JP3956564B2 - 金銭投入口装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動販売機や両替機、さらには金融機関の現金自動預け払い機(ATM)など、金銭を内部に投入する各種の機器に適用される金銭投入口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動販売機の金銭投入口装置は、商品の購入時に、硬貨を投入するための硬貨投入口と、紙幣を投入するための紙幣投入口などを有しており、これらの投入口は自動販売機に互いに別個に設けられている。具体的には、硬貨投入口は、硬貨の直径よりも若干長く延びかつその硬貨の厚みよりも若干大きな幅を有するスリット状に形成されており、その投入口に投入された硬貨が、投入口の背面側に設けられた傾斜したシュートなどによって、硬貨識別装置に送られる。一方、紙幣投入口は、紙幣の短辺幅よりも若干長い横幅でかつ紙幣の厚みよりも若干大きな幅を有するきわめて薄いスリット状に形成されており、その投入口に先端部が挿入された紙幣が、投入口の背面側に設けられたコンベヤによって、紙幣識別装置に送られる。このような金銭投入口を有する自動販売機で商品を購入する場合、硬貨を使用するときには、購入者は硬貨を指先でつまみ、一枚ずつ硬貨投入口に投入する。一方、紙幣を使用するときには、紙幣の先端部をほぼ水平な状態に保ちながら、紙幣投入口に挿入する。
【0003】
上記のような金銭投入口装置は、硬貨投入口と紙幣投入口とが別個に設けられているため、商品の購入時に、硬貨と紙幣の両方を使用するときには、両者を別個の投入口にそれぞれ投入しなければならず、その投入操作が煩雑である。また、健常者にとっては簡単な投入操作であっても、高齢者や身障者にとっては、硬貨を指先でつまんで硬貨投入口に投入したり、紙幣の先端部を水平に保ちながら紙幣投入口に投入したりする操作が、きわめて煩雑で困難を伴う場合もある。このため、硬貨投入口と紙幣投入口とを共通化し、単一の投入口とすることで、硬貨および紙幣のいずれも投入可能な金銭投入口装置が開発されている。このような金銭投入口装置として、例えば、特開平5−174226号公報に開示されたものが知られている。
【0004】
この金銭投入口装置は、銀行などのATMに適用されるものであり、投入される硬貨および紙幣を受け入れる金銭受入部を有している。この金銭受入部は、上端部に金銭投入口を有するボックス状に形成されており、底面には、投入された紙幣を下側から支持するとともに、互いに間隔を隔て、投入された硬貨の下方への落下を許容する複数の紙幣支持片が設けられている。このような金銭投入口装置に硬貨を投入するときには、利用者が手に持った硬貨を金銭投入口の付近で落下させることによって金銭受入部に投入する。投入された硬貨は直ちに、紙幣支持片間を通過して下方に落下し、硬貨識別装置に送られる。一方、紙幣を投入するときには、紙幣全体を延ばしかつ起立した姿勢で金銭受入部に投入する。このようにして投入された紙幣は、金銭受入部自体が約90度回動することで、ほぼ水平な姿勢となり、その状態で紙幣識別装置に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような金銭受入部を有する金銭投入口装置では、硬貨を投入すると、その硬貨が金銭受入部から直ちに落下してしまうため、例えば、100円硬貨を投入しようとしたのに、投入を意図しなかった500円硬貨などを誤って投入した場合には、その硬貨を返却させるために、返却レバーやキャンセルボタンなどを操作しなければならない。また、紙幣を投入する場合には、上述したように、その紙幣全体を延ばしかつ起立した姿勢で投入しなければならない。このような金銭の投入や投入時の操作は、健常者にとっては簡単なことであっても、高齢者や身障者にとっては、煩雑で困難を伴う場合もある。また、硬貨と紙幣を一度にまとめて投入した場合や、先に紙幣を投入してから硬貨を投入した場合に、紙幣が金銭受入部の底面を塞ぐことで、硬貨が落下せず、金銭受入部内で硬貨詰まりが生じたり、あるいは硬貨が金銭受入部に残っていることで、紙幣を紙幣識別装置に適切に送ることができず、金銭受入部内で紙幣詰まりが生じるおそれもある。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、高齢者や身障者にとっても使い易くすることができるとともに、金銭の種別にかかわらず、その投入を容易かつ確実に行うことができる金銭投入口装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る金銭投入口装置は、上面に硬貨、カードおよび紙幣を載置可能な角度で設けられたトレイと、このトレイ上方に配置され、当該トレイとの間に、硬貨、カードおよび紙幣を投入するための金銭投入口を画成する投入部材と、前記トレイの上面の少なくとも前記金銭投入口の下方の位置と当該金銭投入口よりも手前の位置との間にわたって延びるように形成され、前記トレイに置かれた硬貨、カードおよび紙幣を、前記金銭投入口を介して奥側に向かってそれぞれ案内するための硬貨ガイド通路、カードガイド通路および紙幣ガイド通路とを備え、 前記カードガイド通路は、前記紙幣ガイド通路の底面に、当該紙幣ガイド通路よりも小さな所定の幅で一段下がった溝状に形成されており、前記硬貨ガイド通路は、前記カードガイド通路の底面に、当該カードガイド通路よりも小さな所定の幅でかつ一段下がった溝状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、硬貨および/または紙幣(以下、両者および後述するカードを特に区別しない場合には、それらをまとめて適宜「金銭」という)を上記金銭投入口に投入する場合、まず、金銭をトレイの上面に載置する。そして、硬貨については、トレイの上面の少なくとも金銭投入口の下方の位置と金銭投入口よりも手前の位置との間にわたって延びる(以下、この延び方向を「案内方向」という)硬貨ガイドに沿って、利用者が硬貨を奥側にスライドさせることにより、その硬貨を金銭投入口に投入し、これにより、硬貨が金銭投入口装置を適用した機器(以下、単に「機器」という)の内部に送られる。一方、紙幣については、トレイの上面の案内方向に延びる紙幣ガイド通路に沿って紙幣を奥側にスライドさせることにより、その紙幣を金銭投入口に投入し、これにより、紙幣が機器の内部に送られる。このように、金銭をトレイの上面に一旦載置してから、金銭投入口に投入するので、金銭が利用者の手から離れても、その金銭が機器の内部に直ちに送られることはない。このため、金銭をトレイの上面に載置した時に、投入を意図しない金銭を容易に見つけて、その金銭を容易にトレイから取り上げることができ、従来と異なり、投入を意図しない金銭の煩雑な返却操作をする必要がない。また、硬貨および紙幣をトレイの上面に載置したときに、両者が重なった状態となっても、硬貨および紙幣をそれぞれ別個のガイド通路に沿ってスライドさせるので、硬貨詰まりや紙幣詰まりを生じることなく、硬貨および紙幣を機器の内部に安定した状態で円滑に送ることができる。したがって、本発明の金銭投入口装置によれば、従来に比べて、高齢者や身障者にとっても使いやすくすることができるとともに、金銭の種別にかかわらず、その投入を容易かつ確実に行うことができる。
【0010】
また、本発明の請求項1に係る金銭投入口装置はカードカイド通路をも備えており、この構成によれば、例えば、プリペイドカードやICカードなどの各種カードも、上記硬貨および紙幣の投入操作と同様にして、すなわち、カードをトレイの上面に載置し、案内方向に延びるカードガイド通路に沿って奥側にスライドさせることにより、カードを金銭投入口に投入するので、カードについても機器の内部に安定した状態で円滑に送ることができ、しかも、カードのみを投入するための投入口などを機器に別途設ける必要がない。
【0011】
さらに、本発明の請求項1に係る金銭投入口装置は、カードガイド通路は、紙幣ガイド通路の底面に、紙幣ガイド通路よりも小さな所定の幅で一段下がった溝状に形成されており、硬貨ガイド通路は、カードガイド通路の底面に、カードガイド通路よりも小さな所定の幅でかつ一段下がった溝状に形成されている。
【0012】
この構成によれば、上記所定の幅を有するカードガイド通路が紙幣ガイド通路の底面に形成されるとともに、上記所定の幅を有する硬貨ガイド通路がカードガイド通路の底面に形成されているので、各ガイド通路を、互いにトレイの上面にそれぞれ並べて、具体的には、案内方向と直交する方向にそれぞれ並べて形成する場合に比べて、金銭投入口装置をコンパクトに構成することができる。なお、通常、硬貨、紙幣およびカードの案内方向と直交する幅(紙幣およびカードの場合は短辺幅、硬貨の場合は直径)は、紙幣のそれが最も大きく、次いでカードのそれが大きくなっているため、各ガイド通路を上記のような位置関係で形成することができる。また、硬貨、紙幣およびカードの厚みについては、通常、硬貨が最も厚く、次いでカードが厚くなっている。このため、カードガイド通路を紙幣ガイド通路の底面に一段下がった溝状に形成するとともに、硬貨ガイド通路をカードガイド通路の底面に一段下がった溝状に形成することにより、硬貨、紙幣およびカードを、案内方向に対し左右にほとんど振れることなく、それぞれを案内すべきガイド通路に沿って、安定した状態で案内することができる。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る金銭投入口装置は、投入部材と、硬貨ガイド通路、紙幣ガイド通路およびカードガイド通路のそれぞれの底面との上下方向に間隔が、それぞれ硬貨、紙幣およびカードのみの案内を許容するような所定の間隔に設定されていることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、投入部材と、硬貨ガイド通路、紙幣ガイド通路およびカードガイド通路のそれぞれの底面との上下方向の間隔が、それぞれ硬貨、紙幣およびカードのみの案内を許容するような所定の間隔に設定されているので、各ガイド通路が案内すべきもののみを、そのガイド通路によって適切に案内することができる。具体的には、投入部材と紙幣ガイド通路の底面との間隔を、紙幣の厚みよりも大きく、かつ、カードおよび硬貨のいずれの厚みよりも小さくし、また、投入部材とカードガイド通路の底面との間隔を、カードの厚みよりも大きく、かつ、硬貨の厚みよりも小さくし、さらに、投入部材と硬貨ガイド通路の底面との間隔を、硬貨の厚みよりも若干大きくするように設定することにより、各ガイド通路による適切な案内が可能となる。したがって、投入部材と各ガイド通路との協働により、すなわち請求項3に記載の構成と相俟って、硬貨、紙幣およびカードを、案内方向に対し上下左右にほとんど振れることなく、それぞれを案内すべきガイド通路によって、より一層安定した状態で確実に案内することができ、加えて、単純な構成の投入部材によって、上記間隔の設定を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による金銭投入口装置を適用した自動販売機を示している。同図に示すように、この自動販売機1は、横長ボックス状の販売機本体2内に、多品目の商品(図示せず)をそれぞれ上下方向に並べて収納するとともに、上部の透明なカバー3を通して商品を見えるようにした、いわゆるショーケース型のものである。この自動販売機1は、例えば、カップ型のアイスクリームやデザートなど、上下方向に積み重ねて収納可能な各種の商品を販売することが可能である。
【0016】
自動販売機1は、上記販売機本体2と、この販売機本体2に収納された商品を、販売時に外部に搬出する商品搬出装置4と、販売機本体2の前後端部(図1(b)では上下端部)にそれぞれ設けられ、商品の購入時に、購入者が操作する1対の購入操作装置5、5などを備えている。
【0017】
販売機本体2は、上部が開口した横長ボックス状の商品収納庫11と、商品収納庫11の上部を覆う上記カバー3とを有している。商品収納庫11内は、前後2つに仕切られかつ各々が左右4つに仕切られており、これにより、商品収納庫11内には合計8つの商品収納室12が画成されている。そして、各商品収納室12には、同一品目の商品(図示せず)が上下方向に積み重ねて収納されている。また、商品収納庫11の上部の前後縁部には、各商品収納室12にそれぞれ対応する8つの商品搬出口13が設けられている。各商品搬出口13は、開閉自在に構成され、常時は閉鎖しており、販売時に、選択された商品を収納している商品収納室12の商品搬出口13が開放するようになっている。なお、各商品収納室12については、その内部を更に仕切り、前後方向に複数の商品収納室を画成してもよく、この場合には、より多品目の商品を販売することが可能となる。
【0018】
また、カバー3は、上方に凸でかつ上面が平らに形成されている。このカバー3は開閉自在に構成されており、常時は、商品収納庫11の上部を閉鎖し、商品の補充時や販売機本体2のメンテナンス時などに、開放できるようになっている。また、カバー3と商品収納庫11の間の空間には、販売時に、選択された商品を商品搬出口13に搬出する商品搬出装置4が設けられている。
【0019】
この商品搬出装置4は、各商品収納室12ごとに設けられた、合計8つのレール14と、各レール14ごとに設けられ、販売時に、レール14に沿って前後方向に案内されるとともに、上下方向に積み重ねて収納された商品のうち、最上位の商品を吸着した状態で商品搬出口13に向かって搬送する吸着器15などを有している。各レール14は、商品収納室12の左右方向のほぼ中央部に、商品収納庫11の前後方向の中央部付近からその商品収納室12に対応する商品搬出口13に向かって水平に延びるように配置されている。一方、吸着器15は、吸盤状に形成され、上述したように、レール14に沿って案内されながら前後方向に移動自在であるとともに、上下方向にも移動自在に構成されている。したがって、販売時には、選択された商品を収納した商品収納室12の吸着器15が、図示しない駆動装置や吸引装置などによって、前後方向および上下方向に駆動されるとともに、最上位の商品を上側から吸着し、その商品を開放した商品搬出口13に搬出する。
【0020】
各購入操作装置5は、商品収納庫11の上部の縁部に沿って、左右方向(図1(b)の左右方向)に移動自在で、かつ、いずれか一つの商品搬出口13を覆った状態で停止するように構成されている。そして、この購入操作装置5は、購入時に、購入者自らが購入操作装置5を、所望の商品を収納した商品収納室12の商品搬出口13に移動させたり、あるいは商品を選択することで、購入操作装置5自体がその商品搬出口13に自動で移動したりするようになっている。なお、商品収納庫11に設けられた前後1対の購入操作装置5、5は互いに同一のものであるので、以下の説明では、前側(図1(b)の下側)に設けられた購入操作装置5を中心に説明する。
【0021】
購入操作装置5は所定形状の操作装置本体21を有し、その上面を構成する上ケース21aには、図2(a)に示すように、商品を選択するための各種の操作ボタン22と、投入された金銭の金額を表示する金額表示器23と、硬貨K、紙幣Sおよびカード(プリペイドカードやICカードなど)Cを投入するための金銭投入口装置24が設けられている。また、操作装置本体21の前面には、図1(a)に示すように、商品取出口25が設けられており、上記商品搬出装置4によって商品搬出口13に搬出された商品が、操作装置本体21の内部を通って商品取出口25に搬出される。
【0022】
操作ボタン22は、商品ごとに付された商品番号を入力するためのテンキーからなる商品選択ボタン22a、入力した商品番号を決定するための決定ボタン22b、一旦入力した商品番号を取り消すための取消ボタン22c、および金銭投入口装置24に投入し、操作装置本体21の内部に送られた金銭を返却させるための返却ボタン22dを有している。
【0023】
金銭投入口装置24は、硬貨K、紙幣SおよびカードCを受け入れ可能な金銭受入口31を有する上記上ケース21a(投入部材)と、金銭受入口31の下方にほぼ水平に配置され、金銭受入口31を介して受け入れた硬貨K、紙幣SおよびカードCが載置されるとともに、それらを後方に向かって案内するためのトレイ32などにより構成されている。金銭受入口31は、紙幣Sの短辺幅よりも若干長く左右方向に延びる前端縁部31aと、この前端縁部31aの左右両端に連なり、後ろ上がりに若干傾斜した状態で、後方に凸に湾曲した湾曲縁部31bとにより、平面形状がほぼ半円状に形成されている。湾曲縁部31bの下端は、水平で、かつ、図3に示すように、トレイ32の上面付近まで延びており、その下端とトレイ32との間に、金銭投入口30が画成されている。
【0024】
トレイ32の上面には、金銭受入口31を介して受け入れられた硬貨K、紙幣SおよびカードCを、金銭受入口31側から金銭投入口30を介して奥側に向かってそれぞれ案内するための硬貨ガイド通路33、紙幣ガイド通路34およびカードガイド通路35が形成されている。これらの硬貨ガイド通路33、紙幣ガイド通路34およびカードガイド通路35は、前後方向(案内方向)に延びるとともに、上に向かって開口した断面コ字状に形成されている。また、それらの左右方向の幅については、紙幣ガイド通路34のそれが最も大きく、次いでカードガイド通路35のそれが大きく形成されている。
【0025】
各ガイド33、34、35について、左右方向の幅の大きいものから順に更に具体的に説明すると、まず、紙幣ガイド通路34は、紙幣Sの短辺幅よりも若干大きな幅を有し、かつ、金銭受入口31の前端縁部31aから金銭投入口30を越えて更に後方に延びる底面34aと、この底面34aの左右両端からそれぞれ上方に直角に連なる左右の側面34b、34bとにより、断面コ字状に形成されている。この底面34aと金銭受入口31の湾曲縁部31bとの上下方向の間隔は、紙幣Sの厚みよりも大きく、かつ、カードCおよび硬貨Kのいずれの厚みよりも小さくなるように設定されている。
【0026】
また、カードガイド通路35は、紙幣ガイド通路34の底面34a上に形成されており、カードCの短辺幅よりも若干大きな幅を有し、かつ、金銭受入口31の前後方向の中央部付近の位置から金銭受入口31の湾曲縁部31b付近まで延びる底面35aと、この底面35aの前端および左右両端からそれぞれ上方に直角に連なる側面35bとにより、断面コ字状に形成されている。すなわち、このカードガイド通路35は、紙幣ガイド通路34の底面34aに一段下がった溝状に形成されており、また、カードガイド通路35の底面35aと金銭受入口31の湾曲縁部31bとの上下方向の間隔は、カードCの厚みよりも大きく、硬貨Kの厚みよりも小さくなるように設定されている。
【0027】
さらに、硬貨ガイド通路33は、紙幣ガイド通路34およびカードガイド通路35の底面34a、35aにまたがるように形成されており、前端部が紙幣ガイド通路34およびカードガイド通路35の前端間で半円状に形成され、かつ、金銭受入口31の湾曲縁部31b付近まで延びる底面33aと、この底面33aの前端部および左右両端から上方に直角に連なる側面33bとにより、断面コ字状に形成されている。すなわち、この硬貨ガイド通路33は、カードガイド通路35の底面35aに一段下がった溝状に形成されており、また、硬貨ガイド通路33の底面33aと金銭受入口31の湾曲縁部31bとの上下方向の間隔は、硬貨Kの厚みよりも若干大きくなるように設定されている。
【0028】
そして、これらの紙幣ガイド通路34、カードガイド通路35および硬貨ガイド通路33は、それぞれの左右方向の中心が互いに一致するように配置されている。このような位置関係および上記のような形状で、紙幣ガイド通路34、カードガイド通路35および硬貨ガイド通路33を形成することにより、硬貨K、紙幣SおよびカードCを、それぞれを案内するガイド通路33、34、35に沿って、安定した状態で案内することができるとともに、金銭投入口装置24を左右方向にコンパクトに構成することができる。
【0029】
また、図3に示すように、トレイ32(紙幣ガイド通路34)とほぼ同じ高さであって、金銭受入口31の湾曲縁部31bの直後には、紙幣用コンベヤ41が設けられ、さらにこの紙幣用コンベヤ41の下流側には、紙幣の真偽を識別する紙幣識別装置42が設けられている。紙幣用コンベヤ41は、紙幣Sの先端部が金銭投入口30を越えて後方にスライドされたときに、その紙幣Sを操作装置本体21の内部に引き込む。なお、この紙幣用コンベヤ41は、紙幣Sが操作装置本体21内に引き込まれた後に、返却ボタン22dが押されたり、その紙幣Sが紙幣識別装置42によって偽物であると識別されたりしたときには、操作装置本体21内に一旦引き込んだ紙幣Sを金銭受入口31に返却するようになっている。
【0030】
また、上記硬貨ガイド通路33およびカードガイド通路35には、その後端に連なり、後ろ下がりに傾斜したシュート43が設けられている。このシュート43には、その上流端部に、カード・硬貨用コンベヤ44が設けられるとともに、このコンベヤ44の下流側に、カードCの真偽を識別するカード識別装置45が設けられている。また、シュート43の下流端に連なる位置には、硬貨Kを識別するとともに、正貨であると識別した硬貨Kを収納する硬貨処理装置46が設けられている。
【0031】
次に、商品の購入時に、金銭投入口装置24を利用して、硬貨K、紙幣SおよびカードCをそれぞれ単独で投入する際の操作について順にそれぞれ説明し、その後で、それらを2以上投入する際の操作について簡単に説明する。
【0032】
まず、硬貨Kのみを投入する場合、硬貨Kを金銭受入口31の付近で落下させ、トレイ32上に載置させる。次いで、その硬貨Kを、図2(b)に示すように、硬貨ガイド通路33の底面33a上にのせた後、指先で硬貨Kの上面を押さえながら、硬貨ガイド通路33に沿って後方にスライドさせる。そして、硬貨Kが金銭投入口30を越え、カード・硬貨用コンベヤ44に達すると、このコンベヤ44によって硬貨処理装置46に送られる。複数の硬貨Kをトレイ32上に載置させたときには、硬貨Kを1枚ずつ硬貨ガイド通路33に沿ってスライドさせることによって、1枚ずつ硬貨処理装置46に送る。また、投入を意図しなかった硬貨Kをトレイ32上に載置させてしまったときには、その硬貨Kをトレイ32上から取り出した後に、残った硬貨Kのみをスライドさせるか、あるいは投入すべき硬貨Kのみをスライドさせた後に、残った硬貨K(投入を意図しなかった硬貨)をトレイ32上から取り出す。
【0033】
また、紙幣Sのみを投入する場合、その紙幣Sをある程度延ばした状態、具体的には、少なくとも紙幣Sの先端部を延ばし、紙幣Sのほぼ前半部を紙幣ガイド通路34の底面34a上に載置する。次いで、その紙幣Sを紙幣ガイド通路34に沿って後方にスライドさせる。そして、紙幣Sの先端部が金銭投入口30を越え、紙幣用コンベヤ41に達すると、このコンベヤ41によって紙幣Sが紙幣識別装置42に送られる。同様に、カードCのみを投入する場合、その前半部をカードガイド通路35の底面35a上に載置し、そのカードCをカードガイド通路35に沿って後方にスライドさせる。カードCの先端部が金銭投入口30を越え、カード・硬貨用コンベヤ44に達すると、このコンベヤ44によってカードCがカード識別装置45に送られる。なお、商品の販売終了後、カードCは、カード・硬貨用コンベヤ44によって、金銭受入口31に返却される。
【0034】
また、硬貨K、紙幣SおよびカードCのうち、2以上を投入する場合、それらのうち、底面33a、34a、35aの位置の高いガイド通路33、34、35によって案内すべきものから順に、スライドさせる。例えば、紙幣Sおよび硬貨Kを投入する場合には、まずそれらをトレイ32上に載置し、紙幣Sを紙幣ガイド通路34に沿ってスライドさせ、操作装置本体21内に送った後、硬貨Kを硬貨ガイド通路33に沿ってスライドさせる。この場合、硬貨Kおよび紙幣Sをトレイ32上に載置したときに、硬貨Kが紙幣S上にのっていたとしても、金銭投入口30における金銭受入口31の湾曲縁部31bと紙幣との上下方向の間隔は、硬貨の厚みよりも小さいため、紙幣Sをスライドさせたときには、その紙幣Sのみが操作装置本体21内に送られ、硬貨は湾曲縁部31bによって規制されることで、トレイ32上に残る。また、カードCおよび硬貨Kを投入する場合、紙幣SおよびカードCを投入する場合、さらには硬貨K、紙幣SおよびカードCを投入する場合も、上記と同様にして、紙幣S、カードCおよび硬貨Kの順に、それらを各ガイド通路34、33、35に沿ってスライドさせ操作装置本体21内に送る。
【0035】
以上詳述したように、本実施形態の金銭投入口装置24によれば、単一の金銭受入口31を介して、硬貨K、紙幣SおよびカードCを金銭投入口30に投入するので、それらを投入する際に、迷うことなく容易に投入することができる。また、硬貨Kを投入するときには、その硬貨Kをトレイ32上に載置してから、硬貨ガイド通路34に沿ってスライドさせ、また紙幣SやカードCを投入するときには、その前半部をトレイ32上に載置してから、紙幣ガイド通路34やカードガイド通路35に沿ってスライドさせることによって、硬貨K、紙幣SおよびカードCを金銭投入口30に投入するので、投入を意図しない金銭を誤って投入した場合であっても、煩雑な返却操作をすることなく、しかも、金銭詰まりを確実に防止しながら、硬貨K、紙幣SおよびカードCを操作装置本体21内に安定した状態で円滑に送ることができる。したがって、本実施形態の金銭投入口装置24によれば、従来に比べて、高齢者や身障者にとっても使いやすく、金銭の種別にかかわらず、その投入を容易かつ確実に行うことができる。
【0036】
また、金銭受入口31の湾曲縁部31bと各ガイド通路33、34、35との協働により、硬貨K、紙幣SおよびカードCを、案内方向に対し上下左右にほとんど振れることなく、それぞれを案内すべきガイド通路33、34、35によって、より一層安定した状態で確実に案内することができる。加えて、下端が水平な湾曲縁部31bによって、金銭投入口30の上下方向の間隔を適切に設定することができる。
【0037】
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、金銭投入口装置24を自動販売機に適用した場合について説明したが、両替機や金融機関のATMなど、金銭が投入される各種の機器に適用可能である。また、実施形態で示した金銭投入口装置24の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。例えば、各ガイド通路33、34、35をトレイ32上に左右方向に並べて形成したり、あるいは、硬貨ガイド通路33やカードガイド通路35の前端を、紙幣ガイド通路34の前端に一致させるように形成したりしてもよい。上記のように、各ガイド通路33、34、35を左右方向に並べて形成した場合には、硬貨K、紙幣SおよびカードCのスライド順については、上述したスライド順に限定されず、例えば最初に硬貨Kをスライドさせ、次いで紙幣SあるいはカードCをスライドさせるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の金銭投入口装置は、高齢者や身障者にとっても使い易くすることができるとともに、金銭の種別にかかわらず、その投入を容易かつ確実に行うことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による金銭投入口装置を適用した自動販売機を示しており、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図2】図1の自動販売機における購入操作装置を示し、(a)はそれを上から見た平面図、(b)は購入操作装置に設けられた金銭投入口装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】購入操作装置の上部を切断して示す側面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
5 購入操作装置
21 操作装置本体
21a 上ケース(投入部材)
24 金銭投入口装置
30 金銭投入
32 トレイ
33 硬貨ガイド通路
34 紙幣ガイド通路
35 カードガイド通路
K 硬貨
S 紙幣
C カード
Claims (2)
- 上面に硬貨、カードおよび紙幣を載置可能な角度で設けられたトレイと、
このトレイ上方に配置され、当該トレイとの間に、硬貨、カードおよび紙幣を投入するための金銭投入口を画成する投入部材と、
前記トレイの上面の少なくとも前記金銭投入口の下方の位置と当該金銭投入口よりも手前の位置との間にわたって延びるように形成され、前記トレイに置かれた硬貨、カードおよび紙幣を、前記金銭投入口を介して奥側に向かってそれぞれ案内するための硬貨ガイド通路、カードガイド通路および紙幣ガイド通路とを備え、
前記カードガイド通路は、前記紙幣ガイド通路の底面に、当該紙幣ガイド通路よりも小さな所定の幅で一段下がった溝状に形成されており、
前記硬貨ガイド通路は、前記カードガイド通路の底面に、当該カードガイド通路よりも小さな所定の幅でかつ一段下がった溝状に形成されていることを特徴とする金銭投入口装置。 - 前記投入部材と、前記硬貨ガイド通路、前記紙幣ガイド通路および前記カードガイド通路のそれぞれの底面との上下方向の間隔が、それぞれ硬貨、紙幣およびカードのみの案内を許容するような所定の間隔に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の金銭投入口装置。
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