JP2016165882A - 印刷装置における媒体の搬送機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】布などの印刷媒体の搬送において、一定の緊張をもって搬送を行いながら、表面側での接触がなく、しかも印刷媒体を保持して搬送できる構造を提供する。【解決手段】プリンタ装置は、印刷部と、印刷媒体搬送駆動部と、印刷媒体供給部と、印刷媒体排出部と、印刷媒体供給側案内部と、印刷媒体供給搬送経路部とを備えている。印刷媒体供給側案内部は、周面に印刷媒体と噛み合う噛み合い面46aが設けられた供給側案内ローラ46と、該供給側案内ローラの支軸52に連結するトルクリミッタ83とで構成される。供給側案内ローラは、印刷媒体搬送駆動部方向へ移動する印刷媒体に緊張が付与されるように支持され、搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、トルクリミッタによって供給側案内ローラの印刷媒体に対する制止力が解除され印刷媒体の緊張が所定の値に保持される。【選択図】図1

Description

本発明は、機体側の印刷部に供給される布などのシート状の印刷媒体に対して印刷部の印刷ヘッドからインクを噴射して印刷を行う印刷装置における媒体の搬送機構に関する。
プラテン上に用紙を展開し、該用紙を搬送ローラと加圧ローラとで挟持し、搬送ローラの回転によって用紙を所定方向に送る一方、プラテンの印字面上で、記録ヘッドを用紙を横切る方向に往復移動させ、印字面上の用紙に印字作画を行うようにしたインクジェットプリンタにおいて、プラテンの印字面を基準として用紙搬送路の上流側に搬送ローラと加圧ローラとを配置し、下流側又は印字面に円筒型の吸着ローラを回転可能に配設し、吸着ローラの少なくとも用紙を支持する面に用紙吸着力を発生させ、用紙を搬送ローラと加圧ローラとで挟持し、用紙を吸着ローラの用紙支持面に密着させ、搬送ローラと吸着ローラとを同一方向に同期回転させるとともに互いに略同一の周速となるように駆動するようにしたことを特徴とする用紙送り装置が従来知られている(特許文献1参照)。
また、搬送ローラとピンチローラとで記録紙を駆動するローラ記録紙送り方式記録装置において、副ローラを設け、該副ローラおよび搬送ローラ上を含め両ローラ間の所定の位置を記録位置とし、該記録位置における記録紙のテンションを適正化するため、両ローラの周速の大小を記録紙移送方向に応じて変化させる手段を有したことを特徴とするローラ記録紙送り方式記録装置が従来知られている(特許文献2参照)。
特開2000−351499号公報 特開昭62−146859号公報
布などの搬送を行い印刷する場合、緊張をもって搬送させることが望ましい。緊張させて搬送させる搬送構造においては排出側のローラの周速を早くし、ローラ表面でスリップさせることで緊張させる構造は特許文献に示すように従来から存在する。しかし、この構造では、布などの印刷媒体をしっかり保持して搬送しているわけではないので、安定性に欠ける。また、吸着機構を用いるものでは、布に対しては対応できないという問題点があった。
また、布などの印刷媒体に印刷をする場合、供給側の案内ローラと搬送ローラとの間において、印刷媒体にシワが発生し、このシワが発生すると、このシワになった状態のまま搬送ローラに供給されるため適正な印刷の妨げになるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、印刷媒体に対して印刷を行う印刷部と、印刷媒体を印刷部に搬送する印刷媒体搬送駆動部と、印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、印刷媒体を印刷部から排出方向に案内する印刷媒体排出部と、前記印刷媒体供給部から供給される印刷媒体を前記印刷媒体搬送駆動部に導く印刷媒体供給側案内部とを備え、前記印刷部に供給される印刷媒体を印刷部の印刷ヘッドから印刷液を噴射して印刷を行う印刷装置であって、前記印刷媒体供給側案内部を周面に印刷媒体と噛み合う噛み合い面が設けられた供給側案内ローラと、該供給側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記供給側案内ローラを、前記印刷媒体搬送駆動部方向へ移動する印刷媒体に緊張が付与されるように支持し、前記印刷媒体搬送駆動部と供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記供給側案内ローラの噛み合い面を微小な突起が密集配置された構成としたことを特徴とする。
また本発明は、前記印刷媒体排出部を、周面に印刷媒体と噛み合う噛み合い面が設けられた排出側案内ローラと、前記排出側案内ローラの支軸を駆動する排出側案内ローラ駆動部と、前記排出側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記排出側案内ローラの周速を前記搬送ローラの周速よりも早く設定し、前記搬送ローラと排出側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタによって前記排出側案内ローラ駆動部からのトルク伝達が遮断され前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記印刷媒体供給側案内部を、前記供給側案内ローラと、該供給側案内ローラの支軸を駆動する供給側案内ローラ駆動部と、前記供給側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記供給側案内ローラの回転を前記搬送ローラの回転に対して逆方向に設定し、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると前記トルクリミッタによって前記供給側案内ローラ駆動部からのトルク伝達が遮断されて、前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記供給側案内ローラの支軸をトルクリミッタを介して機体側に固定し、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって前記供給側案内ローラの固定が解除され、前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記印刷媒体が布などのロール状の部材であることを特徴とする。
また本発明は、前記印刷媒体が布などのシート材であることを特徴とする。 また本発明は、前記供給側案内ローラは、前記印刷媒体の搬送方向を変更する場所に設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記印刷媒体供給部から印刷媒体を印刷媒体供給側案内部に導く印刷媒体供給搬送経路に、印刷媒体を横切る方向に配置された支軸と、該支軸に遊嵌された複数の中空の分割ローラとから成るフレキシブル分割ローラ機構を配置し、前記印刷媒体を前記分割ローラの下部周面に圧接したことを特徴とする。
また本発明は、前記分割ローラの中、少なくとも1つの分割ローラに錘を取り付けたことを特徴とする。
また本発明は、前記印刷装置が、印刷媒体に対して印刷を行う印刷部と、印刷媒体を搬送ローラの回転によって印刷部に搬送する印刷媒体搬送駆動部と、ロール状の印刷媒体を回転可能に保持する印刷媒体供給部と、印刷媒体を印刷部から排出方向に案内する印刷媒体排出部と、前記印刷媒体供給部から供給される印刷媒体を前記印刷媒体搬送駆動部に導く印刷媒体供給側案内部と、印刷媒体供給部から印刷媒体を印刷媒体供給側案内部に導く印刷媒体供給搬送経路部とを備え、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記供給側案内ローラの支軸に第1のトルクリミッタを結合し、前記第1のトルクリミッタの他に第2のトルクリミッタを配備し、該第2のトルクリミッタを前記支軸に対して脱着可能としたことを特徴とする。
本発明は、印刷媒体の裏側からの接触により布などにローラの表面が噛み合って保持するので、布などの印刷媒体全体に適度な緊張を付与することができ、シワの発生を防止できる。また、トルクリミッタでトルク調整されるので、たえず一定の張力で搬送することができる。また媒体の搬送方向を変更する場所にローラが設けられているので、ローラの上面部分だけでなく周面のある一定距離が布に纏わりつくため、ローラと布との間でのすべりが起こらなくなり、幅広の印刷媒体の場合には幅方向の接触面積も大きいため確実に裏面からの接触だけで印刷媒体が保持される。また複数のトルクリミッタを組み合わせて使用することによりトルクを選択することが可能となるため、伸びやすい布から伸びにくい布まで多種の布などに対し必要なテンションを与える事が可能となる。
本装置の印刷媒体供給部の断面説明図である。 本装置の印刷媒体供給部の一部の外観説明図である。 本装置の印刷媒体供給部の他の実施形態を示す断面説明図である。 供給側案内ローラの説明図である。 本装置の印刷媒体排出部の断面説明図である。 プリンタ装置の全体外観斜視図である。 本装置の全体説明図である。 本装置の説明図である。 本装置の印刷媒体排出部の説明図である。 排出側案内ローラの説明図である。 本装置の印刷媒体排出部の一部の外観説明図である。 本装置のフレキシブル分割ローラ機構の断面説明図である。 本装置のフレキシブル分割ローラ機構の説明図である。 本装置の他の実施形態を示す全体説明図である。 本装置の印刷媒体供給部の他の実施形態を示す説明図である。 本装置の印刷媒体供給部の他の実施形態を示す断面説明図である。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図7は、プリンタ装置2の全体構造を示す説明図であり、図中、左側が装置2の前方、右側が装置2の後方であり、紙面垂直方向がヘッド動作方向となっている。
プリンタ装置2は、印刷部4と印刷媒体搬送駆動部6と、印刷媒体供給側案内部7と、印刷媒体供給搬送経路部8と、印刷媒体供給部10と、印刷媒体排出部12と、印刷媒体排出搬送経路部14と、印刷媒体巻取部16とを備え、印刷媒体供給部10から印刷媒体供給搬送経路部8を経て、印刷部4のガター18(図8参照)上に供給される印刷媒体に対して、印刷部4のヘッドユニット22(図6参照)の印刷ヘッド24からインクを噴射することで印刷を行うように構成されている。
図6は、装置2を前方から見た斜視図である。プリンタ装置2の印刷部4は、装置2の機体2aに支持されたヘッド案内レール26を備え、該ヘッド案内レール26に担体を介してインクジェット型のヘッドユニット22が、該ヘッド案内レール26に沿って移動可能に取り付けられている。ヘッドユニット22のヘッド案内レール26に沿った方向を装置2のY軸方向とする。
ヘッド案内レール26の下方には、印刷媒体20を支え、印刷媒体20を機体2aの後方から前方に案内するプラテンと称する印刷媒体支持部28が装置され、該案内部28の中間部(ヘッドユニット下のインクの吐出範囲)には、印刷媒体20に向けて噴射されたインクの中、印刷媒体20の織目を通過し落下するインクを受けるインク受けであるガター18が設けられている。印刷ヘッド24のインク吐出面は、印刷部4のエリア内の印刷媒体20の印字面に水平に対向配置されている。
前記印刷ヘッド24の移動経路の近傍には搬送ローラ30と1個又は複数個の加圧ローラ32が配置され、搬送ローラ30はコントローラによって制御されるX軸駆動装置に連結し、機体2a側に回転可能に支持されている。加圧ローラ32は前記ヘッド案内レール26に搬送ローラ30に対して昇降可能に支持され、スプリング又は自重によって搬送ローラ30に水平に弾接している。
上記搬送ローラ30と加圧ローラ32は、印刷媒体搬送駆動部6を構成している。印刷媒体供給搬送経路部8には、印刷媒体20にテンションを付与するためのテンションバー機構36と、ガイドローラ38,40と、フレキシブル分割ローラ機構42と、ガイドローラ44とが配置されている。機体2aには、脚部2b,2bと台板2cが固設され、機体2aはこれらを介して床面上に配置されている。台板2cには送り出し装置48,50が配置されている。
送り出し装置48,50に設けられた供給軸34はコントローラにより制御されるモータに連結している。供給側案内ローラ46の支軸52は、図8に示すように搬送ローラ30の支軸64とベルト伝達機構と歯車機構を介して連結し、搬送ローラ30とは逆方向に回転するように構成されている。ベルト伝達機構は、搬送ローラ30の支軸64に固定されたベルトプーリ54と、機体2a側の回転自在なベルトプーリ56との間に無端ベルト58が掛けられている。なお供給側案内ローラ46は実施例では搬送ローラ30とは逆方向に回転するように構成されているが、この機構は無くても問題ないため、必要に応じて選択して使用すればよい。
ベルトプーリ56に固定されたローラ支軸にはギヤ60が固定され、該ギヤ60は、シワ取り供給側案内ローラ46の支軸52に軸受け93を介して回転自在に支持された、ギヤ62と噛み合っている。前記支軸64には搬送ローラ30が固定され、支軸52には供給側案内ローラ46が固定されている。各ガイドローラ38,40,44は機体2a側に回転自在に支持されている。
印刷媒体供給側案内部7は、支持部28(図6参照)の後方に、Y軸方向に、印刷媒体20の幅方向全長にわたって、案内レール26と平行に配置された供給側案内ローラ46と、該供給側案内ローラ46両端の中心に突出する支軸52と、トルクリミッタ83とから構成されている。供給側案内ローラ46の両端の支軸52は機体2a側の支持体97にベアリング99を介して回転自在に支持されている。
供給側案内ローラ46のパイプの表面には、印刷媒体20に噛み合う微小な突起が密集配置され、これにより噛み合い面46aが形成されている。噛み合い面46aは、本実施形態では、図4に示すように、サンドペーパーを供給側案内ローラ46のパイプの表面にらせん状に巻き付けて形成しているが、噛み合い面46aは、サンドペーパー以外に種々の構成を採用することができる。
左右の支軸52の中の一方の支軸52にはトルクリミッタ83のハウジング83aが止めねじ又は固定ピン91によって連結し、トルクリミッタ83のロータ83bは、支軸52に軸受93を介して回転自在に嵌合するギア62に回転方向に連動するように結合している。支軸52の中間部は、機体2a側の支持体85にベアリング87を介して回転自在に嵌合している。
トルクリミッタ83のロータ83bは、支軸52に回転自在に嵌合し、ギア62と連動して回転する。ロータ83bの回転は、ハウジング83aに伝達され、ハウジング83aから支軸52に伝達される。トルクリミッタ83は、ハウジング83a側に過負荷がかかるとロータ83bとハウジング83aとの接続を切り、ロータ83bからハウジング83aへのトルク伝達を遮断し、供給側案内ローラ46側の負荷の値を一定に制御する。
テンションバー機構36は、図7に示すように、一対の揺動アーム66と該アーム66間に回転自在に支持されたガイドローラ68とから成り、一対の揺動アーム66は各一端側がそれぞれ脚部2b又は台板2cに立設された取付板側に回転自在又は昇降自在に支持されている。フレキシブル分割ローラ機構42は、図12に示すように、Y軸方向に伸びる支軸70に、3つ又は複数の互いに同径のパイプ状の分割ローラ72が遊嵌配置されている。
支軸70の外径と分割ローラ72の内径は、本実施形態では、図12に示すように略1:3に設定されているが、特にこの比に限定されるものではなく、支軸70の外径と分割ローラ72の内径の比は、装置の構造により任意に変更すれば良い。分割ローラ72は変形しない程度の厚みと重量を有しており、それ自体が錘としての役割をしている。分割ローラの重さは印刷媒体20の材質その他により、種々の値を設定することができる。支軸70は、アルミニウムのパイプにより構成され、両端が機体2a側に固設された支持板74,74に支持されている。本実施形態での分割ローラ72は、合成樹脂又は金属の中空のパイプにより構成され、左右の分割ローラ72の外側の端部に、リング状の錘76が脱着自在に固定されている。錘は中央の分割ローラ72のみに付け、左右の分割ローラ72には錘を付けない構成とすることもでき、分割ローラの内面に錘を設ける場合、中央部だけでなく左右の分割ローラにも錘の取り付ける構造を用いるのが良い。その場合にはリング状の錘を分割ローラの外側の端部に使用する必要はなく、分割ローラの内面に端部、中央など複数個所に設けられる構造にしておけば、例えば端部にだけ錘を入れた場合にはリング状の錘を端部に設けた事と同じ状態にもできる。なお印字媒体である布の材質に応じて、適宜、布のシワ取りに最適な錘取付構成が採用される。中央の分割ローラ72に錘を付加する場合には、例えば本件の分割ローラ72においては支軸70と分割ローラの内面との間に空間が存在するため、図13(D)に示すように、その内面に錘Wを入れる場所を設けて重くしても良く、また中に入れない場合は上面に錘を載せて回転させるような構造やリング状の錘を使用しない場合には上面に錘を載せて回転させるような構造にしても良く、複数個ある個々の分割ローラごとに設けても良い。
印刷媒体排出部12は、図5に示すように支持部28(図6参照)の前方に配置された排出側案内ローラ78と、該排出側案内ローラ78に連結する支軸80と、トルクリミッタ82とから構成されている。排出側案内ローラ78は、Y軸方向に、印刷媒体20の幅方向全長にわたって案内部28の前方に横切るように配置され、両端の中心に突出する支軸80が機体2a側の支持体84にベアリング86を介して回転自在に支持されている。排出側案内ローラ78は、アルミニウムのパイプから成り、該パイプの両端にアルミニウムのフランジ88が固定されている。フランジ88の中心に孔が形成され、該孔に支軸80が嵌挿され、止めねじによってフランジ88に固定されている。
左右の支軸80の中の一方の支軸80はトルクリミッタ82のハウジング82aに止めねじ又は固定ピン90によって連結し、トルクリミッタ82のロータ82bは、支軸80に軸受け92を介して回転自在に嵌合するプーリ94に回転方向に連動するように結合している。支軸80の端部は、機体2a側の支持体96にベアリング98を介して回転自在に嵌合している。プーリ94はベルト式動力伝達機構を構成する無端ベルト100を介して、支軸64に固定されたプーリ(図示省略)に連結している。
トルクリミッタ82のロータ82bは、支軸80に回転自在に嵌合し、プーリ94と連動して回転する。ロータ82bの回転は、ハウジング82aに伝達され、ハウジング82aから支軸80に伝達される。トルクリミッタ82は、ハウジング82a側に過負荷がかかるとロータ82bとハウジング82aとの接続を切り、ロータ82bからハウジング82aへのトルク伝達を遮断し、排出側案内ローラ78側の負荷の値を一定に制御する。上記トルクリミッタ82,83は本実施形態ではコイルスプリング方式による接触タイプを使用しているが、本発明の実施に際し、トルクリミッタは図示するトルクリミッタに限定されるものではなく、マグネットを使用した非接触タイプのトルクリミッタやその他公知のトルクリミッタを用いることができる。
本実施形態では、排出側案内ローラ78の回転速度は、搬送ローラ30の回転速度より大きく設定され、また、供給側案内ローラ46の回転速度も、搬送ローラ30の回転速度より大きく設定されている。搬送ローラ30と排出側案内ローラ78,供給側案内ローラとはベルトを掛けるプーリー径を変更する事によりそれぞれに与えられる回転速度を大きくしているので、排出側案内ローラ78、供給側案内ローラ46の最終的な周速も速くなるように調整がされている。なお排出側案内ローラ78、供給側案内ローラ46の回転速度と周速は自在に調整できるようにすると良く、必要に応じ緊張状態が保てるように調整される。また、排出側案内ローラ78の回転トルクは、搬送ローラ30の回転トルクよりも小さく設定され、供給側案内ローラ46の回転トルクも搬送ローラ30の回転トルクよりも小さく設定されている。
排出側案内ローラ78のパイプの表面には、印刷媒体20に噛み合う微小な突起が密集配置された噛み合い面78aが形成されている。噛み合い面78aは、本実施形態では、図10に示すように、サンドペーパーを排出側案内ローラ78のパイプの表面にらせん状に巻き付けて形成しているが、噛み合い面78aは、サンドペーパー以外に種々の構成を採用することができる。またサンドペーパーなどの紙やすりや布やすりなどは使用していると劣化してくるため、その場合はその部分だけを交換すればよい。印刷媒体巻取部16は、印刷媒体ロール20aから引き出され、印刷ヘッド24にて画像が印刷された印刷媒体20を巻き取って回収するための軸体を備えている。
台板2cの左右には巻き取り装置104,104が配置され、該装置104,104に巻き取り軸102,102が設けられ、これら巻き取り軸102,102間に、印刷媒体20を巻き取るための軸体が脱着可能に保持されている。印刷媒体巻取部16の近傍には、印刷媒体20を巻き取り用の軸体に導くフレキシブル分割ローラ機構106が配置されている。このフレキシブル分割ローラ機構106は、装置2の印刷媒体排出搬送経路部14を構成している。
フレキシブル分割ローラ機構106の分割ローラ構造は、図12に示す構成と同一の構成を備えている。この分割ローラ構成部分は、支軸(図示省略)がテンションバー機構108に支持されている。テンションバー機構108は一対のアーム110を備え、該アーム110の一端側が脚部2b側の支持体に回転自在に支持され、該アーム110の他端側に、フレキシブル分割ローラ機構106の支軸が連結している。なおテンションを与える構造は他の機構を用いても良く、上下方向に昇降するテンションバー等の構造を用いても良い。
前記巻取装置104,104の一方には、コントローラにより制御される駆動モータが内蔵され、該駆動モータの出力軸は前記巻き取り用の軸体102に連結している。プリンタ装置2の機体2aの両側には、収納ボックス112,114が設けられ、該一方のボックス112には、印刷媒体に噴射する液体インク、印刷ヘッド24のメンテナンスを行うメンテナンス機構等(キャッピング機構やクリーニング機構など)が設置され、上部にはプリンタ装置2を操作するための操作パネル116が設置されている。一方のボックス114には、ヘッドなどを移動させてきた時にメンテナンスができるようなスペースが用意されている。
なお、上記実施形態では、印刷媒体搬送駆動部6を搬送ローラと加圧ローラとで構成しているが、本発明は特にこの実施形態に限定されるものではなく、図14に示すように、回転プーリに掛け渡された無端状の搬送ベルト31の走行により印刷媒体20を搬送する構成であっても良い。その場合、搬送ペルトの表面にも印刷媒体20に噛み合う構造を設け、供給側案内ローラ46より少しだけ高い位置に設ければ、加圧ローラで印刷媒体を挟まなくても搬送ベルト31により必要な搬送力が得られる。
次に本実施形態の動作について説明する。
まず作業者は、印刷媒体ロール20aを、供給軸34にセットするとともに印刷媒体ロール20aから引き出した印刷媒体20を、ガイドローラ68,38,40に順次掛け、更にフレキシブル分割ローラ機構42の各分割ローラ72の下面を経て、ガイドローラ44,供給側案内ローラ46に図7に示すように順次掛け、搬送ローラ30と加圧ローラ32間に導く。
引き出した印刷媒体20を更に支持部28上に配置し、更に排出側案内ローラ78に掛け、フレキシブル分割ローラ機構106の各分割ローラの下面に導いた後に、印刷媒体巻き取り部16の軸体に巻き付ける。そして、レバー操作により、加圧ローラ32を下降し、搬送ローラ30に圧接して、案内部28上の印刷媒体20を、搬送ローラ30と加圧ローラ32とで挟持する。テンションバー機構36は印刷媒体供給搬送経路部8の印刷媒体20にテンションを付与し、テンションバー機構108は印刷媒体排出搬送経路部14の印刷媒体20にテンションを付与する。
印刷媒体20を最終的に印刷できる状態にするには、印刷媒体20を取り付けた後に、送り出し装置、巻き取り装置、搬送ローラを駆動させ、印刷媒体20を緊張した状態にする。テンションバー機構36,108は上下に揺動自在に保持されているため、印刷媒体20を緊張させた状態にすると上方に移動し重量により下方に沈み込む事になるので印刷媒体にほど良い負荷を与えるようになる。
次に作業者は、外部コンピュータ装置とプリンタ装置2とをインターフェースを介して接続し、外部コンピュータ装置およびプリンタ装置2の電源をそれぞれ投入する。これにより、外部コンピュータ装置は、所定のプログラムを実行することにより作業者からの指令の入力を待つ待機状態となる。また、印刷ヘッド24は、ヘッド案内レール26に沿って原点に移動する。
次に作業者は、外部コンピュータ装置を操作して、プリンタ装置2に画像の印刷を開始させる。これによりプリンタ装置2に内蔵されるコントローラは、外部コンピュータ装置から出力される画像データに基づいて印刷ヘッド24と印刷媒体20との相対的な位置関係を変化させながら、印刷ヘッド24の作動を制御して、ガター18上の印刷媒体20に向けてインクの液滴を吐出する。
この印刷媒体20に対する画像の印刷過程においては、印刷媒体20は機体2aの後側から前側に向かって搬送される。コントローラは、X軸モータの作動を制御することにより印刷媒体20を機体2aの後側から前側に向かって断続的に搬送する。またコントローラは、巻き取り装置104の巻き取りモータの作動を制御して画像が印刷された印刷媒体20を巻き取る。このとき、フレキシブル分割ローラ機構の106のローラの高さが、所定の範囲内(負荷がかかる状態を維持する範囲)となるように、巻き取りモータが制御される。
また、コントローラは、送り出しモータの作動を制御して、テンションバー機構36のガイドローラ68の高さが所定の範囲内(負荷がかかる状態を維持する範囲)に位置するように、印刷媒体ロール20aの回転を制御し、印刷媒体ロール20aから印刷媒体20をくり出す。供給側案内ローラ46は、図7中、時計方向に搬送ローラ30の回転方向とは逆方向に回転し、搬送ローラ30に供給される印刷媒体20に対してテンションを付与するとともに、噛み合い面46aが印刷媒体20と噛み合い、この噛み合い構造により印刷媒体20の皺を伸ばしてとるように作用している。
印刷媒体20の搬送ローラ30と供給側案内ローラ46との間のテンション(緊張)が所定の値を超えると、トルクリミッタ83のトルク伝達遮断機能が働き、ロータ83bがハウジング83aに対してカラ回りして、印刷媒体20のテンションの増大が阻止される。これにより、搬送ローラ30、供給側案内ローラ46間の印刷媒体20のテンションは所定の値に保持される。尚、本実施形態では、供給側案内ローラ46の回転を搬送ローラ30の回転に対して逆方向に設定しているが、供給側案内ローラ46を搬送ローラ30に対して逆回転させる構成に特に限定されるものではない。
図3に示すように、供給側案内ローラをトルクリミッタを介して機体側に連結し、制止状態としても良い。図3は、印刷媒体供給側案内部7の他の実施形態を示し、トルクリミッタ83のロータ83bが回転止め板63を介して、機体2aの支持体85に固定されている。他の構成は、図1に示す実施形態の構成と同一でありその説明を省略する。
上記した構成において、搬送ローラ30と供給側案内ローラ46との間の印刷媒体20のテンションが所定の値を超えると、トルクリミッタ83のトルク伝達遮断機能が働き、ハウジング83aがロータ83bに対してカラ回りして、印刷媒体20のテンションの増大が阻止される。これにより搬送ローラ30と加圧ローラ32により印刷媒体20を挟持して駆動する搬送力により供給側案内ローラ46により一定の負荷をかけて引っ張る搬送となり、印刷媒体20に適度な緊張状態が与えられシワが伸ばされた後に搬送ローラ30と加圧ローラ32とにより挟持されることになるため、シワが発生した状態で挟持されてしまう現象を抑えている。そのため供給側案内ローラ46のトルクリミッタによる負荷は、搬送ローラ30と加圧ローラ32の駆動にすべりが起こらない程度に設定されている。
次にフレキシブル分割ローラ機構42の動作について説明する。
印刷媒体供給搬送経路部8において、ガイドローラ44,40間の印刷媒体20は、ガイドローラ68から付与されるテンションによって、フレキシブル分割ローラ機構42の各分割ローラ72,72,72の下面に圧接する。各分割ローラ72は、これらの下面に圧接する印刷媒体20からの圧力により、図13Aの初期状態から自重に抗して押し上げられ、印刷媒体20を搬送方向に案内する。
印刷媒体20が布の場合、搬送される布の真ん中あたりと端の方とでは伸縮率が異なる。そのため、布はこれを引っ張る力が付与されると両側部が中央部に比し伸び易く、この伸びを放置すると、両側部に弛みが生じて皺や搬送精度の不具合などが発生してしまう。しかるに分割ローラ72は、布の両側が伸びると、これに合わせて左右の分割ローラ72が傾き、図13Cに示すように、分割ローラはそれぞれの場所において印刷媒体の状態に合わせて接触するようになる。
この分割ローラ72のそれぞれの場所での印刷媒体の状態に合わせた接触により、印刷媒体20の両側端部のたるみに合わせた接触による搬送がされるようにになり、たるんだ部分にも負荷がかかるため、皺の発生や搬送精度の不具合などが解消される。図13Bは印刷媒体がほとんど伸びないものを使用した場合の状態を示し、布の圧力で全ての分割ローラ72が押し上げられ、全体が水平方向に直線状となった状態を示している。尚、錘76は、伸び易い布の外側により重い負荷を付与するために設けている。
錘76を左右の分割ローラ72の外側の端部に複数取り付けることで分割ローラ72の端部にかかる重さを多様に調整することができ、種々の布(伸びやすいもの、伸びにくいものなど)に対応させることができる。
布によっては、左右の分割ローラ72に錘を付けないで、中央の分割ローラ72に錘を付けることで、布のシワを効果的にとることができる。特に供給側においては中央部分を重くすることで、布の端の部分に比べて伸びにくくシワの取りにくい中央部分を伸ばした状態で供給側案内ローラ46に搬送することにより中央部分でのシワの発生を抑えている。また巻き取り側においては、端の部分が伸びた状態の巻き取りに対応するために、分割ローラの両側を重くするなど、場所や条件等により種々の対応も可能である。
排出搬送経路部14のフレキシブル分割ローラ機構106の構成と動作も上記分割ローラ機構の動作と同様でありその説明を省略する。
次に排出部12の動作について説明する。
X軸駆動装置のモータの駆動により、プーリ94が図9中、反時計方向に搬送ローラ30より早く回転する。プーリ94の回転は、トルクリミッタ82のロータ82bに伝達され、該ロータ82bの回転はハウジング82aを経て、排出側案内ローラ78の支軸80に伝達される。
これにより排出側案内ローラ78は、その周速が搬送ローラ30の周速よりも早く回転する。案内部28の前方で、印刷媒体20は、排出側案内ローラ78の噛み合い面78aに布へのテンションバー機構108による負荷により圧接し、これと噛み合いながら装置2の排出側に搬送される。搬送ローラ30と排出側案内ローラ78間の印刷媒体20のテンション(緊張)が所定の値を超えると、トルクリミッタ82のトルク伝達遮断機能が働きロータ82bがハウジング82aに対してカラ回りして、印刷媒体20のテンションの増大が阻止される。
これにより搬送ローラ30、排出側案内ローラ78間の印刷媒体20のテンションは所定の値に保持されることにり、印刷ヘッドの下の印字範囲にある印刷媒体も緊張状態で保持され、適度な緊張による印刷媒体への印刷が実行され綺麗に印刷される。
本装置では布に印刷をする事が多いため、布に印刷された後の部分では乾燥させるためにはプラテンなどに接触していない方が望ましい。そのため搬送ローラ30と排出側案内ローラ78との間で印刷媒体が緊張した状態においては案内部28に接触しない様に搬送ローラ30と排出側案内ローラ78の最上端での接線が設定されている。
これにより印刷ヘッドでの印字後の排出側案内ローラ78に接触するまでの間は空中に浮いた状態になるので、表面と裏面の両方にて空気と接触があるので乾燥が促進される。またその部分において他との接触がないため印刷後の印刷媒体が汚れる事がなく、また排出側案内ローラ78も裏面からだけの接触になるので表面が汚れる事が無い。
また媒体の搬送方向を変更する場所に供給側案内ローラ46と排出側案内ローラ78が設けられているので、ローラの上面部分だけではなく周面のある一定距離に布が纏わりつくため、ローラと布との間でのすべりが起こらなくなり、幅広の印刷媒体の場合には幅方向の接触面積も大きいためサンドペーパーなどの微小な突起などでも確実に裏面からの接触だけですべる事なく印刷媒体を保持する事ができる。
またロール状の印刷媒体のように巻かれたものだけでなく、供給側案内ローラ46の噛み合い面とトルクリミッタによる搬送によりカットされた布などの保持と搬送も可能であり、緊張状態が保てる部分までは可能であり、またロール状の布の供給においても紙管から外れた後も緊張状態が保てる部分までは使用することも可能になる。本件構造の供給側案内ローラ46は、テンションバー機構36、フレキシブル分割ローラ機構42を用いても無くせなかったシワが発生していた場合に印刷部4の手前で最終的に無くすことができるため、これらと組み合わせて使用すると良い。
次に、本発明の他の実施形態を図15,16を参照して説明する。
本実施形態では、供給側案内ローラ46の一方側に第1のトルクリミッタ83を連結し、他方側に第2のトルクリミッタ118を脱着可能に連結して、多種の布の適正なテンションでの搬送に対応できるようにしたものである。案内ローラ46の一方側に連結する第1のトルクリミッタ83の構成は、図3に示すトルクリミッタ83の構成と同一である。なお図15は第1のトルクリミッタ83と第2のトルクリミッタ118の位置関係を概略的に表している。
トルクリミッタ83のロータ83bが回転止め板120を介して機体の支持体122に固定され、トルクリミッタ83のハウジング83aが案内ローラ46の支軸に固定されている。案内ローラ46の他方側の支軸124には、第2のトルクリミッタ118のハウジング118aが固定されている。支持体126側には、レバー128の中間部が支軸124に対して直角な軸130を中心として回転自在に軸支されている。レバー128の一方側には、嵌合凹部132が形成され、これに対してロータ118bの側面に嵌合凸部134が形成されている。またレバー128のもう片方側は磁石がくっつく構造となっており、本件では突出する軸体136bの先端に磁石(マグネット)136cが設けられている。
支持体126側に、押動する度に軸を突出及び後退の状態で交互に保持する軸掛け外し具136のケースが固定され、該ケース136aからスプリングで突出方向に付勢された軸体136bが突出しており、先端には磁石136cが設けられている。ケース136aから突出する軸体136bは、これをケース136aの方向(図の左方向)に押動すると、所定の後退位置でケース136a内に係止され、該係止状態は、軸体136bをもう一度ケース136aの方向に若干押動することで解除され再びスプリングにより突出する方向に付勢される構造となっている。図16の実線は、軸体136bが突出してレバー128の一方を押圧した状態を示し、軸体136bに押圧されたレバー128の他方は、ロータ118bの側面に圧接して嵌合凹部132が、ロータ118bの嵌合凸部134に嵌合している。
この状態において、第2のトルクリミッタ118は、自由な回転が阻止され案内ローラ46の支軸124に締結され、支軸124にトルクリミッタ118のトルクが付与される。第2のトルクリミッタ118の、支軸124との締結を解除するには、レバー128の一方を軸130を中心として図16中、時計方向に押動し、軸体136bをケース136aの内部に向かって引っ込め、所定の位置で、ケース136に係止させる。これにより、レバー128は、仮想線で示すように、レバー128の嵌合凹部132とロータ118bの嵌合凸部134との係合が解除され、トルクリミッタ118は自由に回転するようになる。レバー128とロータ118bとの係合解除の状態は、レバー128の軸130を中心とする、図16中、時計方向の回転力により離反され、軸体136bの先端に設けられた磁石(マグネット)136cによりレバー128と軸体136bがくっつき安定した解除状態を維持する。なおロータ118bの嵌合凸部134とレバー128の嵌合凹部132は特定の場所で嵌るように位置決めされているため、レバー128の軸130を挟んだ片側にある軸掛け外し具136により嵌合凸部134の方向に対して嵌合凹部132を付勢した状態にして支軸124を回転させていると特定の場所において嵌り、その時点で結合しトルクリミッタの自由な回転が阻止される。
このような構造をとる事により案内ローラ46に第2のトルクリミッタ118を締結及び締結解除することができ、案内ローラに掛かるトルクの増加が可能となり、伸びやすい布から伸びにくい布まで多種の布などに対して必要なテンションを与える事が可能となり、良好な印字部分への供給を行うことが可能となる。
尚、本実施形態においては案内ローラ46に、第2のトルクリミッタを係合させる構造を第1のトルクリミッタとは反対側に設ける事で達成しているが、例えば第1のトルクリミッタと同じ側に第2のトルクリミッタを設け、ギアにより係合接離を可能にしてトルクを増加させるようにしても良いなど供給側案内ローラの支軸に対して脱着可能な公知の機構やその他の機構を採用することが可能であり、特に図示の構造に限定をするものではない。
また排出側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタについても第2のトルクリミッタを設けるようにしてもよく、その場合には供給側に合わせるように排出側のトルクを調整しても良い。
2 プリンタ装置
2a 機体
2b 脚部
2c 台板
4 印刷部
6 印刷媒体搬送駆動部
8 印刷媒体供給搬送経路部
10 印刷媒体供給部
12 印刷媒体排出部
14 印刷媒体排出搬送経路部
16 印刷媒体巻取部
18 ガター
20 印刷媒体
20a 印刷媒体ロール
22 ヘッドユニット
24 ヘッド
26 ヘッド案内レール
28 支持部
30 搬送ローラ
31 搬送ベルト
32 加圧ローラ
34 供給軸
36 テンションバー機構
38 ガイドローラ
40 ガイドローラ
42 フレキシブル分割ローラ機構
44 ガイドローラ
46 供給側案内ローラ
48 送り出し装置
50 送り出し装置
52 支軸
54 ベルトプーリ
56 ベルトプーリ
58 無端ベルト
60 ギヤ
62 ギヤ
64 支軸
66 アーム
68 ガイドローラ
70 支軸
72 分割ローラ
74 支持板
76 錘
78 排出側案内ローラ
78a 噛みあい面
80 支軸
82 トルクリミッタ
83 トルクリミッタ
82a ハウジング
83a ハウジング
82b ロータ
83b ロータ
84 支持体
85 支持体
86 ベアリング
88 フランジ
90 止めねじ
92 軸受
94 プーリ
96 支持体
97 支持体
98 ベアリング
100 無端ベルト
102 軸体
104 巻取装置
106 フレキシブル分割ローラ機構
108 テンションバー機構
110 アーム
112 収納ボックス
114 収納ボックス
116 操作パネル
118 トルクリミッタ
118a ハウジング
118b ロータ
120 回転止め板
122 支持体
124 支軸
126 支持体
128 レバー
130 軸
132 嵌合凹部
134 嵌合凸部
136 軸掛け外し具
136a ケース
136b 軸体
136c 磁石(マグネット)

Claims (12)

  1. 印刷媒体に対して印刷を行う印刷部と、印刷媒体を印刷部に搬送する印刷媒体搬送駆動部と、印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、印刷媒体を印刷部から排出方向に案内する印刷媒体排出部と、前記印刷媒体供給部から供給される印刷媒体を前記印刷媒体搬送駆動部に導く印刷媒体供給側案内部とを備え、前記印刷部に供給される印刷媒体を印刷部の印刷ヘッドから印刷液を噴射して印刷を行う印刷装置であって、前記印刷媒体供給側案内部を周面に印刷媒体と噛み合う噛み合い面が設けられた供給側案内ローラと、該供給側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記供給側案内ローラを、前記印刷媒体搬送駆動部方向へ移動する印刷媒体に緊張が付与されるように支持し、前記印刷媒体搬送駆動部と供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする印刷装置における媒体の搬送機構。
  2. 前記供給側案内ローラの噛み合い面を微小な突起が密集配置された構成としたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  3. 前記印刷媒体排出部を、周面に印刷媒体と噛み合う噛み合い面が設けられた排出側案内ローラと、前記排出側案内ローラの支軸を駆動する排出側案内ローラ駆動部と、前記排出側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記排出側案内ローラの周速を前記搬送ローラの周速よりも早く設定し、前記搬送ローラと排出側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタによって前記排出側案内ローラ駆動部からのトルク伝達が遮断され前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  4. 前記印刷媒体供給側案内部を、前記供給側案内ローラと、該供給側案内ローラの支軸を駆動する供給側案内ローラ駆動部と、前記供給側案内ローラの支軸に連結するトルクリミッタとで構成し、前記供給側案内ローラの回転を前記搬送ローラの回転に対して逆方向に設定し、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると前記トルクリミッタによって前記供給側案内ローラ駆動部からのトルク伝達が遮断されて、前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  5. 前記供給側案内ローラの支軸をトルクリミッタを介して機体側に固定し、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって前記供給側案内ローラの固定が解除され、前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  6. 前記印刷媒体が布などのロール状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  7. 前記印刷媒体が布などのシート材であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  8. 前記供給側案内ローラは、前記印刷媒体の搬送方向を変更する場所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  9. 前記印刷媒体供給部から印刷媒体を印刷媒体供給側案内部に導く印刷媒体供給搬送経路に、印刷媒体を横切る方向に配置された支軸と、該支軸に遊嵌された複数の中空の分割ローラとから成るフレキシブル分割ローラ機構を配置し、前記印刷媒体を前記分割ローラの下部周面に圧接したことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  10. 前記分割ローラの中、少なくとも1つの分割ローラに錘を取り付けたことを特徴とする請求項9に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  11. 前記印刷装置が、印刷媒体に対して印刷を行う印刷部と、印刷媒体を搬送ローラの回転によって印刷部に搬送する印刷媒体搬送駆動部と、ロール状の印刷媒体を回転可能に保持する印刷媒体供給部と、印刷媒体を印刷部から排出方向に案内する印刷媒体排出部と、前記印刷媒体供給部から供給される印刷媒体を前記印刷媒体搬送駆動部に導く印刷媒体供給側案内部と、印刷媒体供給部から印刷媒体を印刷媒体供給側案内部に導く印刷媒体供給搬送経路部とを備え、前記搬送ローラと供給側案内ローラ間の印刷媒体の緊張が所定の値を超えると、前記トルクリミッタのトルク伝達遮断動作によって前記印刷媒体の緊張が所定の値に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
  12. 前記供給側案内ローラの支軸に第1のトルクリミッタを結合し、前記第1のトルクリミッタの他に第2のトルクリミッタを配備し、該第2のトルクリミッタを前記支軸に対して脱着可能としたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置における媒体の搬送機構。
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