JP2000339525A - 硬貨排出シュート - Google Patents
硬貨排出シュートInfo
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- JP2000339525A JP2000339525A JP11146642A JP14664299A JP2000339525A JP 2000339525 A JP2000339525 A JP 2000339525A JP 11146642 A JP11146642 A JP 11146642A JP 14664299 A JP14664299 A JP 14664299A JP 2000339525 A JP2000339525 A JP 2000339525A
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- JP
- Japan
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- coin
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- coins
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動券売機、自動精算機あるいは自動販売機
に用いられる硬貨排出シュートにおいて、放出される硬
貨が異物または水分によりジャムするのを防止するよう
にする。 【解決手段】 硬貨排出シュート(50)を構成する底部(5
8)を幅方向において、下方に向けて窪むように湾曲させ
て凹形状とする。このため、底部(58)の滑落面(58a)と
硬貨(C)とが面接触せずに、硬貨エッジの2点において
点接触する。従って、滑落面(58a)に粘着物などの異物
が付着して、該異物に硬貨エッジが接触しても、該接触
部分を中心として硬貨は回転して重心が移動し滑り落ち
る。また、滑落面(58a)が水で濡れていても、硬貨は滑
落(58a)と面接触しないため、水分による抵抗が大きく
なることがなく、途中でジャムすることがない。
に用いられる硬貨排出シュートにおいて、放出される硬
貨が異物または水分によりジャムするのを防止するよう
にする。 【解決手段】 硬貨排出シュート(50)を構成する底部(5
8)を幅方向において、下方に向けて窪むように湾曲させ
て凹形状とする。このため、底部(58)の滑落面(58a)と
硬貨(C)とが面接触せずに、硬貨エッジの2点において
点接触する。従って、滑落面(58a)に粘着物などの異物
が付着して、該異物に硬貨エッジが接触しても、該接触
部分を中心として硬貨は回転して重心が移動し滑り落ち
る。また、滑落面(58a)が水で濡れていても、硬貨は滑
落(58a)と面接触しないため、水分による抵抗が大きく
なることがなく、途中でジャムすることがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機、自動
精算機および自動販売機において、硬貨ユニットの硬貨
通路あるいは返却通路から放出された釣銭硬貨あるいは
返却硬貨を受け皿に排出するための硬貨排出シュートの
改良に関する。
精算機および自動販売機において、硬貨ユニットの硬貨
通路あるいは返却通路から放出された釣銭硬貨あるいは
返却硬貨を受け皿に排出するための硬貨排出シュートの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来における自動券売機の硬貨
排出シュートは、図7および図8に示されている。図7
および図8において、排出シュート100は全体として
箱形状をしている。この排出シュート100は、釣銭と
して硬貨ユニットの硬貨通路120の放出口122から
放出される釣銭硬貨C1、または疑似硬貨および読取り
不良硬貨を返却通路124の返却口126から放出され
る返却硬貨C2が放出される際に、これら硬貨の放出ス
ピードを一旦和らげるためにクッション部材としての衝
突壁102を有している。更に、排出シュート100
は、前壁104と後壁106と滑落面としての底部10
8を有している。衝突壁102と対面する前記返却口1
26の位置には、前壁104に向かってすぼまって放出
された返却硬貨C2をガイドするガイド壁110が設け
られている。
排出シュートは、図7および図8に示されている。図7
および図8において、排出シュート100は全体として
箱形状をしている。この排出シュート100は、釣銭と
して硬貨ユニットの硬貨通路120の放出口122から
放出される釣銭硬貨C1、または疑似硬貨および読取り
不良硬貨を返却通路124の返却口126から放出され
る返却硬貨C2が放出される際に、これら硬貨の放出ス
ピードを一旦和らげるためにクッション部材としての衝
突壁102を有している。更に、排出シュート100
は、前壁104と後壁106と滑落面としての底部10
8を有している。衝突壁102と対面する前記返却口1
26の位置には、前壁104に向かってすぼまって放出
された返却硬貨C2をガイドするガイド壁110が設け
られている。
【0003】前記前壁104には、放出された各種硬貨
が受け皿112に排出されるように排出口114が形成
されている。この排出口114を介して受け皿112と
前記底部108の滑落面とは連通している。
が受け皿112に排出されるように排出口114が形成
されている。この排出口114を介して受け皿112と
前記底部108の滑落面とは連通している。
【0004】前記底部108は、前壁104から後壁1
06に向けて上方に直線状に傾斜している。この底部1
08の傾斜面(滑落面)に沿って放出口122および返
却口126から放出された各種硬貨C1,C2は受け皿
112に向けて滑り落ちるようになっている。
06に向けて上方に直線状に傾斜している。この底部1
08の傾斜面(滑落面)に沿って放出口122および返
却口126から放出された各種硬貨C1,C2は受け皿
112に向けて滑り落ちるようになっている。
【0005】しかし、前記底部108の滑落面に異物
D、例えば粘着物のような異物が付着していたり、また
は表面に傷が付いていると、硬貨C1,C2が滑り落ち
る際に、該硬貨のエッジ部(角部)が異物Dに衝突し、
途中でジャムしてしまうことがある。更に、前記滑落面
の表面が水で濡れていると、水分で摩擦力が大きくなる
ことから放出硬貨が滑落面を滑り落ちずに途中で停止し
てしまうことがある。従って、利用客にとって適正な釣
銭が排出されない事態が生じることがある。
D、例えば粘着物のような異物が付着していたり、また
は表面に傷が付いていると、硬貨C1,C2が滑り落ち
る際に、該硬貨のエッジ部(角部)が異物Dに衝突し、
途中でジャムしてしまうことがある。更に、前記滑落面
の表面が水で濡れていると、水分で摩擦力が大きくなる
ことから放出硬貨が滑落面を滑り落ちずに途中で停止し
てしまうことがある。従って、利用客にとって適正な釣
銭が排出されない事態が生じることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記点に着目
してなされたものであって、自動券売機、自動精算機あ
るいは自動販売機において、釣銭硬貨あるいは返却硬貨
の硬貨詰まり(硬貨のジャム)が生じないようにした硬
貨排出シュートを提供することを課題とするものであ
る。
してなされたものであって、自動券売機、自動精算機あ
るいは自動販売機において、釣銭硬貨あるいは返却硬貨
の硬貨詰まり(硬貨のジャム)が生じないようにした硬
貨排出シュートを提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
第1の概念による発明は、釣銭硬貨(C1)および読取り不
良硬貨(C2)を受け皿(48)に誘導排出するための硬貨排出
シュートであって、前記受け皿(48)に通じる硬貨排出口
(46)を有する前壁(54)と、前記前壁(54)に対して後方に
位置する後壁(56)と、前記釣銭硬貨(C1)および不良硬貨
(C2)が硬貨ユニット(70)および返却通路(74)から放出さ
れた際に、これら硬貨が衝突する側壁としての衝突壁(5
2)と、幅方向において下方に向けて窪むよう湾曲すると
共に、前壁(54)から後壁(56)の長手方向に向けて上方に
傾斜する底部(58)と、を備えている硬貨排出シュートと
した。
第1の概念による発明は、釣銭硬貨(C1)および読取り不
良硬貨(C2)を受け皿(48)に誘導排出するための硬貨排出
シュートであって、前記受け皿(48)に通じる硬貨排出口
(46)を有する前壁(54)と、前記前壁(54)に対して後方に
位置する後壁(56)と、前記釣銭硬貨(C1)および不良硬貨
(C2)が硬貨ユニット(70)および返却通路(74)から放出さ
れた際に、これら硬貨が衝突する側壁としての衝突壁(5
2)と、幅方向において下方に向けて窪むよう湾曲すると
共に、前壁(54)から後壁(56)の長手方向に向けて上方に
傾斜する底部(58)と、を備えている硬貨排出シュートと
した。
【0008】このように底部が幅方向において凹状に湾
曲していると、排出される硬貨は、底部の凹面となって
いる滑落面と面接触せずに、硬貨エッジの2点において
滑落面と点接触する。このため、硬貨と滑落面との間に
生じる摩擦力は小さくなり、該硬貨は滑落面をスムーズ
に滑り落ちる。特に、滑落面に粘着物などからなる異物
が付着し、該異物に前記硬貨エッジが接触しても、該接
触部分を中心として硬貨は回転して滑り落ちるため、該
異物によって硬貨はジャムすることがない。
曲していると、排出される硬貨は、底部の凹面となって
いる滑落面と面接触せずに、硬貨エッジの2点において
滑落面と点接触する。このため、硬貨と滑落面との間に
生じる摩擦力は小さくなり、該硬貨は滑落面をスムーズ
に滑り落ちる。特に、滑落面に粘着物などからなる異物
が付着し、該異物に前記硬貨エッジが接触しても、該接
触部分を中心として硬貨は回転して滑り落ちるため、該
異物によって硬貨はジャムすることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示した
好ましい実施の形態に基づいて詳細に説明するが、本発
明の技術的範囲は、添付図面に示された実施の形態に限
定されるものではない。
好ましい実施の形態に基づいて詳細に説明するが、本発
明の技術的範囲は、添付図面に示された実施の形態に限
定されるものではない。
【0010】図1は、本発明に係る硬貨排出シュートを
備えた自動券売機10を概略的に示し、図2は、図1に
示した接客部の受取り部分を詳細に示している。自動券
売機10は、券売機本体12と、該券売機本体12の正
面に配置されて手前側に傾斜している接客面14とを有
している。この接客面14は、その上部に自動券売機の
動作状態、例えば「発売中」、または「中止中」などの
案内表示を行うための案内表示部16を有している。
備えた自動券売機10を概略的に示し、図2は、図1に
示した接客部の受取り部分を詳細に示している。自動券
売機10は、券売機本体12と、該券売機本体12の正
面に配置されて手前側に傾斜している接客面14とを有
している。この接客面14は、その上部に自動券売機の
動作状態、例えば「発売中」、または「中止中」などの
案内表示を行うための案内表示部16を有している。
【0011】接客面14には、料金の数字を表示するた
めの料金ボタン18が複数配列されている。この料金ボ
タン18の上部には、購入する乗車券の枚数を選択する
ための枚数選択ボタン20が設けられている。
めの料金ボタン18が複数配列されている。この料金ボ
タン18の上部には、購入する乗車券の枚数を選択する
ための枚数選択ボタン20が設けられている。
【0012】自動券売機10の操作を取り消すための取
消しボタン22、および自動券売機10の故障時に駅員
を呼出すための駅員呼出しボタン24は、接客面14の
上部に設けられている。符号26はマイクであり、符号
28はスピーカである。前記駅員呼出しボタン24を押
下することにより、これらマイク26およびスピーカ2
8を介して利用客は駅員と会話を行う。
消しボタン22、および自動券売機10の故障時に駅員
を呼出すための駅員呼出しボタン24は、接客面14の
上部に設けられている。符号26はマイクであり、符号
28はスピーカである。前記駅員呼出しボタン24を押
下することにより、これらマイク26およびスピーカ2
8を介して利用客は駅員と会話を行う。
【0013】図2に詳細に示されるように、接客面14
の下部側には、乗車券を購入する際に硬貨Cを投入する
ための硬貨投入口30が設けられている。該硬貨投入口
30の上方には、投入された貨幣の金額を表示したり、
利用客の操作案内を表示するための操作案内表示部32
が設けられている。この操作案内表示部32としては液
晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイパネルが用
いられる。
の下部側には、乗車券を購入する際に硬貨Cを投入する
ための硬貨投入口30が設けられている。該硬貨投入口
30の上方には、投入された貨幣の金額を表示したり、
利用客の操作案内を表示するための操作案内表示部32
が設けられている。この操作案内表示部32としては液
晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイパネルが用
いられる。
【0014】さらに、接客面14の下部には、紙幣を挿
入するための紙幣挿入口34と、プリペイドカード類を
挿入するためのカード挿入口36とが設けられている。
この紙幣挿入口34には、挿入する紙幣を該紙幣挿入口
34にガイドするための紙幣挿入ガイド部材38が突出
するよう設けられている。また、カード挿入口36に
は、挿入するカードを該カード挿入口36にガイドする
ためのカード挿入ガイド部材40が突出するよう設けら
れている。
入するための紙幣挿入口34と、プリペイドカード類を
挿入するためのカード挿入口36とが設けられている。
この紙幣挿入口34には、挿入する紙幣を該紙幣挿入口
34にガイドするための紙幣挿入ガイド部材38が突出
するよう設けられている。また、カード挿入口36に
は、挿入するカードを該カード挿入口36にガイドする
ためのカード挿入ガイド部材40が突出するよう設けら
れている。
【0015】接客面14には、前記紙幣挿入口34の下
方位置に、お釣りが釣札である場合に該釣札を返却する
ための釣札返却口42が設けられている。この釣札返却
口42には、釣札が飛び出さないように保持しておくた
めのキャッチング機構が設けられている。前記カード挿
入口36の下方位置には、乗車券を発券するための券受
取り口44が設けられている。この券受取り口44に
は、乗車券が飛び出さないように保持しておくためのキ
ャッチング機構が設けられている。
方位置に、お釣りが釣札である場合に該釣札を返却する
ための釣札返却口42が設けられている。この釣札返却
口42には、釣札が飛び出さないように保持しておくた
めのキャッチング機構が設けられている。前記カード挿
入口36の下方位置には、乗車券を発券するための券受
取り口44が設けられている。この券受取り口44に
は、乗車券が飛び出さないように保持しておくためのキ
ャッチング機構が設けられている。
【0016】符号46は、釣銭硬貨、あるいは投入され
た硬貨が疑似硬貨または読取り不良の場合そのまま返却
される返却硬貨を排出するための硬貨排出口である。こ
の硬貨排出口46から排出された硬貨は、受け皿48に
よって受けられる。この硬貨排出口46と連通して本発
明の硬貨排出シュート50が設けられている。
た硬貨が疑似硬貨または読取り不良の場合そのまま返却
される返却硬貨を排出するための硬貨排出口である。こ
の硬貨排出口46から排出された硬貨は、受け皿48に
よって受けられる。この硬貨排出口46と連通して本発
明の硬貨排出シュート50が設けられている。
【0017】図3、図4および図5は、本発明に係る硬
貨排出シュート50を示している。該排出シュート50
は全体として箱形状をしている。この排出シュート50
は、硬貨ユニットの硬貨通路70の放出口72から釣銭
として放出される釣銭硬貨C1、または疑似硬貨および
読取り不良硬貨からなる返却硬貨C2が返却通路74の
返却口76から放出される際に、これら硬貨C1,C2
の放出スピードを一旦和らげるためにクッション部材と
しての衝突壁52を有している。また、排出シュート5
0は、前壁54と、後壁56と、前記硬貨C1,C2が
滑り落ちる滑落面58aを有する底部58とを備えてい
る。前記衝突壁52と対面する前記返却口76の位置に
は、前壁54に向かってすぼまったガイド壁60が設け
られている。このガイド壁60は返却口76から放出さ
れた返却硬貨C2を前記硬貨排出口46に向けてガイド
する。
貨排出シュート50を示している。該排出シュート50
は全体として箱形状をしている。この排出シュート50
は、硬貨ユニットの硬貨通路70の放出口72から釣銭
として放出される釣銭硬貨C1、または疑似硬貨および
読取り不良硬貨からなる返却硬貨C2が返却通路74の
返却口76から放出される際に、これら硬貨C1,C2
の放出スピードを一旦和らげるためにクッション部材と
しての衝突壁52を有している。また、排出シュート5
0は、前壁54と、後壁56と、前記硬貨C1,C2が
滑り落ちる滑落面58aを有する底部58とを備えてい
る。前記衝突壁52と対面する前記返却口76の位置に
は、前壁54に向かってすぼまったガイド壁60が設け
られている。このガイド壁60は返却口76から放出さ
れた返却硬貨C2を前記硬貨排出口46に向けてガイド
する。
【0018】上記前壁54には、図5に示されるように
底部58から前壁54の上部にまで切り欠かれた開口部
45が形成されている。この開口部45の上部分45a
を閉鎖するように透明カバー55が前壁54の前面に取
付けられている。開口部45の下部分は、硬貨通路70
または返却通路74から放出された硬貨C1,C2が受
け皿48に排出されるよう硬貨排出口46となってい
る。この排出口46を介して受け皿48と排出シュート
50の内部とは連通している。このように開口部45の
上部分45aおよび透明カバー55を介して排出シュー
ト50の内奥部にまで観察できるので、排出シュート5
0内において硬貨がジャムしているか否かを外部から容
易に点検することができる。
底部58から前壁54の上部にまで切り欠かれた開口部
45が形成されている。この開口部45の上部分45a
を閉鎖するように透明カバー55が前壁54の前面に取
付けられている。開口部45の下部分は、硬貨通路70
または返却通路74から放出された硬貨C1,C2が受
け皿48に排出されるよう硬貨排出口46となってい
る。この排出口46を介して受け皿48と排出シュート
50の内部とは連通している。このように開口部45の
上部分45aおよび透明カバー55を介して排出シュー
ト50の内奥部にまで観察できるので、排出シュート5
0内において硬貨がジャムしているか否かを外部から容
易に点検することができる。
【0019】前記底部58は、図4に示すように前壁5
4から後壁56にかけて上方に向けて傾斜している。こ
の傾斜した底部58の滑落面58aに沿って放出口72
および返却口76から放出された各種硬貨C1,C2は
受け皿48に向けて滑り落ちるようになっている。
4から後壁56にかけて上方に向けて傾斜している。こ
の傾斜した底部58の滑落面58aに沿って放出口72
および返却口76から放出された各種硬貨C1,C2は
受け皿48に向けて滑り落ちるようになっている。
【0020】上記底部58は、その幅方向において図5
に示すように下方に突出するよう湾曲し、滑落面58a
は、平坦面ではなく凹面を形成している。従って、硬貨
C1,C2が滑落面58aを滑り落ちる際、硬貨C1,
C2の表面あるいは裏面と滑落面58aとが面接触せ
ず、硬貨C1,C2のエッジ部分と滑落面58aとが2
カ所でもって点接触するようになっている。このよう
に、硬貨C1,C2と滑落面58aとが面接触せずに点
接触することにより、両者間に生じる摩擦抵抗は面接触
する場合に比し減少し、それだけ硬貨C1,C2は、底
部58にジャムすることなく、スムーズに滑落面58a
を滑り落ちる。更に、底部58の幅方向において、該底
部58が窪むように湾曲しているため、硬貨通路70な
どから放出された釣銭硬貨C1などは前記底部58の幅
方向の中央部分に集まり、散在することなく受け皿48
に排出収納される。
に示すように下方に突出するよう湾曲し、滑落面58a
は、平坦面ではなく凹面を形成している。従って、硬貨
C1,C2が滑落面58aを滑り落ちる際、硬貨C1,
C2の表面あるいは裏面と滑落面58aとが面接触せ
ず、硬貨C1,C2のエッジ部分と滑落面58aとが2
カ所でもって点接触するようになっている。このよう
に、硬貨C1,C2と滑落面58aとが面接触せずに点
接触することにより、両者間に生じる摩擦抵抗は面接触
する場合に比し減少し、それだけ硬貨C1,C2は、底
部58にジャムすることなく、スムーズに滑落面58a
を滑り落ちる。更に、底部58の幅方向において、該底
部58が窪むように湾曲しているため、硬貨通路70な
どから放出された釣銭硬貨C1などは前記底部58の幅
方向の中央部分に集まり、散在することなく受け皿48
に排出収納される。
【0021】図6は、底部58の滑落面58aに粘着物
などによる異物Dが付着している場合を示している。例
えば釣銭硬貨C1のエッジの2点と滑落面58aとが接
触しているとき、一方の接触部分に異物Dが介在してい
ると、一方の接触部分は異物Dによって摩擦係数が大き
くなるため、該異物Dの接触部分を中心として釣銭硬貨
C1は、矢印aで示したように回転する。そして、滑落
面58aは急激に下方に向けて傾斜しているため、釣銭
硬貨C1は、図4に示すように排出口46に向けて滑り
落ちて受け皿48に排出される。
などによる異物Dが付着している場合を示している。例
えば釣銭硬貨C1のエッジの2点と滑落面58aとが接
触しているとき、一方の接触部分に異物Dが介在してい
ると、一方の接触部分は異物Dによって摩擦係数が大き
くなるため、該異物Dの接触部分を中心として釣銭硬貨
C1は、矢印aで示したように回転する。そして、滑落
面58aは急激に下方に向けて傾斜しているため、釣銭
硬貨C1は、図4に示すように排出口46に向けて滑り
落ちて受け皿48に排出される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の硬貨排出シ
ュートによれば、該排出シュートを構成する底部をその
幅方向において下方に窪むよう湾曲させているため、該
底部の滑落面と排出される硬貨とが面接触をせずに、該
硬貨のエッジの2点において接触する。従って、一方の
接触部のエッジが粘着物などの異物により滑落が停止す
ると、他方の接触部のエッジが一方の接触部のエッジを
中心として回転し、硬貨の重心が移動し、該硬貨は異物
に引っかかることなく、スムーズに滑落面を滑り落ち
て、ジャムすることがない。また、滑落面が水で濡れて
いても、硬貨は面接触しないので、水分により抵抗が大
きくなることがなく、途中でジャムすることがない。
ュートによれば、該排出シュートを構成する底部をその
幅方向において下方に窪むよう湾曲させているため、該
底部の滑落面と排出される硬貨とが面接触をせずに、該
硬貨のエッジの2点において接触する。従って、一方の
接触部のエッジが粘着物などの異物により滑落が停止す
ると、他方の接触部のエッジが一方の接触部のエッジを
中心として回転し、硬貨の重心が移動し、該硬貨は異物
に引っかかることなく、スムーズに滑落面を滑り落ち
て、ジャムすることがない。また、滑落面が水で濡れて
いても、硬貨は面接触しないので、水分により抵抗が大
きくなることがなく、途中でジャムすることがない。
【図1】本発明の硬貨排出シュートを自動券売機に適用
した例を示した図である。
した例を示した図である。
【図2】図1に示した自動券売機の下部接客面を詳細に
示した斜視図である。
示した斜視図である。
【図3】本発明の硬貨排出シュートを示した断面図であ
る。
る。
【図4】図3における4−4線による断面図である。
【図5】図3における5−5線による断面図である。
【図6】凹面に形成された滑落面に対する硬貨の作用を
示した図である。
示した図である。
【図7】従来における硬貨排出シュートの上面図であ
る。
る。
【図8】図7における8−8線による断面図である。
45 開口部 45a 上部分 46 硬貨排出口 48 受け皿 50 硬貨排出シュート 52 衝突壁 54 前壁 55 透明カバー 56 後壁 58 底部 58a 滑落面 70 硬貨通路 72 放出口 74 返却通路 76 返却口
Claims (2)
- 【請求項1】 釣銭硬貨(C1)および読取り不良硬貨(C2)
を受け皿(48)に誘導排出するための硬貨排出シュートで
あって、 前記受け皿(48)に通じる硬貨排出口(46)を有する前壁(5
4)と、 前記前壁(54)に対して後方に位置する後壁(56)と、 前記釣銭硬貨(C1)および不良硬貨(C2)が硬貨ユニット(7
0)および返却通路(74)から放出された際に、これら硬貨
が衝突する側壁としての衝突壁(52)と、 幅方向において下方に向けて窪むよう湾曲すると共に、
前壁(54)から後壁(56)の長手方向に向けて上方に傾斜す
る底部(58)と、を備えていることを特徴とする硬貨排出
シュート。 - 【請求項2】 前記硬貨排出口(46)は、前記前壁(54)の
上部近くにまで形成され、該硬貨排出口(46)の上部分が
透明カバー(55)により覆われていることを特徴とする請
求項1に記載の硬貨排出シュート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11146642A JP2000339525A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 硬貨排出シュート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11146642A JP2000339525A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 硬貨排出シュート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000339525A true JP2000339525A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15412354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11146642A Pending JP2000339525A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 硬貨排出シュート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000339525A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2065855A2 (en) | 2007-11-20 | 2009-06-03 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Coin slope |
JP2013037597A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Asahi Seiko Co Ltd | コインホッパ |
JP2016162038A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 料金自動収受機 |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP11146642A patent/JP2000339525A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2065855A2 (en) | 2007-11-20 | 2009-06-03 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Coin slope |
JP2009128978A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Toshiba Tec Corp | 硬貨スロープ |
JP4545184B2 (ja) * | 2007-11-20 | 2010-09-15 | 東芝テック株式会社 | 硬貨スロープ |
US8172068B2 (en) | 2007-11-20 | 2012-05-08 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Coin slope |
US8505709B2 (en) | 2007-11-20 | 2013-08-13 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Coin slope |
JP2013037597A (ja) * | 2011-08-10 | 2013-02-21 | Asahi Seiko Co Ltd | コインホッパ |
JP2016162038A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 料金自動収受機 |
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