JP6705884B2 - レッグウェア - Google Patents

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Description

本発明は、足に着用するレッグウェアに関し、より詳細には、歩行などの動作によるずれや脱げを抑制するレッグウェアに関する。
従来、靴下などのレッグウェアは、素足に直接靴を履いた場合の不快感および疲れや冷えを防ぐ目的などで利用されている。例えばレッグウェアの上に靴を着用した場合、レッグウェアと靴との間に摩擦が生じ、靴とレッグウェアとの摩擦が、足とレッグウェアとの摩擦を上回ると、レッグウェアが足の動きではなく靴の動きに追随し、足に対するレッグウェアのずれや脱げが生じる。レッグウェア着用時に、歩行などの動作によってレッグウェアのずれなどが生じた場合、履き心地に影響するため、ずれや脱げが生じにくいレッグウェアが求められている。特にフットカバーは、靴を履いたときに靴の中に隠れるように構成されているため、足を覆う部分の面積が小さく、着用中にずれなど脱げが生じやすい。
このようなレッグウェアのずれや脱げの抑制に関して、特許文献1〜6には、踵を覆う踵部の内側に各種の滑り止め部を備えたレッグウェアが提案されている。
例えば、特許文献1および2には、踵部の内側に、帯状の滑り止め部が横長に配置されたレッグウェアが提案されている。また、特許文献3および4には、踵部の内側に、突起状または断片状の滑り止め部が非連続的に複数配置されたレッグウェアが提案されている。さらに、特許文献5および6には、踵部の内側に、面状の滑り止め部が配置されたレッグウェアが提案されている。
実開平5−19304号公報(1993年03月09日公開) 特開平9−59804号公報(1997年03月04日公開) 特開平10−292206号公報(1998年11月04日公開) 特開平11−335905号公報(1999年12月07日公開) 実開平6−51207号公報(1994年07月12日公開) 実用新案登録3182636号(2013年03月13日登録)
フットカバーのずれや脱げの一因として、歩行などの動作時における地面と足との接触や摩擦により、フットカバーの踵部の生地が前方へ引張されて、滑り止め部の位置がずれることが挙げられる。すなわち、踵部の生地の伸縮に付随して踵部の生地の内側に配置された滑り止め部が移動する。また、歩行のメカニズムには、足首の縦方向への屈折動作のみではなく、横方向(外反方向または内反方向)への動作もあるため、踵部の生地は横方向へも引張される。そのため、滑り止め部が所定の位置に留まることができず、十分な滑り止め効果が得られなくなる結果、フットカバーのずれや脱げが生じやすくなる。
しかしながら、上述の従来技術では、踵部の生地の伸縮に伴う滑り止め部の位置ずれに関して何ら考慮されていないため、滑り止め部による十分な滑り止め効果を得ることができないという課題がある。
例えば特許文献1および2の構成では、帯状の滑り止め部が横長に配置されているため、踵部の生地の横方向への伸縮は抑制されるが、踵部の生地の縦方向への伸縮を抑制することができない。そのため、特許文献1および2では、縦方向への滑り止め部の位置ずれが生じやすくなり、十分な滑り止め効果を得ることができない。
また、特許文献3および4の構成では、突起状または断片状の滑り止め部が点在して配置されているため、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することができない。そのため、特許文献3および4では、縦方向および横方向への滑り止め部の位置ずれ生じやすくなり、十分な滑り止め効果を得ることができない。
さらに、特許文献5および6の構成では、踵の背面を覆うように面状の滑り止め部が配置されているため、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することはできるが、滑り止め部が踵にフィットせず隙間が生じるため、十分な滑り止め効果を得ることができない。また、特許文献5および6の構成では、面状の滑り止め部によって踵の背面が覆われるため、汗などで肌がかぶれやすくなり、穿き心地が低下するという新たな課題が生じる。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、履き心地を損なうことなく、ずれや脱げを好適に抑制可能なレッグウェアを提供することにある。
本発明に係るレッグウェアは、少なくとも、足裏を覆う足底部、および踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、前記踵部の内側に設けられ、該踵部の生地よりも伸縮性が低い滑り止め部とを備え、前記滑り止め部は、2以上の異なる方向へ略直線的に延伸する複数の帯状部を含み、該帯状部が一連に組み合わされた形状であることを特徴としている。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、前記滑り止め部は、前記帯状部として、略横方向へ延伸する第1帯状部と、略縦方向へ延伸する第2帯状部とを含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記縦方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記横方向に平行な2辺と、前記横方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記縦方向に平行な2辺とによって規定される矩形領域内に、踵骨の踵骨隆起が含まれるように、前記滑り止め部が設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、2つの前記第2帯状部を含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第2帯状部は、踵骨を挟むように設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第2帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記第1帯状部と前記第2帯状部との接続部分で屈曲した形状であってもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、前記滑り止め部は、前記帯状部として、略横方向へ延伸する第1帯状部と、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する第3帯状部とを含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記縦方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記横方向に平行な2辺と、前記横方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記縦方向に平行な2辺とによって規定される矩形領域内に、踵骨の踵骨隆起が含まれるように、前記滑り止め部が設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、2つの前記第3帯状部を含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第3帯状部は、踵骨を挟むように設けられていてもよい。
2つの前記第3帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第3帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記第1帯状部と前記第3帯状部との接続部分で屈曲した形状であってもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第3帯状部は、前記足底部に近づくにつれて互いの間隔が広がる角度で設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記足底部側に開口した略コの字型の形状であってもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、前記滑り止め部は、前記帯状部として、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する複数の第3帯状部を含み、複数の前記第3帯状部は、互いに交わっていることを特徴としている。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記縦方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記横方向に平行な2辺と、前記横方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記縦方向に平行な2辺とによって規定される矩形領域内に、踵骨の踵骨隆起が含まれるように、前記滑り止め部が設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記本体部の生地よりも摩擦係数が高くてもよい。
したがって、本発明によれば、履き心地を損なうことなく、ずれや脱げを好適に抑制可能なレッグウェアを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る右足用のフットカバーの外観構成を示す斜視図である。 図1に示す滑り止め部の形状を説明するための模式図であり、(a)は、滑り止め部の背面図であり、(b)は、滑り止め部の側面図である。 (a)〜(m)は、本実施形態に係る滑り止め部の変形例を示す背面図である。 本実施形態に係る滑り止め部の他の変形例を示す背面図である。 (a)〜(f)は、実施例で試験した滑り止め部の形状を示す背面図である。 実施例の試験方法を説明するための模式図である。 (a)〜(c)は、実施例の試験結果を示すグラフである。 (a)〜(c)は、本発明に係るレッグウェアが備える滑り止め部の構成を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の一形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施形態では、本発明をフットカバー(レッグウェア)に適用した場合を例にして説明する。
ただし、本発明は、足甲および足首を露出するフットカバーに限られず、足甲および足首を覆うように構成された各種のレッグウェアにも適用することが可能である。
〔フットカバー1の構成〕
図1は、本実施形態に係る右足用のフットカバー1の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、フットカバー1は、足Fに着用される本体部2、および本体部2のずれや脱げを防止する滑り止め部3を備えている。
(本体部2)
本体部2は、足裏を覆う足底部21、爪先を覆う爪先部22、足Fの両側辺を覆う側辺部23、および踵を覆う踵部24で形成されている。また、本体部2には、足底部21に対して上下反対側に足を出し入れするための履き口部2aが設けられている。
履き口部2aは、足甲および足首が露出するように大きく開口されており、これにより、靴を履いたときに本体部2全体が靴の中に隠れるように構成されている。
この本体部2は、伸縮性の高い生地で形成されており、通気性、吸湿性の良好なものが好ましく、例えば、綿、麻、毛、絹、などの天然繊維、またはレーヨン、ナイロン、アクリル、ポリエステルなど、の化学繊維などが好ましい。
なお、本実施形態では、本体部2は編み機により編成しているが、織り機により織成した生地を縫着することによって本体部2を形成することも可能である。
(滑り止め部3)
滑り止め部3は、本体部2の生地よりも伸縮性が低く、かつ本体部2の生地よりも摩擦係数が高い素材からなる帯状の部材である。滑り止め部3は、踵部24の内側の、踝(外果、内果)よりも下側で、かつ後ろ側の領域に設けられており、踵に当接することによって、足Fに対する本体部2のずれや脱げを防止する。
滑り止め部3の素材は、本体部2の生地よりも伸縮性が低く、かつ本体部2の生地よりも摩擦係数が高いものであれば特に限定されない。例えば、肌との摩擦抵抗が比較的大きな樹脂(天然ゴムなどの天然樹脂、シリコンゴム、ウレタンゴムなどの合成樹脂)のほか、様々な素材を用いることができる。
また、本実施形態に係る滑り止め部3は、滑り止め部形成用生地(基材)に樹脂などを貼り付けて(塗布して)シート状に形成し、本体部2の踵部24に貼り付けられている。このように、滑り止め部3をシート状に形成することにより、三次元曲面である本体部2の踵部24の内側に容易に貼り付けることができる。
滑り止め部形成用生地に貼り付けられる樹脂などの形状は、滑り止め部形成用生地の形状に一致させる必要はなく、粒子状や、花柄など任意の模様形状であってもよい。さらに、樹脂などの表面に微細な凹凸を設け、摩擦係数を高めることが好ましい。
滑り止め部形成用生地(基材)は、一定の伸縮性を有する生地であることが好ましい。一定の伸縮性のある生地を基材とすることで、踵部24の生地自体が踵形状に適切にフィットすることを阻害することなく、踵部24(本体部2)の生地に直接塗布または貼付した場合と比較して、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮をさらに効果的に抑制することができる。
また、滑り止め部形成用生地(基材)は、凹凸のある生地であることが好ましい。例えば、編成生地、織成生地など、編目や織目の凹凸がある場合、樹脂などを薄く塗布することにより、容易に樹脂などの表面に微細な凹凸を設け、摩擦係数を高めることができる。
なお、樹脂などを本体部2の踵部24の生地に直接塗布または貼付することも可能である。
図2は、図1に示される滑値止め部3の形状を説明するための模式図であり、図2の(a)は、滑り止め部3の背面図であり、図2の(b)は、滑り止め部3の側面図である。なお、図2の(a)では、アキレス腱Aを省略して図示している。
図2の(a)および図2の(b)に示すように、滑り止め部3は、足底部21に対して垂直な方向を縦方向(図中のx方向)、足底部21の幅方向を横方向(図中のy方向)と定義した場合、縦方向および横方向における踵部24の生地の伸縮を抑制するように、異なる方向へ延伸する複数の帯状部が組み合わされた形状である(なお、図中、踵から爪先に向かう方向をz方向として示している。)。
具体的には、滑り止め部3は、アキレス腱Aを横断して略横方向へ延伸する横型帯状部(第1帯状部)31と、略縦方向へ延伸する2つの縦型帯状部(第2帯状部)32a・32bを備えており、2つの縦型帯状部32a・32bは、踵骨B(あるいは、踵骨隆起C)を挟むように設けられている。なお、本実施形態では、2つの縦型帯状部32a・32bは、足底部21に近づくにつれて間隔が徐々に広がるように、縦方向に対して多少の角度差を有するように配置されている。
このように、横型帯状部31と2つの縦型帯状部32a・32bとを、足底部21側に開口した略コの字型に組み合わせることにより、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することができる。
なお、縦方向における滑り止め部3の両端部(すなわち、横型帯状部31の上端部、および縦型帯状部32a・32bの下端部)に接し、かつ横方向に平行な2辺と、横方向における滑り止め部3の両端部(すなわち、縦型帯状部32a左端部および縦型帯状部32bの右端部)に接し、かつ縦方向に平行な2辺とによって規定される矩形領域R内に、踵骨Bの背面中心部分(例えば、踵骨隆起C)が含まれるように、滑り止め部3が設けられていることが好ましい。これにより、踵部24において特に生地が動きやすい部分の縦方向および横方向への伸縮を好適に抑制することができる。
また、本実施形態のように、滑り止め部3は、横型帯状部31と縦型帯状部32a、および横型帯状部31と縦型帯状部32bがそれぞれ接続されて、一連に形成されていることが好ましい。これにより、滑り止め部3の部分的な位置ずれが生じにくくなるため、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮をさらに効果的に抑制することができる。
〔フットカバー1の効果〕
歩行の際、特にアキレス腱Aの近傍部の動きに踵部24の生地が追随しない場合に、踵部24の生地が縦方向へ引張される。また、歩行のメカニズムには、足首の縦方向への屈折動作のみではなく、横方向(外反方向または内反方向)への動作もあるため、踵部24の生地は横方向へも引張される。そのため、踵部24の生地の縦方向への伸縮、または踵部24の生地の横方向への伸縮のいずれか一方のみを抑制しただけでは、踵部24の生地の伸縮に伴う滑り止め部の位置ずれを抑制することができない。
そこで、フットカバー1では、踵24部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制するように、横型帯状部31と2つの縦型帯状部32a・32bとが足底部21側に開口した略コの字型に組み合わされている。
フットカバー1では、踵部24において特に生地が動きやすい部分(踵骨Bの背面中心部分)を囲むように、上記部分の上方に横型帯状部31、左側に縦型帯状部32a、右側に縦型帯状部32bが設けられている。そのため、滑り止め部3によって、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮を好適に抑制することができる。
さらに、本体部2は伸縮性の高い生地で形成されているため、踵部24の生地自体は踵形状に適切にフィットする。そのため、フットカバー1が靴などの動きに追随してずれることなく、十分な滑り止め効果を得ることができる。
また、滑り止め部3は、複数の帯状部を一連に繋げた形状であるため、踵に滑り止め部3がフィットしやすく十分な滑り止め効果を得ることができると共に、通気性も十分に確保されているので汗などで肌がかぶれにくくすることができる。
なお、歩行の際、踵および甲を通って足を周囲する踵舟囲の形状はあまり変化しないことが知られている。そのため、踵部24の生地の伸縮を滑り止め部3によって抑制したとしても、着用時の不快感が生じにくい。一方、例えば足底部21(中足幅など)は足裏のアーチの伸展によって伸縮するため、足底部21の生地の伸縮を抑制すると、着用時の不快感が生じやすい。このように、滑り止め部3を踵部24に設けることで、フットカバー1の履き心地の低下を防ぐことができる。
したがって、本実施形態によれば、履き心地を損なうことなく、ずれや脱げを好適に抑制可能なフットカバー1を実現することができる。
〔変形例1〕
図3の(a)〜図3の(m)は、本実施形態に係る滑り止め部3の変形例を示す背面図である。
滑り止め部3は、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制可能であればよく、上述した形状に限定されない。
例えば、図3の(a)に示すように、滑り止め部3は、2つの縦型帯状部32a・32bの中心部を接続するように、横型帯状部31が設けられた略H字型の形状であってもよい。
また、図3の(b)に示すように、滑り止め部3は、縦方向へ延伸する縦型帯状部32cの上端部に横型帯状部31の中心部が接続された略T字型の形状であってもよい。なお、或いは、図3の(c)に示すように、滑り止め部3は、縦方向へ延伸する縦型帯状部32cの下端部に横型帯状部31の中心部が接続された逆T字型の形状であってもよい。
また、図3の(d)に示すように、滑り止め部3は、略縦方向へ延伸する互いに平行な2つの縦型帯状部32c・32dの下端部が横型帯状部31によって接続された、履き口部2a側に開口した略コの字型の形状であってもよい。
また、図3の(e)に示すように、滑り止め部3は、略縦方向へ延伸する互いに平行な2つの縦型帯状部32c・32dの上端部が、略横方向へ延伸する横型帯状部31aによって接続され、かつ縦型帯状部32c・32dの下端部が横型帯状部31bによって接続された、略正方形型の形状であってもよい。
また、図3の(f)に示すように、滑り止め部3は、略縦方向および略横方向とは異なる斜め方向へ延伸する2つの斜め型帯状部(第3帯状部)33a・33bを含み、これらの斜め型帯状部33a・33bが互いに中心部で交わった略X字型の形状であってもよい。
また、図3の(g)に示すように、滑り止め部3は、斜め型帯状部33aの下端部と、斜め型帯状部33bの下端部とが交わった略V字型の形状であってもよい。或いは、図3の(h)に示すように、滑り止め部3は、斜め型帯状部33aの上端部と、斜め型帯状部33bの上端部とが交わった逆V字型の形状であってもよい。
また、図3の(i)に示すように、滑り止め部3は、略縦方向へ延伸する互いに平行な2つの縦型帯状部32c・32dの上端部が、略V字型に連なる2つの斜め型帯状部33a・33bによって接続された略M字型の形状であってもよい。
また、図3の(i)および図3の(k)に示すように、滑り止め部3は、曲線状の曲線型帯状部(第4帯状部)34が踵骨Bの背面中心部分(例えば、踵骨隆起C)を囲むように配置された曲線形状であってもよい。
また、図3の(l)および図3の(m)に示すように、滑り止め部3は、互いに交わった2つの曲線型帯状部34a・34bを含み、曲線型帯状部34a・34bが踵骨Bの背面中心部分(例えば、踵骨隆起C)を囲むように配置されていてもよい。
なお、図3の(a)〜図3の(m)のいずれの構成であっても、矩形領域Rの中心に、踵骨Bの背面中心部分(例えば、踵骨隆起C)が配置されるように、滑り止め部3を設けることが好ましい。これにより、踵部24の縦方向および横方向への伸縮を好適に抑制して、滑り止め部3の位置ずれを抑制することができる。
また、滑り止め部3はこれらの形状に限定されない。滑り止め部3は、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制可能なように、横型帯状部31・31a・31b、縦型帯状部32a・32b・32c・32d、斜め型帯状部33a・33b、および曲線型帯状部34を適宜組み合わせた形状であってもよい。
〔変形例2〕
図4は、本実施形態に係る滑り止め部3の他の変形例を示す背面図である。図4に示すように、滑り止め部3は、横型帯状部31と縦型帯状部32a、および横型帯状部31と縦型帯状部32bが、必ずしも接続されていなくてもよい。
このような形状であっても、横型帯状部31によって、足首の横方向(外反方向または内反方向)の動作による踵部の生地の横方向への伸縮を抑制することができる。また、縦型帯状部32a・32bによって、足首の縦方向への屈折動作による踵部24の生地の縦方向への伸縮を抑制することができる。
ただし、横型帯状部31と縦型帯状部32a、および横型帯状部31と縦型帯状部32bが接続されて一連に形成されることにより、滑り止め部3の部分的な位置ずれが生じにくくなる。そのため、横型帯状部31と縦型帯状部32a、および横型帯状部31と縦型帯状部32bが接続されることにより、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮を効果的に抑制することができるため好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、本発明の一実施例について、図5〜図7に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施例では、本発明に係るレッグウェアによる滑り止め効果について検証した。
図5の(a)〜図5の(f)は、本実施例で試験した各滑り止め部の形状を示す背面図である。図5の(a)および図5の(b)に示すように、本実施例では、本発明の滑り止め部として、足底部21側に開口した略コの字型の形状である滑り止め部3a、および滑り止め部3bを準備した。滑り止め部3aと滑り止め部3bとの違いは、滑り止め部3aの2つの縦型帯状部32a・32bの幅に比べて、滑り止め部3bの2つの縦型帯状部32a’・32b’の幅を狭くした点である。
また、図5の(c)〜図5の(f)に示すように、比較対象として、滑り止め部3aから横型帯状部31を取り除き、縦型帯状部32a・32bで構成した滑り止め部103a、略縦方向へ延伸する縦型帯状部32cで構成した滑り止め部103b、略横方向へ延伸する横型帯状部31cで構成した滑り止め部103c、横型帯状部31cよりも幅が広い横型帯状部31dで構成した滑り止め部103dをそれぞれ準備した、
〔試験方法〕
図6は、本実施例の試験方法を説明するための模式図である。
(1)婦人標準足型マネキンに各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、生足に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合のそれぞれについて、図6に示すように、フットカバーを踵から爪先に向けて引張した時の引張力(応力)を、引張試験機(デジタルフォースゲージZP50N)41を用いて計測した。
(2)各サンプルについて5回計測を行い、フットカバーが脱げたときの引張力の平均値を算出した。
〔試験結果〕
Figure 0006705884
表1は、本実施例の試験結果を示す表である。また、図7は、本実施例の試験結果を示すグラフであり、図7の(a)は、婦人標準足型マネキンに各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合の試験結果であり、図7の(b)は、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合の試験結果であり、図7の(c)は、生足に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合の試験結果である。
なお、表1および図7の(a)〜図7の(c)では、滑り止め部3aを設けたフットカバーを実施例1、滑り止め部3bを設けたフットカバーを実施例2、滑り止め部103aを設けたフットカバーを比較例1、滑り止め部103bを設けたフットカバーを比較例2、滑り止め部103cを設けたフットカバーを比較例3、滑り止め部103dを設けたフットカバーを比較例4として示している。また、表1における括弧内の数値は、引張力(N/mm)を滑り止め部の面積(mm)で割った値であり、各滑り止め部の単位面積当たりの滑り止め力を示す指数である。
表1および図7の(a)に示すように、婦人標準足型マネキンに各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、実施例1のフットカバーおよび実施例2のフットカバーは、フットカバーの生地が耐え得る限界値で引張してもフットカバーは一度も脱げなかった。
これに対して、比較例1のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.51±0.03、比較例2のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.46±0.03、比較例3のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.57±0.02、比較例4のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は1.51±0.02であった。
また、表1および図7の(b)に示すように、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、実施例1のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は2.59±0.22、実施例2のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は2.53±0.03であった。
これに対して、比較例1のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.56±0.02、比較例2のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.60±0.01、比較例3のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.64±0.03、比較例4のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は1.08±0.03であった。
また、表1および図7の(c)に示すように、生足に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、実施例1のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は2.94±0.09、実施例2のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は2.60±0.09であった。
これに対して、比較例1のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.38±0.01、比較例2のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.37±0.03、比較例3のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.42±0.01、比較例4のフットカバーが脱げたときの引張力の平均値は0.74±0.02であった。
このように、婦人標準足型マネキンに各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、婦人標準足型マネキンにパンストを装着した上に、各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合、生足に各滑り止め部を設けたフットカバーを履かせた場合のいずれの場合であっても、実施例1および実施例2のフットカバーは、比較例1〜4のフットカバーに比べて脱げにくく、高い滑り止め効果が得られた。
これは、実施例1および実施例2のフットカバーでは、横型帯状部31および縦型帯状部32a・32b、または、横型帯状部31および縦型帯状部32a’・32b’によって、踵部24の生地の縦方向および横方向への伸縮が抑制された結果、踵部24の生地の伸縮に伴う滑り止め部の位置ずれが抑制され、滑り止め部による十分な滑り止め効果が得られたためである。
一方、比較例1〜4のフットカバーでは、踵部24の生地の縦方向または横方向への伸縮が生じる。例えば、比較例1のフットカバーでは、滑り止め部103aの2つの縦型帯状部32a・32bが繋がっていないため、踵部24の生地の横方向への伸縮が生じる。そのため、比較例1〜4のフットカバーでは、踵部24の生地の伸縮に伴う滑り止め部の位置ずれが生じ、滑り止め部による十分な滑り止め効果が得られなかった。
このように、本実施例において、本発明に係るレッグウェアによって高い滑り止め効果が得られることが確認された。
〔補足〕
なお、本発明は以下のように表現することも可能である。図8の(a)〜図8の(c)は、本発明に係るレッグウェアが備える滑り止め部3の構成を説明するための模式図である。具体的には、図8の(a)は、球体(踵)Sにおける仮想球面三角Tを示す概念図であり、図8の(b)は、滑り止め部3を示す背面図であり、図8の(c)は、他の滑り止め部3を示す背面図である。
図8の(a)および図8の(b)に示すように、本発明に係るレッグウェアは、伸縮性生地からなるレッグウェアであって、伸縮性生地と比較して伸縮性が低く、かつ摩擦性が高い滑り止め部3を有し、滑り止め部3は、着用した際に踵における仮想球面三角Tの頂点P1・P2・P3を通る(または、頂点P1・P2・P3に端を発する)細幅帯状部の組み合わせであってもよい。
また、本発明に係るレッグウェアは、仮想球面三角Tの頂点の一つ(図8の(b)中の頂点P1)が、踵骨に対応する位置に設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアは、細幅帯状部の一部がアキレス腱に沿って配置されるように、仮想球面三角Tの頂点(図8の(b)の頂点P1)が設けられていてもよい。
また、図8の(c)に示すように、本発明に係るレッグウェアは、細幅帯状部が仮想球面三角Tの外側に位置する地点P4を通っていてもよい。
このように、発明に係るレッグウェアが備える滑り止め部3は、仮想球面三角Tの頂点P1〜P3を通る(または、頂点P1・P2・P3に端を発する)ように設けられた細幅帯状部の組み合わせで構成されていてもよい。このような滑り止め部3によって踵を立体的に包み込むことにより、歩行などの動作による踵部24の生地の伸縮に伴う滑り止め部3の位置ずれを好機に抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、履き心地を損なうことなく、ずれや脱げを好適に抑制可能なレッグウェアを実現することができる。
〔補足2〕
また、本発明は以下のように表現することが可能である。
本発明に係るレッグウェアは、少なくとも、足裏を覆う足底部、および踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、前記踵部の内側に設けられ、該踵部の生地よりも伸縮性が低い滑り止め部とを備え、前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、前記滑り止め部は、前記踵部の生地の前記縦方向および前記横方向への伸縮を抑制する帯状部を含むことを特徴としている。
上述のとおり、歩行の際、足首の縦方向への屈折動作により踵部の生地が縦方向へ引張され、本体部のずれや脱げが生じる。また、歩行のメカニズムには、足首の縦方向への屈折動作のみではなく、横方向(外反方向または内反方向)への動作もあるため、踵部の生地は横方向へも引張されることによって、本体部のずれや脱げが生じ得る。
そこで、上記の構成では、滑り止め部は、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制する帯状部を含み、この帯状部によって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制しつつ、本体部の滑りを防止している。
例えば、2以上の異なる方向へ延伸するように帯状部を設けることにより、帯状部が配置された縦方向および横方向の範囲にわたって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮が抑制される。そのため、歩行などの動作による踵部の生地の伸縮に伴う滑り止め部の位置ずれを抑制することができる。
また、上記の構成では、滑り止め部は帯状部から構成されているため、滑り止め部が踵にフィットしやすく十分な滑り止め効果を得ることができると共に、汗などで肌がかぶれにくくすることができる。
したがって、上記の構成によれば、履き心地を損なうことなく、ずれや脱げを好適に抑制可能なレッグウェアを実現することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、略横方向へ延伸する第1帯状部と、略縦方向へ延伸する第2帯状部とを含んでいてもよい。
上記の構成では、第1帯状部によって、足首の横方向(外反方向または内反方向)の動作による踵部の生地の横方向への伸縮を抑制することができる。また、第2帯状部によって、足首の縦方向への屈折動作による踵部の生地の縦方向への伸縮を抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、滑り止め部によって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することができる。
なお、本明細書において、「略横方向に延伸する」とは、横方向に延伸すること、および実質的に横方向に延伸することを意味し、したがって、第1帯状部は、横方向に対して多少の角度差を有する方向へ延伸するものであってもよい。同様に、「略縦方向に延伸する」とは、縦方向に延伸すること、および実質的に縦方向に延伸することを意味し、したがって、第2帯状部は、縦方向に対して多少の角度差を有する方向へ延伸するものであってもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、2つの前記第2帯状部を含み、2つの前記第2帯状部は、踵骨を挟むように設けられていてもよい。
上記の構成では、踵骨を挟むように2つの第2帯状部を設けることによって、踵部において特に生地が動きやすい部分(踵骨背面の中心部分)の縦方向への伸縮を好適に抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、踵部の生地の縦方向への伸縮を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記第1帯状部は、アキレス腱を横断するように設けられており、2つの前記第2帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
上記の構成では、踵部において特に生地が動きやすい部分(踵骨背面の中心部分)の上方に第1帯状部、左右両側に第2帯状部が設けられているため、上記部分における縦方向および横方向への伸縮を好適に抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する複数の第3帯状部を含み、複数の前記第3帯状部は、互いに交わっていてもよい。
上記の構成では、滑り止め部は略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する複数の第3帯状部を含み、これらの第3帯状部が交わるように設けられている。このような構成であっても、複数の第3帯状部が配置された縦方向および横方向の範囲にわたって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する第3帯状部を組み合わせて、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制可能な滑り止め部を実現することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、曲線状に延伸する第4帯状部を含んでいてもよい。
上記の構成によれば、延伸方向が連続して変化する曲線状の第4帯状部によって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を抑制することができる。
例えば、踵部において特に生地が動きやすい部分(踵骨背面の中心部分)を囲むよう第4帯状部を設けることによって、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮を効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、一連に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、帯状部が一連に形成されることにより、帯状部の部分的な位置ずれが生じにくくなるため、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮をさらに効果的に抑制することができる。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記本体部の生地よりも摩擦係数が高い樹脂が基材に塗布されて、シート状に形成されたものであってもよい。
上記の構成では、本体部の生地よりも摩擦係数が高い樹脂を、基材全体に容易、かつ均一に塗布することができる。
上記の構成によれば、踵部の生地の縦方向および横方向への伸縮をさらに効果的に抑制することができる。また、樹脂が基材に塗布されたシート状の滑り止め部を踵部の内側に設けることによって、効果的にレッグウェアのずれや脱げを抑制することができる。
〔補足3〕
また、本発明は、以下のように表現することが可能である。
本発明に係るレッグウェアは、少なくとも、足裏を覆う足底部、および踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、前記踵部の内側に設けられ、該踵部の生地よりも伸縮性が低い滑り止め部とを備え、前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、前記滑り止め部は、前記踵部の生地の前記縦方向および前記横方向への伸縮を抑制する帯状部を含み、前記帯状部は、2以上の異なる方向へ延伸するように一連に形成され、踵骨の踵骨隆起よりも上方で横断しており、前記帯状部の下端部は、前記踵骨隆起の高さ以下に位置することを特徴としている。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、略横方向へ延伸する第1帯状部と、略縦方向へ延伸する第2帯状部とを含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、2つの前記第2帯状部を含み、2つの前記第2帯状部は、前記踵骨を挟むように設けられていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記第1帯状部は、アキレス腱を横断するように設けられており、2つの前記第2帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する複数の第3帯状部を含み、複数の前記第3帯状部は、互いに交わっていてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、曲線状に延伸する第4帯状部を含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、2つの前記第2帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記帯状部は、略横方向へ延伸する第1帯状部と、略縦方向および略横方向とは異なる方向へ延伸する第3帯状部とを含んでいてもよい。
また、本発明に係るレッグウェアでは、前記滑り止め部は、前記本体部の生地よりも摩擦係数が高い樹脂が基材に塗布されて、シート状に形成されたものであってもよい。
本発明は、靴下を含む各種のレッグウェアに適用に利用することができる。
1 フットカバー(レッグウェア)
2 本体部
3 滑り止め部
21 足底部
24 踵部
31・31a・31b 横型帯状部(第1帯状部)
32a・32a’・32b・32b’・32c・32d 縦型帯状部(第2帯状部)
33 斜め型帯状部(第3帯状部)
34・34a・34b 曲線型帯状部(第4帯状部)
A アキレス腱
B 踵骨
C 踵骨隆起
F 足
R 矩形領域
x 縦方向
y 横方向

Claims (9)

  1. 少なくとも、足裏を覆う足底部、および踵を覆う踵部を含む、伸縮性を有する本体部と、
    前記踵部の内側に設けられ、該踵部の生地よりも伸縮性が低い滑り止め部とを備え、
    前記滑り止め部は、2以上の異なる方向へ略直線的に延伸する複数の帯状部を含み、該帯状部が一連に組み合わされた形状であり、
    前記足底部に対して垂直な方向を縦方向、前記足底部の幅方向を横方向と定義した場合、
    前記滑り止め部は、前記帯状部として、
    略横方向へ延伸する第1帯状部と、
    略縦方向へ延伸する第2帯状部とを含むことを特徴とするレッグウェア。
  2. 前記縦方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記横方向に平行な2辺と、
    前記横方向における前記滑り止め部の両端部に接し、かつ前記縦方向に平行な2辺とによって規定される矩形領域内に、踵骨の踵骨隆起が含まれるように、前記滑り止め部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のレッグウェア。
  3. 前記滑り止め部は、2つの前記第2帯状部を含むことを特徴とする請求項またはに記載のレッグウェア。
  4. 2つの前記第2帯状部は、踵骨を挟むように設けられていることを特徴とする請求項に記載のレッグウェア。
  5. 2つの前記第2帯状部は、前記第1帯状部の両端部から前記足底部側へ延伸していることを特徴とする請求項またはに記載のレッグウェア。
  6. 前記滑り止め部は、前記第1帯状部と前記第2帯状部との接続部分で屈曲した形状であることを特徴とする請求項に記載のレッグウェア。
  7. 2つの前記第2帯状部は、前記足底部に近づくにつれて互いの間隔が徐々に広がる角度で設けられていることを特徴とする請求項6に記載のレッグウェア。
  8. 前記滑り止め部は、前記足底部側に開口した略コの字型の形状であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレッグウェア。
  9. 前記滑り止め部は、前記本体部の生地よりも摩擦係数が高いことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレッグウェア。
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