JP2016161238A - 加湿濾材及び加湿フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間使用した際に、臭気の発生や濾材変色が低減され、供給水の影響によって物理強度が下がることも抑制することができる加湿濾材と、該加湿濾材を使用して成形してなる加湿フィルターを提供することである。
【解決手段】不織布基材に抗菌成分を含有させた加湿濾材において、該加湿濾材の内部結合強度が40〜400mJであり、坪量が40〜160g/mであり、抗菌成分が植物由来のリグニンスルホン酸塩であることを特徴とする加湿濾材及び該加湿濾材を使用して成形されてなる加湿フィルター。
【選択図】なし

Description

本発明は、加湿濾材及びそれを用いた加湿フィルターに関するものである。
加湿機の加湿方式としては、気化式、加熱式、超音波式等がある。気化式は、水を含ませた加湿フィルターにファンで送風して、加湿フィルター中の水分を気化させる方式である。加熱式は、ヒーターで水を加熱し、沸騰させて蒸気に変える方式である。超音波式は、超音波を当てることで微粒子となった水をファンで送り出す方式である。また、通常は気化方式であるが、湿度が低下した場合に他の方式を併用するハイブリッド方式も知られている。気化方式を使用した気化式加湿機やハイブリッド式加湿機では、加湿フィルターの下部を水に浸漬させ、毛細管現象によって加湿フィルター全体が湿潤した状態とし、この加湿フィルターに通風を行うことにより、加湿フィルターを通過した空気が加湿され、室内へ供給される。加湿フィルターとしては、不織布からなる加湿濾材を使用して成形してなるフィルターが知られている。
しかし、加湿フィルターを長期間使用し続けると、カビや菌の影響によって加湿濾材が変色し、見た目にも汚くなってしまうという問題があった。また、カビや菌由来の悪臭が発生することも問題となっていた。さらに、加湿フィルター用の供給水にカビや菌が繁殖することがあり、加湿フィルターは該供給水を吸上げるため、加湿濾材の変色や悪臭の発生を助長する原因となっていた。加湿フィルターのカビや菌の繁殖を抑制する対策として、抗菌、防臭性能を有する抗菌成分を練り込んだ合成繊維を含む繊維ウェッブを用いて加湿濾材を製造する方法(例えば、特許文献1)や、親水性多孔質微粉末と抗菌成分とを配合した合成樹脂エマルジョンを加湿濾材に含浸させる方法(例えば、特許文献2)等の抗菌成分を含有させた加湿濾材が開示されている。しかし、抗菌成分は親水性に富んでいるため、抗菌成分を含有させた加湿濾材は、加湿機中の供給水の影響を受けて、経時で物理強度が下がりやすいという抗菌成分含有加湿濾材特有の課題がある。加湿濾材の物理強度が低下することによって、加湿フィルターの構造が変形して、加湿フィルターの通気性が悪くなり、結果、加湿量が減少する問題が発生する。
さらに、加湿フィルターの汚れの対策として、耐水性の基材を用いて洗浄可能とした加湿フィルター(例えば特許文献3参照)が開示されている。特許文献3の加湿フィルターは、「汚れの発生を抑制する」という事前予防の対策ではなく、「発生した汚れを落とす」ということに着目した事後対策であり、加湿機の使用者の手間がかかるという課題が残っている。
実開平02−096540号公報 特開平06−074500号公報 特開2009−156479号公報
本発明の課題は、気化方式を使用した加湿機に用いられる加湿濾材において、従来技術の欠点を解消し、加湿濾材及び供給水におけるカビや菌の繁殖を抑え、加湿濾材の変色や臭気の発生を抑えることで、清潔な状態を維持でき、長時間使用した際に、臭気の発生や濾材変色が低減されると共に、供給水の影響によって物理強度が下がることも抑制することができる加湿濾材と、該加湿濾材を使用して成形してなる加湿フィルターを提供することである。
本発明は、不織布基材に抗菌成分を含有させた加湿濾材において、特定の内部結合強度と坪量を有すること及び抗菌成分が植物由来のリグニンスルホン酸塩であることを特徴とする加湿濾材と、該加湿濾材を使用して成形してなる加湿フィルターに関するものである。
すなわち、本発明は以下の発明である。
1.不織布基材に抗菌成分を含有させた加湿濾材において、該加湿濾材の内部結合強度が40〜400mJであり、坪量が40〜160g/mであり、抗菌成分が植物由来のリグニンスルホン酸塩であることを特徴とする加湿濾材。
本発明の加湿濾材は、長時間使用してもカビや菌による臭気の発生や加湿濾材の変色を抑えられ、且つ、供給水の影響を受けても加湿フィルターの物理強度が下がり難い特徴を有しており、清潔で安定した加湿量の加湿フィルターを使用し続けることが可能となる。
以下、本発明の加湿濾材について詳細に説明する。
本発明の加湿濾材は、不織布基材に抗菌成分を含有させてなる加湿濾材であり、該加湿濾材の内部結合強度が40〜400mJであり、坪量が40〜160g/mであることを特徴とする。
本発明の加湿濾材における内部結合強度について説明する。内部結合強度とは、JAPAN TAPPI(J.TAPPI)紙パルプ試験方法No.18−2:2000「紙及び板紙−内部結合強さ試験方法−第2部:インターナルボンドテスタ法(Paper and board−Determination of internal bond strength Part 2:Internal bond tester method)」に記載されている物性値を指す。本発明における加湿濾材の内部結合強度は、40〜400mJであり、80〜380mJであることがより好ましく、100〜350mJであることが更に好ましい。本発明では、抗菌成分として使用される植物由来のリグニンスルホン酸塩が親水性骨格を有しているため、抗菌成分を含有させた加湿濾材の内部結合強度が40mJ未満の場合、供給水の影響を受けて経時で物理強度が低下してしまい、加湿フィルターの構造が変化して、加湿フィルターの通気性及び加湿量が悪くなるため、好ましくない。一方、内部結合強度が400mJより大きい場合、加湿濾材を構成する繊維本数が増えたり、補強のための接着剤の添加量が増えたりして、繊維間の空隙が少なくなり、加湿量が悪くなるため、好ましくない。
加湿濾材の内部結合強度を特定の範囲内に調整する方法は、加湿濾材を構成する繊維同士の絡み合いを強固にする方法であれば、特に制限はなく、例えば、加湿濾材を構成する繊維の本数を増やす方法、各繊維の交点を増やす方法、各繊維の交点に接着剤を付与させて交点における繊維同士の接着性を向上させる方法、各繊維の絡み合い自体を強化させる方法などにより、達成できる。
本発明の加湿濾材の坪量は、40〜160g/mであり、50〜140g/mであることがより好ましく、60〜130g/mであることが更に好ましい。坪量が40g/m未満の場合、十分な内部結合強度を発現させることができないため、好ましくない。坪量が160g/mより大きい場合、加湿濾材を構成する繊維本数が増えたり、補強のための接着剤の添加量が増えたりして、繊維間の空隙が少なくなり、加湿量が悪くなるため、好ましくない。
本発明の加湿濾材における植物由来のリグニンスルホン酸塩について説明する。リグニンスルホン酸塩とは、フェノール性水酸基、カルボキシル基、スルホン基などの官能基を有し、また複雑な3次元網目構造を形成しているスルホン化化合物のことである。リグニンスルホン酸塩は亜硫酸を使用した木材パルプの蒸解工程で生成される。リグニンスルホン酸塩は構造中に疎水性骨格とフェノール性水酸基、カルボキシル基、スルホン基などの親水性骨格を有しており、無機・有機物質を問わず様々な物質に物理的または化学的に吸着する性質を持つ。
加湿フィルターを使用する場合、使用状況によっては、加湿濾材が湿潤状態と乾燥状態を繰り返すことがある。この場合、加湿濾材表面に、加湿水中に含まれるカルシウム、マグネシウム、ケイ素シリカなどの無機物が析出して堆積していき、スケール(水垢)を形成することがある。スケールが形成されると、スケール表面には抗菌剤が十分に行き渡らないケースが生じやすく、結果、スケール上に微生物が繁殖して、臭気を発生することになる。スケールを抑制するには、加湿水にイオン交換水や蒸留水などの無機物を含まない水を用いれば良いが、一般家庭での利用を考えると現実的ではない。本発明者は、植物由来のリグニンスルホン酸塩を加湿濾材に含有させることで、スケールの発生が抑制され、結果、臭気を抑制できることを見出した。リグニンスルホン酸塩は多くのフェノール性水酸基を有しているが、加湿濾材から加湿水中に溶け出したリグニンスルホン酸塩の水酸基が、スケールの主物質であるカルシウム、マグネシウムやケイ素と結合し、加湿水中に沈殿することにより、加湿濾材へのスケール付着が抑制される。さらに、リグニンスルホン酸塩は、複雑な3次元網目構造を取っていることから、カルシウム、マグネシウムやケイ素などの化合物が集合して結晶化するのを立体障害的に妨害することができる。リグニンスルホン酸塩の長鎖の妨害分子1つがスケール近傍に付着すると、その周辺の広い範囲で更なる結晶化を妨害し、大きなスケールに発展するのを防止することができる。
本発明の加湿濾材における植物由来のリグニンスルホン酸塩の乾燥含有量は、不織布基材に対し、1〜15g/mであることが好ましく、2〜12g/mであることがより好ましく、3〜10g/mであることが更に好ましい。1g/mより少ないと、十分な抗菌性が得られない場合があり、15g/mより多いと、十分な抗菌性は得られるものの、植物由来のリグニンスルホン酸塩由来の褐色味が強くなり、濾材色にムラができる可能性がある。
不織布基材に植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させる方法としては、該成分を不織布基材にできるだけ均一に含有させることができる方法であれば特に制限はない。植物由来のリグニンスルホン酸塩を含む溶液又は分散液を、塗工、含浸又はスプレー等の方法によって不織布基材に付与し、溶媒や分散媒を乾燥等の方法で除去し、該植物由来のリグニンスルホン酸塩を不織布基材に含有させる方法が例示される。
不織布基材に植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させる際の溶媒や分散媒としては具体的には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチル、エチレンカーボネート等のエステル類、ジエチルエーテル、グリコールジメチルエーテル、グリコールジエチルエーテル、ジオキサン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン等のエーテル系、ベンゼン、トルエン、キシレン、スチレン等の芳香族炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロロヒドリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;水等が使用できる。
他にも多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジアセトングリコール、ヘキサントリオール等の低分子量ポリオールも用いられる。
植物由来のリグニンスルホン酸塩の不織布基材への固着を強固にする場合、他の成分との併用や着色等により製品の外観を向上させる場合等には、該植物由来のリグニンスルホン酸塩の効果を阻害しない範囲において、少量のバインダー(接着剤)を用いることは、好ましい方法の一つである。
バインダーの具体例を挙げる。水溶性のバインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコールや澱粉等が挙げられる。また、水分散性のバインダーとしては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル類、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエンラテックス等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明で使用される不織布基材としては、特に制限はないが、スパンボンド法、メルトブロー法、乾式法(サーマルボンド法、レジンボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、ステッチボンド法)、湿式法、静電紡糸法等の方法から少なくとも一つの方法を選択して製造された不織布を用いることができる。必要に応じて、これらの複数の方法を組み合わせて製造された不織布を用いることができる。
本発明で使用される不織布基材の材料としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリオレフィン系繊維、フェノール系繊維等の合成繊維、ガラス繊維、金属繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、活性炭素繊維等の無機繊維、木材パルプ、竹パルプ、麻パルプ、ケナフパルプ、藁パルプ、バガスパルプ、コットンリンターパルプ、木綿、羊毛、絹等の天然繊維、古紙再生パルプ、レーヨン等の再生セルロース繊維やコラーゲン等のタンパク質、アルギン酸、キチン、キトサン、澱粉等の多糖類等を原料とした再生繊維等、あるいは、これらの繊維に親水性や難燃性等の機能を付与した繊維等を単独又は組み合わせて使用することができる。
本発明で使用される不織布基材の内部結合強度は、植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させた加湿濾材の内部結合強度が40〜400mJになる範囲であれば良く、特に制限はないが、45〜395mJであることが好ましく、55〜355mJであることがより好ましく、65〜345mJであることが更に好ましい。不織布基材の内部結合強度が45mJ未満の場合や、395mJより大きい場合、加湿濾材の内部結合強度が所定の範囲内に入らないことがある。
本発明で使用される不織布基材の坪量は、植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させた加湿濾材の坪量が40〜160g/mになる範囲であれば良く、特に制限はないが、28〜145g/mであることが好ましく、32〜140g/mであることがより好ましく、36〜130g/mであることが更に好ましい。坪量が28g/m未満の場合や、145g/mより大きい場合、加湿濾材の坪量が特定の範囲内に入らないことがある。
本発明の加湿フィルターは、本発明の加湿濾材を成形してなる。形状としては、例えば立体形状のものがあり、コルゲート状、プリーツ状などが例示される。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、実施例に限定されるものでない。なお、実施例中の「%」及び「部」は特に断りのない限り、それぞれ「質量%」及び「質量部」を示す。
(植物由来のリグニンスルホン酸塩)
植物由来のリグニンスルホン酸塩:日本製紙株式会社製、商品名:バニレックス(VANILLEX、登録商標)N
(内部結合強度(内結強度))
内部結合強度は、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.18−2:2000に記載の方法に準じて測定した。単位はmJである。数字が大きいほど、内部結合強度が強いことを示す。
(坪量)
坪量は、JIS L 1096 8.3.2a A法(JIS法)に記載の方法に準じて測定した。単位はg/mである。
(実施例1)
植物由来のリグニンスルホン酸塩とアクリル系バインダー(中央理化工業(Chuo Rika Kogyo Corporation)製、商品名:リカボンド(RIKABOND、登録商標)FK−68H)を乾燥質量比1:1の割合で混合し、リグニンスルホン酸塩分散液を得た。次に、内部結合強度が45mJで坪量90g/mのポリエチレンテレフタレート(PET):レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を不織布基材として、植物由来のリグニンスルホン酸塩乾燥含有量が4.0g/mとなるように、該溶液を含浸加工した。含浸後、内部温度150℃の熱風乾燥機中で10分間乾燥させ、加湿濾材を得た。
(実施例2)
不織布基材として、内部結合強度が220mJで坪量94g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例3)
不織布基材として、内部結合強度が388mJで坪量95g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例4)
不織布基材として、内部結合強度が238mJで坪量36g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例5)
不織布基材として、内部結合強度が241mJで坪量145g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例6)
不織布基材として、内部結合強度が250mJで坪量98g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用し、植物由来のリグニンスルホン酸塩の乾燥含有量が1.0g/mとなるように含浸加工した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例7)
不織布基材として、内部結合強度が242mJで坪量82g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用し、植物由来のリグニンスルホン酸塩の乾燥含有量が8.0g/mとなるように含浸加工した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(実施例8)
不織布基材として、内部結合強度が245mJで坪量69g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用し、植物由来のリグニンスルホン酸塩の乾燥含有量が15.0g/mとなるように含浸加工した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例1)
不織布基材として、内部結合強度が234mJで坪量99g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布をそのまま加湿濾材とした。
(比較例2)
不織布基材として、内部結合強度が32mJで坪量44g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例3)
不織布基材として、内部結合強度が36mJで坪量95g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例4)
不織布基材として、内部結合強度が33mJで坪量154g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例5)
不織布基材として、内部結合強度が245mJで坪量28g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例6)
不織布基材として、内部結合強度が244mJで坪量157g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例7)
不織布基材として、内部結合強度が435mJで坪量31g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例8)
不織布基材として、内部結合強度が416mJで坪量97g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
(比較例9)
不織布基材として、内部結合強度が425mJで坪量155g/mのPET:レーヨン=50:50(乾燥質量比)のスパンレース不織布を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、加湿濾材を得た。
実施例1〜8及び比較例1〜9の加湿濾材について、以下に示す方法により評価を行い、評価結果を表1に示した。
(フィルターの長期間使用)
フィルター構造変化の評価は、加湿濾材をプリーツ状加湿フィルターに成形し、加湿空気清浄機で90日運転後のプリーツ状加湿フィルターを目視評価することで実施した。加湿濾材は幅224mm×高さ120mm×奥行き29mm、ピッチ間隔3mmのプリーツ状加湿フィルターに成形した。加湿空気清浄機(コーウェイ(COWAY)社製、商品名:APM−1010DH)にプリーツ状加湿フィルターをセットして運転を行った。運転は送風量5.1m/分の状態で24時間運転を行い、供給水量は1日3Lとした。90日運転後のプリーツ状加湿フィルターを取り出した。
(長期間使用後の評価:フィルター構造変化(構造))
長時間使用後のプリーツ状加湿フィルターに対して、構造の評価を行った。構造の評価は下記4段階で評価を行い、1以下を合格とした。構造の評価は5人で行い、その平均値で表した。
0:フィルター構造に変化がなく、良好。
1:プリーツの折山にヨレが生じているが、実使用上、問題ない。
2:プリーツの折山に強くヨレが生じており、ピッチが潰れかけている。
3:プリーツの折山に強くヨレが生じており、ピッチが潰れており、使用に適さない。
(長期間使用後の評価:スケール発生)
長期間使用後のプリーツ状加湿フィルターに対して、プリーツ状加湿フィルター表面(風受面)のスケール発生具合を下記4段階で評価を行い、1以下を合格とした。スケール発生の評価は10人で行い、その平均値で表した。
0:スケールの発生が全くなく、良好。
1:サイズ2mm未満のスケールが点在しているが、実使用上、問題ない。
2:サイズ2〜5mmのスケールが多数発生している。
3:サイズ5mm以上のスケールが多数発生しており、使用に適さない。
(長期間使用後の評価:臭気)
長期間使用後のプリーツ状加湿フィルターに対して、臭気の評価を行った。臭気の評価は下記6段階で評価を行い、2以下を合格とした。臭気の評価は10人で行い、その平均値で表した。
0:無臭。
1:やっと感知できる臭い。
2:何の臭いかわかる。
3:楽に感知できる。
4:強い臭い。
5:強烈な臭い。
(長期間使用後の評価:濾材の耐変色性(変色))
長期間使用後のプリーツ状加湿フィルターに対して、プリーツ状加湿フィルター表面(風受面)の変色具合を下記4段階で評価を行い、1以下を合格とした。変色の評価は10人で行い、その平均値で表した。
0:汚れが無い。
1:僅かに変色が見られる。
2:変色している。
3:ひどく変色している。
Figure 2016161238
表1の実施例1〜8の結果から、不織布基材に植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させてなり、内部結合強度が40〜400mJであり、坪量が40〜160g/mである本発明の加湿濾材では、長期間使用後の評価においても、フィルター構造に大きな変化がなく、且つ、スケール発生の抑制効果、臭気低減効果及び濾材の耐変色性が向上し、清潔な加湿フィルターを使用し続けられることがわかる。
一方、比較例1の結果から、内部結合強度と坪量が本発明の範囲内であっても、植物由来のリグニンスルホン酸塩を含有させていない加湿濾材では、長期間の使用において、スケール発生及び臭気発生がひどく、濾材の変色も大きく、加湿フィルターが長期間清潔に保てないことがわかる。比較例2〜9の結果から、内部結合強度と坪量が本発明の範囲外の加湿濾材では、植物由来のリグニンスルホン酸塩物が含有されていても、長期間使用後において、フィルター構造に使用上問題があるレベルでの変化が生じる場合があるだけでなく、スケールや臭気発生や濾材の変色も生じ、加湿フィルターが長期間清潔に保てないことがわかる。
本発明の加湿濾材及び加湿フィルターは、加湿機、加湿機能付き空気清浄機(加湿空気清浄機)、エアワッシャー、冷風扇などに利用することができる。

Claims (2)

  1. 不織布基材に抗菌成分を含有させた加湿濾材において、該加湿濾材の内部結合強度が40〜400mJであり、坪量が40〜160g/mであり、抗菌成分が植物由来のリグニンスルホン酸塩であることを特徴とする加湿濾材。
  2. 請求項1記載の加湿濾材を使用して成形されてなる加湿フィルター。
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