JP6916723B2 - 窓開閉装置 - Google Patents

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Description

本願は、障子の開度を変更可能な窓開閉装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の辷り(滑り)出し窓用の窓開閉装置では、障子の状態を以下の3つの状態のいずれかに切り換える機能を備える。
(a)窓開口が閉じられた開度0の状態
(b)開度が最大開度に固定された排煙状態
(c)風圧に応じて開度略0から略最大開度までの間で変化する換気状態
「開度」とは、辷り出し窓又は突き出し窓等における障子の傾斜角度をいう。開度0(傾斜角度0)の状態では、窓開口は閉じた状態となる。
特開2016−160638号公報
本願は、特許文献1に記載の窓開閉装置と異なる構成にて、上記(a)〜(c)の状態を実現可能な窓開閉装置の一例を開示する。
窓開閉装置は、例えば、少なくとも以下の(A)〜(F)等を備える。
(A)窓開口(2A)を縁取る枠体(2)
(B)窓開口(2A)を閉じる閉位置と窓開口(2A)を開く開位置との間で揺動変位する障子(3)であって、揺動中心軸線(L1)が水平方向に延びて枠体(2)の上端側に位置する障子(3)
(C)障子(3)を開位置側に揺動させる力を発生させる錘部(6)
(D)揺動中心軸線(L1)と直交する揺動中心軸線(L2)を中心に揺動する開閉アーム(7)であって、障子(3)を閉位置側に揺動させる力を当該障子(3)に作用させる第1ポジションと障子(3)を開位置側に揺動させる力を当該障子(3)に作用させる第2ポジションとの間で揺動する開閉アーム(7)
(E)障子(3)と一体的に揺動変位するとともに、開閉アーム(7)が第1ポジション又は第2ポジションに位置する際に当該開閉アーム(7)の先端部(7A)に接触して「揺動させる力」を受ける受圧部(8)
(F)開閉アーム(7)を第1ポジションと第2ポジションとの間の第3ポジションに保持する保持機能を有するとともに、開閉アーム(7)を第1ポジションと第2ポジションとの間で揺動させる操作機構(9)
そして、当該窓開閉装置においては、開閉アーム(7)が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム(7)は、受圧部(8)と非接触状態になることが望ましい。
これにより、当該窓開閉装置では、開閉アーム(7)が第1ポジションに位置したときには窓開口(2A)が閉じられた状態となる。開閉アーム(7)が第2ポジションに位置したときには、障子(3)が予め決められた開度以上の状態、つまり排煙状態となる。
開閉アーム(7)が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム(7)は受圧部(8)と非接触状態になるので、障子(3)に作用する風圧に応じて開度が変化する状態、つまり換気状態となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
実施形態係る窓開閉装置を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用の巻取機構等を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用の換気用ストッパ機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用の換気用ストッパ機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用の換気用ストッパ機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用の換気用ストッパ機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用のロック機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置用のロック機構の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。 実施形態係る窓開閉装置の構造を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。本明細書に記載された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りがある場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
1.窓開閉装置の概要
本実施形態は、本願に係る窓開閉装置の一例であって、建物用の突き出し窓に適用された例である。突き出し窓、つまり窓開閉装置1は、図1に示されるように、枠体2及び障子3等を少なくとも備える。
枠体2は、窓開口2Aを縁取る窓枠である。障子3は、図4に示されるヒンジ部4を介して枠体2に揺動可能に連結されている。当該障子3は、窓開口2Aを閉じる閉位置(図4参照)と窓開口2Aを開く開位置(図16参照)との間で揺動変位する。
ヒンジ部4は、枠体2の上端側に配置され、かつ、障子3の上端側を枠体2に揺動可能に連結する。当該ヒンジ部4の揺動中心軸線L1は、水平方向に延びている(図1参照)。このため、障子3が開位置まで揺動変位したときには、当該障子3の下端は、枠体2より建物の外側に突き出た状態となる。
2.開閉機構
2.1 開閉機構の概要
開閉機構は、障子3を閉位置と開位置との間で揺動変位させるための機構である。当該開閉機構5は、図4及び図5に示されるように、錘部6、開閉アーム7、受圧部8及び操作機構9等を少なくとも備える。
2.2 錘部
錘部6は、当該錘部6に作用する重力を利用して障子3を開位置側に揺動させるモーメントを発生させる。錘部6は、図4に示されるように、ヒンジ部4の揺動中心軸線L1に対して室内側にずれた位置に配置されている。
錘部6の下側はカバー部10により覆われている。カバー部10は、障子3の上端側に固定された金属製の部材である。なお、本実施形態に係るカバー部10は、錘部6を支持するブラケットを兼ねている。
カバー部10は、図3に示されるように、障子3の水平方向略全域に亘って拡がっている。なお、本実施形態に係る錘部6は、当該カバー部10の水平方向一端側に配置された第1錘部6A、及び当該水平方向他端側に配置された第2錘部6Bにて構成されている。以下、断りをした場合を除き、錘部6とは、第1錘部6A及び第2錘部6Bを意味する。
カバー部10は、図4に示されるように、縦壁部10A及び底板部10Bを有し、揺動中心軸線L1と平行な方向と直交する断面が略L字状に構成されている。縦壁部10Aは、障子3から室内側に離間した部位に位置し、かつ、障子3が閉位置にあるときに、揺動中心軸線L1と略平行な鉛直面を構成する。
底板部10Bは、障子3が閉位置にあるときに、揺動中心軸線L1と略平行な水平面を構成する。なお、縦壁部10Aと底板部10Bとは、プレス加工等の塑性加工により一体成形された金属製の一体成形品である。
カバー部10はブラケット10Cを介して障子3に固定されている。ブラケット10Cは、ねじ等の締結具にて障子3及びカバー部10に固定されている。なお、当該ブラケット10Cは、アングル等の形鋼にて構成されている。
2.3 開閉アーム及び受圧部
開閉アーム7は、図3に示されるように、ヒンジ部4の揺動中心軸線L1と直交する揺動中心軸線L2を中心に揺動する部材である。当該開閉アーム7は、第1ポジション(図5参照)と第2ポジション(図6参照)との間で揺動可能である。
第1ポジションは、障子3を閉位置側に揺動させる力を開閉アーム7が当該障子3に作用させることが可能な位置である。第2ポジションは、障子3を開位置側に揺動させる力を開閉アーム7が当該障子3に作用させることが可能な位置である。
受圧部8は、カバー部10に固定されて当該カバー部10を介して障子3に固定された部位であって、当該障子3と一体的に揺動変位する部位である。当該受圧部8は、図5及び図6に示されるように、開閉アーム7が第1ポジション又は第2ポジションに位置する際に、当該開閉アーム7の先端部7Aに接触して上記「揺動させる力」を受ける部位である。
具体的には、受圧部8は、第1受圧部81及び第2受圧部82を少なくとも有して構成されている。第1受圧部81は、図5に示されるように、開閉アーム7が第1ポジションに位置するときに前記先端部7Aと接触する部位である。
第2受圧部82は、図6に示されるように、開閉アーム7が第2ポジションに位置するときに前記先端部7Aと接触する部位である。以下、断りをした場合を除き、受圧部8は、第1受圧部81及び第2受圧部82の総称を意味する。
なお、本実施形態では、受圧部8と接触する前記先端部7Aは、開閉アーム7の先端側に回転可能に装着されたローラで構成されている。当該ローラの回転中心線は、開閉アーム7の揺動中心軸線L2と平行である。以下に記載のローラ7Aは、当該先端部7Aを意味する。
第1受圧部81は、図4に示されるように、開閉アーム7が第1ポジションにあるときに、ローラ7Aの回転中心線に対して平行となる平面にて構成されている。第2受圧部82は、図6に示されるように、少なくとも開閉アーム7が第2ポジションにあるときにローラ7Aと接触する面である。
本実施形態に係る第2受圧部82は、開閉アーム7が第3ポジション(図7参照)から第2ポジションまで揺動変位する際に、ローラ7Aと接触する曲面にて構成されている。第3ポジションは、第1ポジションと第2ポジションとの間の位置である。そして、開閉アーム7が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム7は、受圧部8、つまり第1受圧部81及び第2受圧部82と非接触状態になる。
2.4 操作機構
操作機構9は、開閉アーム7を第1ポジションと第2ポジションとの間で揺動させる機能、及び当該開閉アーム7を第3ポジションに保持する保持機能を発揮可能な機構である。
当該操作機構9は、図7及び図8に示されるように、ダンパー11、第1滑車12、第2滑車13、ワイヤー14、巻取機構15(図8参照)及び換気用ストッパ機構16等を少なくとも有して構成されている。
<ダンパー>
ダンパー11は、図5〜図7に示されるように、開閉アーム7を第2ポジション側に向けて揺動させる弾性力を当該開閉アーム7に作用させる。具体的には、ダンパー11は、筒状のシリンダ11A、シリンダ11Aから出没するロッド11B、及びロッド11Bをシリンダ11Aから押し出すコイルばね(図示せず。)等を有している。
このため、ダンパー11は、当該ダンパー11の長手方向寸法を伸張させるような弾性力を発揮する。そして、ダンパー11の長手方向一端側は、ブラケット17を介して枠体2に回転可能に連結されている。ダンパー11の長手方向他端側は、開閉アーム7のうち揺動中心軸線L2を挟んでローラ7Aと反対側の位置に回転可能に連結されている。
したがって、ダンパー11が伸張すると、開閉アーム7は、第1ポジション側から第2ポジション側に向けて揺動変位する。そして、ダンパー11は、図5〜図7に示されるように、開閉アーム7の位置によらず、常に、カバー部10より上方側に位置する。
<第1滑車、第2滑車及びワイヤー>
ワイヤー14は、少なくとも第1滑車12及び第2滑車13に掛け渡されている。第1滑車12は、図3に示されるように、開閉アーム7の揺動中心軸線L2と一致する回転中心軸線を有する。
第2滑車13は、開閉アーム7の先端部7A側に設けられ、第1滑車12の回転中心軸線と平行な回転中心軸線を有する。なお、本実施形態では、第2滑車13の回転中心軸線とローラ7Aの回転中心軸線とは一致する。
ワイヤー14の一端は、枠体2又は建物等の不動箇所に連結されている。ワイヤー14の他端は、巻取機構15の巻取ドラム(図示せず。)に連結されている。なお、図5等に示される滑車13A〜13Fは、ワイヤー14の配索方向を転向するための滑車である。
<巻取機構>
図8に示される巻取機構15は、ワイヤー14を巻き取る巻取機能、及び巻き取られたワイヤー14を送り出す送出機能を発揮可能な機構である。本実施形態に係る巻取機構15は手動式である。
すなわち、巻取機構15は換気ボタン15A及び操作ハンドル15B等を少なくとも有する。換気ボタン15Aは、障子3を換気モードとするための操作部である。操作ハンドル15Bは、障子3を閉位置側に揺動させるための操作部である。
換気ボタン15Aが操作員により押圧されると、巻取ドラム(図示せず。)の回転を規制するラチェット(図示せず。)が開放されるため、巻取ドラムが回転可能となり、ワイヤー14を送り出し可能な状態となる。
操作ハンドル15Bが操作員により回転操作されると、巻取ドラムがワイヤー14を巻き取り向きに回転するため、ワイヤー14が当該巻取ドラムに巻き取られる。なお、巻取ドラムは、巻取機構15のケーシング内に収納され、ワイヤー14を巻き取るための部材である。ラチェットは、巻取ドラムの回転を規制するための部材である。
<換気用ストッパ機構>
換気用ストッパ機構16は、開閉アーム7を第3ポジション(図7参照)に保持する保持機能を発揮させるための機構である。具体的には、以下の通りである。
すなわち、ワイヤー14が巻取ドラムに巻き取られている状態、つまり、障子3が閉位置にあり、かつ、開閉アーム7が第1ポジションにある状態において、巻取ドラムが回転可能な状態になると、開閉アーム7は、ダンパー11の弾性力により第1ポジションから第2ポジション側に揺動変位する。
そして、換気用ストッパ機構16は、開閉アーム7が第1ポジションから第2ポジション側に揺動変位する際に、開閉アーム7が第3ポジションを越えて第2ポジションまで揺動変位することを規制する。
換気用ストッパ機構16は、図9〜図12に示されるように、当接部材18及び規制機構19等を有して構成されている。当接部材18は、開閉アーム7の揺動中心を中心として当該開閉アーム7と一体的に揺動する部材である。
本実施形態に係る当接部材18は、開閉アーム7のうち開閉アーム7の揺動中心を挟んでローラ7Aと反対側に設けられたピン状の部材である。規制機構19は、当接部材18の変位、つまり開閉アーム7の変位を規制するための機構である。
規制機構19は、揺動部材20、第1リンク22A、第2リンク22B及び楔部材23等を少なくとも有して構成されている。揺動部材20は、軸部20Aを介してベース部材19Aに揺動可能に装着されている。ベース部材19Aは枠体2に直接的又は間接的に固定されている。
揺動部材20は、規制ポジション(図9〜図11参照)と開放ポジション(図12参照)との間で揺動する。揺動部材20には、第1凸部20B及び第2凸部20Cが設けられている。
第1凸部20B及び第2凸部20Cは、当接部材18と接触したときに、当該当接部材18の変位を規制する。第1凸部20Bは、第2凸部20Cより軸部20Aに近接した位置に設けられている。
第1リンク22Aは、一端側が揺動部材20に揺動可能に連結され、かつ、他端側が第2リンク22Bの一端側に揺動可能に連結されている。第1リンク22Aと揺動部材20との連結位置は、軸部20Aより第2凸部20Cに近接した位置である。
第2リンク22Bの他端側はベース部材19Aに揺動可能に連結されている。第1ばね24Aは、揺動部材20を開放ポジション側に揺動させる弾性力を発揮する。第2ばね24Bは、第2リンク22Bを図9に示す位置(以下、規制位置という。)に維持するための弾性力(以下、維持力という。)を発揮する。
ベース部材19Aには、第2リンク22B又は第1リンク22Aと接触可能な壁部19Bが設けられている。壁部19Bは、第2リンク22B又は第1リンク22Aと接触したときに、上記の維持力を受ける。
つまり、壁部19Bと第2リンク22B又は第1リンク22Aとが接触した状態では、第2リンク22Bと第1リンク22Aとの連結箇所P1は、壁部19B側に向けて押し付けられた状態となる。
このため、図9に示す状態では、第1リンク22A及び第2リンク22Bは、当該連結箇所が壁部19Bに向けて凸となる状態、つまり規制位置に維持される。換言すれば、規制位置では、連結箇所P1は、連結箇所P2、P3を結ぶ仮想線より壁部19B側に位置する。
なお、連結箇所P1は、第2リンク22Bと第1リンク22Aとの連結中心である。連結箇所P2は、第1リンク22Aと揺動部材20との連結中心である。連結箇所P3は、第2リンク22Bとベース部材19Aとの連結中心である。
楔部材23は、規制位置にある連結箇所P1を維持力の向きと逆向きに揺動させるための部材である。楔部材23は、離隔位置(図9参照)と進入位置(図11参照)との間で移動する部材である。
離隔位置は、図9に示されるように、連結箇所P1から離隔した位置である。進入位置は、図11に示されるように、楔部材23の先端部である楔部23Aが、壁部19Bと第2リンク22B又は第1リンク22Aとの間に進入した位置である。
楔部材23には、第2のワイヤー25(以下、排煙ワイヤー25という。)が連結されている。排煙ワイヤー25は、楔部材23(楔部23A)を離隔位置側から進入位置側に変位させる張力を当該楔部材23に作用させるためのワイヤーである。
復帰ばね25Aは、楔部材23を進入位置側から離隔位置側に変位させる弾性力を発揮する。なお、排煙ワイヤー25は、図8に示される排煙レバー15Cが操作員に操作されたときに、楔部材23を離隔位置側から進入位置側に変位させる。
復帰ばね25Aは、操作員の操作力が消失したときに、楔部材23を離隔位置に復帰させるとともに、排煙ワイヤー25を引き戻して排煙レバー15Cを元の位置に復帰させる。排煙レバー15Cは、操作部15Dが押圧されたときに、操作可能な状態となる。
なお、本実施形態では、排煙レバー15Cが操作されると、当該操作に連動して換気ボタン15Aが操作された状態となる。つまり、巻取ドラムが回転可能となり、ワイヤー14を送り出し可能な状態となる。
<換気用ストッパ機構の作動>
揺動部材20が規制ポジションにあるときには、当接部材18は、第1凸部20Bと第2凸部20Cとの間で揺動変位可能である(図9及び図10参照)。当接部材18が第1凸部20Bと接触している状態(図9参照)では、開閉アーム7は概ね第1ポジションに位置する。当接部材18が第2凸部20Cと接触している状態(図10参照)では、開閉アーム7は概ね第3ポジションに位置する。
揺動部材20が規制ポジションにあるときに、排煙レバー15Cが操作されると、楔部材23が離隔位置から進入位置に変位する(図11参照)。この状態では、連結箇所P1は、連結箇所P2、P3を結ぶ仮想線上、又は当該仮想線を挟んで壁部19Bと反対側に位置する。
このため、第1ばね24Aの弾性力により、連結箇所P1が上記仮想線を挟んで壁部19Bと反対側まで大きく変位するため、図12に示されるように、揺動部材20が開放ポジションまで揺動変位する。
揺動部材20が開放ポジションにあるときに、開閉アーム7が第1ポジション側に向けて揺動変位すると、これに連動して当接部材18が第1凸部20Bに向けて揺動変位する。このとき、当接部材18が第1凸部20Bに接触すると、揺動部材20は、第1凸部20Bを介して当接部材18から力を受ける。
そして、開閉アーム7が第1ポジションに到達すると、揺動部材20は、当接部材18から力を受けて規制ポジションに復帰する。このとき、連結箇所P1が上記仮想線より壁部19B側の位置に復帰するため、揺動部材20が規制ポジションに維持される。
2.5 ロック機構
図5に示されるロック機構30は、障子3を閉位置に保持するための機構である。当該ロック機構30は、図13に示されるように、被係合部31及び係合部32等を少なくとも有して構成されている。
被係合部31は障子3に固定され、当該障子3と一体的に変位する。係合部32は、枠体2に設けられている。当該係合部32は、係合位置(図13参照)と非係合位置(図14)との間で変位可能な状態で枠体2に装着されている。
係合位置は、図13に示されるように、ピン状の被係合部31が係合部32のU字状の溝部32Aに嵌り込むように引っ掛かることにより、被係合部31と係合部32とが係合状態となる位置である。非係合位置は、図14に示されるように、被係合部31と係合部32と係合状態が解除される位置である。
したがって、被係合部31と係合部32とが係合した状態では、障子3が閉位置に保持される。被係合部31と係合部32との係合状態が解除された状態では、障子3は開位置側に揺動変位可能な状態となる。
本実施形態に係る係合部32は、軸部32Bを中心に揺動変位することにより、係合位置と非係合位置との間で揺動変位する。図7に示される解除ばね32Cは、係合部32を係合位置側から非係合位置側に変位させる弾性力を当該係合部32に作用させる。つまり、解除ばね32Cは、係合状態を解除するための弾性力を係合部32に作用させる。
図13に示されるように、係合部32のうち軸部32Bからずれた位置には、ワイヤー14が掛けられる第3滑車32Dが設けられている。枠体2に固定されたブラケット32Eには、ワイヤー14の配索方向を転向するための滑車32F、32Gが設けられている。
このため、巻取機構15からワイヤー14が送り出されると、解除ばね32Cの弾性力により、係合部32が係合位置側から非係合位置に変位し(図14参照)、係合状態が解除されるため、障子3が揺動可能な状態となる。
ワイヤー14が巻取機構15により巻き取られ、図14の矢印で示される向きの張力Tがワイヤー14に作用すると、係合部32は、係合位置側に揺動変位する。つまり、ワイヤー14は、係合部32を変位させる力を当該係合部32に作用させる。
3.窓開閉装置の作動
3.1 換気モード
係合部32、第1滑車12及び第2滑車13は、図2に示されるように、ワイヤー14の配索方向に沿って、係合部32、第1滑車12、第2滑車13の順に並んでいる。そして、換気ボタン15Aが操作員により押圧されてワイヤー14を送り出し可能な状態となると、解除ばね32Cの弾性力により係合部32が非係合位置に変位する。
係合部32が非係合位置側に変位し始めると、ダンパー11が伸張し始めるので、開閉アーム7が第1ポジションから第3ポジション側に揺動変位する。開閉アーム7が第3ポジションまで変位すると、当接部材18が第2凸部20Cと接触するので(図10参照)、開閉アーム7の変位が停止する。
開閉アーム7が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム7は、第1受圧部81及び第2受圧部82のいずれとも非接触状態になる(図7参照)。このため、障子3は、錘部6に作用する重力によるモーメントにより、閉位置から開位置に揺動変位する(図15参照)。
このとき、障子3は、障子3に作用する風力と上記モーメントとが釣り合うように、閉位置と開位置との間で自由に揺動する状態、つまり換気モードとなる。したがって、換気モードでは、障子3に作用する風力に応じて当該障子3の揺動角度が変化する。
具体的には、風が強くなって上記風力が大きくなると、当該障子3は揺動角度が小さくなるように閉位置側に位置する。風が弱くなって上記風力が小さくなると、当該障子3は揺動角度が大きくなるように開位置側に位置する。
本実施形態では、障子3の最大揺動角は、少なくとも1つのストッパ3A(図7参照)により規制されている。ストッパ3Aは、図7に示されるように、カバー部10の水平方向端部に設けられている。
当該ストッパ3Aが枠体2に接触することにより、障子3が予め決められた揺動角を超えて変位することが規制される。なお、カバー部10には、換気モード時に、カバー部10と開閉アーム7との干渉を回避するための回避口10Dが設けられている。
3.2 排煙モード
排煙レバー15Cが操作員に操作され、楔部材23が離隔位置側から進入位置側に変位すると、揺動部材20が開放ポジション(図12参照)となるので、開閉アーム7が第2ポジション側に変位し始める。
これにより、ローラ7Aが第2受圧部82に接触するとともに、第2受圧部82が開閉アーム7により押圧される。したがって、開閉アーム7が第2ポジション側に揺動変位すると、これに連動して障子3の揺動角度が大きくなる(図16参照)。
そして、ストッパ3Aが枠体2に接触したとき、つまり障子3の揺動角度が最大揺動角となったときに、障子3の揺動が停止するとともに、当該揺動角度が保持される。したがって、排煙モードでは、障子3の揺動角度が最大揺動角に保持される。
3.3 閉塞モード
排煙モード又は換気モードの状態において、ワイヤー14が巻き取られると、開閉アーム7が第1ポジション側に揺動するとともに、係合部32が係合位置側に変位する。
そして、開閉アーム7が第1ポジションに到達すると、開閉アーム7全体がカバー部10より上方側に位置して当該開閉アーム7がカバー部10に覆われた状態になるとともに(図2参照)、係合部32と被係合部31とが係合した状態となる(図13参照)。
4.本実施形態に係る窓開閉装置の特徴
本実施形態に係る窓開閉装置1においては、開閉アーム7が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム7は、受圧部8と非接触状態になる。
これにより、当該窓開閉装置1では、開閉アーム7が第1ポジションに位置したときには窓開口2Aが閉じられた状態となる。開閉アーム7が第2ポジションに位置したときには、障子3が予め決められた開度以上の状態、つまり排煙状態となる。
そして、開閉アーム7が第3ポジションに位置したときには、当該開閉アーム7は受圧部8と非接触状態になるので、障子3に作用する風圧に応じて開度が変化する状態、つまり換気状態となる。
本実施形態に係る窓開閉装置1では、開閉アーム7が第1ポジションに位置する場合においては、当該開閉アーム7の少なくとも一部(本実施形態では、開閉アーム7全体)がカバー部10より上方側に位置する(図2参照)。これにより、窓開閉装置1の意匠性(見栄え)が悪化することが抑制される。
本実施形態に係るダンパー11は、開閉アーム7の位置によらず、常に、カバー部10より上方側に位置する。これにより、窓開閉装置1の意匠性(見栄え)が悪化することが抑制される。
本実施形態に係る窓開閉装置1では、開閉アーム7及び受圧部8等の障子3を揺動させるための機構がカバー部10より上方側に配置されている。これにより、障子3の高さ寸法によらず、同一仕様の開閉アーム7及び受圧部8等を利用することが可能となる。
さらに、障子3の高さ寸法によらず、同一仕様の開閉アーム7及び受圧部8等を利用することが可能となるので、窓開閉装置1の部品点数及び部品の種類を削減することが可能となり得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、2つの障子3を連動させて開閉する窓開閉装置であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、1つ又は3つ以上の障子3を連動させて開閉する窓開閉装置であってもよい。
上述の実施形態では、開閉アーム7が第1ポジションに位置する場合においては、当該開閉アーム7の少なくとも一部(本実施形態では、開閉アーム7全体)がカバー部10より上方側に位置していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、ダンパー11が開閉アーム7の位置によらず、常に、カバー部10より上方側に位置していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る受圧部8は、2つの受圧部8(第1受圧部81及び第2受圧部82)により構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る巻取機構15は手動式であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、巻取機構15は電動式であってもよい。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 窓開閉装置 2… 枠体 2A… 窓開口 3… 障子
5… 開閉機構 6… 錘部 7… 開閉アーム 7A… 先端部(ローラ)
8… 受圧部 9… 操作機構 10… カバー部 11… ダンパー
12… 第1滑車 13… 第2滑車 14… ワイヤー
15… 巻取機構 16… 換気用ストッパ機構 30… ロック機構

Claims (5)

  1. 窓開口を縁取る枠体と、
    前記窓開口を閉じる閉位置と前記窓開口を開く開位置との間で揺動変位する障子であって、揺動中心軸線が水平方向に延びて前記枠体の上端側に位置する障子と、
    前記障子を前記開位置側に揺動させる力を発生させる錘部と、
    前記揺動中心軸線と直交する揺動中心軸線を中心に揺動する開閉アームであって、前記障子を前記閉位置側に揺動させる力を当該障子に作用させる第1ポジションと前記障子を前記開位置側に揺動させる力を当該障子に作用させる第2ポジションとの間で揺動する開閉アームと、
    前記障子と一体的に揺動変位するとともに、前記開閉アームが前記第1ポジション又は前記第2ポジションに位置する際に当該開閉アームの先端部に接触して前記「揺動させる力」を受ける受圧部と、
    前記開閉アームを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間の第3ポジションに保持する保持機能を有するとともに、前記開閉アームを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で揺動させる操作機構とを備え、
    前記開閉アームが前記第3ポジションに位置したときには、当該開閉アームは、前記受圧部と非接触状態になる窓開閉装置。
  2. 前記障子に固定され、前記錘部を下方側から覆うカバー部を備え、
    少なくとも前記開閉アームが前記第3ポジションに位置する場合においては、当該開閉アームの揺動中心は前記先端部より上方側に位置し、
    さらに、前記開閉アームが前記第1ポジションに位置する場合においては、当該開閉アームの少なくとも一部は、前記カバー部より上方側に位置する請求項1に記載の窓開閉装置。
  3. 前記操作機構は、前記開閉アームを前記第2ポジション側に揺動させる弾性力を当該開閉アームに作用させるダンパーを有し、
    前記ダンパーは、前記開閉アームの位置によらず、常に、前記カバー部より上方側に位置する請求項2に記載の窓開閉装置。
  4. 前記受圧部は、
    前記開閉アームが前記第1ポジションに位置するときに前記先端部と接触する第1受圧部、及び
    前記開閉アームが前記第2ポジションに位置するときに前記先端部と接触する第2受圧部を有しており、
    前記第1受圧部、前記第2受圧部及び前記錘部は前記カバー部に固定されている請求項3に記載の窓開閉装置。
  5. 前記障子を前記閉位置に保持するためのロック機構であって、前記障子に設けられた被係合部と係合する係合位置と前記当該係合位置からずれた非係合位置との間で変位可能な係合部を有する前記ロック機構と、
    前記操作機構は、
    前記開閉アームの揺動中心軸線と一致する回転中心軸線を有する第1滑車、
    前記開閉アームの前記先端部側に設けられ、前記第1滑車の回転中心軸線と平行な回転中心軸線を有する第2滑車、
    前記係合部を変位させる力を当該係合部に作用させるとともに、前記第1滑車及び前記第2滑車に掛け渡されたワイヤー、並びに
    前記ワイヤーを巻き取る巻取機能、及び巻き取られた当該ワイヤーを送り出す送出機能を発揮可能な巻取機構を有し、
    前記係合部、前記第1滑車及び前記第2滑車は、前記ワイヤーに沿って、前記係合部、前記第1滑車、前記第2滑車の順に並んでおり、
    さらに、前記ワイヤーが巻き取られると、前記開閉アームが前記第1ポジション側に揺動するとともに、前記係合部が前記係合位置側に変位する請求項4に記載の窓開閉装置。
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