JP2016159760A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】板材同士を接合するときの板材の加工工数を削減できる鉄道車両を提供すること。
【解決手段】2枚の板材(腰板12、吹寄板13)は、辺が互いに突き合わされて同一面上に並べられる。2枚の板材の突き合わされた辺を跨ぎつつ辺の長さ方向に沿って、車外側の面に帯状の接合部材17が重ねられる。接合部材17と2枚の板材(腰板12、吹寄板13)との間が、重ね溶接により辺の長さ方向に沿って連続してそれぞれ接合される。板材(腰板12、吹寄板13)の端部にせぎり加工を施す必要がないので、板材同士を接合するときの板材の加工工数を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は鉄道車両に関し、特に板材同士を接合するときの板材の加工工数を削減できる鉄道車両に関するものである。
鉄道車両は、例えば、外板を構成する金属製の複数枚の板材を骨部材に溶接して構体を組み立て、その構体を接合することによって製造される。骨部材に溶接される板材同士を接合する方法として、2枚の板材の内の一方の板材の端部に板厚分の段付け(せぎり加工)を施し、そこにもう1枚の板材を重ね合せた後、レーザ溶接によって重ね継手を作る方法が知られている(特許文献1)。
特許第4224502号公報
しかしながら特許文献1に開示される技術では、板材の端部にせぎり加工をする必要があるので、その分だけ加工工数が増加するという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、板材同士を接合するときの板材の加工工数を削減できる鉄道車両を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の鉄道車両は、外板の一部を構成すると共に、辺が互いに突き合わされて同一面上に並べられた2枚の板材と、その2枚の板材の突き合わされた辺を跨ぎつつ前記辺の長さ方向に沿って前記2枚の板材の車外側の面に重ねられる帯状の接合部材と、その接合部材と前記2枚の板材との間を重ね溶接により前記辺の長さ方向に沿って連続してそれぞれ接合する第1接合部および第2接合部とを備えている。
請求項2記載の鉄道車両は、請求項1において、前記2枚の板材は、所定の距離を隔てて前記辺が突き合わされている。
請求項3記載の鉄道車両は、請求項1又は2において、前記第1接合部および前記第2接合部の少なくとも一方は、前記接合部材と前記板材との間を接合すると共に前記辺に沿って配置されるビードが、互いに間隔をあけて複数本形成されている。
請求項4記載の鉄道車両は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記2枚の板材および前記接合部材は、側構体または妻構体の外板の少なくとも一部を構成するものであり、前記2枚の板材は、前記側構体の車長方向に、又は、前記妻構体の車幅方向に沿って前記辺が配置され、前記接合部材は、鉛直方向の上側に位置する辺の車外側の面が下降傾斜する傾斜面を備えている。
請求項1記載の鉄道車両によれば、外板の一部を構成する2枚の板材は、辺が互いに突き合わされて同一面上に並べられる。2枚の板材の突き合わされた辺を跨ぎつつ辺の長さ方向に沿って、2枚の板材の車外側の面に帯状の接合部材が重ねられる。接合部材と2枚の板材との間が、第1接合部および第2接合部の重ね溶接により辺の長さ方向に沿って連続してそれぞれ接合される。板材の端部にせぎり加工を施す必要がないので、板材同士を接合するときの板材の加工工数を削減できる効果がある。
第1接合部および第2接合部は、接合部材と2枚の板材とを辺の長さ方向に沿って連続して接合するので、スポット溶接による接合と比較して、接合部材と板材との隙間にシール材を充填する作業や、充填したシール材のメンテナンス作業を不要にできる効果がある。
また、接合部材は2枚の板材の車外側の面に重ねられるので、2枚の板材の辺同士が突き合わされて生じる板材間の隙間や継ぎ目を接合部材で覆い隠すことができる。よって、板材間の隙間が見えることで美観が損なわれることを防止できる効果がある。
さらに、接合部材と2枚の板材との間が重ね溶接により接合されるので、突合せ溶接によって板材同士を接合する場合に必要なルート間隔の管理を不要にできる効果がある。
請求項2記載の鉄道車両によれば、2枚の板材は、所定の距離を隔てて辺が突き合わされている。その距離の分だけ、板材の辺と辺との間の距離に影響を与える板材の辺のうねりを管理する規格を緩やかにできる。よって、請求項1の効果に加え、板材の製造管理を簡略化できる効果がある。
請求項3記載の鉄道車両によれば、第1接合部および第2接合部の少なくとも一方は、接合部材と板材との間を接合すると共に辺に沿って配置されるビードが、互いに間隔をあけて複数本形成されている。これにより、請求項1又は2の効果に加え、曲げ応力が作用する第1接合部および第2接合部の強度(特に疲労強度)を向上できる効果がある。
請求項4記載の鉄道車両によれば、2枚の板材および接合部材は、側構体または妻構体の外板の少なくとも一部を構成し、2枚の板材は、側構体の車長方向に、又は、妻構体の車幅方向に沿って辺が配置される。接合部材の鉛直方向の上側に位置する辺の車外側の面が下降傾斜する傾斜面を備えているので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、傾斜面によって雨水を流下させ易くできると共に、接合部材に埃を堆積させ難くできる効果がある。
本発明の第1実施の形態における鉄道車両の斜視図である。 鉄道車両の側面図である。 (a)は図2のIIIa−IIIa線における鉄道車両の断面図であり、(b)は第2実施の形態における鉄道車両の断面図であり、(c)は第3実施の形態における鉄道車両の断面図である。 (a)は第4実施の形態における鉄道車両の側面図であり、(b)は第5実施の形態における鉄道車両の側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず図1及び図2を参照して、第1実施の形態における鉄道車両10について説明する。図1は第1実施の形態における鉄道車両10の斜視図であり、図2は鉄道車両10の側面図である。なお、図2は側構体11の車長方向の一部の図示が省略されている。
図1に示すように鉄道車両10は、側構体11、屋根構体20、妻構体21及び台枠(図示せず)の接合により組み立てられる。図2に示すように側構体11は、車長方向(図2左右方向)へ延びる腰板12と、腰板12の鉛直方向の上側に位置する吹寄板13と、吹寄板13の鉛直方向の上側に位置する幕板14とを備え、それらが溶接によって骨部材(図示せず)に接合されている。
腰板12、吹寄板13及び幕板14は、側外板(外板)を構成するステンレス鋼製の板材である。側構体11は、吹寄板13内に窓15が設けられ、腰板12から幕板14に亘る鉛直方向に扉16が設けられている。腰板12と吹寄板13との間、吹寄板13と幕板14との間にそれぞれ接合部材17,18が配置されている。接合部材17,18はステンレス鋼製の帯状の板材であり、車長方向(図2左右方向)に長辺が、車高方向(図2上下方向)に短辺が配置される。本実施の形態では、酸化発色処理が施されたステンレス鋼板によって接合部材17,18が形成されている。
次に図3(a)を参照して、接合部材17を用いた腰板12と吹寄板13との接合構造について説明する。図3(a)は図2のIIIa−IIIa線における鉄道車両10の断面図である。なお、図3(a)は、腰板12や吹寄板13が接合される骨部材の図示が省略されている。
図3(a)に示すように、腰板12及び吹寄板13は、長辺12a,13aが互いに突き合わされて同一面上に並べられている。本実施の形態では、長辺12a,13a間の距離Gは5mm程度に設定されている。
接合部材17は、腰板12及び吹寄板13の突き合わされた長辺12a,13aを跨ぎつつ長辺12a,13aの長さ方向に沿って、腰板12及び吹寄板13の車外側(図3(a)左側)の面に重ねられる。接合部材17の短辺の長さ(接合部材17の幅W)は40〜70mmに設定されている。接合部材18は接合部材17と同様に接合されているので、説明を省略する。接合部材17と腰板12及び吹寄板13との間が、第1接合部31及び第2接合部32により接合されている。
第1接合部31は、重ね溶接により接合部材17と吹寄板13との間が長辺13aの長さ方向(図3(a)紙面垂直方向)に沿って連続して接合される部位である。第2接合部32は、重ね溶接により接合部材17と腰板12との間が長辺12aの長さ方向(図3(a)紙面垂直方向)に沿って連続して接合される部位である。第1接合部31及び第2接合部32は、レーザ溶接により直線状のビードが1本ずつ置かれている。このレーザ溶接では、車体外面となる接合部材17を貫通しない所定の溶融深さとなる一定の出力で、レーザ光が吹寄板13側や腰板12側から照射される。接合部材17の車体外面にビードが露呈しないようにできるので、鉄道車両10の外板の美観が、外面に露呈するビードで損なわれることを防止できる。
以上のように接合部材17を介して腰板12と吹寄板13とが接合されるので、腰板12や吹寄板13の端部にせぎり加工を施す必要をなくすことができる。よって、腰板12と吹寄板13とを接合するときの腰板12や吹寄板13の加工工数を削減できる。
第1接合部31及び第2接合部32は、接合部材17と腰板12と吹寄板13とを長辺12a,13aの長さ方向(図3(a)紙面垂直方向)に沿って連続して接合するので、スポット溶接による接合と比較して、接合部材17と腰板12及び吹寄板13との隙間にシール材を充填する作業や、充填したシール材のメンテナンス作業を不要にできる。
接合部材17は腰板12及び吹寄板13の車外側の面に重ねられるので、腰板12及び吹寄板13の長辺12a,13aが突き合わされて生じる隙間(距離G)や継ぎ目を接合部材17で覆い隠すことができる。よって、腰板12と吹寄板13との間の隙間(距離G)が見えることで外板の美観が損なわれることを防止できる。また、接合部材17,18が、酸化発色処理が施されたステンレス鋼板によって形成されているので、接合部材17,18によって車長方向(図2左右方向)に耐食性や耐候性に優れた線状の模様を形成できる。
ここで、腰板12及び吹寄板13の車内側の面に接合部材17を接合した場合には、接合部材17が、上下方向に延びる側柱(骨部材)と干渉する。これを避けるには、接合部材17と干渉しないように骨部材の一部の形状を変更する必要がある。これに対し本実施の形態によれば、腰板12及び吹寄板13の車外側の面に接合部材17を接合するので、側柱(骨部材)に接合部材17が干渉しないようにできる。よって、鉄道車両10の骨部材の設計変更を不要にできる。
接合部材17と腰板12及び吹寄板13との間が重ね溶接により接合されるので、突合せ溶接によって腰板12及び吹寄板13を接合する場合に必要なルート間隔の管理を不要にできる。突合せ溶接によって腰板12及び吹寄板13を接合する場合は、ルート間隔の影響で腰板12と吹寄板13との間が溶着金属で満たされずに溶接欠陥が生じることがあるが、重ね溶接によって接合部材17と腰板12及び吹寄板13との間を接合するので、接合強度のばらつきを生じ難くできる。
また、腰板12及び吹寄板13は、距離Gを隔てて長辺12a,13aが突き合わされている。その距離Gの分だけ、腰板12の長辺12aと吹寄板13の長辺13aとの間の距離Gに影響を与える腰板12及び吹寄板13の長辺12a,13aのうねりを管理する規格を緩やかにできる。よって、腰板12及び吹寄板13の製造管理を簡略化できる。
次に図3(b)を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、第1接合部31及び第2接合部32にビードが1本ずつ置かれる場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、第1接合部41及び第2接合部44にビードが2本ずつ置かれる場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図3(b)は第2実施の形態における鉄道車両の断面図である。なお、図3(b)は、図3(a)に示す断面図と同様に、鉄道車両の車長方向と直交する断面形状が図示されている。
第1接合部41は、重ね溶接により接合部材17と吹寄板13との間が長辺13aの長さ方向(図3(b)紙面垂直方向)に沿って連続して接合される部位である。第2接合部44は、重ね溶接により接合部材17と腰板12との間が長辺12aの長さ方向(図3(b)紙面垂直方向)に沿って連続して接合される部位である。第1接合部41及び第2接合部44は、レーザ溶接による直線状のビード42,43,45,46が互いに間隔をあけて2本ずつ置かれている。
第1接合部41及び第2接合部44にそれぞれビード42,43,45,46が複数設けられているので、曲げ応力が作用する第1接合部41及び第2接合部44の強度(特に疲労強度)を向上できる。なお、ビード42,43,45,46は、1本ずつ順に溶接して形成できる。また、複数本のレーザ溶接を行ってビード42,43,45,46を一度に形成することも可能である。
次に図3(c)を参照して第3実施の形態について説明する。第1及び第2実施の形態では、接合部材17の長辺が角張っている場合について説明した。これに対し第3実施の形態では、接合部材57の長辺に面取りが施される場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図3(c)は第3実施の形態における鉄道車両の断面図である。なお、図3(c)は、図3(a)に示す断面図と同様に、鉄道車両の車長方向と直交する断面形状が図示されている。
接合部材57はステンレス製の帯状の板材であり、車長方向(図3(c)紙面垂直方向)に長辺が、車高方向(図3(c)上下方向)に短辺が配置される。接合部材57は、腰板12及び吹寄板13の突き合わされた長辺12a,13aを跨ぎつつ長辺12a,13aの長さ方向に沿って、腰板12及び吹寄板13の車外側(図3(c)左側)の面に重ねられる。
接合部材57は、鉛直方向(図3(c)上下方向)の上側に位置する長辺の車体側の面が下降傾斜する傾斜面58を有している。傾斜面58は、上に凸の丸みを帯びた湾曲面であり、接合部材57の長手方向(図3(c)紙面垂直方向)に亘って形成されている。また、接合部材57は、鉛直方向の下側に位置する長辺の車体側の面が下降傾斜する傾斜面59を有している。傾斜面59は略平面であり、接合部材57の長手方向に亘って形成されている。
接合部材57は、鉛直方向の上側に位置する長辺の車外側の面が下降傾斜する傾斜面58を備えているので、傾斜面58によって雨水を流下させ易くできると共に、接合部材57の長辺に埃を堆積させ難くできる。また、傾斜面58を形成することで、傾斜面58が設けられていない場合と比較して、吹寄板13に対して接合部材57が車外側へ突き出た印象を軽減できると共に、湾曲面からなる傾斜面58によって優しい雰囲気にすることができる。さらに、鉛直方向の下側に位置する長辺に傾斜面59を形成することで、傾斜面59がない場合と比較して、腰板12に対して接合部材57が車外側へ突き出た印象を軽減できる。
次に図4(a)を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施の形態から第3実施の形態では、吹寄板13が、扉16部分を除いて車長方向へ連続する板状に形成される場合について説明した。これに対し第4実施の形態では、窓15の縦辺の位置に継ぎ目が設定された吹寄板63をもつ鉄道車両60について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4(a)は第4実施の形態における鉄道車両60の側面図である。
図4(a)に示すように鉄道車両60の側構体61は、車長方向へ延びる腰板62と、腰板62の鉛直方向の上側に位置する吹寄板63と、吹寄板63の鉛直方向の上側に位置する幕板64とを備え、それらが溶接によって骨部材(図示せず)に接合されている。腰板62、吹寄板63及び幕板64は、側外板(外板)を構成するステンレス鋼製の板材である。
吹寄板63は、窓15の縦辺の位置に継ぎ目が設定されており、ステンレス鋼板からなる接合部材67,68によって腰板62及び幕板64と接合されている。接合部材67,68による腰板62及び幕板64と吹寄板63との接合は、第1実施の形態または第2実施の形態で説明した接合部材17による腰板12と吹寄板13との接合と同様なので説明を省略する。鉄道車両60によれば、窓15の縦辺の位置に吹寄板63の継ぎ目が設定されているので、窓15の車長方向の長さの分だけ、吹寄板63を形成する板材の量を削減できる。
次に図4(b)を参照して第5実施の形態について説明する。第1実施の形態から第4実施の形態では、腰板12,62、吹寄板13,63及び幕板14,64により側外板(外板)が構成される場合について説明した。これに対し第5実施の形態では、第1板72及びその上方に配置される第2板73により側外板が形成される鉄道車両70について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4(b)は第5実施の形態における鉄道車両70の側面図である。
図4(b)に示すように鉄道車両70の側構体71は、車長方向へ延びる第1板72と、第1板72の車高方向(鉛直方向)の上側に位置する第2板73とを備え、それらが溶接によって骨部材(図示せず)に接合されている。第1板72及び第2板73は、高さ(図4(b)上下方向寸法)が略同一のステンレス鋼製の板材である。第1板72及び第2板73は、窓15の縦辺の位置に車高方向の継ぎ目が設定されている。その継ぎ目に重ねられたステンレス鋼板からなる接合部材74によって、第1板72及び第2板73は接合されている。接合部材74による第1板72と第2板73との接合は、第1実施の形態または第2実施の形態で説明した接合部材17による腰板12と吹寄板13との接合と同様なので説明を省略する。
鉄道車両70によれば、第1板72及び第2板73により側外板が形成されるので、第1板72及び第2板73の継ぎ目を一列にできる。よって、継ぎ目を覆う接合部材74を一列にできる。また、窓15の縦辺の位置に車高方向の継ぎ目が設定されるので、接合部材74が分断される。その結果、窓15の車長方向の長さの分だけ、接合部材74を形成する板材の量を削減できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施の形態では、側構体11の外板を構成する腰板12,62、吹寄板13,63及び幕板14,64を、接合部材17,18,57,67,68を介して接合する場合、第1板72及び第2板73を、接合部材74を介して接合する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。鉄道車両10の外板を構成する任意の板材を、接合部材を用いて接合することは当然可能である。任意の板材としては、屋根構体20や妻構体21の外板を構成する板材が挙げられる。
上記各実施の形態では、腰板12及び吹寄板13と接合部材17との重なり部分、吹寄板13及び幕板14と接合部材18との重なり部分、腰板62及び吹寄板63と接合部材67との重なり部分、吹寄板63及び幕板64と接合部材68との重なり部分、第1板72及び第2板73と接合部材74との重なり部分に形成される第1接合部31,41や第2接合部32,44に直線状のビードが置かれる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。それらの重なり部分(例えば腰板12及び吹寄板13と接合部材17との重なり部分)に、レーザ溶接によって波形のビードを形成することは当然可能である。波形のビードとしては、例えば、重なり部分の幅方向の中心に振幅方向の中心が位置し長手方向に連続する正弦曲線が挙げられる。波形のビードによれば、線幅の小さいレーザ光であっても、振幅によって接合部の幅を大きくとることが可能である。また、1本のビードによって溶接するので、複数のビードを順に置く場合に、入熱によって生じる板材の反り等の問題を解消できる。
上記各実施の形態では、腰板12,62、吹寄板13,63、幕板14,64、第1板72、第2板73及び接合部材17,18,57,67,68,74がステンレス鋼製の板材によって形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これらをステンレス鋼以外の鉄鋼材料で形成することは当然可能である。また、接合部材17,18が、酸化発色処理が施されたステンレス鋼板によって形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、酸化発色処理が施されていない無塗装のステンレス鋼板を採用することは当然可能である。また、ステンレス鋼以外の鉄鋼材料で形成した板材に塗装を施すことは当然可能である。
上記各実施の形態では、第1接合部31,41及び第2接合部32,44をレーザ溶接によって形成する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の接合方法を採用することは当然可能である。他の接合方法としては、例えば、アーク溶接、摩擦撹拌接合が挙げられる。
上記第3実施の形態では、側構体11の場合に接合部材57に傾斜面58を設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、妻構体21の外板を構成する接合部材に傾斜面を設けることは当然可能である。この場合、妻構体21の外板の一部を構成する2枚の板材は、互いに突き合わされる辺が妻構体21の車幅方向に沿って配置され、その辺に沿って接合部材が重ねられる。傾斜面は、接合部材の鉛直方向の上側に位置する辺の車外側の面に設けられる。これにより、接合部材の鉛直方向の上側に位置する辺に埃等が堆積することを防止できる。
上記第3実施の形態では、湾曲面が形成された傾斜面58が接合部材の鉛直方向の上側に配置され、平坦面が形成された傾斜面59が鉛直方向の下側に配置される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、傾斜面59は必ずしも必要ではない。傾斜面58に代えて、平坦面状に形成された傾斜面59を鉛直方向の上側に配置することは当然可能である。また、接合部材17,18,67,68,74の鉛直方向の上側の辺に傾斜面58,59を設けることは当然可能である。
10,60,70 鉄道車両
11,61,71 側構体
12,62 腰板(板材)
12a 長辺(辺)
13,63 吹寄板(板材)
13a 長辺(辺)
14,64 幕板(板材)
17,18,57,67,68,74 接合部材
21 妻構体
31,41 第1接合部
32,44 第2接合部
42,43,45,46 ビード
58 傾斜面
72 第1板(板材)
73 第2板(板材)

Claims (4)

  1. 外板の一部を構成すると共に、辺が互いに突き合わされて同一面上に並べられた2枚の板材と、
    その2枚の板材の突き合わされた辺を跨ぎつつ前記辺の長さ方向に沿って前記2枚の板材の車外側の面に重ねられる帯状の接合部材と、
    その接合部材と前記2枚の板材との間を重ね溶接により前記辺の長さ方向に沿って連続してそれぞれ接合する第1接合部および第2接合部とを備えていることを特徴とする鉄道車両。
  2. 前記2枚の板材は、所定の距離を隔てて前記辺が突き合わされていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両。
  3. 前記第1接合部および前記第2接合部の少なくとも一方は、前記接合部材と前記板材との間を接合すると共に前記辺に沿って配置されるビードが、互いに間隔をあけて複数本形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両。
  4. 前記2枚の板材および前記接合部材は、側構体または妻構体の外板の少なくとも一部を構成するものであり、
    前記2枚の板材は、前記側構体の車長方向に、又は、前記妻構体の車幅方向に沿って前記辺が配置され、
    前記接合部材は、鉛直方向の上側に位置する辺の車外側の面が下降傾斜する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄道車両。
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