JP3173688U - 発泡構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた滑り止め効果を有する発泡構造体を提供する。
【解決手段】発泡構造体は、発泡板本体11を備える。発泡板本体11は、少なくとも1つの端面111、112の表面上に所定の形状の細紋13が凸設される。また、端面111、112上には、複数の凹部14および凸部15が設けられる。各凹部14と各凸部15は相互に組み合わされて立体造型を構成する。これにより、発泡板本体11の質感を向上させるほか、各凹部14および各凸部15の細紋13の設置により使用時の摩擦力を増加させ、滑り止め効果を大幅に増加させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、発泡構造体に関する。
従来の立体造型を有する発泡構造体の製造方法は、まず発泡型を利用して発泡板を製造した後に、表面に複数の造型凹型槽が設けられるローラによりロール成形する。ロール成形前には、発泡板を塑造出来る程度まで加熱し、発泡板がローラによりロール成形されて、表面上に所定の立体造型を成形する。
特開平8−183082号公報
上述の方法を利用することで立体造型を有する発泡板構造を製造できる。しかしながら、立体造型の外表面はかなり平滑であり、滑り止め効果は好ましいと言えず、製造される発泡構造体は使用上ユーザがスリップし、負傷するおそれがあるといった問題があった。
本考案は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本考案は、極めて優れた滑り止め効果を有する発泡構造体を提供することを主目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本考案に係る発泡構造体は、発泡板本体を備える。発泡板本体は、少なくとも1つの端面の表面上に所定の形状の細紋が凸設される。また、少なくとも1つの端面上には、複数の凹部および凸部が設けられる。各凹部と各凸部は相互に組み合わされて立体造型を構成することを特徴とする。
本考案の発泡構造体によれば、極めて優れた滑り止め効果が得られる。
本考案の第1実施形態による発泡構造体を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態による発泡構造体を示す平面図である。 本考案の第1実施形態による発泡構造体を示す製造フローを示す模式的な断面図である。 本考案の第2実施形態による発泡構造体を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本考案は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態による発泡構造体の構成を図1から図4に示す。本考案の第1実施形態に係る発泡構造体は、図1および図2によると、発泡板本体11を有する。本実施形態では、発泡板本体11は、3つの発泡材12が相互に重なり合い発泡することで形成される。また各発泡材12は、必要に応じ、異なる色彩と硬度のもので形成される。発泡板本体11は、上面111および底面112を有し、上面111および底面112の表面上には所定の形状の細紋13がそれぞれ凸設される。また、上面111上および底面112上には、複数の凹部14および凸部15をそれぞれ設ける。各凹部14および各凸部15は、相互に組み合わされて立体造型を構成する。なお、上面111および底面112が「端面」に対応する。
本実施形態は、各凹部14および各凸部15により構成される立体造型の表面上に所定の形状の細紋13を有する構造を設け、発泡板本体11の質感を向上させるほか、各凹部14および各凸部15の細紋13の設置により使用時の摩擦力を増加させ、滑り止め効果を大幅に増加させる。
図3によれば、本実施形態では、図3(a)に示すように、各発泡材12を発泡型21内に設置して発泡作業を行う。図3(b)に示すように、発泡型21の発泡空間22の上壁面および下壁面に所定の形状の流線23を設け、発泡材12に発泡型21内での発泡を行わせて表面に細紋13を有する構造の発泡板本体11を成形する。
続いて図3(c)に示すように、発泡が完成され且つまだ冷却されてない発泡板本体11を発泡型21から取り出し、相互に対向する成形型31を利用して発泡板本体11に対し圧縮を行う。ここでは成形型31は、上型32および下型33で構成される。また上型32および下型33の内部には若干の冷却水路321及び冷却水路331で構成される冷却系統がそれぞれ設けられる。また、上型32の発泡板本体11へ向く端面には複数の造型凸部322が凸設され、下型33の発泡板本体11へ向く端面には複数の造型凸部332が凸設される。
図3(c)〜図3(e)に示すように、上型32および下型33の間に発泡板本体11を設置し、発泡板本体11の上面111および底面112が成形型31に圧縮されると、同時に発泡板本体11の表面上の細紋13の構造を捩れさせ、発泡板本体11の上面111および底面112に凹部14及び凸部15が成形される。また、交錯させた発泡板本体11の上面111および底面112の表面上は、捩れた細紋13で覆われる。
(第2実施形態)
本考案の第2実施形態による発泡構造体では、プレス嵌め成形ステップが完成した発泡板本体11を成形型31中から取り出した後、図示しない裁断機により発泡板本体11の中間から2枚の発泡板に裁断する。図4によれば、発泡板本体11を2枚の発泡板に裁断する方式により、上面111の表面上には細紋13が凸設され、上面111上に設けられる複数の凹部14および凸部15の片面には立体造型及び表面の細紋13を有する発泡板が成形される。これにより製造のスピードアップの目的を達成させる。なお、本実施形態の底面112には、細紋、凹部、および、凸部は形成されていない。
以上、本考案はこのような実施形態に限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
11・・・・発泡板本体
111・・・上面(端面)
112・・・底面(端面)
12・・・・発泡材
13・・・・細紋
14・・・・凹部
15・・・・凸部
21・・・・発泡型
22・・・・発泡空間
23・・・・流線
31・・・・成形型
32・・・・上型
321・・・冷却水路
322・・・造型凸部
33・・・・下型
331・・・冷却水路
332・・・造型凸部

Claims (6)

  1. 少なくとも1つの端面の表面上に所定の形状の細紋が凸設され、前記端面上に複数の凹部および凸部が設けられる発泡板本体を備え、
    前記凹部と前記凸部とが相互に組み合わされて立体造型を構成することを特徴とする発泡構造体。
  2. 前記発泡板本体は、2つ以上の発泡材が相互に重なり合い発泡することで形成されることを特徴とする請求項1に記載の発泡構造体。
  3. 2つ以上の前記発泡材は、色彩が互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の発泡構造体。
  4. 2つ以上の前記発泡材は、硬度が互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の発泡構造体。
  5. 前記発泡板本体は、上面および底面を有し、
    前記少なくとも1つの端面は、前記上面および前記底面であって、
    前記上面および前記底面の表面上には、いずれも前記細紋が凸設され、
    前記上面上および前記底面上には、いずれも前記凹部および前記凸部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の発泡構造体。
  6. 前記発泡板本体は、上面および底面を有し、
    前記少なくとも1つの端面は、前記上面であって、
    前記上面の表面上には、前記細紋が凸設され、
    前記上面上には、前記凹部および前記凸部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の発泡構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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