JP2016165380A - 風呂蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で、強度・剛性が高く、安全性が高い風呂蓋を提供し、さらに、温度差による反りを抑制して、風呂の保温効果を高く保つことのできる風呂蓋を提供する。
【解決手段】周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽を横切る位置に合せ目を形成する風呂蓋に於て、蓋単体Fの全周縁の内、少なくとも合せ目を形成する合せ辺部4の縁材6に沿って反り抑制用補強材2を配設し、補強材2は、上帯板部21と下帯板部22と多数の上下連結片部20を一体に有する棒状構造体であって、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に充填された発泡体3が、補強材2の上下連結片部20,20相互間の貫通孔23内に浸入して、縁材6の内面6aに発泡体3が接着している。
【選択図】図3
【解決手段】周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽を横切る位置に合せ目を形成する風呂蓋に於て、蓋単体Fの全周縁の内、少なくとも合せ目を形成する合せ辺部4の縁材6に沿って反り抑制用補強材2を配設し、補強材2は、上帯板部21と下帯板部22と多数の上下連結片部20を一体に有する棒状構造体であって、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に充填された発泡体3が、補強材2の上下連結片部20,20相互間の貫通孔23内に浸入して、縁材6の内面6aに発泡体3が接着している。
【選択図】図3
Description
本発明は、風呂蓋に関する。
2枚又は3枚の蓋単体から成る組合せ式の風呂蓋は、浴槽の上に置いた施蓋使用状態に於て、浴槽を横切る位置に合せ目が形成され、蓋単体の合せ目以外の縁は浴槽の縁の上に載置される。即ち、合せ目の箇所が浴槽の湯の熱で温められて、蓋単体の上面と下面の温度差に起因して面膨張による反りが生じ、蓋単体と浴槽との間に隙間が形成され、浴槽内の熱気が漏れたり、保温効果が低下するという欠点があった。また、子供や高齢者が不意に風呂蓋の上に手を突いた場合であっても、風呂蓋が折れ曲がって浴槽内に落ちることのないように、ある程度の大きさの上からの荷重に耐え得る強度と剛性が必要であった。上からの荷重に対して、下方に支える物が無い(宙に浮いている)合せ目の箇所が強度的に弱く、折れ曲がる危険性が最も高い。
従来、蓋単体の全周縁に硬質樹脂から成る補強部材が付設され、補強部材を包み込むように軟質樹脂から成るエッジプロテクタを弾性的に嵌め合わせて取付ける風呂蓋が提案されている(特許文献1参照)。
従来、蓋単体の全周縁に硬質樹脂から成る補強部材が付設され、補強部材を包み込むように軟質樹脂から成るエッジプロテクタを弾性的に嵌め合わせて取付ける風呂蓋が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の風呂蓋のように、蓋単体の周縁を硬質樹脂で補強して、曲げモーメント(bending moment)に対する強度を向上することが、蓋単体の反りを抑制し、かつ、荷重に対する剛性を高めるために有効である。しかし、蓋単体の全周縁の強度を高めようとすると、硬質樹脂の補強部材に係る材料費が増大してコスト高になると共に、風呂蓋の重量が増大するという欠点があった。
また、特許文献1記載の風呂蓋は、エッジプロテクタと補強部材が接着されていない為、軟質樹脂のエッジプロテクタが使用劣化に伴って離脱する欠点、及び、風呂の保温効果が低下する欠点もあった。
また、特許文献1記載の風呂蓋は、エッジプロテクタと補強部材が接着されていない為、軟質樹脂のエッジプロテクタが使用劣化に伴って離脱する欠点、及び、風呂の保温効果が低下する欠点もあった。
そこで、本発明は、軽量で、強度・剛性が高く、安全性が高い風呂蓋を提供し、さらに、温度差による反りを抑制して、風呂の保温効果を高く保つことのできる風呂蓋を提供することを目的とする。
本発明に係る風呂蓋は、周縁に沿って縁材が付設された蓋単体を2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽を横切る位置に合せ目を形成する風呂蓋に於て、上記蓋単体の全周縁の内、少なくとも上記合せ目を形成する合せ辺部の縁材に沿って反り抑制用補強材を配設し、該補強材は、上帯板部と下帯板部と多数の上下連結片部を一体に有する棒状構造体であって、上壁と下壁と上記縁材にて包囲された蓋内部空間に充填された発泡体が、上記補強材の上下連結片部相互間の貫通孔内に浸入して、上記縁材の内面に上記発泡体が接着しているものである。
また、周縁に沿って縁材が付設された蓋単体を2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽を横切る位置に合せ目を形成する風呂蓋に於て、上記蓋単体の全周縁の内、少なくとも上記合せ目を形成する合せ辺部の縁材に沿って反り抑制用補強板を配設し、該補強板は、厚み方向に貫通する多数の小孔を有する長尺帯板状であって、上壁と下壁と上記縁材にて包囲された蓋内部空間に充填された発泡体が、上記小孔内に浸入して、上記縁材の内面に上記発泡体が接着しているものである。
本発明の風呂蓋によれば、浴槽を横切る合せ目を形成する、蓋単体の合せ辺部に於て、強度と剛性を(外観をそのままで)増大させることが可能であり、子供や高齢者が合せ辺部に上から荷重を掛けても、それに耐える十分な強度・剛性を付与可能となり、耐久性にも優れる。なおかつ、軽量である。さらに、温度差による反りも、合せ辺部に発生しにくく、風呂の湯の保温効果も高い。また、蓋単体の四辺の外観を同一のままで、合せ辺部の内部に於て巧妙に補強されるので、風呂蓋として使用し易い。そして、発泡体が補強材の貫通孔(補強板の小孔)内に浸入し、かつ、縁材の内面に接着するので、断熱性が損なわれず、補強材(補強板)と縁材とが、強固に一体構造となって、十分な強度を得ることができ、耐久性も優れ、しかも、安価に、かつ、蓋内部空間への発泡体充填(注入)にて容易かつ能率的に製造可能である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1と図2に示すように、本発明の風呂蓋は、周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚(乃至3枚)備える組合せ式の風呂蓋であって、施蓋使用状態で、浴槽Bの上に並べて置かれ、浴槽Bを横切る位置に合せ目10を形成している。本発明に於て、蓋単体Fの全周縁の内、合せ目10を形成する箇所を合せ辺部4と呼ぶこととする。
図1と図2に示すように、本発明の風呂蓋は、周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚(乃至3枚)備える組合せ式の風呂蓋であって、施蓋使用状態で、浴槽Bの上に並べて置かれ、浴槽Bを横切る位置に合せ目10を形成している。本発明に於て、蓋単体Fの全周縁の内、合せ目10を形成する箇所を合せ辺部4と呼ぶこととする。
図3と図4に示すように、蓋単体Fの合せ辺部4の縁材6に沿って反り抑制用補強材2が配設されている。
蓋単体Fは、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲状の蓋内部空間16が形成され、蓋内部空間16に発泡体3を充填している。縁材6は、ポリオレフィン系エラストマー等の軟質樹脂から成り、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、を有するコ字状横断面に形成されている。蓋単体Fは、合せ辺部4の縁材6に沿って硬質の補強材2を配設することで、合せ辺部4の強度と剛性を向上している。なお、補強材2は、少なくとも合せ辺部4に設けられ、合せ辺部4以外の蓋単体Fの残りの周縁に補強材2を配設しても良い。
上壁11は、軟質で、かつ、伸縮(ストレッチ)性のある素材から成り、例えば、PVCやゴム、又は、その発泡体が用いられる。下壁12は、硬質樹脂から成り、例えば、PP、PE、ABSや、その複合体が用いられる。発泡体3は、例えば、発泡PU(ポリウレタン)から成る。下壁12を硬質素材としたことで、浴槽内の湯温による下壁12の面膨張を緩和させ、蓋単体Fの反りを抑制している。
蓋単体Fは、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲状の蓋内部空間16が形成され、蓋内部空間16に発泡体3を充填している。縁材6は、ポリオレフィン系エラストマー等の軟質樹脂から成り、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、を有するコ字状横断面に形成されている。蓋単体Fは、合せ辺部4の縁材6に沿って硬質の補強材2を配設することで、合せ辺部4の強度と剛性を向上している。なお、補強材2は、少なくとも合せ辺部4に設けられ、合せ辺部4以外の蓋単体Fの残りの周縁に補強材2を配設しても良い。
上壁11は、軟質で、かつ、伸縮(ストレッチ)性のある素材から成り、例えば、PVCやゴム、又は、その発泡体が用いられる。下壁12は、硬質樹脂から成り、例えば、PP、PE、ABSや、その複合体が用いられる。発泡体3は、例えば、発泡PU(ポリウレタン)から成る。下壁12を硬質素材としたことで、浴槽内の湯温による下壁12の面膨張を緩和させ、蓋単体Fの反りを抑制している。
図5に示すように、補強材2は、上帯板部21と下帯板部22と多数の上下連結片部20を一体に有する棒状構造体であって、補強材2の上下連結片部20,20相互間には、幅方向に連通する側面視正方形状の貫通孔23が形成されている。
補強材2は、PP、ABS、PC等の硬質樹脂から成り、上帯板部21と下帯板部22を多数の上下連結片部20にて架橋(橋絡)した立体構造である為、鉛直方向からの荷重による曲げモーメント(bending moment)に対する強度が向上し、曲げに抵抗する高い剛性を有している。製造工程に於て、補強材2は、一体押出成形された板状立体構造物を所定幅寸法で切断して形成され、上帯板部21・下帯板部22と上下連結片部20の間に継ぎ目が無く、安定して高精度・高品質に製造でき、かつ、低コストで量産が可能である。補強材2は、幅寸法Wが10mm〜25mm、高さ寸法Hが10mm〜15mmに設定されている。補強材2の長さ寸法は、合せ辺部4の長さ寸法とほぼ同一に設定されている。なお、補強材2は、アルミニウム合金やステンレス等の金属から成るものであって良い。あるいは、硬質樹脂に強化材として、ガラスやタルク材(ケイ酸マグネシウム等)を混入するも好ましい。
補強材2は、PP、ABS、PC等の硬質樹脂から成り、上帯板部21と下帯板部22を多数の上下連結片部20にて架橋(橋絡)した立体構造である為、鉛直方向からの荷重による曲げモーメント(bending moment)に対する強度が向上し、曲げに抵抗する高い剛性を有している。製造工程に於て、補強材2は、一体押出成形された板状立体構造物を所定幅寸法で切断して形成され、上帯板部21・下帯板部22と上下連結片部20の間に継ぎ目が無く、安定して高精度・高品質に製造でき、かつ、低コストで量産が可能である。補強材2は、幅寸法Wが10mm〜25mm、高さ寸法Hが10mm〜15mmに設定されている。補強材2の長さ寸法は、合せ辺部4の長さ寸法とほぼ同一に設定されている。なお、補強材2は、アルミニウム合金やステンレス等の金属から成るものであって良い。あるいは、硬質樹脂に強化材として、ガラスやタルク材(ケイ酸マグネシウム等)を混入するも好ましい。
図3に於て、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に、ウレタン樹脂を注入し、(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填され、これと同時に、補強材2の上下連結片部20,20相互間の貫通孔23内に、(蓋内部空間16に充填される)発泡体3が浸入して、縁材6の内面6aに発泡体3が接着している。
発泡体3は、貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6(の内面6a)に接着して、縁材6に補強材2を固着一体化している。発泡体3は、縁材6の内面6aと補強材2の微小な隙間に浸入し、かつ、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12の微小な隙間にも浸入して、(合せ辺部4に於て)縁材6及び上壁11・下壁12に強固に接着されている。
発泡体3は、貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6(の内面6a)に接着して、縁材6に補強材2を固着一体化している。発泡体3は、縁材6の内面6aと補強材2の微小な隙間に浸入し、かつ、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12の微小な隙間にも浸入して、(合せ辺部4に於て)縁材6及び上壁11・下壁12に強固に接着されている。
図6〜図8に示すように、補強材2は、設計変更可能であって、例えば、図6のように、上下連結片部20が傾斜して、上下連結片部20,20相互間には側面視三角形状の貫通孔23が形成されるも好ましい。また、図7のように、隣接する上下連結片部20,20が交差して、上下連結片部20,20相互間の貫通孔23が側面視で(比較的小さな)三角形と(比較的大きな)四角形の2種類形成されても良い。このように構成することで、鉛直方向からの荷重による曲げモーメント(bending moment)に対する補強材2の強度が一層向上し、補強材2を曲げようとする力に抵抗する高い剛性を確保できる。
図8に示すように、上下連結片部20が円弧状に弯曲して、貫通孔23が側面視円形状に形成されるも好ましい。
図8に示すように、上下連結片部20が円弧状に弯曲して、貫通孔23が側面視円形状に形成されるも好ましい。
図9には、本発明の他の実施形態を示している。
図9に示すように、上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12の間に間隙部13,13を形成するように、補強材2を配設しても良い。
蓋内部空間16に充填される発泡体3が、補強材2の貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6の内面6aに接着している。なおかつ、発泡体3が補強材2の上下の間隙部13,13にも浸入して、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12及び縁材6の内面6aに接着されている。即ち、合せ辺部4に於て、発泡体3が補強材2に包囲状に充填され、縁材6と上壁11・下壁12に強固に接着されると共に、補強材2を安定して保持している。
図9に示すように、上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12の間に間隙部13,13を形成するように、補強材2を配設しても良い。
蓋内部空間16に充填される発泡体3が、補強材2の貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6の内面6aに接着している。なおかつ、発泡体3が補強材2の上下の間隙部13,13にも浸入して、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12及び縁材6の内面6aに接着されている。即ち、合せ辺部4に於て、発泡体3が補強材2に包囲状に充填され、縁材6と上壁11・下壁12に強固に接着されると共に、補強材2を安定して保持している。
また、図10には、本発明の別の実施形態を示している。
図10では、縁材6が、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、外嵌状突片部32,32と共働して上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込む差込凹溝35,35を形成する内嵌状突片部33,33とを、有している。
製造工程で、縁材6の内嵌状突片部33,33間の凹部34に補強材2を嵌め込み、次に、縁材6の内面6aの上下両端に形成された差込凹溝35,35に上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込んで保持し、蓋内部空間16にウレタン樹脂を注入し(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填される。蓋内部空間16に充填される発泡体3が、補強材2の貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6の内面6aに接着している。発泡体3は、補強材2の上壁11・下壁12の間の間隙部36,36にも浸入して、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12及び内嵌状突片部33,33の先端縁に接着されている。さらに、発泡体3は、縁材6の内面6aと補強材2の微小な隙間から、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と内嵌状突片部33,33の微小な隙間に浸入して、縁材6に強固に接着されている。補強材2が縁材6の内嵌状突片部33,33間の凹部34に嵌込まれて保持されている為、発泡体3の充填の時に、ウレタン樹脂の圧力変動による補強材2の位置ずれを生じることなく、補強材2が安定して縁材6に沿って配設され、合せ辺部4に於て、縁材6に補強材2を確実に固着・一体化できる。
図10では、縁材6が、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、外嵌状突片部32,32と共働して上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込む差込凹溝35,35を形成する内嵌状突片部33,33とを、有している。
製造工程で、縁材6の内嵌状突片部33,33間の凹部34に補強材2を嵌め込み、次に、縁材6の内面6aの上下両端に形成された差込凹溝35,35に上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込んで保持し、蓋内部空間16にウレタン樹脂を注入し(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填される。蓋内部空間16に充填される発泡体3が、補強材2の貫通孔23に浸入して上帯板部21と下帯板部22と上下連結片部20に接着すると共に、縁材6の内面6aに接着している。発泡体3は、補強材2の上壁11・下壁12の間の間隙部36,36にも浸入して、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と上壁11・下壁12及び内嵌状突片部33,33の先端縁に接着されている。さらに、発泡体3は、縁材6の内面6aと補強材2の微小な隙間から、補強材2の上帯板部21・下帯板部22と内嵌状突片部33,33の微小な隙間に浸入して、縁材6に強固に接着されている。補強材2が縁材6の内嵌状突片部33,33間の凹部34に嵌込まれて保持されている為、発泡体3の充填の時に、ウレタン樹脂の圧力変動による補強材2の位置ずれを生じることなく、補強材2が安定して縁材6に沿って配設され、合せ辺部4に於て、縁材6に補強材2を確実に固着・一体化できる。
次に、本発明の風呂蓋のさらに他の実施形態を説明する。
図11に於て、蓋単体Fの合せ辺部4の縁材6に沿って、反り抑制用補強板40を配設している。
図11及び図12に示すように、補強板40は、厚み方向に貫通する多数の円形状小孔41を有する長尺帯板状であって、表面材42と裏面材43がアルミニウムやステンレス等の金属から成り、芯材44がPEや発泡PE、PP等の硬質樹脂から成る金属と樹脂の複合板である。なお、図12と図13では簡略化して3層を1層に図示している。補強板40は、厚み方向への断熱性が高く、また、軽量で、かつ、十分な強度と高い剛性を有している。
補強板40は、設計変更可能であって、例えば、図13に示すように、小孔41を四角形状に形成しても良い。図12及び図13に於て、小孔41,41相互間の間隔(ピッチ)Pは、小孔41単体の幅寸法より大きく設定するのが好ましい。仮に、間隔Pが、小孔41単体の幅寸法より小さいと、補強板40強度と剛性を確保できず、鉛直方向からの荷重による曲げモーメント(bending moment)により曲がってしまう虞れがある。
図11に於て、蓋単体Fの合せ辺部4の縁材6に沿って、反り抑制用補強板40を配設している。
図11及び図12に示すように、補強板40は、厚み方向に貫通する多数の円形状小孔41を有する長尺帯板状であって、表面材42と裏面材43がアルミニウムやステンレス等の金属から成り、芯材44がPEや発泡PE、PP等の硬質樹脂から成る金属と樹脂の複合板である。なお、図12と図13では簡略化して3層を1層に図示している。補強板40は、厚み方向への断熱性が高く、また、軽量で、かつ、十分な強度と高い剛性を有している。
補強板40は、設計変更可能であって、例えば、図13に示すように、小孔41を四角形状に形成しても良い。図12及び図13に於て、小孔41,41相互間の間隔(ピッチ)Pは、小孔41単体の幅寸法より大きく設定するのが好ましい。仮に、間隔Pが、小孔41単体の幅寸法より小さいと、補強板40強度と剛性を確保できず、鉛直方向からの荷重による曲げモーメント(bending moment)により曲がってしまう虞れがある。
図11に示すように、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に、ウレタン樹脂を注入し、(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填されると共に、補強板40の小孔41内に、発泡体3が浸入して、縁材6の内面6aに接着されている。発泡体3は、小孔41内に浸入して縁材6の内面6aに強固に接着し、縁材6と補強板40を固着一体化している。
縁材6は、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、外嵌状突片部32,32と共働して上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込む差込凹溝35,35を形成する内嵌状突片部33,33とを、有している。内嵌状突片部33,33の基端部の内面には、補強板40の上下両端部を嵌込み可能な嵌着凹溝37,37が形成されている。
製造工程で、内嵌状突片部33,33の嵌着凹溝37,37に補強板40の上下両端部を嵌め込んで縁材6に補強板40を嵌着し、次に、縁材6の差込凹溝35,35に上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込んで保持し、蓋内部空間16にウレタン樹脂を注入し(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填される。補強板40が内嵌状突片部33,33の嵌着凹溝37,37に嵌込まれて保持されている為、発泡体3の充填の時に、ウレタン樹脂の圧力変動による補強板40の位置ずれを生じることなく、補強板40が安定して縁材6に沿って配設され、合せ辺部4に於て、縁材6に補強板40を確実に固着・一体化できる。
なお、図14に示すように、縁材6は、内嵌状突片部33,33の(図11に示した)嵌着凹溝37,37を省略しても良い。図14では、補強板40が、縁材6の内嵌状突片部33,33間に挟み込まれて保持され、補強板40の小孔41内に発泡体3が浸入して縁材6の内面6aに強固に接着されている。
縁材6は、蓋単体Fの側面を被覆する鉛直壁部31と、鉛直壁部31の上下両端部に連設される外嵌状突片部32,32と、外嵌状突片部32,32と共働して上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込む差込凹溝35,35を形成する内嵌状突片部33,33とを、有している。内嵌状突片部33,33の基端部の内面には、補強板40の上下両端部を嵌込み可能な嵌着凹溝37,37が形成されている。
製造工程で、内嵌状突片部33,33の嵌着凹溝37,37に補強板40の上下両端部を嵌め込んで縁材6に補強板40を嵌着し、次に、縁材6の差込凹溝35,35に上壁11・下壁12の周端縁11a,12aを差込んで保持し、蓋内部空間16にウレタン樹脂を注入し(加熱により)発泡・固化して発泡体3が充填される。補強板40が内嵌状突片部33,33の嵌着凹溝37,37に嵌込まれて保持されている為、発泡体3の充填の時に、ウレタン樹脂の圧力変動による補強板40の位置ずれを生じることなく、補強板40が安定して縁材6に沿って配設され、合せ辺部4に於て、縁材6に補強板40を確実に固着・一体化できる。
なお、図14に示すように、縁材6は、内嵌状突片部33,33の(図11に示した)嵌着凹溝37,37を省略しても良い。図14では、補強板40が、縁材6の内嵌状突片部33,33間に挟み込まれて保持され、補強板40の小孔41内に発泡体3が浸入して縁材6の内面6aに強固に接着されている。
また、図15に示すように、縁材6は、内嵌状突片部33,33の基端部寄りの内面に嵌着凹溝37,37が形成されていても良い。内嵌状突片部33,33の嵌着凹溝37,37に補強板40の上下両端部を嵌め込んだ状態で、縁材6の内面6aと補強板40の間に発泡体浸入室39が形成され、蓋内部空間16に充填される発泡体3が補強板40の小孔41から発泡体浸入室39に浸入して、縁材6の内面6aに発泡体3が接着し、補強板40も一層強固に一体化している。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、蓋単体Fは、上壁11と下壁12が同じ合成樹脂材料で構成されていても良い。また、補強材2及び補強板40の形状やサイズは、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に設計変更可能であるものとする。
以上のように、本発明に係る風呂蓋は、周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽Bを横切る位置に合せ目10を形成する風呂蓋に於て、蓋単体Fの全周縁の内、少なくとも合せ目10を形成する合せ辺部4の縁材6に沿って反り抑制用補強材2を配設し、補強材2は、上帯板部21と下帯板部22と多数の上下連結片部20を一体に有する棒状構造体であって、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に充填された発泡体3が、補強材2の上下連結片部20,20相互間の貫通孔23内に浸入して、縁材6の内面6aに接着されているので、浴槽Bを横切る合せ目10を形成する、蓋単体Fの合せ辺部4に於て、強度と剛性を(外観をそのままで)増大させることが可能であり、子供や高齢者が合せ辺部4に上から荷重を掛けても、それに耐える十分な強度・剛性を付与可能となり、耐久性にも優れる。なおかつ、軽量である。さらに、温度差による反りも、合せ辺部4に発生しにくく、風呂の湯の保温効果も高い。また、蓋単体Fの四辺の外観を同一のままで、合せ辺部4の内部に於て巧妙に補強されるので、風呂蓋として使用し易い。そして、発泡体3が補強材2の貫通孔23内に浸入し、かつ、縁材6の内面6aに接着するので、断熱性が損なわれず、補強材2(と縁材6とが、強固に一体構造となって、十分な強度を得ることができ、耐久性も優れ、しかも、安価に、かつ、蓋内部空間16への発泡体3の充填(注入)にて容易かつ能率的に製造可能である。
また、周縁に沿って縁材6が付設された蓋単体Fを2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽Bを横切る位置に合せ目10を形成する風呂蓋に於て、蓋単体Fの全周縁の内、少なくとも合せ目10を形成する合せ辺部4の縁材6に沿って反り抑制用補強板40を配設し、補強板40は、厚み方向に貫通する多数の小孔41を有する長尺帯板状であって、上壁11と下壁12と縁材6にて包囲された蓋内部空間16に充填された発泡体3が、小孔41内に浸入して、縁材6の内面6aに接着されているので、浴槽Bを横切る合せ目10を形成する、蓋単体Fの合せ辺部4に於て、強度と剛性を(外観をそのままで)増大させることが可能であり、子供や高齢者が合せ辺部4に上から荷重を掛けても、それに耐える十分な強度・剛性を付与可能となり、耐久性にも優れる。なおかつ、軽量である。さらに、温度差による反りも、合せ辺部4に発生しにくく、風呂の湯の保温効果も高い。また、蓋単体Fの四辺の外観を同一のままで、合せ辺部4の内部に於て巧妙に補強されるので、風呂蓋として使用し易い。そして、発泡体3が補強板40の小孔41内に浸入し、かつ、縁材6の内面6aに接着するので、断熱性が損なわれず、補強板40と縁材6とが、強固に一体構造となって、十分な強度を得ることができ、耐久性も優れ、しかも、安価に、かつ、蓋内部空間16への発泡体3の充填(注入)にて容易かつ能率的に製造可能である。
2 補強材
3 発泡体
4 合せ辺部
6 縁材
6a 内面
10 合せ目
11 上壁
12 下壁
16 蓋内部空間
20 上下連結片部
21 上帯板部
22 下帯板部
23 貫通孔
40 補強板
41 小孔
F 蓋単体
B 浴槽
3 発泡体
4 合せ辺部
6 縁材
6a 内面
10 合せ目
11 上壁
12 下壁
16 蓋内部空間
20 上下連結片部
21 上帯板部
22 下帯板部
23 貫通孔
40 補強板
41 小孔
F 蓋単体
B 浴槽
Claims (2)
- 周縁に沿って縁材(6)が付設された蓋単体(F)を2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽(B)を横切る位置に合せ目(10)を形成する風呂蓋に於て、
上記蓋単体(F)の全周縁の内、少なくとも上記合せ目(10)を形成する合せ辺部(4)の縁材(6)に沿って反り抑制用補強材(2)を配設し、
該補強材(2)は、上帯板部(21)と下帯板部(22)と多数の上下連結片部(20)を一体に有する棒状構造体であって、上壁(11)と下壁(12)と上記縁材(6)にて包囲された蓋内部空間(16)に充填された発泡体(3)が、上記補強材(2)の上下連結片部(20)(20)相互間の貫通孔(23)内に浸入して、上記縁材(6)の内面(6a)に上記発泡体(3)が接着していることを特徴とする風呂蓋。 - 周縁に沿って縁材(6)が付設された蓋単体(F)を2枚乃至3枚備え、かつ、施蓋使用状態で、浴槽(B)を横切る位置に合せ目(10)を形成する風呂蓋に於て、
上記蓋単体(F)の全周縁の内、少なくとも上記合せ目(10)を形成する合せ辺部(4)の縁材(6)に沿って反り抑制用補強板(40)を配設し、
該補強板(40)は、厚み方向に貫通する多数の小孔(41)を有する長尺帯板状であって、上壁(11)と下壁(12)と上記縁材(6)にて包囲された蓋内部空間(16)に充填された発泡体(3)が、上記小孔(41)内に浸入して、上記縁材(6)の内面(6a)に上記発泡体(3)が接着していることを特徴とする風呂蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015046699A JP2016165380A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 風呂蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015046699A JP2016165380A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 風呂蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016165380A true JP2016165380A (ja) | 2016-09-15 |
Family
ID=56897061
Family Applications (1)
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JP2015046699A Pending JP2016165380A (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 風呂蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016165380A (ja) |
-
2015
- 2015-03-10 JP JP2015046699A patent/JP2016165380A/ja active Pending
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