JP5563960B2 - 窓開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、換気や排煙を行うために開閉する窓開閉装置に関するものである。
例えば特許文献1に示すように、障子の上端部が窓枠の縦枠に配置したガイドレールに沿って上下方向に移動可能になっているとともに、窓枠の縦枠の上下中間部と障子の縦框の上下中間部とにメインアームを掛け渡し、障子の自重で障子の上端部が下降することに伴ってメインアームが揺動して、障子を建物外部側へ揺動させて換気や排煙を行う窓開閉装置(辷出し窓)がある。
また、特許文献1の窓開閉装置にあっては、障子側アームと無目側アームとを折れ線状に接続した引寄せアームで障子の下框と無目とを連結し、その無目側アームを無目に配置した回動プレートで押して引寄せアームを揺動させることで、障子を開閉操作するようになっている。
特開2008−308930号公報
前記特許文献1の窓開閉装置にあっては、折れ線状に並んだ障子側アームと無目側アームとで、障子の自重で建物外部側へ揺動しようとする障子の開閉を規制するために、各アームの負担が大きく、その分だけ引寄せアームの寿命が短くなる。また、回動プレートは、無目側アームにおける無目側の揺動軸近傍を押すように構成しているために、その分だけ押す力を大きくしなければならないといった問題点があった。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的として提供されたものであり、障子を開閉操作する機構の負担を軽くして長寿命化が図れる窓開閉装置を提供することにある。加えて障子を開閉操作するための力を低減できるようにすることにある。
本発明は、かかる不都合を解決するために、建物外壁に配置した窓枠3内に、障子4を建物の内外方向に揺動可能な状態で支持していて、その障子4は、付勢手段によって建物外部側へ揺動するように付勢されており、交差状に組み付けられていて、その交差位置に設けた支軸13を支点に揺動する一対のアーム15・16と、一方のアーム15の基端部15aを揺動可能に支持する一方の開閉操作部18と、他方のアーム16の基端部16aを揺動可能に支持する他方の開閉操作部17と、両アーム15・16の先端部15b・16bを障子4の框6の下框6bに沿ってスライド移動可能に支持するガイド部材19とを有しており、ガイド部材19は、障子4の下框6bに設けており、両開閉操作部17・18は、窓枠3の下枠3bに沿ってそれぞれスライド移動可能に構成していて、障子4の揺動に応じて両アーム15・16が、基端部15a・16aどうしおよび先端部15b・16bどうしが互いに反対方向へ揺動するように構成しており、一方の開閉操作部18は、操作手段31によって前記スライド移動が規制されるように構成していて、障子4は、前記規制された移動に応じた開度に開くようになっており、障子4が開いている場合に風が建物外部側から障子4に当たったときには、他方の開閉操作部17が移動して障子4が建物内部側へ揺動することを特徴とするものである。ここでの付勢手段としては、障子4の自重やバネなどが該当する。ここでは、後述のロック機構を有さない場合と、そのロック機構を有する場合とが含まれ、またロック機構を有する場合であって、係止部およびフックがそれぞれ一個だけの場合も含まれる。
具体的には、障子4の上端部が、縦枠3aに配置したガイド9に沿って上下方向に移動可能になっており、付勢手段は、障子4の自重と、窓枠3の縦枠3aの上下中間部と障子4の框6の縦框6aの上下中間部とに掛け渡してあってそれらの縦框6aと縦枠3aとに対して揺動可能に構成しているロッド8とからなり、障子4の自重による障子4の上端部の下降に伴ってロッド8が揺動して、障子4を建物外部側へ付勢するようになっている。
また、障子4を全閉姿勢でロックするロック機構を有しており、ロック機構は、障子4の下框6bに配置している一対の係止部38a・39aと、各係止部38a・39aをそれぞれ係止するための一対のフック25・35とを有しており、一方のフック35は、一方の開閉操作部18に揺動自在に支持していて、バネ37の付勢によって障子4の全閉姿勢での一方の係止部38aを係止した状態を保持するように構成しており、他方のフック25は、一方の開閉操作部18と連動してスライド移動する基台27に揺動自在に支持していて、バネ28の付勢によって障子4の全閉姿勢での他方の係止部39aを係止した状態を保持するように構成しており、操作手段31での操作によって一方の開閉操作部18が前記スライド移動したときに、一方のフック35が一方の係止部38aから外れるとともに、一方の開閉操作部18の移動に連動して基台27がスライド移動して、他方のフック25が他方の係止部39aから外れるようになっている。
また、障子4が全閉姿勢にあるときに、各フック25・35が係止部38a・39aから外れる方向にアーム15・16を付勢するバネ58を設けているものとすることができる。
一方の開閉操作部18には、付勢手段としてのワイヤーロープ31を架け渡した滑車32・33を支持しており、そのワイヤーロープ31の滑車32・33への送り出しによって一方の開閉操作部18のスライド移動を規制するようになっているものとすることができる。
また、障子4を建物外部側へ付勢する補助バネ61を設けているものとすることができる。さらに、操作手段31は、複数の位置で一方の開閉操作部18を保持するように構成しているものとすることができる。
本発明の窓開閉装置は、二本のアーム15・16がそれぞれ障子4に接続(支持)されていて、その両アーム15・16で障子4の開閉(開度)を操作するので、例えば特許文献1のような一本のアーム(特許文献1では障子側アーム)のみを障子4に接続して、障子4の開閉を操作する場合に比べて、各アーム15・16に加わる負担が軽減され、これによって窓開閉装置の長寿命化を図ることができる。
そのうえで、障子4が開いている場合に風が建物外部側から障子4に当たったときには、障子4が建物内部側へ揺動するので、例えば突発的な強風が当ったときに、その風圧で障子4が揺動して窓を閉じることができる。これによって前記強風が建物内部の室内に流れ込んで当該室内の書類などが吹き飛んだりするなどを抑制することができる。また風に応じた開度に障子4が揺動することができ、これによって建物内部に流れ込む風を適正な風量に調節することができる。
本発明を障子4の自重による障子4の上端部の下降に伴ってロッド8が揺動して、障子4を建物外部側へ付勢する、いわゆる辷出し窓に適用した場合には、その障子4の下框6bは、図6および図8に示すようにほぼ水平に移動するので、障子4の下框6bに接続されるアーム15・16の捩じれが生じ難く、その分だけアーム15・16の長寿命化を図ることができる。
障子4をロックするロック機構の一方のフック35が一方の開閉操作部18に揺動自在に支持されており、他方のフック25が一方の開閉操作部18と連動する基台27に揺動自在に支持されていると、操作手段31での操作によって一方の開閉操作部18を移動させるだけで、両フック25・35のロック解除を確実に行うことができる。
障子4が全閉姿勢にあるときに、アーム15・16を両フック25・35が係止部38a・39aから外れる方向にアーム15・16を付勢するバネ58を設けていると、操作手段31での操作によって全閉姿勢の障子4を開くときには、両フック25・35が係止部20a・20aから確実に外れる。これによって障子4を確実に開くことができる。
一方の開閉操作部18の滑車32・33にワイヤーロープ31を架け渡すと、その滑車32・33が動滑車として機能し、一方の開閉操作部18にワイヤーロープ31を直接接続した場合よりも軽い力で一方の開閉操作部18を移動させることができる。
前記付勢手段に加えて障子4を建物外部側へ付勢する補助バネ61を設けていると、障子4を建物外部側へ確実に移動させることができる。
操作手段31が複数の位置で一方の開閉操作部18を保持するように構成していると、本発明の窓開閉装置を換気の場合にも排煙の場合にも使うことができる。また、例えば本発明の窓開閉装置を換気のみに使う場合において、風速や気温などに合わせて障子4の開度を変更することができる。
本発明に係る窓開閉装置の横断平面図である。 本発明に係る窓開閉装置の正面図である。 窓開閉装置の要部を示す横断平面図である。 窓開閉装置の要部を示す横断平面図である。 全閉状態の窓開閉装置の縦断側面図である。 換気モードの窓開閉装置の縦断側面図である。 換気モードの窓開閉装置の横断平面図である。 排煙モードの窓開閉装置の縦断側面図である。 排煙モードの窓開閉装置の横断平面図である。 窓開閉装置の他の実施例の縦断側面図である。
本発明に係る窓開閉装置を辷出し窓に適用した実施例を図面に基づいて説明する。辷出し窓は、図2に示すように、窓部2を左右方向に並べた2連1組の連窓として構成しており、例えばビルなどの建物の外壁に形成した開口に取り付けるようになっている。各窓部2は、建物外壁に配置してあって方形状に枠組みした窓枠3内に、障子4を建物の内外方向に揺動可能な状態で支持している。各障子4は、方形状に枠組みした框6の内方に板ガラス7を装着している。
各障子4の框6における図2の左右両端の縦框6a・6aの外側面の上下中間部と、窓枠3における図2の左右両端の縦枠3a・3aの内側面の上下中間部とには図5に示すロッド8をそれぞれ掛け渡している。各ロッド8は、縦框6aおよび縦枠3aに対して揺動自在に支持されている。
図2の左右両端の縦枠3a・3aの内側面の上端部には、図5に示すガイドレール(ガイド)9をそれぞれ配置している。各ガイドレール9は上下方向に延びており、それらのガイドレール9には、各障子4の上端に配置しているガイドローラ10が上下方向に移動可能な状態で嵌合している。各障子4は、当該障子4の自重による障子4の上端部の下降に伴ってロッド8が揺動して、建物外部側へ付勢されるようになっている。このように、障子4の自重とロッド8とによって付勢手段を構成しており、これによって障子4が建物外部側(開く方向)へ揺動する(図6および図8参照)。
図1に示すように、建物内部に配置されて窓枠3の下枠3bに固定された膳板部11には、各障子4の建物外部側への揺動を制御するとともに障子4を全閉姿勢(図1の状態)でロックする左右一対の窓開閉制御部12を配置している。各窓開閉制御部12は、開閉機構およびロック機構をそれぞれ有している。両障子4・4は、後述するように同時に開閉操作されるようになっている。
各開閉機構は、中央で交差する交差状に組み付けられていて、その交差位置に設けた支軸13(図3)を支点に揺動する細長い板状の一対のアーム15・16と、一方のアーム15の建物内部側となる基端部15aを揺動可能に支持している右側(一方)の開閉操作部18と、他方のアーム16の建物内部側となる基端部16aを揺動可能に支持している左側(他方)の開閉操作部17と、両アーム15・16の先端部15b・16bを障子4の框6の下框6bに沿ってスライド移動可能に支持するガイド棒(ガイド部材)19とをそれぞれ有している。
ガイド棒19は、障子4の框6の下框6bの上面に設けられていて下框6bに沿って左右方向に延びている。左右の開閉操作部17・18は、膳板部11の上面に配置しており、後述するように下枠3bに沿ってそれぞれスライド移動可能に構成している。ガイド棒19には、各アーム15・16の建物外部側の先端部15b・16bに取り付けた係合具29(図3および図4)を、左右方向へのスライド移動可能な状態で係合している。そのアーム15・16の先端部15b・16bは、係合具29に対して揺動自在に連結しており、これによって両アーム15・16の先端部15b・16bは、係合具29・29を介して障子4の框6の下框6bに沿ってスライド移動可能に支持される。
各ロック機構は、図3および図4に示すように、各障子4の下框6bの上面にそれぞれ配置している左右一対の係止部材38・39と、膳板部11の上面に配置していて各係止部材38・39をそれぞれ係止するための左右のフック部材21・22とを有している。各係止部材38・39は、下框6bの上面に固定される基部38b・39bと、その基部38b・39b上に配置していてフック部材21・22に係止される円柱形状の係止部38a・39aとからなる。各基部38b・39bの左右には、左右方向に延びる長穴38c・39cをそれぞれ形成しており、下框6bに対する係止部材38・39の左右方向の位置を調節した状態でビス14を長穴38c・39cを介して下框6bに締め込んで、係止部材38・39を下框6bに固定するようになっている。
図1において左側となる開閉操作部17には、図3に示すように、他方のアーム16の基端部16aを揺動可能に軸支する連結軸23と、その連結軸23を配置している板状の基台24とを有している。図1において左側(他方)のフック部材21には、先端側(建物外部側)を左向きの鉤状に形成していて左側(他方)の係止部材39の係止部39aを係止するフック(他方のフック)25と、そのフック25の基端に設けてあって当該フック25を揺動可能に軸支する揺動軸26と、その揺動軸26を支持する基台27と、フック25の基端部と基台27との間で掛け渡しているコイルバネ28とを有している。コイルバネ28は、フック25を建物内部側(反時計方向)に付勢しており、コイルバネ28の付勢によって障子4の全閉姿勢での左側の係止部20aを係止した状態を保持するようになっている(図1参照)。
図1において右側の開閉操作部18には、図4に示すように、一方のアーム15の基端部15aを揺動可能に軸支する連結軸30と、その連結軸30を配置している板状の基台34とを有している。加えて右側の開閉操作部18には、ロック機構の右側(一方)のフック部材22を配置している。また、左右の窓部2のうち、右側の窓部2の基台34には、例えば手動操作装置(不図示)から送り出されるワイヤーロープ(操作手段)31を架け渡している一対の滑車32・33を有している。その一方の滑車32は建物内部側に配置してあり、他方の滑車33は建物外部側に配置している。
図1において右側のフック部材22は、先端側(建物外部側)を右向きの鉤状に形成していて右側(一方)の係止部材38の係止部38aを係止するフック(一方のフック)35と、そのフック35の基端に設けてあって当該フック35を揺動可能に軸支する揺動軸36と、フック35の基端部と右側の開閉操作部18の基台34との間で掛け渡しているコイルバネ37とを有している。揺動軸36は基台34に支持している。コイルバネ37は、フック35を建物内部側(時計方向)に付勢しており、コイルバネ37の付勢によって障子4の全閉姿勢での左側の係止部39aを係止した状態を保持するようになっている(図1参照)。
各窓部2にあっては、図1に示すように、膳板部11に沿って左右方向に延びる左右一対のガイドレール40・41を配置している。各ガイドレール40・41は膳板部11の上面に配置している。左側のガイドレール40には、図3に示すように、左側の開閉操作部17の基台24の下面に配置している三個のガイドローラ42と、左側のフック部材21の基台27の下面に配置している三個のガイドローラ43とが係合しており、これによって左側の開閉操作部17と左側のフック部材21とが、下框6bに沿って左右方向へスライド移動自在になっている。右側のガイドレール41には、図4に示すように、右側の開閉操作部18の基台34の下面に配置している四個のガイドローラ44が係合しており、これによって右側の開閉操作部18が下框6bに沿って左右方向へスライド移動自在になっている。
図1における膳板部11の右端には、定滑車46(図4)を支持する保持台47を固定している。その保持台47は右端部が立ち上がっており、その右端部に前記手動操作装置から送り出されたワイヤーロープ31の保護チューブ48を保持する保持金具49と、ワイヤーロープ31の先端を固定する係止金具50とを取り付けている。保持金具49は建物内部側に配置してあり、係止金具50は建物外部側に配置している。前記手動操作装置から送り出されたワイヤーロープ31は、保護チューブ48、一方の滑車32、保持台47の定滑車46および他方の滑車33を順に介したのちに係止金具50に係止される。このように、右側の開閉操作部18にワイヤーロープ31が架けられていることで、右側の開閉操作部18はワイヤーロープ31の送り出しに応じた量しか左側に移動することができない、すなわち、右側の開閉操作部18は、ワイヤーロープ31によってスライド移動が規制されることになる。また、滑車32・33が動滑車として機能し、右側の開閉操作部18にワイヤーロープ31を直接接続した場合よりも軽い力で右側の開閉操作部18を移動させることができる。
各窓部2において、左側のフック部材21の基台27と、右側の開閉操作部18の基台34とは、ラック・アンド・ピニオン機構を介して連結している。そのラック・アンド・ピニオン機構は、図3および図4に示すように、一端部(図3では左側)を左側のフック部材21の基台27に固定した第1ラック51と、一端部(図4では右側)を右側の開閉操作部18の基台34に固定した第2ラック52と、膳板部11において各窓部2の左右方向の中央位置に軸支していて両ラック51・52に歯合するピニオン53とを有している。両ラック51・52は膳板部11に沿って左右方向に延びており、第1ラック51はピニオン53の建物内部側に歯合し、第2ラック52はピニオン53の建物外部側に歯合している。前記ガイドレール40・41はピニオン53の左右にそれぞれ配置している。
ラック・アンド・ピニオン機構により、左側のフック部材21と右側の開閉操作部18とは互いに接近し、または互いに離れるように連動してスライド移動する。つまり、左側のフック部材21と右側の開閉操作部18とは互いに反対方向へ移動する。ピニオン53の配置位置において、第1ラック51の建物内部側および第2ラック52の建物外部側には、位置規制部材55・55をそれぞれ配置している。それらの位置規制部材55・55によって各ラック51・52がピニオン53から外れることが防がれる。
左側の窓部2の第2ラック52の右端と、右側の窓部2の第2ラック52の左端とは、連結棒56で連結しており(図1参照)、これによって左右の窓部2の開閉操作部18の基台34が連動するようになっている。その結果、ワイヤーロープ31によって右側の窓部2の右側の開閉操作部18の移動を操作するだけで、両障子4・4を同時に開閉操作することができる。
図4に示すように、各窓部2のガイド棒19において、当該ガイド棒19の右端と一方のアーム15側の係合具16との間にはコイルバネ58を配置している。そのコイルバネ58によって、障子4が全閉姿勢(図4の状態)にあるときの一方のアーム15の先端部15bが左側に付勢される。その結果、両フック25・35は、係止部20a・20aから外れる方向に付勢される。
つまり、前記全閉状態の両窓部2・2を開くために前記手動操作装置からワイヤーロープ31を送り出したときには、コイルバネ58の付勢力で両アーム15・16を介して右側の開閉操作部18が左側に移動して、右側の係止部材38の係止部38aからフック35が外れる。また、その右側の開閉操作部18の移動によって、左側のフック部材21がラック・アンド・ピニオン機構を介して右側に移動し、左側の係止部材39の係止部39aからフック25が外れる。それによって両障子4・4のロックが解除され、両障子4・4が開閉揺動可能になる。なお、コイルバネ58の付勢力で両アーム15・16が左側に移動したときには、それに応じて左側の開閉操作部17も左側に移動する。
次に、本発明に係る窓開閉装置の動作について説明する。各窓部2の障子4が、図1および図5に示す全閉姿勢にあるときには、各窓部2の左右のフック部材21・22のフック25・35が障子4の左右の係止部材38・39の係止部38a・39aをそれぞれ係止しており、前記全閉姿勢の両障子4・4がロックされている。
その状態で、前記手動操作装置が操作されてワイヤーロープ31が送り出されると、前述の要領で両障子4・4のロックが解除される。その両障子4・4には前述のように建物外部側(開く方向)へ揺動する力が働いているために、その両障子4・4の作用によってロック解除後の両アーム15・16の先端部15b・16bが建物外部側へ引っ張られ、両アーム15・16は、支軸13を支点に基端部15a・16aどうしおよび先端部15b・16bどうしが接近する方向(各窓部2の中央方向)、すなわち互いに反対方向へ揺動する(図4参照)。
それにより、他方のアーム16の基端部16aに連結された右側の開閉操作部18が左側に移動しようとするが、その右側の開閉操作部18は、前述のようにワイヤーロープ31の送り出しに応じた量しか左側に移動することができない。そのため、障子4は、ワイヤーロープ31の送り出し量分しか揺動(開度)することができない。言い換えるとワイヤーロープ31の送り出し量で各障子4の揺動は決定される。
例えば換気モードのときには、図6および図7に示す障子4の開度になるようにワイヤーロープ31の送り出し量が設定される。例えば排煙モードのときには、図8および図9に示す障子4の開度になるようにワイヤーロープ31の送り出し量が設定される。なお、この実施例では、換気モードの障子4の開度として一つだけ例示しているが(図6)、その換気モードの障子4の開度としては、二つ以上を選択できるようにしてもよい。その場合、各開度の位置で右側の開閉操作部18が保持されるようにワイヤーロープ31の送り出しが設定される。
また、換気モードのときの各障子4に強風が当たったときには、それに伴って各障子4が建物内部側(閉じ方向)へ揺動しようとする。その強風による各障子4の揺動に伴って両アーム15・16の基端部15a・16aが左右方向に離れるように、すなわち互いに反対方向に両アーム15・16が揺動する。すると、両アーム15・16の基端部15a・16aが、左側の開閉操作部17を左側に、右側の開閉操作部18を右側にそれぞれ押すが、右側の開閉操作部18は、コイルバネ58の付勢力で右側への移動が抑えられる。これにより、前記揺動によって右側の開閉操作部18が動いてワイヤーロープ31が緩み、ワイヤーロープ31が滑車32・33・46から外れることが防止される。
一方、左側のフック部材21の基台27は左側の開閉操作部17の右側に位置しているために、当該基台27は左側の開閉操作部17の左側への移動を妨げない。それによって各障子4に強風が当たったときには、左側の開閉操作部17が難なく移動して、各障子4が閉じ方向へ容易に揺動する。障子4は、例えば風速3m/s以上の風で閉じ方向への揺動を開始し、風速10m/s以上で障子4が全閉姿勢になる。風が風速3m/sよりも低くなると、障子4の自重によって図6の開度に復帰する。なお、例えば風速10m/s以上の風で閉じ方向への揺動を開始して、そのまま障子4が全閉姿勢になるようにしてもよい。
排煙モードにする場合には、例えば図8および図9に示す障子4の開度までワイヤーロープ31が送り出される。その排煙モードの開度は、前述の換気モードの開度よりも大きくなるようにワイヤーロープ31の送り出し量が設定されており、各窓部2は大きく開放されて迅速な排煙が行われる。その排煙モードでは、両アーム15・16は、換気モードのときよりも障子4に対して垂直に近い状態になるために、強風が各障子4に当っても、両アーム15・16が突っ張り棒の役目をして、各障子4は建物内部側、すなわち閉じ方向にほとんど揺動しない。
各窓部2の障子4を全閉姿勢に操作する場合には、手動操作装置を操作してワイヤーロープ31を巻き戻す。それに伴って右側の開閉操作部18が右側に移動し、ラック・アンド・ピニオン機構を介して左側のフック部材21が左側に移動する。その左側のフック部材21の左側への移動によって、左側のフック部材21の基台27が左側の開閉操作部17の基台24に当接して、左側の開閉操作部17を左側へ移動させる。それにより、両アーム15・16が、基端部15a・16aどうしおよび先端部15b・16bどうしが離れる方向、すなわち互いに反対方向に揺動し、各障子4が閉じ方向に揺動し、図1および図5に示す全閉姿勢に至る。
その全閉姿勢に至るときには、左右のフック部材21・22のフック25・35の先端が左右の係止部材38.39の係止部38a・39aにそれぞれ当接し、左側のフック部材21のフック25がコイルバネ28の付勢力に抗して揺動して、左側の係止部材39の係止部39aを係止する。また、右側のフック部材22のフック35がコイルバネ37の付勢力に抗して揺動して、右側の係止部材38の係止部38aを係止する。これによって全閉姿勢の両障子4・4がロックされる。
このように、一対のアーム15・16が開閉操作部17・18とガイド部材19とを介して窓枠3と障子4との間を接続するようになっており、その一対のアーム15・16で障子4の開閉(開度)を操作するので、その分だけ障子4の開閉操作のために各アーム15・16に加わる負担が軽減され、窓開閉装置の長寿命化を図ることができる。そのうえで、障子4が開いている場合に風が建物外部側から障子4に当たったときには、障子4が建物内部側へ揺動するので、例えば突発的な強風が当ったときに、その風圧で障子4が揺動して窓を閉じることができる。
障子4の下框6bは、図6および図8に示すようにほぼ水平に移動するので、障子4の下框6bに接続されるアーム15・16の捩じれが生じ難く、その分だけアーム15・16の長寿命化を図ることができる。
前記実施例では、障子4の自重のみに基づいて障子4を建物外部側へ付勢したが、図10に示すように、その障子4の自重による付勢に加えて補助バネ61で障子4を建物外部側へ補助的に付勢してもよい。
具体的には、図2の左右両端の縦枠3a・3aの内側面の上端部には、図10に示すガイドレール62をそれぞれ配置している。各ガイドレール62は上下方向に延びており、それらのガイドレール62には、上下方向に延びている移動部材63が上下方向に移動可能な状態で嵌合している。移動部材63の上端には、逆L字状の補助ロッド64の上端部を揺動自在に連結しており、その補助ロッド64の下端を、ロッド8の上下方向の中央に揺動自在に連結している。移動部材63の下端には、コイルバネなどからなる前記補助バネ61の上端を取り付けており、補助バネ61の下端を縦枠3aの内側面に取り付けている。
補助バネ61は、移動部材63を下向きに引っ張るように付勢しており、それによって補助ロッド64がロッド8の上下方向の中央を下向きに押し、それに伴ってロッド8が図10の下方向に揺動するように付勢される。その結果、障子4は建物外部側へ揺動する方向に補助的に付勢され、障子4がより確実に開かれる。その他の構成は、図1ないし図9に示す実施例と同様であるので説明を省略する。
なお、前記説明では、本発明の窓開閉装置は換気モードと排煙モードとに設定できるようになっているが、換気モードのみ設定できるようにしてもよい。加えて、その場合の換気モードの障子4の開度としては、二つ以上を選択できるようにしてもよい。
3 窓枠
3a 縦枠
4 障子
6 框
6a 縦框
6b 下框
8 ロッド
9 ガイドレール
13 支軸
15 一方のアーム
15a 一方のアームの基端部
15b 一方のアームの先端部
16 他方のアーム
16a 他方のアームの基端部
16b 他方のアームの先端部
17 左側の開閉操作部
18 右側の開閉操作部
19 ガイド棒
38a・39a 係止部
25・35 フック
27 基台
31 ワイヤーロープ
32・33 滑車
58 コイルバネ
61 補助バネ

Claims (7)

  1. 建物外壁に配置した窓枠(3)内に、障子(4)を建物の内外方向に揺動可能な状態で支持していて、その障子(4)は、付勢手段によって建物外部側へ揺動するように付勢されており、
    交差状に組み付けられていて、その交差位置に設けた支軸(13)を支点に揺動する一対のアーム(15・16)と、一方のアーム(15)の基端部(15a)を揺動可能に支持する一方の開閉操作部(18)と、他方のアーム(16)の基端部(16a)を揺動可能に支持する他方の開閉操作部(17)と、両アーム(15・16)の先端部(15b・16b)を障子(4)の框(6)の下框(6b)に沿ってスライド移動可能に支持するガイド部材(19)とを有しており、
    ガイド部材(19)は、障子(4)の下框(6b)に設けており、
    両開閉操作部(17・18)は、窓枠(3)の下枠(3b)に沿ってそれぞれスライド移動可能に構成していて、障子(4)の揺動に応じて両アーム(15・16)が、基端部(15a・16a)どうしおよび先端部(15b・16b)どうしが互いに反対方向へ揺動するように構成しており、
    一方の開閉操作部(18)は、操作手段(31)によって前記スライド移動が規制されるように構成していて、障子(4)は、前記規制された移動に応じた開度に開くようになっており、
    障子(4)が開いている場合に風が建物外部側から障子(4)に当たったときには、他方の開閉操作部(17)が移動して障子(4)が建物内部側へ揺動することを特徴とする窓開閉装置。
  2. 障子(4)の上端部が、縦枠(3a)に配置したガイド(9)に沿って上下方向に移動可能になっており、
    前記付勢手段は、障子(4)の自重と、窓枠(3)の縦枠(3a)の上下中間部と障子(4)の框(6)の縦框(6a)の上下中間部とに掛け渡してあってそれらの縦框(6a)と縦枠(3a)とに対して揺動可能に構成しているロッド(8)とからなり、
    障子(4)の自重による障子(4)の上端部の下降に伴ってロッド(8)が揺動して、障子(4)を建物外部側へ付勢することを特徴とする請求項1記載の窓開閉装置。
  3. 障子(4)を全閉姿勢でロックするロック機構を有しており、
    ロック機構は、障子(4)の下框(6b)に配置している一対の係止部(38a・39a)と、各係止部(38a・39a)をそれぞれ係止するための一対のフック(25・35)とを有しており、
    一方のフック(35)は、一方の開閉操作部(18)に揺動自在に支持していて、バネ(37)の付勢によって前記障子(4)の全閉姿勢での一方の係止部(38a)を係止した状態を保持するように構成しており、
    他方のフック(25)は、一方の開閉操作部(18)と連動してスライド移動する基台(27)に揺動自在に支持していて、バネ(28)の付勢によって前記障子(4)の全閉姿勢での他方の係止部(39a)を係止した状態を保持するように構成しており、
    操作手段(31)での操作によって一方の開閉操作部(18)が前記スライド移動したときに、一方のフック(35)が一方の係止部(38a)から外れるとともに、一方の開閉操作部(18)の移動に連動して基台(27)がスライド移動して、他方のフック(25)が他方の係止部(39a)から外れることを特徴とする請求項2記載の窓開閉装置。
  4. 障子(4)が全閉姿勢にあるときに、各フック(25・35)が係止部(38a・39a)から外れる方向にアーム(15・16)を付勢するバネ(58)を設けていることを特徴とする請求項3記載の窓開閉装置。
  5. 一方の開閉操作部(18)には、前記操作手段としてのワイヤーロープ(31)を架け渡した滑車(32・33)を支持しており、
    そのワイヤーロープ(31)の滑車(32・33)への送り出しによって一方の開閉操作部(18)のスライド移動を規制することを特徴とする請求項4記載の窓開閉装置。
  6. 障子(4)を建物外部側へ付勢する補助バネ(61)を設けていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の窓開閉装置。
  7. 操作手段(31)は、複数の位置で一方の開閉操作部(18)を保持するように
    構成していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の窓開閉装置。
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