JP2016160545A - レッグウェア - Google Patents

レッグウェア Download PDF

Info

Publication number
JP2016160545A
JP2016160545A JP2015039386A JP2015039386A JP2016160545A JP 2016160545 A JP2016160545 A JP 2016160545A JP 2015039386 A JP2015039386 A JP 2015039386A JP 2015039386 A JP2015039386 A JP 2015039386A JP 2016160545 A JP2016160545 A JP 2016160545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foot
shape holding
shape
main body
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015039386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6448411B2 (ja
Inventor
原 進
Susumu Hara
進 原
直視 浜崎
Naoki Hamazaki
直視 浜崎
厚 友久
Atsushi Tomohisa
厚 友久
知佳 綿谷
Chika Wataya
知佳 綿谷
藤田 恵美
Emi Fujita
恵美 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Corp
Original Assignee
Okamoto Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamoto Corp filed Critical Okamoto Corp
Priority to JP2015039386A priority Critical patent/JP6448411B2/ja
Publication of JP2016160545A publication Critical patent/JP2016160545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6448411B2 publication Critical patent/JP6448411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

【課題】過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、ずれや脱げを抑制する。【解決手段】本発明に係るフットカバー(1)は、踵を覆う踵部(24)を含む、伸縮性を有する本体部(2)と、本体部(2)に設けられ、本体部(2)が装着される足(F)の部位に沿って変形する形状保持部(4)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、足に着用するレッグウェアに関し、より詳細には、歩行などの動作によるずれや脱げを抑制するレッグウェアに関する。
従来、靴下などのレッグウェアは、素足に直接靴を履いた場合の不快感および疲れや冷えを防ぐ目的などで利用されている。レッグウェアは、着用時、歩行などの動作によってずれや脱げが生じ得る。特にフットカバーは、靴を履いたときに靴の中に隠れるように構成されているため、足を覆う部分の面積が小さく、ずれなどが生じやすい。
レッグウェアがずれた場合、レッグウェアの履き心地が低下するため、ずれなどが生じ難いレッグウェアが求められている。
特許文献1および2には、レッグウェアの踵部の内側に、滑り止め部が設けられたレッグウェアが提案されている。特許文献1および2に記載のレッグウェアでは、レッグウェアの生地の収縮力によって滑り止め部を踵に圧着させることにより、レッグウェアのずれなどを防止している。
また、特許文献3には、形状保持性シートを、履口の周縁部などに設けた靴が提案されている。特許文献3に記載の靴では、履口の周縁部などに形状保持性シートを設けることにより、靴の形状保持性を高めている。
特開平9−59804号公報(1997年03月04日公開) 特開平10−292206号公報(1998年11月04日公開) 特開2008−104671号公報(2008年05月08日公開)
しかしながら、特許文献1および2のように、レッグウェアの生地の収縮力によって滑り止め部を踵に圧着させる構成では、足の締め付けによる痛みや不快感が生じるという課題があった。加えて、足は複雑な曲面によって構成されており、例えば踵には踵骨隆起部およびアキレス腱の膨らみやアキレス腱付近の窪みなどの凹凸が存在する。そのため、生地の収縮力によって着圧を加えても、滑値止め部を踵に適切にフィットさせることができないという課題があった。
また、特許文献3のように、履口の周縁部などに変形を防止する形状保持性シートを設ける構成では、履口の変形を防ぐことはできるが、踵の凹凸と履口の周縁部との間に隙間が生じるため、着用時のずれを防止することができないという課題がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、ずれや脱げを抑制可能なレッグウェアを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るレッグウェアは、踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、前記踵部に設けられ、前記本体部が装着される足の部位に沿って変形し、かつ形状を保持する形状保持部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成では、踵部に設けられた形状保持部を足の部位に沿って変形させることにより、複雑な曲面によって構成される足の形状に形状保持部を適切にフィットさせることができるため、形状保持部によって本体部が足に係止される。
したがって、上記の構成によれば、過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、本体部のずれや脱げを抑制可能なレッグウェアを実現することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記形状保持部は、帯状であってもよい。
上記の構成では、形状保持部が帯状であるため、形状保持部を足にフィットさせやすくなる。また、形状保持部によって覆われる肌面積を小さくして、汗などで肌がかぶれることを抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、レッグウェアの履き心地を損なうことなく、形状保持部によって本体部のずれや脱げを抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記形状保持部は、アキレス腱と略直交する方向へ延伸する水平部を含み、前記水平部は、アキレス腱または踵骨上に配置されていてもよい。
レッグウェア(本体部)のずれや脱げの一因として、歩行の際、足首の縦方向への屈折動作により、踵部の生地が縦方向へ引っ張られ、踵部が前方へずれることを挙げられる。
上記の構成によれば、アキレス腱または踵骨上に配置された水平部を足の部位に沿って変形させるよって、前述のような踵部のずれを好適に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記水平部は、アキレス腱から踵骨隆起の方向へ延在する足の隆起部を横切り、該隆起部の両側に位置する足の窪みに至ってもよい。
上記の構成では、アキレス腱から踵骨隆起の方向へ延在する隆起部と、該隆起部の両側に位置する窪みとによって形成される足の凹凸に沿って水平部を変形させることにより、形状保持部を該凹凸にフィットさせることができる。
したがって、上記の構成によれば、形状保持部によって本体部が足の隆起部に係止されるため、形状保持部によってレッグウェアのずれや脱げを効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記踵部の内側に設けられた前記形状保持部を覆う被覆部をさらに備え、前記踵部と前記被覆部との間に前記形状保持部が位置するように、前記踵部、前記形状保持部および前記被覆部がこの順で積層されていてもよい。
上記の構成によれば、被覆部によって、形状保持部を踵部の内側に容易かつ確実に取り付けることができる。
また、上記の構成によれば、形状保持部が足に直接接触しないため、レッグウェアの履き心地を向上させることができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記被覆部のうち前記形状保持部に接する面とは反対側の面である接触面が前記足に接触しており、前記接触面の摩擦係数は、前記本体部の生地の摩擦係数よりも大きくてもよい。
上記の構成では、被覆部の接触面の摩擦係数が本体部の生地の摩擦係数よりも大きいため、被覆部の接触面を滑り止め部として機能させることができる。
したがって、上記の構成によれば、形状保持部によって被覆部の接触面を足にフィットさせて、本体部のずれや脱げをより効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記形状保持部は、足底側に開口した略コの字型であってもよい。
上記の構成では、形状保持部が足底側に開口した略コの字型であるため、アキレス腱に沿って両側から該アキレス腱を挟み込むように、形状保持部を足にフィットさせることができる。
したがって、上記の構成によれば、形状保持部によって本体部がアキレス腱部分に好適に係止されるため、形状保持部によって本体部のずれや脱げをさらに効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアは、フットカバーであってもよい。
フットカバーは、靴を履いたときに靴の中に隠れるように構成されているため、足を覆う部分の面積が小さく、ずれなどが生じやすい。
上記の構成によれば、形状保持部によって本体部が足に固定されるため、過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、ずれや脱げを抑制可能なフットカバーを実現することができる。
本発明によれば、過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、ずれや脱げを抑制可能なレッグウェアを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る右足用のフットカバーの外観構成を示す斜視図である。 図1に示される滑り止め部および形状保持部を示す平面図である。 足のアキレス腱およびアキレス腱付近の窪みの位置を説明するための模式図である。 図2に示されるA−A’断面図である。 (a)〜(c)は、実施の形態に係る形状保持部の変形例を示す模式図である。 (a)は、本発明の実施例であるフットカバーに設けられた滑り止め部および形状保持部を示す模式図であり、(b)は、比較例であるフットカバーに設けられた滑り止め部の形状を示す模式図である。 実施例の試験方法を示す模式図である。 (a)〜(c)は、実施例の試験結果を示すグラフである。説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の一形態について、図1〜図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施の形態では、本発明に係るレッグウェアをフットカバーに適用した場合を例にして説明する。
ただし、本発明は、足甲および足首を露出させるフットカバーに限られず、足甲および足首を覆うように構成された各種のレッグウェアにも適用することが可能である。
〔フットカバー1の構成〕
図1は、本実施の形態に係る右足用のフットカバー1の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、フットカバー(レッグウェア)1は、本体部2、滑り止め部(被覆部)3、形状保持部4を備えている。
(本体部2)
本体部2は、足裏を覆う足底部21、爪先を覆う爪先部22、足Fの両側を覆う側辺部23、踵を覆う踵部24、および履口2aに配されたアンカー部25で形成されている。
履口2aは、本体部2に足Fを出し入れするための開口部であり、本体部2の足底部21に対して上下反対側に設けられている。この履口2aは、足甲および足首が露出するように大きく開口されている。これにより、靴を履いたときに本体部2全体が靴の中に隠れるように構成されている。
本体部2は、伸縮性の高い生地で形成されており、通気性、吸湿性の良好なものが好ましい。例えば、綿、麻、毛、絹、などの天然繊維、またはレーヨン、ナイロン、アクリル、ポリエステルなどの化学繊維、などが好ましい。
なお、本実施の形態では、本体部2は編み機によって編成しているが、織り機によって織成した生地を縫着することにより、本体部2を形成することも可能である。
(滑り止め部3)
滑り止め部3は、本体部2の生地よりも伸縮性が低く、かつ本体部2の生地よりも摩擦係数が大きい素材からなる帯状の部材である。滑り止め部3は、踵部24の内側24aの、踝(外果、内果)よりも下側で、かつ後ろ側の領域において、形状保持部4を覆うように、足底部21側に開口した略コの字型に設けられている。
滑り止め部3は、接触面31を踵に接触させることにより、本体部2のずれや脱げを抑制する。
滑り止め部3の素材は、本体部2の生地よりも伸縮性が低く、かつ本体部2の生地よりも摩擦係数が大きいものであれば特に限定されない。例えば、肌との摩擦抵抗が比較的大きな樹脂(天然ゴムなどの天然樹脂、シリコンゴム、ウレタンゴムなどの合成樹脂)のほか、様々な素材を用いることができる。
この滑り止め部3は、例えば、基材に樹脂などを塗布してシート状に形成したものを、本体部2の踵部24の内側24aに貼り付けることにより構成することができる。このように、滑り止め部3をシート状に形成することにより、三次元曲面である踵部24の内側24aに、滑り止め部3を容易に貼り付けることができる。
また、滑り止め部3の基材は、熱融着性を有する生地であることが好ましい。熱融着性を有する生地を基材とすることにより、加熱融解して流動性を付与し、さらに冷却して硬化接着することで、後述するように、本体部2の踵部24と滑り止め部3との間に形状保持部4が位置するように積層し、固定することができる。
一方、滑り止め部3の基材が熱融着性を有さない生地である場合、ホットメルト接着剤、反応系接着剤、溶液系接着剤、または水分散系接着剤を基材に塗布し、本体部2の踵部24に貼り付けることが好ましい。これにより、本体部2の踵部24と滑り止め部3との間に形状保持部4が位置するように積層し、固定することができる。
なお、滑り止め部3の基材は、一定の伸縮性を有する生地であることが好ましい。一定の伸縮性のある生地を基材とすることで、形状保持部4が踵に沿って変形することを阻害しないため、形状保持部4を踵に適切にフィットさせることができる。
また、滑り止め部3の基材は、表面に微細な凹凸のある生地であることが好ましい。例えば、編成生地、織成生地などのように編目や織目の微細な凹凸がある場合、樹脂などを薄く塗布することにより、容易に樹脂などの表面に微細な凹凸を形成することができる。これにより、踵に接触する滑り止め部3の接触面31の摩擦係数を高めることができる。
一方、滑り止め部3として基材が表面に微細な凹凸のない生地を用いる場合、基材に塗布する樹脂などの表面に微細な凹凸を形成することが好ましい。これにより、滑り止め部3の接触面31の摩擦係数を高めることができる。
(形状保持部4)
形状保持部4は、任意の形状に変形する形状保持性を有する帯状のシート部材である。形状保持部4は、足Fの踵に沿って変形することにより、本体部2を踵に係止することで、本体部2のずれや脱げを抑制する。なお、任意の形状に変形する形状保持性とは、力を加えて曲げることで自由に形状を変えることができ、変形後はその形状を保持し続け、曲げ戻りが少ない性質をいう。したがって、形状保持部4は、手で力を加えて曲げ、足Fの踵に沿って変形させると、曲げ戻りがほとんど生じず、足Fの踵に沿った形状を保持し続けることができる。
形状保持部4が帯状であることにより、形状保持部4を踵にフィットさせやすくなると共に、形状保持部4によって覆われる肌面積を小さくして、汗などで肌がかぶれることを抑制することができる。そのため、フットカバー1の履き心地を損なうことなく、形状保持部4によって本体部2のずれや脱げを抑制することができる。
また、形状保持部4の幅は、2mm以上20mm以下であることが好ましい。2mmより幅が狭い場合は、形状保持能力が弱くなり、踵へのフィット力が弱くなる。一方、20mmより幅が広い場合は、形状保持部4を足Fの踵に沿った形状に変形させ難くなり、踵と形状保持部4との間に隙間が生じるため、歩行による関節の動きや皮膚の伸縮によって、形状保持部4が足Fに追随し難くなる。形状保持部4の幅が2mm以上20mm以下であれば、足Fの踵に沿った形状に変形可能で、歩行時にも足Fの動きに追随でき、より好適にずれや脱げを抑制することができる。
ただし、形状保持部4の幅は、2mm以上20mm以下に限定されるものではなく、足Fの踵に沿って変形することにより、本体部2を踵に係止可能な幅であればよい。
また、形状保持部4の帯状とは、直線状に限定されず、曲線状であってもよい。
形状保持部4の素材は、形状保持性を有するものであれば特に限定されず、形状保持性を有する公知の金属やプラスチックなど、様々な素材を用いることができる。ただし、オレフィン類やアルケンをモノマーとして合成されるポリマーであるポリオレフィンを一軸方向に分子配列を行ったシートを、分子配列方向が直交するように積層し熱融着した積層シートは、優れた形状保持性(曲げ戻り角度0°以上4°以下)、繰り返し変形させても破断せず形状保持力を維持できる繰り返し形状保持性、剛性および強度を有しており、かつ金属に比べて軽量であるため、形状保持部4の素材として特に好ましい。
図2は、図1に示される滑り止め部3および形状保持部4を示す平面図である。図2に示すように、形状保持部4は、踵部24の内側24aに、足底側に開口した略コの字型をなすように設けられている。
具体的には、形状保持部4は、足Fのアキレス腱Aと略直交する向きに延伸する水平部41と、該水平部41の両端から足底部21側へ向かって延伸する垂直部42とを含んでいる。このように形状保持部4を略コの字型に設けることにより、形状保持部4によって、本体部2を足Fの踵に好適に係止することが可能となる。
図3は、足Fのアキレス腱Aおよびアキレス腱A付近の窪みD1・D2の位置を説明するための模式図である。図3に示すように、足Fの踵には、アキレス腱Aから踵骨隆起Bの方向へ延在する隆起部Cと、隆起部Cの右側の窪みD1と、隆起部Cの左側の窪みD2から形成される凹凸が存在する。そのため、隆起部Cの右側の窪みD1から隆起部Cを通り、隆起部Cの左側の窪みD2に至るように水平方向に水平部41を配置し、隆起部Cの右側の窪みD1と左側の窪みD2とにそれぞれ垂直方向に沿うように垂直部42を配置して、足底部21側に開口した略コの字型の形状保持部4を踵の凹凸に沿うように変形させることにより、2つの垂直部42によって隆起部C(アキレス腱A)を両側から挟み込むように、形状保持部4を踵にフィットさせることができる。
したがって、形状保持部4によって本体部2を踵に好適に係止することができるため、本体部2のずれや脱げを効果的に抑制することができる。
図4は、図2に示されるA−A’断面図である。図4に示すように、本体部2の踵部24と滑り止め部3との間に形状保持部4が位置するように、本体部2の踵部24、形状保持部4および滑り止め部3がこの順で積層された状態で、形状保持部4が踵部24に設けられている。
このように、本体部2の踵部24と滑り止め部3との間に形状保持部4が位置するように積層することにより、滑り止め部3によって、形状保持部4を本体部2の内側に容易かつ確実に取り付けることができる。また、形状保持部4が踵に直接接触しないため、フットカバー1の履き心地を向上させることができる。
なお、本体部2のずれや脱げの一因として、歩行の際、足首の縦方向への屈折動作により、踵部の生地が縦方向へ引っ張られ、踵部が前方へずれることを挙げられる。そのため、形状保持部4は、本体部2の踵部24に設けられていることが好ましい。これにより、前述のような踵部24のずれを好適に抑制することができる。
ただし、形状保持部4を設ける位置は、本体部2の踵部24だけに限られず、爪先部22、側辺部23などに形状保持部4をさらに設けてもよい。
また、形状保持部4が踵を押圧する力(圧着力)は、アンカー部25が足Fを押圧する力(圧着力)以下であることが好ましい。フットカバー1では、形状保持部4が足Fを押圧する力が、アンカー部25が足Fを押圧する力以下であった場合であっても、形状保持部4によって本体部2を踵に係止される。そのため、過剰な着圧による足Fの締め付けを伴わずに、本体部2のずれや脱げを抑制することができる。
〔フットカバー1の効果〕
以上のように、本発明に係るフットカバー1は、踵を覆う踵部24を含む、伸縮性を有する本体部2と、本体部2に設けられ、本体部2が装着される足Fの部位に沿って変形する形状保持部4とを備えている。
フットカバー1では、本体部2に設けられた形状保持部4を足Fの部位に沿って変形させることにより、複雑な曲面によって構成される足Fに形状保持部4を適切にフィットさせることが可能であるため、形状保持部4によって本体部2が足Fに係止される。
したがって、本実施の形態によれば、過剰な着圧による足の締め付けを伴わずに、本体部のずれや脱げを抑制可能なフットカバー1を実現することができる。
〔変形例1〕
図5の(a)〜(c)は、本実施の形態に係る形状保持部4の変形例を示す模式図である。形状保持部4の形状は、足Fの部位に沿って変形することにより本体部2を足に係止可能であれば特に限定されない。
図5の(a)および(b)に示すように、形状保持部4は、アキレス腱Aから踵骨隆起Bの方向へ延在する隆起部Cの右側の窪みD1から隆起部Cを通り、隆起部Cの左側の窪みD2に至るように水平方向に延伸する水平部41のみから構成された直線型であってもよい。
例えば、隆起部Cと、該隆起部Cの両側に位置する窪みD1・D2とによって形成される足Fの凹凸に沿って直線型の形状保持部4を変形させることにより、直線型の形状保持部4を該凹凸にフィットさせることができる。したがって、直線型の形状保持部4によって本体部2が隆起部Cに係止されるため、本体部2のずれや脱げを抑制することができる。
なお、滑り止め部3の形状についても、形状保持部4を覆うことが可能であれば特に限定されない。図5(a)に示すように、滑り止め部3は、形状保持部4と同様に、直線型であってもよく、図5(b)に示すように、T字型であってもよい。
このように、滑り止め部3の形状は、形状保持部4の形状に合わせる必要はなく、レッグウェアの種類、求められる滑り止め力などに応じて適宜変更可能である。
また、図5の(c)に示すように、形状保持部4は、足Fのアキレス腱と略直交する向きに延伸する水平部41と、該水平部41両端から履口2aおよび足底部21側へ向かって延伸する垂直部42とからなる略Hの字型であってもよい。
例えば、隆起部Cと、該隆起部Cの両側に位置する窪みD1・D2とによって形成される足Fの凹凸に沿って、略H字型の形状保持部4を変形させることにより、2つの垂直部42によって隆起部Cを両側から挟み込むように、形状保持部4を踵にフィットさせることができる。したがって、略H字型の形状保持部4によって本体部2が隆起部Cに的確に係止されるため、本体部2のずれや脱げを効果的に抑制することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、本発明の一実施例について、図6〜図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施例では、本発明に係るレッグウェアによる滑り止め効果について試験した。
図6の(a)は、フットカバー11に設けられた滑り止め部3および形状保持部4の形状を示す模式図であり、図6の(b)は、フットカバー101に設けられた滑り止め部4の形状を示す模式図である。
図6の(a)および(b)に示すように、本試験では、アキレス腱Aと略直交する向きに配置された直線型の滑り止め部3および直線型の形状保持部4を備えるフットカバー11と、比較対象として、直線型の滑り止め部3を備えるフットカバー101とを準備した。
フットカバー11とフットカバー101との違いは、フットカバー11では、踵部24の内側24aと滑り止め部3との間に、直線型の形状保持部4が設けられている点である。
〔試験方法〕
図7は、本実施例の試験方法を説明するための模式図である。
(1)婦人標準足型マネキンに各フットカバーを履かせた場合、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各フットカバーを履かせた場合、生足に各フットカバーを履かせた場合のそれぞれについて、図7に示すように、フットカバーを踵から爪先に向けて引張したときの引張力(応力)を、引張試験機(デジタルフォースゲージZP50N)5を用いて計測した。
なお、フットカバー11では、マネキンおよび生足のアキレス腱Aおよびアキレス腱A付近の窪みD1・D2に沿って形状保持部4を変形させてから計測を行った。
(2)各サンプルについて5回計測を行い、フットカバーが脱げたときの引張力の平均値を算出した。
〔試験結果〕
Figure 2016160545
表1は、本実施例の試験結果を示す表である。また、図8は、本実施例の試験結果を示すグラフであり、図8の(a)は、婦人標準足型マネキンに各フットカバーを履かせた場合の試験結果であり、図8の(b)は、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各フットカバーを履かせた場合の試験結果であり、図8の(c)は、生足に各フットカバーを履かせた場合の試験結果である。
なお、表1および図8の(a)〜(c)では、フットカバー11を実施例1、フットカバー101を比較例として示している。また、表1における括弧内の数値は、引張力(N/mm)を滑り止め部3の面積(mm)で割った値であり、滑り止め部3の単位面積当たりの滑り止め力を示す指数である。
表1および図8の(a)に示すように、婦人標準足型マネキンに各フットカバーを履かせた場合、実施例のフットカバー11が脱げたときの引張力の平均値は1.81±0.06であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00316であった。
これに対して、比較例のフットカバー101が脱げたときの引張力の平均値は1.51±0.02であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00264であった。
また、表1および図8の(b)に示すように、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各フットカバーを履かせた場合、実施例のフットカバー11が脱げたときの引張力の平均値は1.15±0.02であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00201であった。これに対して、比較例のフットカバー101が脱げたときの引張力の平均値は1.08±0.03であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00189であった。
また、表1および図8の(c)に示すように、生足に各フットカバーを履かせた場合、実施例のフットカバー11が脱げたときの引張力の平均値は0.98±0.04であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00171であった。
これに対して、比較例のフットカバー101が脱げたときの引張力の平均値は0.74±0.02であり、単位面積当たりの滑り止め力を示す指数は0.00129であった。
このように、婦人標準足型マネキンに各フットカバーを履かせた場合、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に、各フットカバーを履かせた場合、生足に各フットカバーを履かせた場合のいずれでも、実施例のフットカバー11は、比較例のフットカバー101に比べて脱げ難く、高い滑り止め効果が得られた。
これは、実施例のフットカバー11では、踵部24の内側24aと滑り止め部3との間に設けられた形状保持部4によって本体部2が踵に係止されると共に、形状保持部4によって滑値止め部3が踵に適切にフィットしたためである。
このように、本実施例において、本実施例に係るフットカバー11によれば、より高い滑り止め効果が得られ、本体部2の脱げが抑制されることが確認された。
本発明は、靴下を含む各種のレッグウェアに適用に利用することができる。
1 フットカバー(レッグウェア)
2 本体部
3 滑り止め部(被覆部)
4 形状保持部
11 フットカバー(レッグウェア)
21 足底部
24 踵部
24a 内側
31 接触面
41 水平部
A アキレス腱
B 踵骨隆起
C 隆起部
D1 窪み
D2 窪み
F 足

Claims (8)

  1. 踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、
    前記踵部に設けられ、前記本体部が装着される足の部位に沿って変形し、かつ形状を保持する形状保持部とを備えていることを特徴とするレッグウェア。
  2. 前記形状保持部は、帯状であることを特徴とする請求項1に記載のレッグウェア。
  3. 前記形状保持部は、アキレス腱と略直交する方向へ延伸する水平部を含み、
    前記水平部は、アキレス腱または踵骨上に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のレッグウェア。
  4. 前記水平部は、アキレス腱から踵骨隆起の方向へ延在する足の隆起部を横切り、該隆起部の両側に位置する足の窪みに至ることを特徴とする請求項3に記載のレッグウェア。
  5. 前記踵部の内側に設けられた前記形状保持部を覆う被覆部をさらに備え、
    前記踵部と前記被覆部との間に前記形状保持部が位置するように、前記踵部、前記形状保持部および前記被覆部がこの順で積層されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のレッグウェア。
  6. 前記被覆部のうち前記形状保持部に接する面とは反対側の面である接触面が前記足に接触しており、
    前記接触面の摩擦係数は、前記本体部の生地の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のレッグウェア。
  7. 前記形状保持部は、足底側に開口した略コの字型であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載のレッグウェア。
  8. フットカバーであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載のレッグウェア。
JP2015039386A 2015-02-27 2015-02-27 レッグウェア Active JP6448411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015039386A JP6448411B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 レッグウェア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015039386A JP6448411B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 レッグウェア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016160545A true JP2016160545A (ja) 2016-09-05
JP6448411B2 JP6448411B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=56844777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015039386A Active JP6448411B2 (ja) 2015-02-27 2015-02-27 レッグウェア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6448411B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018082398A1 (zh) * 2016-11-02 2018-05-11 有杨 一种防脱船袜
JP2021031823A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 岡本株式会社 レッグウェア

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074619A1 (en) * 1999-06-04 2000-12-14 Antonio Cascini Garment made of composite material
WO2008006525A1 (de) * 2006-07-13 2008-01-17 Falke Kgaa Fussbekleidungsstück
JP2013023772A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Gunze Ltd フットカバー
JP3182636U (ja) * 2013-01-22 2013-04-04 株式会社Toscom パンプス用ソックス
US20140053320A1 (en) * 2008-06-02 2014-02-27 Achilles Comfort, Inc. Garment including cushion and method of making same
JP2014043662A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Gunze Ltd フットカバー

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074619A1 (en) * 1999-06-04 2000-12-14 Antonio Cascini Garment made of composite material
WO2008006525A1 (de) * 2006-07-13 2008-01-17 Falke Kgaa Fussbekleidungsstück
US20140053320A1 (en) * 2008-06-02 2014-02-27 Achilles Comfort, Inc. Garment including cushion and method of making same
JP2013023772A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Gunze Ltd フットカバー
JP2014043662A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Gunze Ltd フットカバー
JP3182636U (ja) * 2013-01-22 2013-04-04 株式会社Toscom パンプス用ソックス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018082398A1 (zh) * 2016-11-02 2018-05-11 有杨 一种防脱船袜
JP2021031823A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 岡本株式会社 レッグウェア
JP7288668B2 (ja) 2019-08-19 2023-06-08 岡本株式会社 レッグウェア

Also Published As

Publication number Publication date
JP6448411B2 (ja) 2019-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6660865B2 (ja) 紐なし靴
JP6449036B2 (ja) レッグウェア
CN108135327B (zh) 制造具有分级突出部的鞋类物品的方法
US10709204B2 (en) Shoes
JP2021062227A (ja) 伸張性ストランドを含むニット構成要素を組み込んだ製品
TWI646911B (zh) 具有編織組件之鞋類物件
CN107529854A (zh) 具有紧固系统的鞋类物品
TWM559617U (zh) 具有含一熔結區的編織組件的鞋類物件的鞋面
JP6803331B2 (ja) フットレットおよび該フットレットの製造方法
EP3135147A1 (en) Self-scalable footwear
KR20180042291A (ko) 이음매 없는 신장성 필름을 포함하는 부티 및 풋웨어 어셈블리, 및 이를 위한 방법
JP7352701B2 (ja) フットカバー
JP6448411B2 (ja) レッグウェア
JP2016132829A (ja) 保護衣料
JP6007423B2 (ja) フットカバー及びフットカバーの製造方法
JP6705884B2 (ja) レッグウェア
WO2021039156A1 (ja) フットカバー
WO2021193888A1 (ja) フットカバー
KR20200049779A (ko) 덧버선 및 그러한 덧버선의 제조 방법
JP7342331B2 (ja) フットカバー
JP2019126695A (ja) 外反母趾用サポータおよびサポータ兼用靴下
CN111954732A (zh) 树脂涂层线的制造方法、树脂涂层线、纤维制品、纤维制品的制造方法、双层涂层线以及双层涂层线的制造方法
JP7362720B2 (ja) フットカバー
JP7054936B2 (ja) レッグウェア
JP2020505966A (ja) インソール及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6448411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250