JP5081504B2 - 障子引寄せ装置 - Google Patents

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本発明は,外開き窓乃至辷り出し窓の障子の下框を窓枠の下枠に引寄せて障子を引寄せ閉鎖する障子引寄せ装置に関する。
この種の障子引寄せ装置として,本発明者らは,自然換気窓とした外開き窓用のものを提案済であり,これによれば該引寄せ装置は,窓枠又は壁面に配置したオペレーターと,窓枠の縦枠上端に配置した滑車装置と,該滑車装置の動滑車を配置して引寄せ方向に付勢した昇降部材と,該昇降部材に連結して,オペレーターの障子閉鎖操作で上記動滑車の上下動に追従して縦枠を引寄せスライドするように縦枠の見込面に凹陥形成した凹溝に収納して該縦枠に配置した,金属プレートを多数枚重合したバランサーと,該バランサーの裏面に配置したガイドローラー等のスライダーと,該スライダーを案内するように縦枠の上記凹溝のバランサー背面に配置したガイドレールと,縦枠見込面の障子側において該バランサーと障子の縦框間に長手方向両端部を回動自在としてこれらの間に縦枠から下向きに傾斜介設し,バランサーの上下動に従って強制回動する障子開閉用の連結アーム等を備えて形成したものとされ,また障子の施錠は,オペレーターと連結し且つ上記下枠長手方向一方に付勢して下枠に配置したスライド杆と,該スライド杆に固定したスライドフックと,下框に固定したロックピンとの係止によって行うものとしてあり,このとき該障子の引寄せと施錠を行うオペレーターは,ハンドル回転操作によって,上記滑車装置及びスライド杆に連結したワイヤーを巻き取るようにしたものとされる。
特開2007−63899号公報
この場合,該外開き窓は,その障子の傾斜開放を常態とし,障子が受ける風圧抵抗に応じて,例えば風圧が強くなった際に障子を一時的に閉鎖し,強い風圧がなくなった際に再び障子を傾斜開放する如くにその自動の開閉動作を行うようにした自然換気のものとすることが可能であるが,該引寄せ装置は,障子の縦框と窓枠の縦枠間に配置した引寄せ及び開閉制御の機構と,障子の下框と窓枠の下枠間に配置した施錠の機構とを,単一のオペレーターによって操作するものであるため,その部品数が多くなって,構造が複雑化する傾向を招き易く,また金属プレートを多数枚重合したバランサーを使用し且つ該バランサーにスライダーを設置して該スライダーを縦枠に設置したガイドレールによって案内するものとされるから,縦枠,特に連窓方立の見付幅が,一般の連窓方立より数cm程度幅広となり,連窓方立が太いという印象を呈して外観意匠を損なうという可能性が残されている。
更にこの引寄せ装置は,外開き窓には適用できるが,これと開閉形態を異にする,例えば障子を窓枠から前方迫出し状に,自重降下によって開放し,引寄せ上昇によって閉鎖する如くにした,障子を上下動して開閉する開閉形態の辷り出し窓等には,該障子が上下動することによって適用し難いという問題点が残されている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,可及的簡易な構成によって確実に障子を引寄せ閉鎖し得るようにするとともに外開き窓や辷り出し窓の具体的形態に拘らず,これらに広く適用し得るようにした障子引寄せ装置を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,障子の引寄せ閉鎖を,オペレーターによって障子の下框と窓枠の下枠間で完結的になし得る構成として,例えば自然換気窓に用いるに際しては,その風圧抵抗による障子の開閉制御の機構は,これを引寄せの機構と分離して別途に縦枠に配置する形態のものとする一方,障子の引寄せを,下框と下枠間に配置した引寄せアームを強制回動することによって行うようにし,該引寄せアームの強制回動を,オペレーターの障子閉鎖操作によって下枠長手方向に引寄せスライドする下枠配置のスライドプレートに起立突出した押圧突起を引寄せアームに対接して該引寄せアームをスライド方向に押圧することによって行うとともに該スライドプレートに起立突出した,引寄せアームの下を潜り抜ける高さの引寄せ突起が,該引寄せアームの強制回動によってその室外側に廻り込むように位置して,該引寄せアームの下枠近傍裏面に下向きに突設した引寄せブロックに係止して,該引寄せブロック,即ち引寄せアームを室内側に押圧して障子の引寄せ閉鎖を行い,また上記オペレーターによるスライドプレートの引寄せスライドによって蓄積した復帰方向の付勢力によって,オペレーターの障子開放操作によって該スライドプレートが逆方向にスライド復帰し,障子の開放をなし得るようにし,これによって外開き窓乃至辷り出し窓の障子引寄せを可及的に簡易な構成にして確実になし得るようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,外開き窓乃至辷り出し窓の障子の下框を窓枠の下枠に引寄せて障子を引寄せ閉鎖する引寄せ装置であって,窓枠又は壁面に配置したオペレーターと,上記障子の下框と窓枠の下枠間にこれらを連結するように配置し且つ下枠側近傍の裏面に下向きに突設した引寄せブロックを有する引寄せアームと,上記オペレーターの障子閉鎖操作で下枠長手方向に引寄せスライド自在とし且つオペレーターの障子開放操作で該引寄せスライドにより蓄積した復帰付勢力によって逆方向にスライド復帰自在としたスライドプレートと,該スライドプレートの室外側に起立突出して引寄せアーム側面を押圧することにより該引寄せアームを室内側に向けて強制回動する押圧突起と,該スライドプレートの室内側に起立突出して上記強制回動する引寄せアームの下方を潜り抜けて下枠側に移動した上記引寄せブロックの室外側に廻り込んで係止する引寄せ突起とを備えてなることを特徴とする障子引寄せ装置としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,下枠に上記スライドプレートのスライドに連動してスライドするスライドフックを配置し,下框に該スライドフックのロックピンを配置することにより,スライドプレートのスライドによってスライドフックにロックピンを係止し,スライドプレートの復帰によって該係止を解除して,上記オペレーターの操作によって障子の施開錠をなし得るものとするように,これを,上記下枠のスライドプレートと離隔した位置に配置して,該スライドプレートと連動してスライドするスライドフックと,障子引寄せ閉鎖時の下框の対応位置に該スライドフックに係止するロックピンとによって下枠に下框を施開錠自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,下枠にその長手方向一方に付勢したスライド杆を配置して,これにスライドプレート及びスライドフックを固定し,その連動したスライドを行うものとするように,これを,上記下枠にオペレーターと連結し且つ上記下枠長手方向一方に付勢したスライド杆を配置し,該スライド杆に上記スライドプレート及びスライドフックを固定することによって,該スライドプレートとスライドフックを連動してなることを特徴とする請求項2に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スライドプレートの引寄せアームの強制回動を,該引寄せアームを固定して下枠に回動自在に配置した回動プレートを介して行うことによって,引寄せアームの押圧を均一に行うとともに部分的な押圧による引寄せアームの変形を防止し,引寄せアームの回動を安定且つ確実に行うものとするように,これを,上記引寄せアームを,下枠側において下枠に回動自在に配置した回動プレートに固定し,上記スライドプレートの押圧突起による引寄せアーム側面の押圧を該回動プレートの押圧によって行ってなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,引寄せアームを障子側及び下枠側の一対のアーム部材で形成するとともに障子側を長寸とし,下枠側を短寸とし且つ該下枠側のアーム部材に上記引寄せブロックを配置することによって,該引寄せアームが長尺化して下枠側でその回動に大きなスペースを必要とするのを避けて,可及的にコンパクトとして小さなスペースでその回動を行うものとするように,これを,上記引寄せアームを,長寸の障子側アーム部材と短寸の下枠側アーム部材をその自由端側で回動自在に軸支固定した屈曲一対のアーム部材によって形成し且つ上記引寄せブロックを下枠側アーム部材の長手方向中間位置の裏面に配置してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,下枠に緩衝部材を配置して,障子の下框を弾発的に受止めして障子の引寄せ閉鎖を緩衝し,閉鎖時の衝撃音の発生を解消するとともにオペレーターの障子開放操作に際して障子を室外側に押圧して,その開放をスムーズに行うものとするように,これを,上記下枠のスライドプレートと離隔した位置に,先端に下框に対接するローラーを具備して室外側に向けて付勢した屈伸自在の緩衝部材を配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項7に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記オペレーターを,レバーハンドルの起立操作によって障子の閉鎖を,プッシュボタンの押圧操作によって障子の開放をなし得るようにして使い勝手を良好にするとともに可及的簡易な構造にして障子の閉鎖と開放を確実に行うものとするように,これを,上記オペレーターを,長寸のハウジングと,該ハウジングに起倒自在に配置した起倒操作用のレバーハンドルと,該レバーハンドルのハウジングからの起立操作によってハウジング内を上記スライドプレート引寄せ方向にスライド自在に配置するとともに長手方向中間位置の背面に横断方向に向けて凹陥した交差係止溝を有するスライドバーと,ハウジング内に正面側に付勢して回動自在に配置しスライドバーを定位置にロックするように上記スライドバーの交差係止溝に弾発的に嵌合係止する係止ピンを有するトリガーと,ハウジングの正面側に露出配置して押圧操作によって上記トリガーを背面側に押圧回動するプッシュボタンとを備えて形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項8に記載の発明は,同じく上記に加えて,スライドバーの両側にガイドピンを配置し,該ガイドピンをハウジングに形成した長孔によって案内して,スライドバーのスライドを安定且つ確実に行うものとするように,これを,上記スライドバーに両側突出のガイドピンを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって該スライドバーをハウジング内スライド自在としてなることを特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項9に記載の発明は,同じく上記に加えて,レバーハンドルにハウジングに向けたアームを配置するとともに該アームの先端両側にガイドピンを配置し,該ガイドピンをハウジングに形成した長孔によって案内して,ハウジングに対して起立操作したスライドバーをハウジングに転倒するように確実に復帰し得るものとするように,これを,上記レバーハンドルに長手方向中間位置からハウジングに向けて配置し先端に両側突出のガイドピンを有するアームを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって起立操作したレバーハンドルを転倒復帰自在としてなることを特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置としたものである。
請求項10に記載の発明は,上記スライドバーの両側のガイドピンと,アームの先端両側のガイドピンを,ハウジングの同一の長孔によって案内するとともに該長孔に対するガイドピンを,スライドバーにおいてスライドガイド引寄せ方向の前方に,アームにおいてその後方に配置することによって,レバーハンドルの起立操作によってスライドバーの係止を行った後に,該レバーハンドルをハウジングに転倒するように復帰して,該レバーハンドルが起立状態のまま室内側に露出するのを防止し得るように,これを,上記スライドバーに両側突出のガイドピンを配置し,上記レバーハンドルに長手方向中間位置からハウジングに向けてアームを配置するとともに該アームの先端に同じく両側突出のガイドピンを配置する一方,ハウジングの両側面にその長手方向に向けた長孔を配置して,上記スライドバー及びアームのガイドピンを該長孔にスライド自在に嵌挿するとともに長孔に対するスライドバーにおけるガイドピンを上記スライドプレート引寄せ方向の後方に,アームにおけるガイドピンをスライドプレート引寄せ方向前方に配置することにより,上記レバーハンドルの起立操作によってそのアームのガイドピンがスライドバーのガイドピンを押圧して該スライドバーの係止を行うとともに該スライドバーの係止状態でレバーハンドルをハウジングに転倒復帰自在としてなること特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
なお本発明において下枠とは,例えば連窓における端部縦枠及び連窓方立の双方を含む意味に使用するが,連窓の説明において必要に応じて該端部縦枠と連窓方立を区別して使用することがある。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,オペレーターによって障子の下框と窓枠の下枠間で完結的になし得る構成として,例えば自然換気窓に用いるに際しては,その風圧抵抗による障子の制御は,これを該引寄せ閉鎖機能と分離して別途に縦枠に配置する形態のものとする一方,障子の引寄せを下框と下枠間に配置した引寄せアームを強制回動することによって行うようにし,該引寄せアームの強制回動を,オペレーターの障子閉鎖操作によって下枠長手方向に引寄せスライドする下枠配置のスライドプレートに起立突出した押圧突起を引寄せアームに対接して該引寄せアームをスライド方向に押圧することによって行うとともに該スライドプレートに起立突出した,引寄せアームの下を潜り抜ける高さの引寄せ突起が,該引寄せアームの強制回動によってその室外側に廻り込むように位置して,該引寄せアームの下枠近傍裏面に下向きに突設した引寄せブロックに係止して,該引寄せブロック,即ち引寄せアームを室内側に押圧して障子の引寄せ閉鎖を行い,また上記オペレーターによるスライドプレートの引寄せスライドによって蓄積した復帰方向の付勢力によって,オペレーターの障子開放操作によって該スライドプレートが逆方向にスライド復帰し,障子の開放をなし得るようにし,これによって外開き窓乃至辷り出し窓の障子引寄せを可及的に簡易な構成にして確実になし得るようにした障子引寄せ閉鎖装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,下枠に上記スライドプレートのスライドに連動してスライドするスライドフックを配置し,下框に該スライドフックのロックピンを配置することにより,スライドプレートのスライドによってスライドフックにロックピンを係止し,スライドプレートの復帰によって該係止を解除して,上記オペレーターの操作によって障子の施開錠をなし得るものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,下枠にその長手方向一方に付勢したスライド杆を配置して,これにスライドプレート及びスライドフックを固定し,その連動したスライドを行うものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スライドプレートの引寄せアームの強制回動を,該引寄せアームを固定して下枠に回動自在に配置した回動プレートを介して行うことによって,引寄せアームの押圧を均一に行うとともに部分的な押圧による引寄せアームの変形を防止し,引寄せアームの回動を安定且つ確実に行うものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,引寄せアームを障子側及び下枠側の一対のアーム部材で形成するとともに障子側を長寸とし,下枠側を短寸とし且つ該下枠側のアーム部材に上記引寄せブロックを配置することによって,該引寄せアームが長尺化して下枠側でその回動に大きなスペースを必要とするのを避けて,可及的にコンパクトとして小さなスペースでその回動を行うものとすることができる。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,下枠に緩衝部材を配置して,障子の下框を弾発的に受止めして障子の引寄せ閉鎖を緩衝し,閉鎖時の衝撃音の発生を解消するとともにオペレーターの障子開放操作に際して障子を室外側に押圧して,その開放をスムーズに行うものとすることができる。
請求項7に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記オペレーターを,レバーハンドルの起立操作によって障子の閉鎖を,プッシュボタンの押圧操作によって障子の開放をなし得るようにして使い勝手を良好にするとともに可及的簡易な構造にして障子の閉鎖と開放を確実に行うものとすることができる。
請求項8に記載の発明は,同じく上記に加えて,スライドバーの両側にガイドピンを配置し,該ガイドピンをハウジングに形成した長孔によって案内して,スライドバーのスライドを安定且つ確実に行うものとすることができる。
請求項9に記載の発明は,同じく上記に加えて,レバーハンドルにハウジングに向けたアームを配置するとともに該アームの先端両側にガイドピンを配置し,該ガイドピンをハウジングに形成した長孔によって案内して,ハウジングに対して起立操作したスライドバーをハウジングに転倒するように確実に復帰することができる。
請求項10に記載の発明は,上記スライドバーの両側のガイドピンと,アームの先端両側のガイドピンを,ハウジングの同一の長孔によって案内するとともに該長孔に対するガイドピンを,スライドバーにおいてスライドガイド引寄せ方向の前方に,アームにおいてその後方に配置することによって,レバーハンドルの起立操作によってスライドバーの係止を行った後に,該レバーハンドルをハウジングに転倒するように復帰して,該レバーハンドルが起立状態のまま室内側に露出するのを防止することができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Bは,本例にあって,窓枠1から障子2を辷り出し開閉するとともに,例えば無風状態や風速2〜3m/sec程度の微風状態で障子2を辷り出し開放の常態とし,風速4〜5m以上の強風状態で障子2が風圧抵抗を受けることによって該障子2を自動的に閉鎖し,強風が治まり風圧抵抗がなくなると再び辷り出し開放の常態に復帰することによって障子2の受ける風圧抵抗に応じて開閉角度を可変として,自動的に自然換気を行うように形成した自然換気の辷り出し窓であって,該辷り出し窓Bは,その障子引寄せ装置4によって障子2の下框22を窓枠1の下枠,本例にあっては無目12に引寄せて障子2を引寄せ閉鎖し,またこれを開放するようにする一方,該障子引寄せ装置4とは別に配置した障子制動装置3によって上記風圧抵抗に応じた開閉角度の制御を行うものとしてある。本例の該辷り出し窓Bは,例えばアルミサッシの連段窓Aの上段に,上枠11,無目12及び縦枠,即ち端部縦枠13乃至連窓方立14による各矩形の窓枠1にそれぞれ障子2を配置した4連窓として,該連段窓Aの上方高所に一連に配置し,該4連窓Aの辷り出し窓Bによって室内の上方高所においてその換気を行うようにしてあり,このとき該連段窓Aの下段は,中央に嵌殺窓を,その左右に引き違い窓を配置して,これを3連窓としてある。
本例の辷り出し窓Bは,障子制動装置3によって上記風圧抵抗に応じた開閉角度の制御を行うとともに障子2の開閉時の衝撃を緩衝するものとしてあり,該障子制動装置3は,例えば窓枠1の端部縦枠13乃至連窓方立14の上端に対向し,それぞれストッパーによってガイド溝下端を閉塞したガイドレール31と,該ガイドレール31の案内によって上下動して端部縦枠13乃至連窓方立14に対して障子2を昇降するように障子2の縦框23上端に配置したスライダー32,本例にあってはガイドローラーと,窓枠1の端部縦枠13乃至連窓方立14と障子2の縦框23に長手方向両端部を回動自在としてこれらの間に端部縦枠13乃至連窓方立14から上向きに傾斜介設した障子開閉用のメインアーム33を備え,上記障子引寄せ装置4のオペレーター5を障子開放方向に操作することによってスライダー32がガイドレール31に案内されて下方に落下して該障子2が自重降下するとともにメインアーム33が障子2を室外側に押圧して,該障子2がその自重によって室外側に迫出し状に開放する一方,オペレーター5を障子閉鎖方向に操作することによって,上記メインアーム33が障子2を室内側に引寄せるとともにスライダー32がガイドレール31に案内されて上方に復帰して該障子2が自重に抗して上昇復帰して逆動作によって閉鎖するように構成してある。このとき該端部縦枠13乃至連窓方立14には,上下端に制動バネ352を配置して上下に揺動自在とした制動プレート35を添設し且つ該制動プレート35にスライダー354,同じく本例にあってはガイドローラーを固定して,該ガイドローラーを端部縦枠13乃至連窓方立14に固定した中間ガイドレール353によって案内することによって該制動プレート35を左右に揺動することなく上下に垂直に揺動するように配置する一方,該制動プレート35に固定したガイドローラーと上記メインアーム33間にサブアーム34を介設したものとしてある。
障子引寄せ装置4は,窓枠1又は壁面,本例にあっては上記連段窓Aの下段の端部縦枠13に配置したオペレーター5と,上記障子2の下框22と窓枠1の下枠,本例にあっては無目12間にこれらを連結するように配置し且つ無目12側近傍の裏面に下向きに突設した引寄せブロック452を有する引寄せアーム45と,上記オペレーター5の障子閉鎖操作で無目12長手方向に引寄せスライド自在とし且つオペレーター5の障子開放操作で該引寄せスライドにより蓄積した復帰付勢力によって逆方向にスライド復帰自在としたスライドプレート43と,該スライドプレート43の室外側に起立突出して引寄せアーム45側面を押圧することにより該引寄せアーム45を室内側に向けて強制回動する押圧突起431と,該スライドプレート43の室内側に起立突出して上記強制回動する引寄せアーム45の下方を潜り抜けて下枠,即ち無目12側に移動した上記引寄せブロック452の室外側に廻り込んで係止する引寄せ突起432とを備えたものとしてあり,本例の障子引寄せ装置4は,上記無目12のスライドプレート43と離隔した位置に配置して,該スライドプレート43と連動してスライドするスライドフック46と,障子引寄せ閉鎖時の下框22の対応位置に該スライドフック46に係止するロックピン461とによって無目12に下框22を施開錠自在としてあり,このとき本例のスライドプレート43とスライドフック46の連動は,上記無目12にオペレーター5と連結し且つ上記無目長手方向一方に付勢したスライド杆42を配置し,該スライド杆42に上記スライドプレート43及びスライドフック46を固定することによって,これを行ってある。
引寄せアーム45は,障子2の下框22と窓枠1の無目12にそれぞれ端部を回動自在に軸支固定して,これらを連結するように配置してあり,障子2を上記迫出し状に自重降下し,また逆に上昇復帰するようにした本例にあっては,その軸支固定を,特に障子2側において下框22に両側面を軸支することによって上下方向回転自在に配置した上下回動金具221を用いて,該上下回動金具221に対して行うことによって障子の開閉に伴う上下動を吸収するようにしてある。
このとき本例の引寄せアーム45は,これを,長寸の障子側アーム部材453と短寸の下枠側アーム部材,本例にあっては無目側アーム部材451をその自由端側で回動自在に軸支固定した屈曲一対のアーム部材によって形成してあり,また該引寄せアーム45,本例にあって無目側に位置する無目側アーム451は,これを,無目12に回動自在に配置した回動プレート44に固定してある。
即ち障子側アーム部材453と無目側アーム部材451は,例えば前者を後者の2倍程度の長さとして無目側の軸支位置を中心にして無目側アーム部材451を強制回動して,障子側アーム部材453を該無目側アーム部材451に可及的に近接して屈曲して障子2を引寄せ閉鎖するようにして,例えば直線単一のアームを用いるに比して省スペースでその作動を行うものとしてある。
引寄せアーム45,本例にあって無目側アーム部材451は,その裏面に下向きに突出するように固定して上記引寄せブロック452を備えてあり,該引寄せブロック452は,例えば硬質樹脂,アルミ押出材等の合成樹脂乃至金属製にして,本例において平面台形に形成して,後述の上記引寄せ突起432と対接する側面を室内側から室外側に向けた傾斜面とし,該傾斜面に交差する室内外両側面を平行な面としたものとしてある。
該引寄せアーム45,本例にあっては無目側アーム部材451を固定した回動プレート44は,矩形等の適宜の平面形状にして,室内側の端部,本例にあっては,例えば矩形のコーナー部を,例えば固定金具を介して無目に軸支することによって該コーナー部以外の部分を無目から室外側に向けて突出するように配置し,軸支部を回動中心として首振り状の回動を行うようにしてあり,該回動プレート44は,その一辺,即ち引き寄せ方向後方の辺に,例えばネジ等の固定金具によってL字金具を固定して下向き乃至上向きに突出した,上記押圧突起431の受止片441を備える一方,該受止片441を配置した辺の対向辺,即ち引寄せ方向前方の辺に無目側アーム部材451の長手方向端部を重合して,ネジ等の固定金具によって固定してある。
スライドプレート43は,例えば上記回動プレート44より大きな面積を有する,断面L字状にして平面を矩形等の適宜の形状とし,その室内側の垂下部を上記スライド杆42に添設固定することによって室外側に向けて突出して,その引寄せスライドとスライド復帰を行うようにしてあり,このとき該スライドプレート43の引寄せ方向後方の室外側端部近傍には上記押圧突起431を,引寄せ方向前方の室内側端部近傍には上記引寄せ突起432をそれぞれ起立突出して,これら押圧突起431と引寄せ突起432が対角方向に位置するように配置するとともに該押圧突起431は,その高さを上記引寄せアーム45,本例にあっては無目側アーム部材451を固定した回動プレート44の上記受止片441に対接するように,また引寄せ突起432は,該引寄せアーム45を潜り抜けて上記引寄せブロック452の傾斜面を介してその室外側の側面に対接するように,それぞれ起立高さとスライドプレート43における起立位置を定めたものとしてある。このとき上記押圧突起431及び引寄せ突起432は,本例にあってそれぞれ支軸にローラーを軸支したローラー付のピンを用いることによって,その回動プレート44との対接,引寄せブロック452の傾斜面との対接とその室外側側面への対接に際して,該回動プレート44及び引寄せブロック452が回動しながら進行することによる摩擦抵抗を可及的に減少して,その押圧と引寄せをスムーズ且つ安定してなし得るようにしてある。
スライドプレート43と連動するスライドフック46は,例えば引寄せスライド方向に向けて先端を鋭角にして開口した係止孔を備えて,上記スライドプレート43を固定したスライド杆42に,該スライドプレート43から引寄せスライド方向後方に離隔した位置に同様に室内側端部を載置固定して配置してあり,一方ロックピン461は下框22の引寄せアーム45,本例にあっては障子側アーム部材453を軸支した位置の近傍に該軸支部位と並ぶように配置してあり,これによって引寄せアーム45の引寄せスライドによって障子2を引寄せ閉鎖するに際して,スライドフック46が引寄せスライド方向前方に移動しつつ,室内側,即ち無目と直交方向に移動してくるロックピン461を,障子2の引寄せ閉鎖の直前にその係止孔に受け入れることによって,該障子2の施錠を行うようにしてある。
上記スライドプレート43,本例にあっては該スライドプレート43とスライドフック46を固定したスライド杆42は,例えば下枠,即ち無目12に形成した上向き溝に,該スライド杆42を挿通する透孔を配置したクランプ421を介してスライド自在とするとともに後述のオペレーター5に,ワイヤー,チェーン等の引寄せ連結部材41によってその引寄せ方向先端を連結し,オペレーター5の障子閉鎖操作によって該スライド杆42をオペレーター5側に引寄せスライド自在としてある。このとき該オペレーター5によって複数,例えば幅方向に隣接する一対の辷り出し窓を同時に開閉操作するようにした本例の辷り出し窓Bにあっては,該スライド杆42は,該複数の辷り出し窓Bの無目12に一連に連通する長尺のものとして該無目12に配置してある。該スライド杆42には,そのスライドによってクランプ421と衝接しない長手方向中間位置に上記スライドプレート43とスライドフック46を固定するとともにその引寄せ方向後方位置にバネ受クランプ422及びバネ受スリーブ423を配置するとともにこれらの間に付勢バネ424を介設してあり,該付勢バネ424によって,オペレーター5の障子閉鎖操作の引寄せスライドしたスライド杆42に逆方向に復帰する復帰付勢力を蓄積するようにしてある。
一方,47は,無目12のスライドプレート43と離隔した位置に,先端に下框22に対接するローラー472を具備して室外側に向けて付勢した屈伸自在の緩衝部材であり,該緩衝部材47は,例えば中間に図示省略の捩りバネを介設した一対の短寸アーム471をL字状に配置し,ゴム等のローラー472を回転自在に配置して,無目12から室外側に突出するように配置してあり,ローラー472に障子2の下框22が対接してこれを押圧すると上記捩りバネを圧縮して弾発的に下框を室外側に押圧するものとしてある。
このように形成した障子引寄せ装置4によれば,オペレーター5の障子閉鎖操作により,引寄せ連結部材41を介してスライド杆42を引寄せスライドして該スライド杆42に固定したスライドプレート43を引寄せスライドし,その押圧突起431が回動プレート44の受止片441に対接してこれを押圧し,該回動プレート44を回動することによりこれに固定した引寄せアーム45,特にその無目側アーム部材451を強制回動して,該アーム部材451を無目12側に引寄せるとともにその引寄せ突起432が該無目側アーム部材451の下方を潜り抜けて引寄せブロック452の傾斜面に対接してその室外側の側面に廻り込んで係止し,引寄せアーム45による障子2の引寄せ閉鎖を行うものとなり,また上記スライド杆42に固定してスライドプレート43に連動したスライドフック46が下框のロックピン461を受け入れることによって,緩衝部材47によって緩やかに引寄せた障子2の施錠を行うものとなる。またオペレーター5の障子閉鎖操作により,上記引寄せ連結部材41の引寄せを解除すれば,スライド杆42はその復帰付勢力により逆方向にスライド復帰して,上記スライドフック46からロックピン461が外れるとともにスライドプレート43の引寄せ突起432が引寄せブロック452の室外側の側面から外れ,これによって障子2が自重降下を開始し,引寄せアーム45が拡開して,その無目側アーム部材451がスライドプレートの押圧突起431を押して該スライドプレート43を復帰させるように作用して,上記復帰付勢力によるスライド復帰を促進して,障子2を開放することができる。
このとき障子2の開閉操作を行うオペレーター5は,これを,長寸のハウジング51と,該ハウジング51に起倒自在に配置した起倒操作用のレバーハンドル52と,該レバーハンドル52のハウジング51からの起立操作によってハウジング51内を上記スライドプレート43引寄せ方向にスライド自在に配置するとともに長手方向中間位置の背面に横断方向に向けて凹陥した交差係止溝543を有するスライドバー54と,ハウジング51内に正面側に付勢して回動自在に配置しスライドバー54を定位置にロックするように上記スライドバー54の交差係止溝543に弾発的に嵌合係止する係止ピン551を有するトリガー55と,ハウジング51の正面側に露出配置して押圧操作によって上記トリガー55を背面側に押圧回動するプッシュボタン56とを備えて形成してあり,本例にあって該オペレーター5は,上記スライドバー54に両側突出のガイドピン542を配置し,上記レバーハンドル52に長手方向中間位置からハウジング51に向けてアーム53を配置するとともに該アーム53の先端に同じく両側突出のガイドピン531を配置する一方,ハウジング51の両側面にその長手方向に向けた長孔511を配置して,上記スライドバー54及びアーム53のガイドピン542,531を該長孔511にスライド自在に嵌挿するとともに長孔511に対するスライドバー54におけるガイドピン542を上記スライドプレート43引寄せ方向の後方に,アーム53におけるガイドピン531をスライドプレート43引寄せ方向前方に配置することにより,上記レバーハンドル52の起立操作によってそのアーム53のガイドピン531がスライドバー54のガイドピン542を押圧して該スライドバー54の係止を行うとともに該スライドバー54の係止状態でレバーハンドル52をハウジング51に転倒復帰自在としたものとしてある。
即ち本例のオペレーター5は,レバーハンドル52の起立操作,本例にあってはレバーハンドル52を下向きに押し下げる下方への起立操作によってスライドバー54をハウジング51内で引寄せ方向,本例にあっては下方にスライド降下するとともに該スライド降下したスライドバー54をハウジング11,特にそのトリガー55にロックすることによって,該スライドバー54の先端に固定した上記ワイヤー,チェーン等の障子引寄せ装置4におけるスライド杆42との間の引寄せ連結部材41を引寄せて上記障子2の引寄せ閉鎖を行う一方,プッシュボタン56によってトリガー55を押圧することによってスライドバー54のロックを外し,該スライドバー54をフリーとして,上記スライド杆42の復帰付勢力によってスライド上昇させるようにしてあり,このとき上記下方への引下げ操作をすることによって,レバーハンドル52がハウジング51に起立するところ,スライドバー54のロック後に該ロック状態を維持したままレバーハンドル52を転倒,本例にあってはレバーハンドル52を上向きに戻す上方への転倒を手動又は自動,本例にあっては後述のバネ522の付勢力によって自動的に行うようにして,障子2の閉鎖時に起立したレバーハンドル52がオペレーター5から突出したままとなるのを防止したものとしてある。
即ちハウジング51は,本例にあって正面を部分的又は全長に亘って開口した断面矩形乃至コ字状にしてその両側側面にスライドバー54のスライド長さに応じた長孔511を透設し,底面を上記連段窓Aの下段の端部縦枠13の内面に対接してネジ等の固定金具によって固定して,該端部縦枠13に内蔵するように配置してある。
レバーハンドル52は,ハウジング51,例えばその下端に配置したブラケット521の支軸に軸支することによって該ハウジング51に起倒自在に軸支固定するとともに,本例にあって該ハウジング51,例えばその軸支点近傍のブラケット521との間にバネ522を介設し,レバーハンドル52の起立操作によって該レバーハンドル52をハウジング51に対して復帰方向に付勢するようにしてある。
レバーハンドル52の長手方向中間に配置したアーム53は,一端を該中間位置に軸支固定し,他端にガイドピン531を備えたものとし,該ガイドピン531を上記長孔511に嵌挿しその案内によって該アーム53の端部を上下動するようにしてある。
スライドバー54は,例えば中実バー材を用いて,上端面に引寄せ連結部材41の固定用の雌ネジを,長手方向中間の背面に,そのスライド方向に交差する横断方向,本例にあっては横向き水平の交差係止溝543を凹陥形成し且つ下端にハウジング51の中空部に嵌合スライドする嵌合ブロック541を配置するとともに該嵌合ブロック541から両側に突出して上記長孔511に嵌挿しその案内によって該スライドバー54を引寄せスライド,即ち上下動するガイドピン542を配置してあり,このとき本例の交差係止溝543は,例えば1cm程度の太さとしたスライドバー54の強度を確保しつつそのトリガー55によるロックを確実に行うように,該交差係止溝543のスライド方向後端,本例にあっては下部に,背面側に該トリガー55の係止ピン551が弾発的に乗り越えることによって,これを確実に受止めする受止突起544を配置したものとしてあり,該受止突起544は,これをスライドバー54を貫通して背面側に小突出するように該スライドバー54に配置した貫通ピンの突出先端部によって形成したものとしてある。また上記ガイドピン542は,これを嵌合ブロック541の,スライドバー54から外方に外れて正面側に変位した位置に配置してある。
トリガー55は,両側の側板間の上端に,上記スライドバー54の交差係止溝543に係止する係止ピン551を架設して配置するとともに両側の側板間の下端に配置した支軸をハウジング51に形成した軸受に軸支固定する一方,捩りバネ552を用いて,常時正面側に付勢してあり,該捩りバネ552は,例えば下端の支軸にヒンジ部を巻設し,一方の自由端側のフックを,同じく両側の側板間の中間に配置した中間軸に,他方の自由端をハウジング51にそれぞれ係止することによって,上記正面側への付勢を行ったものとしてあり,このとき係止ピン551は,その両端を長手方向に突出して,該突出部位をハウジング51に透設した横向きのガイド孔512に挿入して,該ガイド孔512によってその移動を案内するようにしてある。
プッシュボタン56は,ハウジング51の正面に,特にトリガー55の係止ピン551の配置位置に合せて露出することによって押圧操作可能に配置してあり,本例のプッシュボタン56は,例えば上下にスライドバー54を挿通する挿通凹部を,両側面に軸受を備えて正面を押圧部とするように閉塞したボックス状に形成してあり,このとき本例のプッシュボタン56は,上記両側面の軸受に上記トリガー55の上端に配置した係止ピン551の支軸を軸支し,該支軸を共通として上記ハウジング51のガイド孔512に対して該係止ピン551とともにその配置を行ったものとしてあり,これによって本例にあってはプッシュボタン56を押圧操作すると,該プッシュボタン56がトリガー55の係止ピン551を捩りバネ552の付勢力に抗してハウジング51の背面側にそのガイド孔512に沿って押圧移動して,該トリガー55によるスライドバー54のロックを解除するとともに上記捩りバネ552の付勢力によってプッシュボタン56が復帰するようにしてある。
本例のオペレーター5にあって上記ハウジング51の長孔511には,上記レバーハンドル52のアーム53に配置したガイドピン531とスライドバー54のガイドピン542の双方を嵌挿して,これらを該長孔511の案内によって,レバーハンドル52の起立操作によるスライドバー54のスライド降下とそのロックを,プッシュボタン56の押圧操作によって該ロックの解除を行うところ,該長孔511に対してこれらガイドピンは,スライドバー54のガイドピン542を上記スライドプレート43引寄せ方向前方,即ち下位に,アーム53のガイドピン531を同じく後方,即ち上位に配置するように,これらガイドピンの位置を規制してあり,これによって上記スライドバー54の係止状態でレバーハンドル52の転倒復帰をなし得るようにしてある。即ちレバーハンドル52を起立操作してアーム53を降下すると,その上位のガイドピン531が下位のスライドバー54のガイドピン542を押圧して長孔511に沿ってこれを押し下げるため,スライドバー54が降下して,その交差係止溝543がトリガー55位置において係止ピン551を受け入れて該スライドバー54をロックするところ,該スライドバー54のロックによってアーム53のガイドピン531は長孔長手方向の上方に自由に移動可能となり,該アーム53はハウジング51に対して上下方向に何の拘束も受けないフリーな状態となり,このとき本例にあってレバーハンドル52は,その起立操作によってバネ522を伸張して復帰方向に付勢されているから,該バネ522がレバーハンドル52を転倒させるとともにそのアーム53のガイドピン531が上方に移動する結果,上記自動的なレバーハンドル52のハウジング51への復帰を行うことができ,オペレーター5に起倒自在のレバーハンドル52を使用しながら,これが障子閉鎖操作によってハウジング51から突出した状態となって,外観を損なったり,人の袖口等の衣服に引っ掛かったりする危険を確実に回避することが可能となる。
図中121は,無目の上面を覆うように配置した無目カバー,411は,ワイヤーのときプーリーとし,チェーンのときスプロケットとするように引寄せ連結部材41を端部縦枠13から無目12に方向転換する方向転換具,545は障子開放時にハウジング51に設置した透明カバーを介して外部に表示するようにスライドバー54の正面側に配置した開放表示プレートを示す。
図示した例は以上のとおりとしたが,障子引寄せ装置を,外開き窓や上記例とは異なる形態の辷り出し窓に適用すること,ハウジングの両側面に配置した長孔にスライドバーのガイドピン,レバーハンドルのアームをそれぞれ個別に案内するように,上記スライドバーに両側突出のガイドピンを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって該スライドバーをハウジング内スライド自在とし,また上記レバーハンドルに長手方向中間位置からハウジングに向けて配置し先端に両側突出のガイドピンを有するアームを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって起立操作したレバーハンドルを転倒復帰自在とすること,このときアームをフリーとしてレバーハンドルを転倒復帰する場合には,ハウジング内でアームのガイドピンからスライドバーのガイドピンに向けた押圧突片を配置し,該押圧突片によって上記と同様にスライドバーを押し下げるようにすること等を含めて,本発明の実施に当って,障子,下框,窓枠,下枠,オペレーター,引寄せアーム,引寄せブロック,スライドプレート,押圧突起,引寄せ突起,必要に応じて用いるスライドフック,ロックピン,スライド杆,回動プレート,屈曲一対のアーム部材,緩衝部材,オペレーターのハウジング,レバーハンドル,スライドバー,トリガー,プッシュボタン等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
辷り出し窓の正面図である。 辷り出し窓の側面図である。 辷り出し窓の縦断面図である。 障子制動装置の側面図である。 端部縦枠乃至連窓方立部分の横断面図である。 障子を開放した障子引寄せ装置の平面図である。 障子を閉鎖した障子引寄せ装置の平面図である。 スライドプレートと回動プレートの関係を示す無目の縦断面図である。 引寄せアームとスライドプレートの関係を示す無目の縦断面図である。 無目のオペレーター側端部の縦断面図である。 障子閉鎖操作時のオペレーターを示す端部縦枠の縦断面図である。 図11の拡大縦断面図である。 障子開放状態のオペレーターを示す端部縦枠の拡大縦断面図である。 端部縦枠の拡大横断面図である。 スライドバーの拡大側面図である。 スライドバーの拡大正面図である。
A 連段窓
B 辷り出し窓
1 窓枠
11 上枠
12 無目
121 無目カバー
13 端部縦枠
14 連窓方立
2 障子
21 上框
22 下框
221 上下回動金具
23 縦框
3 障子制動装置
31 ガイドレール
32 スライダー
33 メインアーム
331 軸支金具
34 サブアーム
35 制動プレート
351 係止金具
352 制動バネ
353 中間ガイドレール
354 スライダー
4 障子引寄せ装置
41 引寄せ連結部材
411 方向転換具
42 スライド杆
421 クランプ
422 バネ受クランプ
423 バネ受スリーブ
424 付勢バネ
43 スライドプレート
431 押圧突起
432 引寄せ突起
44 回動プレート
441 受止片
45 引寄せアーム
451 無目側アーム
452 引寄せブロック
453 障子側アーム
46 スライドフック
461 ロックピン
47 緩衝部材
471 短寸アーム
472 ローラー
5 オペレーター
51 ハウジング
511 長孔
512 ガイド孔
52 レバーハンドル
521 ブラケット
522 バネ
53 アーム
531 ガイドピン
54 スライドバー
541 嵌合ブロック
542 ガイドピン
543 交差係止溝
544 受止突起
545 開閉表示プレート
55 トリガー
551 係止ピン
552 捩りバネ
56 プッシュボタン

Claims (10)

  1. 外開き窓乃至辷り出し窓の障子の下框を窓枠の下枠に引寄せて障子を引寄せ閉鎖する引寄せ装置であって,窓枠又は壁面に配置したオペレーターと,上記障子の下框と窓枠の下枠間にこれらを連結するように配置し且つ下枠側近傍の裏面に下向きに突設した引寄せブロックを有する引寄せアームと,上記オペレーターの障子閉鎖操作で下枠長手方向に引寄せスライド自在とし且つオペレーターの障子開放操作で該引寄せスライドにより蓄積した復帰付勢力によって逆方向にスライド復帰自在としたスライドプレートと,該スライドプレートの室外側に起立突出して引寄せアーム側面を押圧することにより該引寄せアームを室内側に向けて強制回動する押圧突起と,該スライドプレートの室内側に起立突出して上記強制回動する引寄せアームの下方を潜り抜けて下枠側に移動した上記引寄せブロックの室外側に廻り込んで係止する引寄せ突起とを備えてなることを特徴とする障子引寄せ装置。
  2. 上記下枠のスライドプレートと離隔した位置に配置して,該スライドプレートと連動してスライドするスライドフックと,障子引寄せ閉鎖時の下框の対応位置に該スライドフックに係止するロックピンとによって下枠に下框を施開錠自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の障子引寄せ装置。
  3. 上記下枠にオペレーターと連結し且つ上記下枠長手方向一方に付勢したスライド杆を配置し,該スライド杆に上記スライドプレート及びスライドフックを固定することによって,該スライドプレートとスライドフックを連動してなることを特徴とする請求項2に記載の障子引寄せ装置。
  4. 上記引寄せアームを,下枠側において下枠に回動自在に配置した回動プレートに固定し,上記スライドプレートの押圧突起による引寄せアーム側面の押圧を該回動プレートの押圧によって行ってなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の障子引寄せ装置。
  5. 上記引寄せアームを,長寸の障子側アーム部材と短寸の下枠側アーム部材をその自由端側で回動自在に軸支固定した屈曲一対のアーム部材によって形成し且つ上記引寄せブロックを下枠側アーム部材の長手方向中間位置の裏面に配置してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の障子引寄せ装置。
  6. 上記下枠のスライドプレートと離隔した位置に,先端に下框に対接するローラーを具備して室外側に向けて付勢した屈伸自在の緩衝部材を配置してなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載の障子引寄せ装置。
  7. 上記オペレーターを,長寸のハウジングと,該ハウジングに起倒自在に配置した起倒操作用のレバーハンドルと,該レバーハンドルのハウジングからの起立操作によってハウジング内を上記スライドプレート引寄せ方向にスライド自在に配置するとともに長手方向中間位置の背面に横断方向に向けて凹陥した交差係止溝を有するスライドバーと,ハウジング内に正面側に付勢して回動自在に配置しスライドバーを定位置にロックするように上記スライドバーの交差係止溝に弾発的に嵌合係止する係止ピンを有するトリガーと,ハウジングの正面側に露出配置して押圧操作によって上記トリガーを背面側に押圧回動するプッシュボタンとを備えて形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の障子引寄せ装置。
  8. 上記スライドバーに両側突出のガイドピンを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって該スライドバーをハウジング内スライド自在としてなることを特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置。
  9. 上記レバーハンドルに長手方向中間位置からハウジングに向けて配置し先端に両側突出のガイドピンを有するアームを配置するとともにそのガイドピンをハウジングの両側面にその長手方向に向けて配置した長孔にスライド自在に嵌挿して該長孔の案内によって起立操作したレバーハンドルを転倒復帰自在としてなることを特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置。
  10. 上記スライドバーに両側突出のガイドピンを配置し,上記レバーハンドルに長手方向中間位置からハウジングに向けてアームを配置するとともに該アームの先端に同じく両側突出のガイドピンを配置する一方,ハウジングの両側面にその長手方向に向けた長孔を配置して,上記スライドバー及びアームのガイドピンを該長孔にスライド自在に嵌挿するとともに長孔に対するスライドバーにおけるガイドピンを上記スライドプレート引寄せ方向の後方に,アームにおけるガイドピンをスライドプレート引寄せ方向前方に配置することにより,上記レバーハンドルの起立操作によってそのアームのガイドピンがスライドバーのガイドピンを押圧して該スライドバーの係止を行うとともに該スライドバーの係止状態でレバーハンドルをハウジングに転倒復帰自在としてなること特徴とする請求項7に記載の障子引寄せ装置。
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