JP2016162038A - 料金自動収受機 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が料金の支払いをスムーズに行うことができる料金自動収受機を提供する。【解決手段】料金自動収受機1は、車線の側部に配置され、当該車線を走行する車両との間で料金収受を行うための料金自動収受機であって、車線側を向く正面パネル10と、正面パネル10に設けられ、紙幣を投入可能な紙幣アクセス口と、正面パネル10に、紙幣アクセス口と近接して設けられ、払い出した硬貨を取り出し可能な硬貨取り出し口と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、料金自動収受機に関する。
有料道路等の料金所や駐車場の出入口には料金を自動的に収受するための料金自動収受機が設置されている。料金自動収受機は、車両の運転者から料金の支払いを受け付け、さらに釣銭の自動払い出しを行うことが可能であって、料金収受員を不要とすることができる。このような料金自動収受機では、車両に乗ったまま運転者がスムーズに料金の支払いを行うことができるように、料金支払い用の各種インターフェイス(紙幣の投入に使用する紙幣アクセス口や釣銭(硬貨)を取得する硬貨取り出し口等)が、車線を向く正面パネルにまとまって取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
意匠登録第1319037号公報
しかしながら、料金自動収受機は、利用者に応じた多種多様な動作が求められるため、正面パネルに配置されるインターフェイスは、紙幣、硬貨の投入口、釣銭の取り出し口、専用カードの投入口、領収書発行用のインターフェイス等、多岐に及ぶ。したがって、利用者は、当該正面パネルに対する操作が煩雑となり、料金支払いの操作をスムーズに行えない場合があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、利用者が料金の支払いをスムーズに行うことができる料金自動収受機を提供することにある。
本発明の一態様は、車線(L)の側部に配置され、当該車線を走行する車両(A)との間で料金収受を行うための料金自動収受機(1)であって、前記車線側を向く正面パネル(10)と、前記正面パネルに設けられ、紙幣を挿入可能な紙幣アクセス口(100)と、前記正面パネルに、前記紙幣アクセス口と近接して設けられ、払い出された硬貨を取り出し可能な硬貨取り出し部(102)と、を備える料金自動収受機である。
本願の出願人による独自の調査の結果、多くの利用者は、紙幣アクセス口にまず「紙幣」を挿入し、その後、硬貨取り出し部から釣銭(硬貨)を回収する、という手順で操作を行っている、すなわち、紙幣アクセス口と硬貨取り出し部との利用頻度が比較的高い、という知見が得られている。したがって、本構成により、紙幣投入から釣銭取り出しまでに必要な手の移動距離を短縮することで、料金所における利用者の流れの円滑化を効果的に促進させることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記紙幣アクセス口が、前記正面パネルを車線方向に三等分したエリアのうち中央のエリアに配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、利用頻度の高い紙幣アクセス口が中央部に配されるので、利便性を向上させることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記硬貨取り出し部が、前記紙幣アクセス口に対して車線方向の上流側に、前記紙幣アクセス口に隣接して設けられていることを特徴とする。
このようにすることで、硬貨取り出し部が、紙幣を投入した利用者が姿勢を変えなくとも手が届く範囲に配されるので、利用者の負担を軽減させることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記硬貨取り出し部が、前記紙幣アクセス口の下方に近接して設けられていることを特徴とする。
このようにすることで、利用者が硬貨取り出し部から硬貨を取り出した後、正面パネルの下流側で操作を行う際に、手の移動距離が短縮される。したがって、利用者の負担を軽減させることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記正面パネルに設けられ、硬貨を投入可能な硬貨投入口(101)を更に備え、前記紙幣アクセス口、前記硬貨取り出し部、及び、前記硬貨投入口は、前記正面パネルを車線方向に三等分したエリアのうち、当該車線方向の上流側の2つのエリアに配置されていることを特徴とする。
このようにすることで、よく利用される紙幣アクセス口、硬貨取り出し口、及び、硬貨投入口101が上流側に固めて配置されることで、利用者が支払い処理をスムーズに行うことができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記正面パネルの背面側に設けられ、前記紙幣アクセス口に投入された紙幣を引き込むとともに当該紙幣に対する料金収受処理を実行する紙幣処理部(20)と、前記正面パネルの背面側に設けられ、硬貨に対する料金収受処理を実行する硬貨処理部(30)と、前記硬貨処理部から排出された硬貨を前記硬貨取り出し部に送る硬貨送り部(40)と、を備える。
このようにすることで、硬貨送り部が硬貨処理部から排出された硬貨を硬貨取り出し部に送るので、正面パネル上における硬貨取り出し部の配置の自由度を高めることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記紙幣処理部の正面が前記正面パネルの背面(10b)から奥行方向に離れて配置され、前記硬貨取り出し部が、前記正面パネルの背面と前記紙幣処理部の正面(20a)との間に、前記正面パネルの背面から奥行方向に突出して設けられて前記硬貨送り部から送られた硬貨を受ける硬貨受け部(102a)を有していることを特徴とする。
このようにすることで、硬貨処理部が排出した硬貨が、正面パネルの背面と紙幣処理部の正面との間の空隙に配置された硬貨受け部に溜まるので、紙幣処理部の筐体と干渉せずに、硬貨取り出し部を紙幣アクセス口に近接する位置に配置することができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記紙幣処理部が、その正面に、前記紙幣アクセス口に投入された紙幣を内部に案内する紙幣案内部(201)を有していることを特徴とする。
このようにすることで、紙幣案内部の案内により、紙幣アクセス口から投入された紙幣が、正面パネルの背面と紙幣処理部の正面との間に設けられた空隙をスムーズに通過することができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記硬貨送り部が、前記硬貨処理部に設けられた硬貨排出口(301)の下方から前記硬貨受け部までの硬貨の流路の少なくとも一部に傾斜面(401)を有していることを特徴とする。
このようにすることで、硬貨処理部の硬貨排出口から排出された硬貨が、傾斜面を滑って硬貨受け部まで流れていくので、簡素な構成で、硬貨処理部から排出された硬貨を硬貨取り出し部に送ることができる。
また、本発明の一態様は、上述の料金自動収受機において、前記硬貨送り部が、前記硬貨処理部に設けられた硬貨排出口の下方から前記硬貨受け部まで、当該硬貨を前記正面パネルの背面に沿って搬送する搬送部(402)を有していることを特徴とする。
このようにすることで、硬貨処理部の硬貨排出口から排出された硬貨が、正面パネルの背面に沿って搬送されるので、正面パネル上における硬貨取り出し部の配置の自由度を一層向上させることができる。
上述の料金自動収受機によれば、利用者が料金の支払いをスムーズに行うことができる。
第1の実施形態に係る料金自動収受機の概要を示す図である。 第1の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。 第1の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第1の図である。 第1の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第2の図である。 第1の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第3の図である。 第2の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。 第2の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第1の図である。 第2の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第2の図である。 第3の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。 第3の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す図である。 第4の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。 第5の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る料金自動収受機について、図1〜図5を参照ながら説明する。
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金自動収受機の概要を示す図である。
第1の実施形態に係る料金自動収受機1は、有料道路の料金所等に設置されている。図1に示すように、料金自動収受機1は、車線Lの側部に敷設されたアイランドI上に設置され、車線Lを走行する車両Aから自動で料金を収受可能とされている。
料金自動収受機1の筐体は、鉛直方向の上下方向に延びる直方状をなすとともに、車線L側を向く正面パネル10を有している。
正面パネル10には、料金収受のための各種インターフェイスがまとまって配置されている。これにより、車両Aの運転者等(車両Aを実際に運転する者、及び、他の搭乗者を含む。以下、(有料道路の)「利用者」とも記載する。)は、車両Aに乗車したままでスムーズに料金の支払いを行うことができる。
操作面10Aは、一群の上記インターフェイスがまとまって配置された領域を区画する。操作面10Aは、正面パネル10の上下に並んで配置される。2つの操作面10A内における上記インターフェイスの配置は同等であり、これにより、運転者等は、自身が搭乗する車両Aの車高に応じた高さの操作面10Aを利用することができる。なお、後述する呼出レバー107は、下方側の操作面10Aにのみ設けられている。
(正面パネルの構成)
図2は、第1の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。
正面パネル10(操作面10A)には、料金の支払いのための操作を行う各種インターフェイスが配置されている。具体的には、図2に示すように、正面パネル10には、紙幣アクセス口100、硬貨投入口101、硬貨取り出し口102(硬貨取り出し部)、領収書発行ボタン103、領収書排出口104、カード挿入口105、係員呼出ボタン106、呼出レバー107、証明書処理口108、証明書確認用カメラ109及び表示部110が配置されている。
紙幣アクセス口100は、運転者等が紙幣を投入するために、正面パネル10に設けられた開口部である。紙幣アクセス口100の奥行方向(料金自動収受機1の筐体から車線Lの反対側を向く方向、即ち、正面パネル10に対する筐体の内部側)には、投入された紙幣を内部に引き込んで料金収受処理を行う紙幣処理ユニット20(後述)が設置されている。また、紙幣アクセス口100は、紙幣処理ユニット20が釣銭として排出した紙幣を運転者等が回収する際にも利用される。
紙幣アクセス口100には、筐体内部の保護のため、紙幣の投入、回収に合わせて自動に開閉するシャッターが設けられていてもよい。
硬貨投入口101は、運転者等が硬貨を投入可能に、正面パネル10に設けられた開口部である。硬貨投入口101の奥行方向には、投入された硬貨を内部に取り込んで料金収受処理を行う硬貨処理ユニット30(後述)が設置されている。
硬貨取り出し口102は、正面パネル10に設けられた開口部であって、硬貨処理ユニット30が釣銭として払い出した硬貨を取り出し可能に構成されている。なお、硬貨取り出し口102は、利用者が上記硬貨を取り出す部位として正面パネル10に設けられる「硬貨取り出し部」の一態様であって、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、「硬貨取り出し部」は、正面パネル10が開口されない態様、具体的には、硬貨受皿(後述する硬貨受け部102a)のみが正面パネル10の手前側に飛び出すように配置される態様であってもよい。
領収書発行ボタン103は、運転者等が領収書の発行を希望するときに、当該発行の指示を受け付ける。また、領収書排出口104は、領収書発行ボタン103が押下された際に発行された領収書を外方に排出する。
カード挿入口105は、料金の支払いとして所定のカード(クレジットカード等)を用いる場合に、当該カードを受け付ける開口部である。
係員呼出ボタン106は、異常時等において係員を呼び出したい場合に押下することで係員に通知するためのボタンである。呼出レバー107は、主に、障がい者に対して適用される料金の割引を求める運転者等により操作される。また、証明書処理口108は、公務券等、回収が必要な証明書を投入する投入口である。証明書確認用カメラ109は、障がい者用の証明書(障がい者手帳等)を遠隔で係員に確認可能とするためのカメラである。
表示部110は、液晶ディスプレイ等の表示用のパネルであって、支払に必要な料金、投入金額、その他支払いに必要な操作の案内等を表示する。
図2に示すように、本実施形態に係る紙幣アクセス口100は、正面パネル10の中央付近、即ち、車線方向(車線Lの延在方向)に三等分したエリアのうち中央のエリア内に配置されている。また、硬貨取り出し口102は、紙幣アクセス口100の上流側(車線方向における車両Aの進行方向の逆方向)に隣接(近接)して設けられている。一方、硬貨投入口101は、操作面10A内の上流側において手前方向(料金自動収受機1の筐体から車線L側を向く方向)に突出するように設けられている。
また、領収書発行ボタン103及び領収書排出口104は、正面パネル10の中央付近に配置された紙幣アクセス口100よりも下流側(車線方向における車両Aの進行方向に一致する方向)に設けられている。
(料金自動収受機の内部構造)
図3〜図5は、それぞれ、第1の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第1の図〜第3の図である。
以下、図3〜図5を参照しながら、第1の実施形態に係る料金自動収受機1の内部構造について説明する。
図3は、正面パネル10(操作面10A)の正面図である。なお、図3は、正面パネル10に配置される各種インターフェイスだけでなく、料金自動収受機1の筐体内部に配される紙幣処理ユニット20(紙幣処理部)、硬貨処理ユニット30(硬貨処理部)及び硬貨送り部40の構造についても表記している。
図4は、図3に示す断面X−Xを示す断面図である。
また、図5は、正面パネル10に隣接して配置された紙幣アクセス口100及び硬貨取り出し口102と、正面パネル10の背面側に配置された紙幣処理ユニット20、硬貨処理ユニット30及び硬貨送り部40との位置関係を詳細に示す模式図である。
図3〜図5に示すように、料金自動収受機1は、その筐体内部に、紙幣処理ユニット20と、硬貨処理ユニット30と、硬貨送り部40と、を備えている。
ここで、料金自動収受機1の正面パネル10は、その筐体正面から手前方向に、扉状に開閉可能となるように構成されている。紙幣処理ユニット20及び硬貨処理ユニット30(及びその他の各種処理ユニット)は、正面パネル10が開かれた状態で、開放された筐体正面から奥行方向(図4に示す奥行方向α)に、内部に差し込まれるようにして、予め区画された収容スペースに収容される。このような構成により、料金自動収受機1の稼働時において正面パネル10が閉められることで、紙幣処理ユニット20及び硬貨処理ユニット30が当該正面パネル10の背面側に配置される。料金自動収受機1は、このようにして内蔵された各種処理ユニットが有する機能に基づいて料金収受処理を実行する。
紙幣処理ユニット20は、正面パネル10に配置された紙幣アクセス口100に投入された紙幣を内部に引き込むとともに当該紙幣に対する料金収受処理を実行する。図4に示すように、紙幣処理ユニット20は、当該紙幣処理ユニットの20の正面20aが、正面パネル10の背面10bから奥行方向αに所定の距離dだけ離れた位置に配置される。
紙幣処理ユニット20は、紙幣案内部201を備えている。紙幣案内部201は、紙幣アクセス口100に投入された紙幣を内部に案内する。具体的には、図4、図5に示すように、紙幣案内部201は、紙幣処理ユニット20の正面20bから手前方向β(図4)に突出して設けられた紙幣案内用のガイド板である。紙幣処理ユニット20の紙幣案内部201は、紙幣アクセス口100に対応する位置に配される。即ち、紙幣案内部201は、正面パネル10が閉じられた際に、当該正面パネル10に取り付けられた紙幣アクセス口100が手前方向βに重なる位置に配される(図3〜図5参照)。
硬貨処理ユニット30は、硬貨に対する料金収受処理を実行する。具体的には、正面パネル10に配置された硬貨投入口101に投入された硬貨を収集して、当該硬貨に対する料金収受処理を実行する。また、硬貨処理ユニット30は、釣銭を硬貨で支払う必要がある場合には、硬貨処理ユニット30の筐体下面に設けられた硬貨排出口301から、釣銭額に応じた硬貨を下方に排出(投下)する(図3、図5参照)。本実施形態において、硬貨処理ユニット30は、料金自動収受機1の筐体内部において、紙幣処理ユニット20の上流側に並んで配置されている。
本実施形態に係る硬貨取り出し口102は、釣銭として排出された硬貨を受ける硬貨受け部102aと、化粧枠102bと、を有してなる。
硬貨受け部102aは、後述する硬貨送り部40から送られた硬貨が溜まる受け皿である。化粧枠102bは、正面パネル10に形成された開口の縁を囲うように、当該正面パネル10の正面10a側に取り付けられる。運転者等は、化粧枠102bに区画される開口に手を挿入し、その下縁に配された硬貨受け部102aに溜まった硬貨を回収する。なお、化粧枠102bには、開口に開閉可能な開閉蓋が設けられていてもよい。
硬貨受け部102aは、図4に示すように、下方に窪んで受け皿の形をなしながら、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間に、正面パネル10の背面10bから奥行方向αに突出して設けられる。また、硬貨受け部102aは、当該背面10bから奥行方向αに突出した先で紙幣処理ユニット20の正面20aに接するように形成される。即ち、硬貨受け部102aは、正面パネル10の背面10bから紙幣処理ユニット20の正面20aまでの空隙に収まるように配置されている。
本実施形態に係る硬貨送り部40は、紙幣アクセス口100、硬貨取り出し口102等とともに正面パネル10に取り付けられている部材であって、硬貨処理ユニット30の筐体下面に設けられた硬貨排出口301から排出された硬貨を、硬貨取り出し口102の硬貨受け部102aに送るための流路をなす。具体的には、硬貨送り部40は、硬貨排出口301の下方から硬貨受け部102aまでの硬貨の流路の少なくとも一部に傾斜面401を有している。
この傾斜面401は、正面パネル10の背面10bに沿って、車線方向上流から下流に向かうにつれて下方に傾斜して配されている。硬貨送り部40は、傾斜面401の上端側に設けられた開口部である上方側開口部401a(図5)と、傾斜面401の下端側に設けられた開口部である下方側開口部401bと、を有している。
上方側開口部401aは、正面パネル10が閉じられた際に、硬貨処理ユニット30の筐体下面に設けられた硬貨排出口301と対向するように配される。また、下方側開口部401bは、正面パネル10に取り付けられた硬貨受け部102aの上流側の端に接するように配される。このような構成にすることで、硬貨処理ユニット30の硬貨排出口301から真下に投下された硬貨が上方側開口部401aに入り、更に下方側開口部401bまで傾斜した傾斜面401を滑って流れ、硬貨受け部102aに入っていく。したがって、硬貨送り部40は、硬貨処理ユニット30が排出した硬貨を硬貨取り出し口102まで送ることができる。
(作用効果)
以上のように、第1の実施形態に係る料金自動収受機1は、硬貨取り出し口102が紙幣アクセス口100に隣接して配置されている。したがって、本実施形態に係る料金自動収受機1は、紙幣アクセス口100と硬貨取り出し口102との距離が近くなるので、利用者は、紙幣を投入した後に釣銭を取り出す際に、手を移動させる距離が短縮される。したがって、利用者が料金の支払いをスムーズに行うことができる。
なお、一般的な料金自動収受機における利用形態の調査の結果、利用者の半数以上の利用形態には、「紙幣アクセス口に紙幣を投入し、硬貨取り出し口から釣銭(硬貨)を回収する」という利用手順が含まれていることが把握されている。したがって、紙幣投入から釣銭を取り出すために必要な手の移動距離を短縮することで、利用者が操作時に手を大きく動かす必要が無くなり、料金所における利用者の流れの円滑化を効果的に促進させることができる。
また、本実施形態に係る料金自動収受機1は、上述したように、紙幣アクセス口100が、正面パネル10の中央付近に配置されている。
このようにすることで、運転者等が料金自動収受機1の正面で車両Aを止めた際に、利用頻度の高い紙幣アクセス口100が運転者等の肩の部分近くに配されやすくなる。したがって、運転者等が車内に座ったまま腕を伸ばすだけで紙幣を投入することができるので、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る料金自動収受機1は、上述したように、硬貨取り出し口102が、紙幣アクセス口100に対して車線方向の上流側に隣接して設けられている。
このようにすることで、利用者は、紙幣アクセス口100から上流側(下流側を向く利用者にとっての手前側)に腕を移動させるのみで釣銭を回収することができる。したがって、硬貨取り出し口102が、紙幣を投入した利用者がそのまま姿勢を変えなくとも手が届く範囲に配されるので、利用者の支払い時における負担を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る料金自動収受機1は、正面パネル10の背面10bに設けられた硬貨送り部40が、同じく背面10bに設けられた硬貨処理ユニット30から排出された硬貨を硬貨取り出し口102に送る。
ここで、料金自動収受機1の筐体内における構造の単純化という観点では、「硬貨処理ユニット30の直下付近に硬貨取出し口102を配置する。」という手法が考えられる(このようにすることで、硬貨処理ユニット30が排出した硬貨をその下方で受けるのみでよいので、構造の単純化を図ることができる)。しかしながら、この場合、硬貨取り出し口102の正面パネル10における配置位置と、硬貨処理ユニット30の筐体内における配置位置と、を対応させる必要があるため、硬貨取り出し口102の正面パネル10上における配置の自由度は低くなる。
一方、本実施形態に係る上記構成によれば、硬貨送り部40が、硬貨処理ユニット30から排出された硬貨を硬貨取り出し口102まで送ることできるため、正面パネル10上における硬貨取り出し口102の配置に関し、料金自動収受機1の筐体内に配置された紙幣処理ユニット20及び硬貨処理ユニット30の配置による制限の影響を受けにくくなる。即ち、正面パネル10上における硬貨取り出し口102の配置の自由度を高めることができる。
また、本実施形態に係る料金自動収受機1において、紙幣処理ユニット20は、その正面20aが正面パネル10の背面10bから奥行方向αに距離dだけ離れて配置されている(図4参照)。また、硬貨取り出し口102の硬貨受け部102aは、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間に生じた距離dの空隙内に収まるように配置されている。
このようにすることで、硬貨受け部102a全体が、正面パネル10の正面10aから手前方向βへの突出量を抑えることができる。したがって、料金自動収受機1の筐体全体の大型化を抑制することができるとともに、排出された釣銭が硬貨受け部102aから零れ落ちにくい構造とすることができる。
また、このようにすることで、硬貨取り出し口102を、紙幣処理ユニット20の筐体との干渉を避けながら紙幣アクセス口100に隣接する位置に配置することができる。また、硬貨取り出し口102がこのように配置されたとしても、硬貨処理ユニット30から排出された硬貨は、硬貨送り部40の傾斜面401を通じて正面パネル10に沿って流れ、硬貨受け部102aに溜まる。したがって、運転者等は、硬貨処理ユニット30から排出された硬貨を、紙幣アクセス口100に隣接して配された硬貨取り出し口102から回収することができる。
また、本実施形態に係る硬貨送り部40は、上述したように、硬貨処理ユニット30の筐体下面に設けられた硬貨排出口301の下方から硬貨受け部102aまでの硬貨の流路の少なくとも一部に傾斜面401を有している。
これにより、硬貨処理ユニット30の硬貨排出口301から真下に投下された硬貨が、傾斜面401を滑って硬貨受け部102aまで流れていく。したがって、簡素な構成で、硬貨処理ユニット30から排出された硬貨を硬貨取り出し口102に送ることができる。
また、本実施形態に係る料金自動収受機1において、紙幣処理ユニット20は、その正面20aから手前方向β(図4)に突出するように形成され、紙幣アクセス口100に投入された紙幣を内部に案内する紙幣案内部201を有している。
これにより、紙幣案内部201が、紙幣処理ユニット20と正面パネル10との間隔を狭めるように、紙幣アクセス口100から紙幣処理ユニット20筐体内部への紙幣の誘導路を形成する。したがって、紙幣アクセス口100から投入された紙幣が、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間に設けられた空隙をスムーズに通過することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る料金自動収受機について、図6〜図8を参照ながら説明する。
(正面パネルの構成)
図6は、第2の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。
第2の実施形態に係る正面パネル10には、第1の実施形態と同様に、紙幣アクセス口100、硬貨投入口101、硬貨取り出し口102、領収書発行ボタン103、領収書排出口104、カード挿入口105、係員呼出ボタン106、呼出レバー107、証明書処理口108、証明書確認用カメラ109及び表示部110が配置されている。
図6に示すように、本実施形態に係る紙幣アクセス口100は、正面パネル10の中央付近に配置されている。また、硬貨取り出し口102は、紙幣アクセス口100の下方に近接して設けられている。
また、硬貨投入口101、係員呼出ボタン106、呼出レバー107、証明書処理口108及び証明書確認用カメラ109は紙幣アクセス口100よりも上流側に配置される。一方、領収書発行ボタン103、領収書排出口104、カード挿入口105及び表示部110は、紙幣アクセス口100よりも下流側に配置される。
(料金自動収受機の内部構造)
図7、図8は、それぞれ、第2の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す第1の図、第2の図である。
以下、図7、図8を参照しながら、第2の実施形態に係る料金自動収受機1の内部構造について説明する。
図7は、正面パネル10(操作面10A)の正面図である。なお、図7は、正面パネル10に配置される各種インターフェイスだけでなく、料金自動収受機1の筐体内部に配される紙幣処理ユニット20、硬貨処理ユニット30及び硬貨送り部40の構造についても表記している。
図8は、正面パネル10において互いに近接して配置された紙幣アクセス口100及び硬貨取り出し口102と、正面パネル10の背面側に配置された紙幣処理ユニット20、硬貨処理ユニット30及び硬貨送り部40との位置関係を詳細に示す模式図である。
本実施形態において、紙幣処理ユニット20及び硬貨処理ユニット30の各々の構造及び位置関係については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、本実施形態に係る硬貨受け部102aは、紙幣アクセス口100の下方に配される点で第1の実施形態と異なるが、その構造については第1の実施形態と同様に、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間の空隙に収まるように設けられる。
図7、図8に示すように、本実施形態に係る硬貨送り部40は、搬送部402と、搬送用案内部403と、を有している。
搬送部402は、硬貨排出口301の下方から硬貨受け部102aまで、当該硬貨を正面パネル10の背面10bに沿って搬送する。具体的には、搬送部402は、図7、図8に示すように、所定幅のベルト402aを回転させて、当該ベルト402a上に置かれた硬貨を移動させる搬送用の駆動機構である。
本実施形態に係る搬送部402は、正面パネル10の背面10bに沿って水平に設けられ、(車線方向における)上流側から下流側に硬貨が流れるように回転する。搬送部402の下流端の先には、硬貨受け部102aが配置されており、搬送部402の下流端まで搬送された硬貨がベルト402a上から硬貨受け部102aに落ちて溜まるように構成されている。
また、本実施形態において、搬送部402は、ベルト402aの幅が距離d以下となるように形成される。これにより、搬送部402は、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間に配置可能な幅となるので、紙幣処理ユニット20に干渉することなく、硬貨を硬貨受け部102aまで搬送可能なように配置することができる。
搬送用案内部403は、硬貨処理ユニット30の硬貨排出口301から投下された硬貨をベルト402a上まで案内する。具体的には、搬送用案内部403は、本体の上端に設けられた上方側開口部403aと下端に設けられた下方側開口部403bとを有して上下方向に延在する部材である。搬送用案内部403は、搬送部402とともに正面パネル10の背面10bに取り付けられる。
搬送用案内部403の上方側開口部403aは、正面パネル10が閉じられた際に、硬貨処理ユニット30の筐体下面に設けられた硬貨排出口301と対向するように配される。また、下方側開口部403bは、正面パネル10に取り付けられた搬送部402(ベルト402a)の上方側に配される。更に、上方側開口部403aから下方側開口部403bまでは傾斜面で接続されている。このような構成により、搬送用案内部403は、硬貨処理ユニット30の硬貨排出口301から真下に投下された硬貨を搬送部402のベルト402a上にまで案内することができる。
(作用効果)
以上のように、第2の実施形態に係る料金自動収受機1では、硬貨取り出し口102が、紙幣アクセス口100の下方に近接して設けられている。
ここで、例えば、運転者等が硬貨取り出し口102から硬貨を回収した後に、更に、領収書を取得するための操作を行う場合が想定される。この場合、第2の実施形態によれば、運転者等は、紙幣アクセス口100の下方に近接して配置された硬貨取り出し口102から、紙幣アクセス口100の下流側に配置された領収書発行ボタン103を押下し、発行された領収書を領収書排出口104から回収する、という作業を行う。そうすると、硬貨取り出し口102が紙幣アクセス口100の上流側に配置される場合と比較して、手を移動させる距離が短くなる。
即ち、このようにすることで、運転者等が硬貨取り出し口102から硬貨を取り出した後、正面パネル10の下流側で操作を行う際に、手の移動距離が短縮される。したがって、運転者等の負担を軽減させることができる。
また、本実施形態に係る硬貨送り部40は、上述したように、ベルト402aを有する搬送部402が、硬貨排出口301の下方から硬貨受け部102aまで、硬貨を搬送する態様としている。
ここで、傾斜面を滑らせて硬貨を送ろうとする場合、例えば、硬貨の排出元である硬貨排出口301が配される位置と、当該硬貨の送り先となる硬貨受け部102aが配される位置との上下方向の間隔が小さいと、傾斜が緩やかになって硬貨が傾斜面を滑らなくなる。このように、傾斜面で硬貨を送ろうとする場合には、硬貨取り出し口102の配置位置に制約を受ける場合がある。
しかしながら、本実施形態のように、搬送部402が自ら回転駆動して硬貨を搬送することで、そのような配置の制約を緩和させることができる。即ち、本実施形態によれば、硬貨処理ユニット30の硬貨排出口301から排出された硬貨が、正面パネル10の背面に沿って搬送されるので、正面パネル10上における硬貨取り出し口102の配置の自由度を向上させることができる。
以上、第1、第2の実施形態について詳細に説明したが、各実施形態に係る料金自動収受機1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第2の実施形態に係る搬送部402は、正面パネル10の背面10bに沿って水平に延在するように構成されているが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、搬送部402は、正面パネル10の背面10bに沿って傾斜して延在するとともに、傾斜して設けられたベルト402aを上る(又は下る)ように硬貨を搬送する態様であってもよい。
また、第2の実施形態に係る料金自動収受機1は、硬貨取り出し口102を紙幣アクセス口100の下方に近接させるとともに、筐体内部において、搬送部402を駆動して硬貨を搬送する態様として説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
即ち、硬貨取り出し口102を紙幣アクセス口100の下方に近接させる場合であっても、その内部においては、第1の実施形態と同様に、傾斜面401を滑らせて硬貨を送る態様であってもよい。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る料金自動収受機について、図9、図10を参照ながら説明する。
(正面パネルの構成)
図9は、第3の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係る紙幣アクセス口100は、正面パネル10の上流側(正面パネル10を車線方向に三等分したエリアのうち上流側のエリア内)に配置されている。また、硬貨取り出し口102は、紙幣アクセス口100の下流側に隣接して設けられている。
硬貨投入口101、係員呼出ボタン106、証明書確認用カメラ109は正面パネル10の中央付近に配置され、領収書発行ボタン103、領収書排出口104、カード挿入口105及び証明書処理口108は、硬貨投入口101等よりも更に下流側に配置されている。
(料金自動収受機の内部構造)
図10は、第3の実施形態に係る料金自動収受機の構造を示す図である。
図10は、正面パネル10(操作面10A)の正面図である。なお、図10は、正面パネル10に配置される各種インターフェイスだけでなく、料金自動収受機1の筐体内部に配される紙幣処理ユニット20、硬貨処理ユニット30及び硬貨送り部40の構造についても表記している。
図10に示すように、本実施形態に係る紙幣処理ユニット20は、料金自動収受機1の筐体内部において上流側に配置され、また、硬貨処理ユニット30は、紙幣処理ユニット20の下流側に並べて配置される。紙幣処理ユニット20及び硬貨処理ユニット30の各々の構造については、第1、第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、本実施形態に係る硬貨受け部102aも、奥行方向に紙幣処理ユニット20が存在する範囲で、正面パネル10の背面10bと紙幣処理ユニット20の正面20aとの間の空隙に収まるように設けられる。
本実施形態に係る硬貨送り部40は、第1の実施形態と同様に、傾斜面401を有してなる(図10参照)。ただし、本実施形態において傾斜面401は、車線方向下流から上流に向かうにつれて下方に傾くように形成されている。これにより、硬貨送り部40は、硬貨排出口301から排出された硬貨を当該傾斜面401に沿って滑らせることで、上流側に位置する硬貨受け部102aまで送る。
(作用効果)
以上のように、第3の実施形態に係る料金自動収受機1では、硬貨取り出し口102が、紙幣アクセス口100の下流側に隣接して設けられている。このようにすることで、紙幣アクセス口100に紙幣を投入し、硬貨取り出し口102から硬貨を回収し、更に、領収書を取得する場合において、運転者等は、上流側から下流側にかけて順に手を動かしていけばよいので、利用者にとって料金支払いの手順が把握しやすくなり、支払手続にかかる時間を短縮することができる。
<その他の実施形態>
次に、第4、第5の実施形態に係る料金自動収受機について、それぞれ図11、図12を参照ながら説明する。
図11、図12は、それぞれ、第4、第5の実施形態に係る料金自動収受機の正面パネルの構成を示す図である。
ここで、第4、第5の実施形態に係る料金自動収受機1は、上述の第1〜第3の各実施形態に加えて、通行券を投入するための通行券投入口111を更に有している。
図11に示すように、第4の実施形態に係る料金自動収受機1は、正面パネル10の中央付近に通行券投入口111が配置されている。また、紙幣アクセス口100は、通行券投入口111の下方に配置され、更に、当該紙幣アクセス口100の上流側に隣接して硬貨取り出し口102が配置される。
このように通行券を投入可能な料金自動収受機1を利用する場合、運転者等は、最初に通行券を投入し、当該通行券に応じた支払額が提示された後に支払いを行う。即ち、運転者等の多くは、まず通行券投入口111に通行券を投入し、次いで、紙幣アクセス口100、硬貨取り出し口102、領収書発行ボタン103、領収書排出口104の順に操作して支払いを行う。
したがって、第4の実施形態においては、利用頻度が高い通行券投入口111と紙幣アクセス口100とを、正面パネル10の中央付近に配置することで、利用者が料金自動収受機1の正面で車両Aを止めた際に、通行券投入口111及び紙幣アクセス口100が利用者の近くに配されるので、利便性を向上させることができる。
また、図12に示す第5の実施形態に係る料金自動収受機1のように、正面パネル10の中央付近に通行券投入口111を配置するとともに、通行券投入口111よりも上流側に紙幣アクセス口100を配置し、更に、当該紙幣アクセス口100の下方に近接して硬貨取り出し口102を配置するようにしてもよい。
また、他の実施形態に係る料金自動収受機1では、硬貨投入口101、領収書発行ボタン103、領収書排出口104、カード挿入口105、係員呼出ボタン106、呼出レバー107、証明書処理口108、証明書確認用カメラ109、表示部110及び通行券投入口111の一部又は全部を具備しなくともよいし、上記以外の構成要素を更に具備
する態様であってもよい。また、これらの正面パネル10における配置位置は、上述の各実施形態における態様に限られず、種々に変更可能である。
なお、上述した第1〜第5の実施形態に係る料金自動収受機1によれば、いずれも、紙幣アクセス口100、硬貨取り出し口102、及び、硬貨投入口101が、正面パネル10を車線方向に三等分したエリアのうち、当該車線方向の上流側の2つのエリアに配置されている(図2、図6、図9、図11、図12参照)。
本願の出願人による独自の調査により、多くの利用者は、料金自動収受機1の筐体全体を見ながら操作できるように、車線方向において、料金自動収受機1の正面パネル10中央よりも手前側に車両を停止させることが分かっている。そのため、よく利用される紙幣アクセス口100、硬貨取り出し口102に加え、当該紙幣アクセス口100、硬貨取り出し口102に次いで利用頻度が高い硬貨投入口101が上流側に固めて配置されることで、利用者が支払い処理をスムーズに行うことができる。
なお、上述の各実施形態において、硬貨取り出し口102が、紙幣アクセス口100に「近接(隣接)して設けられている」との文言は、硬貨取り出し口102の配置位置が、紙幣アクセス口100の配置位置から、「利用者の手が楽に届く範囲内まで接近して設けられている」という意味であり、必ずしも両者が「くっついて接している」という意味には限定されない。
また、硬貨取り出し口102は、必ずしも、紙幣アクセス口100の「真横」や「真下」に配されていなくともよい。例えば、正面パネル10において、それぞれの中心位置や端が揃っていなくてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 料金自動収受機
10 正面パネル
10a 正面パネルの正面
10b 正面パネルの背面
10A 操作面
100 紙幣アクセス口
101 硬貨投入口
102 硬貨取り出し口(硬貨取り出し部)
102a 硬貨受け部
102b 化粧枠
103 領収書発行ボタン
104 領収書排出口
105 カード挿入口
106 係員呼出ボタン
107 呼出レバー
108 証明書処理口
109 証明書確認用カメラ
110 表示部
111 通行券投入口
20 紙幣処理ユニット(紙幣処理部)
20a 紙幣処理ユニットの正面
201 紙幣案内部
30 硬貨処理ユニット(硬貨処理部)
301 硬貨排出口
40 硬貨送り部
401 傾斜面
401a 上方側開口部
401b 下方側開口部
402 搬送部
402a ベルト
403 搬送用案内部
403a 上方側開口部
403b 下方側開口部
A 車両
I アイランド
L 車線

Claims (10)

  1. 車線の側部に配置され、当該車線を走行する車両との間で料金収受を行うための料金自動収受機であって、
    前記車線側を向く正面パネルと、
    前記正面パネルに設けられ、紙幣を挿入可能な紙幣アクセス口と、
    前記正面パネルに、前記紙幣アクセス口と近接して設けられ、払い出した硬貨を取り出し可能な硬貨取り出し部と、
    を備える料金自動収受機。
  2. 前記紙幣アクセス口は、
    前記正面パネルを車線方向に三等分したエリアのうち中央のエリアに配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の料金自動収受機。
  3. 前記硬貨取り出し部は、
    前記紙幣アクセス口に対して車線方向の上流側に、前記紙幣アクセス口に隣接して設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の料金自動収受機。
  4. 前記硬貨取り出し部は、
    前記紙幣アクセス口の下方に近接して設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の料金自動収受機。
  5. 前記正面パネルに設けられ、硬貨を投入可能な硬貨投入口を更に備え、
    前記紙幣アクセス口、前記硬貨取り出し部、及び、前記硬貨投入口は、前記正面パネルを車線方向に三等分したエリアのうち、当該車線方向の上流側の2つのエリアの範囲内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の料金自動収受機。
  6. 前記正面パネルの背面側に設けられ、前記紙幣アクセス口に投入された紙幣を引き込むとともに当該紙幣に対する料金収受処理を実行する紙幣処理部と、
    前記正面パネルの背面側に設けられ、硬貨に対する料金収受処理を実行する硬貨処理部と、
    前記硬貨処理部から排出された硬貨を前記硬貨取り出し部に送る硬貨送り部と、
    を備える請求項1から請求項5の何れか一項に記載の料金自動収受機。
  7. 前記紙幣処理部は、その正面が前記正面パネルの背面から奥行方向に離れて配置され、
    前記硬貨取り出し部は、前記正面パネルの背面と前記紙幣処理部の正面との間に、前記正面パネルの背面から奥行方向に突出して設けられて前記硬貨送り部から送られた硬貨を受ける硬貨受け部を有していることを特徴とする
    請求項6に記載の料金自動収受機。
  8. 前記紙幣処理部は、その正面に、前記紙幣アクセス口に投入された紙幣を内部に案内する紙幣案内部を有していることを特徴とする
    請求項7に記載の料金自動収受機。
  9. 前記硬貨送り部は、前記硬貨処理部に設けられた硬貨排出口の下方から前記硬貨受け部までの硬貨の流路の少なくとも一部に傾斜面を有していることを特徴とする
    請求項7又は請求項8に記載の料金自動収受機。
  10. 前記硬貨送り部は、前記硬貨処理部に設けられた硬貨排出口の下方から前記硬貨受け部まで、当該硬貨を前記正面パネルの背面に沿って搬送する搬送部を有していることを特徴とする
    請求項7又は請求項8に記載の料金自動収受機。
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