JP2002224858A - 差厚継手の接合方法 - Google Patents

差厚継手の接合方法

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JP2002224858A
JP2002224858A JP2001024643A JP2001024643A JP2002224858A JP 2002224858 A JP2002224858 A JP 2002224858A JP 2001024643 A JP2001024643 A JP 2001024643A JP 2001024643 A JP2001024643 A JP 2001024643A JP 2002224858 A JP2002224858 A JP 2002224858A
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aluminum alloy
plate
alloy plate
plates
joint
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JP2001024643A
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Koichi Matsumoto
公一 松本
Seiji Sasabe
誠二 笹部
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦撹拌接合により高い強度の継手を得るこ
とができる差厚継手の接合方法を提供する。 【解決手段】 段差が設けられた定盤3の上に、アルミ
ニウム合金板1とアルミニウム合金板2とを突き合わせ
て設置する。定盤3に設けられている段差の高さは、ア
ルミニウム合金板1及び2の板厚差と一致するように設
計されており、アルミニウム合金板1を段差の下側に設
置し、アルミニウム合金板2を上側に設置することによ
り、アルミニウム合金板1及び2の表面は均一の高さに
くるようになり、1つの平面が形成される。次いで、両
アルミニウム合金板1及び2の突き合わせ部からアルミ
ニウム合金板1側にずれた位置をピン部11の狙い位置
としてFSW用ツール10を回転させながら圧入し、ア
ルミニウム合金板1及び2を横切るようにして摩擦撹拌
接合を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の内装パネル
等のように、厚さが異なる部材同士を接合するのに好適
な差厚継手の接合方法に関し、特に、突き合わせ部にお
ける欠陥の低減を図った差厚継手の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚の板の端面を突き合わせて接合する
ことによって薄板の差厚継手を製造する方法が鋼板につ
いて実用化されている。例えば、接合にはレーザ溶接が
採用されている。このような形状の部材はテーラードブ
ランク材とよばれている。
【0003】一方、自動車のパネル等においては、軽量
化の観点から鋼板からアルミニウム合金板への移行が検
討されている。アルミニウム合金としてテーラードブラ
ンク材に好適なものは、成形性が良好で、かつ強度が高
いJIS 6000系合金であるが、この合金板にアー
ク溶接、レーザ溶接等の溶融溶接を行うと、熱影響部及
び溶接金属部に割れが生じやすくなる。
【0004】そこで、例えば2枚のアルミニウム合金板
の端面を突き合わせて摩擦撹拌接合(FSW)を行うこ
とによって接合材を製造する方法が、例えば特開200
0−167676号公報に開示されている。このように
して製造された接合材は、接合により一体化された後
に、例えばプレス成形によって特定の部材形状に加工さ
れる。
【0005】図2は特開2000−167676号公報
に開示された接合方法を示す断面図である。この公報に
開示された方法では、先ず、段差が設けられた定盤3の
上に、アルミニウム合金板1とアルミニウム合金板2と
を突き合わせて設置する。ここでは、アルミニウム合金
板2の厚さがアルミニウム合金板1のそれよりも厚いも
のとする。定盤3に設けられている段差の高さは、アル
ミニウム合金板1及び2の板厚差と一致するように設計
されており、アルミニウム合金板1を段差の上側に設置
し、アルミニウム合金板2を下側に設置することによ
り、アルミニウム合金板1及び2の表面は均一の高さに
くるようになり、1つの平面が形成される。
【0006】次いで、FSW用ツール10のピン部11
の先端部が両アルミニウム合金板2及び3の突き合わせ
部に当たるような狙いとして、FSW用ツール10を回
転させながら圧入して摩擦撹拌接合を行う。
【0007】このような接合方法は難溶接材料にも適用
可能であり、JIS 6000系合金板の継手に好適で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摩擦撹
拌接合は板厚が等しい板同士の突き合わせ継手における
完全溶込み接合を行うのに好適な方法であるが、上述の
ような従来の接合方法では、定盤(裏当て)3の形状を
工夫することによって摩擦撹拌接合を可能にしているも
のの、それ以外の条件については、板厚が等しい板同士
の摩擦撹拌接合とほぼ同様であるため、接合部の裏面側
に未接合部が残存し、継手として十分な強度を得ること
が困難であるという問題点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、摩擦撹拌接合により高い強度の継手を得る
ことができる差厚継手の接合方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る差厚継手の
接合方法は、互いに厚さが異なる2枚のアルミニウム又
はアルミニウム合金板をその表面の位置を揃えて突き合
わせる工程と、ツールの狙い位置を前記2枚のアルミニ
ウム又はアルミニウム合金板の突き合わせ部よりも厚板
側に偏移させて摩擦撹拌接合を行う工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明においては、ツールの狙い位置を突
き合わせ部よりも厚板側にして摩擦撹拌接合を行うの
で、厚さが異なるアルミニウム又はアルミニウム合金板
の突き合わせ部近傍において両板側にほぼ均等に摩擦熱
が供給される。従って、厚板の裏側の段差部も十分に溶
融するようになり、確実な継手が形成される。従って、
高い強度が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る差厚
継手の接合方法について、添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の実施例に係る差厚継手の接
合方法を示す断面図である。
【0013】本実施例においては、先ず、従来の方法と
同様に、段差が設けられた定盤3の上に、アルミニウム
合金板1とアルミニウム合金板2とを突き合わせて設置
する。定盤3に設けられている段差の高さは、アルミニ
ウム合金板1及び2の板厚差と一致するように設計され
ており、アルミニウム合金板1を段差の下側に設置し、
アルミニウム合金板2を上側に設置することにより、ア
ルミニウム合金板1及び2の表面は均一の高さにくるよ
うになり、1つの平面が形成される。
【0014】次いで、両アルミニウム合金板1及び2の
突き合わせ部からアルミニウム合金板1側にずれた位置
をピン部11の狙い位置としてFSW用ツール10を回
転させながら圧入し、アルミニウム合金板1及び2を横
切るようにして摩擦撹拌接合を行う。
【0015】このような本実施例によれば、板厚が厚い
アルミニウム合金板1とFSW用ツール10のショルダ
部12との摩擦面積が、板厚が薄いアルミニウム合金板
2とショルダ部12との摩擦面積よりも大きくなるた
め、アルミニウム合金板1における発熱量がアルミニウ
ム合金板2におけるそれよりも大きくなる。この結果、
アルミニウム合金板1がより多く可塑流動状態となり、
アルミニウム合金板の裏面でも良好な接合が行われる。
従って、継手として十分な強度を得ることができるよう
になる。
【0016】なお、ピン部11の狙い位置とアルミニウ
ム合金板1及び2の突き合わせ部との間隔をx、アルミ
ニウム合金板1の厚さをt、アルミニウム合金板2の
厚さをt、ピン部11の直径をdとすると、下記数式
1が成り立っていることが好ましい。
【0017】
【数1】
【0018】狙い位置と突き合わせ部との間隔xをこの
ように設定することにより、アルミニウム合金板1及び
2間で発熱量と板厚との均衡がよくなり、裏面側での接
合をほぼ完全に行うことができるようになる。
【0019】なお、上述の実施例では、被接合部材をア
ルミニウム合金板としているが、アルミニウム板を被接
合部材としてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
厚さが異なるアルミニウム又はアルミニウム合金板の突
き合わせ部近傍において両板側にほぼ均等に摩擦熱を供
給することができる。従って、厚板の裏側の段差部も十
分に溶融するようになり、確実な継手を形成することが
でき、高い強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る差厚継手の接合方法を示
す断面図である。
【図2】特開2000−167676号公報に開示され
た接合方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1、2;アルミニウム合金板 3;定盤 10;ツール 11;ピン部 12;ショルダ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに厚さが異なる2枚のアルミニウム
    又はアルミニウム合金板をその表面の位置を揃えて突き
    合わせる工程と、ツールの狙い位置を前記2枚のアルミ
    ニウム又はアルミニウム合金板の突き合わせ部よりも厚
    板側に偏移させて摩擦撹拌接合を行う工程と、を有する
    ことを特徴とする差厚継手の接合方法。
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