JP2016160639A - 辷り出し窓のロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
障子を全閉姿勢で確実にロックできながら辷り出し窓の小型化が図れる辷り出し窓のロック装置を提供する。
【解決手段】
本発明に係る辷り出し窓1は、窓枠3内の障子4の上部が下降するとともに障子4の下部が窓枠3から離れることで障子4が傾斜状に開かれる。辷り出し窓1のロック装置15は、左右方向へスライド移動するスライドラック32と、スライドラック32で揺動駆動されるフック33と、障子4の開閉に連動してスライドラック32を押し動かす押圧部材39と、スライドラック32を押圧部材39側へ付勢するねじりコイルばね54を有する。障子4を全閉姿勢にする際には、押圧部材39がスライドラック32を押すことでスライドラック32がフック33を揺動させて障子4の係止部30を係止させ、障子4を開く際には、押圧部材39がスライドラック32から離れることでフック33が揺動して係止部30から外れる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、辷り出し窓の障子を全閉姿勢でロックするロック装置に関するものである。
オフィスビルなどの建物において、その外壁に、いわゆる辷り出し窓を設置したものがある。その辷り出し窓は、例えば特許文献1に示すように、窓枠の縦枠の上端内側の左右に配置したガイドレールに、障子の上端左右に配置したスライダーを上下移動可能に係合するとともに、前記縦枠および前記障子の上下方向の中間に上下揺動可能な開閉用アームを掛け渡している。
そして、前記障子は、オペレータ(開閉操作装置)での操作に応じて、上部が下方へ移動するとともに下部が建物の外方へ辷り出し移動して傾斜状に開くようになっている。その開いている障子は、自然風の風圧に応じて傾斜角度が変化するようになっている。
また、特許文献1の辷り出し窓では、窓枠の下枠(無目)と障子の下框とを引寄せアームで接続している。その引寄せアームは、無目側アームと障子側アームとをつなげて構成しており、オペレータでの操作に応じて前記引寄せアームが屈曲姿勢になることで、障子が閉じられる。その障子が閉じられたときには、窓枠の下枠に取り付けたスライドフックが左右方向へスライド移動して障子の下框に取り付けたロックピンが係止されて、障子が閉じた状態でロック(保持)されるようになっている。
実開平2008−308930号公報
前記特許文献1の辷り出し窓では、スライドフックが左右方向へスライド移動する分だけ辷り出し窓の左右方向の寸法を大きくする必要があり、それによって辷り出し窓のロック機構の小型化が図れないことになる。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的として提供されたものであり、障子を全閉姿勢で確実にロックできながら小型化が図れる辷り出し窓のロック装置を提供することにある。
本発明は、かかる不都合を解決するために、窓枠3内に障子4を配置していて、障子4の上部が下方へ移動するとともに障子4の下部が窓枠3から離れる方向へ移動することで障子4が傾斜状に開かれる辷り出し窓1において、障子4を全閉姿勢で保持するロック装置15であって、障子4に設けている係止部30と、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びるように取り付けている横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されているスライドラック32と、横ベース31に揺動可能に支持されていてスライドラック32によって揺動駆動されるフック33と、横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されていて障子4の開閉に連動してスライドラック32を押し動かすための押圧部材39と、スライドラック32を押圧部材39側へ付勢する付勢手段54とを有しており、障子4が全閉姿勢になる際に、押圧部材39がスライドラック32を押すことでスライドラック32がフック33を揺動させてフック33によって係止部30を係止させ、障子4が開く際には、押圧部材39がスライドラック32から離れてスライドラック32が付勢手段54によって押圧部材39側へ移動することでフック33が揺動して係止部30から外れることを特徴とする。
ここでの障子4の全閉姿勢には、障子4がわずかに開いている状態も含まれる。横ベース31は、窓枠3の下枠3bに直接取り付けている(固定している)場合や、下枠3bに固定した部材を介して前記下枠3bに取り付けている場合などが該当する。ここでは、フック33に一体に設けた軸でフック33を横ベース31に揺動可能に支持する場合や、横ベース31に設けた軸でフック33を揺動可能に支持する場合などが該当する。付勢手段54には、ねじりコイルばねや板ばねなどが該当する。
詳しくは、係止部30を障子4の左右両側にそれぞれ設けていて、それに対応するようにフック33・33とスライドラック32・32と押圧部材39・39とをそれぞれ設けており、両押圧部材39・39は、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びるラック34・35にそれぞれ取り付けていて、ラック34・35とピニオン36・37とによって互いに逆方向へスライド移動するように構成しており、各ラック34・35は上下に並べて配置していて、一方のピニオン36が一方のラック34に噛合するとともに、他方のピニオン37が他方のラック35に噛合しており、一方のピニオン36と他方のピニオン37とは、横ベース31に回転可能に支持されているとともに互いに噛合している。
ここでは、係止部30の位置に対応してフック33とスライドラック32と押圧部材39との位置を合わせるのみならず、それらの向きなども対応させることも含まれる。二つの押圧部材39・39を直接、障子4の開閉に連動させる場合と、二つのピニオン36・37または二つのスライドラック32・32のうちのいずれかを障子4の開閉に連動させることで押圧部材39・39を障子4の開閉に連動させる場合とが含まれる。
押圧部材39は、辷り出し窓1を開閉操作する開閉操作装置12と連動して左右方向へスライド移動するようになっていて、障子4が閉じられるに従ってスライドラック32に近づくようになっている。ここでの開閉操作装置12には、手動式のハンドルやモータなどでワイヤを巻き取るハンドルボックスや、空気圧モータなどのアクチュエータを用いてワイヤを巻き取るものなどが該当する。
本発明では、フック33を、窓枠3の下枠3bに取り付けている横ベース31に揺動可能に支持しているので、例えばフック33を障子4の開閉に連動して左右方向へスライド移動する部材に配置する場合よりも、当該フック33が左右方向などへがたつく可能性が低くなる。その結果、障子4が全閉姿勢になったときに、係止部30をフック33によって確実に係止して障子4をロックすることができる。そのうえ、フック33をスライド移動する部材をなくせる分だけ部品点数を減らしてロック装置15の小型化を図ることができる。
係止部30、フック33、スライドラック32および押圧部材39を左右両側に設けていてると、障子4をより確実にロックすることができる。そのうえで、各ラック34・35にそれぞれ噛合するピニオン36・37どうしが互いに噛合しているので、一方のピニオン36と他方のピニオン37とを別部材の歯車などで連結する場合よりも部品点数を減らすことができる。それによっても障子4を全閉姿勢で確実にロックできながらロック装置15の小型化が図れるとともに、部品管理や組み立ての手間などを軽減することができる。
押圧部材39が、障子4が閉じられるに従ってスライドラック56に近づくようになっていると、障子4が閉じられる際の押圧部材39とスライドラック56との位置関係を目視で確認できて、障子4の閉じ動作に対するフック54の揺動のタイミングの調節を容易に行うことができる。
本発明に係る辷り出し窓の縦断側面図である。 本発明の辷り出し窓の正面図である。 障子が換気姿勢のときの状態を示す縦断側面図である。 障子が排煙姿勢のときの状態を示す縦断側面図である。 開閉装置の動作を説明するための縦断側面図である。 本発明のロック装置でのロック状態を示す横断平面図である。 ロック解除状態を示す横断平面図である。 図6のA―A線矢視断面図である。 ロック装置のピニオンの正面図である。
本発明に係る辷り出し窓の一実施例を図面に基づいて説明する。その辷り出し窓1は、オフィスビルなどの建物の外壁などに形成した開口に取り付けるようになっている。
前記辷り出し窓1は、図2に示すように、方形状に枠組みした窓枠3内に障子4を配置しており、その障子4は、方形状に枠組みした框6内に板ガラス7を装着している。障子4の上端部の左右には、図1に示す障子ローラ8をそれぞれ配置しており、窓枠3の左右の縦枠3aの上端部の内面側には、上下方向へ延びているスライドレール9をそれぞれ取り付けている。そのスライドレール9には、前記障子ローラ8が上下方向へ移動可能に係合している。
図1に示すように、障子4の框6での左右の縦框6aの上部と窓枠3の左右の縦枠3aでの上下方向の中間とに亘って上下方向へ揺動自在な揺動アーム11をそれぞれ掛け渡している。そして、障子4の上部が、その自重でスライドレール9に沿って下方へ移動するとともに、揺動アーム11によって障子4の下部が窓枠3から離れる方向(建物外方)へ移動することで、障子4が傾斜状に開かれる(図3や図4の状態参照)。
前記建物の内壁などの適所には、図2に示すハンドルボックス(開閉操作装置)12を設けており、そのハンドルボックス12には、ハンドル12aと換気用釦12bと排煙用釦12cとを設けている。そして、ハンドルボックス12のハンドル12aを回すことで障子4が閉じられるように構成している。
その障子4を閉じた状態(図1の状態)でハンドルボックス12の換気用釦12bを押すと、障子4が所定の換気姿勢(図3の姿勢)に開かれる。また、前記障子4を閉じた状態または障子4が前記換気姿勢に開かれている状態で、ハンドルボックス12の排煙用釦12cを押すと、障子4が所定の排煙姿勢(図4の姿勢)まで開かれる。その排煙姿勢での障子4の開度(窓枠3に対する障子4の傾斜角度)は、前記換気姿勢での障子4の開度よりも大きくなっている。障子4は、換気姿勢または排煙姿勢に開いている状態で自然風を受けたときには、その自然風の風圧に応じた開度に揺動する。つまり、障子4は、前記自然風の風圧と当該障子4の自重とのバランスした角度に揺動する。なお、障子4には、開度調節のためのバランサ(錘)を取り付けてもよい。そのバランサは、例えば框6の上框6cの上面に配置することが好ましい。
前記辷り出し窓1の左右には開閉装置13・13をそれぞれ設けている。その各開閉装置13は、図1および図3に示すように、窓枠3の縦枠3aの建物内方側に沿って上下方向へ延びるように取り付けている縦ベース16と、その縦ベース16の上端部に固定していて第1ワイヤ17を掛けている固定滑車18と、障子4の縦框6aの上部から建物内方へ突出するように設けている傾斜規制用ブラケット20とをそれぞれ有している。縦ベース16には、上下方向へ延びている一対のガイドレール14・14を設けている。傾斜規制用ブラケット20の突出先端側(建物内方側)には、開閉用ローラ19を回転自在に配置している。その開閉用ローラ19は合成樹脂などで形成している。
また、前記開閉装置13には、前記縦ベース16のガイドレール14・14にそれぞれ係合する4個のガイドローラ21を有していて縦ベース16に対して昇降移動可能に支持されている開閉用ブラケット22と、縦ベース16のガイドレール14・14にそれぞれ係合する4個のガイドローラ23を有していて縦ベース16に対して昇降移動可能に支持されている押圧用ブラケット24とを有している。
前記ガイドレール14・14は、前記縦ベース16の建物の内外方向(図1では左右方向)に並べて配置している。前記開閉用ブラケット22には動滑車25を配置しており、前記第1ワイヤ17の一端を前記固定滑車18および前記動滑車25を介して縦ベース16の上端に固定している。開閉用ブラケット22は、傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の下端側(下側部分)を受け止め可能になっている。開閉用ブラケット22には、引っ張りバネ26(昇降駆動手段)の一端(上端)を係止していて、その引っ張りバネ26の他端(下端)を前記縦ベース16の下端部に係止しており、引っ張りバネ26によって開閉用ブラケット22が下方へ付勢されている。なお、引っ張りバネ26は、例えば建物の内外方向に複数本並べて配置してもよい。
前記押圧用ブラケット24は、上下2つに分かれており、その上側ブラケット部24aと下側ブラケット部24bとを上下方向へ延びる連結部24cによって連結している。上下の各ブラケット部24a・24bには、前記ガイドローラ23をそれぞれ2個ずつ配置している。押圧用ブラケット24は、その自重によって上側ブラケット部24aが傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の上端側(上側部分)に当接するようになっており、障子4の開閉に伴う傾斜規制用ブラケット20(開閉用ローラ19)の昇降に対応して、その傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19に当接している状態で傾斜規制用ブラケット20と共に昇降可能になっている。
開閉用ブラケット22の下端の建物内方側には当接部27を設けており、その当接部27に臨ませて押圧用ブラケット24の下側ブラケット部24bの上端の建物内方側に、前記当接部27に当接可能な当接部28を設けている。前記当接部27および前記当接部28は合成樹脂などで形成している。
そして、例えば、前記ハンドルボックス12の換気用釦12bが押されたことで障子4が開いているときに、ハンドルボックス12の排煙用釦12cが押されると開閉用ブラケット22が下降する。その際、障子4が自然風の風圧によって閉じ方向側(建物内方側)へ姿勢変更していると(図5の状態)、図5に示すように、開閉用ブラケット22の前記当接部27が傾斜規制用ブラケット20と共に上昇している押圧用ブラケット24の下側ブラケット部24bの前記当接部28に当接して、当該押圧用ブラケット24を押し下げる。
すると、押圧用ブラケット24の上側ブラケット部24aが、傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の上端側に当接して傾斜規制用ブラケット20を強制的に押し下げて障子4を建物外方へ押し、それによって障子4が開かれる。
つまり、例えば火事の際に排煙しようとしても、その際に障子4に自然風が強く当たっていると障子4が閉じ方向へ姿勢変更して、障子4が開閉用ブラケット22の下降に追従して開くことが困難になる。その場合、適正かつ迅速な排煙が行われないことになる。その対策として、前述のように押圧用ブラケット24を強制的に押し下げて、障子4を確実に排煙姿勢に傾斜させるようにしている。なお、押圧用ブラケット24で傾斜規制用ブラケット20をある程度まで押し下げると、その後は、障子4は自重で排煙姿勢まで自然に傾斜する。
また、例えば、障子4が全閉姿勢(図1の姿勢)のときに、その障子4の框6が窓枠3の建物外方側に設けている止水部材29に強く密着して障子4が開き難くなっていても、前述のように押圧用ブラケット24で傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を強制的に押し下げることで、障子4が建物外方へ押されて障子4の框6が窓枠3の止水部材29から離れる。それによって障子4を確実に開くことができる。
前記辷り出し窓1には、障子4を全閉姿勢で保持するロック装置15を有している。そのロック装置15は、障子4を閉じたときにそれぞれ適正な全閉状態まで引き寄せて保持(ロック)する。
前記ロック装置15は、図6および図7に示すように、障子4の下框6bの建物内方側の左右に設けている係止部30・30と、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びていてその下枠3bに取り付けている横ベース31と、その横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されている左右一対のスライドラック32・32と、そのスライドラック32・32によって揺動駆動される左右一対のフック33・33と、横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されていて障子4の開閉に対応して前記スライドラック32・32を押し動かすための左右一対の押圧部材39・39と、各スライドラック32を各押圧部材39側へそれぞれ付勢するねじりコイルばね(付勢手段)54とを有している。
また、前記ロック装置15は、一端部(図6では左側)に一方の押圧部材39を取り付けている第1ラック34と、一端部(図6では右側)に他方の押圧部材39を取り付けている第2ラック35と、各ラック34・35にそれぞれ歯合するピニオン36・37とを有している。各ラック34・35は、それぞれ窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びている。
前記横ベース31には、図8に示すように、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びている上下二段のガイドレール43・44を設けている。それらのガイドレール43・44には、各ラック34・35に設けている複数個のガイドローラ45・46をそれぞれ係合している。第2ラック35が第1ラック34の上側に配置されている。
第1ピニオン36の下部が、図8および図9に示すように、第1ラック34に噛合しており、第2ピニオン37の上部が第2ラック35に噛合している。また、第1ピニオン36の上部と第2ピニオン37の下部とが互いに噛合している。それにより、第1ピニオン36が回転したときには、第2ピニオン37が第1ピニオン36と反対方向に回転して、第2ラック35が第1ラック34とは反対方向へスライド移動する。
前記横ベース31の左右方向の中央には、図6に示すように、前記ピニオン36・37をそれぞれ軸支する支持台38を取り付けている。つまり、前記ピニオン36・37は、支持台38を介して横ベース31に回転可能に支持されている。その支持台38には、前記各第1ワイヤ17・17の他端側を方向転換滑車40・40を介してそれぞれ掛けている左右一対の駆動滑車41・42を取り付けている。その各第1ワイヤ17の他端は左右の押圧部材39・39にそれぞれ固定している。なお、複数の滑車で各方向転換滑車40を構成してもよい。
前記各係止部30は、障子4の下框6bに取り付けている基台30aと、その基台30a上に直立状に設けていて前記フック33に係止される円柱形状のロックピン30bとを有している。各フック33は、先端側(建物外方側)を鉤状に形成しており、それらの鉤状の先端がそれぞれ窓枠3の下枠3b(横ベース31)の左右方向の中央側へ向いている。フック33は、基端側(建物内方側)に設けている揺動軸48で横ベース31に固定している基板49に揺動自在に支持している。
前記各スライドラック32には、フック33の基端側に設けている円柱形状の係合ピン51を係合する凹部32aを建物内方側へ向けて形成しており、その係合によってフック33がスライドラック32のスライド移動に応じて揺動する。また、各スライドラック32には、左右方向へ延びる二つの長孔52・52をそれぞれ設けており、それらの長孔52・52に前記基板49に直立状に設けている円柱形状の二つの支持ピン53・53がそれぞれ係合しており、それによってスライドラック32の左右方向への移動がガイドされる。スライドラック32と基板49との間にはねじりコイルばね54を配置しており、そのねじりコイルばね54によって各スライドラック32を横ベース31の左右方向の中央側、すなわち押圧部材39側へそれぞれ付勢している。
前記各押圧部材39は、前記ラック34・35に取り付けている基台55と、その基台55上に立設している押圧板56とをそれぞれ有している。そして、障子4が全閉姿勢になる際に、押圧部材39の押圧板56がスライドラック32に当接して押すことで、スライドラック32がねじりコイルばね54の付勢力に抗して横ベース31の左右方向の端側に移動する。それに伴ってフック33が図6に示すように障子4に対して垂直になる係止姿勢に揺動する。それによってフック33が係止部30のロックピン30bを係止して、障子4が引き寄せられるとともに全閉姿勢でロックされる(図6の状態)。
また、障子4が前記全閉姿勢から開く際には、押圧部材39がスライドラック32から離れて、スライドラック32がねじりコイルばね54の付勢力によって押圧部材39側へ移動する。すると、フック33が揺動して、図7に示すように傾斜姿勢に傾斜し、そのフック33が前記ロックピン30bから外れる(ロックが解除される)。それによって障子4が開かれる。
一方の押圧部材39(図6では左側)には、その基台55上に前記ハンドルボックス12から繰り出された第2ワイヤ57を掛けている第1引寄せ滑車60および第3引寄せ滑車62を有している。一方の基板49(図6では左側)には、第2引寄せ滑車61を配置しており、前記第2ワイヤ57は引寄せ滑車60・61・62の順に掛け渡されている。第2ワイヤ57の先端は前記横ベース31の端部(図6では左端)に固定している。
次に、本発明の辷り出し窓1の動作を説明する。障子4が図1に示す全閉姿勢のときには、各開閉用ブラケット22は引っ張りばね26によって下方へ引っ張られている一方で、ハンドルボックス12が第2ワイヤ57をロックしている。それによって各開閉用ブラケット22は、障子4が前記全閉姿勢となる所定の高さ位置(図1の位置)で保持されている。
そのとき、左右の各押圧部材39は横ベース31の左右方向の端側に位置していて、その各押圧部材39によって各スライドラック32が横ベース31の左右方向の端側へ押される。それによって各フック33が前記係止姿勢になっていて、全閉姿勢の障子4の係止部30のロックピン30bをそれぞれ係止している。
その状態で、例えばハンドルボックス12の換気用釦12bが押されると、ハンドルボックス12による第2ワイヤ57のロックが解除されて、ハンドルボックス12から第2ワイヤ57が繰り出し可能になる。その際、各引っ張りバネ26の付勢力によって各開閉用ブラケット22が下方向へ引っ張られて、各第1ワイヤ17を介して各押圧部材39が横ベース31(窓枠3の下枠3b)の左右方向の中央側へそれぞれ引っ張られる。
その状態で、ハンドルボックス12から第2ワイヤ57が逐次繰り出されることで、各ラック34・35が横ベース31(下枠3b)の左右方向の中央側へ移動し、その移動に伴って各押圧部材39が各スライドラック32からそれぞれ離れる。すると、各スライドラック32が、各ねじりコイルばね54の付勢力でそれぞれ横ベース31の左右方向の中央側へ移動する。それに伴って各フック33がそれぞれ傾斜姿勢になって、各フック33による障子4の各係止部30のロックピン30bの係止が解除され、障子4を開くことが可能になる。
その際、ハンドルボックス12からの第2ワイヤ57の繰り出し量は、障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を各開閉用ブラケット22が受け止めたときに(換気位置:図3の位置)、その障子4が前記換気姿勢になる高さになるように設定している。その換気姿勢の障子4は、前述のように自然風の風圧に応じた開度に揺動する。
また、例えば障子4が前記全閉姿勢の状態でハンドルボックス12の排煙用釦12cが押されたときにも、前述の換気の場合と同様にハンドルボックス12による第2ワイヤ57のロックが解除される。すると、各スライドラック32がそれぞれ横ベース31の左右方向の中央側へ移動して、各フック33が斜め外向きの傾斜姿勢になって各フック33による障子4の各係止部30のロックピン30bの係止が解除され、障子4を開くことが可能になる。
その際のハンドルボックス12からの第2ワイヤ57の繰り出し量は、障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を各開閉用ブラケット22が受け止めたときに(排煙位置:図4の位置)、その障子4が前記排煙姿勢になる高さになるように設定している。
また、例えばハンドルボックス12の換気用釦12bが押されたのちに排煙用釦12cが押されたときに、その際の障子4が自然風の風圧によって閉じ方向側(建物内方側)へ姿勢変更しても、開閉用ブラケット22が傾斜規制用ブラケット20と共に上昇している押圧用ブラケット24を押し下げ、それによって障子4が強制的に開かれる。
障子4が開いている状態でハンドルボックス12のハンドル12aを回すと、第2ワイヤ57がハンドルボックス12内に巻き取られ、それに伴って各押圧部材39が横ベース31の左右方向の端側へ移動する。その各押圧部材39によって各第1ワイヤ17が引っ張られて、各開閉用ブラケット22が上昇する。
その各開閉用ブラケット22の上昇によって障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19が押し上げられて障子4が閉じられる。その障子4が図1の全閉姿勢になるときには、各押圧部材39が各スライドラック32をそれぞれ横ベース31の左右方向の端側へ押し、それによって各フック33が前記係止姿勢に揺動して各係止部30のロックピン30bをそれぞれ引き寄せた状態で係止する。
このように、フック33を、窓枠3の下枠3bに取り付けている横ベース31に支持しているので、例えばフック33を障子4の開閉に連動して左右方向へスライド移動する部材に配置する場合よりも、当該フック33が左右方向などへがたつく可能性が低くなる。その結果、障子4が全閉姿勢になったときに、係止部30のロックピン30bをフック33によって確実に係止して障子4をロックすることができる。
なお、前記説明では、左右の開閉装置13・13の各第1ワイヤ17・17の他端を駆動滑車41・42を介して左右の押圧部材39・39にそれぞれ固定しているが、例えば右側の開閉装置13の第1ワイヤ17の他端を左側の押圧部材39に固定してもよい。つまり、左側の押圧部材39には、左右の開閉装置13の各第1ワイヤ17・17の他端がそれぞれ固定されることになる。その場合、前記駆動滑車41・42のうちの右側の駆動滑車42を省略することができる。
前記説明では、辷り出し窓1の左右に開閉装置13・13をそれぞれ設けているが、辷り出し窓1の左右のいずれか一方のみに開閉装置13を設けてもよい。また、例えば、開閉用ブラケット22の動滑車25を省略してもよい。その場合、第1ワイヤ17の一端は、前記固定滑車18を介して開閉用ブラケット22に固定することになる。
図2では、第2ワイヤ57を辷り出し窓1の下端側から導出しているが、例えば滑車などを用いて辷り出し窓1の上端側から導出するように構成してもよい。第2引寄せ滑車61および第3引寄せ滑車62を省略してもよい。その場合、第2ワイヤ57の先端は、第1引寄せ滑車60を介して基板49や横ベース31に固定することになる。
辷り出し窓1を左右方向に並べ、ひとつのハンドルボックス12で開閉するように構成してもよい。その場合、例えば各辷り出し窓1の一方の押圧部材39どうしをレバーなどで連結し、いずれかの辷り出し窓1をハンドルボックス12で開閉操作すると、各辷り出し窓1が同時に開閉されることになる。
1 辷り出し窓
3 窓枠
3b 下枠
4 障子
12 ハンドルボックス
30 係止部
30b ロックピン
31 横ベース
32 スライドラック
33 フック
34 第1ラック
35 第2ラック
36 第1ピニオン
37 第2ピニオン
39 押圧部材
54 ねじりコイルばね

Claims (3)

  1. 窓枠(3)内に障子(4)を配置していて、当該障子(4)の上部が下方へ移動するとともに前記障子(4)の下部が前記窓枠(3)から離れる方向へ移動することで前記障子(4)が傾斜状に開かれる辷り出し窓(1)において、前記障子(4)を全閉姿勢で保持するロック装置(15)であって、
    前記障子(4)に設けている係止部(30)と、前記窓枠(3)の下枠(3b)に沿って左右方向へ延びるように取り付けている横ベース(31)に左右方向へスライド移動可能に支持されているスライドラック(32)と、前記横ベース(31)に揺動可能に支持されていて前記スライドラック(32)によって揺動駆動されるフック(33)と、前記横ベース(31)に左右方向へスライド移動可能に支持されていて前記障子(4)の開閉に連動して前記スライドラック(32)を押し動かすための押圧部材(39)と、前記スライドラック(32)を前記押圧部材(39)側へ付勢する付勢手段(54)とを有しており、
    前記障子(4)が前記全閉姿勢になる際に、前記押圧部材(39)が前記スライドラック(32)を押すことで当該スライドラック(32)が前記フック(33)を揺動させて当該フック(33)によって前記係止部(30)を係止させ、前記障子(4)が開く際には、前記押圧部材(39)が前記スライドラック(32)から離れて当該スライドラック(32)が前記付勢手段(54)によって前記押圧部材(39)側へ移動することで前記フック(33)が揺動して前記係止部(30)から外れることを特徴とする辷り出し窓(1)のロック装置(15)。
  2. 前記係止部(30)を前記障子(4)の左右方向の両側にそれぞれ設けていて、それに対応するように前記フック(33)・(33)と前記スライドラック(32)・(32)と前記押圧部材(39)・(39)とをそれぞれ設けており、
    両押圧部材(39)・(39)は、前記窓枠(3)の下枠(3b)に沿って左右方向へ延びるラック(34)・(35)にそれぞれ取り付けていて、前記ラック(34)・(35)とピニオン(36)・(37)とによって互いに逆方向へスライド移動するように構成しており、
    前記各ラック(34)・(35)は上下に並べて配置していて、一方のピニオン(36)が一方のラック(34)に噛合するとともに、他方のピニオン(37)が他方のラック(35)に噛合しており、
    一方のピニオン(36)と他方のピニオン(37)とは、前記横ベース(31)に回転可能に支持されているとともに互いに噛合していることを特徴とする請求項1記載の辷り出し窓(1)のロック装置(15)。
  3. 前記押圧部材(39)は、前記辷り出し窓(1)を開閉操作する開閉操作装置(12)と連動して左右方向へスライド移動するようになっていて、前記障子(4)が閉じられるに従って前記スライドラック(32)に近づくことを特徴とする請求項1または2記載の辷り出し窓(1)のロック装置(15)。
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