに当接させて蓋体を支持できるので、蓋体にかかる荷重を第1の側壁で支持することができ、収納箱の耐荷重を大きくできる。また、箱本体の底プレートの4辺に設けた第1〜第4の側壁のうち、第1の側壁を第3の側壁よりも高く形成するので、高さの高い第1の側壁側を背面側とし、高さの低い第3の側壁側を正面側として、箱本体の前後の向きを特定しながら収納物を収納し、蓋体を外した状態では、上面や前面側を箱本体から露出させて、収納物の外装や表示を外部から視認できる。また、箱本体の第1の側壁を収納物よりも高くすることで、第1の側壁側に収納される収納物をより安定して支持しながら定位置に保持できる。
本発明の収納箱は、箱本体1の底プレート11及び蓋体2の天プレート21を長方形として、長方形の対向する辺に配設された側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けることができる。
上記構成によると、平面視を長方形とする箱本体と蓋体の対向する辺に配設された側壁と周壁に位置決連結部を設けているので、収納箱の両側において、蓋体の周壁を側壁で安定して支持できる。
本発明の収納箱は、箱本体1と蓋体2が、長方形の長辺側に設けた側壁12と周壁22に位置決連結部3を備えることができる。
本発明の収納箱は、箱本体1と蓋体2が、長方形の4辺に設けた側壁12と周壁22に位置決連結部3を備えることができる。
本発明の収納箱は、蓋体2を上下反転させて、挿入片41を上向きの姿勢として箱本体1の下方に配置し、さらに、箱本体1を上方開口の姿勢で蓋体2の周壁22の開口部の内側に配置する状態で、挿入片41を挿入部51に挿入して、位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接又は接近させて、周壁22で側壁12を位置決めしながら支持して、箱本体1を上方開口の姿勢で蓋体2の開口部の所定の位置に配置することができる。
上記構成により、箱本体の下側に、上下反転姿勢で配置される蓋体の開口部に、位置決連結部を介して箱本体を連結するので、上方開口の姿勢で配置される箱本体を、収納箱の設置面から底上げする状態で配置して、箱本体に収納される収納物を外観良く展示できる。とくに、この収納箱は、蓋体の周壁に設けた挿入片を、箱本体の側壁に開口した挿入部に挿入して、挿入部の開口縁に位置決め部を当接又は接近させて周壁で側壁を位置決めしながら支持するので、箱本体を蓋体の開口部の所定の位置に上方開口の姿勢で配置して、安定した姿勢で収納物を展示できる。
本発明の収納箱は、箱本体1と蓋体2が、第3の側壁12Cと、この第3の側壁12Cと対向する周壁22にのみ位置決連結部3を設けることができる。
上記構成により、箱本体に蓋体を被せた状態において、第1の側壁側では、第1の側壁の上端を蓋体の天プレートに当接させて蓋体を支持し、第3の側壁側では、位置決連結部によって第3の側壁で周壁を支持する。このため、対向する第1の側壁と第3の側壁によって、蓋体にかかる荷重を安定して支持でき、収納箱の変形や収納物の破損等を確実に防止できる。とくに、この収納箱は、複数の位置決め連結部を設けることなく、箱本体の第3の側壁側に1つの位置決連結部を設ける簡単な構造としながら、蓋体を安定して支持できる。
本発明の収納箱は、蓋体2が、長方形の天プレート21の長辺側に連結された第1の周壁22A及び第3の周壁22Cに折曲ライン27を備えて、折曲ライン27は、長方形の天プレート21の短辺側に連結された第2の周壁22B及び第4の周壁22Dを天プレート21に積層する方向に、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを折曲可能として、折曲ライン27で第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを折曲して、第2の周壁22B及び第4の周壁22Dを天プレート21に積層させて、蓋体2をコンパクトに折り畳みすることができる。
上記構成により、蓋体の周壁を折曲ラインで折曲することで、蓋体をコンパクトに折り畳んで出荷することができる。この収納箱は、コンパクトに折り畳んで体積を小さくすることで、省スペースに収納しながら、効率よく梱包して出荷できる。また、収納箱の使用後においては、蓋体をコンパクトに折り畳んで廃棄処分できる。
本発明の収納箱は、被係合部5が、側壁12に形成されて挿入部51を拡開する押し込み片53を備えることができる。
上記構成により、挿入片を挿入部に挿入する際には、押し込み片で挿入部を拡開させて挿入片をスムーズに挿入部に挿入できる。また、挿入部に挿入片を挿入した状態では、挿入された挿入片の内面に押し込み片を接触させることで、摩擦により挿入片を挿入部から抜け難くして、係合部と被係合部とを係合状態に保持できる。
本発明の収納箱は、箱本体1の側壁12を、底プレート11の外周縁に連設された外側壁13と、外側壁13の内側に連設された内側壁14とを備える二重壁構造とし、外側壁13に被係合部5を形成して、外側壁13と内側壁14の間に挿入片41を挿入することができる。
上記構成により、箱本体の側壁を外側壁と内側壁との二重壁構造とすることで箱本体の強度を高めることができる。とくに、側壁の高さ(h)を低く構成しながら優れた強度を実現できる。さらに、二重壁構造の側壁において、外側壁に被係合部を形成して、外側壁と内側壁の間に挿入片を挿入して連結するので、箱本体に収納される収納物に影響を受けることなく、常に挿入片を側壁の所定の位置に連結できる。また、側壁に挿入される挿入片が収納物に接触するのを防止して、挿入片との接触による収納物の変形や破損を確実に防止できる。
本発明の収納箱は、箱本体1が、底プレート11と側壁12とを連結するコーナー部に面取り部6を備えて、蓋体2が、面取り部6と対向する周壁22の下端部に、面取り部6を露出させる切欠部28を備えることができる。
上記構成によると、収納箱を持ち運ぶときに、収納箱が設置されている接地面と面取り部との間に指を差し込んで収納箱を容易に持ち上げることができる。また、蓋体の周壁に切欠部を設けることで、箱本体に被せた蓋体を外すときには、切欠部に指を差し込んで、容易に蓋体を外すことができる。
本発明の一実施の形態に係る収納箱の斜視図である。 図1に示す収納箱の分解斜視図である。 図1に示す収納箱のIII−III線一部拡大断面図である。 図1に示す収納箱のIV−IV線一部拡大断面図である。 図2に示す箱本体を製造する台紙シートの展開図である。 図2に示す蓋体を製造する台紙シートの展開図である。 箱本体を製造する台紙シートの他の一例を示す展開図である。 蓋体を製造する台紙シートの他の一例を示す展開図である。 図5に示す台紙シートを箱本体に組み立てる一工程を示す斜視図である。 図7に示す台紙シートを箱本体に組み立てる一工程を示す斜視図である。 図7と図8に示す台紙シートから組み立てられた箱本体と蓋体を示す斜視図である。 蓋体を折曲ラインで折曲してコンパクトに折り畳む一例を示す工程図である。 蓋体を折曲ラインで折曲してコンパクトに折り畳む他の一例を示す工程図である。 収納物が収納された箱本体の展示状態の一例を示す斜視図である。 収納物が収納された箱本体の展示状態の他の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる収納箱の分解斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる収納箱の分解斜視図である。 図17に示す収納箱の箱本体と蓋体の連結構造を示す一部拡大垂直横断面図である。 図17に示す箱本体を製造する台紙シートの展開図である。 本発明の他の実施例にかかる収納箱の分解斜視図である。 図20に示す収納箱における収納物が収納された箱本体の展示状態の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための収納箱を例示するものであって、本発明は収納箱を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
図1は本発明の一実施の形態にかかる収納箱の斜視図を、図2は図1に示す収納箱の分解斜視図を、図3と図4は図1に示す収納箱のIII−III線断面図及びIV−IV線断面図を、図5は箱本体の展開図を、図6は蓋体の展開図をそれぞれ示している。図1ないし図4に示す収納箱100は、上方開口の箱形に形成された箱本体1と、この箱本体1の上に被せられて、箱本体1の上方開口部1Aを閉塞する蓋体2とを備えている。箱本体1と蓋体2は紙製で、図5及び図6に示すように、原紙を所定の形状に裁断してなる台紙シート61、62を折曲ライン19、29で折曲すると共に、係止箇所が係止され、あるいは接着箇所が糊付けされて所定の箱形に製函される。
(箱本体1)
箱本体1は、底プレート11と、この底プレート11の外周縁に連設された側壁12とを備えている。図に示す箱本体1は、底プレート11を長方形とすると共に、長方形の底プレート11の4辺に、底プレート11の四方を囲む側壁12を連結して設けている。底プレート11の四方を囲む側壁12は、長方形の長辺側に連結される第1の側壁12A及び第3の側壁12Cと、長方形の短辺側に連結される第2の側壁12B及び第4の側壁12Dとからなり、これ等を長方形の枠形状に連結している。箱本体1は、底プレート11の四方に連結される側壁12を底プレート11に対して略垂直姿勢で立設して設けている。
箱本体1の側壁12は、箱本体1の外周面となる外側壁13と、この外側壁13の内側に設けられた内側壁14とを備える二重壁構造としている。図2〜図4に示す側壁12は、底プレート11の外周縁に連設された外側壁13と、この外側壁13の先端縁に連設された内側壁14を備えており、外側壁13を底プレート11との境界で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設すると共に、内側壁14を外側壁13の内側に折り返して二重壁構造としている。この構造の箱本体1は、二重壁構造の側壁12により、箱本体1の強度を高めることができる。さらに、外側壁13の内側に折り返された内側壁14のクッション性により、内側に収納される収納物9を衝撃等から保護できる特徴がある。
さらに、図2〜図4に示す側壁12は、外側壁13と内側壁14の間に、幅の狭い幅狭連結部15を設けている。箱本体1の4辺において側壁12の上端面に配置される幅狭連結部15は、箱本体1の上方開口部1Aに沿って長方形状の枠縁部を形成している。この構造は、側壁12に厚みを設けることで、箱本体1の強度をさらに高めながら、側壁12の内側に収納物9が収納される箱本体1の外観をスッキリとした美しいデザインにできる。
箱本体1は、底プレート11の周囲に立設して形成される側壁12の内側を収納スペース10として、収納物9を収納できるようにしている。ここで、図3と図4に示す箱本体1は、側壁12の高さ(h)を、収納スペース10に収納される収納物9の上端までの高さ(T)よりも低く設計している。この箱本体1は、側壁12の高さ(h)よりも背の高い収納物9を収納する状態では、収納物9の上部を上方開口部1Aから突出させて、収納物9の外装を外部に露出できる。したがって、蓋体2を外した状態で、収納物9に表示された商品名やロゴ等を外部から視認でき、展示効果を高くできる。
(蓋体2)
蓋体2は、天プレート21と、この天プレート21の外周縁に連設された周壁22とを備えている。図に示す蓋体2は、箱本体1の上方開口部1Aを閉塞できるように、天プレート21を箱本体1の外形に沿う長方形とすると共に、長方形の天プレート21の4辺に、天プレート21の四方を囲む周壁22を連結して設けている。天プレート21の四方を囲む周壁22は、長方形の長辺側に連結される第1の周壁22A及び第3の周壁22Cと、長方形の短辺側に連結される第2の周壁22B及び第4の周壁22Dとからなり、これ等を長方形の枠形状に連結している。この蓋体2も、天プレート21の周囲に連結される周壁22を天プレート21に対して略垂直姿勢で立設して設けている。蓋体2は、箱本体1に被せられて、箱本体1の上方開口部1Aを閉塞する状態で、天プレート21の周囲に設けた周壁22が、箱本体1の側壁12の周囲に沿って配置される構造としている。
周壁22は、図1、図3、及び図4に示すように、その下端が、箱本体1の下端まで延長されており、蓋体2を箱本体1の所定の位置に連結する状態で、蓋体2の下端縁が箱本体1の底面1Bと同一平面上配置されるようにしている。図に示す蓋体2は、天プレート21の四方を囲む4枚の周壁22において、それぞれ両側部の下端を箱本体1の下端まで延長しており、長方形の枠形状に連結された周壁22の四隅のコーナー部が、箱本体1の底面1Bと同一平面上配置されるようにしている。この構造は、収納箱100が設置される設置面70に周壁22の下端を当接させて、蓋体2にかかる荷重を周壁22で支持することができる。このため、収納箱100の耐荷重を大きくできる。
蓋体2は、天プレート21の周囲に立設して形成される周壁22の内側を収納スペース20として、この収納スペース20内に収納物9が収納された箱本体1を案内して、箱本体1をカバーできるようにしている。ここで、図3と図4に示す蓋体2は、周壁22の高さ(H)を、収納スペース20に収納される収納物9の上端までの高さ(T)よりも高く設計している。言い換えると、この蓋体2は、箱本体1に収納された状態で側壁12から突出する高さ(T)となる収納物9を、蓋体2の内面に接触させることなく収納できるようにしている。この蓋体2は、図3と図4に示すように、箱本体1をカバーする状態では、収納物9の上面と蓋体2の天プレート21の下面との間に隙間を設けることができる。これにより、収納物9の上面が蓋体2の荷重で押圧されるのを防止して、収納物9が変形したり、破損するのを防止している。
以上の収納箱100は、箱本体1の側壁12の高さ(h)を蓋体2の周壁22の高さ(H)より低くしている。この収納箱100は、箱本体1の側壁12を低くすることで、使用する原紙の量を削減して製造コストを低減できる特徴が実現できる。ただ、箱本体1の高さ(h)を蓋体2の高さ(H)より低くする収納箱は、箱本体1が蓋体2の内部深くまで入り込まないように、蓋体2を箱本体1の定位置で連結する必要がある。それは、収納物9を収納した箱本体1が蓋体2の内部深くまで入り込むと、収納物9の上面が天プレート21の下面に接触し、外部から蓋体2に荷重が作用する状態では、収納物9が蓋体2の天プレート21に押圧されて変形したり、破損する虞があるからである。図に示す収納箱100は、蓋体2を箱本体1の定位置に連結させるために、側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けており、この位置決連結部3を介して蓋体2と箱本体1とを定位置で連結している。
(位置決連結部3)
位置決連結部3は、周壁22に設けられた係合部4と、この係合部4に対向して側壁12に設けられた被係合部5とを備えている。位置決連結部3は、箱本体1に蓋体2を被せる状態で、周壁22に形成された係合部4を、側壁12に形成された被係合部5に係合させて、側壁12と周壁22とを定位置で連結して蓋体2を箱本体1の側壁12で支持する。図1〜図4の収納箱100は、外形を長方形とする底プレート11及び天プレート21の対向する辺に配設された側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けている。このように、収納箱100の対向する側面に位置決連結部3を設ける構造は、収納箱100の両側面において、蓋体2の周壁22を側壁12で位置決めしながら支持できるので、蓋体2を安定して支持できる。
図2〜図4に示す箱本体1と蓋体2は、長方形の長辺側に設けた側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けている。すなわち、この収納箱100は、蓋体2の対向する周壁22であって、長方形の天プレート21の長辺側に連結された第1の周壁22Aと第3の周壁22Cに係合部4を設けて、箱本体1の対向する側壁12であって、第1の周壁22Aと対向する第1の側壁12Aと、第3の周壁22Cと対向する第3の側壁12Cに被係合部5を設けている。係合部4は、周壁22に形成されて下方に突出する挿入片41と、挿入片41の両側に形成されて、挿入片41の挿入位置を特定する位置決め部42とを備えており、被係合部5は、側壁12の外周面に開口されて、挿入片41が挿入される挿入部51を備えている。
(挿入片41)
挿入片41は、周壁22の中央部であって、周壁22の下端部に形成されている。係合部4を備える周壁22は、図2と図6に示すように、挿入片41の両側に凹部43を形成しており、両側の凹部43によって挿入片41を周壁22から下方に突出する形状に形成している。周壁22は、挿入部51の両側に形成される凹部43よりも外側の領域であって、係合部4が形成されない領域において、その下端を箱本体1の下端まで延長しており、蓋体2を箱本体1の定位置に連結する状態では、蓋体2の下端縁が箱本体1の底面1Bと同一平面上に位置するようにしている。したがって、周壁22は、挿入片41の下端が、両端部の下端よりも後退する位置となるように、言い換えると、挿入片41の下端が、箱本体1の底面1Bよりも高い位置となるようにその突出量(t)を調整している。さらに、図の挿入片41は、凹部43の底縁から先端に向かって次第に幅が狭くなる等脚台形状としており、さらに、先端の両隅を面取りして、被係合部5の挿入部51に挿入しやすくしている。
(位置決め部42)
挿入片41の両側に形成される凹部43は、その底縁を位置決め部42として、側壁12に開口される挿入部51に挿入される挿入片41の挿入位置を特定している。挿入片41の両側に形成される位置決め部42は、挿入片41を挿入部51に深く挿入する状態で、挿入部51の開口縁52に当接されて挿入片41の挿入位置が特定される。言い換えると、周壁22の位置決め部42が、挿入部51の開口縁52に当接する位置まで、挿入片41が挿入されることで、側壁12が周壁22を位置決めしながら支持する。この状態では、側壁12と周壁22とが、挿入片41の両側の位置決め部42において係合されるので、周壁22を安定して支持できる。ただ、位置決連結部は、必ずしも周壁の位置決め部を挿入部の開口縁に当接させるまで挿入片を挿入して連結する必要はない。それは、挿入部に挿入される挿入片と側壁との摩擦等により、挿入部に対して挿入片の移動を抑制する状態で連結することもできるからである。したがって、位置決連結部3は、挿入片41が挿入部51に挿入される状態で、位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接又は接近させることにより、側壁12で周壁22を位置決めしながら支持する。
図2と図6に示す凹部43は、底縁を周壁22の下端縁と平行な直線状とする略台形状に形成されており、挿入片41の両側に形成される直線状の底縁を位置決め部42として挿入部51の開口縁52に当接又は接近させて挿入片41の挿入位置を特定している。この構造は、係合部4が設けられる周壁22の中央部に、下方を大きく開口した切欠部28を形成できる特徴がある。この切欠部28により、スッキリとした美しい外観としながら、切欠部28に対してスムーズに指先を挿入して、蓋体2を容易に着脱できる。ただ、凹部は、必ずしも台形状に形成して位置決め部を直線状の底縁とする必要はない。図示しないが、係合部は、挿入片の両側に形成される凹部を略三角形状として、鋭角なV字状の凹部を形成することもできる。この凹部は、V字状の底縁を位置決め部とし、この位置決め部を挿入部の開口縁に当接又は接近させて、挿入部の挿入位置を特定することができる。さらに、図示しないが、係合部は、凹部に代わってスリット状の切り込みを設けて、この切り込みの底縁を位置決め部として、挿入部の開口縁に当接又は接近させて挿入部の挿入位置を特定することもできる。このように、挿入片の両側に形成される位置決め部をV字状の底縁やスリット状の切り込みの底縁とする構造は、これ等の位置決め部を挿入部の両端部に確実に係合させて、周壁と側壁との係合状態を強化できる。
(挿入部51)
挿入部51は、図2と図5に示すように、蓋体2の周壁22に形成された挿入片41を挿入できるように、側壁12の外側壁13に開口される切り込みであって、立設された側壁12に対して水平方向に延長して開口されている。水平方向に形成される切り込みを備える挿入部51は、周壁22の下端部に形成される挿入片41を案内できるように、その全長(S)が調整される。とくに、水平方向に延びる切り込みとして開口される挿入部51は、その全長(S)を長くすることで、横幅(W)のある挿入片41をスムーズに挿入できる。
図2と図5に示す挿入部51は、上下方向に開口幅(D)のあるスリット状として、切り込みの開口面積を広くしている。この構造の挿入部51は、開口幅(D)のあるスリット状とすることで、挿入部51に対して挿入片41を簡単かつ容易に挿入できる特徴がある。ただ、挿入部は、必ずしも開口幅のあるスリット状に開口する必要はない。挿入部は、開口幅のない直線状の切り込みのみで構成することもできる。この挿入部は、挿入片の横幅よりも左右に広く、すなわち、挿入片の横幅(W)よりも大きな全長(S)を有する切り込みを設けることにより、この切り込みを前後方向に開いて挿入片を挿入できる。
(押し込み片53)
さらに、図2と図5に示す被係合部5は、スリット状の挿入部51の両端から垂直に立ち上がる切り込み54を設けて、コの字状の押し込み片53を設けている。挿入部51の両端に設けた切り込み54の上端の間、すなわち、押し込み片53の上端縁には折曲部55を設けており、この折曲部55を折曲して押し込み片53を側壁12の内側や外側に折曲できるようにしている。このように、挿入部51に沿って拡開自在な押し込み片53を備える被係合部5は、挿入片41を挿入する際に、押し込み片53を側壁12の内側に押し込むことで挿入部51を拡開して挿入片41を容易に挿入できる特徴がある。さらに、側壁12の内側に押し込まれた押し込み片53は、元の位置に復帰しようとする際に、挿入部51に挿入された挿入片41との間に摩擦力を生じさせて、挿入片41が挿入部51から抜けるのを抑制する働きがある。したがって、係合部4と被係合部5との係合状態を安定して保持できる特徴がある。なお、押し込み片53を備える被係合部5についても、挿入部51を、必ずしも開口幅(D)のあるスリット状に開口する必要はない。それは、被係合部5に形成される押し込み片53を押圧することで、挿入部51を拡開して挿入片41を挿入しやすくできるからである。
以上の位置決連結部3は、挿入片41を挿入部51に挿入すると共に、挿入片41の両側に形成された位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接又は接近させることで、側壁12で周壁22を位置決めしながら支持する。したがって、側壁12に開口する挿入部51の位置と、周壁22に設ける位置決め部42の位置は、係合部4と被係合部5とが係合する状態で、収納物9の上端が蓋体2の天プレート21の下面に接触しないように調整される。図2と図3に示す箱本体1と蓋体2は、箱本体1の底面1Bから側壁12に開口された挿入部51の開口縁52までの高さ(d1)を、周壁22の下端縁から位置決め部42までの深さ(d2)と等しくしている。この収納箱100は、周壁22の位置決め部42を、側壁12の挿入部51の開口縁52に当接させて支持する状態で、周壁22の下端を箱本体1の底面1Bと同一平面状に配置して、周壁22にかかる荷重を設置面70で支持できる。なお、この収納箱100は、箱本体1の底面1Bから挿入部51の開口縁52までの高さ(d1)を側壁の高さ(h)の約1/2とし、挿入片41が位置決め部42からの突出する突出量(t)を開口縁52までの高さ(d1)よりも小さくしている。
(面取り部6)
さらに、箱本体1は、図1、図2、及び図4に示すように、底プレート11と側壁12とを連結するコーナー部に面取り部6を設けている。この面取り部6は、側壁12の外側壁13と底プレート11との境界部に形成された傾斜面で、境界部である稜線の中央部を内側にプレスすることにより形成されている。図に示す箱本体1は、対向する側壁12であって、位置決連結部3が設けられない側壁12と底プレート11との境界部分に面取り部6を形成している。すなわち、図の箱本体1は、長方形の底プレート11の短辺側に連結された第2の側壁12B及び第4の周壁22Dと底プレート11との境界部分に面取り部6を設けている。ただ、箱本体は、位置決連結部が設けられる側壁に対して面取り部を設けることもできる。箱本体は、例えば、長方形の底プレートの長辺側であって、位置決連結部が設けられる第1の側壁及び第3の側壁と底プレートとの境界部分に面取り部を設けることができる。また、箱本体は、長方形の底プレートの短辺側に位置決連結部が設けて、第2の側壁及び第4の側壁と底プレートとの境界部分に面取り部を設けることもできる。このように箱本体1に面取り部6を設けた収納箱100は、設置面70と面取り部6との間に指を差し込んで収納箱100を容易に持ち上げることができる。
(切欠部28)
さらに、図1、図2、及び図4に示す蓋体2は、箱本体1に設けた面取り部6と対向する周壁22の下端部に、面取り部6を露出させる切欠部28を設けている。図1と図2に示す箱本体1は、側壁12と底プレート11の境界部分の中央部分に面取り部6を設けているので、周壁22は、下端部の中央部分に切欠部28を設けている。図の切欠部28は、周壁22の下端縁から上方に向かって開口幅が次第に狭くなる等脚台形状に形成されている。この形状の切欠部28は、周壁22の下端縁との境界部分をカットすることで、スッキリとした美しい外観としながら、切欠部28に対してスムーズに指先を挿入して面取り部6に指を挿入できる。また、周壁22の下端部に切欠部28を備える収納箱100は、箱本体1に被せた蓋体2を外すときには、切欠部28に指を差し込んで、容易に蓋体2を外すことができる。
さらに、位置決連結部3を設けた周壁22においては、下端の中央部には挿入片41が下方に突出して形成されるが、箱本体1と蓋体2との連結状態では、図1に示すように、この挿入片41は側壁12の挿入部51に挿入される。このため、位置決連結部3の係合状態においては、実質的に(外観上)は、周壁22に切欠部28が形成された状態となる。したがって、位置決連結部3を設けた周壁22においても、この切欠部28に指を差し込んで、容易に蓋体2を外すことができる。また、位置決連結部を備える側壁に面取り部を形成する構造においても、この切欠部を通して、設置面70と面取り部との間に指を差し込んで収納箱を容易に持ち上げることができる。
(台紙シート61、62)
以上の箱本体1と蓋体2は、図5〜図8に示すように、原紙を所定のパターンに裁断して台紙シート61、62とすると共に、裁断された台紙シート61、62を折曲ライン19、29で折曲し、さらに、係止箇所が係止され、あるいは接着箇所が糊付けされて所定の形状に製函される。ここで、図7は他の一例にかかる箱本体を製造する台紙シート61Bの展開図を、図8は他の一例にかかる蓋体を製造する台紙シート62Bの展開図をそれぞれ示している。さらに、図9は図5に示す台紙シート61Aを製函する一工程を示す斜視図を、図10は図7に示す台紙シート61Bを製函する一工程を示す斜視図を、図11は図7に示す台紙シート61Bと図8に示す台紙シート62Bで製函された箱本体1及び蓋体2の斜視図をそれぞれ示している。
(箱本体1の台紙シート61)
図5と図7は、箱本体1の展開図であって、原紙を所定のパターンに裁断した台紙シート61を示している。ここで、図5は、製函機を使用することなく、人手で箱本体1に製函される台紙シート61Aを、図7は、製函機によって箱本体1に製函される台紙シート61Bをそれぞれ示している。
図5と図7に示す台紙シート61は、外形を長方形とする底プレート11と、底プレート11の4辺に連結されて4つの側壁12を形成するシート片を備えている。底プレート11の4辺に連結される各シート片は、底プレート11の外周縁に連設された外側壁13と、この外側壁13の先端側に連結された内側壁14と、外側壁13と内側壁14の間に形成された幅の狭い幅狭連結部15とを備えている。底プレート11、外側壁13、幅狭連結部15、及び内側壁14は、各々の境界縁を折曲ライン19として互いに連結している。
さらに、互いに隣り合う側壁12同士を所定の姿勢で連結するために、対向する側壁12の両側縁には連結片16を連設して設けている。この連結片16は、外側壁13の側縁と内側壁14の側縁にそれぞれ連設して設けられている。図5に示す台紙シート61Aは、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cを形成する外側壁13の両側縁に連結片16Aを、内側壁14の両側縁に連結片16Bをそれぞれ連設して設けている。図7に示す台紙シート61Bは、第2の側壁12A及び第4の側壁12Cの外側壁13の両側縁に連結片16Aを、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの内側壁14の両側縁に連結片16Bをそれぞれ連設して設けている。図5と図7に示す第1の側壁12A及び第3の側壁12Cは、内側壁14と連結片16Bとの境界部に切り欠き17が設けられており、第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの内側壁14が内側に折り返される状態では、折り返される内側壁14の両側縁に設けた係止部14Bを係止して、係止構造で箱形に保形されるようにしている。
さらに、図5と図7に示す内側壁14は、先端縁に、指を係合可能な半円状の切り欠き14Aが設けられている。この箱本体1は、廃棄時において、切り欠き14Aに指を挿入する状態で内側壁14を外側に引っ張って両端の係止部14Bの係止状態を解除して簡単に展開できる。この箱本体1は、四方の周壁12を外側に展開してシート状とした状態で廃棄される。
図5に示す台紙シート61Aは、以下のようにして人手により製函される。
(1)第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの外側壁13を底プレート11との境界の折曲ライン19で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設すると共に、幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返す(図3参照)。
(2)さらに、図9に示すように、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの内側壁14の両側縁に連設された連結片16Bと外側壁13の両側縁に連設された連結片16Aとを両側の折曲ライン19で内側に折曲する。
(3)第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの外側壁13を底プレート11との境界の折曲ライン19で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設すると共に、幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返す。このとき、外側壁13と内側壁14の間に、連結片16A、16Bを挟み込む(図4参照)。
(4)折り返された内側壁14の両側縁に設けた係止部14Bを、隣接する内側壁14の両側縁に形成された切り欠き17に案内して係止する(図2参照)。
図7に示す台紙シート61Bは、以下のようにして製函機(図示せず)により製函される。
(1)底プレート11の四方に設けられた側壁12の外側壁13を底プレート11との境界の折曲ライン19で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設する。このとき、第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの外側壁13の両側縁に設けた連結部16Aを折曲ライン19で内側に折曲して、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの外側壁13の内側に配置する(図10参照)。
(2)第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返して、外側壁13と内側壁14の間に連結片16Aを挟み込む。このとき、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの内側壁14の両側縁に連設された連結片16Bを両側の折曲ライン19で内側に折曲して、第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの外側壁13の内側に配置する。(図10参照)
(3)第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返して、外側壁13と内側壁14の間に連結片16Bを挟み込む。(図11参照)
(4)折り返された内側壁14の両側縁に設けた係止部14Bを、隣接する内側壁14の両側縁に形成された切り欠き17に案内して係止する。(図11参照)
以上のように、台紙シート61は、外側壁13を底プレート11に対して略垂直姿勢で立設し、内側壁14を外側壁13の内側に折り返して二重壁構造の側壁12を形成すると共に、隣接する側壁12同士を、連結片16を介して連結し、さらに、折り返された内側壁14同士を互いに係止箇所において係止構造で連結して、所定の箱形の箱本体1に製函される。
(蓋体2の台紙シート62)
図6と図8は、蓋体2の展開図であって、原紙を所定のパターンに裁断した台紙シート62を示している。ここで、図6は、製函機を使用することなく、人手で蓋体2に製函される台紙シート62Aを、図8は、製函機によって蓋体2に製函される台紙シート62Bをそれぞれ示している。
図6と図8に示す台紙シート62は、外形を長方形とする天プレート21と、天プレート21の4辺に連結された4枚の周壁22を備えている。さらに、互いに隣り合う周壁22同士を所定の姿勢で連結するために、隣接する周壁22に連結される連結片23を対向する周壁22の両側縁に連設して設けている。図6に示す台紙シート62Aは、第2の周壁22B及び第4の周壁22Dの両側縁に連結片23を連設して設けている。図8に示す台紙シート62Bは、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cの両側縁に連結片23を連設して設けている。
以上の台紙シート62は、各々の周壁22を天プレート11との境界の折曲ライン29で折曲して、天プレート21に対して略垂直姿勢で立設すると共に、連結片23を隣接する周壁22の両側縁部に糊付けして、4枚の周壁22を接着箇所で連結して所定の箱形に製函される。
(蓋体2の折曲ライン27)
さらに、蓋体2は、図6と図8に示すように、長方形の天プレート21の長辺側に連結された第1の周壁22A及び第3の周壁22Cに折曲ライン27を設けている。図に示す折曲ライン27は、長方形の天プレート21の短辺側に連結された第2の周壁22B及び第4の周壁22Dを天プレート21に積層する方向に、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを折曲可能な位置に設けられている。図に示す第1の周壁22A及び第3の周壁22Cは、天プレート21のコーナー部に位置する角隅から、周壁22の先端縁の中央部に向かって傾斜された折曲ライン27を設けている。この折曲ライン27は、天プレート21の長辺側の外周縁と周壁22との境界縁となす角(α)が約45度となるようにしている。このように、折曲ライン27を45度の傾斜角とする第1の周壁22A及び第3の周壁22Cは、この折曲ライン27に沿って折曲される第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを隙間なく最もコンパクトに折り畳みできる。
図12に示す蓋体2は、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを折曲ライン27で折曲して、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを天プレート21の内面側に折り畳んで天プレート21に積層しながら、さらに、第2の周壁22Bと第4の周壁22Dを折り畳まれた第1の周壁22Aと第3の周壁22Cに積層させて蓋体2を折り畳む状態を示している。この蓋体2は、例えば、接着箇所を糊付けして所定の立体形状に製函された蓋体2をコンパクトに折り畳みできる。この蓋体2は、4枚の周壁22を天プレート21側に折り畳みすることで、折り畳まれた蓋体2の外形を天プレート21の外形に等しくしながらコンパクトに折り畳むができる。このように折り畳まれた蓋体2は、省スペースに梱包されて出荷できる。
図13に示す蓋体2は、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを折曲ライン27で折曲して、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cを天プレート21の外側に展開しながら、第2の周壁22B及び第4の周壁22Dを天プレート21に積層させて蓋体2を折り畳みする状態を示している。この蓋体2は、例えば、使用後において、立体形状の蓋体2の糊付け部分等を剥離して分解することなく、第1の周壁22A及び第3の周壁22Cに設けた折曲ライン27に沿って第1の周壁22Aと第3の周壁22Cを折曲することで、簡単にしかも短時間で蓋体2を薄い板状に折り畳んで廃棄処分できる。
以上の図に示す蓋体2は、外形を長方形とする天プレート21の長辺の長さ(L1)を周壁22の高さ(h)の2倍以上としている。この蓋体2は、折り畳まれた第2の周壁22Bと第4の周壁22Dとを互いにラップさせることなくコンパクトに折り畳みできる。ただ、蓋体2は、天プレート21の長辺の長さ(L1)を周壁22の高さ(h)の2倍未満とすることもできる。この蓋体2は、折り畳まれた第2の周壁22Bと第4の周壁22Dとを互いにラップさせる状態で折り畳まれる。
(段ボール紙)
以上の箱本体1と蓋体2は、箱形に製函された状態で充分な強度を有するように、所定の厚みのある原紙であって、例えば、段ボール紙で製造される。段ボール紙で製造される箱本体1は、好ましくは、被係合部5が形成される第1の側壁12A及び第3の側壁12Cについては、段ボール紙の中間層であるコルゲート紙の波形の筋が底プレート11に対して垂直方向となる向きに配置され、面取り部6が形成される第2の側壁12B及び第4の側壁12Dについては、コルゲート紙の波形の筋が底プレート11に対して平行な水平方向となる向きに配置することができる。この構造は、被係合部5が形成される第1の側壁12A及び第3の側壁12Cとなる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を底プレート11に対して垂直な方向とするので、上下方向の力に対する強度を高くして、蓋体2を連結する状態で、蓋体2からの荷重をより安定して支持できる特徴がある。また、面取り部6が形成される第2の側壁12B及び第4の側壁12Dとなる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を底プレート11に対して平行な水平方向とするので、底プレート11と外側壁13の境界部分の角部において、水平方向に延びるコルゲート紙の波形の筋に沿って面取り部6を簡単に形成できる特徴がある。
また、段ボール紙で製造される蓋体2は、好ましくは、係合部4の挿入片41が形成される第1の周壁22A及び第3の周壁22Cについては、段ボール紙の中間層であるコルゲート紙の波形の筋が天プレート21に対して垂直方向となる向きに配置され、第2の周壁22B及び第4の周壁22Dについては、コルゲート紙の波形の筋が天プレート21に対して平行な水平方向となる向きに配置される。この構造は、位置決連結部3が形成される第1の周壁22A及び第3の周壁22Cとなる段ボール紙のコルゲート紙の筋を天プレート21に対して垂直な方向とするので、上下方向の力に対する強度を高くして、箱本体1に連結する状態で、蓋体2にかかる荷重をより安定して支持できる特徴がある。
ただ、箱本体は、位置決連結部の被係合部が形成される第1の側壁及び第3の側壁となる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を底プレートに対して平行な水平方向とし、第2の側壁及び第4の側壁となる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を底プレートに対して垂直方向とすることもできる。また、蓋体は、位置決連結部の挿入片が形成される第1の周壁及び第3の周壁となる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を天プレートに対して平行な水平方向とし、第2の周壁及び第4の周壁となる段ボール紙のコルゲート紙の波形の筋を底プレートに対して垂直方向とすることもできる。
(陳列方法)
以上の収納箱100は、図14に示すように蓋体2を外した状態で、箱本体1の上方開口部1Aから収納物9を突出する状態で収納物9を展示できる。とくに、箱本体1の側壁12を低くすることで、この側壁12の上端から突出する収納物9を外部に露出させて、収納物9の外装や表示を視認しやすくできる。
さらに、この収納箱100は、図15に示すように、蓋体2を上下反転して挿入片41を上向きの姿勢とする姿勢で箱本体1の下側に配置すると共に、周壁22の開口部の内側に、上方開口の姿勢の箱本体1を配置して、この箱本体1を蓋体2の開口部の内側に配置しながら展示することができる。蓋体2の開口部に配置される箱本体1は、位置決連結部3を介して蓋体2の所定の位置に連結することができる。図に示すように、蓋体2の開口部に配置される箱本体1の挿入部51に蓋体2の挿入片41を挿入し、位置決め部42を挿入部51の開口縁52に当接させる。この状態で箱本体1の側壁12を蓋体2の周壁22で支持して、箱本体1を蓋体2の開口部に配置できる。この状態で、箱本体1は、上方開口の姿勢で蓋体2の開口部に配置されて、箱本体1自身を収納箱100が設置される設置面から底上げした状態としながら収納物9を展示できる。このため、箱本体1に展示された収納物9を、簡単かつ確実に支持しながら所定の高さに安定して配置できる。
とくに、このとき、挿入片41の突出量(t)を、側壁12の内部に挿入された係合状態で、その先端縁が側壁12の上端の内面に当接する長さとすることで、安定して箱本体1を支持することができる。とくに、側壁12は、外側壁13の先端に幅狭連結部15を介して内側壁14を設けて、この内側壁14を外側壁13の内側に折り返す二重壁構造としているので、外側壁13の挿入部51に挿入された挿入片41の先端を幅狭連結部15の内面に当接させて確実に支持できる。したがって、箱本体1に収納される収納物9の荷重により位置決連結部3に荷重が作用する状態においても、二重壁構造の側壁12を介して安定して支持できる。
なお、以上の実施の形態の収納箱100は、平面視を長方形とする箱本体1と蓋体2の対向する辺であって、長方形の長辺側に配設された側壁12と周壁22とに位置決連結部3を設けているが、収納箱は、長方形の短辺側に配設された側壁と周壁とに位置決連結部を設けることもできる。さらに、収納箱は、長方形の3辺に配設された側壁と周壁とに位置決連結部を設けることも、あるいは、長方形の4辺に配設された側壁と周壁とに位置決連結部を設けることもできる。とくに、長方形の4辺に配設された側壁と周壁に位置決連結部を設ける構造は、蓋体の周壁を箱本体の四方で支持できるので、安定して支持できる。
(他の実施例)
以上の実施の形態の収納箱100は、箱本体1の底プレート11を長方形とすると共に、底プレート11の四方を囲む側壁12の高さ(h)を等しくして、箱本体1の上方開口部1Aを水平面内において開口している。ただ、本発明の収納箱は、箱本体の四方を囲む側壁の高さを必ずしも等しくする必要はなく、底プレートの四方を囲む側壁を異なる高さとして、箱本体の上方開口部を水平面から傾斜する姿勢として開口することもできる。以下、本発明の他の実施の形態にかかる収納箱を図16〜図21に基づいて詳述する。なお、これ等の図において、前述の実施例と同じ構成要素については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図16に示す収納箱200は、箱本体1の底プレート11を長方形として、底プレート11の4辺に連結された4つの側壁12のうち、互いに対向する第1の側壁12A及び第3の側壁12Cを異なる高さとしている。図16の箱本体1は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成している。さらに、箱本体1は、互いに対向する第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの上端縁を、第3の側壁12Cの上端から第1の側壁12Aの上端に向かって上り勾配で傾斜させており、第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの形状を台形状としている。この箱本体1は、第1の側壁12Aを第3の側壁12Cよりも高くするので、蓋体2を外した状態では、高さの高い第1の側壁12A側を背面側とし、高さの低い第3の側壁12C側を正面側として、箱本体1の前後の向きを特定できる。このため、蓋体2を外した状態では、高さの低い第3の側壁12C側を正面側として、収納スペース10に収納される収納物の向きを揃えて、収納物の外装や表示を視認しやすく展示できる。また、第1の側壁12Aを高くすることで、背面側となる第1の側壁12A側に収納される収納物を倒れ難くでき、安定して支持しながら保持できる。
以上の収納箱200は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成するが、第1の側壁12Aの高さ(h1)を周壁22の高さ(H)よりも低く形成している。したがって、この収納箱200は、箱本体1が蓋体2の内部深くまで入り込まないように、蓋体2の周壁22と箱本体1の側壁12とを位置決連結部3で位置決めしながら連結している。図16の収納箱200は、外形を長方形とする底プレート11及び天プレート21の対向する辺に配設された側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けており、これ等の位置決連結部3を介して、箱本体1と蓋体2とを位置決めしながら連結している。図16の収納箱200は、長方形の長辺側であって、箱本体1の高さが異なる第1の側壁12A及び第3の側壁12Cと、蓋体2の第1の周壁22A及び第3の周壁22Cとに位置決連結部3を設けている。この収納箱200は、蓋体2の第1の周壁22A及び第3の周壁22Cに形成された係合部4が、箱本体1の第1の側壁12A及び第3の側壁12Cに形成された被係合部5に係合されて定位置で連結される。
さらに、図17〜図19に示す収納箱300も、箱本体1の底プレート11を長方形とし、底プレート11の4辺に連結された4つの側壁12のうち、互いに対向する第1の側壁12A及び第3の側壁12Cを異なる高さとして、第1の側壁12Aの高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成しているが、この箱本体1は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を、周壁22の高さ(H)とほぼ等しくしている。この収納箱300は、図18に示すように、箱本体1に蓋体2を被せた状態では、第1の側壁12Aの上端が蓋体2の天プレート12に当接するようにしている。この収納箱300は、蓋体2にかかる荷重を第1の側壁12Aで支持することができるので、収納箱300の耐荷重を大きくできる。
さらに、図17と図18の箱本体1と蓋体2は、箱本体1の第3の側壁12C側において、位置決連結部3によって側壁12と周壁22とを位置決めしながら連結している。図17と図18の箱本体1と蓋体2は、第3の側壁12Cと、この第3の側壁12Cと対向する周壁22、すなわち、第3の周壁22Cとに位置決連結部3が設けられており、この位置決連結部3によって第3の側壁12Cと第3の周壁22Cとが連結されている。この箱本体1と蓋体2は、第3の周壁22Cに形成された係合部4が、第3の側壁12Cに形成された被係合部5に係合されて定位置で連結される。
以上の収納箱300は、箱本体1に蓋体2を被せた状態において、第1の側壁12A側では、第1の側壁12Aの上端を蓋体2の天プレート22に当接させて蓋体2を支持し、第3の側壁12C側では、位置決連結部3によって第3の側壁12Cで第3の周壁22Cを支持する。このため、対向する第1の側壁12Aと第3の側壁12Cによって、蓋体2にかかる荷重を安定して支持でき、収納箱300の変形や収納物の破損等を確実に防止できる。この収納箱300は、複数の位置決め連結部を設けることなく、箱本体300の第3の側壁12C側に1つの位置決連結部3を設ける簡単な構造としながら、蓋体2を安定して支持できる。
図17に示す収納箱300は、箱本体1の両側に配置された第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの上端縁を、第3の側壁12Cの上端から第1の側壁12Aの上端に向かって上り勾配で傾斜させて、第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの形状を台形状としている。とくに、図17に示す箱本体1は、第2の側壁12Bと第4の側壁12Dの側縁であって、第1の側壁12A側の側縁の高さを第1の側壁12Aの高さ(h1)と等しくしている。この箱本体1は、高さの高い第1の側壁12Aを、両側に配置された第2の側壁12Bと第4の側壁12Dとで確実に支持できる特徴がある。
ただ、第1の側壁を第3の側壁よりも高く形成する箱本体は、図17の鎖線で示すように、第2の側壁12Bと第4の側壁12Dの側縁であって、第1の側壁12A側の側縁の高さを第1の側壁12Aの高さ(h1)よりも低くすることができる。この箱本体は、第2の側壁と第4の側壁の形状を台形状又は長方形状としながら、第1の側壁を第2の側壁及び第4の側壁から突出させた形状として、第1の側壁の上端を蓋体の天プレートに当接する高さまで延長することができる。この構造は、背面側に配置される第1の側壁を高く形成して蓋体の天プレートを支持できる構造としながら、第2の側壁及び第4の側壁を低く形成して、収納物を両側から見やすくできる。
図18に示す箱本体1と蓋体2は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を、周壁22の高さ(H)と等しくすることで、箱本体1に蓋体2を被せる状態では、第1の側壁12Aの上端が蓋体2の天プレート12に当接するようにしている。さらに、図17と図18に示す収納箱300は、箱本体1に蓋体2を被せた状態では、蓋体2の周壁22の下端縁が箱本体1の底面1Bと同一平面上に配置されるようにしている。この収納箱300は、蓋体2を第1の側壁12Aで支持することと、蓋体2の周壁22の下端を設置面70に接触させて支持することの相乗効果で、収納箱300の耐荷重をさらに大きくできる。
ただ、箱本体と蓋体は、第1の側壁の高さ(h1)を、周壁の高さ(H)より高く形成することもできる。この構造の収納箱は、図示しないが、箱本体に蓋体を被せた状態では、第1の側壁の上端が蓋体の天プレートに当接するが、蓋体の周壁の下端は側壁の下端まで届くことなく、箱本体の下面より上側に配置される。このため、第3の側壁側に設けられる位置決め連結部は、第3の周壁の係合部を第3の側壁の被係合部に係合させた状態で、周壁の下端が側壁の下端より上側に配置されるように、挿入部と挿入片が形成される。この蓋体は、周壁の下端縁が、箱本体の底面と同一平面上に配置されることなく、箱本体の底面から多少高い位置であって、底面と平行な姿勢となるように配置される。
さらに、箱本体の第1の側壁12Aの高さ(h1)を第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成する収納箱400は、図20に示す構造とすることもできる。この収納箱400は、外形を長方形とする底プレート11及び天プレート21の対向する辺に配設された側壁12と周壁22に位置決連結部3を設けるが、前述の図16に示す収納箱200とは異なり、長方形の短辺側であって、箱本体1の両側に位置する台形状の第2の側壁12B及び第4の側壁12Dと、蓋体2の第2の周壁22B及び第4の周壁22Dとに位置決連結部3を設けている。この収納箱400は、蓋体2の第2の周壁22B及び第4の周壁22Dに形成された係合部4が、箱本体1の第2の側壁12B及び第4の側壁12Dに形成された被係合部5に係合されて定位置で連結される。
図20に示す箱本体20は、第1の側壁12Aの高さ(h1)を、蓋体の周壁の高さ(H)とほぼ等しくしており、第1の側壁12Aの上端を蓋体2の天プレート22に当接させてこれを支持するようにしている。したがって、蓋体2をより安定して支持できる特徴がある。ただ、箱本体は、対向する側面に設けた一対の位置決連結部を介して蓋体を位置決めしながら支持できるので、第1の側壁を、蓋体の周壁よりも低くすることもできる。
さらに、図20に示す収納箱400は、位置決連結部2が設けられる側壁12に対して面取り部6を設けている。図に示す箱本体1は、長方形の底プレート11の短辺側に連結された第2の側壁12B及び第4の側壁12Dと底プレート11との境界部分に面取り部6を設けている。この収納箱400は、箱本体1と蓋体2との連結状態では、第2の周壁22Bと第4の周壁22Dに設けた挿入片41が第2の側壁12B及び第4の側壁12Dに設けた挿入部51に挿入されるので、位置決連結部3の係合状態においては、実質的には、第2の周壁22Bと第4の周壁22Dとに切欠部28が形成された状態となる。したがって、この切欠部28を通して、設置面と面取り部6との間に指を差し込んで収納箱100を容易に持ち上げることができ、また、この切欠部28に指を差し込んで、容易に蓋体2を外すことができる。
さらに、図20に示す収納箱400も、図21に示すように、蓋体2を上下反転して挿入片41を上向きの姿勢とする姿勢で箱本体1の下側に配置すると共に、周壁22の開口部の内側に、上方開口の姿勢の箱本体1を配置して、この箱本体1を蓋体2の開口部の内側に配置しながら展示することができる。蓋体2の開口部に配置される箱本体1は、位置決連結部3を介して蓋体2の所定の位置に連結される。すなわち、蓋体2の挿入片41が箱本体1の挿入部51に挿入されて定位置で連結される。これにより、箱本体1自身を設置面から底上げした状態としながら収納物9を展示できる。
ここで、図21に示す収納箱400は、第1の側壁12Aを第3の側壁12Cよりも高くしており、高さの低い第3の側壁12C側を正面側として、箱本体1の前後の向きが特定される。このため、箱本体1と蓋体2は、第3の側壁12C側を正面側とする姿勢において、左右に位置する第2の側壁12B及び第4の側壁12Dと、蓋体2の第2の周壁22B及び第4の周壁22Dとが連結され、陳列状態においては、これ等の連結部分を正面側から目立たないように配置できる。とくに、図21に示す陳列状態において、収納箱400は、正面側となる第3の側壁12C側には位置決連結部3を設けていないので、正面側をスッキリとした美しいデザインとして外観良く展示できる特徴がある。
(台紙シート63)
以上のように、第1の側壁12Aを第3の側壁12Cよりも高くし、第2の側壁12Bと第4の側壁12Dを台形状とする箱本体1は、図19に示すように、原紙を所定のパターンに裁断してなる台紙シート63を折曲ライン19で折曲し、さらに、係止箇所が係止されて所定の形状に製函される。ここで、図19は、図17に示す箱本体1の展開図であって、原紙を所定のパターンに裁断した台紙シート63を示している。この台紙シート63は、製函機を使用することなく、人手で箱本体1に製函される。図示しないが、図16及び図20に示す箱本体1も、側壁の高さや形状、位置決連結部を構成する被係合部の数や場所が変更されるが、図19と同様のパターンに裁断された台紙シートを製函して製造することができる。
図19に示す台紙シート63は、外形を長方形とする底プレート11と、底プレート11の4辺に連結されて4つの側壁12を形成するシート片を備えている。底プレート11の4辺に連結される各シート片は、底プレート11の外周縁に連設された外側壁13と、この外側壁13の先端側に連結された内側壁14と、外側壁13と内側壁14の間に形成された幅の狭い幅狭連結部15とを備えている。底プレート11、外側壁13、幅狭連結部15、及び内側壁14は、各々の境界縁を折曲ライン19として互いに連結している。
第1の側壁12Aを形成するシート片は、第3の側壁12Cを形成するシート片よりも底プレート11からの突出量を大きくしている。正確には、第1の側壁12Aを形成するシート片は、第3の側壁12Cを形成するシート片よりも外側壁13と内側壁14の長さを長くしている。また、第2の側壁12Bと第4の側壁12Dを形成するシート片は、外側壁13と内側壁14の形状を台形状とすると共に、台形状の外側壁13と内側壁14の斜辺を幅の狭い幅狭連結部15で連結する構造としている。
さらに、互いに隣り合う側壁12同士を所定の姿勢で連結するために、対向する側壁12の両側縁には連結片16を連設して設けている。この連結片16は、外側壁13の側縁と内側壁14の側縁にそれぞれ連設して設けられている。図19に示す台紙シート63は、第2の側壁12Bと第4の側壁12Dを形成する台形状の外側壁13の両側縁に連結片16Aを、内側壁14の両側縁に連結片16Bをそれぞれ連設して設けている。図19に示す第2の側壁12B及び第4の側壁12Dは、内側壁14と連結片16Bとの境界部に切り欠き17が設けられており、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの内側壁14が内側に折り返される状態では、折り返される内側壁14の両側縁に設けた係止部14Bを係止して、係止構造で箱形に保形されるようにしている。さらに、第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの内側壁14は、先端縁に、指を係合可能な半円状の切り欠き14Aが設けられている。
さらに、図19に示す台紙シート63は、第3の側壁12Cを形成するシート片の外側壁13の中央部に被係合部5となる挿入部51と押し込み片53とを設けている。図17と図18に示す収納箱300は、第3の側壁12C側にのみに位置決連結部3を設けるので、図に示す台紙シート63は、第3の側壁12Cの外側壁13にのみ被係合部5を設けている。ただ、図17と図18に示す構造の収納箱は、対向する第1の側壁及び第3の側壁に位置決連結部を設けることもできる。この箱本体を製造する台紙シートは、図19の鎖線で示すように、第1の側壁12Aを形成するシート片の外側壁13にも被係合部5となる挿入部51と押し込み片53とが設けられる。
図19に示す台紙シート63は、以下のようにして製函される。
(1)第2の側壁12B及び第4の側壁12Dの外側壁13を底プレート11との境界の折曲ライン19で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設すると共に、幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返す。
(2)さらに、第2の側壁12B及び第3の側壁12Bの内側壁14の両側縁に連設された連結片16Bと外側壁13の両側縁に連設された連結片16Aとを両側の折曲ライン19で内側に折曲する。
(3)第1の側壁12A及び第3の側壁12Cの外側壁13を底プレート11との境界の折曲ライン19で折曲して、底プレート11に対して略垂直姿勢で立設すると共に、幅狭連結部15の両側の折曲ライン19を略直角に折曲して、内側壁14を外側壁13の内側に折り返す。このとき、外側壁13と内側壁14の間に、連結片16A、16Bを挟み込む。
(4)折り返された内側壁14の両側縁に設けた係止部14Bを、隣接する内側壁14の両側縁に形成された切り欠き17に案内して係止する。
以上のように、台紙シート63は、外側壁13を底プレート11に対して略垂直姿勢で立設し、内側壁14を外側壁13の内側に折り返して二重壁構造の側壁12を形成すると共に、隣接する側壁12同士を、連結片16を介して連結し、さらに、折り返された内側壁14同士を互いに係止箇所において係止構造で連結して、所定の箱形の箱本体1に製函される。
以上の実施の形態の収納箱100は、箱本体1の底プレート11及び蓋体2の天プレート21の外形を長方形とし、底プレート11の四方を囲む側壁12を備える箱本体1と、天プレート21の四方を囲む周壁22を備える蓋体2とで構成したが、本発明は、箱本体の底プレート及び蓋体の天プレートの外形を多角形状(例えば、六角形や八角形)とし、あるいは円形や楕円形、長円形状とすることもできる。これ等の形状の収納箱も、底プレートの周囲に立設される側壁と天プレートの周囲に立設される周壁の複数箇所、例えば対向する位置に位置決連結部を設けて、これらの位置決め連結部を介して周壁の係合部を側壁の被係合部で支持して、蓋体を箱本体の所定の位置で連結させることができる。
本発明の収納箱は、筒状の柱状の容器や箱を外装とする収納物や袋入りの収納物等を立てた姿勢で収納する収納箱として好適に利用できる。
100、200、300、400…収納箱
1…箱本体
1A…上方開口部
1B…底面
2…蓋体
3…位置決連結部
4…係合部
5…被係合部
6…面取り部
9…収納物
10…収納スペース
11…底プレート
12…側壁
12A…第1の側壁
12B…第2の側壁
12C…第3の側壁
12D…第4の側壁
13…外側壁
14…内側壁
14A…切り欠き
14B…係止部
15…幅狭連結部
16…連結片
16A…連結片
16B…連結片
17…切り欠き
19…折曲ライン
20…収納スペース
21…天プレート
22…周壁
22A…第1の周壁
22B…第2の周壁
22C…第3の周壁
22D…第4の周壁
23…連結片
27…折曲ライン
28…切欠部
29…折曲ライン
41…挿入片
42…位置決め部
43…凹部
51…挿入部
52…開口縁
53…押し込み片
54…切り込み
55…折曲部
61…台紙シート
61A…台紙シート
61B…台紙シート
62…台紙シート
62A…台紙シート
62B…台紙シート
63…台紙シート
70…設置面

Claims (14)

  1. 底プレートと、前記底プレートの外周縁に連設された側壁とを備える箱本体と、
    天プレートと、前記天プレートの外周縁に連設された周壁とを備える蓋体と
    を備える収納箱であって、
    前記箱本体と前記蓋体は、前記側壁と前記周壁に設けた少なくとも一の位置決連結部を介して所定の位置に連結されるようにしており、
    前記位置決連結部は、前記周壁に設けられた係合部と、前記係合部に対向して前記側壁に設けられた被係合部とを備え、前記係合部が前記被係合部に係合されて、前記箱本体と前記蓋体とを所定の位置で連結しており、
    前記係合部は、前記周壁に形成されて下方に突出する挿入片と、前記挿入片の両側に形成されて、前記挿入片の挿入位置を特定する位置決め部とを備え、
    前記被係合部は、前記側壁の外周面に開口されて、前記挿入片が挿入される挿入部を備えており、
    前記挿入片が前記挿入部に挿入されると共に、前記位置決め部を前記挿入部の開口縁に当接又は接近させて、前記側壁で前記周壁を位置決めしながら支持することを特徴とする収納箱。
  2. 請求項1に記載の収納箱であって、
    前記箱本体と前記蓋体は、前記側壁の高さ(h)が前記周壁の高さ(H)よりも低く形成されると共に、前記側壁と前記周壁に設けた複数の位置決連結部を介して所定の位置に連結されてなることを特徴とする収納箱。
  3. 請求項2に記載の収納箱であって、
    前記箱本体は、前記底プレートを長方形とすると共に、前記底プレートの4辺に第1〜第4の側壁を連結して備えており、
    互いに対向する第1の側壁及び第3の側壁は、前記第1の側壁の高さ(h1)が前記第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成されてなることを特徴とする収納箱。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記周壁は、前記係合部が形成されない領域において、その下端が前記箱本体の下端まで延長されており、
    前記係合部を前記被係合部に係合させて、前記蓋体を前記箱本体の所定の位置に連結する状態で、前記蓋体の下端縁が前記箱本体の底面と同一平面上に配置されてなることを特徴とする収納箱。
  5. 請求項1に記載の収納箱であって、
    前記箱本体は、前記底プレートを長方形とすると共に、前記底プレートの4辺に第1〜第4の側壁を連結して備えており、
    互いに対向する第1の側壁及び第3の側壁は、前記第1の側壁の高さ(h1)が前記第3の側壁12Cの高さ(h3)よりも高く形成されており、
    前記箱本体と前記蓋体は、前記第1の側壁の高さ(h1)が、前記周壁の高さ(H)と等しく、あるいは前記周壁の高さ(H)より高く形成されており、前記第1の側壁の上端を前記蓋体の前記天プレートに当接させて、前記第1の側壁で前記蓋体を支持することを特徴とする収納箱。
  6. 請求項1から5のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記箱本体の前記底プレート及び前記蓋体の前記天プレートが長方形であって、長方形の対向する辺に配設された前記側壁と前記周壁に前記位置決連結部を設けてなることを特徴とする収納箱。
  7. 請求項6に記載の収納箱であって、
    前記箱本体と前記蓋体が、長方形の長辺側に設けた前記側壁と前記周壁に前記位置決連結部を設けてなることを特徴とする収納箱。
  8. 請求項6に記載の収納箱であって、
    前記箱本体と前記蓋体が、長方形の4辺に設けた前記側壁と前記周壁に前記位置決連結部を設けてなることを特徴とする収納箱。
  9. 請求項1から8のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記蓋体を上下反転させて、前記挿入片を上向きの姿勢として前記箱本体の下方に配置し、さらに、前記箱本体を上方開口の姿勢で前記蓋体の前記周壁の開口部の内側に配置し、
    前記挿入片を前記挿入部に挿入して、前記位置決め部を前記挿入部の開口縁に当接又は接近させて、前記周壁で前記側壁を位置決めしながら支持して、前記箱本体を上方開口の姿勢で前記蓋体の開口部の所定の位置に配置可能とすることを特徴とする収納箱。
  10. 請求項5に記載の収納箱であって、
    前記箱本体と前記蓋体が、前記第3の側壁と、該第3の側壁と対向する周壁にのみ前記位置決連結部を設けてなることを特徴とする収納箱。
  11. 請求項5ないし10のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記蓋体は、長方形の天プレートの長辺側に連結された第1の周壁及び第3の周壁に折曲ラインを設けており、前記折曲ラインは、長方形の天プレートの短辺側に連結された第2の周壁及び第4の周壁を前記天プレートに積層する方向に、前記第1の周壁及び第3の周壁を折曲可能としており、
    前記折曲ラインで前記第1の周壁及び第3の周壁を折曲して、第2の周壁及び第4の周壁を前記天プレートに積層させて、前記蓋体をコンパクトに折り畳みできるようにしてなることを特徴とする収納箱。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記被係合部が、前記側壁に形成されて前記挿入部を拡開する押し込み片を備えることを特徴とする収納箱。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記箱本体の側壁は、前記底プレートの外周縁に連設された外側壁と、前記外側壁の内側に連設された内側壁とを備える二重壁構造としており、
    前記外側壁に前記被係合部が形成されると共に、前記外側壁と前記内側壁の間に前記挿入片が挿入されてなることを特徴とする収納箱。
  14. 請求項1ないし13のいずれか一に記載の収納箱であって、
    前記箱本体は、前記底プレートと前記側壁とを連結するコーナー部に面取り部を備え、
    前記蓋体は、前記面取り部と対向する前記周壁の下端部に、前記面取り部を露出させる切欠部を備えることを特徴とする収納箱。
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