JP3228866U - 足袋型フットカバー - Google Patents

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【課題】外反母趾を予防し且つ歩行姿勢を改善するとともに履き心地が良好である足袋型フットカバーを提供する。【解決手段】カバー爪先部には着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部5を設けて足袋のように二股状になり、非着用時にカバー親指部7と他の四指部8との間に所定の間隙10を有し、カバー足甲部12、両側辺部および踵部16および足裏部18が高伸縮性の編地からなることにより、着用者の親指と第2指との間の指間腔に違和感が生じず、親指付近の全周に密接することで歩行時にその付け根に捩れた力が掛かることを防ぐ。【選択図】図2

Description

本考案は、外反母趾を予防し且つ歩行姿勢を改善するとともに履き心地が良好である足袋型フットカバーに関する。
フットカバーは短い靴下の一種であり、ソックスカバー、インナーソックス、カバーソックスとも称する。フットカバーを履くと、通常、足裏部、足甲部、両側辺部および踵部を覆うけれども、足甲部の大半および足首部は露出することにより、着用時にパンプスやスニーカーからフットカバーの一部が外部から見えない。この種のフットカバーは、通常の靴下と同様に、親指および他の四指の全体を包み込む半円形状の爪先部を有し、靴着用時にフットカバーが外部から見えないように、履き口の上方開口部が大きくカットされている。
通常のフットカバーにおいて、親指および他の四指の全体を包み込む略半円形状の爪先部を有する例として、特開平6-220703号、特開平9-59804号、特開平10-292206号、特開2016-160545号などが存在する。フットカバーが全足指を包み込む爪先部を有すると、該フットカバーの着用時に着用者の親指は、靴下着用と同様に第2指の方へ押されて親指の付け根が曲がるので、フットカバーを着用しても外反母趾を予防し且つ歩行姿勢を改善するような効果は期待できない。
一方、フットカバー履き口の上方開口部が大きくカットされるので歩行時に脱げやすいという欠陥を改善するために、特開平10−292206号では、踵当接部の内面において、ゴムやシリコーンゴムなどの突起状弾性体またはシートである摩擦付与体を取り付ける。特開2014−133952号では、踵部および上方開口部近辺の側辺部において、その表側および裏側に伸縮性の細幅生地を設けている。特開2015−137426号では、踵部および上方開口部近辺の側辺部において、伸縮性および粘着性を有するシリコーンテープを接着剤で接着したりシルク印刷で形成する。
特開平6-220703号公報 特開平9-59804号公報 特開平10-292206号公報 特開2016-160545号公報 特開2014−133952号公報 特開2015−137426号公報
この種のフットカバーにおいて、その爪先部が全足指を包み込む略半円形状平面でなく、カバー爪先部が多少二股状になっていたとしても、浅くて単純な二股であると着用者の親指と第2指との間の指間腔までカバー編地が到達せず、着用時に親指が他の四指の方へ押されてしまうのは通常の靴下と同様である。このため、この種のフットカバーを着用しても、歩行時に足に体重が掛かると足全体の均衡を保とうとして親指の付け根に捩れた力が掛かり、その力を逃すために関節が内側に変形して外反母趾となりやすく、または歩行姿勢を改善するような効果は殆ど発揮できない。
一方、歩行時に脱げやすいという欠陥を改善するフットカバーについて、特開平10−292206号は、踵当接部の内面に取り付けた摩擦付与体だけでフットカバーの脱落や履き位置ズレを防ぐため、脱落や履き位置ズレを完全に防止することはできない。特開2014−133952号および特開2015−137426号は、踵部および上方開口部近辺の側辺部において、伸縮性の細幅生地または帯状のシリコーン部を設けるので、細幅生地やシリコーンテープがある程度の幅と厚みを有することにより、足甲部を必要以上に締め付けてフットカバーの履き心地が低下する。
本考案は、従来のフットカバーに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、外反母趾を予防し且つ歩行姿勢を改善することが可能である足袋型フットカバーを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、足の発汗の有無に拘わらず、履き心地が良好である足袋型フットカバーを提供することである。本考案の別の目的は、カバー全体が高伸縮性であっても、着用者の歩行時などに脱げることがない足袋型フットカバーを提供することである。
本考案に係る足袋型フットカバーは、着用者が足に履いた際に足甲部の一部または大半および足首部が露出する。本考案に係る足袋型フットカバーでは、カバー爪先部には着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部を設けるので足袋のように二股状になり、非着用時にカバー親指部と他の四指部との間に所定の間隙を有し、カバー足甲部、両側辺部および踵部および足裏部が高伸縮性の編地からなることにより、着用者の親指と第2指との間の指間腔に違和感が生じず、親指付近の全周に密接することで歩行時にその付け根に捩れた力が掛かることを防ぐ。
本考案に係る足袋型フットカバーにおいて、着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部は非着用時に全長が30〜40mmであり、その後端部を半円形平面に縫製するとともに両側部が非着用時に7〜15mmの間隙を有すると好ましい。この結果、カバー着用時に着用者の親指および付け根の全周と密接しても、後端部の半円形縫製によって着用時に違和感が生じない。
本考案に係る足袋型フットカバーでは、足裏部は吸水性が良好な内面編地と比較的厚手の外面編地との二重地であり、着用者の足の汗を足裏部の内面編地で吸収するとともに足裏部の外面編地によって履き心地が良くなり、しかも親指付近の全周に密接することで歩行時にその付け根に捩れた力が掛かることを防ぐ。この足袋型フットカバーにおいて、カバー足甲部、両側辺部および踵部はポリウレタンの芯糸にナイロン糸を巻き付けた細い編糸で編成し、足裏部の内面編地はポリウレタンの芯糸に綿糸を巻き付けた編糸で編成し、足裏部の外面編地はポリウレタンの芯糸にポリエステル糸を巻き付けた編糸で編成した半パイル地であると好ましい。
本考案に係る足袋型フットカバーでは、足を出し入れするための上方開口部の周縁の内側に伸縮性テープを貼着するとともに、踵部内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部を形成することにより、カバー全体が高伸縮性であっても着用者の親指および他の四指の動きによって脱げることが少ない。この足袋型フットカバーにおいて、上方開口部の周縁内側に環状に貼着して設けた伸縮性テープは幅が8〜12mmであり、広幅樹脂部は横幅が40〜50mmであって開口部周縁に近接させて形成し、さらに1対の円形樹脂部は直径が10〜15mmであって広幅樹脂部の下方においてその両端辺と近接させて配置すると好ましい。
本考案に係る足袋型フットカバーは、カバー爪先部に着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部を設けて足袋のように二股状になっており、着用者の親指と第2指との間に指間腔が確実に保持され、カバー編地が着用者の親指およびその付け根付近の全周に密接する。本考案のフットカバーを着用すると、着用者の歩行時に足に体重が掛かると親指を外方へ動かして足全体の均衡を保つことができ、この際にカバー編地が着用者の親指付け根付近の全周に密接しているので、足全体の均衡を保つための捩れた力は殆ど発生しない。この結果、前記の捩れた力による足の関節が内側に変形することを防ぐことで外反母趾を予防することができ、さらに着用者の歩行姿勢を改善するような効果を発揮できる。
本考案に係る足袋型フットカバーは、カバー足甲部、両側辺部および踵部および足裏部が高伸縮性の編地からなり、足裏部は吸水性が良好な内面編地と比較的厚手の外面編地との二重地である。本考案の足袋型フットカバーは、着用者の足の汗を足裏部の内面編地で吸収するとともに足裏部の外面編地によって履き心地が良好である。また、本考案の足袋型フットカバーは、上方開口部の周縁の内側に伸縮性テープを貼着するとともに、踵部内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部を形成する。本考案の足袋型フットカバーは、カバー全体が高伸縮性であっても着用者の親指および他の四指の動きによって脱げることが少ないという利点がある。
本考案に係る足袋型フットカバーを示す全体斜視図である。 図1の女性用の足袋型フットカバーを示す平面図である。 図1の足袋型フットカバーの裏面を示す平面図である。 男性用の足袋型フットカバーを示す平面図である。 図1のフットカバーの足裏部を拡大して示す部分断面図である。 カバー開口部の周縁における踵部内面を拡大して示す部分平面図である。
本考案に係る足袋型フットカバー1は、着用者2が足に履いた際には、図1に示すような立体形状になり、着用者2の足甲部の一部または大半および足首部が露出し、非着用状態では図2に示すように折り畳まれてほぼ平らになる。フットカバー1の爪先部3は、着用者2の親指と他の四指とを分ける深い凹み部5を設けて足袋のように二股状になり、図2のような非着用時には、カバー親指部7と他の四指部8との間に所定の間隙10が存在する。
図2に示すカバー非着用状態において、着用者2の親指と他の四指とを分ける深い凹み部5は全長が25〜35mmであると好ましい。凹み部5の全長が25〜35mmであると、カバー全体が高伸縮性編地であるから、この編地が着用者2の親指およびその付け根まで確実に覆うことになる。また、カバー親指部7と他の四指部8との間隙10は7〜15mmであり、凹み部5の後端部11を半円形に縫製することにより、足袋のような平面形状であるとカバー編地の親指部内周が着用者の親指の円周よりも小さくなり、該カバー編地が着用者2の親指および付け根の全周を軽く締め付けるとともに、後端部11の半円形縫製によって着用時に違和感が生じない。
フットカバー1において、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16および足裏部18は総て高伸縮性の編地からなり、その伸縮率は約30%以上であると好ましく、例えば、非着用時に足裏部18の縦寸は図2と図3の女性用で18cm、図4の男性用で19cmに定めればよい。一般に、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む編地片は、ポリウレタンの芯糸にナイロン糸を巻き付けた細い編糸で編成すると好ましく、薄くて柔らかい編地であるので着用時に違和感が少ない。
また、足裏部18(図3)は、図5に示すように吸水性が良好な内面編地20と比較的厚手の外面編地22との二重地であると好ましく、着用者2の足の汗を足裏部18の内面編地20で吸収するとともに足裏部18の外面編地22によって履き心地が良好になる。例えば、足裏部18の内面編地20はポリウレタンの芯糸に綿糸を巻き付けた編糸で編成し、足裏部18の外面編地22はポリウレタンの芯糸にポリエステル糸を巻き付けた編糸で編成した半パイル地であると好ましく、半パイル地であると足裏部18のクッション性が良化しても厚みが大して増加しない。
フットカバー1は、通常、複数片の編地片を縫製して形成される。例えば、二重地である足形平面の足裏部18と、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片とを別個に編成し、その細長い編地片の下辺を足裏部18の周囲に縫着線24で縫着し、さらにその両側縁を縫着線26で縫着すればよい。この結果、足裏部18の全周囲に縫着線24が形成され、さらに踵部16の中央において高さ方向に縫着線26が形成される。縫着線24,26は、従来の一針三本線縫いでなく、松線縫いにすることによって平らに近くなるので、硬くて高い縫着線による着用時の痛み発生を回避する。
フットカバー1は、図1に示すように、着用者2の足の足裏部、両側辺部および踵部を覆い、該足甲部の一部または大半および足首部を露出させる。フットカバー1は、図2のような女性用であれば着用時にパンプスなどの靴から露出しないように足甲部12が狭くて上方開口部28が大きく開き、図4のような男性用であれば足甲部30が広くても革靴から露出しないので上方開口部32は比較的小径でよい。例えば、女性用の足甲部12はカバー爪先から50mmの長さを有し、男性用の足甲部30はカバー爪先から100mmの長さを有する。
フットカバー1では、上方開口部28または32の環状周縁の内側に沿って薄編地の伸縮性テープ34または36を接着剤で貼着すると好ましく、該テープによって上方開口部28または32の広がりを規制し、フットカバー1が着用時に脱げることを防止する。伸縮性テープ34または36は、幅が8〜12mmであって足甲部12と同一または類似の編地であればよい。伸縮性テープ34または36は、別個に編成した足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片の上縁内側に沿って貼着し、該編地片の両側縁を縫着線26で縫着することによって上方開口部28または32の周縁内側に環状に形成される。
フットカバー1において、図1と図6に示すように、踵部16の内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部38および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部40,42を形成すると好ましい。これらの樹脂部38,40,42は、同一または異なるシリコーン樹脂または他の粘着性樹脂からなり、シルクスクリーン機による厚盛り印刷、凸版や凹版印刷機による印刷、テープ状素材の熱融着などによって形成する。例えば、これらの樹脂部38,40,42は、シロキサン結合を骨格とするシリコーン樹脂によって構成する。シリコーン樹脂は、離型性および消泡性が優れているので、例えば、ロータリーまたは扇型スクリーン印刷機などによる厚盛り印刷が容易であり、樹脂部の厚さを約80〜350μmに設定すると、使用樹脂量が少なく且つ足袋型フットカバー1の編地との違和感が小さくなるので好ましい。
広幅樹脂部38は、上方開口部28または32の後方周縁に近接させて形成し、実際には周縁より3mm程度下方であればよい。広幅樹脂部38は、その幅が10mm前後、長さが40〜50mmであると好ましく、横幅40mm未満であると滑り止め効果が不足し、横幅50mmを越えるとカバー着用時に違和感が生じやすい。
また、1対の円形樹脂部40,42の平面形状は同一または異なり、該円形樹脂部の一方または両方は円形平面のほかに楕円形,円環状や多角形平面などでもよい。円形樹脂部40,42は直径が10〜15mmであると好ましく、直径10mm未満であると滑り止め効果が小さく、直径15mmを越えると伸縮性を阻害することが生じ且つ着用時の感触も悪くなる。円形樹脂部40,42は、図6に示すように、広幅樹脂部38の下方においてその両端辺と近接させて配置し、通常は両者の間に数mmの間隙を有すると好ましい。
広幅樹脂部38および円形樹脂部40,42は、扇型スクリーン印刷機などによってフットカバー1の踵部内側に直接厚盛り印刷しても、これらの樹脂部38,40,42を印刷・形成した矩形編地44を踵部16の内側に接着剤で貼着してもよい。矩形編地44は足甲部12の編地と同一または類似の編地であればよく、該矩形編地を貼着すると、踵部16が適度に硬くなり且つ縫着線26を大部分遮蔽できて履き心地も良くなる。
フットカバー1は、上方開口部28の周縁の内側に伸縮性テープ34を貼着するとともに、踵部内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部38および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部40,42を形成することにより、カバー全体が高伸縮性であっても着用者2の親指および他の四指の動きによって脱げることがない。また、テープ34または36および樹脂部38,40,42は総て伸縮性を有するので、フットカバー1を着用した際の違和感は少ない。
フットカバー1は、カバー爪先部3に着用者2の親指と他の四指とを分ける深い凹み部5を設けることにより、着用者2の親指と第2指との間の指間腔に違和感が生じず、カバー編地が着用者2の親指およびその付け根付近の全周に確実に密接する。フットカバー1を着用すると、着用者2の歩行時に足に体重が掛かると自由な親指が外方へ動いて足全体の均衡を保ち、この際にカバー編地が着用者の親指付け根付近の全周に密接しているので、足全体の均衡を保つための捩れた力は殆ど発生せず、仮に多少発生しても親指の付け根だけに掛かることはない。フットカバー1は、前記の捩れた力による足の関節が内側に変形することを防ぐことで外反母趾を予防でき、さらに着用者の歩行姿勢を改善できる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明するが、本考案は実施例によって限定されるものではない。足袋型フットカバー1を製造するために、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片と、縦寸18cmの足形平面の足裏部18とを別個に編成する。足裏部18は、図3と図5に示すように綿を含む内面編地20と半パイル地の外面編地22との二重地であり、着用者2の足の汗を綿編地20で吸収するとともに半パイル地の外面編地22によって履き心地が良好になる。
足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片において、上方開口部28になる上縁の内側に沿って幅10mmの薄編地の伸縮性テープ34を接着剤で貼着する。足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片は、ポリウレタンの芯糸にナイロン糸を巻き付けた細い編糸で編成する。足裏部18において、内面編地20はポリウレタンの芯糸に綿糸を巻き付けた編糸で編成し、外面編地22はポリウレタンの芯糸にポリエステル糸を巻き付けた編糸で編成した半パイル地である。
フットカバー1は、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片の下辺を二重地の足裏部18の周囲に縫着線24で環状に縫着し、さらにその両側縁を縫着線26で縫着する。この結果、足裏部18の全周囲に縫着線24が形成され、さらに足周囲において高さ方向に縫着線26が形成される。
フットカバー1では、図6に示すように、踵部16の内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部38および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部40,42を形成する。このため、フットカバー1の踵部16の内側に、広幅樹脂部38および円形樹脂部40,42を印刷・形成した矩形編地44を接着剤で貼着する。矩形編地44は足甲部12の編地と同一の編地であればよく、該矩形編地の貼着で形成すると、踵部16が適度に硬くなり且つ縫着線26を大部分遮蔽できて履き心地も良くなる。
これらの樹脂部38,40,42は、シロキサン結合を骨格とするシリコーン樹脂からなり、シルクスクリーン機による厚盛り印刷によって形成する。樹脂部の厚さを適切に設定すると、使用樹脂量が少なく且つフットカバー1の編地との違和感が小さい。広幅樹脂部38は、上方開口部28の後方周縁より3mm程度下方に近接させて配置する。広幅樹脂部38は、その幅が8mm、長さが50mmである。
また、1対の円形樹脂部40,42は直径が12mmであり、滑り止め効果を有するうえに着用時の感触も悪くない。円形樹脂部40,42は、図6に示すように、広幅樹脂部38の下方においてその両端辺と数mmの間隙で近接配置する。
図2に示すカバー非着用状態において、着用者2の親指と他の四指とを分ける深い凹み部5は全長が30mmであり、カバー全体が高伸縮性編地であるから、この編地が着用者の親指およびその付け根まで確実に覆う。また、カバー親指部7と他の四指部8との間隙10は7mmであり、凹み部5の後端部11を半円形に縫製することにより、カバー編地が着用者2の親指および付け根の全周を軽く締め付けるとともに、後端部11の半円形縫製によって着用時に違和感が生じない。
図1から図3に示すフットカバー1は、着用者2の足の足裏部18、両側辺部14,14および踵部16を覆い、足甲部12の大半および足首部を露出させる。フットカバー1は全長180mmの女性用であり、着用時にパンプスなどの靴から露出しないように足甲部12が狭くて上方開口部28が大きく開く。女性用であるから、足甲部12はカバー爪先から50mmの長さを有する。
図4に示すフットカバー46を実施例1と同様に製造するために、足甲部12、両側辺部14,14および踵部16を含む細長い編地片と、足形平面の足裏部18とを別個に編成し、この足甲部は実施例1のそれよりも縦寸が大きく、190mmである。足裏部18は、綿を含む内面編地20と半パイル地の外面編地22との二重地であり、着用者2の足の汗を内面編地20で吸収するとともに半パイル地の外面編地22によって履き心地が良好になる。
図4に示すフットカバー46は、着用者2の足の足裏部18、両側辺部14,14および踵部16を覆い、着用者2の足甲部の一部および足首部を露出させる。フットカバー46は全長190mmの男性用であり、足甲部30が広くても革靴から露出しないので上方開口部32は比較的小径でよく、男性用であるから、足甲部30はカバー爪先から100mmの長さを有する。
1 足袋型フットカバー
2 着用者
3 爪先部
5 深い凹み部
7 カバー親指部
8 他の四指部
10 間隙
12 足甲部
14,14 両側辺部
16 踵部
18 足裏部
20 内面編地
22 外面編地
24,26 縫着線
34 伸縮性テープ
38 広幅樹脂部
40,42 円形樹脂部

Claims (6)

  1. 着用者が足に履いた際に足甲部の一部または大半および足首部が露出するフットカバーであって、カバー爪先部には着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部を設けて足袋のように二股状になり、非着用時にカバー親指部と他の四指部との間に所定の間隙を有し、カバー足甲部、両側辺部および踵部および足裏部が高伸縮性の編地からなることにより、着用者の親指と第2指との間の指間腔に違和感が生じず、親指付近の全周に密接することで歩行時にその付け根に捩れた力が掛かることを防ぐ足袋型フットカバー。
  2. 着用者が足に履いた際に足甲部の一部または大半および足首部が露出するフットカバーであって、カバー爪先部には着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部を設けて足袋のように二股状になり、カバー足甲部、両側辺部および踵部および足裏部が高伸縮性の編地からなり、該足裏部は吸水性が良好な内面編地と比較的厚手の外面編地との二重地であり、着用者の足の汗を足裏部の内面編地で吸収するとともに足裏部の外面編地によって履き心地が良くなり、しかも親指付近の全周に密接することで歩行時にその付け根に捩れた力が掛かることを防ぐ足袋型フットカバー。
  3. 着用者が足に履いた際に足甲部の一部または大半および足首部が露出するフットカバーであって、カバー爪先部には着用者2の親指と他の四指とを分ける深い凹み部を設けて足袋のように二股状になり、カバー足甲部、両側辺部および踵部および足裏部が高伸縮性の編地からなり、足を出し入れするための上方開口部の環状周縁の内側に伸縮性テープを貼着するとともに、踵部内側に粘着性を備える横長の広幅樹脂部および該広幅樹脂部の下方に1対の円形樹脂部を形成することにより、カバー全体が高伸縮性であっても着用者の親指および他の四指の動きによって脱げることが少ない足袋型フットカバー。
  4. 着用者の親指と他の四指とを分ける深い凹み部は非着用時に全長が25〜35mmであり、その後端部を半円形平面に縫製するとともに非着用時に両側部が7〜15mmの間隙を有し、カバー着用時に着用者の親指および付け根の全周と密接しても、後端部の半円形縫製によって着用時に違和感が生じない請求項1から3のいずれかに記載のフットカバー。
  5. カバー足甲部、両側辺部および踵部はポリウレタンの芯糸にナイロン糸を巻き付けた細い編糸で編成し、足裏部の内面編地はポリウレタンの芯糸に綿糸を巻き付けた編糸で編成し、足裏部の外面編地はポリウレタンの芯糸にポリエステル糸を巻き付けた編糸で編成した半パイル地である請求項2記載のフットカバー。
  6. 上方開口部の周縁内側に環状に貼着して設けた伸縮性テープは幅が8〜12mmであり、広幅樹脂部は横幅が40〜50mmであって開口部周縁に近接させて形成し、さらに1対の円形樹脂部は直径が10〜15mmであって広幅樹脂部の下方においてその両端辺と近接させて配置する請求項3記載のフットカバー。
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