JP2006326631A - 異種金属板の接合構造及びその接合方法 - Google Patents

異種金属板の接合構造及びその接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 接合時の熱による影響を抑制して外表面に歪みが生じ難い異種金属板の接合構造を提供する。
【解決手段】 鋼板1と非鉄金属板2とを接合してなる異種金属板の接合構造において、鋼板1と非鉄金属板2の接合面2Aの一部に、当該鋼板1と非鉄金属板2の何れかを他方の鋼板1または非鉄金属板2に対して非接触となる突条部4を設け、さらに接合面2Aと外表面2Bとの間に段差部3を設けた。この段差部3と突条部4を設けたことで、溶接時の熱歪みがこれら段差部3と突条部4で吸収できるため、非鉄金属板2の外表面2Bに歪みが発生せずしわが形成されるのを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物性の異なる2枚の異種金属板を接合する異種金属板の接合構造及びその接合方法に関し、詳細には、熱膨張率の違いによって発生する歪みを抑制するための技術に関する。
例えば、自動車の車体は、プレス成型された鋼板を接合して組み立てられているのが主流である。しかし、近年、燃費向上のニーズが高まる中、車体の軽量化を推進するため、従来のオール鋼板製車体から部分的にアルミニウムなどの材料に置換する車体構造が検討されつつある。
鉄などの鋼板にアルミニウムなどの非鉄金属を接合するには、レーザを照射しながらろう材を溶融させて接合するレーザブレージング接合法が採用されている(例えば、特許文献1など参照)。
特開2005−59009号公報
しかし、レーザブレージング法によって隅肉接合すると、接合時のレーザによる発熱でパネル外表面に歪みが発生する恐れがある。また、異種材料による鉄とアルミニウムの熱膨張率の違いによって、周長差が生じ外表面に歪みが発生し易い。
そこで、本発明は、接合時の熱による影響を抑制して外表面に歪みが生じ難い異種金属板の接合構造及びその接合方法を提供することを目的とする。
本発明は、鋼板と非鉄金属板とを接合してなる異種金属板の接合構造である。かかる接合構造では、鋼板と非鉄金属板の接合面の一部に、当該鋼板と非鉄金属板の何れかを他方の鋼板または非鉄金属板に対して非接触となる突条部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、鋼板と非鉄金属板の接合面の一部に、該鋼板と非鉄金属板の何れかを他方の鋼板または非鉄金属板に対して非接触となる突条部を設けたので、接合時の熱でこの突条部が変形して歪みを吸収することになり、外表面への歪みの発生を防止できる。
以下、本発明を適用した具体的な異種金属板の接合構造及びその製造方法について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施の形態の鋼板と非鉄金属板とを接合してなる異種金属板の接合構造を示す斜視図、図2は図1のI−I線断面図、図3は図1のII−II線断面図、図4は従来の異種金属板の接合構造を示す斜視図、図5は図4のIII−III線断面図である。
本実施の形態の異種金属板の接合構造は、物性(材質など)の異なる2種類の金属板からなる鋼板1と非鉄金属板2とをレーザブレージング法によって隅肉溶接することで形成される。鋼板1は、例えば鉄系材料からなり、凹凸がない平板とされている。一方、非鉄金属板2は、鋼板1とは異なるアルミニウムなどの非鉄金属材料からなり、前記鋼板1と接合される接合面2Aとそれ以外の外表面2Bとの間に段差部3を有している。
段差部3は、接合面2Aに対して垂直に起立する第1垂直部3Aと、この第1垂直部3Aの先端に連接される水平部3Bと、この水平部3Bの一側縁から垂直に起立して外表面2Bに連接される第2垂直部3Cとからなる。かかる段差部3は、第1垂直部3A、水平部3B及び第2垂直部3Cによって階段形状とされており、前記接合面2Aに沿って非鉄金属板2の幅方向に連続して形成されている。
また、前記接合面2Aの一部には、鋼板1に対して非接触となる突条部4が当該接合面2Aに沿って所定間隔で複数形成されている。かかる突条部4は、接合面2Aから斜め上方に傾斜する第1傾斜部4A及び第2傾斜部4Bと、これら第1傾斜部4Aと第2傾斜部4Bの先端同士を連接する水平部4Cとからなり、断面視略コ字状の突起として形成されている。この突条部4が複数形成されることにより接合面2Aは、連続した接合面ではなく不連続な接合面となっている。
このような形状とされた鋼板1と非鉄金属板2とを接合するには、鋼板1に面接触された非鉄金属板2の接合面2Aの隅肉部にレーザを照射しながらろう材を溶融させて溶接する。かかるレーザブレージング法で溶接を行うと、非鉄金属板2の隅肉部にはブレージング接合部5が形成され、これら鋼板1と非鉄金属板2とが接合一体化される。
溶接時において、図4及び図5のように、非鉄金属板2に突条部4も段差部3も形成しなかった場合には、熱歪みが接合面2Aだけでなく外表面2Bにも及んでしわが発生する。しかし、本実施の形態のように、非鉄金属板2に段差部3と突条部4を設ければ、接合部分にレーザを照射した場合、接合時に発生する熱の影響で突条部4が変形し、該突条部4の変形によって前記非鉄金属板2の外表面2Bへの歪みが吸収される。また、突条部4は、所定間隔をおいて接合面2Aに沿って複数設けられているので、当該接合面2Aの歪みを確実に無くすことができる。また、接合面2Aと外表面2Bとの間に段差部3を設けたことによって、前記接合時の熱による歪みがこの段差部3で吸収される。
したがって、本実施の形態によれば、突条部4と段差部3の両方を設けたことによる相乗効果で非鉄金属板2の外表面2Bには、鉄とアルミニウムの熱膨張率の違いから生じる歪みの影響が及ぶことがなく、残留歪みとしてその表面にしわとなって発生するのを防止できる。また、その後に行われる塗装工程で、接合された鋼板1と非鉄金属板2をオーブンなどに入れて焼き付け塗装するが、その時の入熱による熱歪みも防止できる。
また、本実施の形態によれば、段差部3を設けたことで非鉄金属板2の剛性が向上し、強度の高い車体用パネルとすることができる。
また、本実施の形態において、レーザブレージング法による溶接時に突条部4を鋼板1側へピンなどで押さえて加圧することで、これら鋼板1と非鉄金属板2との隙間を寸法精度良くコントロールすることが可能となる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、突条部4を断面視コ字状としたが、図6に示すように、断面視半円弧状の突条部6、7としても同様の効果が得られる。また、この半円弧状とした突条部6、7は、接合面2A全体に亘って図6(A)に示すように形成されていてもよく、或いは接合面2Aの全体でなくその一部に亘って図6(B)に示すように形成されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、非鉄金属板2に段差部3と突条部4の両方を形成したが、本発明においては何れか一方でも本発明の効果を得ることができる。また、非鉄金属板2に段差部3と突条部4を形成したが、非鉄金属板2には何も形成せずに、鋼板1にのみ段差部3及び/又は突条部4を形成してもよい。或いは、鋼板1と非鉄金属板2の両方に段差部3及び/又は突条部4を形成しても構わない。
本実施の形態の鋼板と非鉄金属板とを接合してなる異種金属板の接合構造を示す斜視図である。 図1のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 従来の異種金属板の接合構造を示す斜視図である。 図4のIII−III線断面図である。 本実施の形態の異種金属板の接合構造を示す斜視図であり、突条部の変形例を示す。
符号の説明
1…鋼板
2…非鉄金属板
2A…接合面
2B…外表面
3…段差部
4,6,7…突条部
5…ブレージング接合部

Claims (4)

  1. 鋼板と非鉄金属板とを接合してなる異種金属板の接合構造において、
    前記鋼板と前記非鉄金属板の接合面の一部に、当該鋼板と非鉄金属板の何れかを他方の鋼板または非鉄金属板に対して非接触となる突条部を設けた
    ことを特徴とする異種金属板の接合構造。
  2. 請求項1に記載の異種金属板の接合構造であって、
    前記鋼板と前記非鉄金属板の何れか一方の接合面と外表面との間に、階段形状の段差部を前記接合面に沿って形成した
    ことを特徴とする異種金属板の接合構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の異種金属板の接合構造であって、
    前記突条部を、前記接合面に沿って所定間隔で複数設けた
    ことを特徴とする異種金属板の接合構造。
  4. 鋼板と非鉄金属板とからなる異種金属板を接合する異種金属板の接合方法において、
    前記鋼板と前記非鉄金属板の何れか一方の接合面に、他方の鋼板または非鉄金属板に対して非接触となる突条部を設け、互いの鋼板と非鉄金属板とを重ね合わせた後、これら鋼板と非鉄金属板とを接合する
    ことを特徴とする異種金属板の接合方法。
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