JP2016162204A - 汚れ判定装置 - Google Patents

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【課題】車両周辺センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態についての判定が安定的に行われる汚れ判定装置を提供する。【解決手段】車両の周辺に存在する物標をセンシングするための車両周辺センシング装置を少なくとも1つ備える車両に搭載された汚れ判定装置であって、結果取得部(S101)と、結果特定部(S102,S103)と、判定部(S104〜S108)と、を備える。結果取得部は、車両周辺センシング装置のうちの1つである特定センシング装置による実際のセンシング結果である実センシング結果を取得する。結果特定部は、特定センシング装置により得られるべき仮想のセンシング結果である仮想センシング結果を、車両周辺センシング装置以外の装置から取得した情報に基づき特定する。判定部は、実センシング結果と仮想センシング結果との比較に基づき、特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、汚れ判定装置に関する。
近年、車両の周辺に存在する物標をセンシングするための車両周辺センシング装置(例えばカメラやレーダ装置)を用いた車両操作支援制御や自動走行制御などの技術の開発が盛んに行われている。しかし、車両周辺センシング装置は、車両の走行環境などにより汚れると、センシング結果の信頼性が低下してしまう。そこで、車両周辺センシング装置の汚れを検出する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両は、カメラにより車両前方を撮影する車両用撮影装置と、レーダ装置により車両前方の物体を検出する物体検出装置と、を備える。この車両では、カメラにより撮影された画像データに基づき、当該カメラのセンシングに影響を与える汚れ(例えば、カメラがフロントガラスの内側に設けられている場合は、フロントガラスの外面のうちカメラの撮像範囲に含まれる領域に付着した泥等)を検出する汚れ検出処理が行われる。この汚れ検出処理は、物体検出装置により対象物体(他の車両やガードレール等)が検出されている状況でのみ行われ、物体検出装置により対象物体が検出されていない状況では行われない。
特開2007−293672号公報
特許文献1に記載の車両では、カメラ及びレーダ装置がいずれも車両前方に設けられるため、カメラのセンシングに影響を与える汚れが生じる状況においては、レーダ装置のセンシングに影響を与える汚れも生じる可能性が高い。したがって、特許文献1に記載の車両では、汚れによりカメラ及びレーダ装置の両方のセンシングが影響された場合、実際には存在する対象物体が物体検出装置により検出されず、汚れ判定自体が行われない可能性があるという問題があった。
本発明は、車両周辺センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態についての判定が安定的に行われる汚れ判定装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、車両の周辺に存在する物標をセンシングするための車両周辺センシング装置を少なくとも1つ備える車両に搭載された汚れ判定装置であって、結果取得部と、結果特定部と、判定部と、を備える。結果取得部は、車両周辺センシング装置のうちの1つである特定センシング装置による実際のセンシング結果である実センシング結果を取得する。結果特定部は、特定センシング装置により得られるべき仮想のセンシング結果である仮想センシング結果を、車両周辺センシング装置以外の装置から取得した情報に基づき特定する。判定部は、実センシング結果と仮想センシング結果との比較に基づき、特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態を判定する。
このような構成によれば、特定センシング結果によるセンシング結果(実センシング結果)と、特定センシング装置以外の車両周辺センシング装置によるセンシング結果と、の比較に基づき特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態を判定する場合と比較して、汚れの状態の判定を安定的に行うことができる。
第1実施形態の汚れ判定システムの構成を表すブロック図である。 第1実施形態の汚れ判定処理のフローチャートである。 汚れがない場合における追従車両の前方レーザレーダによる検出結果を表す図である。 汚れがある場合における追従車両の前方レーザレーダによる検出結果を表す図である。 周辺車両情報を表す図である。 第1実施形態における仮想センシング結果を表す図である。 第1実施形態における差分しきい値処理の結果を表す図である。 第2実施形態の車両の構成を表すブロック図である。 第2実施形態の汚れ判定処理のフローチャートである。 汚れがある場合におけるカメラによる撮像画像を表す図である。 第2実施形態における仮想センシング結果を表す図である。 第2実施形態における差分しきい値処理の結果を表す図である。 レーダ装置によるセンシング領域における、各種車両制御に使用される領域を表す図である。 カメラによるセンシング結果における、各種車両制御に使用される領域を表す図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。また、下記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、これは本発明の理解を容易にする目的で使用しており、本発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す汚れ判定システム10は、車両1に搭載され、前方レーダ装置11、後方レーダ装置12、通信装置13、GPS受信機14及びこれらに接続された制御装置15を備える。汚れ判定システム10は、前方レーダ装置11のセンシングに影響を与える汚れの状態を判定するための車載システムである。具体的には、第1実施形態では、このような汚れ判定システム10が搭載された車両1が複数存在することが前提となっている。そして、汚れ判定システム10は、図1に示すように、当該汚れ判定システム10を搭載する車両1(説明の便宜上「追従車両1A」ともいう。)の同一走行レーンにおける前方を、同様の汚れ判定システム10を搭載する別の車両1(説明の便宜上「先行車両1B」ともいう。)が走行している状態で、後述する汚れ判定処理を実行する。なお、汚れ判定処理は、前方レーダ装置11のセンシングに影響を与える汚れが存在する場合に、前方レーダ装置11のセンシング結果を用いる車両制御(例えばレーン内走行支援制御等)を停止することを目的として行われる。
前方レーダ装置11は、車両1前部のフロントグリル部に配置され、車両1の前方の所定領域内にレーザ光を放射し、その反射光を受光することで、レーザ光を反射した物標との相対位置や物標の大きさ等を検出する。前方レーダ装置11は、レーザ光を透過可能な前方レーダ保護部材(例えば透明なプレート)によって、外部に露出しないように覆われている。図1に示す状態では、追従車両1Aに搭載された前方レーダ装置11が、先行車両1Bとの相対位置及び先行車両1Bの大きさ等を検出する。
後方レーダ装置12は、車両1後部のリアグリル部に配置され、車両1の後方の所定領域内にレーザ光を放射し、その反射光を受光することで、レーザ光を反射した物標との相対位置及び物標の大きさ等を検出する。後方レーダ装置12は、レーザ光を透過可能な後方レーダ保護部材(例えば透明なプレート)によって、外部に露出しないように覆われている。図1に示す状態では、先行車両1Bに搭載された後方レーダ装置12が、追従車両1Aとの相対位置及び追従車両1Aの大きさ等を検出する。
通信装置13は、当該通信装置13を備える車両1の周辺に存在する別の車両1に搭載された通信装置13と無線通信(車車間通信)を行う。図1に示す状態では、追従車両1Aの通信装置13と先行車両1Bの通信装置13とが相互に無線通信を行う。
GPS受信機14は、GPS用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナ(図示省略)を介して受信し、車両1の現在位置(絶対位置)を検出する。
制御装置15は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、車両1の絶対位置及び後述する周辺車両情報を通信装置13を介して車外へ常時発信する。また、制御装置15は、当該制御装置15を備える車両1の前方を走行する別の車両1との無線通信に基づき後述する汚れ判定処理(図2)を実行する。図1に示す状態では、追従車両1Aの制御装置15は、先行車両1Bとの無線通信に基づき汚れ判定処理を実行する。また、汚れ判定処理で判定される、前方レーダ装置11のセンシングに影響を与える車両1の汚れとしては、例えば、車両1における前方レーダ装置11のレーザ光が通過する部分のうちの外部に露出した面(具体的には前方レーダ保護部材の露出側表面)に付着した泥等が挙げられる。なお、以下では、あるセンシング装置のセンシングに影響を与える車両1の汚れを単に「そのセンシング装置についての汚れ」という。
[1−2.処理]
次に、図1に示す状態において、追従車両1Aの制御装置15が実行する汚れ判定処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。汚れ判定処理は、追従車両1Aのイグニッションスイッチがオンであり、かつ、追従車両1Aの前方を先行車両1Bが走行している期間において周期的に実行される。ここで、制御装置15は、追従車両1Aの前方を先行車両1Bが走行していることを、例えば、次のようにして認識する。すなわち、追従車両1Aの制御装置15は、GPS受信機14により検出した自己の絶対位置と受信した他の車両1の絶対位置とに基づき、追従車両1Aに対する他の車両1の相対位置を検出する。そして、制御装置15は、追従車両1A前方の所定領域内に車両1が存在している場合にその車両1を先行車両1Bと認識し、先行車両1Bが走行していることを認識する。
まず、追従車両1Aの制御装置15は、S101(Sはステップを表す)で追従車両1Aの前方レーダ装置11から実際のセンシング結果である実センシング結果を取得する。本実施形態では、前方レーダ装置11又は後方レーダ装置12による実センシング結果は、当該レーダ装置により検出された物標の相対位置及び物標の大きさを、当該レーダ装置を搭載した車両1を基準とする2次元座標系で表したものであり、デジタル画像として表現可能である。追従車両1Aの前方レーダ装置11によるセンシング結果には、前方レーダ装置11が汚れていない場合は、先行車両1Bが現れる(図3参照)。一方、前方レーダ装置11が汚れている場合は、実際には先行車両1Bが存在するにもかかわらず先行車両1Bが現れない場合(図4参照)がある。
続いて、制御装置15は、先行車両1Bから周辺車両情報を取得する(S102)。ここでいう周辺車両情報とは、当該情報を送信する車両1に搭載された後方レーダ装置12によるセンシング結果に、当該センシング結果の座標系における当該情報を送信する車両1の位置及び大きさを付加した情報である。先行車両1Bから送信される周辺車両情報は図5に示される。
続いて、制御装置15は、先行車両1Bから取得した周辺車両情報に基づき、仮想センシング結果を特定する(S103)。仮想センシング結果は、追従車両1Aに搭載された前方レーダ装置11により得られるべき仮想のセンシング結果であり、次のように特定される。すなわち、仮想センシング結果は、先行車両1Bから取得した周辺車両情報に対して、先行車両1Bを基準とする座標系から追従車両1Aを基準とする座標系へと座標変換を行うことで特定される。具体的には、まず、先行車両1Bの座標系(例えば先行車両1Bの前部における1点である点Aを原点とする座標系。図5参照。)の座標軸を追従車両1Aの座標系(例えば追従車両1Aの前部における1点である点Bを原点とする座標系。図5参照。)の座標軸に変換する並進成分T及び回転成分Rを計算する(例えば原点に関しB=RA+Tが成立する)。そして、周辺車両情報における各点Pに対し、Q=RP+Tの座標変換を行い座標変換後の点Qを算出することで仮想センシング結果が特定される。また、S103における仮想センシング結果では、図6に示すように、先行車両1Bについては先行車両1Bの後部のみを表す仮想先行車両1bが表示される。
次に、制御装置15は、S101で取得した実センシング結果とS103で特定した仮想センシング結果とを比較して、単位領域ごとに差分を計算する(S104)。ここでいう単位領域とは、デジタル画像として表現されたセンシング結果を所定の領域を単位として区分したときの各領域を意味し、本実施形態では1ピクセルである。
その後、制御装置15は、差分のしきい値処理を実行する(S105)。差分のしきい値処理は、S104で計算した差分が所定のしきい値Th1以上である単位領域のみ(つまり差分を取った結果残った領域のみ)を表示する処理である。例えば、前方レーダ装置11が汚れている場合は、差分のしきい値処理の結果は次のようになる。すなわち、先行車両1Bは、実センシング結果(図4)には表示されないが、仮想センシング結果(図6)には仮想先行車両1bとして表示されるため、差分のしきい値処理の結果(図7)には先行車両1B(仮想先行車両1b)が表示されることになる。なお、本実施形態では、実センシング結果(図4)には追従車両1Aも表示されており、そのため差分のしきい値処理の結果(図7)にも追従車両1Aが表示されることになる。
続いて、制御装置15は、差分のしきい値処理の結果において、単位領域ごとに差分が所定のしきい値Th1以上であるか否かを判定する(S106)。制御装置15は、単位領域における差分が所定のしきい値Th1以上であると判定した場合は(S106:YES)、前方レーダ保護部材の露出側表面における、その単位領域へと入射するレーザ光が通過する領域(通過領域)について汚れありと判定する(S107)。なお、例えば、その単位領域から前方レーダ保護部材における通過領域を算出する処理は、前方レーダ装置11からその単位領域へと入射するレーザ光の軌跡をその単位領域から前方レーダ装置11側へたどる(つまりその単位領域を前方レーダ保護部材へと逆投影する)処理により実現される(図7の領域2参照)。
一方、制御装置15は、単位領域における差分が所定のしきい値Th1以上でないと判定した場合は(S106:NO)、前方レーダ保護部材の露出側表面における通過領域について汚れなしと判定する(S108)。制御装置15は、すべての単位領域についてS106〜S108の判定を行った後は、汚れ判定処理を終了する。
[1−3.効果]
本実施形態では、車両1の制御装置15は、車両1の周辺に存在する物標をセンシングするための車両周辺センシング装置のうちの1つである前方レーダ装置11についての汚れの状態を判定する。判定を行う上で、追従車両1Aの制御装置15は、無線通信により先行車両1Bから取得した周辺車両情報(換言すれば先行車両1Bの後方レーダ装置12から取得したそのセンシング結果)に基づき仮想センシング結果を特定する。そして、追従車両1Aの制御装置15は、特定した仮想センシング結果と前方レーダ装置11から取得した実センシング結果との比較に基づき、前方レーダ装置11についての汚れの状態を判定する。したがって、前方レーダ装置11についての汚れの状態の判定を安定的に行うことができる。
すなわち、前方レーダ装置11についての汚れの状態は、前方レーダ装置11以外の車両周辺センシング装置を搭載する車両において、前方レーダ装置11によるセンシング結果と前方レーダ装置11以外の車両周辺センシング装置(例えば車両の前方を撮像するカメラ)によるセンシング結果との比較に基づき行うことも可能である。しかしながら、このような他の車両周辺センシング装置は、追従車両1Aとは別の先行車両1Bに搭載された後方レーダ装置12と比較して、前方レーダ装置11についての汚れが生じる状況においてそのセンシングが影響される可能性が高い。したがって、先行車両1Bの後方レーダ装置12によるセンシング結果を用いる本実施形態では、前方レーダ装置11以外の車両周辺センシング装置によるセンシング結果を用いる構成と比較して、前方レーダ装置11についての汚れの状態の判定を安定的に行うことができる。
[1−4.特許請求の範囲に記載された用語との対比]
本実施形態では、先行車両1Bがセンシング対象物及び特定センシング対象物の一例に相当し、前方レーダ装置11が車両周辺センシング装置及び特定センシング装置の一例に相当する。後方レーダ装置12が車両周辺センシング装置以外の装置及び車両センシング装置の一例に相当し、制御装置15が汚れ判定装置の一例に相当する。また、S101が結果取得部としての処理の一例に相当し、S102及びS103が結果特定部としての処理の一例に相当し、S104〜S108が判定部としての処理の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図8に示す汚れ判定システム30は、車両3に搭載され、カメラ31、GPS受信機32、記憶装置33及びこれらに接続された制御装置34を備える。汚れ判定システム30は、カメラ31についての汚れの状態を判定するための車載システムである。また、汚れ判定システム30は、当該汚れ判定システム30と同様の車載システムが搭載された車両が他に存在しなくても(つまり車両3のみ存在すれば)実行可能な汚れ判定処理を実行する。
カメラ31は、車両3の車室内(例えばフロントガラスの上部における中央)に設置され、車両3の前方を撮像する。
GPS受信機32は、GPS用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナ(図示省略)を介して受信し、車両3の現在位置(絶対位置)を検出する。
記憶装置33は、地図データを記憶する。本実施形態における地図データは、プローブカーが走行した際にカメラで撮像することで作成された3次元地図データである。なお、地図データには、静止物(例えば建物等の構造物)の立体形状に加え移動物(例えば人や車両等)の立体形状等も含まれる。
制御装置34は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、後述する汚れ判定処理(図9)を実行する。なお、汚れ判定処理で判定される、カメラ31についての汚れとしては、例えば、車両1におけるカメラ31の撮像範囲(つまり画角範囲)に含まれる部分のうちの外部に露出した面(具体的にはフロントガラスの外面のうち撮像範囲に含まれる領域)に付着した泥等が挙げられる。
[2−2.処理]
次に、制御装置34が実行する汚れ判定処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、汚れ判定処理は、車両3のイグニッションスイッチがオンである期間において周期的に実行される。
まず、制御装置34は、カメラ31から撮像画像(実センシング結果)を取得する(S201)。実センシング結果は、カメラ31が汚れている場合には、例えば図10に示すようになる。なお、制御装置34は、カメラ31からある時刻における撮像画像(つまり1フレーム分の撮像画像)を取得する。
次に、制御装置34は、記憶装置33から車両3の現在位置周辺の地図データを取得し(S202)、取得した地図データに基づき、仮想センシング結果を特定する(S203)。本実施形態における仮想センシング結果は、カメラ31により得られるべき仮想のセンシング結果である。制御装置34は、地図データの中の、カメラ31が撮像している範囲に相当する範囲を特定し、特定した範囲から仮想センシング結果を作成することで、仮想センシング結果を特定する。
なお、地図データにおけるカメラ31が撮像している範囲に相当する範囲の特定及び仮想センシング結果の作成は、以下のように行われる。すなわち、まず、車両3の前方に存在する建物等の静止物を、車両3の走行に伴いカメラ31で撮像する。そして、異なる方向から撮像した2以上のフレーム分の2次元画像データからSFM(Structure from Motion)等の方法によりその静止物の3次元画像を作成する。そして、作成した3次元画像の立体形状と地図データに含まれる静止物の立体形状とを比較し、地図データにおける最も類似性の高い範囲を、カメラ31が撮像している範囲に相当する範囲と特定する。そして、特定した範囲を一点(カメラの位置)から2次元面へと投影することで2次元画像データを作成する。このように作成された2次元画像データ(つまり仮想センシング結果)は、図11に示すような、汚れがない状態におけるカメラ31によるセンシング結果を表すものとなっている。なお、上記の3次元画像の作成は、カメラ31による画像データのうち汚れの影響を受けていない部分(つまり正常に景色を撮像できている部分)が6ピクセル以上あれば実行可能である。そのため、たとえカメラ31が汚れている場合であっても汚れの影響を受けていない部分(つまり正常に景色を撮像できている部分)が6ピクセル以上あれば仮想センシング結果は特定可能である。
次に、制御装置34は、S201で取得した実センシング結果とS203で特定した仮想センシング結果とを比較して、単位領域ごとに差分を計算し(S204)、差分のしきい値処理を実行する(S205)。ここでいう差分のしきい値処理は、第1実施形態における差分のしきい値処理と同様な処理である。例えば、カメラ31が汚れている場合は、実センシング結果(図10)と仮想センシング結果(図11)との比較に基づき実行された差分のしきい値処理の結果は、図12に示すようになる。
その後、制御装置34は、物体認識処理を実行する(S206)。物体認識処理は、差分のしきい値処理の結果において表示された移動物(例えば人や他の車両等)を認識するために実行される。ここで、移動物が表示される場合としては、例えば、地図データに含まれている移動物がカメラ31による実センシング結果に現れていない場合やその逆の場合が挙げられる。また、本実施形態の物体認識には、テンプレートマッチング等の周知技術が使用される。制御装置34は、差分のしきい値処理の結果において、物体認識処理により移動物であると認識された領域については、後述するS207で使用するための「除外領域」として認定する。
続いて、制御装置34は、差分のしきい値処理の結果における除外領域以外の領域について、単位領域ごとに差分が所定のしきい値Th2以上であるか否かを判定する(S207)。なお、制御装置34が除外領域について判定を行わないのは、移動物の存在により差分がしきい値Th2以上となり、汚れありと誤判定されることを避けるためである。
制御装置34は、単位領域における差分が所定のしきい値Th2以上であると判定した場合は(S207:YES)、フロントガラスの外面における重複領域について汚れありと判定する(S208)。ここでいう重複領域とは、カメラ31から車両1前方に放射状に広がったカメラ31による撮像範囲のうちの、その単位領域を最小限に含む撮像範囲と重複する領域を意味する。
一方、制御装置34は、単位領域における差分が所定のしきい値Th2以上でないと判定した場合は(S207:NO)、フロントガラスの外面における重複領域について汚れなしと判定する(S209)。制御装置34は、すべての単位領域についてS207〜S209の判定を行った後は、汚れ判定処理を終了する。
[2−3.効果]
本実施形態では、制御装置34は、記憶装置33から取得した地図データに基づき仮想センシング結果を特定し、特定した仮想センシング結果とカメラ31による実センシング結果とを比較することで、カメラ31についての汚れの状態を判定する。地図データは、カメラ31が汚れた場合であってもその影響を受けないため、地図データに基づき特定される仮想センシング結果も汚れの影響を受けない。したがって、たとえカメラ31が汚れた場合であっても汚れ判定を安定的に行うことができる。
また、本実施形態では、地図データに基づき特定される画像データとカメラ31による画像データとの間で、特徴的な対象物体(例えば車両、ガードレール及び白線等)の有無を比較するのではなく、画像データ全体を比較して汚れ判定が行われる。そのため、本実施形態では、特徴的な対象物体が存在しなくても汚れ判定を行うことができ、その結果、広範な環境において汚れ判定を行うことができる。
[2−4.特許請求の範囲に記載された用語との対比]
本実施形態では、カメラ31が車両周辺センシング装置及び特定センシング装置の一例に相当し、記憶装置33が車両周辺センシング装置以外の装置の一例に相当し、制御装置34が汚れ判定装置の一例に相当する。また、S201が結果取得部としての処理の一例に相当し、S202及びS203が結果特定部としての処理の一例に相当し、S204〜S209が判定部としての処理の一例に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(3a)上記各実施形態では、センシング装置のセンシングに影響を与える車両の汚れは、前方保護部材やフロントガラスといった車両におけるセンシング装置以外の部分に付着した泥等であったが、これに限られない。例えば、センシング装置のセンシングに影響を与える車両の汚れは、センシング装置自体(例えば車外に取り付けられたカメラを備える車両においてはカメラのレンズ等)に着した泥等であってもよい。
(3b)上記各実施形態では、仮想センシング結果の基となる情報の取得先である装置(周辺車両センシング装置以外の装置)として、後方レーザ装置12及び記憶装置33を例示したが、これに限られない。また、上記第1実施形態では、センシング対象物として先行車両1Bを例示したが、これに限られない。センシング対象物は、例えば、無線通信可能な物体であって当該物体と追従車両1Aとの相対位置等の情報を送信可能な車両以外の物体であってもよい。ここで、車両以外の物体は、例えば、電柱や信号などの道路側装置であって無線通信装置が搭載されたものや、通信端末を所持した人等であってもよい。
(3c)上記第1実施形態では、先行車両1Bから無線通信により取得する情報(周辺車両情報)は、後方レーダ装置12によるセンシング結果に先行車両1Bの位置及び大きさを付加した情報(つまり、先行車両1Bを基準とする追従車両1Aの相対位置及び先行車両1Bの大きさを表す情報)であったが、これに限られない。例えば、先行車両1Bから取得する情報は、当該先行車両1Bの絶対位置及び先行車両1Bの大きさを表す情報であってもよい。この場合において、追従車両1Aは、GPSにより検出した自己の絶対位置と受信した先行車両1Bの絶対位置とに基づき当該追従車両1Aに対する先行車両1Bの相対位置を検出し、検出した相対位置と受信した先行車両1Bの大きさに基づき仮想センシング結果を特定してもよい。
(3d)上記第1実施形態では、追従車両1Aは、同一走行レーンを走行する先行車両1Bから周辺車両情報を取得したが、これに限られない。例えば、追従車両1Aは、当該追従車両1Aの前方に存在する、同一又は他の走行レーンを走行する複数の車両の中から車両を選定し、選定した車両から周辺車両情報を取得する構成であってもよい。つまり、追従車両1Aは、当該追従車両1Aに搭載された前方レーダ装置11により物標としてセンシング可能な少なくとも1台の車両(前方物標車両)の中から車両を選定してもよい。この構成では、追従車両1Aの制御装置15は、汚れ判定処理において、前方物標車両のそれぞれから、追従車両1Aをセンシング可能なセンシング装置(車両センシング装置)の搭載の有無を表す情報である搭載情報を取得する処理(搭載情報取得処理)を実行する。そして、制御装置15は、取得した搭載情報に基づき、前方物標車両の中から車両センシング装置を搭載した車両を選定する処理(選定処理)を実行する。その後、制御装置15は、選定した車両から周辺車両情報を取得する処理(図2のS102の処理)を行う。このような構成によれば、制御装置15は、たとえ車両センシング装置を搭載した車両が追従車両1Aの同一走行レーンにおける前方を走行していなくても、同種の車両が追従車両1Aの前方における他の走行レーンを走行していれば、その車両から周辺車両情報を取得可能となる。その結果、先行車両1Bのみから周辺車両情報を取得して汚れ判定を行う構成と比較してより多くの場合に汚れ判定を行うことができる。なお、この構成では、前方物標車両がセンシング対象物の一例に相当し、搭載情報取得処理が搭載情報取得部としての処理の一例に相当し、選定処理が選定部としての処理の一例に相当する。
(3e)上記第2実施形態では、制御装置34は、記憶装置33から地図データを取得したが、これに限られず、例えば制御装置34は、車両3の外部のセンタ等から通信により地図データを取得してもよい。また、地図データは、プローブカーが走行した際にカメラで撮像することで作成されたが、地図データの作成方法はこれに限られない。また、地図データは、静止物に加え移動物を含む地図データであったが、これに限られず、静止物のみを含む(つまり移動物を含まない)地図データであってもよい。この場合、汚れ判定処理の物体認識処理に関し、移動物はカメラ31による撮像画像のみに写り込み得るが、上記第2実施形態と同様に差分のしきい値処理の結果に対し物体認識処理を施すものとすれば、上記第2実施形態と同様に汚れの状態の判定を行うことができる。また、地図データは3次元地図データであったが、これに限られず、例えば2次元地図データであってもよい。
(3f)上記各実施形態では、汚れ判定処理は、車両3のイグニッションスイッチがオンにされること等により開始されたが、これに限られず、ドライバが開始したいタイミングで開始されるようにしてもよい。この場合において、汚れ判定処理は、例えば、車両に設けられた専用のスイッチが操作されることで開始されてもよく、また、他の機能との兼用のスイッチ(例えばワイパスイッチ)が操作されることで開始されてもよい。
(3g)上記第2実施形態では、汚れ判定は、カメラ31から取得した1フレーム分の画像データに基づき行われるため、汚れが一時的なものであっても汚れありと判定される場合がある。そこで、複数フレーム分の画像データに基づき汚れ判定が行われてもよい。この場合において、例えば、汚れが検出されたフレームの数をカウントしておき、カウントしたフレームの数が所定の判定基準数以上になった場合にセンシング装置についての汚れがあるとの判定を行ってもよい。これにより、汚れが一時的に生じても、汚れが検出されたフレームの数が判定基準数未満である場合は、汚れありとの判定を抑制することができる。
(3h)上記各実施形態では、1ピクセル単位で区分された各領域を単位領域としたが、これに限られず、複数ピクセル単位で区分された各領域(例えば10×10ピクセルの各領域)を単位領域としてもよい。また、上記各実施形態では、単位領域ごとに汚れの状態が判定されたが、これに限られず、センシング結果を単位領域に区分せず(つまりセンシング結果全体を一括して)汚れの状態を判定してもよい。
(3i)実センシング結果を取得するセンシング装置と仮想センシング結果を特定するための手段との組合せは、上記第1実施形態では前方レーダ装置11及び無線通信(車車間通信)であり、上記第2実施形態ではカメラ31及び地図データであった。しかし、これに限られず、上記の組合せは、例えば、前方レーダ装置11及び地図データであってもよく、カメラ31及び無線通信であってもよい。また、上記各実施形態では、無線通信及び地図データのいずれか一方のみを使用する構成を例示したが、これに限られず、無線通信及び地図データの両方を使用してもよい。
(3j)センシング装置によるセンシング結果に基づき複数種類の車両制御が行われる場合に、汚れ判定で汚れありと判定された領域に応じて複数種類の車両制御のうちの少なくとも1つの起動又は停止が行われてもよい。例えば、汚れに影響される車両制御は停止するが、汚れ影響されない車両制御は停止しなくてもよい。すなわち、例えば、図13に示す車両4は、当該車両4の前部、後部及び左右の側部のそれぞれにレーダ装置を備え、車両4周辺の全方位をセンシング可能となっている。そして、車両4では、車両4前方に放射状に広がるセンシング領域41のセンシング結果に基づき前方衝突回避制御及びレーン内走行支援制御が行われ、車両4の左右の斜め前及び左右の斜め後に広がるセンシング領域42のセンシング結果に基づき交差点進入支援制御及び駐車場発進支援制御が行われる。また、車両4では、車両4後方に放射状に広がるセンシング領域43のセンシング結果に基づき後方確認支援制御が行われ、車両4周辺に広がるセンシング領域44のセンシング結果に基づきレーンチェンジ支援制御が行われる。このような車両4において、例えば、センシング領域41について汚れありと判定された場合に、前方衝突回避制御及びレーン内走行支援制御を停止し、センシング領域42について汚れありと判定された場合に、交差点進入支援制御及び駐車場発進支援制御を停止してもよい。このように、汚れありと判定された場合にすべての車両制御を停止させるのではなく一部の車両制御を停止させてもよい。ちなみに、センシング装置がカメラである場合は、例えば、図14に示す枠5内の領域、枠6内の領域及び枠7内の領域といった領域の区分が、前述した例のセンシング領域41〜44の区分に対応する。また、上記の各センシング領域又は各枠内について汚れありと判定され車両制御が停止された後に、汚れがある状態が解消され汚れなしと判定された場合に、停止された車両制御を再度起動してもよい。
(3k)上記各実施形態において、車両1及び車両3は、センシング装置についての汚れ(前方レーダ保護部材の露出側表面やフロントガラスの外面に付着した泥等)を洗浄可能な構成であってもよい。この構成では、車両1,3は、センシング装置についての汚れを洗浄可能な洗浄装置を更に備える。そして、制御装置15,34は、汚れ判定処理において、汚れありと判定する処理(図2のS107及び図9のS208の処理)を行った場合に、洗浄装置に洗浄させる処理を実行させる。このような構成によれば、センシング装置についての汚れがある場合にその汚れを洗浄することができる。なお、この例では、洗浄装置に洗浄させる処理が洗浄処理部としての処理の一例に相当する。
(3l)上記各実施形態において、車両1及び車両3は、センシング装置についての汚れがある旨を乗員に報知する構成であってもよい。この構成では、車両1,3は、乗員に対し報知可能な報知装置を更に備える。報知装置としては、例えば、車両1,3のインジケータ、カーナビゲーション装置、ヘッドアップディスプレイ、及び、警告音を発生可能な警告音発生装置、等が挙げられる。この構成では、制御装置15,34は、汚れ判定処理において、汚れありと判定する処理(図2のS107及び図9のS208の処理)を行った後に、センシング装置についての汚れがある旨を報知装置に報知させる処理を実行する。このような構成によれば、報知を行うことでドライバに対し注意喚起することができる。なお、この例では、報知装置に報知させる処理が報知処理部としての処理の一例に相当する。
(3m)上記各実施形態において、追従車両1Aや車両3は、上述した実センシング結果と仮想センシング結果との比較に加え、さらに、実センシング結果と汚れモデルとの比較に基づき汚れ判定を行う構成であってもよい。ここで、汚れモデルとは、センシング装置についての汚れがある状態におけるそのセンシング装置によるセンシング結果を表す複数種類のモデルを意味する。汚れモデルは、例えば、センシング装置についての汚れを実際に生成し、その状態におけるセンシング装置のセンシング結果を取得することで作成されてもよい。また、雨滴や泥等の複数種類の汚れのそれぞれについて汚れモデルを作成しておき、複数の汚れモデルを用いて汚れ判定を行ってもよい。これにより、センシング装置の汚れの種類が特定可能になる。
汚れモデルを用いる構成では、例えば、次のように汚れ判定が行われてもよい。すなわち、追従車両1A及び車両3は、汚れモデルを記憶した記憶装置を更に備える(車両3については記憶装置33に汚れモデルを記憶してもよい)。そして、汚れ判定において、制御装置15,34は、記憶装置から汚れモデルを取得する処理(取得処理)を行う。その後、制御装置15,34は、まず、実センシング結果と仮想センシング結果との比較に基づき、汚れの状態を判定する処理(図2の104〜S108及び図9のS204〜S209の処理。以下「第1判定処理」という。)を行う。次に、制御装置15,34は、実センシング結果と汚れモデルとの比較に基づき、汚れの状態を判定する処理(以下「第2判定処理」という。)を行う。そして、制御装置15,34は、第1判定処理及び第2判定処理の両方で汚れありと判定した場合に、センシング装置についての汚れがあるとの最終的な判定する。一方、制御装置15,34は、第1判定処理及び第2判定処理の少なくとも一方で汚れなしと判定された場合にセンシング装置についての汚れがないとの最終的な判定をする。なお、この例では、取得処理がモデル取得部としての処理の一例に相当する。
(3n)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1,3,4…車両、1A…追従車両、1B…先行車両、1b…仮想先行車両、2…領域、5,6,7…枠、10,30…汚れ判定システム、11…前方レーダ装置、12…後方レーダ装置、13…通信装置、14,32…GPS受信機、15,34…制御装置、31…カメラ、33…記憶装置、41,42,43,44…センシング領域。

Claims (8)

  1. 車両(1,3)の周辺に存在する物標をセンシングするための車両周辺センシング装置(11,12,31)を少なくとも1つ備える前記車両に搭載された汚れ判定装置(15,34)であって、
    前記車両周辺センシング装置のうちの1つである特定センシング装置(11,31)による実際のセンシング結果である実センシング結果を取得する結果取得部(S101,S201)と、
    前記特定センシング装置により得られるべき仮想のセンシング結果である仮想センシング結果を、前記車両周辺センシング装置以外の装置(12,33)から取得した情報に基づき特定する結果特定部(S102,S103,S202,S203)と、
    前記実センシング結果と前記仮想センシング結果との比較に基づき、前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れの状態を判定する判定部(S104〜S108,S204〜S209)と、
    を備える汚れ判定装置。
  2. 請求項1に記載の汚れ判定装置であって、
    前記結果特定部は、前記車両周辺センシング装置により前記物標としてセンシングされるセンシング対象物(1B)から無線通信により情報を取得し、取得した情報に基づき前記仮想センシング結果を特定する、汚れ判定装置。
  3. 請求項2に記載の汚れ判定装置であって、
    前記結果特定部は、前記車両をセンシング可能な車両センシング装置(12)を搭載した前記センシング対象物である特定センシング対象物(1B)から、前記車両センシング装置によるセンシング結果を取得する、汚れ判定装置。
  4. 請求項3に記載の汚れ判定装置であって、
    少なくとも1つの前記センシング対象物から、前記車両センシング装置の搭載の有無を表す搭載情報を取得する搭載情報取得部と、
    前記搭載情報に基づき、少なくとも1つの前記センシング対象物の中から前記特定センシング対象物を選定する選定部と、
    を更に備え、
    前記結果特定部は、前記選定部により選定された前記特定センシング対象物から前記車両センシング装置によるセンシング結果を取得する、汚れ判定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の汚れ判定装置であって、
    前記結果特定部は、前記車両の現在位置周辺の地図データを取得し、取得した前記地図データに基づき前記仮想センシング結果を特定する、汚れ判定装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の汚れ判定装置であって、
    前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れがある状態における前記特定センシング装置によるセンシング結果のモデルを表す汚れモデルを取得するモデル取得部を更に備え、
    前記判定部は、前記実センシング結果と前記仮想センシング結果との比較、及び、前記実センシング結果と前記汚れモデルとの比較、に基づき前記判定を行う、汚れ判定装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の汚れ判定装置であって、
    前記車両には、前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れがある旨を前記車両の乗員に対し報知可能な報知装置が搭載され、
    前記判定部により前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れがあると判定された場合に、前記報知装置に前記報知を行わせるための処理を実行する報知処理部を更に備える、汚れ判定装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の汚れ判定装置であって、
    前記車両には、前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れを洗浄可能な洗浄装置が搭載され、
    前記判定部により前記特定センシング装置のセンシングに影響を与える汚れがあると判定された場合に、前記洗浄装置に洗浄させるための処理を実行する洗浄処理部を更に備える、汚れ判定装置。
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