JP3012052U - 陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、使用後、廃棄処分されていた梱包
配送用箱を、梱包配送された履物を箱収容状態のまま店
頭陳列を可能として包装箱の有効利用を図った陳列包装
箱を兼ねた梱包配送用箱に関する。 【構成】 収容箱本体１に、一対の履物２を重ね合わせ
て立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物収容
部３、４、５と、箱周壁ａに形成し収容整列させた履物
２の形状・模様等の見易い丈寸法と形状の切欠き部６、
７と、この収容箱本体１へ嵌脱自在とした蓋箱８とより
構成し、梱包配送された履物２を箱への収容状態のまま
店頭陳列を可能とした構成にある。又、収容箱本体１内
に収まり、且つ立て掛け状態で収容した履物２の下端を
支持する切起し片１７を備える受孔１８を複数開口させ
た傾斜履物受板１９を収容する場合と、蓋箱８の構成を
前記収容箱本体１と同構成として、該蓋箱８にも履物２
を収容可能とする場合とがある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使用後、廃棄処分されている梱包配送用箱を、梱包配送された履物 を箱収容状態のまま店頭陳列を可能として包装箱の有効利用を図った陳列包装箱 を兼ねた梱包配送用箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に使用されている履物の梱包配送用箱は、ダンボール箱を使用し、 箱本体の下端に形成した前後・左右の折返し片を内側に順次折返し、これらを粘 着テープにより止着して底部付きの箱体を組立てた後、この箱体内に、左右互に 組合わせたサンダル等の一対の履物を上下方向に積み重ねた状態で収容して所定 数量収容してから、箱本体の上端に形成した前後・左右の折返し片を内側に折返 して、これを粘着テープによって所定に止着し、箱本体の開口部を閉室した後、 梱包箱を任意の輸送手段により配送したものである。

【０００３】 前記の梱包配送用箱は、目的地へ所定に配送されてから、天部の折返し片の粘 着テープを外し箱本体の上端を開口させて、多数積み重ね状態で収容した履物を 順次取り出し、これを陳列台へ並べて店頭販売したり、或は店頭に用意した別の 箱などの収容部内へ繁雑に収容したまま店頭販売されたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記従来の梱包配送用箱は、使用後空箱となった場合、そのまま折り 畳たんで廃棄処分されたものであるから、きわめて無駄が多く空箱の有効利用を 図ることのできない問題点があるし、又、梱包状態に於て履物は、箱内へ多数積 み重ねられた状態であるから、サンダル等のバンド付きの履物によるときは製造 時、バンドの突出形状を体裁良く整えても積重ねによりつぶれて、不体裁な形状 となり商品価値を著しく低下させる問題点もあった。

【０００５】 本考案は、前記した従来の課題を解消しようとするもので、その目的とすると ころは、収容箱本体に、一対の履物を立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法 の履物収容部と、箱周壁に形成し且つ収容整列させた履物の形状・模様等の見易 い丈寸法と形状の切欠き部と、この収容箱本体へ嵌脱自在とした蓋箱とより構成 され、梱包配送された履物を箱への収容状態のまま店頭陳列を可能として、空箱 の有効利用に伴う紙料関係の資源の節減を図ることができて、形崩れのない体裁 良好のまま店頭陳列でき、且つ店頭陳列の煩わしさもない便利な陳列包装箱を兼 ねた梱包配送用箱の提供にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

叙上の目的を達成するめの本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱の手 段は、収容箱本体１に、一対の履物２を重ね合わせて立て掛けた状態で整列配置 可能な収容寸法の履物収容部３、４、５と、箱周壁ａに形成し収容整列させた履 物２の形状・模様等の見易い丈寸法と形状の切欠き部６、７と、この収容箱本体 １へ嵌脱自在とした蓋箱８とより構成し、梱包配送された履物２を箱への収容状 態のまま店頭陳列を可能とすることを特徴とした構成にある。又、本考案は、収 容箱本体１内に収まり、且つ立て掛け状態で収容した履物２の下端を支持する切 起し片１７を備える受孔１８を複数開口させた傾斜履物受板１９を収容して段形 整列を可能とする場合もあるし、更に、蓋箱８の構成を前記収容箱本体１と同構 成として該蓋箱８にも履物２を収容して、収納箱本体１と箱蓋８とに梱包配送さ れた履物２を箱収容状態のまま店頭陳列を可能とする場合もある。

【０００７】

【作用】

本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱は、前記のように構成されてい るから、例ばこの箱Ａを使用して製造したサンダル２を多数配送する場合は、実 施例に示すように収納箱本体１に、互に重ね合わせた一対のサンダル２を立て掛 けた状態で順次配列させながら、各収容サンダル２の形状とか、模様等が見易い ように収容した後、収納箱本体１に箱蓋８を被せてから粘着テープにより箱蓋８ を固着して、これを所定輸送手段により搬送するもので、搬送された箱をそのま ま店頭に於て開封し、箱蓋８を外して配送された各サンダル２に値段票を付して から、収納箱本体１に収容したまま店頭陳列するもので、元来、廃棄処分された 梱包配送用箱の有効利用を図るものである。

【０００８】 又、本考案は、収容箱本体１内に収まり、且つ立て掛け状態で収容した履物２ の下端を支持する切起し片１７を備える受孔１８を複数開口させた傾斜履物受板 １９を使用した物の場合は、互に重ね合わせた一対の履物２を立て掛けた状態で 順次配列させながら、その履物２の下端を前記傾斜履物受板１９の受孔１８に嵌 めて切起し片１７に支持させて搬送中、履物２が盲動して繁雑化することを防止 する状態で収容し、且つ段形整列させてから、箱蓋８を被せて粘着テープで固着 させ、これを配送するもので、小売り店等で搬送された箱Ａをそのまま店頭に於 て開封し、箱蓋８を外して配送された各履物２に値段票を付した後、収納箱本体 １に収容したまま店頭陳列するもので、このとき陳列された履物２は、前記傾斜 履物受板１９に段状に支持されているので、顧客に対し商品の履物２が見易いも のである。

【０００９】 更に本考案は、蓋箱８の構成を前記収容箱本体１と同構成として該蓋箱８にも 履物２を収容して、収納箱本体１と箱蓋８とに梱包配送された履物２を箱収容状 態のまま店頭陳列可能とした物の場合も、配送されたものを開封して箱蓋８を外 し、そのまま収容された履物２に値段票をつけて、収納箱本体１と箱蓋８とを店 頭配列して、履物２の販売を行うものである。

【００１０】

【実施例】

次に本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱の実施例を図面に基づいて 説明すると、図１は梱包配送用箱の説明図、図２は店頭配列する状態の一部を縦 断した側面図、図３は収納箱本体内に傾斜履物受板を収容して店頭陳列する状態 の一部を縦断した側面図、図４は前記傾斜履物受板の斜視図、図５は蓋箱の構成 を前記収容箱本体と同構成として該蓋箱にも履物を収容した状態の一部を縦断し た側面図で、この実施例による箱体Ａは、収容箱本体１と、この収納箱本体１に 一対の履物２を重ね合わせて立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物収 容部３、４、５と、箱周壁ａに形成し収容整列させた履物２の形状・模様等の見 易い丈寸法と形状の切欠き部６、７と、この収容箱本体１へ嵌脱自在とした蓋箱 ８とより構成する。

【００１１】 収納箱本体１は、箱周壁ａを形成する左右の一対の側壁片９、１０と、前後一 対の前壁片１１と後壁片１２と、底片１３とより構成し、この収納箱本体１は段 ボールを使用して箱状に組立てる。前記箱周壁ａの側壁片９、１０に収容整列さ せた履物２の形状・模様等の見易い丈寸法と形状の切欠き部６、７が形成され、 該切欠き部６、７は後部より前部に亘る傾斜状の切欠きで後部側を高く、前部側 を低くしたもので、又、この収納箱本体１内部には、一対の履物２を重ね合わせ て立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物収容部３、４、５を形成する 縦仕切り片１４、１５、１６が配置してあって、この縦仕切り片１４、１５、１ ６の上端は、前記側壁片９、１０と同し傾斜角の上縁としてある。

【００１２】 前記収納箱本体１内には、収容箱本体１内に収まり、且つ立て掛け状態で収容 した履物２の下端を支持する切起し片１７を備える受孔１８を複数開口させた傾 斜履物受板１９を収容する場合もあって、この傾斜履物受板１９は、断面Ｌ字形 の段ボール紙を使用し、前記受孔１８は、収納箱本体１の履物収容部３、４、５ に沿って形成されている。

【００１３】 次に収納箱本体１へ嵌脱自在に嵌める箱蓋８は、箱周壁ｂを形成する一対の側 壁片２０、２１と、前後一対の前壁片２２と後壁片２３とより構成し、収納箱本 体１と同じ段ボールを使用し、前記箱周壁ｂの側壁片２０、２１に収容整列させ た履物２の形状・模様等の見易い丈寸法と形状の切欠き部２４、２５が形成され 、該切欠き部２４、２５は前部より後部に亘る傾斜状の切欠きで前部側を高く、 後部側を低くしたもので、又、この箱蓋８の構成を前記収容箱本体１と同構成と して、該蓋箱８にも履物２を収容して、収納箱本体１と箱蓋８とに梱包配送され た履物２を箱収容状態のまま店頭陳列を可能とする場合もあって、、一対の履物 ２を重ね合わせて立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物収容部２６、 ２７、２８を形成する縦仕切り片２９、３０、３１が配置してあって、この縦仕 切り片２９、３０、３１の上端は、前記側壁片２０、２１と同じ傾斜角の上縁と してある。

【００１４】 以上、この実施例による陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱Ａを使用する場合は 、今、履物２のサンダルを多数梱包配送する場合は、図２に示すように所定に組 立てた収納箱本体１の履物収容部３、４、５に沿って各列に、互に重ね合わせた 一対のサンダル２を立て掛けた状態で順次配列させながら、各収容して箱周壁ａ の切欠き部６、７よりサンダル２の形状とか、模様等が見易いように収容した後 、収納箱本体１に箱蓋８を被せてから粘着テープにより箱蓋８を固着し、これを 輸送手段により搬送するもので、小売り店等が搬送された箱をそのまま店頭に於 て開封し、箱蓋８を外して配送された各サンダル２に値段票を付してから、収納 箱本体１に収容したまま店頭陳列するものである。

【００１５】 又、本考案は、収容箱本体１内に収まり、且つ立て掛け状態で収容したサンダ ル２の下端を支持する切起し片１７を備える受孔２０を複数開口させた傾斜履物 受板１９を使用した物の場合は、箱蓋８の履物収容部２６、２７、２８に沿い互 に重ね合わせた一対のサンダル２を立て掛けた状態で順次配列させながら、その サンダル２の下端を前記傾斜履物受板１９の受孔１８に嵌めて、これを切起し片 １７に支持させて搬送中、サンダル２が盲動して繁雑化することを防止するよう に収容し、且つ段形整列させてから、箱蓋８を被せて粘着テープで固着させ、こ れをこれを所定輸送手段にて配送するもので、小売り店等で搬送された箱をその まま店頭に於て開封し、箱蓋８を外して配送された各サンダル２に値段票を付し た後、収納箱本体１に収容したまま店頭陳列するもので、このとき陳列されたサ ンダル２は、前記傾斜履物受板１９に段状に支持されているので、顧客に対し商 品のサンダル２が見易いものである。

【００１６】 更に本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱は、箱蓋８の構成を前記収 容箱本体１と同構成として、該蓋箱８にも履物２を収容して、収納箱本体１と箱 蓋８とに梱包配送されたサンダル２を箱収容状態のまま店頭陳列を可能とする場 合も、収納箱本体１と箱蓋８とにサンダル２を収容して閉蓋され配送されたもの を開封して箱蓋８を外し、そのまま収容されたサンダル２に値段票をつけて、収 納箱本体１と箱蓋８とを店頭配列して、前記サンダル２の販売を行うもので、元 来、廃棄処分された梱包配送用箱の有効利用を図るものである。

【００１７】

【考案の効果】

叙上のように本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱は、収容箱本体に 、一対の履物を重ね合わせて立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物収 容部と、箱周壁に形成し収容整列させた履物の形状・模様等の見易い丈寸法と形 状の切欠き部と、この収容箱本体へ嵌脱自在とした蓋箱とより構成し、梱包配送 された履物を箱への収容状態のまま店頭陳列を可能とした構成によるものである から、梱包配送用に使用した後は、陳列用の包装箱としてそのまま利用されるの で、従来のようにそのまま折り畳たんで廃棄処分されることなく空箱の有効利用 を図ることができて資源の節減化を促進し、更に、梱包状態に於て履物は、箱内 へ整然と配列収納された状態であるから、梱包配送する履物が例へサンダル等の バンド付きのもので製造時、バンドの突出形状を体裁良く整えた状態であっても 、その形状を保持できるから、多段の積み重ねによるつぶれに起因した不体裁な 形状となる虞れはなく、商品価値の低下防止を図り、又、箱周壁に切欠き部によ って収容整列させた履物の形状・模様等を見易すくしてあるので、そのまま店頭 陳列しても顧客は商品の履物を充分選びながら購入できる効果もある。更に又、 陳列した状態で閉店時には、箱へ収容したまま保管できて、開店時もそのまま店 頭陳列できるので、使用上にもきわめて便利となる特有の効果がある。

【００１８】 又、本考案に於て、収容箱本体内に収まり、且つ立て掛け状態で収容した履物 の下端を支持する切起し片を備える受孔を複数開口させた傾斜履物受板を収容し て段形整列を可能とした場合は、収容する履物の下端を前記傾斜履物受板の受孔 に嵌めて切起し片に支持するので搬送中、履物の盲動による繁雑化が防止されて 取扱い良好となるし、且つ段形整列させて収容するので、顧客は商品の履物を見 易く充分に選択して商品の履物を求めることができる実施上の効果がある。

【００１９】 更に蓋箱の構成を前記収容箱本体と同構成として、該蓋箱にも履物を収容して 、収納箱本体と箱蓋に梱包配送された履物を箱収容状態のまま店頭陳列を可能と することにより、箱内に於ける収容量の増大を図ることができる実施上の効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱
の実施例を示すもので、開蓋状態の説明図である。

【図２】同実施例に於て、履物を収容して店頭へ陳列す
る状態の一部を縦断した側面図である。

【図３】同実施例に於て、傾斜履物受板を使用した状態
の一部を縦断した側面図である

【図４】同実施例に於ける傾斜履物受板の斜視図であ
る。

【図５】同実施例に於ける箱蓋にも履物収容部を備えた
ものを示す開蓋状態の斜視図である。

【図６】同実施例の梱包状態の一部を縦断した側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 収納箱本体 ２ 履 ３、４、５ 履物収容部 ａ 箱周壁 ６、７ 切欠き部 ８ 箱蓋 １７ 切起し片 １８ 受孔 １９ 傾斜履物受板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収容箱本体１に、一対の履物２を重ね合
   わせて立て掛けた状態で整列配置可能な収容寸法の履物
   収容部３、４、５と、箱周壁ａに形成し収容整列させた
   履物２の形状・模様等の見易い丈寸法と形状の切欠き部
   ６、７と、この収容箱本体１へ嵌脱自在とした蓋箱８と
   より構成し、梱包配送された履物２を箱への収容状態の
   まま店頭陳列を可能とすることを特徴とした陳列包装箱
   を兼ねた梱包配送用箱。
2. 【請求項２】 収容箱本体１内に収まり、且つ立て掛け
   状態で収容した履物２の下端を支持する切起し片１７を
   備える受孔１８を複数開口させた傾斜履物受板１９を収
   容して段形整列を可能としたことを特徴とする請求項１
   記載の陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱。
3. 【請求項３】 蓋箱８の構成を前記収容箱本体１と同構
   成として、該蓋箱８にも履物２を収容して、収納箱本体
   １と箱蓋８に梱包配送された履物２を箱収容状態のまま
   店頭陳列を可能とすることを特徴とした請求項１又は２
   記載の陳列包装箱を兼ねた梱包配送用箱。